JPS5814326Y2 - フアイバアレイと光電変換素子アレイとの接続ユニツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はファイバアレイと光電変換素子アレイ（発光素
子ｉたは受光素子）とを接続するためのユニットに関す
る。

従来のファイバアレイと光電変換素子との接続ユニット
は、例えば第１図に示すように光電変換素子アレイ１を
ボンディングしたデュアルインラインパンケージのよう
なヘッダ２に、角穴３を有するブロック４を接着剤等に
よって固定し、ファイバ５を整列してアレイ化したファ
イバアレイブロック６を前記角穴３に挿入して位置合わ
せを行い、接着剤を角穴３に充填して固定している。

しかしこのような従来の接続ユニットは、ファイバアレ
イと光電変換素子アレイとの軸芯の位置合わせの必要上
、角穴に充填した接着剤が硬化する玄でｘ、ｙ、ｚメカ
ニカルステージ等の位置合わせ治具を専有しなければな
らず、また位置合わせにしても、ファイバアレイと光電
変換素子アレイとの軸ずれ２間隙、傾き及びひねり等の
調整を一度に行わなければならないので調整が困難であ
り、また作業性も悪く量産性に欠けるという欠点を有し
ている。

本考案は整列基板の■溝上に固定された多数本のファイ
バと該ファイバの高さを決めルタめの２本のピンとを備
えたファイバアレイブロックと、光電変換素子アレイが
ボンディングされ、かつ該光電変換素子アレイとファイ
バアレイとの間隙を一定にするための凸部を備えたヘッ
ダとをベースの基準平面上で突合わせて接続することを
特徴とし、その目的は位置合わせ治具を専有せず、容易
に軸芯の位置合わせな行うことができると共に作業性が
良くかつ量産可能なファイバアレイと光電変換素子アレ
イとの接続ユニットを得ることにある。

本考案の一実施例を第２図〜第５図により説明する。

第２図は本考案によるファイバブロックの原理図であり
、７はシリコンウェハによる整列基板、８はファイバ、
９はファイバ８の高さを決めるためのピン、１０と１１
は化学エツチングによシ前記整列基板７上に形成された
ファイバ整列用のＶ溝とピン用の■溝を示している。

現在、ファイバ８の径は±１μ程度の公差で製作可能で
あり、またピン９の外径も数μの公差で制作可能であり
、更にエツチングの精度も数μである。

従って第２図に示すファイバ８間のピッチＶ、ファイバ
８とピン９とのピッチＷ、ピン９間のピンチＸ、ファイ
バ８の軸心とピン９の軸心との間の距離Ｙ及びピン９の
頂点からファイバ８の軸心渣での距離２は数μの精度が
期待できる。

第３図は上述した原理に基いて製作されたファイバアレ
イブロックの斜視図であり、１２はファイバアレイブロ
ックを指し、１３はファイバ押さえ用板、１４は補強板
、１５はカバー、１６はカバー１５に設けられた座ぐシ
穴付きのネジ穴、１７はエポキシ樹脂等の充填材、１８
と１９は端面、２０は面取部を示している。

このファイバアレイブロック１２ば、ピン９の頂点がカ
バー１５の底面から長さＡだけ飛出し、璽たピン９の頂
点からファイバ８の軸心までの距離がＺとなるように部
品設計が行われてかり、充填材１７を充填して整列基板
７、ファイバ８、ピン９、ファイバ押さえ用板１３、補
強板１４及びカバー１５を一体化した後、端面１８と１
９を研摩して製作されている。

この構成において端面１９は外部ファイバと接続する面
であり、ピン９は外部ファイバと接続する際のガイドの
役目を兼ねている。

第４図は本考案によるヘッダの斜視図であり、２１はセ
ラ□ツク製のヘッダで、多数の発光部または受光部２２
を有する光電変換素子アレイ２３と、該光電変換素子ア
レイ２３とファイバ８との間隙を一定にするための凸部
２４と、座ぐり付きのネジ穴２５と、パターン２６と、
各パターン２６と前記光電変換素子アレイ２３の各電極
とを接続するワイヤ２７とを備えている。

光電変換素子アレイ２３ば、底面側の端部から発光部オ
たは受光部２２までの距離が２となるように切出されて
いる。

現在の技術では前記距離Ｚは数μの精度で切出しが可能
であり、また、光電変換素子アレイ２３の底面とヘッダ
２１の底面とが同一面となるように光電変換素子アレイ
２３をボンディングすることによりヘッダ２１の底面か
ら発光部または受光部２２１での距離は数μの精度で管
理できる。

第５図は上述したファイバアレイブロック１２とヘッダ
２１とによる接続ユニットの一実施例であり、２８はベ
ース、２９はベース２８の基準平面、３０はベース２８
に設けられた切欠部、３１はネジを示している。

ここでファイバアレイブロック１２とヘッダ２１との接
続について説明する。

先ずファイバアレイブロック１２とヘッダ２１とをベー
ス２８の基準平面２９上に載せ、ファイバアレイブロッ
ク１２をネジ３１によってベース２８に固定する。

次に、第５図Ｃに示すようにファイバアレイフロック３
１の端面１８とヘッダ２１の凸部２４とを突合わせた状
態でヘッダ２１を矢印Ｂの方向にスライドさせ、ファイ
バ８と光電変換素子アレイ２３との軸芯を位置合わせす
る。

位置合わせ方法は、光電変換素子アレイ２３を通電状態
にし、面１９側のファイバ端の光出力をセンターするこ
とにより行うことができ、位置合わせ終了後、ヘッダ２
１をネジ３１によりベース２８に固定して一体化する。

尚、ファイバアレイブロック１２に設けられた面取部２
０はヘッダ２１との接続の際にヘッダ２１のワイヤ２７
との接触を避けるためのものであり、また、ベース２８
に設けられた切欠部３０はヘッダ２１を固定する際に光
電変換素子アレイ２３に応力が加わらないようにするた
めのものである。

以上説明したように本考案は整列基板のＶ溝に固定した
ファイバとファイバの高さを決めるためのピンとを備え
たファイバアレイブロックと、該ファイバアレイブロッ
クとの間を一定にするための凸部とファイバアレイに対
応する光電変換素子アレイとを備えたヘッダとをベース
の基準面に載せてスライドさせることにより位置合わせ
を行うようにしているため、位置合わせを容易に行うこ
とができるものである。

ｔた、ファイバアレイフロックとヘッダとをネジでベー
スに固定して一体化するため、従来のように位置合わせ
治具を専有することもなく、かつ調整２組立の作業性も
よいので量産に適しておシ、しかも構造上保守２点検が
容易である等すぐれた効果が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図を一部を断面にした従来例の斜視図、第２図は本
考案によるファイバアレイブロックの原理図、第３図は
本考案によるファイバアレイブロックの一実施例を示す
斜視図、第４図は本考案によるヘッダの一実施例を示す
斜視図、第５図ａは第３図のファイバアレイブロックと
第４図のヘッダとによる接続ユニットの正面図、第５図
すは側面図、第５図Ｃは平面図である。 ７・・−整列基板、８・・・ファイバ、９・・・ピン、
１０゜１１・・・Ｖ溝、１２・・・ファイバアレイブロ
ック、１５・・・カバー １７・・・充填材、１Ｂ、１
９・・・端面、２１・・・ヘッダ、２３・・−光電変換
素子アレイ、２８・・・ベース、２９・・基準平面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多数本のファイバと該ファイバの高さを決める２本のピ
   ンとを整列基板上に形成されたＶ溝で整列アレイ化し、
   これを樹脂等の充填材で一体化して構成したファイバア
   レイブロックと、ボンディングされた光電変換素子アレ
   イ及び該光電変換素子アレイとファイバアレイとの間隙
   を一定にするための凸部を備えたヘッダとをベースの基
   準平面上で突合わせ、ファイバアレイと光電変換素子ア
   レイとの軸芯の位置合わせな行ってファイバアレイブロ
   ックとヘッダとをベースに固定し、一体化したことを特
   徴とするファイバアレイ光電変換素子アレイとの接続ユ
   ニット。