JP2001276929A - 追従装置 - Google Patents
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Abstract
的確なワークの支持を可能とする追従装置。 【解決手段】 追従ユニット24では、テーブル36A
に載置されたワーク22が持ち上がると、アクチュエー
タ64の摺接部68がコイルばね76の付勢力によって
はワークに追従して突出し、被計測部72を渦電流変位
センサ74の検出部74Aから離間させる。このときの
隙間δに基づいてサーボモータが作動し、テーブルを所
定の回動中心Pを中心にして回動させることにより、ワ
ークにテーブルを接近させる。このようにワークとテー
ブルとの隙間量に基づいてテーブルを回動させることに
より、ワークの持ち上がりに適正にテーブルを回動させ
てワークを支持することができる。
Description
よってワークに曲げ加工を施すとときに、ワークの曲が
りに追従しながらワークを支持する追従装置に関する。
所定位置が載せられているダイへ向けてパンチを相対移
動させ、ダイとパンチとの間でこのワークの所定位置を
挟み込むことにより、この位置でワークを折り曲げる。
このようなプレスブレーキでワークを折り曲げる場合、
ワークは、端部が折り曲げ位置を軸にして持ち上がる。
このときに、ワークが自重によって垂れることにより発
生するワークの塑性変形(ワークの腰折れ)を防止する
ために、プレスブレーキに隣接してテーブルを配置し、
このテーブルをワークの持ち上がりに応じて回動させる
ことにより、プレスブレーキで折り曲げられるワークに
腰折れが生じるのを防止する追従装置がある。
した状態で、曲げ加工を施すときのワークの持ちあがり
に合わせて、テーブルをダイの所定位置が軸となるよう
に回動させる。
ークを載置しているテーブルの移動が遅れた場合ワーク
に垂れを生じさせ、進みすぎると逆にワークを曲げ過ぎ
てしまう。
の移動量に応じてプレスブレーキから出力されるパルス
と、テーブルの回動量に応じた角度パルスを比較し、テ
ーブルの回動角度がパンチの移動量に応じた角度となる
ように同期させることにより、ワークの持ち上げりに対
して、テーブルを適正に回動させるようにしている。
ルの回動角度をパンチの移動量に正確に同期させる場
合、ダイやパンチの形状、ワークの板厚等の加工条件が
変わると、ワークの持ち上がりに対してテーブルの回動
が早すぎたり遅れたりすることがある。したがって、ワ
ークやワークの加工条件が変わるごとに、テーブルがワ
ークの持ち上がりに対して適正に回動するように詳細な
設定を行う必要があり、この設定作業がプレスブレーキ
を用いたワークの曲げ加工を煩雑なものとしている。
あり、詳細な初期設定を行うことなくワークの持ち上が
りに対して、ワークを支持するテーブルを正確に追従さ
せることができる追従装置を提案することを目的とす
る。
に本発明は、プレスブレーキに隣接して配置され、プレ
スブレーキによって曲げ加工されるワークを載置してい
るテーブルを、曲げ加工によるワークの持ち上がりに合
わせて回動させる追従装置であって、前記テーブルを支
持し前記プレスブレーキでの前記ワークの折り曲げ部位
に応じた所定位置を中心にしてテーブルを回動させる支
持部と、前記テーブルに設けられて前記ワークがテーブ
ルから離間したか否か及び離間することにより生じるテ
ーブルとワークの隙間量を検出する検出手段と、前記検
出手段の検出結果に基づいて前記支持部を作動させるこ
とにより前記隙間量を所定量に抑え、前記テーブルを前
記ワークの持ち上がりに追従させて回動する制御手段
と、を含むことを特徴とする。
置してプレスブレーキによって曲げ加工を行う。このテ
ーブルは支持手段によって支持されて回動される。検出
手段は、曲げ加工されることによりテーブルからワーク
が持ちあがった時のテーブルとワークの隙間量を検出す
る。
間量が所定量(例えば曲げ加工を開始する前の隙間量)
となるようにテーブルを回動させることにより、ワーク
の持ち上がりに対してテーブルが的確に追従するように
回動させることができる。
り生じるワークとテーブルの隙間量に基づいてテーブル
を回動させることにより、ワークの加工条件の設定が不
要となると共に、テーブルの回動をプレスブレーキの作
動に同期させる必要がなくなり、ワークの加工作業が容
易となる。
前記テーブルと前記ワークの隙間量に応じて設定されて
いる回動速度で前記テーブルを回動させるように前記支
持部の作動を制御するものであれば良い。このときに、
隙間量が多いときにはテーブルの回動速度を速め、隙間
量が少なくなりにしたがってテーブルの回動速度を下げ
れば良い。
前記テーブル部に載置された前記ワークに接触可能に設
けた摺接部と、前記摺接部と一体に設けられた被計測部
と、前記摺接部を前記ワークへ向けて付勢することによ
り前記テーブルからのワークの離間に追従して摺接部と
前記被計測部とを一体に移動させる付勢手段と、前記計
測部に対向する所定位置に設けられ前記摺接部と一体に
移動する被計測部との隙間を検出するセンサと、を含む
ように構成することができる。
施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に係る追
従装置10及びプレスブレーキ12を示している。
の紙面手前側)に設けているベッド14にダイ16が取
り付けられている。また、ダイ16の上方には、このダ
イ16に対向してパンチ18が設けられている。パンチ
18は、ダイ16へ向けて下降し、ダイ16との間で平
板状のワーク22を挟み込む。このとき、パンチ18が
ダイ16上のワーク22をダイ16に押し込むことによ
り、この位置でワーク22を折り曲げる。なお、本実施
の形態では、パンチ18をダイ16へ向けて移動するも
のとして説明するが、プレスブレーキとしては、ダイ1
6をパンチ18を互いに接近する方向へ相対移動させる
ことにより、ダイ16とパンチ18との間でワーク22
を挟みこんで曲げ加工を施すものであれば、従来公知の
任意の構成を用いることができ、本実施の形態では詳細
な説明を省略する。
て構成されている。この追従ユニット24は、プレスブ
レーキ12の前面側(図1の紙面手前側)に配置され
る。なお、図1には、プレスブレーキ12の前面側に2
台の追従ユニット24を設けて追従装置10を構成して
いる例を示しているが、追従装置10としては、1台の
追従ユニット24によって構成されても良く、複数台
(例えば2台又は3台以上)の追従ユニット24によっ
て構成されるものであっても良い。
キ12の前面には、装置の左右方向に沿ってガイドレー
ル26が設けられている。図2及び図3に示すように、
追従ユニット24には、略L字形状に形成されたフレー
ム28に、ガイドレール26に対向するガイドベアリン
グ30が設けられており、このガイドベアリング30
が、ガイドレール26に摺動可能に連結されている。な
お、フレーム28は、図2及び図3の紙面表裏側に対で
設けられた側板部28Aが連結されて形成されている。
ブレーキ12に連結された状態でプレスブレーキ12の
前面側を、ワーク22の寸法に応じてダイ16及びパン
チ18の長手方向である装置の左右方向に沿って移動可
能となっている。
は、それぞれがガイドレール26を介してプレスブレー
キ12に連結され、互いに同期して又は、互いに独立し
てワークの持ち上がりに同期して作動するようになって
おり、以下では、一つの追従ユニット24として説明す
る。
2が設けられている。このリフター部32は、テーブル
受け34と、複数のテーブル36によって形成されてい
る。テーブル受け34は、長手方向がプレスブレーキ1
2との接離方向(図2の紙面左右方向)に沿って配置さ
れている。テーブル36は、テーブル受け34の長手方
向に沿って所定の間隔で配置され、それぞれが脚38を
介してテーブル受け34の所定位置に固定されている。
また、テーブル36は、上面が同一平面となるように取
りつけられている。
付け孔34Aが、所定間隔で設けられており、テーブル
36のそれぞれをワーク22のサイズや形状に応じてプ
レスブレーキ12との接離方向に移動して固定すること
ができるようになっており、これにより、ワーク22の
逆曲げにも対応可能となっている。
で曲げ処理を行うワーク22を、このテーブル36の表
面を水平状態として載置する。このときに、図2に示す
ように、ワーク22の所定位置が、パンチ18の先端に
対向するダイ16のV溝16A上となるように配置され
る。また、テーブル36の表面には、載置したワーク2
2を吸着する吸着手段が設けられ、曲げ加工の開始時及
び終了時にワーク22にずれが生じないようにしてい
る。このような吸着手段としては、磁力によってワーク
22を吸着して保持するものであっても良く、また、テ
ーブル36の表面にバキュームパッドを設けてワーク2
2を吸着保持しても良い。
レート40が取り付けられている。リフター部32のテ
ーブル受け34は、支持プレート40との間が4本のリ
ンクアーム42A、42B、42C、42Dによって形
成されているパンダグラフ式のリンク機構44によって
連結されている。なお、フレーム28の側板部28Aは
テーブル受け34を挟むように、図2及び図3の紙面表
裏側に対で設けられており、支持プレート40及びリン
ク機構44(リンクアーム44A〜44D)のそれぞれ
も対で設けられている(図2及び図3では、それぞれの
一方のみを図示)。
は、駆動シャフト46が掛け渡されて軸支されている。
また、支持プレート40には、駆動シャフト46よりも
プレスブレーキ12側(図2及び図3の紙面左側の上部
にシャフト48が取りつけられている。
Aの一端が軸支されている。また、テーブル受け34の
長手方向に沿った中間部には、シャフト50を介してリ
ンクアーム42Bの一端が軸支されており、このリンク
アーム42Bとリンクアーム42Aとが、それぞれの他
端側でシャフト52によって回転自在に連結されてい
る。
Cの一端が連結されている。このリンクアーム42Cの
他端には、シャフト54を介してリンクアーム42Dの
一端が回転自在に連結され、このリンクアーム42Dの
他端が、シャフト56を介してテーブル受け34に連結
されている。このリンクアーム34Dのテーブル受け3
4への連結位置は、シャフト50よりもプレスブレーキ
12側の所定位置となっている。また、リンクアーム4
2A、42Dは、交差する所定位置でシャフト58を介
して回転自在に連結されている。
駆動シャフト46、シャフト48〜58が対で設けられ
ているリンクアーム42A〜42Dの間に掛け渡されて
いることにより一体で伸縮可能となっており、駆動シャ
フト46に連結固定しているリンクアーム42Cが下方
の所定位置まで回動したときに、リフター部32のテー
ブル36の上面を水平(図2参照)とし、かつ、テーブ
ル36の上面がプレスブレーキ12のダイ16の上面と
同一高さとなるように調整される。この位置が原位置と
なっており、ワーク22は、この原位置で載置及び取出
しが行われる。
は、駆動シャフト46に連結されたリンクアーム42C
が、上方(図3の矢印A方向)へ向けて回動することに
より、リフター部32が上昇し、また、上昇した位置で
矢印A方向と反対方向へ回動することにより、リフター
部32が下降する。このリフター部32の昇降によりテ
ーブル36は、ダイ16上の所定位置が回動中心Pとな
るようにして回動する。
6は、ダイ16のV溝16Aの肩部16Bを中心にして
回動される。また、ダイ16は、ワーク22の板厚にあ
わせた溝幅Vのものが用いられる。したがって、溝幅V
が変わるとテーブル36の回動中心Pも変わる。
追従ユニット24には、調整ねじ59A、59Bが設け
られており、ダイ16を交換したときには、フレーム2
8の側板部28Aから突設されている調整プレート28
Bに設けている調整ねじ59Aによって支持プレート4
0と共にリフター部32及びリンク機構44を一体で、
プレスブレーキ12との接離方向へ水平移動することに
より、回動中心Pの調整を行う(V幅調整)。
交換することにより、床面FLからのダイ16の上面の
高さH(図7参照)が変化したときには、フレーム28
の側板部28Aの下端に設けている調整ねじ59Bを用
いて支持プレート40と共にリフター部32及びリンク
機構44を上下移動することにより、テーブル36の上
面とダイ16の肩部16Bが同一の水平面上となるよう
にしている(ダイハイト調整)。なお、追従ユニット2
4では、フレーム28の側板部28Aと調整プレート2
8Bの間及び調整プレート28Aと支持プレート40の
間のそれぞれを、六角レール、Vローラ等によって構成
される移動機構を用いて取付けることにより位置調整機
構が形成されている(詳細な図示を省略)。
及び減速ボックス62が設けられている。駆動シャフト
46は、この減速ボックス62内に挿通されており、サ
ーボモータ60の駆動力が減速ボックス62を介して駆
動シャフト46に伝達される。これにより、サーボモー
タ60が回転駆動されると、駆動シャフト46が回転す
る。このときに、サーボモータ60の回転速度が減速さ
れて駆動シャフト46に伝達される。駆動シャフト46
は、このサーボモータ60の回転速度に応じた回転速度
で駆動される。
駆動シャフト46に連結されていることにより、サーボ
モータ60の駆動によって回動し、リフター部32を昇
降する。
工を行うときに、ワーク22は、パンチ18によってダ
イ16のV溝16A(図7参照)へ押し込まれる。この
とき、ワーク22は、V溝16Aの肩部16Bを支点に
してテーブル36側が持ち上がり、自重により湾曲が生
じる状態となる。
ているリフター部32のテーブル36にワーク22を載
置し、ワーク22の持ち上がりに追従させて、回動中心
Pを中心にして回動させることにより、ワーク22が自
重によって垂れ下がるのを防止するようにしている。
32には、プレスブレーキ12側のテーブル36(以下
「テーブル36A」とする)には、下方に検出手段を形
成するアクチュエータ64が配置されている。アクチュ
エータ64は、略L字形状に形成され、屈曲部分の近傍
でピン66に軸支されている。
ブル36Aの表面に沿うように配置され、先端部に半球
状の摺接部68が取付けられている。テーブル36Aに
は、プレスブレーキ12側の端部に、この摺接部68に
対向して丸孔70が形成されており、アクチュエータ6
4がピン66を軸に揺動することにより、摺接部68が
丸孔70からテーブル36Aの上面側に出没するように
なっている。
2となっており、この被計測部72に対向して、渦電流
変位センサ74の検出部74Aが取りつけられている。
また、アクチュエータ64は、被計測部72側にコイル
ばね76の一端が連結されており、このコイルばね76
によって摺接部68がテーブル36Aの丸孔70から突
出する方向へ付勢されている。
ワーク22が載せられると、コイルばね76の付勢力に
抗してピン66を軸に回動して摺接部68が丸孔70内
に押し込まれる。また、ワーク22がテーブル36Aの
表面から浮き上がると、コイルばね76の付勢力によっ
て摺接部68が丸孔70から突出してワーク22に当接
し続ける。
ブル36Aとワーク22の隙間量であるワーク22の浮
きに追従して揺動することにより、被計測部72が渦電
流変位センサ74の検出部74Aに対して接離方向へ移
動する。
電流変位センサ74の検出部74Aに対向する被計測部
72が金属等の導電性材料によって形成されている。検
出部74Aは、内部に設けているコイルによって発生さ
せた磁界によって導電性材料によって形成されている被
計測部72に渦電流を生じさせ、この渦電流によって生
じる磁界によってコイルのインピーダンスが変化する。
渦電流によるコイルのインピーダンスの変化は、被計測
部72と検出部74Aの間の隙間δに応じた大きさとな
る。
は、この検出部74Aと出力部74Bによって構成され
ており、出力部74Bは、インピーダンスの変化、すな
わち隙間δに応じて出力する電流が変化する。
れる電流が被計測部72に生じる渦電流の影響を受ける
ことにより渦電流変位センサ74の出力部74Bから出
力される電流を偏差電流ΔIとすると、この偏差電流Δ
Iは、隙間δに略比例し、隙間δが大きいと偏差電流Δ
Iも大きくなり、隙間δが小さいと偏差電流ΔIも小さ
くなる。
は、図示しないマイコンを備えたコントロール基板78
が設けられており、渦電流変位センサ74の出力部74
Bは、このコントロール基板78に接続されている。コ
ントロール基板78は、この渦電流変位センサ74の出
力部74Bの偏差電流ΔIを検出する。なお、本実施の
形態に用いる渦電流変位センサ74は、検出部74Aの
出力を電流に変換するようにしているが、隙間δに応じ
た電圧の変化量に変換して出力するものであっても良
い。
60を駆動するサーボモータドライバ回路80が接続さ
れている。コントロール基板78は、検出した偏差電流
ΔIに基づいてパルス列の信号をサーボモータドライバ
回路80へ出力する。
偏差電流ΔIが大きい時には、パルスの周期を短く(単
位時間あたりのパルス数を多く)し、偏差電流ΔIが少
ない時にはパルスの周期を長く(単位時間あたりのパル
ス数を少なく)する。
ルス信号に基づいてサーボモータ620を駆動する。こ
のときに、サーボモータドライバ回路80は、サーボモ
ータ60の回転数をパルス数に応じた回転数となるよう
にしている。
ル36Aからワーク22が持ち上がり、アクチュエータ
64の被計測部72が渦電流変位センサ74の検出部7
4Aから離れると、このときの隙間δに応じた回転速度
でサーボモータ60を駆動して、リフター部32を上昇
させ、テーブル36Aを含むテーブル36を回動させ
る。また、テーブル36Aから持ち上がったワーク22
がテーブル36Aに接近したときには、このときの隙間
δに合わせてリフター部32の上昇速度を下げることに
より、テーブル36の回動速度を下げ、ワーク22の持
ち上がりにテーブル36を追従させるようにしている。
は、操作コントローラ82が設けられており、これらが
コントロール基板78に接続されている(図5参照)。
追従装置10は、この操作コントローラ82のスイッチ
操作によって運転操作される。このときに、例えば「自
動追従」に設定することにより、テーブル36に載置し
たワーク22の持ち上がりに追従させて、リフター部3
2を上昇させる。
64には、ストッパ86が設けられており、このストッ
パ86がテーブル36Aの裏面側に当接することによ
り、隙間δが大きくなりすぎて、リフター部32の上昇
速度が高くなりすぎるのを防止している。
構44のリンクアーム42Cに対向する所定の位置に図
示しないストッパが設けられており、このストッパによ
ってリンクアーム42Cの回動範囲を制限することによ
り、リフター部32の昇降範囲(テーブル36の回動範
囲)を制限している。
ワーク22の曲げ加工を行うときには、追従ユニット2
4のテーブル36を水平状態にしてワーク22を載置
し、ワーク22の折り曲げ位置Pをプレスブレーキ12
に設けいているダイ16の所定位置に位置決めする。な
お、追従装置10では、ワーク22の載置に先立って、
V幅調整及びダイハイト調整が行われる。
ぞれをワーク22の寸法に応じてガイドレール26に沿
って移動させることにより、追従装置10は、小さいサ
イズから大きいサイズのワーク22の曲げに用いること
ができる。また、テーブル36にワーク22を吸着保持
する手段を設けることにより、テーブル36に載置した
ワーク22にずれが生じるのを防止することができる。
ク22の曲げ加工を行うときに、テーブル36へのワー
ク22の吸着保持を解除する。
加工を開始すると、パンチ18をダイ16へ向けて下降
する。これにより、パンチ18がダイ16のV溝16A
上でワーク22に当接し、ワーク22をダイ16へ押し
込み、ワーク22をダイ16とパンチ18によって挟み
込んで、ダイ16とパンチ18の型とスキ間に応じた形
状(曲げ角度)で折り曲げる。
6へ押し込まれて曲がり始めることにより、追従ユニッ
ト24のテーブル36に載置されている側が、V溝16
Aの肩部16Bを支点にして徐々に持ちあがる。
では、ワーク22の曲げ加工前(ワーク22がテーブル
36Aに密着した)の被計測部72と渦電流変位センサ
74の検出部74Aの隙間δを初期値とし、ワーク22
が曲がり始めることによりアクチュエータ64が揺動し
被計測部72と渦電流変位センサ74の間の隙間δの変
化に応じて渦電流変位センサ74の出力部74Bから出
力される偏差電流ΔIを検出する。
より、ワーク22がテーブル36から持ち上がり始める
と、先ず、プレスブレーキ12側のテーブル36Aとワ
ーク22との間に隙間が生じる。これにより、テーブル
36Aに設けているアクチュエータ64がコイルばね7
6の付勢力によって揺動し、摺接部68がワーク22の
持ち上がりに追従して丸孔70から突出し、アクチュエ
ータ64の被検出部72が渦電流変位センサ74の検出
部74Aから離間し隙間δが大きくなり、渦電流変位セ
ンサ72の出力部74Bが出力する偏差電流ΔIが増加
する。
が増加すると、増加した偏差電流ΔIに応じたパルス周
期(パルス数)のパルス信号を、サーボモータドライバ
回路80へ出力する。これにより、サーボモータ60が
駆動して、リフター部32を上昇させ、テーブル36を
回動中心Pを中心に回動させる。
が、テーブル36Aとワーク22の間隔(ワーク22の
浮き)に応じた速度となるため、ワーク22とテーブル
36Aの間隔が広くなっているときには、ワーク22と
テーブル36Aの隙間が迅速に狭められる。
が狭められることにより、アクチュエータ64が揺動
し、被計測部72と渦電流変位センサ74の検出部74
Aの隙間δが狭められ、渦電流変位センサ74の出力部
74から出力する偏差電流ΔIが減少する。
が減少することにより、この偏差電流ΔIに応じてパル
ス周期を長くすることによりパルス数を減少させる。こ
れにより、リフター部32の上昇速度、すなわち、テー
ブル36の回動速度が下げられる。
4では、リフター部32のテーブル36が、曲がりに応
じて持ち上がるワーク22に追従してワーク22の持ち
上がる支点(ダイ16の肩部16B)を回動中心Pとし
て回動する。このときに、ワーク22に追従したテーブ
ル36の回動は、ワーク22の持ち上がりによってワー
ク22との間に最も早くかつ最も大きな間隔が生じるテ
ーブル36Aとワーク22との間隔を狭める速度となっ
ている。したがって、追従ユニット24は、持ち上がる
ワーク22に自重による腰折れを生じさせることがな
い。
2とテーブル36Aの間隔が狭くなると遅くなり、ま
た、初期状態の隙間δからの変化量を検出しているの
で、テーブル36Aにワーク22が密着する初期状態と
なると、テーブル36の回動を停止する。したがって、
テーブル36がワーク22を持ち上げてしまうことがな
い。
ク22の持ち上がりに応じた速度よりも速いと、テーブ
ル36がワーク22を持ち上げ過ぎて、ワーク22に曲
がりを生じさせてしまうことがあるが、追従装置10の
追従ユニット24は、テーブル36にワーク22を載せ
たときを初期状態とし、この初期状態からテーブル36
Aとワーク22との間の隙間が広がたとき(隙間が生じ
たとき)、この隙間を初期状態に戻すようにテーブル3
6Aを含むテーブル36を回動させるため、ワーク22
を持ち上げ過ぎてしまうことがない。
レーキ12によってワーク22の曲げ加工を行うとき
に、ワーク22を載置したテーブル36(36A)とワ
ーク22の間に生じる隙間に応じてテーブル36を回動
させることにより、ワーク22に自重による腰折れを生
じさせることもなければ、ワーク22を持ち上げ過ぎて
しまうこともなく、テーブル36の回動をワーク22の
持ち上がりに適性に追従させることができる。
回動をテーブル36Aとワーク22の隙間に基づいて行
っているため、プレスブレーキ12に設けているダイ1
6、パンチ18の形状と位置等に応じて変わる曲げ角度
や、パンチ18の下降速度に応じて変わるワーク22の
曲げ加工速度等の加工条件に拘らず、ワーク22にテー
ブル36を的確に追従させることができる。したがっ
て、加工条件を詳細に設定する煩雑な作業を行う必要が
なく、ワーク22の加工作業が容易となる。
明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形
態では、検出手段として渦電流変位センサを用い、この
渦電流変位センサとアクチュエータ64の被計測部72
との隙間からテーブル36Aとワーク22の隙間を間接
的に検出するようにしたが、ワーク22が導電性の金属
の場合、渦電流変位センサの検出部をテーブル36Aの
ワーク22に対向させ、ワーク22とテーブル36Aの
隙間を直接検出するようにしてもよい。
と渦電流変位センサを用いたが、ワーク22とテーブル
36Aの隙間有無及び隙間の変化を正確に検出できる構
成であれば、任意の構成を適用することができる。
0を用いてリフター部32の昇降(テーブル36回動)
を行ったが、テーブル36を昇降する支持手段の駆動源
は、これに限るものではない。例えば、油圧シリンダを
用い、テーブル36Aとワーク22の隙間に応じてサー
ボバルブ又は比例制御弁を制御することにより、テーブ
ル36を回動させる油圧シリンダのロッドの伸縮速度を
制御するようにするなど、任意の構成を用いることがで
きる。
ず、ワークを載置したテーブルを、ワーク上の所定位置
を中心にして回動させる任意の構成の追従装置に適用す
ることができる。また、本発明を適用した追従装置は、
平板状又は一部に曲げ加工が施されているワークの所定
位置に曲げ処理を施す任意の構成のプレスブレーキに用
いることができる。
ークが持ち上がることにより生じるワークとテーブルの
隙間量に応じてテーブルを回動させることにより、テー
ブルの回動角度を制御することなく、ワークの持ち上が
りにテーブルを適切に回動させることができる。これに
より、ワークの量産の折り曲げは勿論、1枚ごとに折曲
条件が異なる場合、ハンドパルサによるためし曲げ等の
ワークの種々の曲げ加工時の作業の簡略化を図り、か
つ、テーブルをワークに適切に追従させて、ワークを支
持することができると言う優れた効果が得られる。
ーキの概略外観図である。
を原位置に下降させた状態を示している。
上昇させた状態を示す追従ユニットの概略構成図であ
る。
センサを示す追従ユニットの要部の概略構成図である。
図である。
の間の隙間に対する渦電流変位センサから出力される偏
差電流の概略を示す線図である。
状の一例を示す概略図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 プレスブレーキに隣接して配置され、プ
レスブレーキによって曲げ加工されるワークを載置して
いるテーブルを、曲げ加工によるワークの持ち上がりに
合わせて回動させる追従装置であって、前記テーブルを
支持し前記プレスブレーキでの前記ワークの折り曲げ部
位に応じた所定位置を中心にしてテーブルを回動させる
支持部と、前記テーブルに設けられて前記ワークがテー
ブルから離間したか否か及び離間することにより生じる
テーブルとワークの隙間量を検出する検出手段と、前記
検出手段の検出結果に基づいて前記支持部を作動させる
ことにより前記隙間量を所定量に抑え、前記テーブルを
前記ワークの持ち上がりに追従させて回動する制御手段
と、を含むことを特徴とする追従装置。 - 【請求項2】 前記制御手段が、前記テーブルと前記ワ
ークの隙間量に応じて設定されている回動速度で前記テ
ーブルを回動させるように前記支持部の作動を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の追従装置。 - 【請求項3】 前記検出手段が、前記テーブル部に載置
された前記ワークに接触可能に設けた摺接部と、前記摺
接部と一体に設けられた被計測部と、前記摺接部を前記
ワークへ向けて付勢することにより前記テーブルからの
ワークの離間に追従して摺接部と前記被計測部とを一体
に移動させる付勢手段と、前記計測部に対向する所定位
置に設けられ前記摺接部と一体に移動する被計測部との
隙間を検出するセンサと、を含むことを特徴とする請求
項1または請求項2に記載の追従装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000092270A JP4554024B2 (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 追従装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000092270A JP4554024B2 (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 追従装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001276929A true JP2001276929A (ja) | 2001-10-09 |
JP4554024B2 JP4554024B2 (ja) | 2010-09-29 |
Family
ID=18607627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000092270A Expired - Lifetime JP4554024B2 (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | 追従装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4554024B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017507787A (ja) * | 2014-03-19 | 2017-03-23 | トルンプ マシーネン オーストリア ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト | 折り曲げプレス機による曲げを補助する装置 |
KR102192095B1 (ko) * | 2020-06-26 | 2020-12-16 | 권기준 | 금속판 절곡장치 |
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-
2000
- 2000-03-29 JP JP2000092270A patent/JP4554024B2/ja not_active Expired - Lifetime
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KR102192095B1 (ko) * | 2020-06-26 | 2020-12-16 | 권기준 | 금속판 절곡장치 |
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---|---|
JP4554024B2 (ja) | 2010-09-29 |
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