JP2001276711A - 塗工装置 - Google Patents

塗工装置

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JP2001276711A JP2000100426A JP2000100426A JP2001276711A JP 2001276711 A JP2001276711 A JP 2001276711A JP 2000100426 A JP2000100426 A JP 2000100426A JP 2000100426 A JP2000100426 A JP 2000100426A JP 2001276711 A JP2001276711 A JP 2001276711A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一個の塗工ロールを用いて両面塗工ができると
共に、非磁性の基材や低張力の基材であっても塗工ロー
ルに対する接触圧力を確保できる塗工装置。 【解決手段】ロール外周面12aに、ロール外周面12
aの回転方向と逆方向へ走行する基材Sが巻き掛け接触
する基材接触領域E1と基材走行路Rが接触しない基材
非接触領域E2とを形成して強制回転する塗工ロール1
2と、塗工ロール12の基材非接触領域E2に対向して
塗工ロール外周面12aに塗液層Kを形成する塗液層形
成装置13と、塗工ロール12の基材接触領域E1内に
位置する基材走行路Rとの間で計量用間隙Tを形成する
計量面31aと、計量面31aより基材走行路R上流側
に位置する基材走行路Rへ向かって塗液を供給する塗液
供給部(スロットノズル)30とを備えた塗膜形成装置
14を設けたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続走行するプラ
スチックフィルム、金属箔又は紙等のシート状の基材の
両面に塗膜を形成するための塗工装置の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、塗工装置には、特開平9−271
704号公報に掲載されたものがある。この塗工装置1
は、図6に示す如く、連続走行する帯状磁性基材Wの両
面側にそれぞれ配置された第1の塗工装置2と第2の塗
工装置3とからなり、各塗工装置2,3が上記基材Wと
接触しつつ回転する塗工ロール2a,3aと、上記接触
領域A1,A2の回転方向上流側で塗工ロール2a,3
aに対向してその外周面に塗液層B1,B2を形成する
スロットダイ2b,3bとを備えると共に、上記塗工ロ
ール2a,3aの内側に上記接触領域A1,A2に対向
するマグネット2c,3cを設けている。塗工装置1で
は、第1の塗工装置2のスロットダイ2bによって塗工
ロール2aの外周面に均一厚みの塗液層B1が形成され
る。この塗液層B1は、塗工ロール2aの回転に従って
帯状磁性基材Wとの接触領域A1に移動し、基材Wの一
方の片面に塗工され塗膜C1となる。この際、帯状磁性
基材Wは、塗工ロール2aの内側のマグネット2cの磁
力によって引き付けられ、塗工ロール2aに対する接触
圧力が大きくなる。これにより塗工ロール2a及び帯状
磁性基材Wのいずれもが金属性の場合でも、互いに密着
性がよくなって隙間が形成され難くなり、基材Wの表面
に気泡欠陥や厚みむらの少ない塗膜が形成される。同様
にして、第2の塗工装置3により基材Wの他方の片面に
も塗工され塗膜C2となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の塗工装
置1には、次のような問題点がある。 (1)塗工装置1は、強制駆動させる二個の塗工ロール
2a,3aを必要とするため、構造的に複雑且つ大型化
し、コスト及びメンテナンスの面で不利である。 (2)塗工ロール2a,3aは、その内側にマグネット
2c,3cを設けているため構造的に複雑となり、外周
面の真円度や円筒度等の精度確保が難しく、高精度の塗
工が得られ難い。 (3)基材が非磁性のプラスチックフイルム,紙または
銅箔等の場合には、マグネット2c,3cの磁力による
引き付けが無いため、塗工ロール2a,3aに対する基
材の接触圧力も小さく、基材の表面に気泡欠陥や厚みむ
らの少ない塗膜が形成され難い。 (4)基材Wは、その走行方向と逆方向へ回転する二個
の塗工ロール2a,3aの接触領域A1,A2に接触さ
せるため、塗工装置1の出側で高張力となる。そのた
め、塗工装置1は、低張力の基材に適用できない。
【0004】本発明は、上記問題を解決するために、一
個の塗工ロールを用いて両面塗工ができると共に、非磁
性の基材や低張力の基材であっても塗工ロールに対する
接触圧力を確保できる塗工装置の提供を目的とするもの
である。
【0005】上記目的達成のために請求項1記載の本発
明が採用した手段は、強制回転するロール外周面に、該
ロール外周面の回転方向と逆方向へ走行する基材が巻き
掛け接触する基材接触領域と該基材が接触しない基材非
接触領域とを形成した塗工ロールと、該塗工ロールの基
材非接触領域に対向して設けられて塗工ロール外周面に
塗液層を形成する塗液層形成装置とを備えた塗工装置に
おいて、前記塗工ロールの基材接触領域に対向して設け
られて前記基材との間で計量用間隙を形成する計量面
と、該計量面より基材上流側に設けられて前記基材へ塗
液を供給する塗液供給部とを有する塗膜形成装置を備え
たことを特徴とする塗工装置である。
【0006】請求項1記載の本発明にあっては、塗工ロ
ールの外周面の基材非接触領域では、塗液層形成装置で
形成した塗液層が基材接触領域に向かって移動し、塗工
ロールの外周面の基材接触領域では、走行中の基材の他
方の表面に対して塗膜形成装置の塗液供給部から供給さ
れた塗液が、基材の走行に伴って計量用間隙へ浸入して
液圧を高めることにより、塗工ロールの外周面に向かっ
て基材を計量面で押し付けて接触圧力を確保させること
から、基材の一方の表面に上記塗工液層を確実に転写さ
せて塗膜を形成すると共に、基材の他方の表面に計量面
で塗膜を形成することができる。
【0007】上記目的達成のために請求項2記載の本発
明が採用した手段は、強制回転するロール外周面に、該
ロール外周面の回転方向と逆方向へ走行する基材が巻き
掛け接触する基材接触領域と該基材が接触しない基材非
接触領域とを形成した塗工ロールと、該塗工ロールの基
材非接触領域に対向して設けられて塗工ロール外周面に
塗液層を形成する塗液層形成装置とを備えた塗工装置に
おいて、前記塗工ロールの基材接触領域内に位置する前
記基材へ向かって塗液を噴出する噴出口を有する塗膜形
成装置を備えたことを特徴とする塗工装置である。
【0008】請求項2記載の本発明にあっては、塗工ロ
ールの外周面の基材非接触領域では、塗液層形成装置で
形成した塗液層が基材接触領域に向かって移動し、塗工
ロールの外周面の基材接触領域では、走行中の基材に向
かって塗膜形成装置の噴出口から噴出する塗液で、基材
の他方の表面に塗膜を形成しつつ、塗工ロールの外周面
に向かって基材を押し付けて接触圧力を確保するため、
基材の一方の表面に上記塗工液層を確実に転写させて塗
膜を形成することができる。
【0009】塗工ロールの基材接触領域の長さと、塗工
ロールの外周面に基材を押し付ける位置とを調節できる
ようにするために請求項3記載の本発明が採用した手段
は、前記塗膜形成装置を塗工ロールの周方向に沿って移
動可能に設け、前記塗工ロールの外側であって前記塗膜
形成装置より基材上流側に、移動することで前記基材接
触領域の長さを調節するガイドロールを設けた請求項1
又は2記載の塗工装置である。
【0010】請求項3記載の本発明にあっては、塗工ロ
ールの周方向に沿って塗膜形成装置を移動させること
で、塗工ロールの外周面に基材を押し付ける位置を調節
することができ、更にガイドロールを移動させること
で、基材接触領域の長さを調節することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る塗工装置を図
面に示す実施の形態に基づいて説明する。
【0012】(第1の実施の形態)図1乃至図3は本発
明の第1の実施の形態を示すものであり、図1は塗工装
置の概略側面図、図2は図1のD−D線で断面した平面
図、図3は要部の拡大側面図である。
【0013】本実施形態の塗工装置11は、ロール外周
面12aに、基材走行路Rをロール外周面12aの回転
方向(矢符H方向)と逆方向(矢符N方向)へ連続走行
する帯状の基材Sが巻き掛け接触する基材接触領域E1
と基材Sが接触しない基材非接触領域E2とを形成した
塗工ロール12と、ロール外周面12aの基材非接触領
域E2に対向するように配設した塗液層形成装置13
と、塗工ロール12の基材接触領域E1に対向するよう
に配設した塗膜形成装置14とを備えている。該塗工ロ
ール12は、左右両側のフレーム15,15に軸支さ
れ、駆動装置16で強制駆動されて外周面12aが矢符
H方向へ回転するようになっている。
【0014】前記塗液層形成装置13は、塗工ロール1
2の回転中心線12bに沿う左右方向(矢符J方向)に
延びており、その本体18の内部に、左右方向に延びる
マニホールド19及びスロットノズル(塗液供給部)2
0とが形成され、マニホールド19から延設したスロッ
トノズル20が、左右方向に延びる剛性の大きな先端リ
ップ部21の脇に開口したダイコーター形式である。塗
液層形成装置13は、左右の支持台17,17に、左右
の位置調整機構(図示略)を介して支持されており、こ
の位置調整機構の調整により、先端リップ部21と塗工
ロール12の外周面12aとの間の間隙寸法を塗工条件
に応じて最適値に設定できるようになっている。塗液層
形成装置13は、塗液供給装置(図示略)に配管接合さ
れ、塗液供給装置から供給された塗液Lをマニホールド
19で左右方向へ拡散させた後にスロットノズル20の
先端開口部から左右方向全域に亘って均一に吐出させ、
回転中の塗工ロール12の外周面12aに供給すると共
に、ロール外周面12aと先端リップ部21との間の計
量用隙間に浸入した塗工液を先端リップ部21で計量す
ることで、ロール外周面12aに塗液層Kを形成するよ
うになっている。
【0015】前記塗膜形成装置14は、上述した塗液層
形成装置13と前後対称構造となる同様の構成を備えて
いる。すなわち、塗液層形成装置14は、塗工ロール1
2の回転中心線12bに沿う左右方向(矢符J方向)に
延びており、その本体28の内部に、左右方向に延びる
マニホールド29及びスロットノズル(塗液供給部)3
0とが形成され、マニホールド29から延設したスロッ
トノズル30が、左右方向に延びる剛性の大きい先端リ
ップ部31の脇に開口している。塗膜形成装置14は、
左右の支持台27,27に、左右の位置調整機構(図示
略)を介して支持されており、この位置調整機構の調整
により、先端リップ部31と基材Sとの間の計量用間隙
T(図3参照)の寸法を塗工条件に応じて最適値に設定
できるようになっている。先端リップ部31は、基材S
との間で計量用間隙Tを形成する計量面31aが、塗工
ロール外周面12aに対面するように形成されている。
計量面31aは、剛性の大きな先端リップ部31に形成
されているため、撓んで変形することはない。塗液層形
成装置14は、塗液供給装置(図示略)に配管接合さ
れ、塗液供給装置から供給された塗液Lをマニホールド
29で左右方向へ拡散させた後にスロットノズル30の
先端開口部から左右方向全域に亘って均一に吐出させ、
基材走行路Rを走行中の基材Sの一方の表面Saに供給
すると共に、基材Sと先端リップ部31との間の計量用
間隙T(図3参照)に浸入した塗液Lを先端リップ部3
1の計量面31aで計量することで、基材表面Saに塗
膜M2を形成するようになっている。
【0016】前記塗膜形成装置14の先端リップ部31
は、図3に示す如く、ロール外周面12aと対面する計
量面31aを、左右方向に延びる一直線で交差する二つ
の平面で形成する以外に、図示は省略したが、基材Sの
走行方向(矢符N方向)に向かって行く程にロール外周
面12aに接近する平坦面、または凸状湾曲面等の任意
形状で形成し、塗工条件の変更に応じて最適形状を選択
することもある。
【0017】塗工装置11は、図1に示す如く、前記塗
工ロール12の回転方向に沿って基材接触領域E1の端
部E1bから塗液層形成装置対向部に至るまでの間のロ
ール外周面側に、ロール外周面12aを清掃するための
清掃装置23を配設してある。清掃装置23は、ロール
外周面12aの左右幅全域に当接するドクターブレード
23aと、受皿23bとを備え、ロール外周面12aに
付着している塗液の残りを除去するようにしてある。清
掃装置23は、ドクターブレード23aよりロール回転
方向(矢符H方向)の上流側に、塗液の溶媒を含んだス
ポンジロール(図示略)等の溶媒塗工具を配設すること
もある。
【0018】前記基材走行路Rの塗工ロール12より上
流側には、塗工ロール12と平行に移動するガイドロー
ル24が配設されている。ガイドロール24は、その位
置を変更することにより、塗工ロール12の基材接触領
域E1の周方向長さを調節することができるようになっ
ている。更に、前記塗膜形成装置14は、左右の支持台
27,27が塗工ロール12の周方向(ロール回転方
向)に沿って移動調節可能となっており、塗工ロール1
2の基材接触領域E1内に配置される塗膜形成装置14
の先端リップ部31の位置を調節できるようにしてあ
る。塗工装置11は、塗液L及び基材Sの種類並びに塗
工量(塗膜M1,M2の厚み)等の塗工条件の変更に伴
い、塗工ロール12の周方向に沿って塗膜形成装置14
を移動させることで、塗工ロール12の外周面12aに
基材Sを押し付ける位置を調節することができ、更にガ
イドロール24を移動させることで、基材接触領域E1
の長さを調節することができ、最適な塗工状態を得るこ
とができる。
【0019】次に、前記塗工装置11による両面塗工方
法を説明する。両面塗工方法は、図1に示すように塗液
層形成装置13で塗液層Kを付着させながら矢符H方向
へ回転する塗工ロール12の外周面12aに、塗工ロー
ル12の回転方向と逆方向(矢符N方向)へ走行する基
材Sを巻き掛け接触させることにより、基材Wの一方の
表面Sbに塗液層Kの塗液を転写して塗膜M1を形成
し、塗工ロール12の基材接触領域E1に接触する基材
Sの他方の表面Saに、塗膜形成装置14のスロットノ
ズル30から吐出する塗液Lを供給すると共に、図3に
示すように走行する基材Sに同伴して基材Sと先端リッ
プ部31との間の計量用間隙T(図3参照)へ浸入した
塗液Lを、先端リップ部31の計量面31aで計量する
ことで塗膜M2を形成する。このように基材Sに同伴し
て計量用間隙Tに押し込まれるように浸入した塗液L
は、液圧が高められるため、基材Sを塗工ロール12の
外周面12aへ押し付けるようにしながら塗工され、塗
膜M2を形成することになる。塗液Lで押し付けられる
基材Sは、塗工ロール12の外周面12aに対する接触
圧力を確保することにより、その一方の表面Sbに、塗
工ロール12aの外周面12aに付着している塗工液層
Kを確実に転写させて塗膜M1を形成することができ
る。
【0020】両面に塗膜M1,M2を形成した基材S
は、図1に示すように浮揚式の乾燥機33を通過する間
に乾燥させられる。熱風式の乾燥機33を通過するとき
に受けた熱風で基材Sが振動するときには、図3に示す
如く、前記塗膜形成装置14の先端リップ部31は、前
記塗工ロール12の外周面12aに形成された基材接触
領域E1の基材走行路R下流側となる端部E1aを除く
内側位置(両端部E1aとE1bとの間)に配設するの
が好ましい。これにより、基材Sは、先端リップ部31
を離れても、基材接触領域E1の一部で積極的に接触し
た後に塗工ロール12から離れるため、乾燥機33で受
けた振動を基材接触領域E1の一部で遮断することによ
り、計量用間隙Tで振動することなく精度の高い塗膜M
2が得られる。
【0021】前記塗工装置11は、次の如き優れた効果
を有する。すなわち、一個の塗工ロール12で両面塗工
ができるため、二個の塗工ロールを必要とする従来の装
置(図6)に比べて構造的に簡単且つ小型化が可能とな
り、コスト及びメンテナンスの面で有利となる。また、
塗工ロール12の内側にマグネットを設ける必要がない
ため、塗工ロール12の構造的に簡単となり、ロール外
周面の真円度や円筒度等の精度確保が容易となり、高精
度の塗膜が得られる。更に、塗工ロール12の外周面1
2aに基材Sを塗液の液圧で押し付けて接触圧力を確保
するため、非磁性体の基材の表面にも気泡欠陥や厚みむ
らの少ない塗膜を形成することができる。一個の塗工ロ
ール12の外周面12aに基材Sを接触させるため、塗
工装置11の出側における基材Sの張力を従来に比べ低
くすることができ、低張力の基材Sに適用することがで
きる。
【0022】(第2の実施の形態)図4は本発明の第2
の実施の形態の要部の拡大側面図である。本実施の形態
に係る塗工装置41が前記塗工装置11(図1乃至図
3)と相違する点は、塗工ロール12の基材接触領域E
1に対向するように配設した塗膜形成装置44に、基材
走行路Rを走行する基材Sに向かって塗液を噴出する噴
出口45を設け、噴出口45から噴出する塗液Lで、基
材Sの他方の表面Saに塗膜M2を形成しつつ、基材S
を塗工ロール12に押し付けて接触圧力を確保するよう
にしたことである。この相違点以外の構成は、前記塗工
装置11と実質的に同一である。
【0023】該塗液層形成装置44は、塗工ロール12
の回転中心線に沿う左右方向に延びており、その本体4
6の内部に、左右方向に延びるマニホールド47及びス
ロットノズル48とが形成され、マニホールド47から
延設したスロットノズル48の先端に噴出口45を形成
してある。塗膜形成装置44は、左右の支持台27,2
7に、左右の位置調整機構(図示略)を介して支持され
ており、この位置調整機構の調整により、噴出口45と
基材走行路Rとの間の間隙寸法を塗工条件に応じて最適
値に設定できるようになっている。更に、前記塗膜形成
装置44は、左右の支持台27,27が塗工ロール12
の周方向(ロール回転方向)に沿って移動調節可能とな
っており、塗工ロール12の基材接触領域E1内に配置
される塗膜形成装置44の噴出口45の位置を調節でき
るようにしてある。
【0024】次に、前記塗工装置41による両面塗工方
法を説明する。基材Wの一方の表面Sbに塗液層Kの塗
液を転写して塗膜M1を形成することは、前記第1の実
施の形態と同様である。すなわち、図1に示す塗液層形
成装置13で塗液層Kを付着させながら矢符H方向へ回
転する塗工ロール12の外周面12aに、塗工ロール1
2の回転方向と逆方向(矢符N方向)へ走行する基材S
を巻き掛け接触させることにより、基材Wの一方の表面
Sbに塗液層Kの塗液を転写して塗膜M1を形成する。
図4に示す塗工ロール12の外周面12aの基材接触領
域E1では、塗工ロール12の基材接触領域E1に接触
する基材Sの他方の表面Saに、走行中の基材Sに向か
って塗膜形成装置44の噴出口45から噴出する塗液L
で塗膜M2を形成する。このとき、塗膜形成装置44の
噴出口45から噴出する塗液Lは、基材Sの他方の表面
Saに塗膜M2を形成しつつ、塗工ロール12の外周面
12aに向かって基材Sを押し付けて接触圧力を確保す
るため、基材Sの一方の表面Sbに上記塗工液層Kを確
実に転写させて塗膜M1を形成することができる。
【0025】(第3の実施の形態)図5は本発明の第3
の実施の形態の要部の拡大側面図である。本実施の形態
に係る塗工装置51が前記塗工装置11(図1乃至図
3)や前記塗工装置41(図4)と相違する点は、ロー
ル外周面12aの基材非接触領域E2に対向するように
配設した塗液層形成装置53をロールコーター方式とし
たことである。この相違点以外の構成は、前記塗工装置
11,41と実質的に同一である。
【0026】該塗液層形成装置53は、塗工ロール12
の回転方向と逆方向へ強制駆動回転するアプリケーショ
ンロール54と、塗工ロール12の回転方向と同方向へ
強制駆動回転する計量ロール55と、アプリケーション
ロール54の下半部が沈み込む塗液用パン56とを備
え、塗液用パン56を通過する間にアプリケーションロ
ール54の外周面に付着した塗液層を計量ロール55で
所定層厚みに計量し、計量された塗液層Pを塗工ロール
12の外周面12aに転写して塗液層Kを形成するよう
にしてある。
【0027】(その他の実施の形態)前記塗工装置1
1,41,51は、基材Sの出口側を垂直に立ち上げる
ように引き出す方式以外に、水平方向や傾斜方向へ引き
出すように、塗液層形成装置13や塗膜形成装置14
(44)の配設位置を、図1等に示す位置から塗工ロー
ル12の周方向に沿って移動させることも可能である。
【0028】
【発明の効果】請求項1及び2記載の本発明は、精度確
保が容易な一個の塗工ロールを用いて両面塗工ができる
と共に、非磁性の基材や低張力の基材であっても塗工ロ
ールに対する接触圧力を確保できるため、塗工装置を構
造的に簡略且つ小型化することが可能となり、塗工装置
の製造コストの低減及びメンテナンスを容易にできる。
【0029】請求項1記載の本発明は、基材の走行に伴
って計量用間隙へ浸入した塗液の液圧を高めることがで
きるため、大きな接触圧力で基材を塗工ロールに押し付
けることが可能となり、より確実な両面塗工ができる。
【0030】請求項2記載の本発明は、塗膜形成装置の
噴出口から噴出する塗液により、塗工ロールに基材を押
し付ける接触圧力を確保することができるため、塗膜形
成装置を構造的に簡略することが可能となり、塗工装置
の製造コストの低減及びメンテナンスを容易にできる。
【0031】請求項3記載の本発明は、基材や塗液の仕
様に応じて、塗工ロールの基材接触領域の長さと、塗工
ロールの外周面に基材を押し付ける位置とを調節できる
ため、最適な両面塗工ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すものであり、
塗工装置の概略側面図である。
【図2】図1のD−D線で断面した平面図である。
【図3】第1の実施の形態の要部の拡大側面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の要部の拡大側面図
である。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示すものであり、
塗工装置の概略側面図である。
【図6】従来の塗工装置の概略側面図である。
【符号の説明】
12…塗工ロール、12a…ロール外周面、13…塗液
層形成装置、14,44…塗膜形成装置、30…塗液供
給部(スロットノズル)、31a…計量面、45…噴出
口、R…基材走行路,E1…基材接触領域、E2…基材
非接触領域、S…基材、T…計量用間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F040 AA22 AC02 BA23 CB14 DA02 DA05 DA12 DA13 4F041 AA12 AB01 BA05 BA21 BA56 CA02 CA13 CA22 4F042 AA22 BA08 DD09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強制回転するロール外周面に、該ロール外
    周面の回転方向と逆方向へ走行する基材が巻き掛け接触
    する基材接触領域と該基材が接触しない基材非接触領域
    とを形成した塗工ロールと、該塗工ロールの基材非接触
    領域に対向して設けられて塗工ロール外周面に塗液層を
    形成する塗液層形成装置とを備えた塗工装置において、
    前記塗工ロールの基材接触領域に対向して設けられて前
    記基材との間で計量用間隙を形成する計量面と、該計量
    面より基材上流側に設けられて前記基材へ塗液を供給す
    る塗液供給部とを有する塗膜形成装置を備えたことを特
    徴とする塗工装置。
  2. 【請求項2】強制回転するロール外周面に、該ロール外
    周面の回転方向と逆方向へ走行する基材が巻き掛け接触
    する基材接触領域と該基材が接触しない基材非接触領域
    とを形成した塗工ロールと、該塗工ロールの基材非接触
    領域に対向して設けられて塗工ロール外周面に塗液層を
    形成する塗液層形成装置とを備えた塗工装置において、
    前記塗工ロールの基材接触領域内に位置する前記基材へ
    向かって塗液を噴出する噴出口を有する塗膜形成装置を
    備えたことを特徴とする塗工装置。
  3. 【請求項3】前記塗膜形成装置を塗工ロールの周方向に
    沿って移動可能に設け、前記塗工ロールの外側であって
    前記塗膜形成装置より基材上流側に、移動することで前
    記基材接触領域の長さを調節するガイドロールを設けた
    請求項1又は2記載の塗工装置。
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