JP3416528B2 - 模様入り浴槽及びその製造方法 - Google Patents
模様入り浴槽及びその製造方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面側に御影石調
等の模様を付けた模様入り浴槽及びその製造方法に関す
る。
等の模様を付けた模様入り浴槽及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】石目調の模様など、天然材料の表面模様
を模した化粧面を有する模様付き浴槽の製造方法は、従
来、知られている。特開平4−263942号公報によ
ると、模様付き浴槽は、予め真空成形、ブロー成形、プ
レス成形等によって成形された透明成形体(浴槽形状の
薄い板)の裏面に複数色の塗料を吹き付けて塗膜を積層
し、更にこの塗膜上にFRPを積層して製造される。
を模した化粧面を有する模様付き浴槽の製造方法は、従
来、知られている。特開平4−263942号公報によ
ると、模様付き浴槽は、予め真空成形、ブロー成形、プ
レス成形等によって成形された透明成形体(浴槽形状の
薄い板)の裏面に複数色の塗料を吹き付けて塗膜を積層
し、更にこの塗膜上にFRPを積層して製造される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方法にお
ける複数色の塗料の吹き付けは、塗料の粘度などによ
り、塗料粒の大きさや複数の塗料の混合割合の制御に困
難を伴う。また、透明成形体を通して見る塗膜の模様は
一定の深みが得られるが、十分に満足できるものではな
い。本発明の目的は、製法が容易で、得られる御影石調
等の模様に更に深みがあり、意匠性に優れる浴槽を提供
することである。
ける複数色の塗料の吹き付けは、塗料の粘度などによ
り、塗料粒の大きさや複数の塗料の混合割合の制御に困
難を伴う。また、透明成形体を通して見る塗膜の模様は
一定の深みが得られるが、十分に満足できるものではな
い。本発明の目的は、製法が容易で、得られる御影石調
等の模様に更に深みがあり、意匠性に優れる浴槽を提供
することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、先ず、浴槽の
表面側から、(a)透明な熱可塑性ポリメタクリル酸エ
ステル樹脂層、(b)ビニルエステル樹脂又は不飽和ポ
リエステル樹脂から選ばれる、模様を含まない透明もし
くは半透明の緩衝樹脂層、(c)粒入りゲルコート層、
及び(d)FRP層、を有する模様入り浴槽である。上
記模様入り浴槽において、粒入りゲルコート層(c)は
好ましくは、互いに異なる2層の粒入りゲルコート層
(c1及びc2)の積層からなるものである。また、本
発明の模様入り浴槽の特徴部分は、樹脂層(a)と粒入
りゲルコート層(c)との間に上記緩衝樹脂層(b)の
層が挟んで設けられている点である。
表面側から、(a)透明な熱可塑性ポリメタクリル酸エ
ステル樹脂層、(b)ビニルエステル樹脂又は不飽和ポ
リエステル樹脂から選ばれる、模様を含まない透明もし
くは半透明の緩衝樹脂層、(c)粒入りゲルコート層、
及び(d)FRP層、を有する模様入り浴槽である。上
記模様入り浴槽において、粒入りゲルコート層(c)は
好ましくは、互いに異なる2層の粒入りゲルコート層
(c1及びc2)の積層からなるものである。また、本
発明の模様入り浴槽の特徴部分は、樹脂層(a)と粒入
りゲルコート層(c)との間に上記緩衝樹脂層(b)の
層が挟んで設けられている点である。
【0005】本発明は、また、次の工程を含むことを特
徴とする模様入り浴槽の製造方法にも関する。 工程(1):透明な熱可塑性ポリメタクリル酸エステル
樹脂シートを浴槽の形状に熱成形して浴槽用シェルを得
る工程、 工程(2):前記シェルの裏面に、ビニルエステル樹脂
又は不飽和ポリエステル樹脂を用いて、模様を含まない
透明もしくは半透明の樹脂層(緩衝樹脂層)を形成させ
る工程、 工程(3):前記緩衝樹脂層の上に粒入りゲルコートの
層を形成させる工程、 工程(4):前記ゲルコートの層の上に繊維状補強材含
有樹脂層を形成させ、硬化させる工程。 上記の製造方法において、工程(3)の代わり、好まし
くは、次の工程(3.1)及び工程(3.2)を行う。 (3.1)前記緩衝樹脂層の上に粒入りゲルコート第1
層を形成させる工程。 (3.2)前記粒入りゲルコート第1層の上に、前記粒
とは異なる粒入りゲルコート第2層を形成させる工程。
徴とする模様入り浴槽の製造方法にも関する。 工程(1):透明な熱可塑性ポリメタクリル酸エステル
樹脂シートを浴槽の形状に熱成形して浴槽用シェルを得
る工程、 工程(2):前記シェルの裏面に、ビニルエステル樹脂
又は不飽和ポリエステル樹脂を用いて、模様を含まない
透明もしくは半透明の樹脂層(緩衝樹脂層)を形成させ
る工程、 工程(3):前記緩衝樹脂層の上に粒入りゲルコートの
層を形成させる工程、 工程(4):前記ゲルコートの層の上に繊維状補強材含
有樹脂層を形成させ、硬化させる工程。 上記の製造方法において、工程(3)の代わり、好まし
くは、次の工程(3.1)及び工程(3.2)を行う。 (3.1)前記緩衝樹脂層の上に粒入りゲルコート第1
層を形成させる工程。 (3.2)前記粒入りゲルコート第1層の上に、前記粒
とは異なる粒入りゲルコート第2層を形成させる工程。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の模様入り浴槽の、透明の
熱可塑性樹脂層(a)における樹脂は、ポリアクリル酸
エステルやポリメタクリル酸エステル等のアクリル樹
脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂等の熱可
塑性樹脂であり、好ましくはポリメタクリル酸エステル
(中でも、ポリメタクリル酸メチル)である。
熱可塑性樹脂層(a)における樹脂は、ポリアクリル酸
エステルやポリメタクリル酸エステル等のアクリル樹
脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂等の熱可
塑性樹脂であり、好ましくはポリメタクリル酸エステル
(中でも、ポリメタクリル酸メチル)である。
【0007】緩衝樹脂層(b)は、透明もしくは半透明
の樹脂層で、樹脂としては、ビニルエステル樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂、アクリル樹脂等であり、適宜、硬
化剤や調整剤が混合され硬化させた樹脂層である。
の樹脂層で、樹脂としては、ビニルエステル樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂、アクリル樹脂等であり、適宜、硬
化剤や調整剤が混合され硬化させた樹脂層である。
【0008】粒入りゲルコート層(c)は、御影石調等
の模様付けのための粒状物(クランチ)と熱硬化性樹脂
を含有するゲルコート層で、熱硬化性樹脂としては、ビ
ニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ
樹脂、ウレタン樹脂等であり、好ましくは、前記緩衝樹
脂層(b)との接着性の良好なビニルエステル樹脂であ
る。ここで、上記粒状物としては、雲母(マイカ)等の
天然鉱物の粉砕物、金属等の無機物の粉砕物、フィル
ム、繊維、樹脂硬化物等の有機物又はこれらの粉砕物等
があり、公知の方法でその表面が着色されたり、易接着
処理されたものであってもよい。なお、粒入りゲルコー
ト層(c)は、好ましい形態では、粒入りゲルコート層
を2層(c1及びc2)積層させる。浴槽の模様(御影
石調等の模様)に更にいっそうの深み感を表現させるた
めである。
の模様付けのための粒状物(クランチ)と熱硬化性樹脂
を含有するゲルコート層で、熱硬化性樹脂としては、ビ
ニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ
樹脂、ウレタン樹脂等であり、好ましくは、前記緩衝樹
脂層(b)との接着性の良好なビニルエステル樹脂であ
る。ここで、上記粒状物としては、雲母(マイカ)等の
天然鉱物の粉砕物、金属等の無機物の粉砕物、フィル
ム、繊維、樹脂硬化物等の有機物又はこれらの粉砕物等
があり、公知の方法でその表面が着色されたり、易接着
処理されたものであってもよい。なお、粒入りゲルコー
ト層(c)は、好ましい形態では、粒入りゲルコート層
を2層(c1及びc2)積層させる。浴槽の模様(御影
石調等の模様)に更にいっそうの深み感を表現させるた
めである。
【0009】FRP層(d)は、繊維強化プラスチック
層(繊維を含む樹脂層)であり、前記繊維としては、ガ
ラス繊維、スチールファイバー、ロックウール、炭素繊
維、アラミド繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維等
があり、好ましくはガラス繊維である。また、FRP層
の樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹
脂、ジアリルフタレート樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレ
タン樹脂等があり、好ましくは、不飽和ポリエステル樹
脂である。重合開始剤、架橋剤、希釈剤、反応促進剤、
顔料等の添加剤や、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウ
ム等の充填材が、適宜、混合され、硬化させた層であ
る。
層(繊維を含む樹脂層)であり、前記繊維としては、ガ
ラス繊維、スチールファイバー、ロックウール、炭素繊
維、アラミド繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維等
があり、好ましくはガラス繊維である。また、FRP層
の樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹
脂、ジアリルフタレート樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレ
タン樹脂等があり、好ましくは、不飽和ポリエステル樹
脂である。重合開始剤、架橋剤、希釈剤、反応促進剤、
顔料等の添加剤や、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウ
ム等の充填材が、適宜、混合され、硬化させた層であ
る。
【0010】次に、模様入り浴槽の製造方法について説
明する。 工程(1):先ず、予め、浴槽の形状に熱成形して浴槽
用シェルをつくる。浴槽用シェルの材料は、通常、透明
の熱可塑性樹脂シートを用い、浴槽用型を用いて、熱成
形して、つくることができる。用いることができる熱可
塑性樹脂は、先に挙げたアクリル樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリカーボネート樹脂等である。熱成形は、公知の
成形方法で行うことができ、浴槽の場合は、特に雌型を
用いた真空成形が好適である。材料の熱可塑性樹脂シー
ト及び浴槽用シェルの肉厚は、熱成形に支障がない厚さ
のものを使用する。最低で0.5mmを確保できればよ
く、好ましくは3mm〜7mmである。熱成形の後、熱
可塑性樹脂シートの熱変形温度の近傍の温度で、約6時
間程度のアニール処理をしてもよい。
明する。 工程(1):先ず、予め、浴槽の形状に熱成形して浴槽
用シェルをつくる。浴槽用シェルの材料は、通常、透明
の熱可塑性樹脂シートを用い、浴槽用型を用いて、熱成
形して、つくることができる。用いることができる熱可
塑性樹脂は、先に挙げたアクリル樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリカーボネート樹脂等である。熱成形は、公知の
成形方法で行うことができ、浴槽の場合は、特に雌型を
用いた真空成形が好適である。材料の熱可塑性樹脂シー
ト及び浴槽用シェルの肉厚は、熱成形に支障がない厚さ
のものを使用する。最低で0.5mmを確保できればよ
く、好ましくは3mm〜7mmである。熱成形の後、熱
可塑性樹脂シートの熱変形温度の近傍の温度で、約6時
間程度のアニール処理をしてもよい。
【0011】工程(2):浴槽用シェルの裏面に、透明
もしくは半透明の樹脂層(緩衝樹脂層(b))を形成さ
せる。用いることができる緩衝樹脂は、先に挙げたビニ
ルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アクリル樹
脂等である。樹脂層(緩衝樹脂層)の形成方法として
は、スプレー塗装、刷毛塗り等の方法があるが、好まし
くはスプレー塗装である。肉厚は、層間剥離や成形品ク
ラックの発生を抑得るため、通常、50ミクロンから2
000ミクロン、好ましくは100ミクロンから500
ミクロンとする。
もしくは半透明の樹脂層(緩衝樹脂層(b))を形成さ
せる。用いることができる緩衝樹脂は、先に挙げたビニ
ルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アクリル樹
脂等である。樹脂層(緩衝樹脂層)の形成方法として
は、スプレー塗装、刷毛塗り等の方法があるが、好まし
くはスプレー塗装である。肉厚は、層間剥離や成形品ク
ラックの発生を抑得るため、通常、50ミクロンから2
000ミクロン、好ましくは100ミクロンから500
ミクロンとする。
【0012】工程(3):前記緩衝樹脂層の上に粒入り
ゲルコート層(c)を形成させる。このとき、安定した
積層を可能とするためには、緩衝樹脂層の硬化状態はゲ
ル化後が好ましい。粒入りゲルコートの粒としては、先
に挙げた粒状物を用いる。粒状物の粒子径は、特に制限
するものではないが、スプレー塗装する場合にはノズル
の目詰まりを防ぐため、最大径のものが2mm以下が好
ましい。粒状物の添加量は、所望の意匠により最適な量
を選ぶことができるが、通常は、重量比で1%から10
%程度である。粒入りゲルコートの樹脂の種類は、先に
挙げたビニルエステル樹脂等を使用することができる。
また、これらの樹脂を予め着色剤により公知の方法で着
色することもできる。また、粒入りゲルコートの層の厚
みは、0.1mm〜2.0mm、好ましくは0.3mm
〜0.7mmとする。また、粒入りゲルコートの層は、
これを互いに異なる2層の粒入りゲルコート層(c1と
c2)で積層すると更に奥行き感が得られる。塗布方法
は、スプレー、刷毛塗り等を用いることができる。緩衝
樹脂層の硬化状態に制限はないが、ゲル化した後の方が
安定した積層ができる。
ゲルコート層(c)を形成させる。このとき、安定した
積層を可能とするためには、緩衝樹脂層の硬化状態はゲ
ル化後が好ましい。粒入りゲルコートの粒としては、先
に挙げた粒状物を用いる。粒状物の粒子径は、特に制限
するものではないが、スプレー塗装する場合にはノズル
の目詰まりを防ぐため、最大径のものが2mm以下が好
ましい。粒状物の添加量は、所望の意匠により最適な量
を選ぶことができるが、通常は、重量比で1%から10
%程度である。粒入りゲルコートの樹脂の種類は、先に
挙げたビニルエステル樹脂等を使用することができる。
また、これらの樹脂を予め着色剤により公知の方法で着
色することもできる。また、粒入りゲルコートの層の厚
みは、0.1mm〜2.0mm、好ましくは0.3mm
〜0.7mmとする。また、粒入りゲルコートの層は、
これを互いに異なる2層の粒入りゲルコート層(c1と
c2)で積層すると更に奥行き感が得られる。塗布方法
は、スプレー、刷毛塗り等を用いることができる。緩衝
樹脂層の硬化状態に制限はないが、ゲル化した後の方が
安定した積層ができる。
【0013】工程(4):最後に、前記ゲルコートの層
の上に繊維状補強材含有樹脂(FRP)層(d)を形成
させ、硬化させる。FRPの積層方法は、ハンドレイア
ップ成形法、スプレーアップ成形法、レジントランスフ
ァ成形法、SMC成形法など公知の方法が用いられ、樹
脂としては、先に挙げた不飽和ポリエステル樹脂等が使
用できる。FRP層の厚みは、1mm〜10mm、好ま
しくは3mm〜7mmとする。
の上に繊維状補強材含有樹脂(FRP)層(d)を形成
させ、硬化させる。FRPの積層方法は、ハンドレイア
ップ成形法、スプレーアップ成形法、レジントランスフ
ァ成形法、SMC成形法など公知の方法が用いられ、樹
脂としては、先に挙げた不飽和ポリエステル樹脂等が使
用できる。FRP層の厚みは、1mm〜10mm、好ま
しくは3mm〜7mmとする。
【0014】図1及び図2に、完成後の模様入り浴槽の
樹脂層の断面模式図を示した。図1は粒入りゲルコート
層が1層の例であり、図2は粒入りゲルコート層が2層
の例である。
樹脂層の断面模式図を示した。図1は粒入りゲルコート
層が1層の例であり、図2は粒入りゲルコート層が2層
の例である。
【0015】
【実施例】実施例1
浴槽用アクリルシェル(三菱レイヨン(株)製、品番P
X200、厚み5mm)の裏面に、パーメックN(日本
油脂(株)製)1重量%を含むビニルエステル樹脂(日
立化成工業(株)製、PS6700)を0.3mmの厚
さにスプレー塗装し、前記緩衝樹脂層がゲル化した後
に、粒入りゲルコート〔ビニルエステル樹脂(日立化成
工業(株)製、PS6700)に着色剤トナー1.5重
量%、着色マイカ及びパーメックN(日本油脂(株)
製)1重量%添加したものを使用。着色マイカはダイヤ
工業(株)製DIA CHIP DM-2のNo.10とNo.12
を各2重量%含有。〕を0.5mm厚さにスプレー塗装
し、その後、45℃の硬化炉中で50分間、硬化させ
た。得られた上記成形品の粒入りゲルコート層上に、ガ
ラス繊維(富士ファイバーグラスガラス製、FEWR2
310)と、パーメックN(日本油脂(株)製)1重量
%を含む不飽和ポリエステル樹脂(日立化成工業(株)
製、PS5182PT)とを用いて、スプレーアップ法
で厚み3mmに積層し、その後50℃の硬化炉中で50
分間、硬化させた(図1)。
X200、厚み5mm)の裏面に、パーメックN(日本
油脂(株)製)1重量%を含むビニルエステル樹脂(日
立化成工業(株)製、PS6700)を0.3mmの厚
さにスプレー塗装し、前記緩衝樹脂層がゲル化した後
に、粒入りゲルコート〔ビニルエステル樹脂(日立化成
工業(株)製、PS6700)に着色剤トナー1.5重
量%、着色マイカ及びパーメックN(日本油脂(株)
製)1重量%添加したものを使用。着色マイカはダイヤ
工業(株)製DIA CHIP DM-2のNo.10とNo.12
を各2重量%含有。〕を0.5mm厚さにスプレー塗装
し、その後、45℃の硬化炉中で50分間、硬化させ
た。得られた上記成形品の粒入りゲルコート層上に、ガ
ラス繊維(富士ファイバーグラスガラス製、FEWR2
310)と、パーメックN(日本油脂(株)製)1重量
%を含む不飽和ポリエステル樹脂(日立化成工業(株)
製、PS5182PT)とを用いて、スプレーアップ法
で厚み3mmに積層し、その後50℃の硬化炉中で50
分間、硬化させた(図1)。
【0016】実施例2
浴槽用アクリルシェルの裏面に、パーメックN1重量%
を含むビニルエステル樹脂(日立化成工業(株)製、P
S6700)を0.3mmの厚さにスプレー塗装し、前
記緩衝樹脂層がゲル化した後に、粒入りゲルコート第1
層〔ビニルエステル樹脂(日立化成工業(株)製、PS
6700)に着色剤トナー1.5重量%、着色マイカ及
びパーメックN1重量%添加したものを使用。着色マイ
カはダイヤ工業(株)製DIA CHIP DM-2のNo.10と
No.12を各2重量%含有。〕を0.5mm厚さにス
プレー塗装し、更に粒入りゲルコート第2層〔不飽和ポ
リエステル樹脂(日立化成工業(株)製、PS2202
PT)に無色マイカを5重量%添加。〕を0.5mm厚
さにスプレー塗装し、45℃の硬化炉中で50分間、硬
化させた。得られた上記成形品の粒入りゲルコート第2
層上に、ガラス繊維と、パーメックN(1重量%)を含
む不飽和ポリエステル樹脂(日立化成工業(株)製、P
S5182PT)を用いて、スプレーアップ法で厚み3
mmに積層し、その後50℃の硬化炉中で50分間、硬
化させた(図2)。
を含むビニルエステル樹脂(日立化成工業(株)製、P
S6700)を0.3mmの厚さにスプレー塗装し、前
記緩衝樹脂層がゲル化した後に、粒入りゲルコート第1
層〔ビニルエステル樹脂(日立化成工業(株)製、PS
6700)に着色剤トナー1.5重量%、着色マイカ及
びパーメックN1重量%添加したものを使用。着色マイ
カはダイヤ工業(株)製DIA CHIP DM-2のNo.10と
No.12を各2重量%含有。〕を0.5mm厚さにス
プレー塗装し、更に粒入りゲルコート第2層〔不飽和ポ
リエステル樹脂(日立化成工業(株)製、PS2202
PT)に無色マイカを5重量%添加。〕を0.5mm厚
さにスプレー塗装し、45℃の硬化炉中で50分間、硬
化させた。得られた上記成形品の粒入りゲルコート第2
層上に、ガラス繊維と、パーメックN(1重量%)を含
む不飽和ポリエステル樹脂(日立化成工業(株)製、P
S5182PT)を用いて、スプレーアップ法で厚み3
mmに積層し、その後50℃の硬化炉中で50分間、硬
化させた(図2)。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る模様入り浴槽は、層間剥離
や成形品クラックの発生が抑えられ、耐温水性が高い。
また、粒入り模様は奥行き感があり、意匠性の高い浴槽
が提供できる。
や成形品クラックの発生が抑えられ、耐温水性が高い。
また、粒入り模様は奥行き感があり、意匠性の高い浴槽
が提供できる。
【図1】本発明に係る模様入り浴槽の部分断面図で、粒
入りゲルコート層が1層の例。
入りゲルコート層が1層の例。
【図2】本発明に係る模様入り浴槽の部分断面図で、粒
入りゲルコート層が2層の例。
入りゲルコート層が2層の例。
a:透明の熱可塑性樹脂層
b:透明もしくは半透明の緩衝樹脂層
c:粒入りゲルコート層
c1:粒入りゲルコート層第1層
c2:粒入りゲルコート層第2層
d: FRP層
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
B29L 22:00 B29C 67/14 K
(72)発明者 堀井 正雄
富山県富山市一本木1010番地 日立化成
ユニット株式会社内
(72)発明者 池内 信弘
富山県富山市一本木1010番地 日立化成
ユニット株式会社内
(56)参考文献 特開 平9−220789(JP,A)
特開 昭58−94460(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B05D 5/06
B29C 51/08
B29C 70/06
B32B 27/20
B29K 105:06
B29L 22:00
Claims (4)
- 【請求項1】浴槽の表面側から、(a)透明な熱可塑性
ポリメタクリル酸エステル樹脂層、(b)ビニルエステ
ル樹脂又は不飽和ポリエステル樹脂から選ばれる、模様
を含まない透明もしくは半透明の緩衝樹脂層、(c)粒
入りゲルコート層、及び(d)FRP層、を有する模様
入り浴槽。 - 【請求項2】請求項1の模様入り浴槽において、粒入り
ゲルコート層(c)が互いに異なる2層の粒入りゲルコ
ート層(c1及びc2)の積層からなるものである模様
入り浴槽。 - 【請求項3】次の工程を含んでなる、模様入り浴槽の製
造方法。 工程(1):透明な熱可塑性ポリメタクリル酸エステル
樹脂シートを浴槽の形状に熱成形して浴槽用シェルを得
る工程、 工程(2):前記シェルの裏面に、ビニルエステル樹脂
又は不飽和ポリエステル樹脂を用いて、模様を含まない
透明もしくは半透明の樹脂層(緩衝樹脂層)を形成させ
る工程、 工程(3):前記緩衝樹脂層の上に粒入りゲルコートの
層を形成させる工程、 工程(4):前記ゲルコートの層の上に繊維状補強材含
有樹脂層を形成させ、硬化させる工程。 - 【請求項4】請求項3の製造方法において、 工程(3)の代わり次の工程(3.1)及び工程(3.
2)を行う製造方法。 (3.1)前記緩衝樹脂層の上に粒入りゲルコート第1
層を形成させる工程、 (3.2)前記粒入りゲルコート第1層の上に、前記粒
とは異なる粒入りゲルコート第2層を形成させる工程
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16038998A JP3416528B2 (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 模様入り浴槽及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16038998A JP3416528B2 (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 模様入り浴槽及びその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11347480A JPH11347480A (ja) | 1999-12-21 |
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---|---|
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