JP2001275361A - スイッチング電源における整流回路、スイッチング電源回路 - Google Patents

スイッチング電源における整流回路、スイッチング電源回路

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JP2001275361A
JP2001275361A JP2000089061A JP2000089061A JP2001275361A JP 2001275361 A JP2001275361 A JP 2001275361A JP 2000089061 A JP2000089061 A JP 2000089061A JP 2000089061 A JP2000089061 A JP 2000089061A JP 2001275361 A JP2001275361 A JP 2001275361A
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fet
mos
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switching power
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Takeshi Kanegae
毅 鐘ヶ江
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低損失のスイッチング電源の整流回路を提供
する。 【解決手段】 ピークホールド回路141、143とリ
セット回路142、144で、MOS−FET133,
134のオンオフを制御することにより、可飽和コア1
31、132とMOS−FETが同時オンとなることを
防止し、貫通電流による損失を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安定した直流電圧
を出力するスイッチング電源の出力整流の低損失回路に
係り、特にマグアンプ方式の電源における低損失技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスイッチング電源における整流回
路の一例を、図面を参照して説明する。
【0003】図7に示す整流回路は、センタ・タップを
有するトランス520の二次巻線501と502にそれ
ぞれマグアンプ(磁気増幅器)の可飽和コア503と5
04(可飽和コアを制御する制御部は省略してある)を
接続し、さらに、整流用のダイオード505と506と
507と、平滑用コイル508および平滑用コンデンサ
509を接続した構成となっている。
【0004】図10は、従来の整流回路の動作波形を示
す図である。
【0005】トランス520の一次側(図示せず)に図
10(a)に示すようなスイッチング電圧を入力する
と、トランス520の二次巻線501と502に矩形波
の二次巻線電圧が誘起される。この二次巻線電圧を二次
巻線501から可飽和コア503に、二次巻線502か
ら可飽和コア504に印加させると、磁気飽和特性から
可飽和コア503の電圧は図10(b)に示すように、
時間τにHiインピーダンス状態で電圧がかかり、続く
時間TONは、Loインピーダンス状態で電圧はかからな
い。可飽和コア504の電圧は図10(d)示すよう
に、可飽和コア503の電圧と逆極性となる。また、可
飽和コア電流は、飽和状態であるTONの間に流れるた
め、可飽和コア503の電流は図10(C)に示すよう
になり、可飽和コア504の電流は図10(e)に示す
ようになる。
【0006】可飽和コア電流は、それぞれダイオード5
05と506とを流れる。図7に示す整流回路は、これ
らの電流とフライホイール用のダイオード507からの
電流(図10(f))を、平滑用コイル508および平
滑用コンデンサ509により平滑し、所定の直流電圧を
端子510−端子511間から出力する。
【0007】図8に示す回路は従来の他例で、図7にお
ける2個のダイオード505と506とに代えてMOS
−FET525と526とを使用するとともに、このM
OS−FET525と526の各ゲート−ソース間にト
ランス530の2次側に設けた補助巻線521と524
とからゲート駆動電圧を供給する構成としている。
【0008】図9は、図8の回路におけるダイオード5
07をMOS−FET527に代えた回路を示す図であ
る。なお、図8と同様の部分は省略してある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す回路の場
合、低電力出力で大電流用には、ダイオード505、5
06、507として、一般に、ショットキーバリアダイ
オードが使用される。このショットキーバリアダイオー
ドの順方向電圧降下は約0.5V程度である。このた
め、出力電流をI0(A)とした場合、これらダイオード
505、506、507で合計約0.5V×I0(W)の
損失が発生することとなる(図10(g))。
【0010】一方、図8に示す同期整流方式回路の場
合、MOS−FET525、526はオン時にLoイン
ピーダンスとなるため、導通状態の時間TONでも低損失
になる。しかし、可飽和コアが非飽和でHiインピーダ
ンス状態の時間τ(図10(b)、(d))では、フラ
イホイール用のダイオード507が導通となり、損失が
発生する(図10(h))。
【0011】さらに、トランス530の2次側巻線の引
出し端子(補助巻線521、524)の増加により、ト
ランス530の製作が困難になったり、トランス530
の寸法を大きくしなければならないという問題点があっ
た。
【0012】また、図9に示す回路のように、図8のフ
ライホイール用のダイオード507をMOS−FET5
27に代えた場合には、MOS−FET527が導通状
態の時間τの損失は減少することになる。しかし、MO
S−FET525から527に、527から526に
と、オンオフのスイッチングするとき、MOS−FET
525と527、またはMOS−FET526と527
が同時オンの状態が発生する。このとき短絡電流が流
れ、損失が生じる。これはMOS−FETがゲート時定
数を持ち、オンからオフ、オフからオンへのスイッチン
グに一定の時間を要することに起因するものである。こ
の損失は、スイッチング期間に生じるため、スイッチン
グの高周波化にしたがって増加する。
【0013】本発明の目的は、スイッチング電源の整流
回路において損失低減効果を発揮できるようにする技術
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のスイッチング電源の整流回路は、ピークホ
ールド回路とリセット回路で、整流素子であるMOS−
FETのオンオフを制御することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して詳細に説明する。
【0016】図1は本発明のスイッチング電源回路の構
成を示すものである。本回路はマグアンプ方式の電源回
路で、入力端子101、102間に印加されるスイッチ
ング電圧を制御して、出力端子103、104間に定電
圧を出力するものである。
【0017】図1において、トランス120の二次巻線
121の端子が、入力端子101と102に接続され
る。
【0018】入力端子101には、可飽和コアMa13
1の一端とピークホールド回路Ha141の一端とリセ
ット回路Ra142の一端とチョークコイルLa111
の一端とが接続される。可飽和コアMa131の他端に
はMOS−FETQa133のソースが接続される。M
OS−FET133QaのゲートにはピークホールドH
a回路141の他端とリセットRa回路142の他端と
が接続される。
【0019】入力端子102には、可飽和コアMb13
2の一端とピークホールドHb回路143の一端とリセ
ット回路Rb144の一端とチョークコイルLb112
の一端とが接続される。可飽和コアMb132の他端に
はMOS−FETQb134のソースが接続される。M
OS−FETQb134のゲートにはピークホールド回
路Hb144の他端とリセット回路Rb142の他端が
接続される。
【0020】チョークコイルLa111とLb112の
他端同士は接続され、出力端子104となる。
【0021】MOS−FETQa133とQb134の
ドレイン同士は接続され、出力端子103となる。出力
端子104と出力端子103間にはコンデンサC135
が接続される。
【0022】トランス120は、一次側(図示せず)に
印加されたスイッチング電圧を二次側121に伝送す
る。可飽和コアMa131とMb132は、いわゆるマ
グアンプであり、可飽和コアの飽和領域と不飽和領域を
利用した磁気的なスイッチングを構成し、パルス幅変調
により電圧制御を行う。La111とLb112は、平
滑用のチョークコイルであり、C135は、平滑用のコ
ンデンサーである。ともに、交流電圧を平滑して直流電
圧に変換するために用いられる。MOS−FETQa1
33とQb134は整流用素子として用いられ、順方向
損失が低減される。
【0023】ピークホールド回路Ha141は、チョー
クコイルLa111の電圧のピーク値をホールドし、M
OS−FETQa133のゲートに印加することによ
り、MOS−FETQa133をオンにさせる。リセッ
ト回路Ra142は、チョークコイルLa111の電圧
により、MOS−FETQa133のゲート電圧を低下
させることにより、MOS−FETQa133をオフに
させる。
【0024】同様に、ピークホールド回路Hb142
は、チョークコイルLb112の電圧のピーク値をホー
ルドし、MOS−FETQb134のゲートに印加する
ことにより、MOS−FETQb134をオンにさせ
る。リセット回路Rb143は、チョークコイルLb1
12の電圧により、MOS−FETQb134のゲート
電圧を低下させることにより、MOS−FETQb13
4をオフにさせる。
【0025】このように、ピークホールド回路とリセッ
ト回路は、MOS−FETのオンオフを制御する機能を
有する。
【0026】トランス120の二次巻線121に誘起さ
れる電圧は入力端子101と102に印加される。この
ようにトランス120は補助巻線およびセンタタップを
必要としないので、本発明による整流回路は小型化する
ことが可能となる。
【0027】次に、本回路の動作について説明する。図
2は本回路の動作波形を示すもので、時刻を最下段に示
してある。
【0028】図2(a)はトランス120の二次巻線1
21に誘起される入力端子101、102間の矩形波電
圧VNを示したものである。VNは入力端子102を基準点
として、±Eの振幅を有する。
【0029】VNの立ち上がり時刻t0において、可飽和
コアMa131とMOS−FETQa133は非導通状
態で、可飽和コアMb132とMOS−FETQb13
4は導通状態である。出力電圧103、104間をV0
とし、チョークコイルLb112の電圧をVLbとすれ
ば、 VLb=V0+RON・Ib …式(1) となる。ここで、RONはMOS−FETQa133とQ
b134のオン抵抗である。Ibはオン状態のMOS−
FETQb134を流れる電流である。電圧の基準は出
力端子104を0Vとした。
【0030】チョークコイルLa111の電圧をVLa
すると、 VLa=VN+VLb …式(2) の関係がある。出力電流I0は、すべてQbを通っている
ためI0=Ibであるから、式(1)と式(2)より VLa=E+V0+RON・I0 …式(3) となる。
【0031】このとき、ピークホールド回路Haが、式
(3)の電圧VLaをMOS−FETQa133のゲート
にピークホールドする。MOS−FETQa133のゲ
ートにこの電圧が印加されるとMOS−FETQa13
3はオンとなり、ソースとドレイン間がLoインピーダ
ンスのRONの抵抗となる。しかし、可飽和コアMa13
1は非飽和であるから電流はまだ流れない。
【0032】次に、時刻t1で、可飽和コアMa131
は磁気飽和してLoインピーダンス、すなわち導通状態
になる。そこで、可飽和コアMa131→MOS−FE
TQa133を通り、出力側に電流が流れ始める。この
ときの電圧VLaは、可飽和コアMa131、MOS−F
ETQa133共にLoインピーダンスで導通状態であ
るから、 VLa=V0+RON・I0 …式(4) となる(図2(b))。
【0033】VLaが式(4)となると、式(2)より、 VLb=−E+V0+RON・I0 …式(5) となる(図2(c))。
【0034】リセット回路Rb144は、この電圧VLb
で、MOS−FETQb134のゲート電圧を低下させ
る。ゲート電圧が低下したMOS−FETQb134
は、ソースとドレイン間がHiインピーダンスとなり、
非導通状態となる。
【0035】MOS−FETQb134が非導通状態の
オフになると、今まで流れていたチョークコイルLb1
12の電流ILbは、チョークコイルLb112→入力端
子102→二次巻線121→入力端子101→可飽和コ
アMa131→MOS−FETQa133を通り、出力
側に流れる。
【0036】このため、出力側の電流I0はすべてMO
S−FETQa133を流れ、I0=Iaとなって、 I0=ILa+ILb …式(6) となる(図2(g))。
【0037】t2はVNの電圧が反転し、−Eになる時刻
である。可飽和コアMb132は、t1〜t2間で、図示
していないマグアンプ制御部のリセット電流により、非
飽和にリセットされている。このため、t2で可飽和コ
アMb132は非飽和のHiインピーダンスであるか
ら、VLaは式(4)を維持する。したがって、VLbは、
式(2)と式(4)より、 VLb=E+V0+RON・I0 …式(7) となる。
【0038】このとき、ピークホールド回路Hb143
が式(7)の電圧VLbをMOS−FETQb134のゲ
ートにピークホールドする。MOS−FETQb134
のゲートにこの電圧が印加されるとMOS−FETQb
134はオンとなり、ソースとドレイン間がLoインピ
ーダンスのRONの抵抗となる。しかし、MOS−FET
Qb134は非飽和であるから電流はまだ流れない。
【0039】次に、時刻t3で、可飽和コアMb132
は磁気飽和してLoインピーダンス、すなわち導通状態
になる。そこで、可飽和コアMb132→MOS−FE
TQb134を通り、出力側に電流が流れ始める。この
ときの電圧VLbは、可飽和コアMb132、MOS−F
ETQb134共にLoインピーダンスで導通状態であ
るから、 VLb=V0+RON・I0 …式(8) となる。
【0040】VLbが式(8)となると、式(2)より、 VLa=−E+V0+RON・I0 …式(9) となる(図2(b))。
【0041】リセット回路Ra142は、この電圧VLa
で、MOS−FETQa133のゲート電圧を低下させ
る。ゲート電圧が低下したMOS−FETQa133
は、ソースとドレイン間がHiインピーダンスとなり、
非導通状態となる。
【0042】MOS−FETQa133が非導通状態の
オフになると、今まで流れていたチョークコイルLa1
11の電流ILaは、チョークコイルLa111→入力端
子101→二次巻線121→入力端子102→可飽和コ
アMb132→MOS−FETQb134を通り、出力
側に流れる。このため、出力側の電流I0はすべてMO
S−FETQb134を流れ、I0=I bとなり、式
(6)と同様に、 I0=ILa+ILb …式(10) となる(図2(g))。
【0043】t4はVNの電圧がEになる時刻である。可
飽和コアMa131は、t3〜t4間で、図示していない
マグアンプ制御部のリセット電流により、非飽和にリセ
ットされている。このため、t4で可飽和コアMa13
1は非飽和のHiインピーダンスであるから、VLbは式
(8)を維持する。したがって、VLaは式(2)と式
(8)より、 VLa=E+V0+RON・I0 …式(11) となる。これは時刻t0の式(3)と同じであり、VN
一周期t0〜t4の動作を終える。以後t4からはt0と同
じ動作を繰り返す。
【0044】図3は、以上の動作説明を、時刻と関連付
けて図表にまとめたものである。
【0045】次に、本実施の形態における、MOS−F
ETQa133とMOS−FETQb134の立上がり
・立下り時間遅れによる影響と、MOS−FETQa1
33とMOS−FETQb134の同時オンによる短絡
電流に関し説明する。
【0046】MOS−FETの立ち上がり遅れ時間をt
rとすれば、MOS−FETQa133はt0からtr
れた時刻でLoインピーダンスのRONになる。ここで、
1−t0≧trとなるように設計することにより、t0
らtrの間は、可飽和コアMa131はHiインピーダ
ンス状態を保っている。したがって、この間にMOS−
FETQa133がHiインピーダンスからLoインピ
ーダンスに変化しても、MOS−FETQa133に電
流は流れず、立ち上がり遅れ時間trによる損失は低減
される。同様に、Qbの立上がり遅れ時間による損失に
ついても低減される。
【0047】MOS−FETの立下り時間遅れをtf
すれば、MOS−FETQa133はt3からtf遅れた
時刻で、Hiインピーダンスになる。t3は可飽和コア
Mb132が磁気飽和し、Loインピーダンスとなる時
刻である。また、MOS−FETQb134はt3では
LoインピーダンスのRONになっている。したがってt
3時点前にMOS−FETQa133を流れていた電流
0が、t3で急速に可飽和コアMa131→MOS−F
ETQb134の方向に流れることになる。
【0048】このため、MOS−FETQa133の立
下り遅れ時間tfによる損失は、ほぼ発生しない状態で
ある。MOS−FETQb134の立下り遅れ時間tf
による損失についても同様である。
【0049】MOS−FETQa133とMOS−FE
TQb134が、同時オンでLoインピーダンスとなる
時間t0〜t1とt2〜t3については、時間帯t0〜t1
可飽和コアMa131が非飽和であり、時間帯t2〜t3
は可飽和コアMb132が非飽和であるため、短絡電流
はほとんど流れず、損失は低減される。
【0050】また、電流がMOS−FETQb134→
MOS−FETQa133、MOS−FETQa133
→MOS−FETQb134に変化する時刻t1とt3
ついては、t1は可飽和コアMa131がすでに非飽和
にリセットされており、t3は可飽和コアMb132が
1〜t2間で非飽和にリセットされている。したがっ
て、MOS−FETQa133とMOS−FETQb1
34の立上がり、立下り時間遅れなどにより、MOS−
FETQa133とMOS−FETQb134とが同時
オンの状態になったとしても、可飽和コアMa131ま
たは可飽和コアMb132が非飽和となっているため、
短絡電流はほとんど流れず、損失は低減される。
【0051】以上のように本回路は、短絡防止用の回路
が不用であり、設計が容易となる。
【0052】次に図1に示す本発明による低損失整流回
路と、図6と図7図に示した従来の回路との、電流素子
の損失の比較を行う。
【0053】MOS−FETのオン抵抗RONを0.01
Ωとし、出力電流I0を10Aとした場合において、ダ
イオードの順方向電圧降下VFを0.5Vとすると、図
6に示す回路のダイオード505、506、507の合
計での損失はVF×I0であるから、 0.5V×10A=5W となる。
【0054】図7に示す回路の場合、D=TON/T=
0.7とした場合(ここで、DはDuty比、TONはM
OS−FET525、526のオン時間、Tは1周期の
時間である)、MOS−FET525、526とダイオ
ード507の合計の損失は、R ON・I0 2・D+VF(1
−D)であるから、 0.01Ω×102A×0.7+0.5V×10A×
(1−0.7)=2.2W となる。
【0055】図1に示す本発明回路の場合は、MOS−
FETQa133とQb134との合計の損失はRON
0 2であるから、 0.01Ω×102A=1W となって、損失が低減されていることがわかる。
【0056】また、本回路において、トランス120の
二次巻線121、チョークコイルLa111、Lb11
2のそれぞれに流れる電流は、出力電流の1/2となる
ため、これらの部品を小型化することが可能である。
【0057】図4に示す回路は、本発明の実施例とし
て、ピークホールド回路Ha141をダイオードDa1
51で、ピークホールド回路Hb143をダイオードD
1153で構成し、リセット回路Ra142をダイオ
ードDa2152とトランジスタTa155と抵抗Ra
157とコンデンサCa158で、リセット回路Rb1
44をダイオードDb2154とトランジスタTb15
6と抵抗Rb159とコンデンサCb160とで構成し
たものである。
【0058】本回路において、図2のt0時点でのチョ
ークコイルLa111の電圧VLaがダイオードDa115
1を通してMOS−FETQa133のゲート電圧に印
加される。この印可した電圧の保持は、MOS−FET
Qa133自体の入力容量C igs(一般的に数100p
F〜数1000pF)によって行われる。
【0059】図2のt3時点で、チョークコイルLa1
11の電圧VLaが低下すると、トランジスタTa155
のベース電圧(≒V0)を基準として、MOS−FET
Qa133のゲートに蓄積されている電荷を、トランジ
スタTa155のコレクタ→エミッタからダイオードD
2152を通し、放電させてMOS−FETQa13
3をオフさせる。ここでダイオードDa2152はトラ
ンジスタTa155のエミッタとベース間の逆電圧防止
用として作用し、コンデンサCa158はトランジスタ
Ta155動作のスピードアップ用として作用させてい
る。
【0060】もう一方のMOS−FETQb134の動
作についても、ダイオードDb1153・ダイオードD
2154・トランジスタTb156・抵抗Rb158
・コンデンサCb159で同じ作用を行う。その他の動
作は、図1で動作説明した内容と同一である。
【0061】図5は、本発明の他の実施例を示した図で
ある。本例においては、MOS−FETのゲートとソー
ス間に規定値の電圧以上印加されないように、一方に、
ツェナ・ダイオード161、162と抵抗165とを、
もう一方に、ツェナ・ダイオード163、164と抵抗
166とを追加し、リセット回路のRa157、Ca1
58と、Rb159、Cb160の基準点を出力端子1
04に接続した回路である。その他は図4と同じであ
る。本回路の動作は、リセット回路Ta155とTb1
56のベース電圧を、ほぼ0Vにしたのみで、図1およ
び図2の動作と同じである。
【0062】図6は、本発明のさらなる他の実施例を示
した図である。本例においては、リセット回路Ra14
2をMOS−FETQ1171で、リセット回路Rb1
44をMOS−FET2172で構成している。また、
ピークホールド回路Ha141はMOS−FETQ1
71のボデイダイオードD1173で、ピークホールド
回路Hb142はMOS−FETQ2172のボデイダ
イオードD2174で構成している。すなわち、リセッ
ト回路としてMOS−FETを使用し、ピークホールド
回路は、リセット回路として使用したMOS−FETの
ボデイダイオードを利用した回路である。動作は、図1
での説明と同じである。
【0063】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、損失
低減効果を得ることができるスイッチング電源の整流回
路を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す回路図。
【図2】 本発明の動作波形を示す図。
【図3】 本発明の動作と時刻の関係を説明する図。
【図4】 本発明の実施例を示す回路図。
【図5】 本発明の実施例を示す回路図。
【図6】 本発明の実施例を示す回路図。
【図7】 従来の整流回路を示す回路図。
【図8】 従来の整流回路を示す回路図。
【図9】 従来の整流回路を示す回路図。
【図10】 従来の整流回路動作波形を示す図。
【符号の説明】
111,112…チョークコイル 131、132…可飽和コア 133、134…MOS−FET 135…コンデンサ 141、143…ピークホールド回路 142、144…リセット回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チョークコイルおよび整流素子を有するマ
    グアンプ方式のスイッチング電源の整流回路において、
    チョークコイルの電圧により、整流素子のオンオフを制
    御することを特徴とする整流回路。
  2. 【請求項2】前記オンオフの制御は、チョークコイルに
    接続した、ピークホールド回路とリセット回路により行
    われることを特徴とする請求項1記載の整流回路。
  3. 【請求項3】チョークコイルおよび整流素子を有するマ
    グアンプ方式のスイッチング電源回路において、第1の
    入力端子には、第1の可飽和コアと第1のチョークコイ
    ルと第1のピークホールド回路と第1のリセット回路と
    が並列に接続され、 前記第1の可飽和コアの他端には第1のFETのソース
    が接続され、該第1のFETのゲートには前記第1のピ
    ークホールド回路の他端と前記第1のリセット回路の他
    端とが並列に接続され、 第2の入力端子には、第2の可飽和コアと第2のチョー
    クコイルと第2のピークホールド回路と第2のリセット
    回路とが並列に接続され、 前記第2の可飽和コアの他端には第2のFETのソース
    が接続され、該第2のFETのゲートには前記第2のピ
    ークホールド回路の他端と前記第2のリセット回路の他
    端とが並列に接続され、 前記第1のFETと前記第2のFETのドレイン同士が
    接続され、かつ、前記第1のチョークコイルの他端と、
    前記第2のチョークコイルの他端とが接続されているこ
    とを特徴とするスイッチング電源回路。
  4. 【請求項4】前記ピークホールド回路は、ダイオードと
    前記FET自体の入力容量とから構成されていることを
    特徴とする請求項3記載のスイッチング電源回路。
  5. 【請求項5】前記リセット回路は、ダイオードと、この
    ダイオードにエミッタが接続されたトランジスタと、こ
    のトランジスタのベースに並列に接続された抵抗とコン
    デンサとから構成されていることを特徴とする請求項3
    記載のスイッチング電源回路。
  6. 【請求項6】前記リセット回路は、ダイオードと、この
    ダイオードにエミッタが接続されたトランジスタと、こ
    のトランジスタのベースに並列に接続された抵抗とコン
    デンサとから構成されており、かつ、前記並列に接続さ
    れた抵抗とコンデンサの他端が、前記第1のチョークコ
    イルと前記第2のチョークコイルとの交点に接続されて
    いることを特徴とする請求項3記載のスイッチング電源
    回路。
  7. 【請求項7】前記リセット回路は、FETにより構成さ
    れ、前記ピークホールド回路は該FETのボデイダイオ
    ードにより構成されることを特徴とする請求項3記載の
    スイッチング電源回路。
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