JP2001277272A - 天然石調複合成形品の製造方法 - Google Patents

天然石調複合成形品の製造方法

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JP2001277272A
JP2001277272A JP2000090778A JP2000090778A JP2001277272A JP 2001277272 A JP2001277272 A JP 2001277272A JP 2000090778 A JP2000090778 A JP 2000090778A JP 2000090778 A JP2000090778 A JP 2000090778A JP 2001277272 A JP2001277272 A JP 2001277272A
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resin material
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Masataka Inoue
正隆 井上
Hiromitsu Takamoto
裕光 高本
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面の人工天然石層と裏打ち層の2層構造か
らなる天然石調の外観を有する複合樹脂成形品を同時一
体成形により製造する方法を提供する。 【解決手段】 (1)成形品の表面として必要な形状面
を有し、実質的に密閉することができる雄型と雌型とか
らなる一組の成形用の型の内面に、型を開いた状態で、
天然石調を生み出す充填材を含有する表面層用樹脂原料
の層を形成し、(2)表面層用樹脂原料の層に囲まれた
空間に、芯層用樹脂原料として膨張性粒子と未硬化の熱
硬化性樹脂との混合物を充填し、(3)型を閉じ、芯層
用樹脂原料の熱硬化性樹脂を硬化せしめて天然石調複合
成形品を製造し、得られた天然石調複合成形品を型から
取り出す、工程よりなる、天然石調複合成形品の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自然石調の外観を
有する天然石調複合成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】天然石などの自然石様の外観を有する樹
脂成形品は、一般に人工大理石と呼ばれ、キッチンカウ
ンターや什器などの建材・家具などに用いられている。
これらの成形品は、多くの場合、不飽和ポリエステル樹
脂をベースに、各種の充填材を混入して成形されてい
る。用途によっては、重厚感を出すためにある程度以上
の厚みの成形品が必要になり、このような用途では軽量
化が必要である。
【0003】また、実用上天然石調の美観は、成形品の
表層で良好であればよく、必ずしも成形品の内部まで天
然石調であることは必要がない。むしろ、成形品内部に
は、熱硬化性樹脂成形品の端材等、従来廃棄されていた
材料を使用することができれば、天然石調成形品を安価
に提供することができ、またリサイクルの観点からも好
ましい。
【0004】従来、薄い人工天然石の表面層に裏打ち材
を接着して、天然石調複合成形品とする方法が知られて
いる。しかし、製造工程が複雑になり、製造工数が増え
てコストが嵩むために、限られた分野でしか採用されて
いない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、良好な外観
を備えた天然石調複合成形品の表面層と、裏打ち層との
2層構造からなる天然石調複合成形品を、同時一体成形
により、簡易に製造する方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願発明は、 1.(1)成形品の表面として必要な形状面を有し、実
質的に密閉することができる雄型と雌型とからなる一組
の成形用の型の少なくとも片側の内面に、型を開いた状
態で、天然石調を生み出す充填材を含有する表面層用樹
脂原料の層を形成し、(2)表面層用樹脂原料の層に囲
まれた空間に、芯層用樹脂原料として膨張性粒子と未硬
化の熱硬化性樹脂との混合物を充填し、(3)型を閉
じ、芯層用樹脂原料の熱硬化性樹脂を硬化せしめて天然
石調複合成形品を製造し、得られた天然石調複合成形品
を型から取り出す、工程よりなる、天然石調複合成形品
の製造方法である発明 および 2.(1)成形品の表面として必要な形状面を有し、実
質的に密閉することができる雄型と雌型とからなる一組
の成形用の型の少なくとも片側の内面に、型を開いた状
態で、天然石調を生み出す充填材を含有する表面層用樹
脂原料の層を形成し、(2)表面層用樹脂原料の層に囲
まれた空間に、芯層用樹脂原料として弾性粒子と未硬化
の熱硬化性樹脂との混合物を充填し、(3)型を閉じ、
芯層用樹脂原料の熱硬化性樹脂を硬化せしめて天然石調
複合成形品を製造し、得られた天然石調複合成形品を型
から取り出す、工程よりなる、天然石調複合成形品の製
造方法である発明である。なお、本発明の製造方法は、
上記の工程(1)〜(3)をこの順序で含む。
【0007】本発明における好ましい態様として、上記
1は、工程(3)において型を閉じた後に、膨張性粒子
と未硬化の熱硬化性樹脂との混合物を加熱し、膨張性粒
子の体積膨張により生じる力により表面層用樹脂原料と
芯層用樹脂原料を圧着せしめる、天然石調複合成形品の
製造方法である態様をとり、また、上記2は、工程
(3)において型を閉じた後に、弾性粒子と未硬化の熱
硬化性樹脂との混合物を加圧し、弾性粒子の反発力によ
り表面層用樹脂原料と芯層用樹脂原料を圧着せしめる、
請求項3記載の天然石調複合成形品の製造方法である態
様をとる。
【0008】すなわち、本発明の特徴の一つは、加熱に
よる膨張性粒子の体積膨張により生じる力および/また
は型締めによる外圧に対する弾性粒子の反発力を有効に
利用して、良好な外観を備えた天然石調複合成形品の成
形を行う点にある。以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】[工程1]本発明の製造方法において、成
形品の表面として必要な形状面を有し、実質的に密閉す
ることができる雄型と雌型とからなる一組の成形用の型
を用いる。型は、成形時に実質的に閉空間とすることが
可能なものであって、成形圧力および温度に耐えるもの
であればよく、例えば、金型、樹脂型、木型を用いるこ
とができる。
【0010】本発明の製造方法において、工程1とし
て、まず天然石調を生み出す充填材を含有する表面層用
樹脂原料の層を型の内面に形成する。これは通常は型を
開いた状態で行う。
【0011】表面層用樹脂原料としては、天然石調を生
み出す充填材を含有する樹脂組成物を用いる。この樹脂
組成物のベースとする樹脂として、例えば、エポキシ樹
脂、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリ
ビニルエステル樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリメチルメタ
アクリレート等の熱可塑性樹脂を用いることができる。
【0012】天然石調を生み出す充填材としては、マイ
カ、石英粉末、炭酸カルシュウム、カオリン、タルク、
水酸化アルミニュウム、ワラストナイト、ガラスパウダ
ー等を用いることができる。
【0013】ベースの樹脂として熱硬化性樹脂を用いる
場合、ベースの樹脂は、熱硬化性樹脂またはその前駆体
(例えば原料モノマー)に、硬化剤および/または促進
剤を混合して得た液体として用いることができる。この
場合、天然石調を生み出す充填材をこの液体に配合して
型の内面に塗布して用いることができる。
【0014】ベースの樹脂として熱可塑性樹脂を用いる
場合、ベースの樹脂は、熱可塑性樹脂を溶剤に溶かして
得た液体として用いることができる。この場合、天然石
調を生み出す充填材をこの液体に配合して型の内面に塗
布して用いることができる。溶剤は塗布後に除去する。
【0015】樹脂組成物は、成形品としてから用いても
よい。例えば、予めシート状の成形品として、また必要
に応じて、回転成形やスタンピングなどで型に合わせて
賦形した成形品としておき、これを型に載置してもよ
い。
【0016】[工程2]次に、表面層用樹脂原料の層に
囲まれた空間に、芯層用樹脂原料を充填する。芯層用樹
脂原料としては、膨張性粒子と未硬化の熱硬化性樹脂と
の混合物、弾性粒子と未硬化の熱硬化性樹脂との混合
物、膨張性粒子および弾性粒子と未硬化の熱硬化性樹脂
との混合物のいずれかを用いることができる。
【0017】[熱硬化性樹脂]熱硬化性樹脂としては、
成形時に流動性を示すものである限り、一般に成形用樹
脂として使用されるものであればよい。例えばエポキシ
樹脂、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポ
リビニルエステル樹脂、ジシクロペンタジエン樹脂など
が挙げられる。
【0018】熱硬化性樹脂は、通常使用されるように、
樹脂またはその前駆体(例えば原料モノマー)中に硬化
剤及び/または促進剤等を組み合わせて用いられる。
【0019】これらの熱硬化性樹脂は、室温において固
体で加熱によって流動性を示すようなものも使用でき
る。
【0020】[膨張性粒子・弾性粒子]膨張性粒子とし
ては、成形時の加熱により体積膨張することができるも
のを用い、加熱により、好ましくは10%以上、さらに
好ましくは20%以上体積が増大するものを用いること
ができる。現在入手しうる膨張性粒子は、通常約20%
〜70倍程度体積膨張するものである。なお、体積膨張
の倍率は、膨張性粒子を成形温度において常圧で膨張さ
せた時の体積膨張倍率である。
【0021】膨張性粒子は、その平均直径が5mm以
下、さらには1mm以下の粒子が好適である。
【0022】膨張性粒子は好ましくは重合体から構成さ
れ、成形時の加熱により体積膨張し、気泡が実質的に内
包される。
【0023】好適な膨張性粒子は、ポリ塩化ビニリデン
共重合体、ポリアクリルまたはポリアクリル共重合体、
ポリスチレンまたはポリスチレン共重合体、ポリオレフ
ィン、ポリフェニレンオキサイドから構成され、粒子の
内部に膨張性ガスを内包しているものである。殊に、加
熱により体積膨張する低沸点炭化水素を内包しているポ
リアクリル系ポリマーの粒子(これは大気中では数倍〜
数十倍程度に膨張する)を使用するのが望ましい。
【0024】このような粒子は、松本樹脂製薬社の「マ
ツモトマイクロスフェア」または積水化成品社の「エス
レンビーズ」という商品名で市販されており、これらを
そのまま使用することができる。
【0025】また、ポリオレフィン、ポリスチレン等の
膨張性ビーズの製造において、膨張を途中で止め、加熱
により更に膨張しうるようにしたビーズ類(これらは後
の加熱により10%〜数十%膨張する)も使用可能であ
る。
【0026】弾性粒子としては、例えば弾性のあるポリ
マーの中空粒子を用いることができる。弾性粒子として
は、膨張性粒子が加熱されて膨張した粒子も該当する。
弾性粒子としては、マイクロスフェア、ポリプロピレン
ビーズ、ポリスチレンビーズ、好ましくはマイクロスフ
ェアー(CA−100:松本油脂製薬株式会社製)、を
用いる。
【0027】膨張性粒子および/または弾性粒子は、こ
れらの合計量として、未硬化の熱硬化性樹脂100重量
部に対して0.5〜10重量部用いる。
【0028】[増量材]芯層用樹脂原料には、実質的に
体積変化を無視しうる固形物である増量材を配合するこ
とができる。
【0029】増量材としては、軽量化を重視する場合に
はガラスバルーンのような中空ガラス粒子を、剛性を重
視する場合には補強用のミルドガラスファイバーのよう
な繊維質物質、資源のリサイクル利用を重視する場合に
は木屑や樹脂やFRPの粉砕屑を必要に応じて配合する
ことができる。増量材としては、端材等を用いてもよ
く、資源のリサイクルに好適である。
【0030】[分離層]表面層用樹脂原料と芯層用樹脂
原料との間には、分離層を配置することが好ましい。分
離層としては、膨張性粒子を実質的に通過させない分離
層または弾性粒子を通過させない分離層を用いることが
好ましく、膨張性粒子および弾性粒子の双方を通過させ
ない分離層を用いることが好ましい。
【0031】分離層は、芯層用樹脂原料中の膨張性粒子
および/または弾性粒子の一部が表層用樹脂原料に混入
し、天然石調複合成形品の表面に露出するのを防ぐ作用
をする層である。この分離層を配置することにより、表
面外観の良好な天然石調複合成形品の得ることができ
る。分離層としては、織物、編物、不織布、紙、金網ま
たは多孔質膜を好ましく用いることができる。分離層と
して、予め着色または模様を付与されたものを用いる
と、表面層用樹脂原料の厚みを薄くして天然石調複合成
形品を成形しても、深みのある視感が得ることができる
良好な外観の天然石調複合成形品を得ることができる。
【0032】分離層には、天然石調複合成形品の剛性お
よび強度を高める作用、または、天然石調複合成形品の
「反り」を防止または調節するため作用を持たせてもよ
い。そのためには、繊維状補強材を分離層と一体化させ
て配置することが好ましい。繊維状補強材は分離層とは
別個に配置してもよく、この場合には、分離層と接して
配置することが好ましい。繊維状補強材としては通常ガ
ラス繊維を用いるがビニロン、アラミドなどの有機繊
維、カーボン繊維、金属繊維などを用いてもよい。
【0033】[工程3]芯層用樹脂原料の充填後、型を
閉じる。芯層用樹脂組成物として、膨張性粒子を含有す
るものを用いる場合には、型を閉じた後に内部温度が好
ましくは100℃〜200℃、さらに好ましくは125
℃〜180℃に加熱することが好ましい。このとき(型
に供給する時)の樹脂組成物の温度は好ましくは30℃
〜90℃、さらに好ましくは60℃〜75℃である。加
熱の熱源として外部の熱源を用いてもよく、硬化性樹脂
が硬化するときに発生する熱を用いてもよい。熱により
膨張性粒子の体積が膨張し、このときに膨張性粒子と熱
硬化性樹脂との混合物の流動性が高くなり、表面層用樹
脂原料の層を型の内壁に押し付けることになり、良好な
外観の天然石調複合成形品を得ることができる。同時
に、膨張性粒子の体積膨張の圧力により、表面層用樹脂
原料と芯層用樹脂原料を圧着せしめることができ、芯層
と表層が強固に一体化した天然石調複合成形品を得るこ
とができる。
【0034】芯層用樹脂組成物として、弾性粒子を含有
するものを用いる場合には、型を閉じた後に型締めによ
り加圧することが好ましい。このときの圧力は好ましく
は1kg/cm2〜20kg/cm2、さらに好ましくは2kg/
cm2〜15kg/cm2である。加圧は成形時の通常の型
締めによるものでもよい。この圧力により、弾性粒子に
反発力が発生し、弾性粒子と熱硬化性樹脂との混合物の
流動性が高くなり、表面層用樹脂原料の層を型の内壁に
押し付けることになり、良好な外観の天然石調複合成形
品を得ることができる。同時に、弾性粒子の反発力によ
り、表面層用樹脂原料と芯層用樹脂原料を圧着せしめる
ことができ、芯層と表層が強固に一体化した天然石調複
合成形品を得ることができる。
【0035】この後、芯層用樹脂原料の熱硬化性樹脂を
硬化せしめる。これにより、天然石調複合成形品を得る
ことができる。得られた天然石調複合成形品を型から取
り出す。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、良好な外観を備えた天
然石調の成形品の表面層と、裏打ち層との2層構造から
なる、比重の軽い天然石調成形品を、同時一体成形によ
り、簡易に製造する方法を提供することができる。
【0037】
【実施例】次に本発明の方法を実施例によりさらに詳細
に説明する。なお、例中に単に「部」とあるのは、特に
断りのない限り重量部を表す。
【0038】[実施例1]本例は、膨張性粒子を用いて
平板状で御影石調の天然石調複合成形品を製造する例で
ある。
【0039】1,500mmx1,100mmの温水加熱ができる定盤
を持つ300トン竪形プレス機の下部定盤に、長手方向1,2
00mm,幅750mm,深さ5mmの凹部を削り、長手方向および
幅に沿って15mm外周に樹脂貯まりとなる溝を彫り込んで
ある厚さ15mmの鋼板を固定し70℃に保った。ここに離
型剤を噴霧し均一に塗布し、さらにクリアゲルコートを
噴霧し均一に塗布して10分後ゲルコートがある程度固化
した状態で、ガラスフィラー、スペックル(柄剤)入り
のポリエステル樹脂を刷毛で約1mmの厚みに塗布した。
【0040】この上に、タテ1,200mm,ヨコ750mmに裁断
した目付け600g/cm2のガラスマットと更にこれらより一
回り大き目の不織布(ユニセル社製ポリエステル不織布
「ユニセル」)を置いた。ここに膨張性粒子(松本樹脂
製薬社製「マツモトマイクロスフェアー」)と中空ガラ
ス粒子(旭硝子社製「シリカバルーン」)およびエポキ
シ樹脂(旭電化社製「アデカ4300」100部と三菱瓦
斯化学社製「1.3BAC」18部の混合物)を重量比3:
16:81で混合したスラリー2.3kgを50℃に予熱しポンプで
流し込んだ。木のへらで全面が略均一になるようになら
した後、はみだしている不織布を膨張性粒子の上に折り
返してから、タテ1,200mm,ヨコ750mmに裁断した不織布
とガラスマットを重ね、プレスの上の定盤が蓋になるよ
うにプレスを閉じ面圧8kg/cm2になるように保持した。
直ちにプレスの上下定盤温度を100℃に上げ、30分後に
開き成形品を取り外した。
【0041】得られた天然石調複合成形品は表面が御影
石調で比重が1.0、曲げ強度120MPa、曲げ弾性率9GPaで
あった。
【0042】[実施例2]本例は、弾性粒子を用いて平
板状で御影石調の天然石調複合成形品を製造する例であ
る。同時に、端材(回収屑)を増量材として用いる例で
もある。
【0043】実施例1の竪形プレス機と凹面に削った鋼
板を用い、鋼板表面温度を70℃に保った。ここに離型
剤を噴霧し均一に塗布し、さらにクリアゲルコートを噴
霧し均一に塗布して10分後ゲルコートがある程度固化し
た状態で、ガラスフィラー、スペックル(柄剤)入りの
ポリエステル樹脂を刷毛で約1mmの厚みに塗布した。こ
の上に、タテ1,200mm,ヨコ750mmに裁断した目付け600g
/cm2のガラスマットと更にこれらより一回り大き目の黒
っぽい御影石調の印刷をした不織布(ユニセル社製ポリ
エステル不織布「ユニセル」)を置いた。ここにFRP
粉砕物(5メッシュ篩通過品)1.3kgをなだらかに略均一
に散布し、更に弾性粒子としてポリプロピレン粒子(J
SP社製既発泡品)とエポキシ樹脂(旭電化社製「アデ
カ4300」100部と三菱瓦斯化学社製「1.3BA
C」18部の混合物)を重量比10:90で混合したスラリー
3.0kgを50℃に予熱しポンプで流し込んだ。木のへらで
全面が略均一になるようにならし後、はみだしている不
織布を弾性粒子の上に折り返してから、タテ1,200mm,
ヨコ750mmに裁断した不織布とガラスマットを重ね、プ
レスの上の定盤が蓋になるようにプレスを閉じ面圧10kg
/cm2になるように保持した。直ちにプレスの上下定盤温
度を100℃に上げ、30分後に開き成形品を取り外し
た。
【0044】得られた天然石調複合成形品は表面が御影
石調で比重が1.2、曲げ強度110MPa、曲げ弾性率8GPaで
あった。
【0045】[実施例3]本例は表面に透明アクリル板
を一体化した平板状で御影石調の天然石調複合成形品を
製造する例である。
【0046】実施例1の縦形プレス機と凹面に削った鋼
板を用い、鋼板表面温度を70℃に保った。ここに厚さ
0.5mmの透明アクリル板(型に接する面は表面を粘着フ
ィルムを貼付けて保護)をはめ込み、ガラスフィラー、
スペックル(柄剤)入りのエポキシ樹脂を刷毛で約1mm
の厚みに塗布し、約5分間放置した。この上に、膨張性
粒子(松本樹脂製薬社製「マツモトマイクロスフェア
ー」)と中空ガラス粒子(旭硝子社製「シリカバルー
ン」)およびエポキシ樹脂(旭電化社製「アデカ430
0」100部と三菱瓦斯化学社製「1.3BAC」18部の
混合物)を重量比3:16:81で混合したスラリー1.9kgを50
℃に予熱しポンプで流し込んだ。木のへらで全面が略均
一になるようにならし後、タテ1,200mm,ヨコ750mmに裁
断した不織布(ユニセル社製ポリエステル不織布「ユニ
セル」)と目付け300g/cm2のガラスマットを重ね、プレ
スの上の定盤が蓋になるようにプレスを閉じ面圧8kg/c
m2になるように保持した。直ちにプレスの上下定盤温度
を100℃に上げ、30分後に開き成形品を取り外し、ア
クリル板表面を覆っていたフィルムを剥がした。
【0047】得られた天然石調複合成形品は表面が御影
石調で比重が1.05、曲げ強度100MPa、曲げ弾性率7GPaで
あった。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 101:10 B29K 101:10 105:16 105:16 Fターム(参考) 4F204 AA36 AB11 AB26 AD06 AD16 AF09 AG01 AG03 AG25 AH47 AK01 FA02 FB01 FB12 FB13 FB17 FB24 FF06 FF50 FG04 FN06 FN08 FN11 FN17 4J002 BB00Y BC02Y BC03Y BD10Y BG00Y BG06W BK00X CD00W CD00X CF21W CF21X CF27W CF27X CH07Y CK02W CK02X DE146 DE236 DJ006 DJ016 DJ036 DJ046 DJ056 DL006 FD016 GF00 GL02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)成形品の表面として必要な形状面
    を有し、実質的に密閉することができる雄型と雌型とか
    らなる一組の成形用の型の少なくとも片側の内面に、型
    を開いた状態で、天然石調を生み出す充填材を含有する
    表面層用樹脂原料の層を形成し、(2)表面層用樹脂原
    料の層に囲まれた空間に、芯層用樹脂原料として膨張性
    粒子と未硬化の熱硬化性樹脂との混合物を充填し、
    (3)型を閉じ、芯層用樹脂原料の熱硬化性樹脂を硬化
    せしめて天然石調複合成形品を製造し、得られた天然石
    調複合成形品を型から取り出す、工程よりなる、天然石
    調複合成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 工程(3)において型を閉じた後に、膨
    張性粒子と未硬化の熱硬化性樹脂との混合物を加熱し、
    膨張性粒子の体積膨張により生じる力により表面層用樹
    脂原料と芯層用樹脂原料を圧着せしめる、請求項1記載
    の天然石調複合成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 (1)成形品の表面として必要な形状面
    を有し、実質的に密閉することができる雄型と雌型とか
    らなる一組の成形用の型の少なくとも片側の内面に、型
    を開いた状態で、天然石調を生み出す充填材を含有する
    表面層用樹脂原料の層を形成し、(2)表面層用樹脂原
    料の層に囲まれた空間に、芯層用樹脂原料として弾性粒
    子と未硬化の熱硬化性樹脂との混合物を充填し、(3)
    型を閉じ、芯層用樹脂原料の熱硬化性樹脂を硬化せしめ
    て天然石調複合成形品を製造し、得られた天然石調複合
    成形品を型から取り出す、工程よりなる、天然石調複合
    成形品の製造方法。
  4. 【請求項4】 工程(3)において型を閉じた後に、弾
    性粒子と未硬化の熱硬化性樹脂との混合物を加圧し、弾
    性粒子の反発力により表面層用樹脂原料と芯層用樹脂原
    料を圧着せしめる、請求項3記載の天然石調複合成形品
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 天然石調を生み出す充填材を含有する表
    面層用樹脂原料として天然石調を生み出す充填材を含有
    する未硬化の熱硬化性樹脂組成物を用い、該表面層用樹
    脂原料を型の内面に塗布して表面層用樹脂原料の層を形
    成する、請求項1または3記載の天然石調複合成形品の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 天然石調を生み出す充填材を含有する表
    面層用樹脂原料として天然石調樹脂成形品を用い、該天
    然石調樹脂成形品を型の内面に載置して表面層用樹脂原
    料の層を形成する、請求項1または3記載の天然石調複
    合成形品の製造方法。
  7. 【請求項7】 膨張性粒子が、加熱により体積膨張する
    粒子である請求項1または3記載の天然石調複合成形品
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 弾性粒子が、型締め圧により弾性変形す
    る粒子である請求項2または4記載の天然石調複合成形
    品の製造方法。
  9. 【請求項9】 実質的に体積変化を無視しうる固形物で
    ある増量材を含有する請求項1〜4のいずれかに記載の
    天然石調複合成形品の製造方法。
  10. 【請求項10】 表面層用樹脂原料と芯層用樹脂原料と
    の間に、膨張性粒子を実質的に通過させない分離層を配
    置することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記
    載の天然石調複合成形品の製造方法。
  11. 【請求項11】 分離層が、織物、編物、不織布、紙、
    金網または多孔質膜である請求項10記載の天然石調複
    合成形品の製造方法。
  12. 【請求項12】 分離層が、予め着色または模様を付与
    された分離層である請求項11記載の天然石調複合成形
    品の製造方法。
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