JP2001277305A - コネクタ付き樹脂ホースの製造法 - Google Patents

コネクタ付き樹脂ホースの製造法

Info

Publication number
JP2001277305A
JP2001277305A JP2000098251A JP2000098251A JP2001277305A JP 2001277305 A JP2001277305 A JP 2001277305A JP 2000098251 A JP2000098251 A JP 2000098251A JP 2000098251 A JP2000098251 A JP 2000098251A JP 2001277305 A JP2001277305 A JP 2001277305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin hose
connector
core
resin
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000098251A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Sato
啓介 佐藤
Michio Anzai
道雄 安斉
Naoki Yoshida
直樹 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Piolax Inc
Original Assignee
Piolax Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Piolax Inc filed Critical Piolax Inc
Priority to JP2000098251A priority Critical patent/JP2001277305A/ja
Publication of JP2001277305A publication Critical patent/JP2001277305A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14065Positioning or centering articles in the mould
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14598Coating tubular articles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 より簡単な工程で樹脂ホースとコネクタとを
接続できるようにしたコネクタ付き樹脂ホースの製造法
を提供する。 【解決手段】 樹脂ホース11の端部を金型内に挿入
し、コネクタ成形用の樹脂を射出して、樹脂ホース11
の端部にコネクタを一体成形するに際し、樹脂ホース1
1の端部内周に挿入される中子30と、樹脂ホース11
の外周にコネクタ成形用のキャビティ空間23を形成す
る外型21、22とを有する金型を用い、樹脂ホース1
1の所定箇所の周壁を、中子30と外型21、22とで
挟着することにより、キャビティ空間23への樹脂ホー
ス11の挿入部をシールする。その場合、例えば、中子
30の樹脂ホース装着部を半径方向に所定距離だけ移動
可能とすることにより、樹脂ホース11の肉厚の偏りを
吸収させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂ホースを配管
接続するためのコネクタを、樹脂ホースに一体に形成し
たコネクタ付き樹脂ホースの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のラジエータホースとして
は、ゴムホースが一般的に用いられていた。これは、エ
ンジンやラジエータの配置に合せて自由に曲げられると
共に、自動車運転中の振動によるエンジンとラジエータ
との相対変位を吸収できるようにするためである。
【0003】しかしながら、ゴムホースは、重くて取り
扱い性が悪く、エンジンやラジエータのパイプに接続す
る際に、ホースクランプで締め付ける必要があるため、
取付け作業性が悪いという問題点があった。
【0004】一方、熱可塑性樹脂等からなるホースが知
られており、このホースに可撓性を付与するため、軸方
向に沿った断面が波形の凹凸をなすコルゲート部を形成
したものも知られている。
【0005】このような樹脂ホースは、ゴムホースに比
べて著しく軽いので取り扱い性がよく、また、端部にエ
ンジンやラジエータのパイプにワンタッチで接続できる
ジョイント部を予め設けておくことができるため、取付
け作業性がよいという利点を有している。
【0006】また、樹脂ホースをコネクタに接続する方
法として、例えば特許第2907251号公報には、表
面に凹凸を有するコネクタの筒状接続部に樹脂製のホー
スを挿入した後、該ホースを挿入した状態の接続部を射
出成形型内に配置し、接続部の線膨張係数以下の線膨張
係数を有する樹脂材料を、少なくともホースの接続部に
対応する外周部位に射出し、該射出時の熱と圧力により
ホースを接続部の凹凸表面に相応した凹凸状態とすると
共に、ホースと一体的に溶着されるカラー部を形成する
ホースの接続方法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
許第2907251号公報に開示されたホースの接続方
法では、コネクタの筒状接続部に樹脂製のホースを挿入
した後、該ホースを挿入した状態の接続部を射出成形型
内に配置して射出成形を行うため、作業工程が多くな
り、コスト高となるという問題があった。また、樹脂材
料の線膨張係数等を考慮する必要があり、材料の選択余
地が狭められるという問題があった。
【0008】したがって、本発明の目的は、より簡単な
工程で樹脂ホースとコネクタとを接続できるようにした
コネクタ付き樹脂ホースの製造法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1は、樹脂ホースの端部を金型内に挿入
し、コネクタ成形用の樹脂を射出して、前記樹脂ホース
の端部にコネクタを一体成形するコネクタ付き樹脂ホー
スの製造法において、前記樹脂ホースの端部内周に挿入
される中子と、前記樹脂ホースの外周に前記コネクタ成
形用のキャビティ空間を形成する外型とを有する金型を
用い、前記樹脂ホースの所定箇所の周壁を、前記中子と
前記外型とで挟着することにより、前記キャビティ空間
への前記樹脂ホース挿入部をシールするに際し、前記中
子の前記樹脂ホース装着部を、半径方向に所定距離だけ
移動可能とし、それによって前記樹脂ホースの肉厚の偏
りを吸収させることを特徴とするコネクタ付き樹脂ホー
スの製造法を提供する。
【0010】上記第1の発明によれば、樹脂ホースの端
部を中子の外周に装着すると共に外型の内周に配置し
て、中子と外型とで樹脂ホースの端部を挟着し、その状
態で外型と中子と樹脂ホース外周との間に形成されるキ
ャビティ空間に樹脂を射出することにより、樹脂ホース
の端部外周に一体に溶着されたコネクタを形成すること
ができる。このように、樹脂ホースの端部にコネクタを
一体に射出成形することにより、樹脂ホースとコネクタ
とがシール性よく、しっかりと接続される。
【0011】また、中子の樹脂ホース装着部を半径方向
に所定距離だけ移動可能とすることにより、樹脂ホース
の肉厚に偏りがあった場合にも、中子の樹脂ホース装着
部を半径方向に移動させて、中子と外型とで樹脂ホース
の周壁を隙間なく挟着することができ、射出成形時のバ
リの発生を防止することができる。
【0012】また、本発明の第2は、前記第1の発明に
おいて、前記中子の前記樹脂ホース装着部が、中子本体
の先端部外周に遊嵌されて、半径方向に移動可能に設置
された可動リング又は可動キャップからなる樹脂ホース
の製造法を提供する。
【0013】上記第2の発明によれば、中子本体の先端
部外周に遊嵌された可動リング又は可動キャップ外周に
樹脂ホースの端部を装着し、可動リング又は可動キャッ
プが半径方向に移動することにより、中子と外型とで樹
脂ホースの周壁を隙間なく挟着することができる。
【0014】更に、本発明の第3は、前記第2の発明に
おいて、前記可動リング又は可動キャップの一端面は、
バネ力によって前記中子本体の基部側段部に圧接されて
いるコネクタ付き樹脂ホースの製造法を提供する。
【0015】上記第3の発明によれば、可動リング及び
可動キャップの端面をバネ力によって中子本体の基部側
段部に圧接させることにより、その部分におけるバリの
発生を防止できる。
【0016】更に、本発明の第4は、樹脂ホースの端部
を金型内に挿入し、コネクタ成形用の樹脂を射出して、
前記樹脂ホースの端部にコネクタを一体成形するコネク
タ付き樹脂ホースの製造法において、前記樹脂ホースの
端部内周に挿入される中子と、前記樹脂ホースの外周に
前記コネクタ成形用のキャビティ空間を形成する外型と
を有する金型を用い、前記樹脂ホースの所定箇所の周壁
を、前記中子と前記外型とで挟着することにより、前記
キャビティ空間への前記樹脂ホース挿入部をシールする
に際し、前記中子の前記樹脂ホース装着部を囲む前記外
型の部分を、半径方向に所定距離だけ移動可能とし、そ
れによって前記樹脂ホースの肉厚の偏りを吸収させるこ
とを特徴とするコネクタ付き樹脂ホースの製造法を提供
する。
【0017】上記第4の発明によれば、中子の樹脂ホー
ス装着部を囲む外型の部分を、半径方向に所定距離だけ
移動可能とすることにより、樹脂ホースの肉厚の偏りに
応じて外型の部分が半径方向に移動するため、中子と外
型とで樹脂ホースをシール性よく挟着することができ、
射出成形時のバリの発生を防止することができる。
【0018】更に、本発明の第5は、樹脂ホースの端部
を金型内に挿入し、コネクタ成形用の樹脂を射出して、
前記樹脂ホースの端部にコネクタを一体成形するコネク
タ付き樹脂ホースの製造法において、前記樹脂ホースの
端部内周に挿入される中子と、前記樹脂ホースの外周に
前記コネクタ成形用のキャビティ空間を形成する外型と
を有する金型を用い、前記樹脂ホースの所定箇所の周壁
を、前記中子と前記外型とで挟着することにより、前記
キャビティ空間への前記樹脂ホース挿入部をシールする
に際し、前記中子の前記樹脂ホース装着部を所定範囲で
拡径及び縮径可能とし、それによって前記樹脂ホースの
肉厚の偏りを吸収させることを特徴とするコネクタ付き
樹脂ホースの製造法を提供する。
【0019】上記第5の発明によれば、中子の樹脂ホー
ス装着部を所定範囲で拡径及び縮径可能とすることによ
り、樹脂ホースを縮径させた状態で中子と外型との間に
セットした後、中子を拡径させて樹脂ホースを挟着でき
るので、樹脂ホースの肉厚に偏りがあっても、樹脂ホー
スを中子と外型との間に密着させることができる。
【0020】更に、本発明の第6は、前記第1〜5の発
明のいずれかにおいて、前記外型が3以上に分割された
ものからなり、各分割部を同時に開閉させるコネクタ付
き樹脂ホースの製造法を提供する。
【0021】上記第6の発明によれば、樹脂チューブを
中子に装着した後、外型を閉じた場合でも、外型に樹脂
チューブが挟み込まれる虞れがなく、外型を後から閉じ
ることによって樹脂チューブを挟着できるので、樹脂ホ
ースの肉厚に偏りがあっても、樹脂ホースを中子と外型
との間に密着させることができる。
【0022】更に、本発明の第7は、前記第1〜6のい
ずれかの発明において、前記コネクタ成形用の樹脂の射
出を前記樹脂ホースの端部外周の2箇所以上から行うコ
ネクタ付き樹脂ホースの製造法を提供する。
【0023】上記第7の発明によれば、複数箇所から射
出することにより、1箇所当たりの射出圧を小さくし
て、樹脂チューブが変形したり、穴が開いたりすること
を防止できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態
において、図面中の実質的に共通部分には同符合を付し
て重複した説明を避けることにする。
【0025】図1〜9には、本発明によるコネクタ付き
樹脂ホースの製造法の一実施形態が示されている。図1
は中子の樹脂ホース装着部を示す部分拡大断面図、図2
は外型を開いた初期状態を示す部分断面図、図3は型を
セットしてチューブを装着した状態を示す部分断面図、
図4は型をセットしてチューブを押し込むときの状態を
示す部分断面図、図5は溶融樹脂を射出する状態を示す
部分断面図、図6は冷却水を循環させて冷却する状態を
示す部分断面図、図7は型抜き時の動作を示す部分断面
図、図8はゲートの構造を示す部分断面図、図9はコネ
クタ付き樹脂ホースの外観を示す斜視図である。
【0026】図9に示すように、このコネクタ付き樹脂
ホース10は、樹脂ホース11と、この樹脂ホース11
の両端に取付けられた1対のコネクタ12とから構成さ
れている。
【0027】樹脂ホース11は、例えば、ポリアミド、
ポリアセタール、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を材
料として、常法により管状に押出成形した後、内面に波
形の凹凸を有する金型で挟んでブロー成形するなどの方
法で製造される。この樹脂ホース11は、軸方向の中央
部にコルゲート部11aを有している。コルゲート部1
1aは、軸方向に沿った断面が波形の凹凸をなし、周方
向に沿った断面では上記凹凸が円周の一部で次第に小さ
くなり、平坦部11bにおいて消失した形状をなしてい
る。
【0028】また、コネクタ12は、樹脂ホース11の
成形後に、樹脂ホース11の端部を金型内に挿入した状
態で、上記と同様な熱可塑性樹脂を射出することによっ
て、樹脂ホース11と一体に成形される。コネクタ12
は、ラジエータやエンジンのパイプにワンタッチで接続
できるような係合構造を有している。
【0029】図1、2に示すように、上記樹脂ホース1
1を製造するための金型20は、一対の外型21、22
と、中子30とを有している。外型21、22は、開閉
動作して中子30と樹脂ホース11との間にキャビティ
空間23を形成する。なお、図1における24は、熱可
塑性樹脂を射出するためのゲートである。
【0030】中子30は、段状に縮径された先細円筒状
をなし、その先端部外周に所定の隙間tを介して可動リ
ング31が遊嵌され、可動リング31の上端面には押え
板32が被さり、この押え板32の中心がネジ33によ
り中子30に固着されている。可動リング31の下端面
は、押え板32によって中子30の段部34に圧接され
ている。
【0031】樹脂ホース11の端部は、可動リング31
の外周に挿入され、外型21、22の縮径部21a、2
2aを通過してキャビティ空間23内に導入される。そ
して、樹脂ホース11は、可動リング31と縮径部21
a,22aとで挟着され、キャビティ空間23をシール
する。なお、縮径部21a、22aの上端角部には、樹
脂ホース11の押し込みを容易にするテーパ部が形成さ
れている。
【0032】中子30内には、冷却水の通路35が形成
され、この通路35は、中子30に隣接して配置された
ブロック28の通路25に連通し、冷却水の通路25に
は、給水口26と、排水口27とが形成されている。
【0033】図7に示すように、外型21、22の間に
は、可動ブロック78が配置されており、その先端部7
8aがキャビティ空間23の外周の一部を形成するよう
になっている。この可動ブロック78は、一方の外型2
2に対してスライド可能に配置され、他方の外型21側
から斜めに配設されたガイド棒29を挿通され、外型2
1、22が開くとき、同図(a)に示すキャビティ空間
23に進入した状態から、同図(b)に示すキャビティ
空間23から後退した状態にスライドするようになって
いる。したがって、成形後、外型21、22を開いたと
き、外型22側に残ったコネクタ12を取り出しやすく
している。
【0034】また、図8に示すように、ゲート24の先
端は、外型21、22の界面に形成され、キャビティ空
間23に連通している。
【0035】次に、図2〜7を参照して、コネクタ付き
樹脂ホース10の成形工程を説明する。
【0036】まず、図2に示すように、外型21、22
を開き、中子30に可動リング31、押え板32をネジ
33によってセットする。なお、この作業は、樹脂ホー
ス11が変更されたときに1度行えばよく、樹脂ホース
11が同じ場合にはそのまま成形を行うことができる。
【0037】図3に示すように、外型21、22を閉
じ、樹脂ホース11を可動リング31の外周に挿入す
る。このとき、図4に示すように、樹脂ホース11の肉
厚の偏りの有無によって、可動リング31がそれを吸収
するように移動する。
【0038】すなわち、図4(a)、(b)に示すよう
に、樹脂ホース11が均等な肉厚を有するときは、可動
リング31と縮径部21a、22aとの間に均等な間隙
がある状態で樹脂ホース11を挿入すると、可動リング
31が動かされることなく、樹脂ホース11はキャビテ
ィ空間23内に挿入される。また、図4(c)、(d)
に示すように、樹脂ホース11の肉厚に偏りがある場合
には、樹脂ホース11を挿入する過程で、可動リング3
1が中子30に対して径方向に移動し、可動リング31
と縮径部21a、22aとの隙間に樹脂ホース11が密
接するように、可動リング31の偏肉によるずれを吸収
する。したがって、可動リング31と縮径部21a、2
2aとの間に樹脂ホース11を常に密接させた状態で挟
着でき、射出成形時のバリの発生を防止できる。
【0039】こうして、樹脂ホース11を挿入してセッ
トすると、外型21、22と、中子30と、樹脂ホース
11との間に、コネクタ12を成形するためのキャビテ
ィ空間23が形成される。この状態で、図5に示すよう
に、ゲート24からキャビティ空間23内に熱可塑性樹
脂を圧入し、射出成形を行う。
【0040】続いて、図6に示すように、給水口26か
ら給水し、排水口27から排水することにより、冷却水
の通路25、35内に通水して冷却し、樹脂を冷却硬化
させる。更に、図7に示すように、外型21、22を開
き、可動ブロック78を後退させ、中子30を樹脂ホー
ス11内から抜き出し、樹脂ホース11の端部に一体成
形されたコネクタ12を取り出す。
【0041】こうして得られたコネクタ付き樹脂ホース
10は、図9に示すように、樹脂ホース11にコネクタ
12が一体に成形され、樹脂ホース11とコネクタ12
とが溶着して接合されているので、両者の接合強度に優
れており、また、接合部の気密性が高くなる。
【0042】図10には、前記実施形態における可動リ
ング31の代わりに、可動キャップ36を用いた他の実
施形態が示されている。すなわち、中子30の先端部外
周に、所定の間隙tを介して、可動キャップ36を遊嵌
させる。可動キャップ36の閉塞端面には、やや大きめ
の孔37を形成し、これにネジ33を挿通させて中子3
0に螺着させている。
【0043】したがって、樹脂ホース11の肉厚に偏り
があるとき、樹脂ホース11を可動キャップ36の外周
に挿入し、縮径部21a、22aと可動キャップ36と
の間隙を通過させると、可動キャップ36が径方向に移
動して樹脂ホース11の肉厚の偏りを吸収し、樹脂ホー
ス11の全周が縮径部21a、22a内周に密接する。
【0044】図11には、前記実施形態における可動リ
ング31を中子30の段部34に押圧するようにした他
の実施形態が示されている。すなわち、この実施形態で
は、可動リング31と押え板32との間に、圧縮コイル
バネ38が介在している。このため、可動リング31
は、径方向に移動できると共に、圧縮コイルバネ38に
よってその下端面を段部34に押圧され、その部分Aで
のシール性が向上する。これによって、段部34の部分
でのバリの発生をより確実に防止できる。
【0045】図12には、図10における可動キャップ
36を中子30の段部34に押圧するようにした他の実
施形態が示されている。この実施形態では、ネジ33で
可動キャップ36を中子30に取付ける際、ネジ33の
頭部と可動キャップ36の端面との間に、圧縮コイルバ
ネ39を介在させ、それによって可動キャップ36の開
口側の端面を段部34に圧接している。
【0046】そして、同図(a)、(b)に示すよう
に、樹脂ホース11を可動キャップ36の外周に装着
し、可動キャップ36と縮径部21a、22aとの間に
押し込むとき、樹脂ホース11の肉厚に偏りがある場合
には可動キャップ36が径方向に移動するので、上記肉
厚の偏りが吸収され、樹脂ホース11が可動キャップ3
6と縮径部21a、22aとの間に常に密接して挿入さ
れる。なお、圧縮コイルバネ39の倒れ剛性を高めるこ
とにより、樹脂ホース11を抜き出した後、可動キャッ
プ36が圧縮コイルバネ39の復帰力によって元の位置
(縮径部21a、22aとの間に均等な隙間が開いた位
置)に復帰する。
【0047】図13、14には、樹脂ホース11の肉厚
の偏りを吸収する機構を変えた他の実施形態が示されて
いる。
【0048】この実施形態では、外型21、22の内周
に、互いに合致する環状の凹部21b、22bが形成さ
れ、これらの環状の凹部21b、22b内に、バネ40
を介して、互いに当接する方向に付勢された、半環状部
材41が設置されている。バネ40によって、一方の外
型21に保持された半環状部材41と、もう一方の外型
22に保持された半環状部材41とが互いに圧接され、
中子30外周との間に樹脂ホース11が挿入される環状
の間隙を形成している。なお、半環状部材41の上端角
部には、樹脂ホース11の押し込みを容易にするための
テーパ部41aが形成されている。
【0049】したがって、樹脂ホース11を中子30の
外周に挿入し、中子30と半環状部材41との隙間に挿
入するとき、樹脂ホース11の肉厚に偏りがない場合に
は、図14(a)に示すように、半環状部材41が中子
30に対して同心的に配置された状態で挿入がなされ、
樹脂ホース11の肉厚に偏りがある場合には、図14
(b)に示すように、半環状部材41がその偏りを吸収
するように、バネ40に抗して径方向に動き、中子30
に対して偏心して、樹脂ホース11の押し込みを可能に
する。その結果、樹脂ホース11の肉厚に偏りがあって
もなくても、樹脂ホース11は常に中子30と半環状部
材41との間に密接されて挿入される。
【0050】図15には、樹脂ホース11の肉厚の偏り
を吸収する機構を変えた更に他の実施形態が示されてい
る。
【0051】この実施形態では、中子30の先端部に円
筒状の可動ブロック42が設置され、可動ブロック42
はその中心に挿通されたネジ33によって中子30に取
付けられている。この場合、ネジ33の頭部と可動ブロ
ック42の端面との間に介在された圧縮コイルバネ39
により、可動ブロック42は中子30に圧接されてい
る。また、可動ブロック42の中心の孔42c内周と、
ネジ33外周との間には、隙間が介在しており、可動ブ
ロック42は上記隙間によって径方向に所定距離だけ動
けるようになっている。
【0052】したがって、樹脂ホース11が挿入される
とき、樹脂ホース11の肉厚に偏りがあると、その偏り
を吸収するように可動ブロック42が径方向にずれ、樹
脂ホース11の挿入を可能とすると共に、樹脂ホース1
1を、可動ブロック42外周と縮径部21a、22a内
周との間に、常に密接させるように挿入することができ
る。
【0053】図16には、樹脂ホース11の肉厚の偏り
を吸収する機構を変えた更に他の実施形態が示されてい
る。
【0054】この実施形態は、図15の例と基本的には
同じであるが、中子30の上端面に凹部30aが形成さ
れており、可動ブロック42の下端面に縮径部42aが
設けられ、縮径部42aの下端にはフランジ部42bが
形成されている。そして、可動ブロック42の縮径部4
2a及びフランジ部42bが、中子30の凹部30aに
挿入され、凹部30aの開口部内周に形成された突縁部
30bとフランジ部42bとの間に圧縮コイルバネ43
が介装されており、この圧縮コイルバネ43によって可
動ブロック42は中子30に圧接保持されている。この
場合、縮径部42a外周と突縁部30b内周との間に所
定の隙間が形成され、それによって可動ブロック42が
径方向に所定距離だけ移動可能とされており、樹脂ホー
ス11の肉厚の偏りを吸収できるようになっている。
【0055】図17、18には、金型内で樹脂ホース1
1をシールする手段を変えた他の実施形態が示されてい
る。図17は中子の斜視図、図18(a)は該中子の縮
径状態を示す端面図、(b)は同縮径状態での断面図、
(c)は該中子の拡径状態を示す端面図、(d)は同拡
径状態での断面図である。
【0056】この実施形態では、樹脂ホース11を中子
30の外周に挿入した後、中子30の先端部を拡径させ
ることにより、樹脂ホース11を外型21、22の内周
に圧接させるようにしたものである。すなわち、中子3
0の先端部に、互いに組み合わされることにより円柱状
となる4つの分割ブロック44が、各分割ブロック44
が半径方向に移動可能に取付けられている。これらの分
割ブロック44の外周には、上下2つの環状の溝が形成
され、その溝に環状のコイルバネ45が装着されてい
る。環状のコイルバネ45は、分割ブロック44どうし
を当接させる方向に付勢する。
【0057】各分割ブロック44の内周には、テーパ状
の切欠き面44aが形成され、これらのテーパ状の切欠
き面で囲まれた円錐状の空間が設けられている。この円
錐状の空間に中子30の軸心を通して挿入されたスライ
ド軸46の先端部46aが挿入されている。先端部46
aは、テーパ状の切欠き面の内面に摺接する角錐状をな
し、スライド軸46の軸方向移動によって分割ブロック
44を半径方向に移動させ、4つの分割ブロック44の
外周を拡径又は縮径させることができる。
【0058】したがって、この実施形態では、図18
(a)、(b)に示すように、分割ブロック44を縮径
状態にしておいて、それらの外周に樹脂ホース11を挿
入した後、同図(c)、(d)に示すように、スライド
軸46を上方にスライドさせ、分割ブロック44を拡径
させて樹脂ホース11を外型21、22の内周に圧接さ
せることができる。このように、外型21、22の内周
と、分割ブロック44外周との間で、樹脂ホース11を
強く挟み込むことによって、樹脂ホース11の肉厚に多
少の偏りがあっても、樹脂ホース11をそれらの隙間に
密接保持させることができる。
【0059】図19、20には、中子30を可変形状に
するための手段を変えた更に他の実施形態が示されてい
る。図19は中子の斜視図、図20(a)は該中子の縮
径状態を示す端面図、(b)は同縮径状態での断面図、
(c)は該中子の拡径状態を示す端面図、(d)は同拡
径状態での断面図である。
【0060】この実施形態は、図17、18に示した例
と基本的には同じである。ただし、分割ブロック44の
テーパ状の切欠き面が、上方に向かって広がるテーパ状
に形成され、スライド軸46の代わりに、上端部47a
がテーパ状の切欠き面に適合するように、上方に向かっ
て拡径する逆角錐状に形成されたスライド軸47を使用
している点が相違する。
【0061】この例においては、図20(a)、(b)
に示すように、スライド軸47を上方に移動させると、
分割ブロック44が縮径状態となり、同図(c)、
(d)に示すように、スライド軸47を下方に移動させ
ると、逆角錐状の上端部47aによって分割ブロック4
4が外方に押し広げられ、分割ブロック44が拡径状態
となる。したがって、前記実施形態と同様に、分割ブロ
ック44が縮径状態のとき樹脂ホース11を挿入し、分
割ブロック44を拡径させることによって、樹脂ホース
11を外型21、22の内周に圧接保持させることがで
きる。
【0062】図21には、中子30を可変形状にするた
めの手段を変えた更に他の実施形態が示されている。同
図(a)は中子の縮径状態を示す断面図、(b)は中子
の拡径状態を示す断面図である。
【0063】この実施形態では、中子30の軸心にシリ
ンダ室48が形成され、そこにピストン49が挿入され
ている。このシリンダ室48に連通して環状の袋体50
が中子30の上端に取り付けられており、環状の袋体5
0の中心には支軸51が挿通され、支軸51の上端には
押え板52が取付けられている。環状の袋体50の内部
はシリンダ室48に連通し、これらの空間に水、油等の
液体Lが充填されている。
【0064】したがって、図21(a)に示すように、
ピストン49を下降させると、環状の袋体50内の液体
Lがシリンダ室48内に移動し、環状の袋体50がしぼ
んで縮径した状態になる。また、同図(b)に示すよう
に、ピストン49を上昇させると、シリンダ室48内の
液体Lが環状の袋体50内に移動し、環状の袋体50が
膨張して拡径した状態になる。そこで、前記実施形態と
同様に、環状の袋体50が縮径状態のとき樹脂ホース1
1を挿入し、環状の袋体50を拡径させることによっ
て、樹脂ホース11を外型21、22の内周に圧接保持
させることができる。
【0065】図22、23には、中子30を可変形状に
するための手段を変えた更に他の実施形態が示されてい
る。図22(a)は中子の縮径状態を示す横断面図、
(b)は中子の縮径状態を示す縦断面図、(c)は中子
の拡径状態を示す横断面図、(d)は中子の拡径状態を
示す縦断面図である。図23(a)は中子の周壁の縮径
状態を示す斜視図、(b)は同周壁の拡径状態を示す斜
視図である。
【0066】この実施形態では、中子30の軸心を貫通
する支軸53が中子30の上端面から突出し、可動周壁
54の中心を通って、可動周壁54の上端面を覆う支持
板55に連結されている。そして、支軸53の上端突出
部には駆動ギヤ56が装着され、その回りには、中子3
0の上端面と支持板55との間に支持された4つの支軸
57が配置されており、これらの支軸57のそれぞれに
従動ギヤ58が取付けられている。したがって、駆動ギ
ヤ56を中心にして、4つの従動ギヤ58がそれと歯合
して、駆動ギヤ56の外周に配置されている。また、各
支軸57には偏心ローラ59が装着されており、支軸5
7の回転と一体に回転する。
【0067】図23に示すように、可動周壁54は、全
体として円筒状をなし、周壁の一部が軸方向に接離され
て、その接離部分においては、複数の櫛状突片54aが
互いに入り込むように組み合わされている。そして、可
動周壁54自体は、バネ部材からなっていて、同図
(a)に示すように、常時は縮径した状態に維持され、
同図(b)に示すように、内側から拡開する力が付与さ
れると拡径するようになっている。したがって、可動周
壁54は、上記偏心ローラ59の外周に弾性的に圧接さ
れた状態で、その外径を定められるようになっている。
【0068】この実施形態では、図示しない駆動手段に
よって支軸53を回転させることにより、駆動ギヤ5
6、従動ギヤ58を介して支軸57が回転し、その結
果、偏心ローラ59が回転する。ところが、偏心ローラ
59は支軸57に対して偏心しているため、その回転角
度によって、図22(a)、(b)に示すように内側に
引き込んだ状態と、同図(c)、(d)に示すように外
側に突出した状態になる。そして、可動周壁54は、自
らの弾性力で偏心ローラ59の外周に常に圧接されてい
るので、偏心ローラ59の径方向への変化に応じて、そ
の径を変化させる。その結果、図22(a)、(b)に
示す状態では縮径し、(c)、(d)に示す状態では拡
径する。
【0069】したがって、図22(a)、(b)に示す
ように、可動周壁54が縮径した状態で樹脂ホース11
を挿入すると、樹脂ホース11の肉厚に偏りがあって
も、樹脂ホース11を縮径部21a、22aと可動周壁
54との間隙に容易に挿入することができる。そして、
図22(c)、(d)に示すように、可動周壁54を拡
径させることにより、樹脂ホース11は、可動周壁54
外周と、縮径部21a、22aの内周との間に挟着さ
れ、隙間なく保持される。
【0070】なお、上記可動周壁54は、図17〜21
に示した実施形態における中子の周壁としても適用可能
である。
【0071】図24、25には、外型を4つに分割し
て、中子の外周に装着された樹脂ホース11を外型で挟
むようにセットすることにより、樹脂ホース11の偏肉
による隙間の発生を防止するようにした他の実施形態が
示されている。
【0072】この実施形態で用いる金型60は、固定型
61と、それに対向する可動型62とを有し、更に、固
定型61と可動型62との間には、左右に対向する可動
ブロック63、64が配置され、可動型62の中央に
は、可動型62本体に対して更に進退動作する可動ブロ
ック65が配置されている。
【0073】固定型61には、可動型62に向けて互い
に広がるように、2本のガイド棒66、67が斜めに取
付けられ、これらのガイド棒66、67は、可動ブロッ
ク63、64及び可動型62に挿入されている。可動ブ
ロック63、64は、図示しないスライド機構により、
可動型62に対して左右にスライド可能に支持されてお
り、図25に示すように、可動型62を固定型61に対
して開くと、ガイド棒66、67に案内されて、可動ブ
ロック63、64は左右に広がるようになっている。ま
た、可動ブロック65は、可動型62が固定型61に対
して開くとき、可動型62より大きく固定型61から離
れるように動作する。
【0074】したがって、図25に示すように、可動型
62を固定型61に対して開くと、固定型61、可動型
62の可動ブロック65、左右の可動ブロック63、6
4が、互いに離れるように開かれる。反対に、図24に
示すように、可動型62を固定型61に対して閉じる
と、上記固定型61、可動型62の可動ブロック65、
左右の可動ブロック63、64が、互いに近づくように
近接して当接する。金型60の中心には、中子30が配
置されており、固定型61、可動型62の可動ブロック
65、左右の可動ブロック63、64が当接すると、そ
れらの内周と中子30の外周との間にキャビティ空間2
3が形成される。
【0075】また、固定型61には、射出ノズルから溶
融した熱可塑性樹脂を注入するための射出ノズル挿入口
70が設けられ、固定型61の内部にはノズル挿入口7
0に連通する湯道71が形成されている。湯道71は、
先端が分岐しており、可動ブロック63、64に形成さ
れた湯道72、73を通って、キャビティ空間23の外
周4箇所に配置されたゲート24a、24b、24c、
24dに連通している。ゲート24a、24b、24
c、24dは、固定型61、可動型62の可動ブロック
65、左右の可動ブロック63、64が当接する接合面
に形成されている。
【0076】この実施形態では、図25に示すように、
固定型61、可動型62の可動ブロック65、左右の可
動ブロック63、64を開いた状態で、中子30の外周
に樹脂ホース11を挿入して樹脂ホース11を金型60
内に配置する。そして、図24に示すように、可動型6
2を固定型61に近接させながら、固定型61、可動型
62の可動ブロック65、左右の可動ブロック63、6
4を互いに当接させると、樹脂ホース11は、中子30
の外周と、固定型61、可動型62の可動ブロック6
5、左右の可動ブロック63、64の内周との間に挟着
されて、シール性よく保持される。この状態で、キャビ
ティ空間23の外周4箇所に配置されたゲート24a、
24b、24c、24dから、溶融した熱可塑性樹脂を
キャビティ空間23内に注入し、コネクタ12を成形す
る。このように4箇所のゲートから射出させることによ
り、樹脂ホース11及びコネクタ12の外周に均等な溶
着スポットを形成することができる。
【0077】図26、27には、外型を4つに分割し
て、中子の外周に装着された樹脂ホース11を外型で挟
むようにセットすることにより、樹脂ホース11の偏肉
による隙間の発生を防止するようにした更に他の実施形
態が示されている。
【0078】この実施形態は、基本的には、図24、2
5に示した実施形態と同じであり、異なる点は、ゲート
24a、24b、24c、24dが、筒状のキャビティ
空間23の円周に対して接線状に連結されており、射出
された溶融樹脂がキャビティ空間23の円周方向に沿っ
て流れるようにされている点にある。この結果、溶融樹
脂の円滑な回り込みがなされ、樹脂ホース11に対する
衝撃も弱められるため、樹脂ホース11が射出された溶
融樹脂によって変形を受ける虞れを少なくすることがで
きる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
樹脂ホースの端部を中子の外周に装着すると共に外型の
内周に配置して、中子と外型とで樹脂ホースの端部を挟
着し、その状態で外型と中子と樹脂ホース外周との間に
形成されるキャビティ空間に樹脂を射出することによ
り、樹脂ホースの端部外周に一体に溶着されたコネクタ
を形成することができる。このように、樹脂ホースの端
部にコネクタを一体に射出成形することにより、樹脂ホ
ースとコネクタとがシール性よく、しっかりと接続され
たコネクタ付き樹脂ホースを得ることができる。また、
中子と外型とで樹脂ホースの周壁を隙間なく挟着するこ
とができるので、射出成形時のバリの発生を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるコネクタ付き樹脂ホースの製造
法の一実施形態における中子の樹脂ホース装着部を示す
部分拡大断面図である。
【図2】 同実施形態における外型を開いた初期状態を
示す部分断面図である。
【図3】 同実施形態における型をセットしてチューブ
を装着した状態を示す部分断面図である。
【図4】 同実施形態における型をセットしてチューブ
を押し込むときの状態を示す部分断面図である。
【図5】 同実施形態における溶融樹脂を射出する状態
を示す部分断面図である。
【図6】 同実施形態における冷却水を循環させて冷却
する状態を示す部分断面図である。
【図7】 同実施形態における型抜き時の動作を示す部
分断面図である。
【図8】 同実施形態におけるゲートの構造を示す部分
断面図である。
【図9】 本発明によって得られるコネクタ付き樹脂ホ
ースの一例を示す斜視図である。
【図10】 図1における可動リングを可動キャップに
変えた他の実施形態を示す部分断面図である。
【図11】 図1における可動リングを中子の段部に押
圧するようにした更に他の実施形態を示す部分断面図で
ある。
【図12】 図10における可動キャップを中子の段部
に押圧するようにした他の実施形態を示す部分断面図で
ある。
【図13】 樹脂ホースの肉厚の偏りを吸収する機構を
変えた他の実施形態を示す部分断面図である。
【図14】 図13のA−A’矢示線に沿った断面図で
ある。
【図15】 樹脂ホースの肉厚の偏りを吸収する機構を
変えた更に他の実施形態を示す部分断面図である。
【図16】 樹脂ホースの肉厚の偏りを吸収する機構を
変えた更に他の実施形態を示す部分断面図である。
【図17】 金型内で樹脂ホースをシールする手段を変
えた他の実施形態における中子の斜視図である。
【図18】 同実施形態における中子であって、(a)
は該中子の縮径状態を示す端面図、(b)は同縮径状態
での断面図、(c)は該中子の拡径状態を示す端面図、
(d)は同拡径状態での断面図である。
【図19】 金型内で樹脂ホースをシールする手段を変
えた更に他の実施形態における中子の斜視図である。
【図20】 同実施形態における中子であって、(a)
は該中子の縮径状態を示す端面図、(b)は同縮径状態
での断面図、(c)は該中子の拡径状態を示す端面図、
(d)は同拡径状態での断面図である。
【図21】 中子を可変形状にするための手段を変えた
更に他の実施形態を示す中子の断面図である。
【図22】 中子を可変形状にするための手段を変えた
更に他の実施形態を示し、(a)は中子の縮径状態を示
す横断面図、(b)は中子の縮径状態を示す縦断面図、
(c)は中子の拡径状態を示す横断面図、(d)は中子
の拡径状態を示す縦断面図である。
【図23】 同中子の周壁を示す斜視図である。
【図24】 外型を4つに分割して、中子の外周に装着
された樹脂ホースを外型で挟むようにセットすることに
より、樹脂ホースの偏肉による隙間の発生を防止するよ
うにした他の実施形態を示す金型の閉じた状態の断面図
である。
【図25】 同金型の開いた状態の断面図である。
【図26】 外型を4つに分割して、中子の外周に装着
された樹脂ホースを外型で挟むようにセットすることに
より、樹脂ホースの偏肉による隙間の発生を防止するよ
うにした更に他の実施形態を示す金型の閉じた状態の断
面図である。
【図27】同金型の開いた状態の断面図である。
【符号の説明】
10 コネクタ付き樹脂ホース 11 樹脂ホース 12 コネクタ 20 金型 21、22 外型 21a、22a 縮径部 21b、22b 環状の凹部 23 キャビティ空間 24、24a、24b、24c、24d ゲート 25 通路 26 給水口 27 排水口 28 ブロック 29 ガイド棒 30 中子 30b 突縁部 31 可動リング 32 押え板 33 ネジ 34 段部 35 冷却水の通路 36 可動キャップ 37 孔 38 圧縮コイルバネ 39 圧縮コイルバネ 40 バネ 41 半環状部材 41a テーパ部 42 可動ブロック 42a 縮径部 42b フランジ部 43 圧縮コイルバネ 44 分割ブロック 44a テーパ状の切欠き面 45 環状のコイルバネ 46 スライド軸 46a 先端部 47 スライド軸 47a 上端部 48 シリンダ室 50 環状の袋体 51 支軸 52 押え板 54 可動周壁 56 駆動ギヤ 57 支軸 58 従動ギヤ 59 偏心ローラ 60 金型 61 固定型 62 可動型 63、64 可動ブロック 65 可動ブロック 66、67 ガイド棒 70 ノズル挿入口 71、72、73 湯道 78 可動ブロック 78a 先端部 L 液体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 23:00 B29L 23:00 31:24 31:24 (72)発明者 吉田 直樹 神奈川県横浜市保土ケ谷区岩井町51番地 株式会社パイオラックス内 Fターム(参考) 4F202 AD05 AD12 AG08 AG23 AM33 CA11 CB01 CB12 CK42 CK53 CK82 CR06 4F206 AD05 AD12 AG08 AG23 AM33 JA07 JB12 JF05 JF35 JQ81

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂ホースの端部を金型内に挿入し、コ
    ネクタ成形用の樹脂を射出して、前記樹脂ホースの端部
    にコネクタを一体成形するコネクタ付き樹脂ホースの製
    造法において、 前記樹脂ホースの端部内周に挿入される中子と、前記樹
    脂ホースの外周に前記コネクタ成形用のキャビティ空間
    を形成する外型とを有する金型を用い、 前記樹脂ホースの所定箇所の周壁を、前記中子と前記外
    型とで挟着することにより、前記キャビティ空間への前
    記樹脂ホース挿入部をシールするに際し、 前記中子の前記樹脂ホース装着部を、半径方向に所定距
    離だけ移動可能とし、それによって前記樹脂ホースの肉
    厚の偏りを吸収させることを特徴とするコネクタ付き樹
    脂ホースの製造法。
  2. 【請求項2】 前記中子の前記樹脂ホース装着部が、中
    子本体の先端部外周に遊嵌されて、半径方向に移動可能
    に設置された可動リング又は可動キャップからなる請求
    項1記載のコネクタ付き樹脂ホースの製造法。
  3. 【請求項3】 前記可動リング又は可動キャップの一端
    面は、バネ力によって前記中子本体の基部側段部に圧接
    されている請求項2記載のコネクタ付き樹脂ホースの製
    造法。
  4. 【請求項4】 樹脂ホースの端部を金型内に挿入し、コ
    ネクタ成形用の樹脂を射出して、前記樹脂ホースの端部
    にコネクタを一体成形するコネクタ付き樹脂ホースの製
    造法において、 前記樹脂ホースの端部内周に挿入される中子と、前記樹
    脂ホースの外周に前記コネクタ成形用のキャビティ空間
    を形成する外型とを有する金型を用い、 前記樹脂ホースの所定箇所の周壁を、前記中子と前記外
    型とで挟着することにより、前記キャビティ空間への前
    記樹脂ホース挿入部をシールするに際し、 前記中子の前記樹脂ホース装着部を囲む前記外型の部分
    を、半径方向に所定距離だけ移動可能とし、それによっ
    て前記樹脂ホースの肉厚の偏りを吸収させることを特徴
    とするコネクタ付き樹脂ホースの製造法。
  5. 【請求項5】 樹脂ホースの端部を金型内に挿入し、コ
    ネクタ成形用の樹脂を射出して、前記樹脂ホースの端部
    にコネクタを一体成形するコネクタ付き樹脂ホースの製
    造法において、 前記樹脂ホースの端部内周に挿入される中子と、前記樹
    脂ホースの外周に前記コネクタ成形用のキャビティ空間
    を形成する外型とを有する金型を用い、 前記樹脂ホースの所定箇所の周壁を、前記中子と前記外
    型とで挟着することにより、前記キャビティ空間への前
    記樹脂ホース挿入部をシールするに際し、 前記中子の前記樹脂ホース装着部を所定範囲で拡径及び
    縮径可能とし、それによって前記樹脂ホースの肉厚の偏
    りを吸収させることを特徴とするコネクタ付き樹脂ホー
    スの製造法。
  6. 【請求項6】 前記外型が3以上に分割されたものから
    なり、各分割部を同時に開閉させる請求項1〜5のいず
    れか1つに記載のコネクタ付き樹脂ホースの製造法。
  7. 【請求項7】 前記コネクタ成形用の樹脂の射出を前記
    樹脂ホースの端部外周の2箇所以上から行う請求項1〜
    6のいずれか1つに記載のコネクタ付き樹脂ホースの製
    造法。
JP2000098251A 2000-03-31 2000-03-31 コネクタ付き樹脂ホースの製造法 Pending JP2001277305A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000098251A JP2001277305A (ja) 2000-03-31 2000-03-31 コネクタ付き樹脂ホースの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000098251A JP2001277305A (ja) 2000-03-31 2000-03-31 コネクタ付き樹脂ホースの製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001277305A true JP2001277305A (ja) 2001-10-09

Family

ID=18612757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000098251A Pending JP2001277305A (ja) 2000-03-31 2000-03-31 コネクタ付き樹脂ホースの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001277305A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005512849A (ja) * 2001-12-12 2005-05-12 サクミ コーペラテイヴア メッカニチ イモラ−ソチエタ コープ ア.レスポンサビリタ リミタータ 変形可能な管状プラスティック容器のヘッド部品を形成する成形型
WO2019168895A1 (en) * 2018-03-01 2019-09-06 Nordson Corporation Method and device for producing component delivery system utilizing film bags
CN111300735A (zh) * 2019-12-10 2020-06-19 大庆石油管理局有限公司 钢骨架聚乙烯塑料复合管件一体化封口制备方法
CN114025934A (zh) * 2019-07-04 2022-02-08 三樱工业株式会社 配管接头的制造方法以及模具
EP4108409A1 (de) * 2021-06-21 2022-12-28 Ronald Weber Spritzgiessverfahren und spreizkern
US12030268B2 (en) 2019-07-04 2024-07-09 Sanoh Industrial Co., Ltd. Pipe joint manufacturing method and mold

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005512849A (ja) * 2001-12-12 2005-05-12 サクミ コーペラテイヴア メッカニチ イモラ−ソチエタ コープ ア.レスポンサビリタ リミタータ 変形可能な管状プラスティック容器のヘッド部品を形成する成形型
WO2019168895A1 (en) * 2018-03-01 2019-09-06 Nordson Corporation Method and device for producing component delivery system utilizing film bags
CN114025934A (zh) * 2019-07-04 2022-02-08 三樱工业株式会社 配管接头的制造方法以及模具
EP3995281A4 (en) * 2019-07-04 2023-08-02 Sanoh Industrial Co., Ltd. METHOD AND FORM OF MAKING A PIPE JOINT
US12030268B2 (en) 2019-07-04 2024-07-09 Sanoh Industrial Co., Ltd. Pipe joint manufacturing method and mold
CN111300735A (zh) * 2019-12-10 2020-06-19 大庆石油管理局有限公司 钢骨架聚乙烯塑料复合管件一体化封口制备方法
EP4108409A1 (de) * 2021-06-21 2022-12-28 Ronald Weber Spritzgiessverfahren und spreizkern

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6082783A (en) Hose connecting structure
EP2614952A2 (en) Device and method for producing the mouths of biaxially oriented plastic tubes with integrated sealing gaskets
JP2001277305A (ja) コネクタ付き樹脂ホースの製造法
FI112337B (fi) Menetelmä muoviputken valmistamiseksi
EP0550776B1 (en) Method for producing a hollow plastic product having a radially extending portion
KR101110146B1 (ko) 등속 조인트용 부트의 제조방법과 그 방법에 사용되는 제조장치
JP3015503B2 (ja) 合成樹脂製の屈曲管の射出成形方法
JPH08267575A (ja) プラスチックパイプの自動ベル加工機用ワークヘッド
TW200524686A (en) Mother pipe for hydraulic bulging, hydraulic bulging device using the same, hydraulic bulging method, and hydraulically bulged product
JP4420279B2 (ja) 樹脂製等速ジョイント用ブーツの製造装置樹脂製等速ジョイント用ブーツの製造方法樹脂製等速ジョイント用ブーツ
JP2000334818A (ja) 成形品及び成形品のブロー成形機並びにその成形方法
JPH05185492A (ja) 樹脂ホースの製造方法
JP2014172611A (ja) 収容器のブロー成形方法およびその方法で作られた収容器
US5601776A (en) Method and a mould for forming an expansion, such as a socket, in a pipe, and a plastic pipe
JPH058286A (ja) 樹脂ホースの製造方法
KR102064040B1 (ko) 하이드로 포밍 공정을 적용한 벤조형 리어 액슬 하우징의 제조방법
US7191749B2 (en) Laser welded intake manifold
JP4060722B2 (ja) 液圧バルジ金型及び液圧バルジ加工装置、異形管の液圧バルジ加工方法
JP3811020B2 (ja) 蝶形弁及び蝶形弁の製造方法
CN214247788U (zh) 叶轮
US5863569A (en) Apparatus for forming bellings on thermoplastic pipes
JP4548964B2 (ja) コネクタ付き樹脂ホースの製造法
JP3085907B2 (ja) ホースに対する樹脂製継手の取付方法及びそのホース並びに高周波溶着装置
JP4291325B2 (ja) 樹脂製ジョイントブーツの製造方法
JPH10103570A (ja) 継手の成形方法及び成形用金型