JP2001279683A - アンカーボルト施工用治具 - Google Patents

アンカーボルト施工用治具

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JP2001279683A
JP2001279683A JP2000097447A JP2000097447A JP2001279683A JP 2001279683 A JP2001279683 A JP 2001279683A JP 2000097447 A JP2000097447 A JP 2000097447A JP 2000097447 A JP2000097447 A JP 2000097447A JP 2001279683 A JP2001279683 A JP 2001279683A
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JP2000097447A
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Kazunori Oshima
和則 大島
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National House Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 型枠へのアンカーボルトの配置作業を一人の
作業員で行わせて作業の効率を向上させることを課題と
する。 【解決手段】 布基礎を成形する型枠2のコーナー部2
aの上面に装着したアンカーボルト保持板3の上面に載
置する基台1と、この基台1をアンカーボルト保持板3
の所定位置に固定するために基台1に設けた固定手段4
と、基台1に巻尺5の目盛りテープ5aの端部を固定す
るために基台1に設けたテープクランプ手段6と、コー
ナー部2aのアンカーボルト保持板3に保持したアンカ
ーボルト7を挿通して基台1の位置をアンカーボルト7
に合わせるために基台1に穿孔したボルト位置決め孔8
と、ボルト位置決め孔8に挿通したアンカーボルト7の
センターと上記目盛りテープ5aの基準点9とを合わせ
るために基台1に設けた目盛り合わせ用の目印10とを
具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物基礎施工にお
いて布基礎にアンカーボルトを埋設する際のアンカーボ
ルトの位置決め及び位置確認を行う寸法出しに使用する
治具に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来から、建物基礎施工において布基礎
を施工する際には型枠を組立て、型枠にコンクリートを
打設して行われるものである。建物の基礎をなす布基礎
の上には柱や壁パネル等が配置されるものであり、柱や
壁パネル等を固定するためにアンカーボルトが布基礎に
立設されるものである。布基礎にアンカーボルトを立設
するには布基礎を成形する際にアンカーボルトも同時に
埋設されるものであり、つまり、あらかじめ型枠にアン
カーボルトを配置した状態でコンクリートを打設して布
基礎を成形するものである。アンカーボルトを型枠に配
置する際の位置決めは型枠のコーナー部間に水糸を張っ
て布基礎の厚さ方向の中心を出すと共に、型枠のコーナ
ー部に配置するアンカーボルトを基準として巻尺で長さ
を計って行われるものであり、具体的な作業としては、
型枠のコーナー部に配置するアンカーボルトのセンター
に巻尺の目盛りテープの基準点を合わせて保持すると共
に、巻尺の目盛りテープを延伸して所定の位置の型枠に
アンカーボルト保持板を架設し、アンカーボルト保持板
に上記水糸に合わせてアンカーボルトを保持して行くも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記作業は型枠のコー
ナー部に配置するアンカーボルトに巻尺を合わせて保持
する作業員と巻尺の所定の寸法位置の型枠に他のアンカ
ーボルトを配置する作業員との共同作業で行われるもの
であり、二人の作業員を必要とし、また、二人の作業員
の熟練の程で上記作業の効率が左右されるものであっ
た。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、上記作業を一人の作業員で行わせて作業の効率を
向上させることを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1に係るアンカーボルト施工用治具
は、布基礎を成形する型枠2のコーナー部2aの上面に
装着したアンカーボルト保持板3の上面に載置する基台
1と、この基台1をアンカーボルト保持板3の所定位置
に固定するために基台1に設けた固定手段4と、基台1
に巻尺5の目盛りテープ5aの端部を固定するために基
台1に設けたテープクランプ手段6と、コーナー部2a
のアンカーボルト保持板3に保持したアンカーボルト7
を挿通して基台1の位置をアンカーボルト7に合わせる
ために基台1に穿孔したボルト位置決め孔8と、ボルト
位置決め孔8に挿通したアンカーボルト7のセンターと
上記目盛りテープ5aの基準点9とを合わせるために基
台1に設けた目盛り合わせ用の目印10とを具備したこ
とを特徴とする。型枠2のコーナー部2aに装着したア
ンカーボルト保持板3にあらかじめアンカーボルト7を
保持した状態で、アンカーボルト7をボルト位置決め孔
8に挿通させると共に固定手段4によってアンカーボル
ト施工用治具Aの基台1をアンカーボルト保持板3の所
定位置に固定し、上記アンカーボルト保持板3に固定し
たアンカーボルト施工用治具Aの基台1の目盛り合わせ
用の目印10に巻尺5の目盛りテープ5aの基準点9
(例えば0目盛り位置)を合わして巻尺5の目盛りテー
プ5aの端部をテープクランプ手段6で基台1に固定
し、この状態から巻尺5の目盛りテープ5aを延伸させ
てアンカーボルト7のセンターを起点とした寸法測定を
行い、他のアンカーボルト7'を所定位置に位置決めす
るものである。このようにしたことで、従来、2人の作
業員で行われていた他のアンカーボルト7'の所定位置
への配置作業のうち、1人の作業員が行っていたアンカ
ーボルト7のセンターに巻尺5の目盛りテープ5aの基
準点9を合わせて保持するといった作業をアンカーボル
ト施工用治具Aに上記作業員の肩代わりをさせることが
でき、他のアンカーボルト7'の所定位置への配置作業
が巻尺5の目盛りテープ5aを延伸して所定位置を測定
すると共に他のアンカーボルト7'を配置する作業を行
う作業員一人で他のアンカーボルト7'の所定位置への
配置作業を行うことができるものであり、また、上記理
由と同様に布基礎成形施工の後の寸法検査等における寸
法測定も一人の作業員で行うことができるものであり、
施工作業の効率を向上させることができるものである。
【0006】また、本発明の請求項2に係るアンカーボ
ルト施工用治具は、請求項1において、上記固定手段4
を、コーナー部2aのアンカーボルト保持板3の形状に
合わせて基台1の裏面から突設した基台位置決め片12
と、コーナー部2aのアンカーボルト保持板3を上記基
台1と挟持するために基台1に設置した治具設置クラン
プ13とから構成したことを特徴とする。これにより、
コーナー部2aのアンカーボルト保持板3に基台位置決
め片12を隣接させて上記アンカーボルト保持板3に対
して所定位置に普遍的に基台1を載置することができる
と共に、その状態で治具設置クランプ13により基台1
とアンカーボルト保持板3とを挟持してアンカーボルト
保持板3にアンカーボルト施工用治具Aを固定すること
ができるものである。
【0007】また、本発明の請求項3に係るアンカーボ
ルト施工用治具は、請求項1において、基台1を水平に
合わせるために目視する水平水準器14と基台1を水平
に位置決めするための高さ調節ネジ15とを設けたこと
を特徴とする。これにより、コーナー部2aのアンカー
ボルト保持板3に基台1を固定する際に、水平水準器1
4を目視しながら高さ調節ネジ15を調整することで基
台1を水平にし、アンカーボルト保持板3にアンカーボ
ルト施工用治具Aを水平に固定することができるもので
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。本発明は上述したように布
基礎にアンカーボルト7,7'を埋設する建物基礎施工
作業において、型枠2に対して他のアンカーボルト7'
を位置決めする際に使用される治具に関するものであ
り、図1乃至図3に本発明のアンカーボルト施工用治具
Aを示し、図4にアンカーボルト施工用治具Aが固定さ
れるコーナー部2aのアンカーボルト保持板3を示し、
図5乃至図7に上記アンカーボルト施工用治具Aの使用
形態について示すものであるが、上記アンカーボルト施
工用治具Aを使用する前提となる部分より説明するもの
とする。
【0009】まず、建物基礎施工においてコンクリート
を打設して成形される布基礎を施工する際には型枠2を
組み上げるものである。ここで、型枠2は一対の型枠パ
ネル2bをコンクリート打設用の隙間を介して平行に配
設組立てして構成されるものである。従来の例において
述べたように、布基礎の上に載置される柱や壁パネルを
固定するためのアンカーボルトは、型枠2にコンクリー
トを打設する前に、型枠パネル2b,2bの上端に亘っ
て架設したアンカーボルト保持板で保持され、その後、
型枠2にコンクリートを打設してアンカーボルトが立設
した布基礎が成形されるものである。アンカーボルト保
持板はアンカーボルトを保持するだけでなく、型枠2に
架設されることから型枠2の組み上げ後の形状を保持す
る役割も併せ持つものである。ここで、型枠2のコーナ
ー部2aに架設されたアンカーボルト保持板3は型枠2
のコーナー部2a以外に架設される矩形状平板の他のア
ンカーボルト保持板3'とは後述するように別部品を使
用するものである。なお、アンカーボルトは、コーナー
部2aのアンカーボルト保持板3に保持されたものはア
ンカーボルト7で表し、他のアンカーボルト保持板3'
に保持されたものは他のアンカーボルト7'で表すもの
である。コーナー部2aに架設されたアンカーボルト保
持板3は図4に示すように、コの字型板金である枠片1
6のコの字状内にT字形状の連結片17を架設して構成
してあり、T字形状の連結片17を構成する2片の先端
部がそれぞれコの字形状の枠片16の3片に連続してあ
る。型枠2のコーナー部2aにアンカーボルト保持板3
を架設する際には、T字形状の連結片17を構成する2
片のそれぞれの中心を通る中心線を、それぞれ対向する
一対の型枠パネル2b,2b間の中心線と、これと直交
する他の対向する一対の型枠パネル2b,2b間の中心
線とにそれぞれ一致させるように配置する。これによ
り、対向する一対の型枠パネル2b,2b間の中心線
と、これと直交する別の対向する一対の型枠パネル2
b,2b間の中心線とが交わる点に、つまりコーナー部
2aの中心位置に、T字形状の連結片17を構成する2
片の直角に交わる交点17aが位置されるものである。
ここで、上記連結片17の交点17aには連結片17を
上下に貫通する貫通孔を穿設しており、上記貫通孔にア
ンカーボルト7を挿通すると共にアンカーボルト7の上
部で螺合されたナット7aを貫通孔の周縁の連結片17
の上面に引っ掛けて係止しているものである。このよう
に、連結片17を所定の位置に配置することで、コーナ
ー部2aに架設されたアンカーボルト保持板3に保持さ
れたアンカーボルト7をコーナー部2aの中心位置に確
実に配置することができる。上記のように位置させたア
ンカーボルト保持板3では枠片16の3片がそれぞれ型
枠パネル2bに載置し、枠片16の3片と型枠パネル2
bを任意の固定手段で着脱自在に固定し、アンカーボル
ト保持板3を型枠2に架設するものである。
【0010】図1乃至3に示すように、アンカーボルト
施工用治具Aは平板状の基台1に固定手段4,水平水準
器14,高さ調節ネジ15,ボルト位置決め孔8,テー
プクランプ手段6が設けられて構成されるものである。
【0011】固定手段4は、基台1を上記コーナー部2
aのアンカーボルト保持板3に固定するためのものであ
り、上下の水平片18,18と上記水平片18,18の
間を連結した垂直片19と締め付けネジ20で形成され
た治具設置クランプ13と基台1の複数箇所で下方突出
した基台位置決め片12から構成されるものである。治
具設置クランプ13は、基台1に穿設された移動溝29
に垂直片19が挿通されており、基台1の上方に上側の
水平片18を位置すると共に、基台1の下方に下側の水
平片18を位置している。また、締め付けネジ20は、
垂直片19より長いネジ部長さを持つものであり、上側
の水平片18に上下に貫通して螺合されている。そし
て、締め付けネジ20の下端を基台1の上面に当接させ
ると共に下方向に螺進させることで、基台1に対して相
対的に下側の水平片18を上方に持ち上げることがで
き、後述するように、下側の水平片18の上面と基台1
の下面との間でアンカーボルト保持板3を挟持するもの
である。基台位置決め片12は、図3に示すように、基
台1の下方向から見て、後述するボルト位置決め孔8を
交点とするようなT字を縁取りするように配列され、基
台1から下方突設されているものである。詳述すると、
対向する一対の基台位置決め片12,12がそれぞれ直
角をなすような位置に3箇所、計6個の基台位置決め片
12が配列されているものである。更に言うと、後述す
るように対向する一対の基台位置決め片12,12に間
にはアンカーボルト保持板3の連結片17を位置させる
ものであるので、対向する一対の基台位置決め片12,
12の間隔は連結片17の巾と略同じ長さかそれ以上の
長さに形成するものである。
【0012】水平水準器14は、液体22が詰まった中
に少量の気体23が混入された内部の状態が見えるよう
な透明な筐体21から形成されるものであり、上記筐体
21の内部上面は扁平に形成されると共にその中央部に
は円形照準24が描かれているものである。上記水平水
準器14は水平な状態であれば気体23が筐体21の内
部上面の中央部の円形照準24内に位置するものであ
り、水平水準器14は基台1の上面に載置されるように
設置されていることから、水平水準器14は基台1の水
平状態を表すものであり、基台1の水平状態を気体23
の位置で目視検査することができるものである。
【0013】高さ調整ネジ15は、基台1の複数箇所で
上下に貫通して螺合されたものである。高さ調節ネジ1
5はネジ部下端を基台1を固定するアンカーボルト保持
板3に当接させて上下に螺進させてことで基台1の高さ
を調整するものである。つまり、高さ調節ネジ15の基
台1に設ける位置としては、上記基台1がアンカーボル
ト保持板3と接する位置で、且つ、アンカーボルト保持
板3に対して基台1の高さ位置を変化させ易い基台1の
周縁部に配置することが好ましく、本例では、後述する
基台1とアンカーボルト保持板3の連結片17とが当接
する部分で前後左右の4箇所の基台1の周縁に設けてい
るものである。
【0014】ボルト位置決め孔8は、基台1を上下に貫
通する円形の貫通孔であり、基台1の略中央部に位置
し、上述したように、それぞれ直角をなすような位置に
3箇所設置される対向する一対の基台位置決め片12,
12が縁取るT字の交点に位置するものである。後述す
るが、このボルト位置決め孔8には、基台1をコーナー
部のアンカーボルト保持板3に載置したときに、アンカ
ーボルト保持板3にナット7a(図4)を介して取り付
けられたアンカーボルト7がナット7aと共に挿通され
るものである。上述したように一対の基台位置決め片1
2,12でアンカーボルト3の連結片17を位置させる
と共にボルト位置決め孔8にアンカーボルト保持板3に
保持されたアンカーボルト7がナット7aと共に挿通さ
せることで、基台1をアンカーボルト保持板3に対して
所定位置に載置されるものである。
【0015】テープクランプ手段6は、巻尺5の目盛り
テープ5aを載置するテープ台25及び巻尺5の目盛り
テープ5aを挟持するクランプ26から構成されるもの
である。テープ台25は、直角に屈曲したL字型角柱で
あり、基台1の上面のボルト位置決め孔8の周縁に位置
されたものである。その上面には、ボルト位置決め孔8
に挿通されたアンカーボルト7のセンターを指し示す目
盛り合わせ用の目印10がエッチングされているもので
ある。クランプ26は、基台1の上面から上方に突出す
ると共にテープ台25の上方位置まで延出したクランプ
吊り台27から下方に吊り下げられているものであり、
ネジを介して上下方向に螺進するものである。クランプ
26を下方向に螺進させると、ある位置でクランプ26
の下面がテープ台25の上面に当接するものである。こ
のような構成により、テープ台25とクランプ26の間
に巻尺5の目盛りテープ5aを位置させると共に、クラ
ンプ26を下方向に螺進させると、巻尺5の目盛りテー
プ5aがクランプ26の下面とテープ台25の上面とで
挟持されて固定されるものである。なお、本例では、ク
ランプ26の下面に弾性材26aを貼り付けてあり、上
記挟持効果を更に引き立たせているものである。更に詳
述すると、クランプ吊り台27はテープ台25の直角屈
曲部25aの外側に位置するものであり、テープ台25
に巻尺5の目盛りテープ5aを載置する際に邪魔になら
ないものであり、クランプ吊り台27から垂下されるク
ランプ26はテープ台25の直角屈曲部25aの上面に
おいて当接するものであり、L字型角柱のテープ台25
の上面に沿わせて直角方向の両方から巻尺5,5の目盛
りテープ5a,5aをテープ台25に載置しても、一つ
のクランプ26で上記直角方向の両方からテープ台25
に載置された目盛りテープ5a,5aを挟持することが
できるものである。
【0016】上記のように構成されたアンカーボルト施
工用治具Aをコーナー部のアンカーボルト保持板3に取
り付けるものであるが、下記のようにして行われるもの
である。図5に示すものはアンカーボルト施後用治具A
をアンカーボルト保持板3に取り付けた状態を示すもの
であるが、まず、アンカーボルト施工用治具Aは型枠2
が形成するコーナー部2aに架設されたアンカーボルト
保持板3の上面に載置されるものである。上述したよう
に、アンカーボルト施工用治具Aの基台1の下面には基
台位置決め片12が複数突設してあり、その配列は対向
する一対の基台位置決め片12,12を3組それぞれ直
角位置に配置してT字を縁取るようにされているもので
ある。アンカーボルト施工用治具Aをアンカーボルト保
持板3に載置する際には、上記複数の基台位置決め片1
2が縁取るT字に連結片17を合わせて行われるもので
あり、対向する一対の基台位置決め片12,12の間に
連結片17を位置させるものである。上記のようにアン
カーボルト施工用治具Aはアンカーボルト保持板3に載
置されるものであり、アンカーボルト施工用治具Aの載
置する位置は連結片17及び基台位置決め片12により
簡単にアンカーボルト保持板3に対して所定位置に位置
決めされるものであり、基台1のテープ載置台25と型
枠2の型枠パネル2b,2b間の中心線が平行になるよ
うに行われるものである。このとき、上述したようにア
ンカーボルト施工用治具Aのボルト位置決め孔8にはア
ンカーボルト保持板3に保持されたアンカーボルト7及
びナット7aが挿通されるものであり、これによっても
更に基台1の位置をアンカーボルト保持板3に対して所
定位置に特定することができるものである。
【0017】次に、アンカーボルト保持板3に載置され
たアンカーボルト施工用治具Aを治具設置クランプ13
を介してアンカーボルト保持板3に固定させるものであ
る。アンカーボルト施工用治具Aをアンカーボルト保持
板3に載置した状態では基台1の下面に連結片17が当
接しているものであるが、この連結片17の下方に治具
設置クランプ13の下側の水平片18を位置させ、締め
付けネジ20の下端を基台1の上面に当接させると共に
下方向に螺進させて基台1に対して下側の水平片18を
上方に持ち上げ、下側の水平片18の上面と基台1の下
面との間で連結片17を挟持するものである。このよう
にして、アンカーボルト施工用治具Aはアンカーボルト
保持板3に固定されるものである。
【0018】アンカーボルト施工用治具Aは、後述する
ように巻尺5の目盛りテープ5aを固定させ、アンカー
ボルト保持板3'の位置決めや施工後の寸法検査等の寸
法測定を行うものであるので、水平にアンカーボルト保
持板3に取り付けられなければならない。ここで、上述
したように型枠2は現場施工にて組み上げられるもので
あり、布基礎を成形する型であるので精度を特に気にし
て組み上げられるものではない。つまり、型枠2の上面
は特に水平に保つようにされたものではなく、型枠2に
架設されたアンカーボルト保持板3は水平に架設されて
いない場合が多いものである。そこで、上述した基台1
に設けた水平水準器14及び高さ調節ネジ15を用いて
基台1を水平にし、アンカーボルト保持板3にアンカー
ボルト施工用治具Aを水平に固定するものである。本例
の場合、前後左右の4箇所の基台1の周縁に高さ調節ネ
ジ15が設けられており、高さ調節ネジ15の下端を基
台1の下面に位置するアンカーボルト保持板3の連結片
17の上面に当接させ、高さ調節ネジ15をそれぞれ上
下に螺進させることで基台1の前後左右のバランスを微
調整し、水平水準器14に内在する気体23の位置を円
形照準24に合わせるように目視をしながら、基台1を
水平にすることができるものである。このようにして、
アンカーボルト保持板3に固定されたアンカーボルト施
工用治具Aは水平に固定されるものであり、後述する各
寸法測定においての精度の向上を図っているものであ
る。
【0019】上記のようにアンカーボルト保持板3に固
定されたアンカーボルト施工用治具Aには、図6に示す
ように、テープ載置台25の上面に沿って巻尺5の目盛
りテープ5aを載置し、他のアンカーボルト保持板3'
の位置決めを行い、型枠2に他のアンカーボルト保持板
3'を架設し、他のアンカーボルト7'を保持していくも
のである。テープ載置台25の上面に沿って巻尺5の目
盛りテープ5aを載置する際には、目盛りテープ5aの
基準点9(例えば0目盛り位置)をテープ載置台25の
上面にエッチングされた目盛り合わせ用の目印10に合
わせるものであり、上記目盛り合わせ用の目印10はボ
ルト位置決め孔8に挿通されたアンカーボルト7のセン
ターを指し示すものであるので、コーナー部2aの中心
位置に保持されたアンカーボルト7を起点として、他の
アンカーボルト保持板3'及び他のアンカーボルト7'の
位置決めの際の寸法測定を行うことができるものであ
る。更に、上記のように、テープ載置台25の上面に載
置された巻尺5の目盛りテープ5aはその端部をテープ
台25とクランプ26の間に位置させ、クランプ26を
下方向に螺進させて、クランプ26の下面とテープ台2
5の上面とで挟持されるものである。これにより、目盛
りテープ5aの基準点9をテープ載置台25の上面の目
盛り合わせ用の目印10に合わせて巻尺5の目盛りテー
プ5aをアンカーボルト施工用治具Aに固定することが
できるものであり、従来、2人の作業員で行われていた
他のアンカーボルト保持板3'及び他のアンカーボルト
7'の所定位置への配置作業のうち、1人の作業員が行
っていたアンカーボルト7のセンターに巻尺5の目盛り
テープ5aの基準点9を合わせて保持するといった作業
をアンカーボルト施工用治具Aに上記作業員の肩代わり
をさせることができ、他のアンカーボルト7'の所定位
置への配置作業が巻尺5の目盛りテープ5aを延伸して
所定位置を測定すると共に他のアンカーボルト保持板
3'及び他のアンカーボルト7'を配置する作業を行う作
業員一人で、他のアンカーボルト保持板3'及び他のア
ンカーボルト7'の所定位置への配置作業を行うことが
できるものである。これにより、従来2人で行ってきた
作業をアンカーボルト施工用治具Aを使用することで一
人で行うことができるものであり、施工作業の効率を向
上させることができるものである。このように、型枠2
には正確に位置決めされて架設されたアンカーボルト保
持板3及び他のアンカーボルト保持板3'がアンカーボ
ルト7及び他のアンカーボルト7'を保持し、この状態
で型枠2にコンクリートを打設し、アンカーボルト7及
び他のアンカーボルト7'が立設した布基礎が成形され
るものである。
【0020】また、上記のように布基礎を成形した施工
後にも、寸法検査は行われるものであり、これもアンカ
ーボルト施工用治具Aを使用するものである。上述した
寸法測定方法と同じようにクランプ26に巻尺5の目盛
りテープ5aの端部を挟持させ、テープ載置台25の目
印10に目盛りテープ5aの基準点9を合わせて目盛り
テープ5aを延伸させて測定されるものである。この場
合でも寸法測定の起点となるコーナー部2aのアンカー
ボルト7のセンターに目盛りテープ5aの基準点を合わ
せて目盛りテープ5aの端部を固定させる作業はアンカ
ーボルト施工用治具Aが行っているので、目盛りテープ
5aを延伸して測定する作業を一人の作業員が行えばい
いものであり、寸法検査は作業員一人で行うことができ
るものであり、この場合でも作業の効率化を図ることが
できるものである。また、本例ではテープ載置台25の
形状を直角屈曲部25aを有したL字型角柱にしている
ので、テープ載置台25の上面に沿って巻尺5の目盛り
テープ5aを載置するだけで簡単に型枠2の型枠パネル
2b,2b間の中心線に合わせた寸法測定も行うことが
できるものである。更に、図7に示すように、巻尺5の
目盛りテープ5aをクランプ26でテープ載置台25に
挟持して他方向に目盛りテープ5aを延伸させること
で、例えば型枠2の対角線上の寸法測定も行うことがで
きるものである。
【0021】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載のア
ンカーボルト施工用治具にあっては、上述のように構成
されているので、型枠のコーナー部に装着したアンカー
ボルト保持板にあらかじめアンカーボルトを保持した状
態で、アンカーボルトをボルト位置決め孔に挿通させる
と共に固定手段によってアンカーボルト施工用治具の基
台をアンカーボルト保持板の所定位置に固定し、上記ア
ンカーボルト保持板に固定したアンカーボルト施工用治
具の基台の目盛り合わせ用の目印に巻尺の目盛りテープ
の基準点(例えば0目盛り位置)を合わして巻尺の目盛
りテープの端部をテープクランプ手段で基台に固定し、
この状態から巻尺の目盛りテープを延伸させてアンカー
ボルトのセンターを起点とした寸法測定を行い、他のア
ンカーボルトを所定位置に位置決めすることができるも
のであり、従来、2人の作業員で行われていた他のアン
カーボルトの所定位置への配置作業のうち、1人の作業
員が行っていたアンカーボルトのセンターに巻尺の目盛
りテープの基準点を合わせて保持するといった作業をア
ンカーボルト施工用治具に上記作業員の肩代わりをさせ
ることができ、他のアンカーボルトの所定位置への配置
作業が巻尺の目盛りテープを延伸して所定位置を測定す
ると共に他のアンカーボルトを配置する作業を行う作業
員一人でできるものであり、また、上記理由と同様に布
基礎成形施工の後の寸法検査等における寸法測定も一人
の作業員で行うことができるものであり、施工作業の効
率を向上させることができるものである。
【0022】また、本発明の請求項2記載のアンカーボ
ルト施工用治具は、請求項1の効果に加えて、上記固定
手段を、コーナー部のアンカーボルト保持板の形状に合
わせて基台の裏面から突設した基台位置決め片と、コー
ナー部のアンカーボルト保持板を上記基台と挟持するた
めに基台に設置した治具設置クランプとから構成したの
で、コーナー部のアンカーボルト保持板に基台位置決め
片を隣接させて上記アンカーボルト保持板に対して所定
位置に普遍的に基台を載置することができると共に、そ
の状態で治具設置クランプにより基台とアンカーボルト
保持板とを挟持してアンカーボルト保持板にアンカーボ
ルト施工用治具を固定することができるものであり、ア
ンカーボルト施工用治具をコーナー部のアンカーボルト
保持板に対して所定位置に固定させるに簡単にすばやく
行うことができ、施工作業の効率が向上するものであ
る。
【0023】また、本発明の請求項3記載のアンカーボ
ルト施工用治具は、請求項1の効果に加えて、基台を水
平に合わせるために目視する水平水準器と基台を水平に
位置決めするための高さ調節ネジとを設けたので、コー
ナー部のアンカーボルト保持板に基台を固定する際に、
水平水準器を目視しながら高さ調節ネジを調整すること
で基台を水平にし、アンカーボルト保持板にアンカーボ
ルト施工用治具を水平に固定することができるものであ
り、アンカーボルトのセンターを起点として測定される
寸法測定の精度が向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例を示す前方からの斜視
図である。
【図2】同上の後面図である。
【図3】同上の下面図である。
【図4】同上のアンカーボルト施工用治具が固定するア
ンカーボルト保持板を示す上面図である。
【図5】同上のアンカーボルト施工用治具をコーナー部
のアンカーボルト保持板に固定した状態を示す斜視図で
ある。
【図6】図5の状態のアンカーボルト施工用治具に巻尺
の目盛りテープを固定させた状態を示す斜視図である。
【図7】図5の状態のアンカーボルト施工用治具から型
枠の対角線上に目盛りテープを延伸させた状態を示す斜
視図である。
【符号の説明】 1 基台 2 型枠 3 アンカーボルト保持板 4 固定手段 5 巻尺 6 テープクランプ手段 7 アンカーボルト 8 ボルト位置決め孔 10 目印 12 基台位置決め片 13 治具設置クランプ 14 水平水準器 15 高さ調節ネジ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布基礎を成形する型枠のコーナー部の上
    面に装着したアンカーボルト保持板の上面に載置する基
    台と、この基台をアンカーボルト保持板の所定位置に固
    定するために基台に設けた固定手段と、基台に巻尺の目
    盛りテープの端部を固定するために基台に設けたテープ
    クランプ手段と、コーナー部のアンカーボルト保持板に
    保持したアンカーボルトを挿通して基台の位置をアンカ
    ーボルトに合わせるために基台に穿孔したボルト位置決
    め孔と、ボルト位置決め孔に挿通したアンカーボルトの
    センターと上記目盛りテープの基準点とを合わせるため
    に基台に設けた目盛り合わせ用の目印とを具備したこと
    を特徴とするアンカーボルト施工用治具。
  2. 【請求項2】 上記固定手段を、コーナー部のアンカー
    ボルト保持板の形状に合わせて基台の裏面から突設した
    基台位置決め片と、コーナー部のアンカーボルト保持板
    を上記基台と挟持するために基台に設置した治具設置ク
    ランプとから構成したことを特徴とする請求項1に記載
    のアンカーボルト施工用治具。
  3. 【請求項3】 基台を水平に合わせるために目視する水
    平水準器と基台を水平に位置決めするための高さ調節ネ
    ジとを設けたことを特徴とする請求項1に記載のアンカ
    ーボルト施工用治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006342533A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Sekisui Chem Co Ltd アンカーボルト位置決め装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006342533A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Sekisui Chem Co Ltd アンカーボルト位置決め装置

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