JP2001277247A - 成形装置のシール構造 - Google Patents

成形装置のシール構造

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JP2001277247A
JP2001277247A JP2000096712A JP2000096712A JP2001277247A JP 2001277247 A JP2001277247 A JP 2001277247A JP 2000096712 A JP2000096712 A JP 2000096712A JP 2000096712 A JP2000096712 A JP 2000096712A JP 2001277247 A JP2001277247 A JP 2001277247A
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JP
Japan
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mold
seal
seal body
tongue
deformed
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JP2000096712A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Koyama
勉 小山
Naotaka Yamamoto
尚孝 山本
Munekimi Hasegawa
宗侯 長谷川
Tadanobu Otani
忠信 尾谷
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Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空引きを可能とした樹脂等の成形金型のシ
ール構造を改良し、金型の大きさを変えずにシール体の
寿命を延ばすことができる成形装置のシール構造を提供
するものである。 【解決手段】隣接する型の一方の型の、型合わせ時に型
が移動する方向と略平行な面にはシール体が設けられ、
該シール体には、該シール体が設けられた型の相対的な
移動方向とは反対向きに変形する舌状部が形成されてお
り、さらに、該シール体の型への取付部には、変形した
舌状部の一部が収容される収容空間を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の型を合わせ、そ
の間の空間を製品キャビティとする樹脂等の成形装置の
金型構造に関する。詳しくは、SMC(シートモールデ
ィングコンパウンド)及びBMC(バルクモールディン
グコンパウンド)に使用するに適した、真空引きが可能
な成形金型構造に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂製品等の成形装置、例えば、上下金
型を合わせ、その間の空間を製品キャビティとする圧縮
成形装置においては、両方の金型が閉じた際に接触して
製品キャビティの外端部となる、いわゆる「くいきり
部」を備えている。通常、このくいきり部は、型の相対
的な移動方向に対し浅い角度をなして、両方の型に形成
された傾斜面となっている。
【0003】また、製品キャビティ内にガスが存在する
とガスが気泡となって製品の表面品質を損なうおそれが
あるため、真空吸引により製品キャビティ内の空気等を
排除することも行われている。真空吸引はくいきり部の
外方の吸引孔から行われるが、吸引孔のさらに外方には
シール装置を設置して外気を遮断する必要がある。
【0004】従来の真空引きが可能なくいきり部を有す
るSMC成形用の金型の例を図4、図5に示す。図4の
例では、製品となるキャビティ部Cと、型が閉じたとき
上型1と下型2が接触して、成形品の型外への流出を少
なくする為に設けられたくいきり部Kと、金型の外周近
傍を取り巻いて型合わせ面にキャビティ部を密封するた
めに下型に設けられたシール体4が設けられている。こ
のシール体は完全に型が閉じる前に上型に接して、その
後くいきり部Kが接して型が完全に閉じている間中キャ
ビティを密封するようになっている。そして、くいきり
部とシール体の間には図示しない外部の真空発生装置へ
キャビティを接続する吸引孔3が設けられている。
【0005】この従来の金型構造によるSMC成形行程
は、まず、SMC材をキャビティに置き型を閉じてゆ
き、シール体が上型に接した時点で真空発生装置を作動
させ、キャビティ内の空気、及びSMC材の成形過程に
発生するガスを吸引しながら、圧縮成形を行うものであ
る。真空引きにより、ガス分の除去をおこない成形品の
表面品質を向上することができる。このような真空吸引
が可能なSMC成形金型構造は、例えば、特開平7−2
76396号公報に示されている。
【0006】しかし、上記図4及び特開平7−2763
96号公報のシール体の配置では、型の移動方向にシー
ル体が伸縮してシール機能を果たす構造である。そのた
め、シール体の変形量を多く取らざるを得ず、材料とし
ては軟質体を採用することとなり、体積も大きなものが
必要となっていた。よって、製品形状外のくいきり部か
ら型外周までの部分が大きくなり、結果として金型が大
きくなってコストが掛かるという問題を有している。
【0007】また、図5の例は、シール体をゴム製の0
リングとし、型締め方向に平行な面上に配置したもので
ある。この例では、先に示す型の移動方向に伸縮するシ
ール体を用いたものに比べて、金型の大きさは小さくな
るが、Oリングは型締めの度にせん断され、摩耗が激し
く寿命が短いという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の技術における問題点を解消するため、真空引きを
可能とした樹脂等の成形金型のシール構造を改良し、金
型の大きさの増大を極力防止しながら、シール機能を十
分に発揮し、しかもシール体の寿命を延ばすことができ
る金型のシール構造を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る成形装置のシール構造は、複数の型を
合わせるとともに、型の間の製品キャビティ部を真空吸
引しつつ成形する成形装置おいて、隣接する型の一方の
型の、型合わせ時に型が移動する方向と略平行な面には
シール体が設けられ、該シール体には、該シール体が設
けられた型の相対的な移動方向とは反対向きに変形する
舌状部が形成されており、さらに、該シール体の型への
取付部には、変形した舌状部の一部が収容される収容空
間を形成するようにしたものである。
【0010】請求項2のように、 該シール体は略扁平
形状であって舌状部と基部とを有すると共に、該シール
体が設けられた型には、該シール体の基部がはめ込まれ
る固定溝と、これより幅広の逃げ溝が形成されており、
型合わせ時には、該シール体の変形した舌状部の一部が
該逃げ溝に収容されるように構成することができる。あ
るいは請求項3のように、 該シール体は舌状部とこれ
と一定の角度をなす基部とを有すると共に、該シール体
が設けられた型には、該シール体の基部の厚さ以上の深
さのシール溝が形成されており、型合わせ時には、該シ
ール体の変形した舌状部の一部が該シール溝に収容され
るようになすこともできる。
【0011】
【実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明の実施
例について説明する。ここで、本発明の実施の形態は、
請求項2の発明に対応する、図1、図2に示された第1
の実施例によって、主に説明する。
【0012】図1に示す金型はSMC成形用の例であ
り、上型1と下型2が型締め(くいきり)状態を表して
いる。Cは成形品となるキャビティ、K1は成形時に成
形品が型外に漏れる量を減らすためのくいきり部であ
る。また、吸引孔3は成形時の型内の空気や、発生ガス
を脱気するために図示しない外部の真空ポンプへ接続し
ている。シール構造部K2には本発明のシール構造とな
るゴム製のシール体4とシール溝5が設けられており、
これらのシール体4及びシール溝5は型のキャビティC
外周を取り巻くように配置されている。シール溝5は、
図2に示すとおり、シール体4が固定される固定溝とこ
れより幅広の逃げ溝とからなっている。
【0013】シール構造の詳細な構成及び成形過程にお
ける作用を図2に示す。図2(a)は型が閉じられる過
程でシール体4がシールを開始する直前を表している。
上型1には断面形状が略扁平形のシール体4が、その基
部を固定溝52に嵌入されて固定されており、シール体
4の舌状部先端は逃げ溝51を通り下型2に接する様に
逃げ溝51から飛び出している。
【0014】図2(b)は完全に型が閉じた状態を示
し、シール体4は下型2に接触すると同時に、型締め動
作により互いの型の相対移動の結果、上型からみて型締
め方向と反対向きに逃げ溝51内でたおれ変形する。
【0015】すなわち、逃げ溝51は、シール体4の舌
状部42が変形してシール機能を果たす際、変形した舌
状部が収容される収容空間となる。したがって、舌状部
の過大な変形を防止することができるとともに、この時
シール体のたおれ変形する部分の長さを適切に設定する
ことで、真空引きの為の最小限のシール力のみを確保す
るようにできる。舌状部には過度の摩擦力が働かず、先
端の摩耗は軽減でき、舌状部が他方の型に密着した後
は、大気圧は舌状部を他方の型にさらに押しつける方向
に働くので、シール性を損なうことはない。また、この
例では上型1にシール体4を設けたが、下型2に設けて
もよいことは言うまでもない。
【0016】さらに、このシール構造においては、基本
的にシール体4が型の移動方向と略平行な面の溝内に収
容されており、シール体の容積は小さくてすむので、シ
ール構造を設置するために型が大きくなりコストアップ
するようなこともない。
【0017】他の実施例を図3(a)、(b)に示す。
この例は、シール体4をシール溝5に固定するための基
部41と密封を行う舌状部42とが一定の角度のなすよ
うに構成したものである。図3(a)に示されるよう
に、シール溝5部の幅がシール体の基部41の幅よりや
や狭くなっており、ゴム製のシール体の基部41をシー
ル溝5に圧入して、シール体5は上型1に取り付けてあ
る。シール体の基部42の厚さはシール溝5の深さに比
べて小さくなるように形成されており、舌状部42先端
はシール溝5から下型2へ接するように飛び出して配置
されている。
【0018】図3(b)は型が閉じた状態を示してお
り、先の実施例と同じく、基部41の存在しないシール
溝5の空間が収容空間となり、シール溝5内にシール体
の舌状部42がたおれ変形して、下型2とのシールを行
っている。なお、この実施例ではシール体の断面構造が
略V字形状であるが、これをT字形状(基部をT字の横
棒)としても良い。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の金型のシ
ール構造を用いることで、金型の大型化を招くことな
く、かつシール体の耐久性が向上し寿命が向上できるの
で、交換の頻度が減少し、コスト削減に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示す金型の概略断面図である。
【図2】本発明のシール構造部を示す断面図である。
【図3】同じくシール構造部の他の実施例を示す断面図
である
【図4】従来の金型くいきり部構造断面図
【図5】従来の他の金型くいきり部構造断面図
【符号の説明】
1 上型 2 下型 3 吸引孔 4 シール体 41 基部 42 舌状部 5 シール溝 51逃げ溝 52固定溝 C キャビテイ K くいきり部 K1 くいきり部 K2 シール構造部
フロントページの続き (72)発明者 長谷川 宗侯 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車 株式会社藤沢工場内 (72)発明者 尾谷 忠信 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車 株式会社藤沢工場内 Fターム(参考) 4F202 AM03 CA09 CB01 CK87 CP06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の型を合わせるとともに、型の間の
    製品キャビティ部を真空吸引しつつ成形する成形装置お
    いて、隣接する型の一方の型の、型合わせ時に型が移動
    する方向と略平行な面にはシール体が設けられ、該シー
    ル体には、該シール体が設けられた型の相対的な移動方
    向とは反対向きに変形する舌状部が形成されており、さ
    らに、該シール体の型への取付部には、変形した舌状部
    の一部が収容される収容空間が形成された、成形装置の
    シール構造。
  2. 【請求項2】 該シール体は略扁平形状であって舌状部
    と基部とを有すると共に、該シール体が設けられた型に
    は、該シール体の基部がはめ込まれる固定溝と、これよ
    り幅広の逃げ溝が形成されており、型合わせ時には、該
    シール体の変形した舌状部の一部が該逃げ溝に収容され
    る請求項1記載の成形装置のシール構造。
  3. 【請求項3】 該シール体は舌状部とこれと一定の角度
    をなす基部とを有すると共に、該シール体が設けられた
    型には、該シール体の基部の厚さ以上の深さのシール溝
    が形成されており、型合わせ時には、該シール体の変形
    した舌状部の一部が該シール溝に収容される請求項1記
    載の成形装置のシール構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010031398A3 (de) * 2008-09-22 2010-06-17 Curt Niebling Formwerkzeug und verfahren zur hochdruckumformung eines einlagigen oder mehrlagigen schichtstoffes
CN108819074A (zh) * 2018-06-29 2018-11-16 无锡新宏泰电器科技股份有限公司 一种压塑模具抽真空结构
CN111070535A (zh) * 2019-12-11 2020-04-28 青岛海信模具有限公司 一种模压成型的模具

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