JP2001273726A - 磁気テープ装置 - Google Patents
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Abstract
磁気テープ装置を提供する。 【解決手段】 磁気テープ1の複数のトラックを同時に
読み取ることが可能な磁気ヘッド21と、この磁気ヘッ
ド21によって読み取られた各トラックの読取データを
各トラック毎にビット同期させるためのディジタルPL
L回路23とを備えた磁気テープ装置であって、読取デ
ータの転送速度を複数のトラック間で相互に相対的に比
較することにより、ビット同期が外れているトラックを
検出するスピード変動検出回路26を備えた。
Description
のトラックを同時に読み取ることが可能な磁気ヘッド
と、この磁気ヘッドによって読み取られた各トラックの
読取データを各トラック毎にビット同期させるためのP
LL回路とを備えた磁気テープ装置に関する。
ように、磁気テープから磁気ヘッド51によりデータを
読み取り、リード・ライト回路52によってデータを復
調し、PLL回路53によりビット同期させ、データフ
ォーマッタ回路54によりデータフォーマットの検出並
びにバイト単位でのデータ転送を行っていた。
気テープ装置では、たとえば磁気テープの摩耗、磁気ヘ
ッド51の摩耗、あるいは磁気ヘッド51への異物の付
着などの外部要因により、PLL回路53によるビット
同期が外れて、読取データの転送速度に許容範囲外の変
動が発生した場合、それを検出する手段を備えていなか
ったため、異常を判断できず、この結果、それ以降の読
取データがブロック単位で当該トラック単位が誤りとな
ってしまうという課題があった。
されたものであって、ビット同期が外れたことを迅速に
検出できる磁気テープ装置を提供することを、その課題
とする。
次の技術的手段を講じている。
の複数のトラックを同時に読み取ることが可能な磁気ヘ
ッドと、この磁気ヘッドによって読み取られた各トラッ
クの読取データを各トラック毎にビット同期させるため
のPLL回路とを備えた磁気テープ装置であって、読取
データの転送速度を複数のトラック間で相互に相対的に
比較することにより、ビット同期が外れているトラック
を検出する同期外れトラック検出装置を備えたことを特
徴とする、磁気テープ装置が提供される。
各トラックは、バイト同期のための同期文字に挟まれた
単位データ領域を有しており、同期外れトラック検出装
置は、単位データ領域の再生期間に読取データの転送速
度を複数のトラック間で相互に相対的に比較する。
トラック検出装置は、各トラックの読取データの転送速
度を他の複数のトラックの読取データの転送速度とそれ
ぞれ比較し、多数決によりビット同期が外れているか否
かを決定する。
上のトラックの読取データから特定のデータが検出され
た時点から所定時間を計時する計時装置と、計時装置に
よる計時時間内に、各トラックの読取データから次の特
定のデータが検出されるか否かを判断し、次の特定のデ
ータが検出されないトラックをビット同期が外れている
トラックであると認定する同期外れトラック認定装置と
を有する。
プの各トラックは、所定長の単位データ領域毎にビット
同期のためのバーストパターン領域を有しており、読取
データに基づいて各トラック毎にバーストパターン領域
を検出するバーストパターン領域検出装置と、バースト
パターン領域検出装置によりバーストパターン領域が検
出されたときに、ビット同期が外れているトラックにつ
いてPLL回路にビット同期を実行すべき旨の指示を与
えるビット同期指示装置とを有する。
期が外れているトラックについて、ビット同期のための
擬似データをPLL回路に供給し、ビット同期を実行さ
せる擬似データ生成装置を有する。
複数のトラック間で相互に相対的に比較することによ
り、ビット同期が外れているトラックを検出する同期外
れトラック検出装置を設けたので、ビット同期が外れた
ことを迅速に検出できる。
ための処置を直ちに実行することが可能となり、当該ト
ラックの読取データがブロック単位で誤りとなってしま
うことを良好に防止できる。
図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明
らかとなろう。
態を、図面を参照して具体的に説明する。
って読み書きされる磁気テープのテープフォーマットを
説明する説明図であって、磁気テープ1の始端部および
終端部は、所定長さにわたってデータが記録されない非
データ領域とされている。磁気テープ1始端側の非デー
タ領域の直後には、駆動領域2が存在しており、この駆
動領域2の若干後方から磁気テープ1の終端側の非デー
タ領域の直前まで、データ領域3が存在している。
欠陥情報が記録されている領域であって、磁気テープ1
の磁気テープ装置へのロード時およびアンロード時にア
クセスされる。
明する説明図であって、データ領域3には、その始端か
ら終端まで、IBG領域5、獲得バースト領域6、ロジ
カルデータ領域7、および獲得バースト領域6がこの順
に繰り返して存在している。本実施形態においては、こ
のようなデータ領域3を備えたユーザデータトラック
が、磁気テープ1に16本形成されているものとする。
すなわち、トラック0〜トラック15までの16本のト
ラックが、磁気テープ1の幅方向に順次隣接配置されて
いる。
0」の繰り返しパターンであるIBGパターンが各トラ
ックに記録されている。このIBGパターンは、2つの
物理ブロックを分けるためのブロック間ギャップとして
機能しており、RLL符号化方式に存在しないデータで
あれば、「100000000」以外の繰り返しパター
ンであってもよい。IBG領域5の磁気テープ1長さ方
向の長さは、たとえば2mmである。
的として「10」の繰り返しパターンが30バイトすな
わち360ビット、各トラックに記録されている。な
お、本実施形態における磁気テープ装置では、読取デー
タの12ビットを1バイトとして取り扱う。
ットを説明する説明図であって、ロジカルデータ領域7
の最小単位領域は、順方向同期文字領域11、データユ
ニット領域12、および逆方向同期文字領域13により
構成されている。ロジカルデータ領域7には、この最小
単位領域が1〜64個の範囲内で存在している。
が2以上存在する場合、隣接最小単位領域の間には、再
同期バースト領域14が配置される。
文字FSC1〜FSC5あるいは順方向再同期文字FR
Cのいずれかが各トラック毎に記録されている。
文字BSC1〜BSC5あるいは逆方向再同期文字BR
Cのいずれかが各トラック毎に記録されている。
単位領域が5個存在する場合、各々データユニット領域
12のテープ始端側に隣接する5個の順方向同期文字領
域11には、順方向同期文字FSC1〜FSC5がこの
順に順次記録されている。各々データユニット領域12
のテープ終端側に隣接する5個の逆方向同期文字領域1
3には、逆方向同期文字BSC5〜BSC1がこの順に
順次記録されている。ロジカルデータ領域7に上記最小
単位領域が6個以上存在する場合、順方向同期文字FS
C1〜FSC5が割り当てられた順方向同期文字領域1
1以外の順方向同期文字領域11には、順方向同期文字
FSC1〜FSC5の代わりに順方向再同期文字FRC
が記録されており、逆方向同期文字FSC1〜FSC5
が割り当てられた逆方向同期文字領域13以外の逆方向
同期文字領域13には、逆方向同期文字BSC5〜BS
C1の代わりに逆方向再同期文字BRCが記録されてい
る。したがって、これらの順方向再同期文字FRCも順
方向同期文字FSC1〜FSC5と同様に取り扱われ、
逆方向再同期文字BRCも逆方向同期文字BSC1〜B
SC5と同様に取り扱われる。これら順方向同期文字F
SC1〜FSC5、順方向再同期文字FRC、逆方向同
期文字BSC1〜BSC5、および逆方向再同期文字B
RCは、データ境界に位置し、バイト同期を目的として
設けられたパターンである。
期を目的として「10」の繰り返しパターンが10バイ
トすなわち120ビット、各トラックに記録されてい
る。
マットを説明する説明図であって、(A)は、誤り訂正
符号ECC3を記録しない場合のフォーマット、(B)
は、誤り訂正符号ECC3を記録する場合のフォーマッ
トである。
ータ領域15と、隣接する組のデータ領域15の間に配
置された同期文字領域16とにより構成されている。誤
り訂正符号ECC3を記録する場合、4組のデータ領域
15毎に、最後のデータ領域15の次に誤り訂正符号領
域17が配置される。
396ビットのデータが各トラック毎に記録される。デ
ータ領域15は2個1組であるので、各組に66バイト
のデータが各トラック毎に記録されることになる。デー
タ領域15に記録されるデータには、誤り訂正符号EC
C1,ECC2が含まれている。
FRCが各トラック毎に記録されている。
録されている誤り訂正符号ECC3は、8バイトすなわ
ち96ビットである。
字、順方向再同期文字、および逆方向再同期文字のビッ
ト列の説明図であって、各順方向同期文字FSC1〜F
SC5、各逆方向同期文字BSC1〜BSC5、順方向
再同期文字FRC、および逆方向再同期文字BRCは、
それぞれ2バイトすなわち24ビットである。
テープ装置の概略回路ブロック図であって、この磁気テ
ープ装置は、磁気ヘッド21、リード・ライト回路2
2、ディジタルPLL回路23、およびリード・フォー
マッター回路24を備えている。リード・フォーマッタ
ー回路24は、フォーマット検出回路25、スピード変
動検出回路26、および回復動作制御回路27を備えて
いる。フォーマット検出回路25は、エラートラック検
出回路28を備えている。
スしてデータのリードおよびライトを各トラック毎に行
うものであって、磁気テープ1からデータを読み取るた
めの複数の読み取り用のヘッド素子と、磁気テープ1に
データを書き込むための複数の書き込み用のヘッド素子
とを備えている。
1によって読み取られた読取データを各トラック毎に復
調する。すなわち、磁気ヘッド21からのアナログの読
取信号をディジタルの読取データに変換する。
イト回路22からの読取データを各トラック毎にビット
同期させる。
ド・ライト回路22から転送される読取データのデータ
フォーマットを検出し、読取データを各トラック毎にバ
イト単位で外部に転送する。さらにリード・フォーマッ
ター回路24は、ディジタルPLL回路23から供給さ
れる読取データの転送速度を各トラック毎に監視し、ビ
ット同期の外れたトラックを検出して、ディジタルPL
L回路23にビット同期を実行させる。
イト回路22からの読取データのデータフォーマットを
各トラック毎に検出する。
PLL回路23から供給される読取データの転送速度に
異常が無いか否かを各トラック毎に検出する。
出回路26による検出結果に基づいて、読取データの転
送速度に異常が発生したトラックについて、ディジタル
PLL回路23に対してビット同期を実行させ、復帰を
試みる。
変動検出回路26とは異なる方式により、ディジタルP
LL回路23から供給される読取データの転送速度に異
常が無いか否かを各トラック毎に判断する。
ー回路24の要部の詳細な回路ブロック図であって、リ
ード・フォーマッター回路24は、ビット検出回路31
を備えている。スピード変動検出回路26は、カウンタ
モード制御部32、データインプット計測カウンタ3
3、カウンタ値補正回路34、スキュー値検出回路3
5、カウンタ値比較回路36、変動量計算回路37、多
数決論理回路38、および多数決論理制御回路39を備
えている。回復動作制御回路27は、位置検出回路41
を備えている。エラートラック検出回路28は、位置正
当性判断回路42を備えている。
計測カウンタ33からのカウント値に基づいてビット単
位の入力状態を各トラック毎に認識し、所定のタイミン
グでディジタルPLL回路23に擬似バーストパターン
を出力し、ビット同期の実行を指示する。これは、位置
検出回路41により正確に位置情報を算出できない場
合、非常に有効である。
動の検出範囲が、順方向同期文字領域11と逆方向同期
文字領域13との間のデータユニット領域12単位とな
るように、データインプット計測カウンタ33を制御す
る。
ウンタモード制御部32によって制御されて、ディジタ
ルPLL回路23からのデータユニット領域12の再生
データの入力ビット数を各トラック毎に計数する。
出回路35により検出された各トラックのスキュー値に
基づいて、データインプット計測カウンタ33のカウン
ト値を各トラック毎に補正する。
0、トラック1のスキュー値が5、トラック2のスキュ
ー値が0であり、ある読取位置でのデータインプット計
測カウンタ33のカウンタ値が、トラック0は30、ト
ラック1は25、トラック2は20であったとすると、
カウンタ値補正回路34は、下記数式1のようにデータ
インプット計測カウンタ33のカウンタ値を補正する。
すなわち、読取データの転送速度が正常であったとして
も、磁気テープ1のスキューによってデータインプット
計測カウンタ33のカウンタ値が各トラック毎に異なっ
てしまうので、スキューに起因するカウンタ値の差異を
無くすのである。なお、ここで言うスキュー値とは、ス
キューに起因する読取データの入力ビット数の誤差であ
る。
正回路34によって補正されたデータインプット計測カ
ウンタ33のカウンタ値に基づいて、各トラックのカウ
ンタ値を相互に比較する。この比較には、変動量計算回
路37からの変動量閾値を用いる。
ける読取データの転送速度の変動量の平均値を演算し、
その平均値をたとえば3倍した値を変動量閾値としてカ
ウンタ値比較回路36に供給する。この3倍という数値
は、任意に設定可能である。
路36による比較結果に基づいて、異常トラックを検出
する。このとき、多数決論理制御回路39からの閾値を
用いる。
数が16で、異常トラックすなわち転送速度の異常が検
出されたトラック数が2である場合、有効トラック数は
16−2=14となるので、正常トラックが8トラック
以上あれば当該トラックは正常トラックと判断する。ま
た、異常トラックが14−8+1=7トラック以上あれ
ば、当該トラックは異常トラックすなわちエラートラッ
クであると判断する。また、有効トラック数が2以下の
場合は、多数決が採れないためスピード変動検出は無効
となる。
測カウンタ33からのカウンタ値とスキュー値検出回路
35からのスキュー値とに基づいて、磁気テープ1の読
取位置を各トラック毎に検出する。このとき、多数決論
理制御回路39からのエラートラックの検出結果を参照
し、正常トラックの場合は、自トラックについてのデー
タインプット計測カウンタ33からのカウンタ値から位
置情報を算出し、異常トラックの場合は、隣接する正常
トラックについてのデータインプット計測カウンタ33
からのカウンタ値から位置情報を算出する。この位置検
出回路41によって正確な位置情報を掴むことにより、
異常トラックが検出されたときに、再同期バースト領域
14でディジタルPLL回路23にビット同期を再実行
させることにより、迅速な復帰が可能になる。
トラックについて順方向同期文字領域11あるいは逆方
向同期文字領域13が検出されたときに、磁気テープ1
の読取位置が順方向同期文字領域11あるいは逆方向同
期文字領域13の位置であると判断する。
る。磁気テープ1に記録されているデータは、先ずデー
タを読むための読み取り用のヘッド素子を有する磁気ヘ
ッド21により各トラック毎に読み取られる。次に磁気
ヘッド21の読み取り用のヘッド素子からの読取データ
を復調するため、すなわちアナログの信号からディジタ
ルのデータに変換するため、リード・ライト回路22に
入力される。リード・ライト回路22によって変換され
た読取データは、ビット同期のためにディジタルPLL
回路23に入力される。ディジタルPLL回路23によ
りビット同期された読取データは、フォーマットを検出
するためにリード・フォーマッター回路24に入力され
る。
期が外れた場合、読取データの転送速度が異常となり、
その後の読取データがブロック単位あるいはトラック単
位で誤りになってしまうので、早期にその異常を検出す
る必要がある。そこで、各トラック毎に読取データの転
送速度をある時間単位で常時監視し、正常トラック数か
ら導き出した多数決論理を使用して異常トラックを判断
する。また、多数決が採れない場合には、ユーザデータ
に支障を与えない特定場所、たとえば順方向同期文字領
域11(FSC2以降)でのタイマー監視により転送速
度の異常を判断する。エラートラック検出後は、再同期
バースト領域14のバースト・パターンでのビット同期
を再実行し、早期の復帰を試みる。再同期バースト領域
14による復帰が成功しなかった場合、ビット検出回路
31からディジタルPLL回路23に再同期バースト領
域14と同一のビットパターンの擬似データを供給し、
ビット同期を実行して、復帰を試みる。
変動検出処理の手順を、図9に示すフローチャートを参
照しながら説明する。
現在読み取り中の区画がECC3無し領域であるか否か
を判断する(S1)。このECC3の有無は、一般に、
磁気テープ1の所定の位置に情報として書き込まれてい
る。
S)、データインプット計測カウンタ33が、順方向同
期文字領域11の検出ポイントを0として、816まで
のカウントアップを開始する(S2)。すなわち、デー
タユニット領域12のビット数が(66+2)×12=
816であるので、それらのビット数を各トラック毎に
カウントする。なお、磁気テープ1を逆方向に走行させ
ている場合は、逆方向同期文字領域13の検出ポイント
を0とすることになる。
ド変動検出の準備が完了したか否かを判断する(S
3)。すなわち、読取データの転送速度の変動を検出す
るためには、データインプット計測カウンタ33のカウ
ンタ値をスキューに応じて各トラック毎に補正する必要
があり、全トラックのスキュー値の更新が完了するまで
は速度変動の検出が行えないからである。
3:YES)、すなわち全トラックのスキュー値の更新
が完了すれば、カウンタ値補正回路34が、トラックa
を選択してデータインプット計測カウンタ33によるカ
ウンタ値の補正を行う(S4)。aは変数であり、初期
値は0である。
クaについて、カウンタ値の補正が完了したか否かを判
断する(S5)。
了すれば(S5:YES)、スピード変動検出回路26
が、全トラックについてカウンタ値の補正が完了したか
否かを判断する(S6)。
了すれば(S6:YES)、カウンタ値比較回路36
が、各トラック間のカウント値の比較を行うため、対象
のトラックbと、このトラックbと順次比較していく他
のトラックのうち最初に比較するトラックcとを決定す
る(S7)。b,cは変数であり、bの初期値は0、c
の初期値は1である。
ド変動検出領域が終了したか否かを判断する(S8)。
すなわち、順方向同期文字領域11と逆方向同期文字領
域13とによって挟まれた1つのデータユニット領域1
2を1つのスピード変動検出領域として、その1つのス
ピード変動検出領域の読み取りが終ったかどうかを調べ
る。
ば(S8:NO)、選択されたトラックbについて他の
1つのトラックcとのカウント値の比較が終了したか否
かを判断する(S9)。
較が終了すれば(S9:YES)、カウンタ値比較回路
36が、比較した結果をレジスタに格納する(S1
0)。すなわち、変動量閾値以上の差分がある場合には
エラートラックとしてレジスタに結果を格納する。この
レジスタは、エラートラック数を数えるレジスタであ
る。
れたトラックbについて他の全てのトラックとのカウン
タ値の比較が終了したか否かを判断する(S11)。
トラックとのカウンタ値の比較が終了すれば(S11:
YES)、レジスタの内容により多数決論理からスピー
ド変動エラーを判断する(S12)。すなわち、他の全
トラックとのカウンタ値の比較は、対象トラックがたと
えばトラック5である場合、トラック6、トラック7、
トラック8、トラック9、トラック10、トラック1
1、トラック12、トラック13、トラック14、トラ
ック15、トラック0、トラック1、トラック2、トラ
ック3、トラック4の順に行われる。
ラックについて他の全てのトラックとのカウント値の比
較が終了したか否かを判断する(S13)。
クとのカウント値の比較が終了すれば(S13:YE
S)、スピード変動検出回路26が、スピード変動検出
領域が終了したかどうか判断する(S14)。すなわ
ち、順方向同期文字領域11と逆方向同期文字領域13
とによって挟まれた1つのデータユニット領域12を1
つのスピード変動検出領域として、その1つのスピード
変動検出領域の読み取りが終ったかどうかを調べる。
4:YES)、スピード変動検出回路26が、1ブロッ
クの読み取りが終了したか否かを判断する(S15)。
すなわち、1つのロジカルデータ領域7の読み取りが終
了したかどうかを調べる。
5:YES)、このルーチンを終了する。もちろん、こ
のようなスピード変動検出処理は、各ブロック毎に実行
される。
み取りが終了していなければ(S15:NO)、ステッ
プS1に戻ってスピード変動検出処理を継続する。
出領域が終了していなけば(S14:NO)、ステップ
S7に戻ってエラートラックの検出を継続する。
について他の全てのトラックとのカウント値の比較が終
了していなけば(S13:NO)、カウンタ値比較回路
36が、変数b、および変数cにそれぞれ1を加算して
(S16)、ステップS8に戻る。すなわち、対象トラ
ックを変更して、他のトッラックとのカウンタ値の比較
によるエラートラックの検出を継続する。
ックについて他の全てのトラックとのカウンタ値の比較
が終了していなければ(S11:NO)、カウンタ値比
較回路36が、変数cに1を加算して(S17)、ステ
ップS8に戻る。すなわち、エラートラックの検出のた
めに、カウント値を比較する相手となる他のトラックを
変更する。
クとのカウント値の比較が終了していなければ(S9:
NO)、ステップS8に戻ってカウント値の比較を継続
する。
領域が終了すれば(S8:YES)、新たなスピード変
動検出領域にてスピード変動検出処理を開始すべく、ス
テップS1に戻る。
てカウンタ値の補正が完了していなければ(S6:N
O)、カウンタ値比較回路36が、他のトラックのカウ
ンタ値を補正すべく、変数aに1を加算して(S1
8)、ステップS5に戻る。
の準備が完了していなければ(S3:NO)、ステップ
S3に戻ってスピード変動検出の準備を継続する。
でなければ(S1:NO)、すなわちECC3有り領域
であれば、データインプット計測カウンタ33が、順方
向同期文字領域11検出ポイントを0として、912ま
でのカウントアップを開始して(S19)、ステップS
3に進む。すなわち、データユニット領域12のビット
数が、(66+8+2)×12=912ビットであるの
で、それらのビット数を各トラック毎にカウントする。
なお、磁気テープ1を逆方向に走行させている場合は、
逆方向同期文字領域13の検出ポイントを0とすること
になる。
期外れからの回復処理の手順を、図10に示すフローチ
ャートを参照しながら説明する。
制御回路39からの情報に基づいて、エラートラックが
存在するか否かを判断する(S21)。
ES)、回復動作制御回路27が、1ブロックの読み取
りが終了したか否かを判断する(S22)。
ば(S22:NO)、位置検出回路41が、位置情報に
間違いがないか否かを判断する(S23)。
ES)、回復動作制御回路27が、エラートラックにつ
いての読取位置が再同期バースト領域14であるか否か
を判断する(S24)。
期バースト領域であれば(S24:YES)、回復動作
制御回路27が、ディジタルPLL回路23にビット同
期再実行要求を出力する(S25)。
の読み取りが終了したか否かを判断する(S26)。
6:YES)、ビット同期外れからの回復処理を終了す
る。
み取りが終了していなければ(S26:NO)、ステッ
プS21に戻ってビット同期外れからの回復処理を継続
する。
についての読取位置が再同期バースト領域14でなけれ
ば(S24:NO)、ステップS23に戻る。
いがあれば(S23:NO)、ビット検出回路31が、
ビット入力状態を認識する(S27)。
態の認識が正常に完了したか否かを判断する(S2
8)。
(S28:YES)、ビット検出回路31が、擬似バー
ストパターンを発生し、ディジタルPLL回路23にビ
ット同期再実行要求を出力して(S29)、ステップS
26に進む。
の認識が正常に完了しなければ(S28:NO)、ステ
ップS22に戻る。
み取りが終了すれば(S22:YES)、ビット同期外
れからの回復処理を終了する。
ラーが存在していなければ(S21:NO)、ビット同
期外れからの回復処理を実行する必要がないので、ステ
ップS26に進む。
ラック検出処理の手順を、図11に示すフローチャート
を参照しながら説明する。
ロックの読み取りが終了したか否かを判断する(S3
1)。
ば(S31:NO)、エラートラック検出回路28が、
FSC2以降のFSCを認定したか否かを判断する(S
32)。
2:YES)、エラートラック検出回路28が、タイマ
ーをスタートさせる(S33)。
のトラックについてFSCの検出が終了したか否かを判
断する(S34)。
了すれば(S34:YES)、エラートラック検出回路
28が、正常終了と判断し(S35)、すなわちエラー
トラックが検出されなかったとして、ステップS31に
戻る。
についてFSCの検出が終了していなければ(S34:
NO)、エラートラック検出回路28が、タイマー値が
規定値以上に達したか否かを判断する(S36)。
(S36:YES)、エラートラック検出回路28が、
その時点で未だFSCが検出されていないトラックをエ
ラートラックと判断して(S37)、ステップS31に
戻る。
定値以上に達していなければ(S36:NO)、ステッ
プS34に戻る。タイマーの規定値は、たとえば、FS
C認定閾値が5トラック、最大ゆがみ設定値が220ビ
ットセルであるとすると、16トラック−5トラック=
11トラック、220/15×(16−5)≒160で
あるので、160ビットセルに相当する値である。
FSCを認定していなければ(S32:NO)、ステッ
プS31に戻る。
み取りが終了していれば(S31:YES)、エラート
ラック検出処理を終了する。
より、読取データの転送速度の異常を、多数決論理によ
り迅速かつ正確に判断できる結果、ディジタルPLL回
路23のビット同期の同期外れを迅速に検出できる。し
かも、ビット同期の同期外れを検出したときに、回復動
作制御回路27により、再同期バースト領域14を利用
して迅速に復帰させることができる。また、再同期バー
スト領域14による復帰ができない場合、ビット検出回
路31により、擬似データを用いて復帰させることがで
きる。さらには、スピード変動検出回路26によるエラ
ートラックの検出が行えない場合、エラートラック検出
回路28によりエラートラックを検出できる。
請求項1〜6の他、次のような発明概念として把握でき
る。
取ることが可能な磁気ヘッドと、この磁気ヘッドによっ
て読み取られた各トラックの読取データを各トラック毎
にビット同期させるためのPLL回路とを備えた磁気テ
ープ装置であって、前記読取データの転送速度を複数の
トラック間で相互に相対的に比較することにより、ビッ
ト同期が外れているトラックを検出する同期外れトラッ
ク検出装置を備え、前記同期外れトラック検出装置は、
各トラックの読取データの転送速度を他の複数のトラッ
クのうちビット同期が外れているトラック以外のトラッ
クの読取データの転送速度とそれぞれ比較し、多数決に
よりビット同期が外れているか否かを決定する構成とし
たことを特徴とする、磁気テープ装置。
取ることが可能な磁気ヘッドと、この磁気ヘッドによっ
て読み取られた各トラックの読取データを各トラック毎
にビット同期させるためのPLL回路とを備えた磁気テ
ープ装置であって、前記読取データの転送速度を複数の
トラック間で相互に相対的に比較することにより、ビッ
ト同期が外れているトラックを検出する同期外れトラッ
ク検出装置を備え、前記同期外れトラック検出装置は、
各トラックの読取データの転送速度を他の複数のトラッ
クの読取データの転送速度とそれぞれ比較し、その比較
に際して、複数のトラックの読取データの転送速度の差
異に基づいて閾値を演算し、その閾値以上の差があるか
否かを判断して、多数決によりビット同期が外れている
か否かを決定する構成としたことを特徴とする、磁気テ
ープ装置。
取ることが可能な磁気ヘッドと、この磁気ヘッドによっ
て読み取られた各トラックの読取データを各トラック毎
にビット同期させるためのPLL回路とを備えた磁気テ
ープ装置であって、前記磁気テープの各トラックは、所
定長の単位データ領域毎にビット同期のためのバースト
パターン領域を有しており、前記読取データの転送速度
を複数のトラック間で相互に相対的に比較することによ
り、ビット同期が外れているトラックを検出する同期外
れトラック検出装置と、読取データに基づいて各トラッ
ク毎に前記バーストパターン領域を検出するバーストパ
ターン領域検出装置と、前記バーストパターン領域検出
装置によりバーストパターン領域が検出されたときに、
ビット同期が外れているトラックについて前記PLL回
路にビット同期を実行すべき旨の指示を与えるビット同
期指示装置とを有し、前記ビット同期指示装置は、ビッ
ト同期が外れているトラックについて、そのトラックに
隣接するビット同期が外れていないトラックに対する前
記バーストパターン領域検出装置による検出結果を利用
する構成としたことを特徴とする、磁気テープ装置。
取データの転送速度を複数のトラック間で相互に相対的
に比較することにより、ビット同期が外れているトラッ
クを検出する同期外れトラック検出装置を設けたので、
ビット同期が外れたことを迅速に検出できる。
される磁気テープのテープフォーマットを説明する説明
図である。
する説明図である。
トを説明する説明図である。
トを説明する説明図である。
期文字、および逆方向再同期文字のビット列の説明図で
ある。
要部の概略回路ブロック図である。
の詳細な回路ブロック図である。
説明図である。
チャートである。
トである。
ローチャートである。
ック図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 磁気テープの複数のトラックを同時に読
み取ることが可能な磁気ヘッドと、この磁気ヘッドによ
って読み取られた各トラックの読取データを各トラック
毎にビット同期させるためのPLL回路とを備えた磁気
テープ装置であって、 前記読取データの転送速度を複数のトラック間で相互に
相対的に比較することにより、ビット同期が外れている
トラックを検出する同期外れトラック検出装置を備えた
ことを特徴とする、磁気テープ装置。 - 【請求項2】 前記磁気テープの各トラックは、バイト
同期のための同期文字に挟まれた単位データ領域を有し
ており、 前記同期外れトラック検出装置は、単位データ領域の再
生期間に前記読取データの転送速度を複数のトラック間
で相互に相対的に比較する、請求項1に記載の磁気テー
プ装置 - 【請求項3】 前記同期外れトラック検出装置は、各ト
ラックの読取データの転送速度を他の複数のトラックの
読取データの転送速度とそれぞれ比較し、多数決により
ビット同期が外れているか否かを決定する、請求項1ま
たは2に記載の磁気テープ装置。 - 【請求項4】 所定数以上のトラックの読取データから
特定のデータが検出された時点から所定時間を計時する
計時装置と、 前記計時装置による計時時間内に、各トラックの読取デ
ータから次の特定のデータが検出されるか否かを判断
し、次の特定のデータが検出されないトラックをビット
同期が外れているトラックであると認定する同期外れト
ラック認定装置とを有する、請求項1ないし3のいずれ
かに記載の磁気テープ装置。 - 【請求項5】 前記磁気テープの各トラックは、所定長
の単位データ領域毎にビット同期のためのバーストパタ
ーン領域を有しており、 読取データに基づいて各トラック毎に前記バーストパタ
ーン領域を検出するバーストパターン領域検出装置と、 前記バーストパターン領域検出装置によりバーストパタ
ーン領域が検出されたときに、ビット同期が外れている
トラックについて前記PLL回路にビット同期を実行す
べき旨の指示を与えるビット同期指示装置とを有する、
請求項1ないし4のいずれかに記載の磁気テープ装置。 - 【請求項6】 ビット同期が外れているトラックについ
て、ビット同期のための擬似データを前記PLL回路に
供給し、ビット同期を実行させる擬似データ生成装置を
有する、請求項1ないし5のいずれかに記載の磁気テー
プ装置。
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- 2000-11-02 US US09/704,949 patent/US6344941B1/en not_active Expired - Fee Related
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