JP2001279764A - 便器洗浄タンク装置 - Google Patents

便器洗浄タンク装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の低減や装置の小型化を図ることを
目的としている。 【解決手段】 タンク本体の排水口20aに排水装置本
体32がある。排水装置本体32の上には弁装置36が
ある。弁装置36は、円板状の弁体60と支持架64を
備える。支持架64は、円環部64aと、円環部64a
の軸方向の下側端面から円環部64aの内側方向に張り
出す内向きフランジ部64bとから構成される。弁装置
36の閉止時には、支持架64は非接触の状態で弁体6
0の下方に位置する。大洗浄時に大用フロート72が引
っ張られると、内向きフランジ部64bに引っかかる形
で弁体60も支持架64と共に上向きに回動され、排水
口20aは開状態となる。その後、水位が低くなって大
用フロート72が水面上に露出すると、その浮力が小さ
くなるために、弁体60および支持架64を持ち上げて
おくことができなくなり、両者は下向きに回動して排水
口は閉止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンク本体から便
器に流す洗浄水の量を複数の水量から選択的に切換え
て、便器への排水を行なう便器洗浄タンク装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、便器洗浄タンク装置は、小洗
浄時(汚物が小便であるときの洗浄時)に大洗浄時(汚
物が大便であるときの洗浄時)より排水量が少なくてす
むことから、節水を目的として、洗浄水の排水量を大小
2段階に切り替わるように構成されていた。具体的に
は、2つの洗浄弁を用意し、それぞれの弁体の閉弁タイ
ミングを切り替える構成とすることで、2つの排水量を
実現している。
【0003】この種の便器洗浄タンク装置としては、弁
体の閉弁タイミングを、弁体につながるフロートの高さ
位置によって決まるように構成したものがよく知られて
いる(特開平7−324362号公報等)。図19は、
この構成の便器洗浄タンク装置200の説明図である。
便器洗浄タンク装置200は、タンク本体202の底部
に設けた排水口204を開閉する弁装置206と、この
弁装置206を操作する操作ハンドル208とを備えて
いる。弁装置206は、排水口204のシート部204
aに着座しかつ連通孔210aを有する下部弁体210
と、この下部弁体210の連通孔210aを開閉する上
部弁体212とを備えている。
【0004】下部弁体210および上部弁体212は、
同じ軸体214により回動自在に支持されており、それ
らの一端部を操作ハンドル208のスピンドル208a
に玉鎖216a,216bで連結し、操作ハンドル20
8の操作により玉鎖216a,216bにより引き上げ
てそれらを選択的に開弁させている。そして、玉鎖21
6a,216bには、浮子218a,218bがそれぞ
れ取り付けられており、それらの浮子218a,218
bの位置に水位が達したときに浮子218a,218b
が浮力を少なくすることにより閉弁している。下部弁体
210に連結される浮子218bの高さ位置は、上部弁
体212に連結される浮子218aの高さ位置よりも低
くなっており、これにより、下部弁体210は、上部弁
体212よりもタンク本体の水位が低くなってから閉弁
することになる。すなわち、下部弁体210の閉弁タイ
ミングは、上部弁体212の閉弁タイミングよりも遅れ
ることになり、この結果、排水口204からの排水量は
大小2段階の切り替えが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の便器洗浄タンク装置200では、下部弁体210と
上部弁体212というように弁体が複数設けられている
ことから、シール部が複数となって、シール部に必要な
パッキン等の部品の点数が増大する問題が発生した。ま
た、弁体が複数あることや、弁体が複数あることによる
弁装置全体の重さの増加に伴う浮子の大型化によって、
装置全体が大型化する問題も発生した。
【0006】なお、上記図19に示した構成では、弁装
置206のコンパクト化を目的として、下部弁体210
の上に上部弁体212を載せた形となっているが、この
構成では、小洗浄用の排水口径は大洗浄用の排水口径よ
りも小さくなる。このために、節水時においては、小洗
浄時での便器の水洗機能が劣るという問題が発生した。
【0007】本発明は、上記従来の技術の問題を解決す
るものであり、部品点数の低減や装置の小型化等を図る
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するためになされたこの発明の便器洗浄タ
ンク装置は、洗浄水を貯溜するタンク本体と、該タンク
本体の底部に備えられる排水口と、作業者による前記排
水口を開く操作を受け付ける操作器具と、前記操作器具
が操作されたときに前記排水口を開くとともに、前記タ
ンク本体の洗浄水の水位から定まるタイミングで前記排
水口を閉じることにより、前記排水口からの排水量を調
整する排水量調整手段とを備える便器洗浄タンク装置に
おいて、前記排水量調整手段は、前記排水口を開閉する
一の弁体と、前記一の弁体にそれぞれ連係して、前記一
の弁体の閉弁のタイミングを互いに異なるタイミングに
定める複数の弁駆動手段とを備えることを特徴とする。
【0009】この発明の便器洗浄タンク装置は、弁体が
一つであることから、シール部が1つですむ。このため
に、シール部に必要となるパッキン等の部品の点数を低
減できるとともに、シール性を高めることができる。ま
た、弁体が一つであることから、装置の小型化を図るこ
とができる。さらに、弁体が一つであることから、いず
れの弁駆動手段による排水も一の排水口から行なわれる
ことになり、このために、小量の排水を行なう際にも、
排水の流速を大量の排水時と同じにすることができるこ
とから、便器の水洗機能が劣るということもない。
【0010】上記構成の便器洗浄タンク装置において、
前記複数の弁駆動手段は、前記一の弁体に連係する浮子
をそれぞれ備える構成とすることができる。
【0011】この構成によれば、浮子の浮力により、閉
弁のタイミングを定めることができ、特に、弁体に接続
される浮子の水面からの距離を調整するだけで、閉弁の
タイミングを弁駆動手段毎に異なったものとすることが
できる。
【0012】上記構成の便器洗浄タンク装置において、
前記複数の弁駆動手段のうちの一の弁駆動手段は、前記
弁体に接続される第1の浮子を備え、前記一の弁駆動手
段を除いた他の弁駆動手段は、前記排水口を開くに際し
て、前記弁体を下方から支持する支持架と、該支持架に
接続される第2の浮子とを備える構成とすることができ
る。
【0013】この構成によれば、第1および第2の浮子
の内の少なくとも第2の浮子を引っ張り上げることで、
前記排水口を開くに際して、第2の浮子に接続される支
持架と共に、該支持架により支持される弁体を引き上げ
ることができる。このために、簡単な構成で、複数の弁
駆動手段を一の弁体にそれぞれ連係させることができ
る。
【0014】上記支持架を備える便器洗浄タンク装置に
おいて、前記一の弁駆動手段を除いた他の弁駆動手段に
備えられる前記支持架は、前記排水口を閉じているとき
に、前記弁体と非接触な状態で静止するように構成する
ことができる。
【0015】この構成によれば、排水口の閉状態時に、
支持架と弁体は非接触であることから、支持架が弁体を
支持することで弁体の閉止の強さを弱めるようなことも
ない。また、弁体だけを開く際に、弁体の上向きの回動
に伴って支持架を連れ添って回動させるようなこともな
い。
【0016】上記支持架を備える便器洗浄タンク装置に
おいて、前記支持架は、環状部と、該環状部の下側端面
から内側方向に張り出す内向きフランジ部とを備え、該
内向きフランジ部の上面で前記弁体を支持し得る構成と
することができる。
【0017】この構成によれば、内向きフランジ部の上
面に置くように弁体が支持されることから、支持架を上
向きに回動するだけで、支持架と弁体とを同時に上向き
に移動することができ、一方、支持架はそのままで弁体
だけを上向きに移動することも可能である。
【0018】上記支持架を備える便器洗浄タンク装置に
おいて、前記支持架は、前記弁体の底面の外周近くを1
または複数の地点で支持可能な1または複数の突状部材
を備える構成とすることができる。
【0019】この構成によれば、突状部材だけで弁体の
支持がなされることから、支持架を形成する材料が少な
くてもすむ。
【0020】この発明の便器洗浄タンク装置において、
前記弁駆動手段は3以上の数であり、前記支持架を備え
る弁駆動手段のうちの一の弁駆動手段の支持架は、前記
弁体を直接支持し得る構成であり、前記支持架を備える
弁駆動手段のうちの前記一の弁駆動手段を除いた他の弁
駆動手段の支持架は、他の弁駆動手段の支持架を支持す
ることにより前記弁体を間接的に支持し得る構成とする
ことができる。
【0021】この構成によれば、弁駆動手段が3以上の
数となっても支持架を用いることで、簡単な構成で、3
以上の数の弁駆動手段を一の弁体にそれぞれ連係させる
ことができる。
【0022】この発明の便器洗浄タンク装置において、
前記複数の弁駆動手段は、前記排水量を第1水量に調整
する第1弁駆動手段と、前記排水量を第2水量に調整す
る第2弁駆動手段とから構成することができる。この構
成によれば、排水量を大洗浄用と小洗浄用の大小2段階
に変更することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例
について説明する。
【0024】図1は本発明の一実施の形態にかかる便器
洗浄タンク装置10を示す断面図である。図1におい
て、便器洗浄タンク装置10は、洗浄水の排水量を大用
洗浄と小用洗浄とに変更できるものであり、便器(図示
省略)に装着されるものである。便器洗浄タンク装置1
0は、底部に排水口20aを有するタンク本体20と、
タンク本体20の上部に設けられた給水手段としてのボ
ールタップ(図示省略)と、排水口20aを開閉して洗
浄水の排水を行なう排水量調整手段としての排水装置3
0と、タンク本体20のタンク側壁部21の上部に装着
されて小用玉鎖40a及び大用玉鎖40bを介して排水
装置30を開閉操作するための開弁操作器具40とを備
えている。
【0025】上記ボールタップは、周知の構成であり、
すなわち、水道管に接続された給水弁と、タンク本体2
0の水位に応じて上下動して上記給水弁を開閉するフロ
ートとを備え、タンク本体20内の洗浄水の水位が低下
したときにフロートが下降することにより給水弁を開
き、一方、タンク本体20内への給水により水位が上昇
したときにフロートが上昇することにより給水弁を閉
じ、これにより、タンク本体20内を所定の満水位置に
維持するものである。
【0026】図2は、排水装置30とその周囲を示す拡
大断面図であり、図3は、排水装置30とその周囲を示
す拡大平面図である。図2に示すように、上記排水口2
0aは、タンク底部22のほぼ中央に形成されており、
その排水口20aに管状の排水装置本体32が接続され
ている。排水装置本体32の上端は斜めに開口されてお
り、その開口縁は、タンク本体20の内部に突出した状
態で弁座32aを構成している。排水装置本体32に
は、排水管50が内嵌されており、この排水管50は便
器のボール部に接続されている。
【0027】図2および図3に示すように、排水装置本
体32には、その側方に起立して下端が排水装置本体3
2に連絡するオーバーフロー管34が設けられている。
このオーバーフロー管34は弁体の支持部を兼ねてお
り、弁座32aに対応する弁装置36がこのオーバーフ
ロー管34の基部に枢着している。
【0028】弁装置36は、弁体60と、弁体60用の
アーム62と、弁体60を支持する支持架64と、支持
架64用のアーム66とを備えている。図4は、弁体6
0とアーム62を示す平面図であり、図5は、図4のA
−A線に沿った断面図である。両図に示すように、弁体
60は、円板状に形成されており、その上面には、アー
ム62,62が該面と平行に延びるように接着される。
図3に示すように、このアーム62,62がオーバーフ
ロー管34を挟持して、軸68,68により該管34に
枢着されている。したがって、弁体60はアーム62の
枢支部を中心に上下に回動自在であり、上向きの回動に
より弁座32aから離れて排水口20aを開状態とし、
この開状態から下向きの回動により、弁座32aに着座
して排水口20aを閉状態とする。なお、弁体60にお
ける弁座32aと着座する部位には、図示はしないが、
円環状の平たいパッキンが固着されており、そのパッキ
ンに下方から弁座32aが埋まるように密着すること
で、シール性が確保されている。
【0029】上記のように弁体60にパッキンを設ける
構成に替えて、弁座32a側にパッキンを設けるように
構成してもよい。
【0030】図6は、支持架64とアーム66を示す平
面図であり、図7は、図6のB−B線に沿った断面図で
ある。両図に示すように、支持架64は、一部に切り欠
きを有する円環部64aと、円環部64aの軸方向の下
側端面から円環部64aの内側方向に張り出す内向きフ
ランジ部64bとから構成されている。なお、円環部6
4aの内径t1と、内向きフランジ部64bの先端で形
成される円の径t2は、弁体60の直径t0に対して次
式(1)の関係を持つように大きさが定められている。 t1>t0>t2 … (1)
【0031】(1)式の関係から、支持架64の円環部
64aの内壁と内向きフランジ部64bの上面とから形
成される凹部に、弁体60は収納可能となる。なお、こ
の収納時には、弁体60の底面の縁部が支持架64の内
向きフランジ部64bと接して支持され、その縁部を除
いた底面部分は外に開いた状態となってる。
【0032】なお、支持架64の円環の切欠部に、支持
架64用のアーム66,66が支持架64と一体的に設
けられている。アーム66,66は、支持架64を上方
から支える柄杓の柄のような形状をしたものである。図
3に示すように、このアーム66,66がオーバーフロ
ー管34を挟持して、軸68,68により該管34に枢
着されている。したがって、支持架64は、アーム66
の枢支部を中心に上下に回動自在であり、下向きの回動
により、支持架64は排水装置本体32に当たって止ま
る。このとき、図2に示すように、支持架64は、弁体
60の下方に位置して、弁体と少しのクリアランスを空
けた状態となる。このときの弁体60は、弁座32aに
着座可能な状態であり、排水口20aを閉状態となり得
る。一方、支持架64の上向きの回動により、弁体60
を下方から支持しながら弁体60を弁座32aから引き
離して排水口20aを開状態とする。
【0033】なお、図5に示すように、弁体60の上面
部には、弁体鎖取付部60aが突設されており、この弁
体鎖取付部60aは、開弁操作器具40の小用玉鎖40
aの下端に連結されている。この小用玉鎖40aの途中
には、小用フロート(浮子)70(図1参照)が取り付
けられている。この小用フロート70の取付位置は、該
取付位置H1より上方の満水位置Hw1までの洗浄水が
小用洗浄時に排出される水量となるように設定されてい
る。また、図6および図7に示すように、支持架64の
アーム66と反対側の端部には、支持架鎖取付部69が
設けられている。この支持架鎖取付部69は、開弁操作
器具40の大用玉鎖40bの下端に連結されている。こ
の大用玉鎖40bの途中には、大用フロート(浮子)7
2(図1参照)が取り付けられている。この大用フロー
ト72の取付位置は、該取付位置H2より上方の満水位
置Hw1までの洗浄水が大用洗浄時に排出される水量と
なるように設定されている。
【0034】図8はタンク本体20のタンク側壁部21
の上部に設けられた開弁操作器具40の断面図である。
開弁操作器具40は、タンク本体20のタンク側壁部2
1に固定されかつ貫通孔41bを有するスリーブ41
と、上記貫通孔41bを貫通することでスリーブ41に
対して回転自在に支持されたスピンドル42と、スピン
ドル42の一端部に固定された操作用のレバーハンドル
43と、タンク本体20の内部においてスピンドル42
に取り付けられる大洗浄用作動レバー44及び小洗浄用
作動レバー45とを備えている。上記スリーブ41は、
一端部でタンク側壁部21に当接したフランジ部41a
を介して支持され、他端部でパッキン46を介してナッ
ト48で締結されることによりタンク側壁部21に固定
されている。また、レバーハンドル43は、スピンドル
42の一端部にネジ49により固定されており、その下
部に操作部43aを備えている。したがって、開弁操作
器具40は、操作部43aを時計方向または反時計方向
へ回動すると、スリーブ41に支持されたスピンドル4
2を中心にそれらの方向に回転する。
【0035】また、小洗浄用作動レバー45は、スピン
ドル42の一端部に固定された円筒部45aと、この円
筒部45aの外周下部に突設されたレバー部45bとを
備えており、上記円筒部45aは、スピンドル42に外
嵌して回転及び軸方向への移動ができないように取り付
けられて、通常はレバー部45bがスピンドル42から
下向きに延びている。
【0036】図9は図8のC−C線に沿った断面図であ
る。大洗浄用作動レバー44は、円筒部44aと、この
円筒部44aの一端に突設されたレバー部44bとを備
えている。円筒部44aには、軸線方向の一端部に所定
範囲の角度にわたって円周方向に延びる切欠部44cが
形成されている。円筒部44aは、小洗浄用作動レバー
45の円筒部45aの基部外周面に、上記切欠部44c
を先端方向に向けて嵌合し、回転自在ではあるが、軸方
向に移動不能に小洗浄用作動レバー45に支承されてお
り、通常はレバー部44bがスピンドル42から下向き
に延びている。
【0037】また、小洗浄用作動レバー45には、該小
洗浄用作動レバー45の回転を大洗浄用作動レバー44
に伝達するために、大洗浄用作動レバー44の切欠部4
4cに係合して、その端面に当接する突出部45cが形
成されている。突出部45cは、この切欠部44cとの
係合状態において小洗浄用作動レバー45が大洗浄用作
動レバー44と一体に回転するように形成されている。
【0038】こうした開弁操作器具40において、レバ
ーハンドル43を時計方向に回転操作すれば、小洗浄用
作動レバー45が時計方向に回転するとともに、大洗浄
用作動レバー44のその切欠部44cと小洗浄用作動レ
バー45の突出部45cとの係合により、大洗浄用作動
レバー44も時計方向に回転する。これにより、小用玉
鎖40aと大用玉鎖40bがそれぞれ引き上げられる。
【0039】また、レバーハンドル43を反時計方向に
回転操作すれば、それに伴って小洗浄用作動レバー45
が反時計方向に回転して小用玉鎖40aが引き上げられ
る。しかし、小洗浄用作動レバー45の反時計方向への
回転によりその突出部45cが大洗浄用作動レバー44
の切欠部44cの端面から離れる方向へ移動するため、
大洗浄用作動レバー44は回転せず、大用玉鎖40bは
引き上げられない。
【0040】開弁操作器具40の操作によって弁装置3
6がどのように開閉されるかを次に説明する。図10
は、閉弁状態にある弁装置36を示す斜視図である。開
弁操作器具40が操作されないとき、図10に示すよう
に、弁体60および支持架64は水圧を上側から受け
て、弁装置36の弁体60は弁座32a(図2)に着座
した状態となって排水口20aを閉状態とする。なお、
このとき、前述したように、支持架64は、弁体60の
下方に位置して、弁体と少しのクリアランスを空けた状
態となる(図2参照)。
【0041】図11は、小洗浄状態にあるときの弁装置
36を示す斜視図である。開弁操作器具40において、
レバーハンドル43が反時計方向に回転操作されると、
前述したように、大用玉鎖40bは引き上げられずに小
用玉鎖40aだけが引き上げられる。これにより、図1
1に示すように、小用玉鎖40aに接続される弁体60
が引き上げられることから、排水口20aは開状態とな
って排水が開始される。その後、タンク本体20内の洗
浄水の水位が小用フロート70の取付位置H1に達する
までの間、小用フロート70の浮力により、弁装置36
は開弁状態を維持する。洗浄水の水位が小用フロート7
0の取付位置H1に達すると、小用フロート70浮力は
急減して排水口20aの吸引力により弁体60は弁座3
2aに着座して閉止されることから、排水口20aは閉
状態となって排水は終了する。
【0042】図12は、大洗浄状態にあるときの弁装置
36を示す斜視図である。開弁操作器具40において、
レバーハンドル43が時計方向に回転操作されると、前
述したように、小用玉鎖40aと大用玉鎖40bがそれ
ぞれ引き上げられる。これにより、小用玉鎖40aに接
続される弁体60と大用玉鎖40bに接続される支持架
64が共に引き上げられることから、排水口20aは開
状態となって排水が開始される。その後、タンク本体2
0内の洗浄水の水位が大用フロート72の取付位置H2
に達するまでの間、小用フロート70の浮力と大用フロ
ート72の浮力により、弁装置36は開弁状態を維持す
る。洗浄水の水位が大用フロート72の取付位置H2に
達すると、大用フロート720の浮力は急減して(小用
フロート70の浮力も既に減少している)、排水口20
aの吸引力により弁体60は支持架64とともに下側に
回動して、弁体60は弁座32aに着座して閉止される
ことから、排水口20aは閉状態となって排水は終了す
る。
【0043】なお、この実施の形態(以下、実施例と呼
ぶ)の開弁操作器具40は、前述したように、大洗浄時
に、小用玉鎖40aと大用玉鎖40bを共に引き上げる
よう構成されているが、これに替えて、大洗浄時に、小
用玉鎖40aを引き上げることなく大用玉鎖40bだけ
を引き上げるような構成のものとすることもできる。こ
の構成によれば、大用玉鎖40bの引き上げにより支持
架64が引き上げられるが、この際に、支持架64に引
っかかる形で弁体60も引き上げられことになり、排水
口20aは開状態となる。
【0044】以上詳述したように、この実施例の便器洗
浄タンク装置10では、タンク本体20の排水口20a
を開閉する手段として一の弁体60が設けられ、この弁
体60を、小用フロート70と大用フロート72の双方
から開閉駆動できるように構成されている。このため、
弁体60が一つであることから、シール部が1つです
む。したがって、シール部に必要となるパッキン等の部
品の点数が少なくてすむとともに、シール性を高めるこ
とができる。また、弁体60が一つであることから、装
置全体をコンパクトなものとすることができる。特に、
この実施例では、支持架64自体は弁体ではないため、
弁体60の重さを小さくすることができることから、小
用フロート70と大用フロート72の小型化が可能とな
る。このため、装置全体をよりコンパクトなものとする
ことができる。
【0045】さらに、排水口20aを開閉する弁体60
が一つであることから、排水は完全に同一口径の排水口
から行なわれることになる。このために、小洗浄時にお
ける排水の流速を大洗浄時のものと同じにすることがで
きることから、節水時においても便器の水洗機能が劣る
ということもない。さらにまた、排水を小洗浄用と大洗
浄用の2つの排水口から行なう従来例においては、小洗
浄用の弁体は、排水口径が小さいことから、その受ける
差圧が小さくなるため、シール性を確保することが困難
であるが、この実施例では、弁体60が一つであること
から、小洗浄時にも十分なシール性を確保することがで
きる。
【0046】上記便器洗浄タンク装置10では、小用フ
ロート70と大用フロート72の浮力により、閉弁のタ
イミングを定めることができ、特に、弁装置36に接続
される小用フロート70と大用フロート72の水面から
の距離を調整するだけで、閉弁のタイミング、延いては
排水量を小用、大用というように異なったものとするこ
とができる。
【0047】また、上記便器洗浄タンク装置10の弁装
置36では、小用フロート70は弁体60に接続され、
大用フロート72は、弁体60を支持する支持架64に
接続されるように構成されている。このために、少なく
とも大用フロート72を引っ張り上げることで、大用フ
ロート72に接続される支持架64と共に、その支持架
64により支持される弁体60を引き上げることができ
る。このために、簡単な構成で、一の弁体60を小用と
大用に開駆動することができる。
【0048】上記構成の支持架64は、排水口20aを
開くに際して、内向きフランジ部64bの上面で弁体6
0を支持するように構成されている。このために、支持
架64を上向きに回動するだけで、支持架64と弁体6
0とを同時に上向きに移動することができ、一方、支持
架64はそのままで弁体60だけを上向きに移動するこ
とも可能である。
【0049】さらに、上記便器洗浄タンク装置10で
は、排水口20aを閉じている時には、弁体60と支持
架64とが非接触な状態となっていることから、非洗浄
時に、支持架64が弁体60に当たって弁体60のシー
ル性を弱めるようなこともない。また、小洗浄時に弁体
60だけを開く際に、弁体60の上向きの回動に伴って
支持架を連れ添って回動させるようなこともない。
【0050】他の実施の形態について次に説明する。図
13は、第2の実施の形態(前述した実施の形態を第1
の実施形態と呼び、他の実施形態を順に第2、第3の実
施の形態と呼ぶ)にかかる便器洗浄タンク装置に備えら
れる支持架100を示す斜視図である。前記第1の実施
形態の便器洗浄タンク装置10に備えられる支持架64
は、円環部64aの全周にわたって張り出す内向きフラ
ンジ部64bを備えているが、この第2の実施形態の支
持架100は、図示するように、内向きフランジ部に替
えて、複数(この実施の形態では3個)の突状部材10
2を、円環部104の軸方向の下側端面から内側方向に
張り出すように備える構成である。
【0051】この構成の第2の実施形態では、3つの突
状部材102だけで、前記第1の実施形態と同様に弁体
を下側から支持することができることから、支持架を形
成する材料が少なくてすむ。
【0052】なお、この第2の実施形態に替えて、突状
部材102の数を3に替えて、他の複数の数とすること
もできる。さらには、突状部材102の数を1にするこ
ともできる。この場合、1の突状部材は、図13におい
ては支持架鎖取付部106の裏側にある突状部材102
をそのまま用いる構成とする。この構成によれば、大洗
浄時に、この支持架鎖取付部106の裏側にある突状部
材102が弁体60を引っかけて支持架とともに弁体6
0を上向きに回動させることができる。
【0053】図14は、第3の実施形態にかかる便器洗
浄タンク装置に備えられる弁装置110を示す断面図で
ある。前記第1の実施形態の便器洗浄タンク装置10に
備えられる支持架64は、円環部64aの内径t1を弁
体60の直径t0よりも大きくすることで、円環部64
aの内側に弁体60が収納されるように構成されていた
が、これに替えて、図示するように、支持架112の円
環部112aの内径t1を弁体114の直径t0よりも
所定の長さ(2×S0)だけ小さくして、さらに、弁体
114の下側円縁部を全周にわたって切り欠き、その切
欠部114aに、支持架112の円環部112aが収ま
るように構成する。なお、前記長さS0は、円環部11
2aの厚さよりも若干大きい長さである。円環部112
aが弁体114の切欠部114aに収まったとき、支持
架112の内向きフランジ部112bの上面が弁体11
4の底面に当接するように、円環部112aの高さが決
められている。
【0054】かかる構成の第3の実施形態では、支持架
112を弁体114の裏側の縁部に収納することができ
る。したがって、弁装置全体をコンパクト化することが
できる。
【0055】図15は、第4の実施形態にかかる便器洗
浄タンク装置に備えられる弁装置120を示す断面図で
ある。前記第1の実施形態の便器洗浄タンク装置10で
は、洗浄水の排水量を大小2段階に切り替えるように構
成されていたが、これに替えて、この第4の実施の形態
では、洗浄水の排水量を大中小の3段階に切り替えるよ
うに構成されている。この第4の実施形態の弁装置12
0は、第1の実施形態と同様の弁体122および支持架
(第1支持架)124を備え、さらに、第1支持架12
4を支持する第2支持架126を備えるよう構成されて
いる。第2支持架126は、第1支持架124と同様
に、円環部126aと、円環部126aの軸方向の下側
端面から内側方向に張り出す内向きフランジ部126b
とから構成される。第2支持架126は、第1支持架1
24と弁体122の関係と同様に、その内向きフランジ
部126bで下方向から第1の支持架124を支持す
る。
【0056】第1支持架124および第2支持架126
には、鎖取付部124a、126cがそれぞれ設けられ
ている。弁体122の鎖取付部122aには小用フロー
ト(図示せず)が、第1支持架124の鎖取付部124
aには中用フロート(図示せず)が、第2支持架126
の鎖取付部126cには大用フロート(図示せず)がそ
れぞれ設けられている。
【0057】図16は、閉止状態にある弁装置120を
模式的に示す説明図である。弁体122の下方には、少
しのクリアランスを空けて第1支持架124が静止し、
第1支持架124の下方には、少しのクリアランスを空
けて第2支持架126が静止した状態となっている。な
お、第1支持架124および第2支持架126の停止位
置は、図示しないストッパにより下向きの回動を制止す
ることにより決まっている。
【0058】かかる構成の第4実施の形態では、洗浄水
の排水量を大中小3段階に切り替える構成を、排水口と
弁体をそれぞれ1つで実現することができる。したがっ
て、第1の実施形態と同様に、シール部に必要となるパ
ッキン等の部品の点数を少なくてすませるとともに、シ
ール性を高めることができ、さらには、装置全体をコン
パクトなものとすることができる。
【0059】図17は、第5の実施形態にかかる便器洗
浄タンク装置に備えられる弁装置130を示す斜視図で
ある。前記第1の実施形態の便器洗浄タンク装置10で
は、洗浄水の排水量をフロートを用いて調整するように
構成されていたが、これに替えて、この第5の実施形態
では、排水口の開弁によりタンク内に発生する下降流の
圧力を上面に受ける制動板を用いて大用の排水量を調整
する構成とする。この制動板は、特開平8−23231
9号公報に記載の便器洗浄タンク装置に用いられている
ものと同じものである。
【0060】図17に示すように、支持架132用の1
対のアーム134,134は、オーバーフロー管136
への枢支部に対して支持架132とは反対側に更に延び
て、その先端部に制動板取付部140をそれぞれ形成し
ており、この制動板取付部140,140の下面相互に
亘って制動板142が取り付けられている。なお、弁体
144には、前記第1の実施形態と同様に小用フロート
146が小用玉鎖148を介して接続されている。弁体
144および支持架132は第1の実施形態の弁体60
および支持架64と同一のものである。なお、支持架1
32の支持架鎖取付部132aには、図示しない大用玉
鎖が接続されている。
【0061】かかる構成の便器洗浄タンク装置では、大
用玉鎖が引っ張られて、支持架132および弁体144
が上向きに回動されると、排水口150は開状態とな
る。弁体が閉止方向に動くと、制動板142に水の抵抗
(圧力)が作用し、閉まろうとする弁体の動きを抑制す
る。その後、図示しないタンク本体の水位が低くなって
制動板142が水面上に露出するようになると、制動板
142の上面にかかる圧力もなくなるために、弁体14
4および支持架132を持ち上げておくことができなく
なり、弁体144および支持架132は下向きに回動し
て、排水口は閉止される。
【0062】したがって、この第5の実施形態の便器洗
浄タンク装置では、前記第1の実施の形態と同様の作用
効果を奏することができ、さらには、制動板142を用
いることで、フロートを用いたよりも構造を簡単にする
ことができ、しかも制動板142を用いたことで弁装置
の安定した作動を得ることができる。
【0063】図18は、第6の実施形態にかかる便器洗
浄タンク装置に備えられる弁装置160とその周囲を示
す断面図である。前記第1の実施形態の便器洗浄タンク
装置10では、弁装置36の閉止時に、弁体60と支持
架64とは接触しない構成であったが、これに替えて、
この第6の実施形態では、弁装置160の閉止時におい
ても、図示しないストッパにより、支持架164の内向
きフランジ部164bが弁体162に接触するように構
成されている。
【0064】この構成の第6の実施形態では、第1の実
施形態と同様に、シール部に必要となるパッキン等の部
品の点数の削減、シール性の向上、装置全体のコンパク
ト化等の効果を奏する。
【0065】なお、この発明は上記第1ないし第6の実
施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲において種々の態様において実施することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる便器洗浄タ
ンク装置10を示す断面図である。
【図2】便器洗浄タンク装置10にかかる排水装置30
とその周囲を示す拡大断面図である。
【図3】排水装置30とその周囲を示す拡大平面図であ
る。
【図4】弁体60とアーム62を示す平面図である。
【図5】図4のA−A線に沿った断面図である。
【図6】支持架64とアーム66を示す平面図である。
【図7】図6のB−B線に沿った断面図である。
【図8】開弁操作器具40を示す断面図である。
【図9】図8のC−C線に沿った断面図である。
【図10】閉弁状態にある弁装置36を示す斜視図であ
る。
【図11】小洗浄状態にあるときの弁装置36を示す斜
視図である。
【図12】大洗浄状態にあるときの弁装置36を示す斜
視図である。
【図13】第2の実施の形態にかかる便器洗浄タンク装
置に備えられる支持架100を示す斜視図である。
【図14】第3の実施形態にかかる便器洗浄タンク装置
に備えられる弁装置110を示す断面図である。
【図15】第4の実施形態にかかる便器洗浄タンク装置
に備えられる弁装置120を示す断面図である。
【図16】閉止状態にある弁装置120を模式的に示す
説明図である。
【図17】第5の実施形態にかかる便器洗浄タンク装置
に備えられる弁装置130を示す斜視図である。
【図18】第6の実施形態にかかる便器洗浄タンク装置
に備えられる弁装置160とその周囲を示す断面図であ
る。
【図19】従来の便器洗浄タンク装置200を示す説明
図である。
【符号の説明】
10…便器洗浄タンク装置 20…タンク本体 20a…排水口 21…タンク側壁部 22…タンク底部 30…排水装置 32…排水装置本体 32a…弁座 34…オーバーフロー管 36…弁装置 40…開弁操作器具 40a…小用玉鎖 40b…大用玉鎖 41…スリーブ 41a…フランジ部 41b…貫通孔 42…スピンドル 43…レバーハンドル 43a…操作部 44…大洗浄用作動レバー 44a…円筒部 44b…レバー部 44c…切欠部 45…小洗浄用作動レバー 45a…円筒部 45b…レバー部 45c…突出部 46…パッキン 48…ナット 49…ネジ 50…排水管 60…弁体 60a…弁体鎖取付部 62,62…アーム 64…支持架 64a…円環部 64b…内向きフランジ部 66,66…アーム 66…アーム 68…軸 69…支持架鎖取付部 70…小用フロート 72…大用フロート 100…支持架 102…突状部材 104…円環部 110…弁装置 112…支持架 112a…円環部 112b…フランジ部 114…弁体 114a…切欠部 120…弁装置 122…弁体 122a…鎖取付部 124…第1支持架 124a…鎖取付部 126…第2支持架 126a…円環部 126b…フランジ部 126c…鎖取付部 130…弁装置 132…支持架 132a…支持架鎖取付部 134,134…アーム 136…オーバーフロー管 140…制動板取付部 142…制動板 144…弁体 146…小用フロート 148…小用玉鎖 150…排水口 160…弁装置 162…弁体 164…支持架
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新川 真弘 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 北村 正樹 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D039 BA12 DA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄水を貯溜するタンク本体と、 該タンク本体の底部に備えられる排水口と、 作業者による前記排水口を開く操作を受け付ける操作器
    具と、 前記操作器具が操作されたときに前記排水口を開くとと
    もに、前記タンク本体の洗浄水の水位から定まるタイミ
    ングで前記排水口を閉じることにより、前記排水口から
    の排水量を調整する排水量調整手段とを備える便器洗浄
    タンク装置において、 前記排水量調整手段は、 前記排水口を開閉する一の弁体と、 前記一の弁体にそれぞれ連係して、前記一の弁体の閉弁
    のタイミングを互いに異なるタイミングに定める複数の
    弁駆動手段とを備えることを特徴とする便器洗浄タンク
    装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の弁駆動手段は、前記一の弁体
    に連係する浮子をそれぞれ備える請求項1に記載の便器
    洗浄タンク装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の便器洗浄タンク装置に
    おいて、 前記複数の弁駆動手段のうちの一の弁駆動手段は、 前記弁体に接続される第1の浮子を備え、 前記一の弁駆動手段を除いた他の弁駆動手段は、 前記排水口を開くに際して、前記弁体を下方から支持す
    る支持架と、 該支持架に接続される第2の浮子とを備える便器洗浄タ
    ンク装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の便器洗浄タンク装置に
    おいて、 前記一の弁駆動手段を除いた他の弁駆動手段に備えられ
    る前記支持架は、 前記排水口を閉じているときに、前記弁体と非接触な状
    態で静止するように構成される便器洗浄タンク装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の便器洗
    浄タンク装置において、 前記支持架は、 環状部と、 該環状部の下側端面から内側方向に張り出す内向きフラ
    ンジ部とを備え、該内向きフランジ部の上面で前記弁体
    を支持し得るように構成される便器洗浄タンク装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の便器洗浄タンク装置に
    おいて、 前記支持架は、 前記弁体の底面の外周近くを1または複数の地点で支持
    可能な1または複数の突状部材を備える便器洗浄タンク
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項3ないし請求項6のいずれかに記
    載の便器洗浄タンク装置であって、 前記弁駆動手段は3以上の数であり、 前記支持架を備える弁駆動手段のうちの一の弁駆動手段
    の支持架は、前記弁体を直接支持し得る構成であり、 前記支持架を備える弁駆動手段のうちの前記一の弁駆動
    手段を除いた他の弁駆動手段の支持架は、他の弁駆動手
    段の支持架を支持することにより前記弁体を間接的に支
    持し得る構成である便器洗浄タンク装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかに記
    載の便器洗浄タンク装置において、 前記複数の弁駆動手段は、前記排水量を第1水量に調整
    する第1弁駆動手段と、 前記排水量を第2水量に調整する第2弁駆動手段とから
    構成される便器洗浄タンク装置。
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