JP2001279340A - インゴット製造方法およびその装置 - Google Patents

インゴット製造方法およびその装置

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JP2001279340A
JP2001279340A JP2000095242A JP2000095242A JP2001279340A JP 2001279340 A JP2001279340 A JP 2001279340A JP 2000095242 A JP2000095242 A JP 2000095242A JP 2000095242 A JP2000095242 A JP 2000095242A JP 2001279340 A JP2001279340 A JP 2001279340A
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ingot
casting
primary
atmosphere
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JP2000095242A
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Inventor
Hitoshi Kono
等 河野
Atsushi Okuno
敦 奥野
Masanori Tsuda
正徳 津田
Yasuhiro Nakai
泰弘 中井
Yoshito Nakajima
賢人 中嶋
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶解炉1と鋳造炉2との溶解雰囲気の相互干
渉を確実に防止し、高い生産性でもって高品質および大
型のインゴット32を得る。 【解決手段】 溶解炉1と、溶解炉1に対して完全に独
立して設けられた鋳造炉2とを有している。溶解炉1
は、原料金属を収容する溶解用ルツボ4と、溶解用ルツ
ボ4に収容された原料金属を加熱溶解して溶湯とする誘
導加熱コイル6と、溶解用ルツボ4の溶湯を鋳造して1
次インゴット8とする鋳型5とを高清浄な溶解雰囲気下
に存在させるように備えている。鋳造炉2は、1次イン
ゴット8を加熱溶解して溶湯を滴下させる第1誘導加熱
コイル26と、溶湯を連続的に凝固させて大型のインゴ
ット32とする鋳造機構27(鋳造手段)とを高清浄な
溶解雰囲気下に存在させるように備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超高真空または超
高真空に排気した後、高純度アルゴンガスや高純度水素
ガスなど任意のガスを導入した溶解雰囲気での溶解によ
り元の材料よりも高純度のインゴットを得るインゴット
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年において、金属を高純度化すると、
その金属が持つ性質が顕在化したり、新たな性質が出現
するため、金属を高純度化してインゴットにする製造方
法が注目されている。このような製造方法には、溶解炉
で生成した溶湯を鋳造炉で凝固させてインゴットとする
方式が一般的に採用されており、従来からこの方式に基
づいた各種の方法が実施および提案されている。
【0003】具体的には、図2に示すように、底部に出
湯口51aを有した溶解炉51と、底部に引き抜き機構
52を備えた鋳造炉53とを上下方向に配置し、両炉5
1・53を供給室54を介して連結する。そして、両炉
51・53および供給室54を超高真空状態に減圧した
後、溶解炉51において原料金属55を誘導加熱して溶
湯56とし、溶湯56中から不純物を蒸発させる。この
後、溶湯56が十分に高純度となったときに、出湯口5
6aを開栓し、溶湯56を自然落下させながら供給室5
4を介して鋳造炉53に供給すると共に、鋳造炉53の
引き抜き機構52を下方に徐々に移動させることによっ
て、溶湯56を連続的に凝固させて大型のインゴット5
7とする製造方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように、溶解炉51で溶解した溶湯56を供給室5
4を介して鋳造炉53に直接的に供給する構成では、溶
湯56の供給時に両炉51・53が供給室54を介して
連通状態になるため、溶解炉51や鋳造炉53で発生し
た不純物ガスが供給室54を介して両炉51・53を相
互に行き来する。この結果、例えば溶解炉51で原料金
属55を投入して溶解する際に多量の不純物ガスが発生
した場合において、溶解炉51の溶解雰囲気が悪化した
状態で溶湯56の供給が行われると、溶解炉51から鋳
造炉53に不純物ガスが移動することによって、溶解炉
51と共に鋳造炉53の溶解雰囲気も悪化し、ひいては
インゴット57の純度(品質)が低下することになる。
【0005】これにより、溶解炉51の溶解と鋳造炉5
3の鋳造とを同時や短時間の時間間隔で行って生産性を
上げようとすると、両炉51・53が溶解雰囲気を悪化
させるように相互干渉することによって、高品質のイン
ゴット57を得ることが困難になる。一方、両炉51・
53の溶解雰囲気が清浄な状態になるまで両炉51・5
3間を閉鎖すれば、高品質のインゴット57を得ること
は可能になるが、この場合には、例えば溶解炉51で溶
解を行ってから清浄な溶解雰囲気に回復するまで鋳造炉
53での鋳造を行なうことができなくなるため、生産性
が大幅に低下することになる。
【0006】従って、本発明は、溶解炉51と鋳造炉5
3との溶解雰囲気の相互干渉を確実に防止し、高い生産
性でもって高品質および大型のインゴット57を得るこ
とができるインゴット製造方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、インゴット製造方法であって、
高清浄な溶解雰囲気下で原料金属を加熱溶解して1次イ
ンゴットを鋳造する1次鋳造工程と、前記1次鋳造工程
の溶解雰囲気とは完全に独立した高清浄な溶解雰囲気下
で、前記1次インゴットを加熱溶解して大型のインゴッ
トを鋳造する2次鋳造工程とを有することを特徴として
いる。
【0008】上記の構成によれば、1次インゴットを鋳
造する1次鋳造工程の溶解雰囲気と、この1次インゴッ
トを用いて大型のインゴットを鋳造する2次鋳造工程の
溶解雰囲気とが完全に独立されているため、例えば1次
鋳造工程において原料金属を溶解する際に、多量の不純
物ガスが発生した場合でも、この不純物ガスが2次鋳造
工程の溶解雰囲気中に移動することはない。これによ
り、一方の鋳造工程における溶解雰囲気の悪化が他方の
鋳造工程における溶解雰囲気の悪化を引き起こすという
溶解雰囲気間の相互干渉が確実に防止されるため、一方
の鋳造工程において溶解雰囲気の悪化により鋳造(生
産)が困難になっていても、高清浄な溶解雰囲気を有す
る他方の鋳造工程においては、1次インゴットや大型の
インゴットの鋳造を継続することができる。この結果、
1次鋳造工程における1次インゴットの鋳造と、2次鋳
造工程における大型のインゴットの鋳造とを各工程の状
況に応じて独立して行うことができるため、高い生産性
でもって高品質および大型のインゴットを得ることがで
きる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載のインゴ
ット製造方法であって、前記1次鋳造工程における原料
金属の溶解および前記2次鋳造工程における1次インゴ
ットの溶解は、プラズマ溶解方式、高周波誘導加熱方
式、アーク溶解方式、および電子ビーム溶解方式の何れ
かにより行われることを特徴としている。上記の構成に
よれば、原料金属や1次インゴットを各種の溶解条件で
溶解させることができる。例えばプラズマ溶解方式およ
びアーク溶解方式であれば、超高真空に排気した後に任
意のガスを導入した高清浄な溶解雰囲気下で溶解するこ
とができる。これにより、超高真空の溶解雰囲気下で溶
解することにより真空精錬を行ったり、水素単独やアル
ゴン等の不活性ガスと水素とを混合したガスを導入した
溶解雰囲気下で溶解することにより水素精錬を行った
り、不活性ガスを導入した溶解雰囲気下で溶解すること
により合金成分の蒸発を防止しながら溶解を行うことが
できる。
【0010】請求項3の発明は、インゴット製造装置で
あって、原料金属を収容する溶解用ルツボと、該溶解用
ルツボに収容された原料金属を加熱溶解して溶湯とする
原料加熱手段と、前記溶解用ルツボの溶湯を鋳造して1
次インゴットとする鋳型とを、高清浄な溶解雰囲気下に
存在させるように備えた溶解炉と、前記1次インゴット
を加熱溶解して溶湯を滴下させる1次インゴット加熱手
段と、前記溶湯を連続的に凝固させて大型のインゴット
とする鋳造手段とを、高清浄な溶解雰囲気下に存在させ
るように備え、前記溶解炉に対して完全に独立して設け
られた鋳造炉とを有することを特徴としている。
【0011】上記の構成によれば、1次インゴットを鋳
造する溶解炉と大型のインゴットを鋳造する鋳造炉と
は、別個のものであるため、各炉における溶解雰囲気
は、完全に独立したものになる。従って、例えば溶解炉
において原料金属を溶解する際に、多量の不純物ガスが
発生した場合でも、この不純物ガスが鋳造炉に移動する
ことはない。これにより、一方の炉における溶解雰囲気
の悪化が他方の炉における溶解雰囲気の悪化を引き起こ
すという溶解雰囲気間の相互干渉が確実に防止されるた
め、一方の炉において溶解雰囲気の悪化により鋳造(生
産)が困難になっていても、高清浄な溶解雰囲気を有す
る他方の炉においては、1次インゴットや大型のインゴ
ットの鋳造を継続することができる。この結果、溶解炉
における1次インゴットの鋳造と、鋳造炉における大型
のインゴットの鋳造とを製造状況に応じて独立して行う
ことができるため、高い生産性でもって高品質および大
型のインゴットを得ることができる。
【0012】請求項4の発明は、請求項3記載のインゴ
ット製造装置であって、前記原料加熱手段および前記1
次インゴット加熱手段は、プラズマ溶解方式、高周波誘
導加熱方式、アーク溶解方式、および電子ビーム溶解方
式の何れかを採用していることを特徴としている。上記
の構成によれば、原料金属や1次インゴットを各種の溶
解条件で溶解させることができる。例えばプラズマ溶解
方式およびアーク溶解方式であれば、超高真空に排気し
た後に任意のガスを導入した高清浄な溶解雰囲気下で溶
解することができる。これにより、超高真空の溶解雰囲
気下で溶解することにより真空精錬を行ったり、水素単
独やアルゴン等の不活性ガスと水素とを混合したガスを
導入した溶解雰囲気下で溶解することにより水素精錬を
行ったり、不活性ガスを導入した溶解雰囲気下で溶解す
ることにより合金成分の蒸発を防止しながら溶解を行う
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1に基づ
いて以下に説明する。本実施の形態に係るインゴット製
造装置は、図1に示すように、高清浄な溶解雰囲気にさ
れる溶解炉1と鋳造炉2とを空間的に完全に独立した状
態で備えている。溶解炉1は、横置き円筒形状の溶解槽
3を備えている。溶解槽3は、二重ジャケット構造にさ
れており、このジャケット内部に冷却水や温水を流動さ
せるように冷水・温水供給装置18が接続されている。
尚、溶解雰囲気とは、超高真空の雰囲気または超高真空
に排気した後、高純度アルゴンガスや高純度水素ガス等
の任意のガスを導入した雰囲気のことである。
【0014】上記の溶解槽3内には、水冷式の溶解用ル
ツボ4と鋳型5とが上下方向にこの順に設けられてい
る。溶解用ルツボ4は、溶解対象となる高純度金属から
なる原料金属と反応しない材料で形成されている。即
ち、溶解用ルツボ4は、純銅や銅合金からなる銅製の
他、電気抵抗率の低い金や銀または場合によってはステ
ンレス等を用いて形成されている。尚、原料金属がアル
ミニウムの場合には、高純度炭素ルツボを溶解用ルツボ
4として適用することもできる。また、ここで、高純度
金属とは、金属の種類により異なるが、概ね公称純度9
9.99%以上、一部金属については99.9%以上の
ものとする。
【0015】上記の溶解用ルツボ4は、互いに電気的に
絶縁された縦割り状の導電性セグメントを円周方向に配
列することにより円筒形状に形成されており、底部に図
示しない出湯部を備えている。尚、絶縁は、絶縁部材を
導電性セグメント間に介装したり、導電性セグメント間
を離隔することにより行われている。これらの導電性セ
グメントは、冷却水路を内部に備えており、この冷却水
路に冷却水が流動されている。また、溶解用ルツボ4の
周囲には、誘導加熱コイル6が巻回されており、誘導加
熱コイル6は、外部の電源装置7から例えば4kHz等
の高周波数の交流電力が供給されることによって、溶解
用ルツボ4に収容された原料金属を高周波加熱して溶解
させる。
【0016】また、溶解用ルツボ4の下方に配置された
鋳型5は、上述の溶解用ルツボ4と同様に、溶解対象と
なる高純度金属からなる原料金属と反応しない材料で形
成されている。この鋳型5は、円柱形状の収容部5aを
内部に有しており、溶解用ルツボ4の出湯部から投入さ
れた溶湯を収容部5aに収容して冷却することによっ
て、円柱状の1次インゴット8を形成する。尚、鋳型5
は、複数台が溶解槽3内に設けられ、各鋳型5が溶解用
ルツボ4の下方位置に順に移動可能にされていても良
く、この場合には、鋳型5の台数分に対応したサイズに
溶解用ルツボ4を大型化することによって、所定本数の
1次インゴット8をバッチ単位で形成することが可能に
なる。
【0017】上記の溶解用ルツボ4および鋳型5を収容
した溶解槽3の上面壁には、覗き口3aが形成されてい
る。覗き口3aは、溶解用ルツボ4の上方位置に形成さ
れており、円盤状の蓋部材9により気密状態に閉栓され
ている。蓋部材9には、窓部材10と駆動機構11とが
設けられている。窓部材10は、透明なガラス板を備え
ており、オペレータによる溶解用ルツボ4内および溶解
槽3内の目視を可能にしている。
【0018】一方、駆動機構11は、軸部材11aを正
逆回転可能に備えている。軸部材11aは、溶解槽3内
に回転自在に貫設されており、軸部材11aの下端部に
は、窓部材10への蒸発金属の付着を防止する蒸着防止
機構12が設けられている。蒸着防止機構12は、円盤
形状に形成された蒸着防止板12aと、蒸着防止板12
aに一端部が接続され、他端部が溶解槽3の内壁面に進
退移動自在に係合された支持部材12bとを備えてい
る。そして、支持部材12bには、上述の軸部材11a
が係合されており、駆動機構11は、軸部材11aを正
方向に回転させることにより支持部材12bを介して蒸
着防止板12aを覗き窓3aと溶解用ルツボ4との間に
移動可能になっている。
【0019】また、溶解槽3の上面壁における覗き口3
aの側方には、制御ガス導入口3bが形成されている。
制御ガス導入口3bには、図示しないガス供給装置が接
続されており、ガス供給装置は、H2 やAr、N2 等の
制御ガスを溶解槽3内に導入する。一方、溶解槽3の底
面壁には、排気口3cおよびセンサ取付け口3dが形成
されている。排気口3cには、真空ポンプ13が接続さ
れており、真空ポンプ13は、溶解槽3内を1.33×
10-5Pa等の超高真空状態に減圧する。また、センサ
取付け口3dには、溶解槽3内の圧力(真空度)を検出
する圧力センサ14が取り付けられている。
【0020】さらに、溶解槽3の側面壁には、電源供給
口3eが形成されている。電源供給口3eには、パージ
部材15が嵌入されている。パージ部材15は、先端部
が誘導加熱コイル6に近接されており、電源装置7から
の交流電力を誘導加熱コイル6に供給する電源ケーブル
が挿通されている。そして、パージ部材15は、N2
スが充満されており、このN2 ガスにより電源ケーブル
からのO2 ガスの放出量を抑制している。
【0021】上記のように構成された溶解炉1を備えた
インゴット製造装置は、鋳造炉2を備えている。鋳造炉
2は、溶解炉1と同一フロアや別フロア、或いは別の建
屋に設けられており、自動や手動の搬送台車16により
溶解炉1から1次インゴット8が運搬される。鋳造炉2
は、搬送台車16で運搬された複数の1次インゴット8
を収容可能な収容槽21と、1次インゴット8を鋳造す
る鋳造槽22とを有している。両槽21・22は、溶解
槽3と同様に、二重ジャケット構造にされており、この
ジャケット内部に冷却水や温水が流動されている。尚、
上記の冷却水や温水は、溶解炉1の冷水・温水供給装置
18から供給されていても良い。また、これらの各槽2
1・22には、図示しない真空ポンプ等を備えた真空吸
引系33がそれぞれ接続されており、各槽21・22の
内部は、1.33×10-5Pa等の超高真空状態に減圧
されるようになっている。
【0022】上記の収容槽21の内部には、第1送り装
置23が設けられている。第1送り装置23は、複数の
1次インゴット8を軸心が鉛直方向となるように保持す
る保持機構と、1次インゴット8を水平方向に送り出す
送り機構とを有しており、各1次インゴット8を所定の
タイミングで図示2点鎖線の把持位置Aに順に送り出す
ようになっている。また、把持位置Aの上方には、第2
送り装置24が設けられている。第2送り装置24は、
収容槽21の上面壁外面に気密状態に取り付けられたシ
リンダ体24aと、把持位置Aの中心部を昇降するよう
にシリンダ体24aに設けられたロッド部材24bと、
ロッド部材24bの先端部(下端部)に設けられ、1次
インゴット8の上端部を把持可能なチャック部材24c
とを有している。
【0023】一方、把持位置Aの下方には、収容槽21
と鋳造槽22とを連通させる連通路25と、第1誘導加
熱コイル26と、鋳造機構27とがこの順に設けられて
いる。第1誘導加熱コイル26は、1次インゴット8よ
りも僅かに大きな径の環状に形成されており、内周側が
1次インゴット8の通過経路となるように設定されてい
る。そして、この第1誘導加熱コイル26は、図示しな
い電源装置から高周波数の交流電力を供給可能にされて
おり、電力供給による誘導加熱により1次インゴット8
を溶解し、溶湯を自然落下させるようになっている。
【0024】また、第1誘導加熱コイル26の下方に
は、上述の溶湯を受けるように鋳造機構27が配置され
ている。鋳造用ルツボ28は、互いに電気的に絶縁され
た縦割り状の導電性セグメントを円周方向に配列するこ
とにより大口径の円筒形状に形成されている。これらの
導電性セグメントは、冷却水路を内部に備えており、こ
の冷却水路に冷却水が流動されている。また、鋳造用ル
ツボ28の上部位置における周囲には、第2誘導加熱コ
イル29が巻回されており、第2誘導加熱コイル29
は、外部の図示しない電源装置から高周波数の交流電力
が供給されることによって、鋳造用ルツボ28に滴下さ
れた溶湯31を高周波加熱して溶解状態を維持させる。
一方、鋳造用ルツボ28の底部には、鋳造用ルツボ28
の内径に一致した径の引き抜き部材30が設けられてい
る。引き抜き部材30は、鋳造用ルツボ28に対して任
意の速度で昇降可能にされており、鋳造用ルツボ28の
内部から連続的に下降することにより溶湯31を連続的
に凝固させて大型のインゴット32とする。
【0025】上記の構成において、原料金属から大型の
インゴット32を製造するまでのインゴット製造方法に
ついて説明する。
【0026】〔1次鋳造工程〕溶解炉1においては、原
料金属から1次インゴット8を形成する1次鋳造工程が
行われる。即ち、溶解用ルツボ4内に原料金属が投入さ
れた後、高清浄な溶解雰囲気となるように超高真空まで
排気する。そして、所定の圧力に達したら必要に応じて
任意のガスを導入し、溶解雰囲気を調整して誘導加熱に
より溶解を開始する。そして、真空精錬または任意のガ
ス雰囲気を利用した精錬を行った後、溶解用ルツボ4の
出湯口が開口されて溶湯が取り出される。溶湯は、溶解
用ルツボ4から自然落下して鋳型5の収容部5aに投入
され、収容部5aにおいて凝固することにより円柱形状
の1次インゴット8とされる。そして、1次インゴット
8が溶解槽3から鋳型5と共に取り出されることによっ
て、1バッチ分の1次インゴット8の製造が完了する。
この後、以上の動作が繰り返されることによって、1次
インゴット8がバッチ単位で順に製造される。
【0027】〔搬送工程〕上記のようにして製造された
1次インゴット8が溶解槽3から取り出されると、鋳型
5から1次インゴット8が抜脱され、搬送台車16に載
置される。この後、搬送台車16が自動または手動で作
動されながら鋳造炉2に移動されることによって、1次
インゴット8が鋳造炉2に運搬される。そして、鋳造炉
2が停止中であれば、収容槽21に直接的に搬入され、
鋳造炉2が運転中(鋳造中)であれば、鋳造炉2に近接
された保管庫に一時的に保管される。
【0028】〔2次鋳造工程〕鋳造炉2においては、収
容槽21に収容していた1次インゴット8が無くなった
り、所定長のインゴット32が得られたときに、運転
(鋳造)が停止される。そして、収容槽21に対して1
次インゴット8が溶解炉1から直接的または保管庫から
間接的に搬入され、第1送り装置23により立向き姿勢
に保持されながら収容される。必要本数の1次インゴッ
ト8が収容槽21に収容されると、収容槽21および鋳
造槽22が高清浄な溶解雰囲気となるように超高真空状
態にされる。また、必要に応じてガスが導入される。
【0029】また、槽21・22内の減圧中において
は、第2送り装置24のチャック部材24cが上限位置
に移動された後、第1送り装置23に保持された1次イ
ンゴット8が把持位置Aに水平移動される。1次インゴ
ット8が把持位置Aに位置決めされると、第2送り装置
24のチャック部材24cにより1次インゴット8の上
端部が把持されることによって、把持位置Aの1次イン
ゴット8が第2送り装置24により下降可能な状態にセ
ットされた後、1次インゴット8の下端部が第1誘導加
熱コイル26の内周側に位置するように下降される。ま
た、鋳造槽22内の鋳造機構27においては、スターテ
ィング材が鋳造用ルツボ28に投入され、第2誘導加熱
コイル29により溶解される。
【0030】この後、第1誘導加熱コイル26に交流電
力が供給され、1次インゴット8の下端部に対して優先
的に誘導加熱が行われることによって、1次インゴット
8の下端部が溶解して自重により溶湯として滴下する。
また、第1誘導加熱コイル26に交流電力が供給される
と、第2送り装置24が作動され、1次インゴット8が
所定の速度で下降されることによって、1次インゴット
8の下端部が常に第1誘導加熱コイル26の高さ位置に
位置決めされた状態に維持されながら連続的に溶解され
る。
【0031】一方、1次インゴット8から滴下した溶湯
は、引き抜き部材30上で溶解されたスターティング材
で受け止められる。そして、引き抜き部材30が下降さ
れ、溶湯が第2誘導加熱コイル29から離れることによ
って、溶湯に対する誘導加熱が低下し、鋳造用ルツボ2
8の内径に略一致した径で溶湯が凝固することにより大
型のインゴット32にされる。また、第2送り装置24
で把持された1次インゴット8の全量が消費された場合
には、引き抜き部材30の下降が停止または減速され、
次の1次インゴット8が第2送り装置24により第1誘
導加熱コイル26にセットされるまで待機状態にされた
後、引き抜き部材30の下降が再開される。そして、こ
のような1次インゴット8のセットと引き抜き部材30
の下降とが行われることによって、所定長の大型のイン
ゴット32が製造される。
【0032】以上のように、本実施形態のインゴット製
造装置は、原料金属を収容する溶解用ルツボ4と、溶解
用ルツボ4に収容された原料金属を加熱溶解して溶湯と
する誘導加熱コイル6(原料加熱手段)と、溶解用ルツ
ボ4の溶湯を鋳造して1次インゴット8とする鋳型5と
を、高清浄な溶解雰囲気下に存在させるように備えた溶
解炉1と、1次インゴット8を加熱溶解して溶湯を滴下
させる第1誘導加熱コイル26(1次インゴット加熱手
段)と、溶湯を連続的に凝固させて大型のインゴット3
2とする鋳造機構27(鋳造手段)とを、高清浄な溶解
雰囲気下に存在させるように備え、溶解炉1に対して完
全に独立して設けられた鋳造炉2とを有した構成にされ
ている。
【0033】そして、上記の製造装置により実施される
インゴット製造方法は、高清浄な溶解雰囲気下で原料金
属を加熱溶解して1次インゴット8を鋳造する1次鋳造
工程と、1次鋳造工程の溶解雰囲気とは完全に独立した
高清浄な溶解雰囲気下で、1次インゴット8を加熱溶解
して大型のインゴットを鋳造する2次鋳造工程とを有し
ている。これにより、1次インゴット8を鋳造する1次
鋳造工程(溶解炉1)の溶解雰囲気と、この1次インゴ
ット8を用いて大型のインゴットを鋳造する2次鋳造工
程(鋳造炉2)の溶解雰囲気とが完全に独立されている
ため、例えば1次鋳造工程において原料金属を溶解する
際に、多量の不純物ガスが発生した場合でも、この不純
物ガスが2次鋳造工程の溶解雰囲気中に移動することは
ない。
【0034】従って、一方の鋳造工程における溶解雰囲
気の悪化が他方の鋳造工程における溶解雰囲気の悪化を
引き起こすという溶解雰囲気間の相互干渉が確実に防止
されるため、一方の鋳造工程において溶解雰囲気の悪化
により鋳造(生産)が困難になっていても、高清浄な溶
解雰囲気を有する他方の鋳造工程においては、1次イン
ゴット8や大型のインゴットの鋳造を継続することがで
きる。この結果、1次鋳造工程における1次インゴット
8の鋳造と、2次鋳造工程における大型のインゴットの
鋳造とを各工程の状況に応じて独立して行うことができ
るため、高い生産性でもって高品質および大型のインゴ
ットを得ることができる。
【0035】また、本実施形態においては、1次鋳造工
程(溶解炉1)における原料金属の溶解および2次鋳造
工程(鋳造炉2)における1次インゴット8の溶解は、
誘導加熱コイル6による高周波誘導加熱方式により行わ
れているが、これに限定されるものでなく、プラズマ溶
解方式やアーク溶解方式、電子ビーム溶解方式により行
われていても良い。そして、これらの各種の方式を使い
分けることによって、超高真空の溶解雰囲気による真空
精錬や、水素単独またはアルゴン等の不活性ガスと水素
との混合ガスを有した溶解雰囲気による水素精錬、アル
ゴン等の不活性ガスを有した溶解雰囲気による合金成分
の蒸発を防止した溶解を行うことができる。尚、これら
の精錬を行う際に各種の方式を使い分ける必要がある理
由は、高周波誘導加熱方式では1Pa〜103 Pa付近
で放電が起こって溶解できないからであり、アーク溶解
方式では低真空(0.1Pa以上)より高い圧力でない
とアーク放電が起こらないからであり、電子ビーム溶解
方式では10-1Pa以下の高真空でないとビームが散乱
して溶解できないからである。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明は、インゴット製造方法
であって、高清浄な溶解雰囲気下で原料金属を加熱溶解
して1次インゴットを鋳造する1次鋳造工程と、前記1
次鋳造工程の溶解雰囲気とは完全に独立した高清浄な溶
解雰囲気下で、前記1次インゴットを加熱溶解して大型
のインゴットを鋳造する2次鋳造工程とを有する構成で
ある。
【0037】上記の構成によれば、1次インゴットを鋳
造する1次鋳造工程の溶解雰囲気と、この1次インゴッ
トを用いて大型のインゴットを鋳造する2次鋳造工程の
溶解雰囲気とが完全に独立されているため、例えば1次
鋳造工程において原料金属を溶解する際に、多量の不純
物ガスが発生した場合でも、この不純物ガスが2次鋳造
工程の溶解雰囲気中に移動することはない。これによ
り、一方の鋳造工程における溶解雰囲気の悪化が他方の
鋳造工程における溶解雰囲気の悪化を引き起こすという
溶解雰囲気間の相互干渉が確実に防止されるため、一方
の鋳造工程において溶解雰囲気の悪化により鋳造(生
産)が困難になっていても、高清浄な溶解雰囲気を有す
る他方の鋳造工程においては、1次インゴットや大型の
インゴットの鋳造を継続することができる。この結果、
1次鋳造工程における1次インゴットの鋳造と、2次鋳
造工程における大型のインゴットの鋳造とを各工程の状
況に応じて独立して行うことができるため、高い生産性
でもって高品質および大型のインゴットを得ることがで
きる。
【0038】請求項2の発明は、請求項1記載のインゴ
ット製造方法であって、前記1次鋳造工程における原料
金属の溶解および前記2次鋳造工程における1次インゴ
ットの溶解は、プラズマ溶解方式、高周波誘導加熱方
式、アーク溶解方式、および電子ビーム溶解方式の何れ
かにより行われる構成である。上記の構成によれば、原
料金属や1次インゴットを各種の溶解条件で溶解させる
ことができる。例えばプラズマ溶解方式およびアーク溶
解方式であれば、超高真空に排気した後に任意のガスを
導入した高清浄な溶解雰囲気下で溶解することができ
る。これにより、超高真空の溶解雰囲気下で溶解するこ
とにより真空精錬を行ったり、水素単独やアルゴン等の
不活性ガスと水素とを混合したガスを導入した溶解雰囲
気下で溶解することにより水素精錬を行ったり、不活性
ガスを導入した溶解雰囲気下で溶解することにより合金
成分の蒸発を防止しながら溶解を行うことができる。
【0039】請求項3の発明は、インゴット製造装置で
あって、原料金属を収容する溶解用ルツボと、該溶解用
ルツボに収容された原料金属を加熱溶解して溶湯とする
原料加熱手段と、前記溶解用ルツボの溶湯を鋳造して1
次インゴットとする鋳型とを、高清浄な溶解雰囲気下に
存在させるように備えた溶解炉と、前記1次インゴット
を加熱溶解して溶湯を滴下させる1次インゴット加熱手
段と、前記溶湯を連続的に凝固させて大型のインゴット
とする鋳造手段とを、高清浄な溶解雰囲気下に存在させ
るように備え、前記溶解炉に対して完全に独立して設け
られた鋳造炉とを有する構成である。
【0040】上記の構成によれば、1次インゴットを鋳
造する溶解炉と大型のインゴットを鋳造する鋳造炉と
は、別個のものであるため、各炉における溶解雰囲気
は、完全に独立したものになる。従って、例えば溶解炉
において原料金属を溶解する際に、多量の不純物ガスが
発生した場合でも、この不純物ガスが鋳造炉に移動する
ことはない。これにより、一方の炉における溶解雰囲気
の悪化が他方の炉における溶解雰囲気の悪化を引き起こ
すという溶解雰囲気間の相互干渉が確実に防止されるた
め、一方の炉において溶解雰囲気の悪化により鋳造(生
産)が困難になっていても、高清浄な溶解雰囲気を有す
る他方の炉においては、1次インゴットや大型のインゴ
ットの鋳造を継続することができる。この結果、溶解炉
における1次インゴットの鋳造と、鋳造炉における大型
のインゴットの鋳造とを製造状況に応じて独立して行う
ことができるため、高い生産性でもって高品質および大
型のインゴットを得ることができる。
【0041】請求項4の発明は、請求項3記載のインゴ
ット製造装置であって、前記原料加熱手段および前記1
次インゴット加熱手段は、プラズマ溶解方式、高周波誘
導加熱方式、アーク溶解方式、および電子ビーム溶解方
式の何れかを採用している構成である。上記の構成によ
れば、原料金属や1次インゴットを各種の溶解条件で溶
解させることができる。例えばプラズマ溶解方式および
アーク溶解方式であれば、超高真空に排気した後に任意
のガスを導入した高清浄な溶解雰囲気下で溶解すること
ができる。これにより、超高真空の溶解雰囲気下で溶解
することにより真空精錬を行ったり、水素単独やアルゴ
ン等の不活性ガスと水素とを混合したガスを導入した溶
解雰囲気下で溶解することにより水素精錬を行ったり、
不活性ガスを導入した溶解雰囲気下で溶解することによ
り合金成分の蒸発を防止しながら溶解を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】インゴット製造装置および製造工程を示す説明
図である。
【図2】従来のインゴット製造装置の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 溶解炉 2 鋳造炉 3 溶解槽 4 溶解用ルツボ 5 鋳型 6 誘導加熱コイル 7 電源装置 8 1次インゴット 9 蓋部材 10 窓部材 11 駆動機構 12 蒸着防止機構 13 真空ポンプ 14 圧力センサ 15 パージ部材 16 搬送台車 18 冷水・温水供給装置 21 収容槽 22 鋳造槽 23 第1送り装置 24 第2送り装置 25 連通路 26 第1誘導加熱コイル 27 鋳造機構 28 鋳造用ルツボ 29 第2誘導加熱コイル 30 引き抜き部材 31 溶湯 32 インゴット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22B 9/22 C22B 9/22 F27B 14/04 F27B 14/04 F27D 11/08 F27D 11/08 A D (72)発明者 津田 正徳 三重県伊勢市竹ヶ鼻町100番地 神鋼電機 株式会社伊勢事業所内 (72)発明者 中井 泰弘 三重県伊勢市竹ヶ鼻町100番地 神鋼電機 株式会社伊勢事業所内 (72)発明者 中嶋 賢人 三重県伊勢市竹ヶ鼻町100番地 神鋼電機 株式会社伊勢事業所内 Fターム(参考) 4K001 EA02 FA10 FA12 FA13 GA08 4K046 AA01 AA03 BA02 BA03 CC01 CC03 CD02 CD04 4K063 AA04 AA16 BA02 BA03 CA03 CA06 DA19 FA34 FA53 FA56 FA57

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高清浄な溶解雰囲気下で原料金属を加熱
    溶解して1次インゴットを鋳造する1次鋳造工程と、 前記1次鋳造工程の溶解雰囲気とは完全に独立した高清
    浄な溶解雰囲気下で、前記1次インゴットを加熱溶解し
    て大型のインゴットを鋳造する2次鋳造工程とを有する
    ことを特徴とするインゴット製造方法。
  2. 【請求項2】 前記1次鋳造工程における原料金属の溶
    解および前記2次鋳造工程における1次インゴットの溶
    解は、プラズマ溶解方式、高周波誘導加熱方式、アーク
    溶解方式、および電子ビーム溶解方式の何れかにより行
    われることを特徴とする請求項1記載のインゴット製造
    方法。
  3. 【請求項3】 原料金属を収容する溶解用ルツボと、該
    溶解用ルツボに収容された原料金属を加熱溶解して溶湯
    とする原料加熱手段と、前記溶解用ルツボの溶湯を鋳造
    して1次インゴットとする鋳型とを、高清浄な溶解雰囲
    気下に存在させるように備えた溶解炉と、 前記1次インゴットを加熱溶解して溶湯を滴下させる1
    次インゴット加熱手段と、前記溶湯を連続的に凝固させ
    て大型のインゴットとする鋳造手段とを、高清浄な溶解
    雰囲気下に存在させるように備え、前記溶解炉に対して
    完全に独立して設けられた鋳造炉とを有することを特徴
    とするインゴット製造装置。
  4. 【請求項4】 前記原料加熱手段および前記1次インゴ
    ット加熱手段は、プラズマ溶解方式、高周波誘導加熱方
    式、アーク溶解方式、および電子ビーム溶解方式の何れ
    かを採用していることを特徴とする請求項3記載のイン
    ゴット製造装置。
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