JP2001277615A - 印字データ処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テンポラリエリアの印字データのオーバーフ
ローを防止して、印字不能に陥ることをなくす。 【解決手段】 印字指示の入力により編集処理手段がデ
ータベースから印字データを取り出し、所定枚数の媒体
に対する印字データを編集して印字ファイルを作成する
際、該ファイルを複数に分割する。そして制御手段がテ
ンポラリーエリアとしてのデータ格納手段のデータ格納
量を監視して、格納可能な状態のとき、前記分割した単
位毎に印字データを編集処理手段からデータ格納手段に
送らせ、すでに格納されている印字データの行列の後に
つなげる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ等の
上位装置から印字データをプリンタに送る際の印字デー
タ処理方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】コンピュータ等の上位装置に接続したプ
リンタで帳票等の媒体に印字を行う場合、従来は上位装
置側で編集したデータのファイルをプリンタのドライバ
に送って、ドライバのテンポラリエリア（格納手段）に
行列を成すように順に格納し、その格納順にプリンタに
転送して逐次印字処理するという手順を採用している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術では、大量の印字データを処理する場合、
印字データを容量の大きいファイル単位でテンポラリエ
リアに格納するため、ファイルが続けて送られてくると
テンポラリエリアでオーバーフローが発生し、その結
果、処理が途中でストップして印字不能に陥るという問
題があった。

【０００４】本発明は、このような問題を解決すること
を課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、テ
ンポラリーエリアから印字データをプリンタに送って媒
体に印字を行うシステムの印字データ処理方法であっ
て、所定枚数の媒体に対する印字データを編集して印字
ファイルを作成するときに該ファイルを複数に分割し、
前記テンポラリーエリアのデータ格納量を監視して、格
納可能な状態のとき、前記分割した単位毎に印字データ
をテンポラリーエリアに送って、すでに格納されている
印字データの行列の後につなげることを特徴とする。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明によ
る印字データ処理方法の実施の形態について説明する。
図１は実施の形態を示すフローチャート、図２は実施の
形態の方法を実行するシステムのブロック図である。

【０００７】まず、図２について説明すると、図におい
て１はコンピュータ等の上位装置、６はプリンタであ
る。上位装置１は、印字データを格納したデータベース
２と、所定枚数の帳票等の媒体に対する印字データを所
定のレイアウトで編集して印字ファイルを作成すると共
に、その印字ファイルを複数に分割する編集処理手段３
と、プリンタ６を駆動するドライバー等に設けられたテ
ンポラリエリアとしてのデータ格納手段４と、このデー
タ格納手段４に格納された印字データの格納量を監視し
て編集処理手段３からの印字データを無理なく格納させ
るよう制御する制御手段５を備えており、ここで編集処
理手段３と制御手段５はプログラムソフトで構成されて
いる。

【０００８】次に上述した構成により実行される印字デ
ータ処理方法について図１を参照して説明する。まず、
データ格納手段４に印字データが受付順に格納され、行
列として並んでいる状態において、印字データが列の先
頭から順にプリンタ６に送られて、帳票等の媒体に印字
が行われるものとする。

【０００９】そこで、図示しないキーボード等により印
字の指示が入力されると（Ｓ１）、編集処理手段３はデ
ータベース２から印字データを順次取り出し、所定のレ
イアウトで予め定められた枚数分の編集を行い（Ｓ
２）、更にその編集されたデータを印字ファイルとして
作成する（Ｓ３）。例えば、１つの印字ファイルが帳票
等の媒体に対する１０００枚分の印字データからなるも
のである場合、この印字ファイルを媒体１００枚単位の
印字ファイルに１０分割して編集処理し、印字ファイル
を作成する。

【００１０】この分割された印字データは分割単位毎に
データ格納手段４に送られ、このデータ格納手段５に格
納されている印字データの行列の後尾につなげるように
格納されるが、その際、制御手段５がデータ格納手段４
のデータ格納量を監視し、印字データがオーバーフロー
しないように制御する。すなわち、制御手段５は格納手
段４のデータ格納可能量量と現在実際に格納されている
量を認識して（Ｓ４）、格納手段５に次の印字データの
格納が可能か否かを判断し（Ｓ５）、格納可能であれ
ば、編集処理手段３から分割単位毎に印字データを送ら
せて、格納手段５にすでに格納されている印字データの
行列の後尾につなげるように格納させ（Ｓ６）、以後印
字データが無くなるまで（Ｓ７）Ｓ４からの動作を繰り
返す。

【００１１】このように印字ファイルを複数の分割し、
かつデータ格納手段５のデータ格納量を監視して、編集
処理手段３から分割単位毎に印字データを送らせること
により、データ格納手段５つまりテンポラリエリアを圧
迫しないように印字データを印字待ちの印字データの行
列の後につなげることができる。尚、上述した実施の形
態において、プリンタは種類を問わず適用可能である。

【００１２】また、プリンタにかぎらず他の出力装置に
おけるデータ処理についても適用可能である。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、所定枚
数の媒体に対する印字データを編集して印字ファイルを
作成するときに該ファイルを複数に分割し、前記テンポ
ラリーエリアのデータ格納量を監視して、格納可能な状
態のとき、前記分割した単位毎に印字データをテンポラ
リーエリアに送って、すでに格納されている印字データ
の行列の後につなげるように制御するため、テンポラリ
エリアを圧迫することがなく、テンポラリエリアの印字
データのオーバーフローを防止して、印字不能に陥るこ
とをなくすことができるという効果が得られる。

【００１４】また、印字ファイルを分割してテンポラリ
エリアに送るため、最初の１枚の印字を比較的早く始め
られるという効果も期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施の形態を示すフローチャート。

【図２】実施の形態を実行するシステムのブロック図。

【符号の説明】

１ 上位装置 ２ データベース ３ 編集処理手段 ４ 制御手段 ５ データ格納手段 ６ プリンタ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 テンポラリーエリアから印字データをプ
   リンタに送って媒体に印字を行うシステムの印字データ
   処理方法であって、 所定枚数の媒体に対する印字データを編集して印字ファ
   イルを作成するときに該ファイルを複数に分割し、 前記テンポラリーエリアのデータ格納量を監視して、格
   納可能な状態のとき、前記分割した単位毎に印字データ
   をテンポラリーエリアに送って、すでに格納されている
   印字データの行列の後につなげることを特徴とする印字
   データ処理方法。