JP2001275403A - 小型管理機 - Google Patents

小型管理機

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JP2001275403A
JP2001275403A JP2000092398A JP2000092398A JP2001275403A JP 2001275403 A JP2001275403 A JP 2001275403A JP 2000092398 A JP2000092398 A JP 2000092398A JP 2000092398 A JP2000092398 A JP 2000092398A JP 2001275403 A JP2001275403 A JP 2001275403A
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clutch
force
operating
negative pressure
engine
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JP2000092398A
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English (en)
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Masayuki Sasaoka
雅行 笹岡
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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  • Mechanical Control Devices (AREA)
  • Soil Working Implements (AREA)
  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッチ操作部材の操作力を低減させること
で、小型管理機の作業性を高めること。 【解決手段】 小型管理機10は、エンジン11の駆動
力でクラッチ機構60を介して耕耘軸13を回転させ、
耕耘軸13に備えた第1・第2耕耘爪14・・・,15・・・
の回転により耕耘し且つ走行するものである。クラッチ
機構60は、エンジンから耕耘軸への駆動力の伝達をオ
ン・オフするクラッチ部61と、クラッチ部を駆動する
負圧作動式アクチュエータ71と、負圧作動式アクチュ
エータの負圧作動部72からエンジンの負圧発生部34
までの負圧経路36に介在した切換弁81と、クラッチ
部を切換え操作するとともに切換弁を切換え操作するべ
く操作ハンドル16に取付けたクラッチ操作部材19と
からなる。操作力に補助力を加えた複合力によってクラ
ッチ部を駆動することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は小型管理機の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】小型管理機は、耕耘軸に備えた耕耘爪の
回転により耕耘し、更に耕耘爪にて走行する耕耘機であ
り、フロントタイン式管理機と言われている。このよう
なフロントタイン式管理機は、手軽で小回りが利くこと
から広く普及しており、例えば実開昭58−15702
9号公報「小型耕耘機に於けるクラッチ機構」(以下、
「従来の技術」と言う)が知られている。
【0003】上記従来の技術は、同公報の第1図及び第
3図に示される通り、エンジン1(番号は公報に記載さ
れたものを引用した。以下同じ。)の出力軸13をクラ
ッチ12を介して耕耘爪の駆動軸3につなぎ、クラッチ
12を断続するクラッチレバー26をハンドル6に取付
けたというものである。クラッチレバー26(クラッチ
操作部材に相当する。)から手を離した状態ではクラッ
チ12がオン状態にあり、エンジン1の駆動力で耕耘爪
の駆動軸3が回転する。一方、ハンドル6と共にクラッ
チレバー26を握り、ハンドル6側にクラッチレバー2
6を引き寄せることで、クラッチ12をオフにすること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のクラッチ12は、相対する2個の摩擦板15,17同
士が接触する摩擦力でクラッチオン状態を維持するよう
に、ばね19にて弾発したものである。クラッチオン状
態を維持させるばね19の弾発力は大きい。このばね1
9の弾発力に抗してクラッチレバー26を操作するので
あるから、比較的大きな操作力が必要である。しかも、
クラッチオフ状態を維持させるにはクラッチレバー26
を比較的大きな力で操作し続けることになる。小型耕耘
機は、土中への安定棒33の差込み長さや差込み荷重を
調整することによって、機体バランスを保ちつつ操縦す
るものであり、クラッチレバー26を大きな力で操作し
ながら、長時間安定した操縦をするには改良の余地があ
る。
【0005】そこで本発明の目的は、クラッチ操作部材
の操作力を低減させることにより、小型管理機の作業性
をより高めて、長時間にわたり安定した操縦を行うこと
ができる技術を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、エンジンの駆動力でクラッチ機構を介し
て耕耘軸を回転させ、この耕耘軸に備えた耕耘爪の回転
により耕耘し且つ走行する形式の小型管理機において、
クラッチ機構を、エンジンから耕耘軸への駆動力の伝達
をオン・オフするクラッチ部と、このクラッチ部を駆動
する負圧作動式アクチュエータと、この負圧作動式アク
チュエータの負圧作動部からエンジンの負圧発生部まで
の負圧経路に介在した切換弁と、クラッチ部を切換え操
作するとともに切換弁を切換え操作するべく操作ハンド
ルに取付けたクラッチ操作部材とで構成することによ
り、クラッチ操作部材に加えた操作力をクラッチ部に直
接伝達するとともに、負圧作動式アクチュエータが発生
した補助力をクラッチ部に伝達し、操作力に補助力を加
えた複合力によってクラッチ部を駆動するように構成し
たことを特徴とする。
【0007】クラッチ操作部材で切換弁を切換えると、
エンジンの負圧発生部の負圧によって負圧作動式アクチ
ュエータが補助力を発生する。クラッチ機構は、操作力
に補助力を加えた複合力によってクラッチ部を駆動する
補助力付加式クラッチである。クラッチ部を駆動するこ
とで、エンジンの駆動力を耕耘軸に伝えることができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は小型管理機の作業者
から見た方向に従う。また、図面は符号の向きに見るも
のとする。図1は本発明に係る小型管理機の左側面図で
ある。小型管理機10は、動力源としてのバーチカル型
エンジン11の駆動力で、動力伝達機構12を介して耕
耘軸13を回転させ、この耕耘軸13に備えた耕耘爪、
すなわち第1耕耘爪14並びに第2耕耘爪15の回転に
より耕耘し、更に第1・第2耕耘爪14,15にて走行
する形式の小型の歩行型自走式耕耘機であり、フロント
タイン式管理機と称する。
【0009】さらに小型管理機10は、動力伝達機構1
2の後部に操作ハンドル16を取付け、この操作ハンド
ル16を後上方へ延すとともに、操作ハンドル16の下
部から下方へ抵抗棒17を延したものである。操作ハン
ドル16は、グリップ18の近傍にクラッチレバー19
を備える。抵抗棒17は、土中に差込んで第1・第2耕
耘爪14,15による耕深量を設定するとともに、第1
・第2耕耘爪14,15の牽引力に対する抵抗力を付加
する棒である。図中、21は土砂飛散防止カバー、22
は機体ガードである。
【0010】図2は本発明に係る小型管理機の模式図兼
作用図である。エンジン11の吸気・燃料系統30は、
エアクリーナ31と気化器32と吸気路33とを直列に
接続したものであり、エンジン11によって吸気される
ことで吸気負圧を発生する。以下、エンジン11及びエ
ンジン11に連なるエアクリーナ31と気化器32と吸
気路33との接続ラインを総称して「エンジンの負圧発
生部34」又は「負圧発生部34」と言う。この実施の
形態においては、エンジンの負圧発生部34における吸
気路33に吸気口35を設けた。
【0011】動力伝達機構12は、エンジン11の駆動
力を耕耘軸13に伝達する遊星ギヤ機構40及びベベル
ギヤ機構51をケース52に内蔵したものである。言い
換えると、遊星ギヤ機構40やベベルギヤ機構51は、
動力伝達機構12の構成要素である。詳しくは、動力伝
達機構12は、エンジン11から下方へ延びた出力軸1
1aに遊星ギヤ機構40の入力側を連結し、遊星ギヤ機
構40から下方へ延びた連結軸47にベベルギヤ機構5
1を介して耕耘軸13を連結したものである。耕耘軸1
3は、左右に延びた水平軸であり、長手方向に所定ピッ
チで複数の第1・第2耕耘爪14・・・,15・・・(・・・は
複数個を示す。以下同じ。)を取付けたものである。2
3,23はサイドディスクである。
【0012】本発明は、エンジン11と動力伝達機構1
2との間にクラッチ機構60を介在させることにより、
エンジン11の駆動力でクラッチ機構60及び動力伝達
機構12を介して耕耘軸13を回転させるようにしたこ
とを特徴とする。クラッチ機構60は、操作ハンドル1
6に取付けたクラッチ操作部材としてのクラッチレバー
19によって、クラッチ部61を切換えるものである。
具体的には、クラッチ機構60は、遊星ギヤ機構40の
サンギヤ43の回転をオン・オフさせるクラッチ部61
と、クラッチ部61を駆動する負圧作動式アクチュエー
タ71と、負圧作動式アクチュエータ71の負圧作動部
72から負圧発生部34の吸気口35までの負圧経路3
6に介在した切換弁81と、クラッチ部61を切換え操
作するとともに切換弁81を切換え操作するクラッチレ
バー19とからなる。クラッチレバー19は、ワイヤケ
ーブル25及び引張りばね26を介して、クラッチ部6
1の作動レバー67に連結したものである。クラッチレ
バー19を操作することにより、ワイヤケーブル25及
び引張りばね26を介して作動レバー67をスイングさ
せることができる。なお、引張りばね26の有無は任意
である。
【0013】負圧作動式アクチュエータ71は、負圧発
生部34の負圧によって負圧作動部(ダイヤフラム)7
2が作動してピストン73をスライドさせる、ダイヤフ
ラム式アクチュエータである。ピストン73は先端部に
第1連結アーム74を取付けたものである。第1連結ア
ーム74は先端部にワイヤケーブル25の途中を連結し
たものである。ピストン73を図右方にスライドさせる
ことにより、ワイヤケーブル25を図右に引いて作動レ
バー67をスイングさせることができる。
【0014】切換弁81は、クラッチレバー19の操作
によって切換わる三方弁であり、第1ポート82を第1
ホース83を介して負圧作動式アクチュエータ71の接
続口75に接続し、第2ポート84を第2ホース85を
介して負圧発生部34の吸気口35に接続し、第3ポー
ト86を大気開放としたものである。このような切換弁
81は、切換えロッド87を引かない通常状態において
は、リターンスプリング88にて弾発されることによ
り、この図2に示すように第1ポート82と第3ポート
86とを連通した状態にある。切換えロッド87は、先
端部に第2連結アーム89を取付けたものである。第2
連結アーム89は先端部にワイヤケーブル25の途中を
連結したものである。なお、負圧経路36は途中(吸気
口35と第2ポート84との間)に一方向弁37を介在
させたものである。一方向弁37は、負圧作動部72の
負圧によって開となる弁である。
【0015】図3は本発明に係る遊星ギヤ機構及びクラ
ッチ機構周りの側面図であり、要部を断面して表したも
のである。遊星ギヤ機構40は、エンジン11(図2参
照)の出力軸11aに設けたピニオン41と、ピニオン
41に噛み合う複数個(例えば3個)の遊星ギヤ42・・
・と、これらの遊星ギヤ42・・・に噛み合うサンギヤ43
と、複数の遊星ギヤ42・・・を支持ピン44・・・を介して
回転可能に支持するキャリア45と、キャリア45のハ
ブ46にスプライン結合した連結軸47とからなる。
【0016】サンギヤ43は、ピニオン41と同心の円
筒部43aと、円筒部43aの下端に一体に形成した環
状の平底部43bと、平底部43bの内周面に形成した
内歯43cとからなる。円筒部43aの外周面をケース
52の内壁で支持するとともに、平底部43bの下面を
3個の支持ボール53・・・(この図では1個のみ示
す。)を介してケース52の底で支持することにより、
サンギヤ43をケース52に回転可能に支持することが
できる。なお、ケース52はハブ46をも回転可能に支
持したものである。
【0017】この図3は、次の(1)〜(3)の構成を
示す。 (1)エンジン用ハウジング54の支持部55にクラッ
チ部61のブレーキ作動軸66を回転可能に支持したこ
と。 (2)サンギヤ43の円筒部43aにクラッチ部61を
内蔵し、円筒部43aの内周面43dにクラッチ部61
のブレーキパッド(ライニング)63,63を対向させ
たこと。 (3)負圧作動式アクチュエータ71をブラケット76
を介してケース52又はエンジン用ハウジング54に取
付けたこと。
【0018】図4は本発明に係る遊星ギヤ機構周りの平
面図であり、出力軸11aとピニオン41と複数個の遊
星ギヤ42・・・とサンギヤ43と支持ピン44・・・とキャ
リア45とハブ46との連結関係を示す。
【0019】図5は本発明に係るクラッチ機構周りの平
面図であり、クラッチ部61が拡径式ドラムブレーキで
あることを示す。クラッチ部61は、エンジン用ハウジ
ング54(図3参照)に取付けたアンカピン62と、ア
ンカピン62に連結したブレーキパッド63,63付き
ブレーキシュー64,64と、ブレーキシュー64,6
4を拡径するように配置した偏平状のカム65と、カム
65と一体のブレーキ作動軸66と、ブレーキ作動軸6
6に連結した作動レバー67と、ブレーキシュー64,
64を縮径させるようにブレーキシュー64,64間に
連結したリターンスプリング68,68と、ブレーキシ
ュー64,64を囲った円筒部43aとからなる。サン
ギヤ43の円筒部43aはブレーキドラムの役割を果た
す。
【0020】クラッチレバー19(図1参照)を操作す
ることにより、ワイヤケーブル25及び引張りばね26
を引いて、作動レバー67を反図時計回りにスイングさ
せることで、ブレーキ作動軸66を反図時計回りに回す
ことができる。さらには、ワイヤケーブル25を引いて
切換弁81を切換えることにより、負圧発生部34の負
圧で負圧作動式アクチュエータ71に補助力を発生さ
せ、この補助力でピストン73を図右方向へスライドさ
せ、第1連結アーム74を介してワイヤケーブル25を
引いて、作動レバー67を反図時計回りにスイングさせ
ることで、ブレーキ作動軸66を反図時計回りに回すこ
とができる。このようなことから、ブレーキ作動軸66
と一体で平面視偏平状のカム65がブレーキシュー6
4,64を拡径させるので、ブレーキパッド63,63
と円筒部43aの内周面43dとの摩擦力でブレーキが
働く。このため、サンギヤ43の回転はオフする(停止
する)。
【0021】次に、上記構成の小型管理機10の作用を
図2及び図6に基づき説明する。図2において、クラッ
チレバー19を操作しないときには、切換弁81は第1
ポート82と第3ポート86とを連通した状態にある。
このため、負圧作動式アクチュエータ71の接続口75
は大気開放状態にある。この状態にあっては、負圧作動
式アクチュエータ71のピストン73が移動しない。ク
ラッチ部61は遊星ギヤ機構40のサンギヤ43の回転
をオンさせた状態(回転可能状態)、すなわちクラッチ
オフ状態にある。エンジン11の駆動力は出力軸11a
→ピニオン41→遊星ギヤ42・・・→サンギヤ43の経
路で伝わる。サンギヤ43が回転するので、エンジン1
1の駆動力がキャリア45に伝わることはなく、この結
果、耕耘軸13は停止した状態にある。
【0022】その後、クラッチレバー19をリターンス
プリング19aの弾発力に抗して操作、すなわちクラッ
チレバー19をグリップ18側に引き寄せてワイヤケー
ブル25を引くと、クラッチ機構60は図6に示すよう
に切り換る。
【0023】図6は本発明に係る小型管理機の作用図で
ある。クラッチレバー19でワイヤケーブル25を図右
に引いたとき、ワイヤケーブル25は引張りばね26
を介して作動レバー67をスイングさせるとともに、
第2連結アーム89を介して切換弁81の切換えロッド
87を図右に引く。クラッチレバー19に加えた操作力
をワイヤケーブル25にてクラッチ部61に直接に伝達
するので、クラッチ部61は操作力によってクラッチオ
ン作動を開始する。
【0024】一方、切換弁81は、リターンスプリング
88の弾発力に抗して切換り、第1ポート82と第2ポ
ート84とを連通した状態になる。エンジン11の運転
中には負圧発生部34が負圧状態になるので、吸気口3
5→第2ホース85→一方向弁37→切換弁81→第1
ホース83の経路で接続口75が吸引されて負圧にな
る。この負圧により、負圧作動式アクチュエータ71は
負圧作動部72が作動してピストン73を図右にスライ
ドさせることで、第1連結アーム74を介してワイヤケ
ーブル25を図右に引く。この結果、クラッチレバー1
9に操作力を加えた時点から若干の遅れ時間を有した後
に、負圧作動式アクチュエータ71が発生した駆動力
(すなわち、補助力)を、ワイヤケーブル25に付加す
ることになる。
【0025】従って、クラッチ部61は次の(1)の作
動又は(2)の作動をなす。 (1)クラッチ部61は、クラッチレバー19に加え
た操作力に負圧作動式アクチュエータ71の補助力を
加えた複合力によって作動して、遊星ギヤ機構40のサ
ンギヤ43の回転をオフさせた状態(制動して回転不能
にした状態)、すなわちクラッチオン状態に切り換り、
さらに、複合力によってクラッチオン状態を維持する。 (2)クラッチ部61は、クラッチレバー19に加えた
操作力によって作動して、クラッチオン状態に切り換
り、さらに、複合力によってクラッチオン状態を維持す
る。なお、操作力によってワイヤケーブル25が図右に
引かれるので、負圧作動式アクチュエータ71のピスト
ン73及び第1連結アーム74は、図右に移動し得る。
【0026】これらの(1)の作動と(2)の作動のど
ちらを選択するかについては、任意である。例えば、ク
ラッチレバー19のスイング角(操作量)に対して、
クラッチ部61の作動レバー67のスイング角(作動
量)、負圧作動式アクチュエータ71のピストン73
のストローク、切換弁81の切換えロッド87のスト
ローク、を適宜設定することで(1)の作動又は(2)
の作動を選択することができる。
【0027】サンギヤ43が停止状態にあるので、エン
ジン11の駆動力は出力軸11a→ピニオン41の経路
で遊星ギヤ42・・・に伝わり、遊星ギヤ42・・・が自転し
つつ公転する。この結果、エンジン11の駆動力がキャ
リア45→連結軸47→ベベルギヤ機構51を介して耕
耘軸13に伝わる。このようにして、第1・第2耕耘爪
14・・・,15・・・で耕耘することができる。
【0028】クラッチレバー19から手を離すと、クラ
ッチレバー19はリターンスプリング19aの弾発力に
て元の状態に自動復帰する。この結果、クラッチ機構6
0は図2の状態に復帰し、サンギヤ43の回転をオンさ
せた状態(回転可能状態)に戻す。サンギヤ43が回転
するので、エンジン11の駆動力がキャリア45に伝わ
ることはなく、この結果、耕耘軸13は停止する。
【0029】以上の説明をまとめると、クラッチ機構6
0は、クラッチレバー19に加えた操作力を、ワイヤ
ケーブル25にてクラッチ部61に直接伝達するととも
に、クラッチレバー19に加えた操作力にて切換弁8
1を切換えることで、負圧発生部34の負圧によって負
圧作動式アクチュエータ71に補助力を発生させ、この
補助力をクラッチ部61に伝達するようにした、補助力
付加式クラッチである。
【0030】言い換えると、クラッチ機構60は、
(1)クラッチレバー19の操作力に負圧作動式アクチ
ュエータ71の補助力を加えた複合力によって、クラッ
チ部61をクラッチオン駆動するとともにこの駆動状態
を維持するか、又は、(2)クラッチレバー19の操作
力によって、クラッチ部61をクラッチオン駆動すると
ともにこの駆動状態を上記複合力によって維持するもの
である。本発明においては、この(1)及び(2)の両
方を、「操作力に補助力を加えた複合力によってクラッ
チ部61を駆動するもの」とする。
【0031】従って、上記複合力でクラッチ部61を駆
動する場合には、クラッチ部61を駆動するために必要
な力W1のうち、負圧作動式アクチュエータ71の補助
力W2を差し引いた残りの力W3を、クラッチレバー1
9で分担すればよい(W1−W2=W3)。すなわち、
クラッチレバー19の操作力P1は、クラッチレバー1
9のリターンスプリング19aの弾発力、切換弁81の
リターンスプリング88の弾発力、並びに、ワイヤケー
ブル25等の操作系の摩擦抵抗に抗して切換弁81を切
換える力と、上記力W3との総和だけですむ。また、ク
ラッチ部61のクラッチオン状態を上記複合力で維持し
ているときにも、クラッチレバー19の操作力(維持操
作力)P1は、上記力W3との総和だけですむ。
【0032】このように、クラッチ部61を駆動する力
やこの駆動状態を維持する力については、負圧発生部3
4の負圧を利用することにより、クラッチレバー19の
操作力を軽減することができる。すなわち、(1)操作
力に補助力を加えた複合力により、クラッチ部61をオ
ン駆動するとともにこのオン状態を維持する場合には、
オン駆動時並びにオン状態の維持に補助力を受けて操作
力を軽減することができる。また、(2)操作力により
クラッチ部61をオン駆動し、このオン状態を複合力に
よって維持する場合には、オン状態の維持に補助力を受
けて操作力を軽減することができる。
【0033】この結果、小さい操作力でクラッチ機構6
0を円滑に作動させたり、作動状態を維持することがで
きる。従って、作業者の労力を軽減することができるの
で、小型管理機10の作業性が高まる。しかも、クラッ
チ部61については、負圧発生部34の負圧を利用し
て、サンギヤ43を制動する大きな制動力を得ることが
できる。
【0034】さらにクラッチ機構60は、補助力の有無
にかかわらず、クラッチレバー19に加えた操作力をク
ラッチ部61に直接伝達するものである。従って作業者
は、クラッチ部61からワイヤケーブル25を介してク
ラッチレバー19に伝わるクラッチ作動反力の変化、す
なわち、図5に示す円筒部43aの内周面43dとブレ
ーキパッド63,63との摩擦力の変化を、手で感じと
ることによって、クラッチ部61の作動状況(利き具
合)を確実に把握することができる。
【0035】さらにまた、サンギヤ43の円筒部43a
が拡径式ドラムブレーキからなるクラッチ部61のブレ
ーキドラムの役割を果たすので、クラッチ部61の部品
数を低減させることができるとともに、クラッチ部61
を簡単な構成にすることができる。
【0036】図7はクラッチレバーの操作特性図であ
り、横軸をクラッチレバーの操作力とし、縦軸をクラッ
チの作動として表す。比較例は、クラッチレバーでクラ
ッチを直接操作する直接操作式クラッチであり、クラッ
チレバーの操作力がP2(kgf)のときに、クラッチ
をオンにすることができる。これに対して、本発明は補
助力付加式クラッチであり、複合力でクラッチを駆動す
る場合で、クラッチレバーの操作力がP1(kgf)の
ときに、クラッチをオンにすることができる。この図か
ら明らかなように本発明の操作力P1は、比較例の操作
力P2よりも極めて小さくてすむ。
【0037】なお、上記本発明の実施の形態において、
図2に示す切換弁81は三方弁に限定されるものではな
く、クラッチレバー19で切換え操作に応じて負圧発生
部34の負圧を負圧作動式アクチュエータ71に伝える
ように切換える弁であればよい。例えば、切換弁81
は、負圧発生部34から負圧作動式アクチュエータ71
に伝える負圧の大きさを、クラッチレバー19の操作力
に応じてほぼリニアに調整可能な、圧力調整弁であって
もよい。このような圧力調整弁を用いた場合には、クラ
ッチレバー19の操作力に応じた大きさの補助力を、負
圧作動式アクチュエータ71が発生し、操作力に補助力
を加えた複合力でクラッチ部61を切換えることができ
る。操作力に、よりきめ細かな補助力を付加することが
できるので、クラッチ操作性がより高まる。
【0038】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、クラッチ機構を、エンジンから耕耘
軸への駆動力の伝達をオン・オフするクラッチ部と、こ
のクラッチ部を駆動する負圧作動式アクチュエータと、
この負圧作動式アクチュエータの負圧作動部からエンジ
ンの負圧発生部までの負圧経路に介在した切換弁と、ク
ラッチ部を切換え操作するとともに切換弁を切換え操作
するべく操作ハンドルに取付けたクラッチ操作部材とで
構成することにより、クラッチ操作部材に加えた操作力
をクラッチ部に直接伝達するとともに、負圧作動式アク
チュエータが発生した補助力をクラッチ部に伝達し、操
作力に補助力を加えた複合力によってクラッチ部を駆動
することができる。
【0039】このため、クラッチ部の作動力を得るため
に必要な力やクラッチ作動状態を維持する力のうち、負
圧作動式アクチュエータの補助力を差し引いた残りの力
を、クラッチレバーで分担すればよく、小さい力です
む。小さい操作力でクラッチ機構を円滑に作動させた
り、作動状態を維持することができ、作業者の労力を軽
減することができるので、小型管理機の作業性が高ま
り、長時間にわたり安定した操縦を行うことができる。
しかも、クラッチ部については、エンジンの負圧発生部
の負圧を利用して、大きな制動力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る小型管理機の左側面図
【図2】本発明に係る小型管理機の模式図兼作用図
【図3】本発明に係る遊星ギヤ機構及びクラッチ機構周
りの側面図
【図4】本発明に係る遊星ギヤ機構周りの平面図
【図5】本発明に係るクラッチ機構周りの平面図
【図6】本発明に係る小型管理機の作用図
【図7】クラッチレバーの操作特性図
【符号の説明】
10…小型管理機、11…エンジン、12…動力伝達機
構、13…耕耘軸、14,15…耕耘爪(第1・第2耕
耘爪)、16…操作ハンドル、19…クラッチ操作部材
(クラッチレバー)、25…ワイヤケーブル、34…エ
ンジンの負圧発生部、43…サンギヤ、60…クラッチ
機構、61…クラッチ部、71…負圧作動式アクチュエ
ータ、72…負圧作動部、81…切換弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G05G 7/04 G05G 7/04 A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動力でクラッチ機構を介し
    て耕耘軸を回転させ、この耕耘軸に備えた耕耘爪の回転
    により耕耘し且つ走行する形式の小型管理機において、
    前記クラッチ機構は、前記エンジンから前記耕耘軸への
    駆動力の伝達をオン・オフするクラッチ部と、このクラ
    ッチ部を駆動する負圧作動式アクチュエータと、この負
    圧作動式アクチュエータの負圧作動部からエンジンの負
    圧発生部までの負圧経路に介在した切換弁と、クラッチ
    部を切換え操作するとともに切換弁を切換え操作するべ
    く操作ハンドルに取付けたクラッチ操作部材とで構成す
    ることにより、クラッチ操作部材に加えた操作力をクラ
    ッチ部に直接伝達するとともに、負圧作動式アクチュエ
    ータが発生した補助力をクラッチ部に伝達し、操作力に
    補助力を加えた複合力によってクラッチ部を駆動するよ
    うに構成したことを特徴とする小型管理機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2892167A1 (fr) * 2005-10-14 2007-04-20 Pubert Henri Sas Soc Par Actio Boite de vitesse pneumatique pour equipement de motoculture
EP1969915A1 (en) 2007-03-06 2008-09-17 Yanmar Co., Ltd. Walking type cultivating machine
CN104054419A (zh) * 2014-06-23 2014-09-24 重庆嘉木机械有限公司 一种小型微耕机

Cited By (3)

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EP1969915A1 (en) 2007-03-06 2008-09-17 Yanmar Co., Ltd. Walking type cultivating machine
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