JP2001274085A - 多結晶シリコン薄膜、その製造方法、薄膜トランジスタ、液晶表示装置およびシステムオンパネル - Google Patents
多結晶シリコン薄膜、その製造方法、薄膜トランジスタ、液晶表示装置およびシステムオンパネルInfo
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Abstract
ルで平坦化された多結晶シリコン薄膜を提供することで
ある。 【解決手段】 多結晶シリコン薄膜は、下地上に形成さ
れた多結晶シリコン薄膜であって、(111)配向の結
晶粒を有し、その結晶粒の表面に、<hkl>(h+k
+l=0)方位に沿って傾斜し、高さ約0.3nmのス
テップと幅約3nm以上のテラスとが交互に並ぶ原子レ
ベルのステップアンドテラス構造を有する。
Description
技術に関し、特に特性の優れた多結晶シリコン薄膜、そ
の製造方法、それを用いた電子機器に関する。
装置(LCD)は、ガラス基板上に形成したアモルファ
スまたは多結晶のシリコン薄膜を用いた薄膜トランジス
タ(TFT)を画素のスイッチング素子として用いる。
トランジスタの駆動能力、動作速度の点からは、多結晶
シリコンTFTがアモルファスシリコンTFTよりも優
れている。
に、画素用スイッチングトランジスタのみでなく、周辺
回路用トランジスタも同一ガラス基板上に形成する周辺
回路一体型AM−LCDについて種々の提案がなされて
いる。周辺回路用TFTと画素用TFTとを同一のガラ
ス基板上に形成することにより、工程数、部品数の大幅
な減少が実現できる。
ラス基板上にアモルファスシリコン薄膜を堆積し、この
アモルファスシリコン薄膜にエネルギビームを照射して
アモルファスシリコン薄膜を溶融させ、冷却時に結晶化
させて多結晶シリコン薄膜を得る方法が知られている。
エネルギビームとしてはエキシマレーザビーム等が用い
られる。
された多結晶シリコン薄膜の表面には、結晶粒界部に大
きな凹凸が発生する。また、1つの結晶粒内においても
凹凸が発生する。このような表面凹凸は、後に行なわれ
る微細加工において障害となり、歩留まりを低下させる
原因となる。
コン薄膜を提供することである。
少なく、表面が原子レベルで平坦化された多結晶シリコ
ン薄膜を提供することである。
性な表面を有する多結晶シリコン薄膜を提供することで
ある。
結晶シリコン薄膜を製造する方法を提供することであ
る。
リコン薄膜を用いた電子機器を提供することである。
ば、下地上に形成された多結晶シリコン薄膜であって、
(111)配向の結晶粒を有し、その結晶粒の表面に、
<hkl>(h+k+l=0)方位に沿って傾斜し、高
さ約0.3nmのステップと幅約3nm以上のテラスと
が交互に並ぶ原子レベルのステップアンドテラス構造を
有する多結晶シリコン薄膜が提供される。
にアモルファスシリコン薄膜を堆積する工程と、(b)
前記アモルファスシリコン薄膜にエネルギパルスを多数
回照射して、アモルファスシリコン薄膜を多結晶シリコ
ン薄膜に変換する工程と、(c)前記多結晶シリコン薄
膜の表面をウェットエッチして高さ約0.3nmのステ
ップと幅約3nm以上のテラスとが交互に並ぶ原子レベ
ルのステップアンドテラス構造を形成する工程とを含む
多結晶シリコン薄膜の製造方法が提供される。
板と、前記絶縁基板上に形成された多結晶シリコン薄膜
と、前記多結晶シリコン薄膜に絶縁層を介して結合され
たゲート電極と、前記ゲート電極両側の前記多結晶シリ
コン薄膜に形成された一対のソース/ドレイン領域とを
有し、前記多結晶シリコン薄膜の前記ゲート電極と重な
る部分が(111)配向の結晶粒を有し、その結晶粒の
表面に<hkl>(h+k+l=0)方位に沿って傾斜
し、高さ約0.3nmのステップと幅約3nm以上のテ
ラスとが交互に並ぶ原子レベルのステップアンドテラス
構造を有する薄膜トランジスタが提供される。
るための一対の透明基板と、前記一対の透明基板の一方
の上に画定された多数の画素領域の各々に形成された第
1の多結晶シリコンの島状薄膜と、前記第1の多結晶シ
リコンの島状薄膜の各々に絶縁層を介して結合された第
1のゲート電極と、前記第1のゲート電極両側の前記第
1の多結晶シリコンの島状薄膜に形成された一対の第1
のソース/ドレイン領域と、前記一対の第1のソース/
ドレイン領域の一方に接続され、前記透明基板上に延在
する画素電極とを有し、前記第1の多結晶シリコンの島
状薄膜の前記第1のゲート電極と重なる部分が(11
1)配向の結晶粒を有し、その結晶粒の表面に<hkl
>(h+k+l=0)方位に沿って傾斜し、高さ約0.
3nmのステップと幅約3nm以上のテラスとが交互に
並ぶ原子レベルのステップアンドテラス構造を有する液
晶表示装置が提供される。
領域を有する透明基板と、前記複数の領域の1つの上に
形成され、第1群の多結晶シリコン薄膜トランジスタを
含む電子回路と、前記複数の領域の他の1つの上に形成
され、第2群の多結晶シリコン薄膜トランジスタを含む
液晶表示部と、少なくとも前記液晶表示部と対向配置さ
れ、その間に液晶を挟持する対向基板とを有するシステ
ムオンパネルであって、前記第1群および第2群の多結
晶シリコン薄膜トランジスタが、それぞれ(111)配
向の結晶粒を有し、その結晶粒の表面に、<hkl>
(h+k+l=0)方位に沿って傾斜し、高さ約0.3
nmのステップと幅約3nm以上のテラスとが交互に並
ぶ原子レベルのステップアンドテラス構造を有するチャ
ネル領域を含むシステムオンパネルが提供される。
本発明の実施例による多結晶シリコン薄膜の製造方法を
説明する。
1表面上に例えば厚さ約200nm程度のバッファSi
O2層2をプラズマ励起化学気相堆積(PCVD)によ
り成膜し、その上に厚さ約50nmのアモルファスシリ
コン膜3をPCVDにより成膜する。その後、必要に応
じて窒素雰囲気中でアモルファスシリコン膜3を450
℃で約2時間加熱し、膜中の水素を脱離させる。
nsec、エネルギ密度200〜600mJ/cm2を
有するXeClエキシマレーザビームのパルスを繰り返
しアモルファスシリコン膜3に照射する。レーザパルス
の照射により、アモルファスシリコン膜3は多結晶シリ
コン膜4に変換される。多結晶シリコン膜4は、粒界5
aで画定された結晶粒を有し、その表面6aは粒界で高
く、粒内で凹んだ凹凸を有する。
る多結晶シリコンの結晶粒は、約200〜800nm程
度の粒径を有する。なお、結晶粒は平面視上不規則な形
状を有するが、粒径はその最大寸法を指す。
に増大させると、多結晶シリコン膜4内の結晶粒径が大
きくなる。100回程度の照射回数において、粒径1〜
3μm程度の多結晶シリコン膜4が得られる。エキシマ
レーザパルスは、約100〜約300回照射し、粒径1
μm以上の結晶粒を形成する。
マレーザ光の照射回数の増加と共に、小径の結晶粒の結
晶粒界5aが減少し、大きな結晶粒を画定する結晶粒界
5bに変化する。しかし、多結晶シリコン薄膜4の表面
6bには結晶粒が小さかった時の表面6aに存在した凹
凸が残る。
粒表面の面方位は(111)、(110)、(311)
などを含む。図1(C)に示すように、照射回数を増や
して結晶粒界が減少すると、粒径1〜3μm程度の大粒
径となり、(111)配向が優勢となる。多結晶シリコ
ン薄膜4の表面の少なくとも50%が(111)配向を
有するようになる。
領域において表面の自乗平均荒さを測定したところ、自
乗平均荒さは3.4nmであった。
ットエッチングを行なう。多結晶シリコン薄膜4表面に
酸化膜が生成されている場合は、まず希フッ酸により酸
化膜を除去する。
濃度含む溶液で300秒間多結晶シリコン薄膜4の表面
をエッチングした。NH4F溶液は、原子レベルで完全
な結晶面はエッチせず、ステップをエッチする。
面の1μm平方の領域の自乗平均荒さを測定すると、
0.25nmとなった。図1(C)の段階での自乗平均
荒さ3.4nmと較べると、表面粗さが1/10以下に
なったことになる。条件が異なっても、自乗平均荒さ
0.5μm以下を得ることができるであろう。
(D)の段階における多結晶シリコン薄膜4の表面の原
子間力顕微鏡による観察像のスケッチである。
少し、大きな結晶粒が得られているが、結晶粒界5bに
囲まれた結晶粒内の表面6bにはかなりの凹凸が観察さ
れる。
おいては、表面6cの凹凸が大幅に減少している。この
表面を、さらに詳細に観察すると、結晶粒は(111)
配向が優勢であり、かつ結晶粒内に<11−2>、およ
び<−1−12>方向に沿って傾斜した原子レベルのス
テップアンドテラス構造が観察された。
原子層高さ(0.32nm)に相当する約0.3nmで
あり、テラスの幅は約3nm以上であった。すなわち、
NH 4Fを含む溶液で多結晶シリコン薄膜表面をエッチ
ングすることにより、原子レベルで平坦化された表面が
得られた。
nuated total reflection)の測定結果を示す。図にお
いて、横軸は波数をcm-1で示し、縦軸はATR強度を
示す。曲線s1が平坦化エッチング前の表面のATR強
度を任意単位で示し、曲線s2が平坦化エッチング後の
表面のATR強度を示す。
不対結合が単独のHで終端化されたSi−Hのピークを
示す。Siの不対結合がH2で終端化されたSi−H2の
場合は、波数2100cm-1付近にピークが現われるこ
とが予想される。曲線s1は、ピークの幅が広く、かつ
裾が拡がっており、Si−H以外の終端化が存在するこ
と、かつSi−Hの終端化も種々の状況で生じているこ
とを窺わせる。
は、Si−Hのピークが極めてシャープにかつ強くな
り、他の領域のATR強度は減少していることが明瞭に
分かる。すなわち、平坦化エッチングを行なうことによ
り、Si−H2やSi−H3の終端化が減少し、Si−H
の終端化が優勢となり、かつSi−H終端化の状況が均
一化していることが窺える。Siの不対結合がHで終端
化された表面は化学的に極めて安定であることが知られ
ている。
チングにおいて生じていると期待される現象を説明する
断面図である。図4(A)は、平坦化エッチング前の表
面状態を示す。多結晶シリコン薄膜14は、凹凸を有す
る表面16aを有する。この段階では、表面に多くの狭
いステップが形成されているが、テラスと呼べる程の平
坦な領域は存在しない。
チングを行ない始めた状態を示す。NH4Fは、シリコ
ン表面においてテラスはエッチせず、ステップを横方向
に選択的にエッチングする。すなわち、図中水平な表面
はエッチングされず、ステップの端部が後退するように
エッチされる。
に進行する状態を示す。横方向にステップを後退させる
エッチングが行なわれるため、上部に突出した凸部はや
がて消滅してしまう。このようにして、表面16bが1
6c、16dと変化するにつれ、表面の凹凸は平坦化さ
れて行く。平坦化された表面は、(111)表面と予想
される。
からは不対結合が突出するが、それらの不対結合はそれ
ぞれHによって終端化され、化学的に不活性になる。
うことのできるNH4Fを含む溶液は、液中のNH4Fの
濃度が10M以下であることが好ましい。
素水によりシリコン表面をエッチングすることもでき
る。無酸素水もNH4Fを含む溶液と同様のエッチング
特性を有する。なお、無酸素水は、10ppb以下の酸
素濃度を有することが望ましい。
以上の幅を有するテラスと、約0.3nmの高さを有す
るステップとが交互に配列された平坦なステップアンド
テラス構造を得ることができる。
コン薄膜を用いて液晶表示装置を形成する工程を概略的
に示す断面図である。
7mm程度のガラス基板21の表面上に、バッファSi
O2層22を厚さ約200nmPCVDで堆積し、その
上にアモルファスシリコン層24を厚さ約50nmPC
VDで堆積する。
から水素出しアニールを行なった後、図1(B)、
(C)、(D)に示すエキシマレーザ照射および平坦化
エッチングを行ない、表面が平坦化された大粒径の多結
晶シリコン層に変換する。この多結晶シリコン層24表
面上にレジストパターンを形成し、多結晶シリコン層2
4を島状領域にパターニングする。なお、平坦化の前に
多結晶シリコンをパターニングし、その後に平坦化エッ
チングを行ってもよい。多結晶シリコンの島状領域24
を覆うように、ゲート絶縁膜となるSiO2層31を厚
さ約120nm堆積し、その上にゲート電極となるAl
層32を例えば厚さ300nm形成する。
るAl層32の上にレジストパターンPRを形成し、ゲ
ート電極層32、ゲート絶縁膜31をパターニングす
る。このようにして、多結晶シリコンの島状領域24の
上にゲート絶縁膜31、ゲート電極32のパターンが形
成される。その後レジストパターンPRは除去する。
電極32をマスクとしてイオン注入を行ない、ゲート電
極32両側にソース/ドレイン領域25a、25bを形
成する。イオン注入した不純物をエキシマレーザ照射に
より活性化する。
う絶縁層33を形成した後、コンタクトホールを形成す
る。コンタクトホールを埋め込むように、ソース/ドレ
イン配線34a、34bが形成される。なお、画素領域
においては、一方のソース/ドレインコンタクトホール
を埋め込むように、ITOなどの透明電極36が接続さ
れる。必要に応じてさらに上層配線を形成する。このよ
うにして、アクティブマトリクス基板11を作成する。
液晶表示装置の表示領域にはアクティブマトリックス、
周辺部には周辺回路を形成することができる。
置の構成を概略的に示す。ガラス基板11の中央部に表
示領域DISが画定され、周辺部に周辺回路領域PLが
画定される。周辺回路領域PLおよび表示領域DISに
は、それぞれ上述の多結晶シリコン薄膜を用いたMOS
型トランジスタTrが形成されている。
り、共通電極などを形成した他方のガラス基板12を作
成する。両ガラス基板をシール13を介して対向させて
液晶セルを形成する。液晶セル内に液晶LCを注入して
液晶表示装置を作る。
ネルを形成することもできる。
アウトを概略的に示す。ガラス基板11の表面上に、表
示領域DIS、中央演算処理装置領域CPU、論理回路
領域LOGIC、メモリ領域RAMが画定される。各領
域には、上述の多結晶シリコン薄膜を用いたトランジス
タTRが形成される。必要な機能領域を1枚のガラス基
板上に形成することにより、1つのシステムを1枚の基
板11上に集積化することが可能となる。なお、表示領
域DISを液晶表示装置で作製する場合には、図5
(D)同様他の1枚の共通電極基板と対向させ、その間
に液晶材を注入する。
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
ガラス基板の代りに、他の透明材料の基板や絶縁材料の
基板を用いても、同様の多結晶シリコン薄膜を得ること
ができるであろう。エキシマレーザの代りに、パルスY
AGレーザ、QスイッチYAGレーザ、Arレーザ、電
子ビーム等のエネルギビームを用いてもよいであろう。
多結晶シリコン薄膜を用いてどのような電子機器を製作
してもよい。その他種々の変更、改良、組み合わせが可
能なことは当業者に自明であろう。
リコン薄膜であって、(111)配向の結晶粒を有し、
その結晶粒の表面に、<hkl>(h+k+l=0)方
位に沿って傾斜し、高さ約0.3nmのステップと幅約
3nm以上のテラスとが交互に並ぶ原子レベルのステッ
プアンドテラス構造を有する多結晶シリコン薄膜。
径を有する付記1記載の多結晶シリコン薄膜。
領域における自乗平均荒さが0.5nm以下である付記
1または2記載の多結晶シリコン薄膜。
子の不対結合が水素で終端化されている付記1〜3のい
ずれか1項に記載の多結晶シリコン薄膜。
>または<−1−12>である付記1〜4のいずれか1
項記載の多結晶シリコン薄膜。
シリコン薄膜を堆積する工程と、(b)前記アモルファ
スシリコン薄膜にエネルギパルスを多数回照射して、ア
モルファスシリコン薄膜を多結晶シリコン薄膜に変換す
る工程と、(c)前記多結晶シリコン薄膜の表面をウェ
ットエッチして高さ約0.3nmのステップと幅約3n
m以上のテラスとが交互に並ぶ原子レベルのステップア
ンドテラス構造を形成する工程とを含む多結晶シリコン
薄膜の製造方法。
(b)と(c)との間に、前記多結晶シリコン薄膜表面
の酸化膜をウエットエッチングで除去する工程を含む付
記6記載の多結晶シリコン薄膜の製造方法。
ルギ密度200〜600mJ/cm-2を有するエキシマ
レーザパルスである付記6または7記載の多結晶シリコ
ン薄膜の製造方法。
を含む溶液または無酸素水により多結晶シリコン薄膜の
表面をウェットエッチする付記6〜8のいずれか1項記
載の多結晶シリコン薄膜の製造方法。
NH4F濃度は10M以下であり、前記無酸素水の酸素
濃度は10ppb以下である付記9記載の多結晶シリコ
ン薄膜の製造方法。
上に形成された多結晶シリコン薄膜と、前記多結晶シリ
コン薄膜に絶縁層を介して結合されたゲート電極と、前
記ゲート電極両側の前記多結晶シリコン薄膜に形成され
た一対のソース/ドレイン領域とを有し、前記多結晶シ
リコン薄膜の前記ゲート電極と重なる部分が(111)
配向の結晶粒を有し、その結晶粒の表面に<hkl>
(h+k+l=0)方位に沿って傾斜し、高さ約0.3
nmのステップと幅約3nm以上のテラスとが交互に並
ぶ原子レベルのステップアンドテラス構造を有する薄膜
トランジスタ。
の透明基板と、前記一対の透明基板の一方の上に画定さ
れた多数の画素領域の各々に形成された第1の多結晶シ
リコンの島状薄膜と、前記第1の多結晶シリコンの島状
薄膜の各々に絶縁層を介して結合された第1のゲート電
極と、前記第1のゲート電極両側の前記第1の多結晶シ
リコンの島状薄膜に形成された一対の第1のソース/ド
レイン領域と、前記一対の第1のソース/ドレイン領域
の一方に接続され、前記透明基板上に延在する画素電極
とを有し、前記第1の多結晶シリコンの島状薄膜の前記
第1のゲート電極と重なる部分が(111)配向の結晶
粒を有し、その結晶粒の表面に<hkl>(h+k+l
=0)方位に沿って傾斜し、高さ約0.3nmのステッ
プと幅約3nm以上のテラスとが交互に並ぶ原子レベル
のステップアンドテラス構造を有する液晶表示装置。
板の周辺部に画定された周辺回路領域に形成された多数
の第2の多結晶シリコンの島状薄膜と、前記第2の多結
晶シリコンの島状薄膜の各々に絶縁層を介して結合され
た第2のゲート電極と、前記第2のゲート電極両側の前
記第2の多結晶シリコンの島状薄膜に形成された一対の
第2のソース/ドレイン領域とを有し、前記第2の多結
晶シリコンの島状薄膜の前記第2のゲート電極と重なる
部分が(111)配向の結晶粒を有し、その結晶粒の表
面に、<hkl>(h+k+l=0)方位に沿って傾斜
し、高さ約0.3nmのステップと幅約3nm以上のテ
ラスとが交互に並ぶ原子レベルのステップアンドテラス
構造を有する付記12記載の液晶表示装置。
板と、前記複数の領域の1つの上に形成され、第1群の
多結晶シリコン薄膜トランジスタを含む電子回路と、前
記複数の領域の他の1つの上に形成され、第2群の多結
晶シリコン薄膜トランジスタを含む液晶表示部と、少な
くとも前記液晶表示部と対向配置され、その間に液晶を
挟持する対向基板とを有するシステムオンパネルであっ
て、前記第1群および第2群の多結晶シリコン薄膜トラ
ンジスタが、それぞれ(111)配向の結晶粒を有し、
その結晶粒の表面に、<hkl>(h+k+l=0)方
位に沿って傾斜し、高さ約0.3nmのステップと幅約
3nm以上のテラスとが交互に並ぶ原子レベルのステッ
プアンドテラス構造を有するチャネル領域を含むシステ
ムオンパネル。
大粒径で表面が原子レベルで平坦化された多結晶シリコ
ン薄膜を得ることができる。
子機器を提供することができる。
製造方法を示す概略断面図である。
示すスケッチである。
スペクトル強度を示すグラフである。
能を説明する概略断面図である。
ある。
イアウトを示す平面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 下地上に形成された多結晶シリコン薄膜
であって、(111)配向の結晶粒を有し、その結晶粒
の表面に、<hkl>(h+k+l=0)方位に沿って
傾斜し、高さ約0.3nmのステップと幅約3nm以上
のテラスとが交互に並ぶ原子レベルのステップアンドテ
ラス構造を有する多結晶シリコン薄膜。 - 【請求項2】 (a)下地上にアモルファスシリコン薄
膜を堆積する工程と、 (b)前記アモルファスシリコン薄膜にエネルギパルス
を多数回照射して、アモルファスシリコン薄膜を多結晶
シリコン薄膜に変換する工程と、 (c)前記多結晶シリコン薄膜の表面をウェットエッチ
して高さ約0.3nmのステップと幅約3nm以上のテ
ラスとが交互に並ぶ原子レベルのステップアンドテラス
構造を形成する工程とを含む多結晶シリコン薄膜の製造
方法。 - 【請求項3】 絶縁基板と、 前記絶縁基板上に形成された多結晶シリコン薄膜と、 前記多結晶シリコン薄膜に絶縁層を介して結合されたゲ
ート電極と、 前記ゲート電極両側の前記多結晶シリコン薄膜に形成さ
れた一対のソース/ドレイン領域とを有し、 前記多結晶シリコン薄膜の前記ゲート電極と重なる部分
が(111)配向の結晶粒を有し、その結晶粒の表面に
<hkl>(h+k+l=0)方位に沿って傾斜し、高
さ約0.3nmのステップと幅約3nm以上のテラスと
が交互に並ぶ原子レベルのステップアンドテラス構造を
有する薄膜トランジスタ。 - 【請求項4】 液晶を挟持するための一対の透明基板
と、 前記一対の透明基板の一方の上に画定された多数の画素
領域の各々に形成された第1の多結晶シリコンの島状薄
膜と、 前記第1の多結晶シリコンの島状薄膜の各々に絶縁層を
介して結合された第1のゲート電極と、 前記第1のゲート電極両側の前記第1の多結晶シリコン
の島状薄膜に形成された一対の第1のソース/ドレイン
領域と、 前記一対の第1のソース/ドレイン領域の一方に接続さ
れ、前記透明基板上に延在する画素電極とを有し、 前記第1の多結晶シリコンの島状薄膜の前記第1のゲー
ト電極と重なる部分が(111)配向の結晶粒を有し、
その結晶粒の表面に<hkl>(h+k+l=0)方位
に沿って傾斜し、高さ約0.3nmのステップと幅約3
nm以上のテラスとが交互に並ぶ原子レベルのステップ
アンドテラス構造を有する液晶表示装置。 - 【請求項5】 複数の領域を有する透明基板と、 前記複数の領域の1つの上に形成され、第1群の多結晶
シリコン薄膜トランジスタを含む電子回路と、 前記複数の領域の他の1つの上に形成され、第2群の多
結晶シリコン薄膜トランジスタを含む液晶表示部と、 少なくとも前記液晶表示部と対向配置され、その間に液
晶を挟持する対向基板とを有するシステムオンパネルで
あって、 前記第1群および第2群の多結晶シリコン薄膜トランジ
スタが、それぞれ(111)配向の結晶粒を有し、その
結晶粒の表面に、<hkl>(h+k+l=0)方位に
沿って傾斜し、高さ約0.3nmのステップと幅約3n
m以上のテラスとが交互に並ぶ原子レベルのステップア
ンドテラス構造を有するチャネル領域を含むシステムオ
ンパネル。
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JP2000086078A JP2001274085A (ja) | 2000-03-27 | 2000-03-27 | 多結晶シリコン薄膜、その製造方法、薄膜トランジスタ、液晶表示装置およびシステムオンパネル |
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