JP3961738B2 - 磁気テープ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気テープの複数のトラックを同時に読み取ることが可能な磁気ヘッドと、この磁気ヘッドによって読み取られた各トラックの読取データを各トラック毎にビット同期させるためのPLL回路とを備えた磁気テープ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の磁気テープ装置は、図12に示すように、磁気テープから磁気ヘッド51によりデータを読み取り、リード・ライト回路52によってデータを復調し、PLL回路53によりビット同期させ、データフォーマッタ回路54によりデータフォーマットの検出並びにバイト単位でのデータ転送を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の磁気テープ装置では、たとえば磁気テープの摩耗、磁気ヘッド51の摩耗、あるいは磁気ヘッド51への異物の付着などの外部要因により、PLL回路53によるビット同期が外れて、読取データの転送速度に許容範囲外の変動が発生した場合、それを検出する手段を備えていなかったため、異常を判断できず、この結果、それ以降の読取データがブロック単位で当該トラック単位が誤りとなってしまうという課題があった。
【0004】
【発明の開示】
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、ビット同期が外れたことを迅速に検出できる磁気テープ装置を提供することを、その課題とする。
【0005】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0006】
本発明によれば、テープ幅方向に複数のトラックが形成されるとともに、テープ長方向にIBG領域を挟んで複数の物理ブロックに分割され、各物理ブロックにビット同期用の所定の繰り返しパターンが記録される2個の獲得バースト領域で挟まれた論理データ領域を有し、かつ、各論理データ領域にバイト同期用の所定の同期文字が記録される2個の同期文字領域に挟まれた単位データ領域を1または2以上有するテープフォーマットに従って磁気テープにデータの読み書きを行なう磁気テープ装置であって、磁気テープの各トラックに対応して複数のヘッド素子を有し、これらのヘッド素子によって各トラックに記録されたデータを同時に読み取る磁気ヘッドと、磁気ヘッドによって読み取られた各トラックの読取データを復調するリード・ライト回路と、リード・ライト回路によって復調された読取データのうち、物理ブロックを読み取った読取データをトラック毎にバイト単位で外部に転送するリード・フォーマッター回路と、リード・ライト回路からリード・フォーマッター回路に転送される読取データをトラック毎にビット同期させるPLL回路とを備え、リード・フォーマッター回路に、各トラックの単位データ領域を読み取った読取データの転送速度を検出する転送速度検出手段と、トラック毎に、転送速度検出手段により検出された読取データの転送速度と他のトラックの読取データの転送速度との差分を所定の閾値と比較し、その差分がその所定の閾値以上である他のトラックの数を算出するトラック数算出手段と、トラック毎に、トラック数算出手段により算出されたトラック数に基づいて、PLL回路から転送される読取データのビット同期が外れているか否かを判断するビット同期外れ判断手段とを設けたことを特徴とする、磁気テープ装置が提供される。
【0007】
好ましい実施形態によれば、ビット同期外れ判断手段は、トラック数算出手段により算出されたトラック数が、差分を所定の閾値と比較したトラック数の過半数であるとき、ビット同期が外れていると判断し、差分を所定の閾値と比較したトラック数の過半数でないとき、ビット同期が外れていないと判断する
【0008】
他の好ましい実施形態によれば、リード・フォーマッター回路に、ビット同期外れ判断手段によりビット同期外れを判断できないトラックが生じた場合、磁気ヘッドにより読み取られた読取データに基づいて、当該ビット同期外れの判断処理をした単位データ領域よりも下流側の同期文字領域に記録された同期文字を検出する同期文字検出手段と、同期文字検出手段により同期文字が最初に検出された時点から所定時間を計時する計時手段と、トラック毎に、計時手段により所定時間が計時されるまでに同期文字検出手段により次の同期文字が検出されるか否かを判断する判断手段と、判断手段により次の同期文字が検出されないと判断されたトラックをビット同期が外れているトラックであると認定する同期外れトラック認定手段とを更に設けた
【0009】
他の好ましい実施形態によれば、磁気テープは、更に同期文字領域で挟まれた単位データ領域毎にビット同期用の所定の繰り返しパターンが記録される再同期バースト領域を有しており、リード・フォーマッター回路に、ビット同期外れ判断手段若しくは同期外れトラック認定手段により読取データのビット同期が外れていると判断若しくは認定されたトラックに対して、磁気ヘッドの磁気テープにおける読取位置が当該ビット同期外れと判断若しくは認定された単位データ領域に続く再同期バースト領域にあるか否かを判断するヘッド位置判断手段と、ヘッド位置判断手段により磁気ヘッドが再同期バースト領域にあると判断されると、PLL回路に、ビット同期外れと判断若しくは認定されたトラックに対して当該再同期バースト領域に記録されている所定の繰り返しパターンを用いて再度ビット同期を実行すべき旨の指示を与えるビット同期指示手段とを更に設けた
【0010】
他の好ましい実施形態によれば、リード・フォーマッター回路に、ビット同期指示手段によるビット同期の再実行によってもビット同期外れが回復しなかった場合、再同期バースト領域に記録されたビット同期用の所定の繰り返しパターンと同一の繰り返しパターンからなる擬似データをPLL回路に供給し、ビット同期が外れているトラックに対して、ビット同期を実行させる擬似データ供給手段を更に設けた
【0012】
本発明によれば、トラック毎に、他のトラックとの間で読取データの転送速度の差分を算出するとともに、その差分が所定の閾値以上となる他のトラックの数を算出し、そのトラック数に基づいて、各トラックの読取データのビット同期が外れているか否かを判断するようにしたので、ビット同期が外れたトラックを迅速に検出できる。
【0013】
したがって、ビット同期の外れたトラックに対して、そのビット同期の外れを是正するための処置を直ちに実行することが可能となり、当該トラックの読取データがブロック単位で誤りとなってしまうことを良好に防止できる。
【0014】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
【0016】
図1は、本発明に係る磁気テープ装置によって読み書きされる磁気テープのテープフォーマットを説明する説明図であって、磁気テープ1の始端部および終端部は、所定長さにわたってデータが記録されない非データ領域とされている。磁気テープ1始端側の非データ領域の直後には、駆動領域2が存在しており、この駆動領域2の若干後方から磁気テープ1の終端側の非データ領域の直前まで、データ領域3が存在している。
【0017】
駆動領域2は、磁気テープ1の使用履歴や欠陥情報が記録されている領域であって、磁気テープ1の磁気テープ装置へのロード時およびアンロード時にアクセスされる。
【0018】
図2は、データ領域3のフォーマットを説明する説明図であって、データ領域3には、その始端から終端まで、IBG領域5、獲得バースト領域6、ロジカルデータ領域7、および獲得バースト領域6がこの順に繰り返して存在している。本実施形態においては、このようなデータ領域3を備えたユーザデータトラックが、磁気テープ1に16本形成されているものとする。すなわち、トラック0〜トラック15までの16本のトラックが、磁気テープ1の幅方向に順次隣接配置されている。
【0019】
IBG領域5には、「100000000」の繰り返しパターンであるIBGパターンが各トラックに記録されている。このIBGパターンは、2つの物理ブロックを分けるためのブロック間ギャップとして機能しており、RLL符号化方式に存在しないデータであれば、「100000000」以外の繰り返しパターンであってもよい。IBG領域5の磁気テープ1長さ方向の長さは、たとえば2mmである。
【0020】
獲得バースト領域6には、ビット同期を目的として「10」の繰り返しパターンが30バイトすなわち360ビット、各トラックに記録されている。なお、本実施形態における磁気テープ装置では、読取データの12ビットを1バイトとして取り扱う。
【0021】
図3は、ロジカルデータ領域7のフォーマットを説明する説明図であって、ロジカルデータ領域7の最小単位領域は、順方向同期文字領域11、データユニット領域12、および逆方向同期文字領域13により構成されている。ロジカルデータ領域7には、この最小単位領域が1〜64個の範囲内で存在している。
【0022】
ロジカルデータ領域7に上記最小単位領域が2以上存在する場合、隣接最小単位領域の間には、再同期バースト領域14が配置される。
【0023】
順方向同期文字領域11には、順方向同期文字FSC1〜FSC5あるいは順方向再同期文字FRCのいずれかが各トラック毎に記録されている。
【0024】
逆方向同期文字領域13には、逆方向同期文字BSC1〜BSC5あるいは逆方向再同期文字BRCのいずれかが各トラック毎に記録されている。
【0025】
たとえばロジカルデータ領域7に上記最小単位領域が5個存在する場合、各々データユニット領域12のテープ始端側に隣接する5個の順方向同期文字領域11には、順方向同期文字FSC1〜FSC5がこの順に順次記録されている。各々データユニット領域12のテープ終端側に隣接する5個の逆方向同期文字領域13には、逆方向同期文字BSC5〜BSC1がこの順に順次記録されている。ロジカルデータ領域7に上記最小単位領域が6個以上存在する場合、順方向同期文字FSC1〜FSC5が割り当てられた順方向同期文字領域11以外の順方向同期文字領域11には、順方向同期文字FSC1〜FSC5の代わりに順方向再同期文字FRCが記録されており、逆方向同期文字FSC1〜FSC5が割り当てられた逆方向同期文字領域13以外の逆方向同期文字領域13には、逆方向同期文字BSC5〜BSC1の代わりに逆方向再同期文字BRCが記録されている。したがって、これらの順方向再同期文字FRCも順方向同期文字FSC1〜FSC5と同様に取り扱われ、逆方向再同期文字BRCも逆方向同期文字BSC1〜BSC5と同様に取り扱われる。これら順方向同期文字FSC1〜FSC5、順方向再同期文字FRC、逆方向同期文字BSC1〜BSC5、および逆方向再同期文字BRCは、データ境界に位置し、バイト同期を目的として設けられたパターンである。
【0026】
再同期バースト領域14には、ビット再同期を目的として「10」の繰り返しパターンが10バイトすなわち120ビット、各トラックに記録されている。
【0027】
図4は、データユニット領域12のフォーマットを説明する説明図であって、(A)は、誤り訂正符号ECC3を記録しない場合のフォーマット、(B)は、誤り訂正符号ECC3を記録する場合のフォーマットである。
【0028】
データユニット領域12は、2個1組のデータ領域15と、隣接する組のデータ領域15の間に配置された同期文字領域16とにより構成されている。誤り訂正符号ECC3を記録する場合、4組のデータ領域15毎に、最後のデータ領域15の次に誤り訂正符号領域17が配置される。
【0029】
データ領域15には、33バイトすなわち396ビットのデータが各トラック毎に記録される。データ領域15は2個1組であるので、各組に66バイトのデータが各トラック毎に記録されることになる。データ領域15に記録されるデータには、誤り訂正符号ECC1,ECC2が含まれている。
【0030】
同期文字領域16には、順方向再同期文字FRCが各トラック毎に記録されている。
【0031】
誤り訂正符号領域17に各トラック毎に記録されている誤り訂正符号ECC3は、8バイトすなわち96ビットである。
【0032】
図5は、順方向同期文字、逆方向同期文字、順方向再同期文字、および逆方向再同期文字のビット列の説明図であって、各順方向同期文字FSC1〜FSC5、各逆方向同期文字BSC1〜BSC5、順方向再同期文字FRC、および逆方向再同期文字BRCは、それぞれ2バイトすなわち24ビットである。
【0033】
図6は、本発明の一実施形態における磁気テープ装置の概略回路ブロック図であって、この磁気テープ装置は、磁気ヘッド21、リード・ライト回路22、ディジタルPLL回路23、およびリード・フォーマッター回路24を備えている。リード・フォーマッター回路24は、フォーマット検出回路25、スピード変動検出回路26、および回復動作制御回路27を備えている。フォーマット検出回路25は、エラートラック検出回路28を備えている。
【0034】
磁気ヘッド21は、磁気テープ1にアクセスしてデータのリードおよびライトを各トラック毎に行うものであって、磁気テープ1からデータを読み取るための複数の読み取り用のヘッド素子と、磁気テープ1にデータを書き込むための複数の書き込み用のヘッド素子とを備えている。
【0035】
リード・ライト回路22は、磁気ヘッド21によって読み取られた読取データを各トラック毎に復調する。すなわち、磁気ヘッド21からのアナログの読取信号をディジタルの読取データに変換する。
【0036】
ディジタルPLL回路23は、リード・ライト回路22からの読取データを各トラック毎にビット同期させる。
【0037】
リード・フォーマッター回路24は、リード・ライト回路22から転送される読取データのデータフォーマットを検出し、読取データを各トラック毎にバイト単位で外部に転送する。さらにリード・フォーマッター回路24は、ディジタルPLL回路23から供給される読取データの転送速度を各トラック毎に監視し、ビット同期の外れたトラックを検出して、ディジタルPLL回路23にビット同期を実行させる。
【0038】
フォーマット検出回路25は、リード・ライト回路22からの読取データのデータフォーマットを各トラック毎に検出する。
【0039】
スピード変動検出回路26は、ディジタルPLL回路23から供給される読取データの転送速度に異常が無いか否かを各トラック毎に検出する。
【0040】
回復動作制御回路27は、スピード変動検出回路26による検出結果に基づいて、読取データの転送速度に異常が発生したトラックについて、ディジタルPLL回路23に対してビット同期を実行させ、復帰を試みる。
【0041】
エラートラック検出回路28は、スピード変動検出回路26とは異なる方式により、ディジタルPLL回路23から供給される読取データの転送速度に異常が無いか否かを各トラック毎に判断する。
【0042】
図7は、図6に示すリード・フォーマッター回路24の要部の詳細な回路ブロック図であって、リード・フォーマッター回路24は、ビット検出回路31を備えている。スピード変動検出回路26は、カウンタモード制御部32、データインプット計測カウンタ33、カウンタ値補正回路34、スキュー値検出回路35、カウンタ値比較回路36、変動量計算回路37、多数決論理回路38、および多数決論理制御回路39を備えている。回復動作制御回路27は、位置検出回路41を備えている。エラートラック検出回路28は、位置正当性判断回路42を備えている。
【0043】
ビット検出回路31は、データインプット計測カウンタ33からのカウント値に基づいてビット単位の入力状態を各トラック毎に認識し、所定のタイミングでディジタルPLL回路23に擬似バーストパターンを出力し、ビット同期の実行を指示する。これは、位置検出回路41により正確に位置情報を算出できない場合、非常に有効である。
【0044】
カウンタモード制御部32は、スピード変動の検出範囲が、順方向同期文字領域11と逆方向同期文字領域13との間のデータユニット領域12単位となるように、データインプット計測カウンタ33を制御する。
【0045】
データインプット計測カウンタ33は、カウンタモード制御部32によって制御されて、ディジタルPLL回路23からのデータユニット領域12の再生データの入力ビット数を各トラック毎に計数する。
【0046】
カウンタ値補正回路34は、スキュー値検出回路35により検出された各トラックのスキュー値に基づいて、データインプット計測カウンタ33のカウント値を各トラック毎に補正する。
【0047】
たとえば、トラック0のスキュー値が10、トラック1のスキュー値が5、トラック2のスキュー値が0であり、ある読取位置でのデータインプット計測カウンタ33のカウンタ値が、トラック0は30、トラック1は25、トラック2は20であったとすると、カウンタ値補正回路34は、下記数式1のようにデータインプット計測カウンタ33のカウンタ値を補正する。すなわち、読取データの転送速度が正常であったとしても、磁気テープ1のスキューによってデータインプット計測カウンタ33のカウンタ値が各トラック毎に異なってしまうので、スキューに起因するカウンタ値の差異を無くすのである。なお、ここで言うスキュー値とは、スキューに起因する読取データの入力ビット数の誤差である。
【0048】
【数1】
Figure 0003961738
【0049】
カウンタ値比較回路36は、カウンタ値補正回路34によって補正されたデータインプット計測カウンタ33のカウンタ値に基づいて、各トラックのカウンタ値を相互に比較する。この比較には、変動量計算回路37からの変動量閾値を用いる。
【0050】
変動量計算回路37は、正常トラックにおける読取データの転送速度の変動量の平均値を演算し、その平均値をたとえば3倍した値を変動量閾値としてカウンタ値比較回路36に供給する。この3倍という数値は、任意に設定可能である。
【0051】
多数決論理回路38は、カウンタ値比較回路36による比較結果に基づいて、異常トラックを検出する。このとき、多数決論理制御回路39からの閾値を用いる。
【0052】
たとえば、あるトラックについて、読取データの転送速度が異常であるか否かを判断する場合、図8に示すように、全トラック数が16で、異常トラックすなわち転送速度の異常が検出されたトラック数が2である場合、有効トラック数は16−2=14となるので、カウンタ値比較回路36により「エラートラック」でないとされた他のトラックが8トラック以上あれば当該トラックは読取データの転送速度が異常でないトラック、すなわち、正常トラックと判断する。また、カウンタ値比較回路36により「エラートラック」とされた他のトラックが14−8+1=7トラック以上あれば、当該トラックは異常トラック(読取データの転送速度が異常であるトラック)であると判断する。また、有効トラック数が2以下となるトラックの場合は、多数決が採れないためそのトラックについてのスピード変動検出は無効となる。
【0053】
位置検出回路41は、データインプット計測カウンタ33からのカウンタ値とスキュー値検出回路35からのスキュー値とに基づいて、磁気テープ1の読取位置を各トラック毎に検出する。このとき、多数決論理回路38からのエラートラックの検出結果を参照し、正常トラックの場合は、自トラックについてのデータインプット計測カウンタ33からのカウンタ値から位置情報を算出し、異常トラックの場合は、隣接する正常トラックについてのデータインプット計測カウンタ33からのカウンタ値から位置情報を算出する。この位置検出回路41によって正確な位置情報を掴むことにより、異常トラックが検出されたときに、再同期バースト領域14でディジタルPLL回路23にビット同期を再実行させることにより、迅速な復帰が可能になる。
【0054】
位置正当性判断回路42は、所定数以上のトラックについて順方向同期文字領域11あるいは逆方向同期文字領域13が検出されたときに、磁気テープ1の読取位置が順方向同期文字領域11あるいは逆方向同期文字領域13の位置であると判断する。
【0055】
上記磁気テープ装置の動作の要点を説明する。磁気テープ1に記録されているデータは、先ずデータを読むための読み取り用のヘッド素子を有する磁気ヘッド21により各トラック毎に読み取られる。次に磁気ヘッド21の読み取り用のヘッド素子からの読取データを復調するため、すなわちアナログの信号からディジタルのデータに変換するため、リード・ライト回路22に入力される。リード・ライト回路22によって変換された読取データは、ビット同期のためにディジタルPLL回路23に入力される。ディジタルPLL回路23によりビット同期された読取データは、フォーマットを検出するためにリード・フォーマッター回路24に入力される。
【0056】
ディジタルPLL回路23によるビット同期が外れた場合、読取データの転送速度が異常となり、その後の読取データがブロック単位あるいはトラック単位で誤りになってしまうので、早期にその異常を検出する必要がある。そこで、各トラック毎に読取データの転送速度をある時間単位で常時監視し、正常トラック数から導き出した多数決論理を使用して異常トラックを判断する。また、多数決が採れない場合には、ユーザデータに支障を与えない特定場所、たとえば順方向同期文字領域11(FSC2以降)でのタイマー監視により転送速度の異常を判断する。エラートラック検出後は、再同期バースト領域14のバースト・パターンでのビット同期を再実行し、早期の復帰を試みる。再同期バースト領域14による復帰が成功しなかった場合、ビット検出回路31からディジタルPLL回路23に再同期バースト領域14と同一のビットパターンの擬似データを供給し、ビット同期を実行して、復帰を試みる。
【0057】
次に、上記磁気テープ装置によるスピード変動検出処理の手順を、図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0058】
先ずリード・フォーマッター回路24が、現在読み取り中の区画がECC3無し領域であるか否かを判断する(S1)。このECC3の有無は、一般に、磁気テープ1の所定の位置に情報として書き込まれている。
【0059】
ECC3無し領域であれば(S1:YES)、データインプット計測カウンタ33が、順方向同期文字領域11の検出ポイントを0として、816までのカウントアップを開始する(S2)。すなわち、データユニット領域12のビット数が(66+2)×12=816であるので、それらのビット数を各トラック毎にカウントする。なお、磁気テープ1を逆方向に走行させている場合は、逆方向同期文字領域13の検出ポイントを0とすることになる。
【0060】
次にスピード変動検出回路26が、スピード変動検出の準備が完了したか否かを判断する(S3)。すなわち、読取データの転送速度の変動を検出するためには、データインプット計測カウンタ33のカウンタ値をスキューに応じて各トラック毎に補正する必要があり、全トラックのスキュー値の更新が完了するまでは速度変動の検出が行えないからである。
【0061】
スピード変動検出の準備が完了すれば(S3:YES)、すなわち全トラックのスキュー値の更新が完了すれば、カウンタ値補正回路34が、トラックaを選択してデータインプット計測カウンタ33によるカウンタ値の補正を行う(S4)。aは変数であり、初期値は0である。
【0062】
次にスピード変動検出回路26が、トラックaについて、カウンタ値の補正が完了したか否かを判断する(S5)。
【0063】
トラックaについてカウンタ値の補正が完了すれば(S5:YES)、スピード変動検出回路26が、全トラックについてカウンタ値の補正が完了したか否かを判断する(S6)。
【0064】
全トラックについてカウンタ値の補正が完了すれば(S6:YES)、カウンタ値比較回路36が、各トラック間のカウント値の比較を行うため、対象のトラックbと、このトラックbと順次比較していく他のトラックのうち最初に比較するトラックcとを決定する(S7)。b,cは変数であり、bの初期値は0、cの初期値は1である。
【0065】
次にスピード変動検出回路26が、スピード変動検出領域が終了したか否かを判断する(S8)。すなわち、順方向同期文字領域11と逆方向同期文字領域13とによって挟まれた1つのデータユニット領域12を1つのスピード変動検出領域として、その1つのスピード変動検出領域の読み取りが終ったかどうかを調べる。
【0066】
スピード変動検出領域が終了していなければ(S8:NO)、選択されたトラックbについて他の1つのトラックcとのカウント値の比較が終了したか否かを判断する(S9)。
【0067】
他の1つのトラックcとのカウント値の比較が終了すれば(S9:YES)、カウンタ値比較回路36が、比較した結果をレジスタに格納する(S10)。すなわち、変動量閾値以上の差分がある場合にはエラートラックとしてレジスタに結果を格納する。このレジスタは、エラートラック数を数えるレジスタである。
【0068】
次に、カウンタ値比較回路36が、選択されたトラックbについて他の全てのトラックとのカウンタ値の比較が終了したか否かを判断する(S11)。
【0069】
選択されたトラックbについて他の全てのトラックとのカウンタ値の比較が終了すれば(S11:YES)、レジスタの内容により多数決論理からスピード変動エラーを判断する(S12)。すなわち、他の全トラックとのカウンタ値の比較は、対象トラックがたとえばトラック5である場合、トラック6、トラック7、トラック8、トラック9、トラック10、トラック11、トラック12、トラック13、トラック14、トラック15、トラック0、トラック1、トラック2、トラック3、トラック4の順に行われる。
【0070】
次にカウンタ値比較回路36が、全てのトラックについて他の全てのトラックとのカウント値の比較が終了したか否かを判断する(S13)。
【0071】
全てのトラックについて他の全てのトラックとのカウント値の比較が終了すれば(S13:YES)、スピード変動検出回路26が、スピード変動検出領域が終了したかどうか判断する(S14)。すなわち、順方向同期文字領域11と逆方向同期文字領域13とによって挟まれた1つのデータユニット領域12を1つのスピード変動検出領域として、その1つのスピード変動検出領域の読み取りが終ったかどうかを調べる。
【0072】
スピード変動検出領域が終了すれば(S14:YES)、スピード変動検出回路26が、1ブロックの読み取りが終了したか否かを判断する(S15)。すなわち、1つのロジカルデータ領域7の読み取りが終了したかどうかを調べる。
【0073】
1ブロックの読み取りが終了すれば(S15:YES)、このルーチンを終了する。もちろん、このようなスピード変動検出処理は、各ブロック毎に実行される。
【0074】
ステップS15において、1ブロックの読み取りが終了していなければ(S15:NO)、ステップS1に戻ってスピード変動検出処理を継続する。
【0075】
ステップS14において、スピード変動検出領域が終了していなけば(S14:NO)、ステップS7に戻ってエラートラックの検出を継続する。
【0076】
ステップS13において、全てのトラックについて他の全てのトラックとのカウント値の比較が終了していなけば(S13:NO)、カウンタ値比較回路36が、変数b、および変数cにそれぞれ1を加算して(S16)、ステップS8に戻る。すなわち、対象トラックを変更して、他のトッラックとのカウンタ値の比較によるエラートラックの検出を継続する。
【0077】
ステップS11において、選択されたトラックについて他の全てのトラックとのカウンタ値の比較が終了していなければ(S11:NO)、カウンタ値比較回路36が、変数cに1を加算して(S17)、ステップS8に戻る。すなわち、エラートラックの検出のために、カウント値を比較する相手となる他のトラックを変更する。
【0078】
ステップS9において、他の1つのトラックとのカウント値の比較が終了していなければ(S9:NO)、ステップS8に戻ってカウント値の比較を継続する。
【0079】
ステップS8において、スピード変動検出領域が終了すれば(S8:YES)、新たなスピード変動検出領域にてスピード変動検出処理を開始すべく、ステップS1に戻る。
【0080】
ステップS6において、全トラックについてカウンタ値の補正が完了していなければ(S6:NO)、カウンタ値比較回路36が、他のトラックのカウンタ値を補正すべく、変数aに1を加算して(S18)、ステップS5に戻る。
【0081】
ステップS3において、スピード変動検出の準備が完了していなければ(S3:NO)、ステップS3に戻ってスピード変動検出の準備を継続する。
【0082】
ステップS1において、ECC3無し領域でなければ(S1:NO)、すなわちECC3有り領域であれば、データインプット計測カウンタ33が、順方向同期文字領域11検出ポイントを0として、912までのカウントアップを開始して(S19)、ステップS3に進む。すなわち、データユニット領域12のビット数が、(66+8+2)×12=912ビットであるので、それらのビット数を各トラック毎にカウントする。なお、磁気テープ1を逆方向に走行させている場合は、逆方向同期文字領域13の検出ポイントを0とすることになる。
【0083】
次に、上記磁気テープ装置によるビット同期外れからの回復処理の手順を、図10に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0084】
先ず回復動作制御回路27が、多数決論理制御回路39からの情報に基づいて、エラートラックが存在するか否かを判断する(S21)。
【0085】
エラートラックが存在すれば(S21:YES)、回復動作制御回路27が、1ブロックの読み取りが終了したか否かを判断する(S22)。
【0086】
1ブロックの読み取りが終了していなければ(S22:NO)、位置検出回路41が、位置情報に間違いがないか否かを判断する(S23)。
【0087】
位置情報に間違いがなければ(S23:YES)、回復動作制御回路27が、エラートラックについての読取位置が再同期バースト領域14であるか否かを判断する(S24)。
【0088】
エラートラックについての読取位置が再同期バースト領域であれば(S24:YES)、回復動作制御回路27が、ディジタルPLL回路23にビット同期再実行要求を出力する(S25)。
【0089】
次に回復動作制御回路27が、1ブロックの読み取りが終了したか否かを判断する(S26)。
【0090】
1ブロックの読み取りが終了すれば(S26:YES)、ビット同期外れからの回復処理を終了する。
【0091】
ステップS26において、1ブロックの読み取りが終了していなければ(S26:NO)、ステップS21に戻ってビット同期外れからの回復処理を継続する。
【0092】
ステップS24において、エラートラックについての読取位置が再同期バースト領域14でなければ(S24:NO)、ステップS23に戻る。
【0093】
ステップS23において、位置情報に間違いがあれば(S23:NO)、ビット検出回路31が、ビット入力状態を認識する(S27)。
【0094】
次にビット検出回路31が、ビット入力状態の認識が正常に完了したか否かを判断する(S28)。
【0095】
ビット入力状態の認識が正常に完了すれば(S28:YES)、ビット検出回路31が、擬似バーストパターンを発生し、ディジタルPLL回路23にビット同期再実行要求を出力して(S29)、ステップS26に進む。
【0096】
ステップS28において、ビット入力状態の認識が正常に完了しなければ(S28:NO)、ステップS22に戻る。
【0097】
ステップS22において、1ブロックの読み取りが終了すれば(S22:YES)、ビット同期外れからの回復処理を終了する。
【0098】
ステップS21において、スピード変動エラーが存在していなければ(S21:NO)、ビット同期外れからの回復処理を実行する必要がないので、ステップS26に進む。
【0099】
次に、上記磁気テープ装置によるエラートラック検出処理の手順を、図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0100】
先ずエラートラック検出回路28が、1ブロックの読み取りが終了したか否かを判断する(S31)。
【0101】
1ブロックの読み取りが終了していなければ(S31:NO)、エラートラック検出回路28が、FSC2以降のFSCを認定したか否かを判断する(S32)。
【0102】
FSC2以降のFSCを認定すれば(S32:YES)、エラートラック検出回路28が、タイマーをスタートさせる(S33)。
【0103】
次にエラートラック検出回路28が、全てのトラックについてFSCの検出が終了したか否かを判断する(S34)。
【0104】
全てのトラックについてFSCの検出が終了すれば(S34:YES)、エラートラック検出回路28が、正常終了と判断し(S35)、すなわちエラートラックが検出されなかったとして、ステップS31に戻る。
【0105】
ステップS34において、全てのトラックについてFSCの検出が終了していなければ(S34:NO)、エラートラック検出回路28が、タイマー値が規定値以上に達したか否かを判断する(S36)。
【0106】
タイマー値が規定値以上に達していれば(S36:YES)、エラートラック検出回路28が、その時点で未だFSCが検出されていないトラックをエラートラックと判断して(S37)、ステップS31に戻る。
【0107】
ステップS36において、タイマー値が規定値以上に達していなければ(S36:NO)、ステップS34に戻る。タイマーの規定値は、たとえば、FSC認定閾値が5トラック、最大ゆがみ設定値が220ビットセルであるとすると、16トラック−5トラック=11トラック、220/15×(16−5)≒160であるので、160ビットセルに相当する値である。
【0108】
ステップS32において、FSC2以降のFSCを認定していなければ(S32:NO)、ステップS31に戻る。
【0109】
ステップS31において、1ブロックの読み取りが終了していれば(S31:YES)、エラートラック検出処理を終了する。
【0110】
このように、スピード変動検出回路26により、読取データの転送速度の異常を、多数決論理により迅速かつ正確に判断できる結果、ディジタルPLL回路23のビット同期の同期外れを迅速に検出できる。しかも、ビット同期の同期外れを検出したときに、回復動作制御回路27により、再同期バースト領域14を利用して迅速に復帰させることができる。また、再同期バースト領域14による復帰ができない場合、ビット検出回路31により、擬似データを用いて復帰させることができる。さらには、スピード変動検出回路26によるエラートラックの検出が行えない場合、エラートラック検出回路28によりエラートラックを検出できる。
【0111】
上記実施形態における磁気テープ装置は、請求項1〜6の他、次のような発明概念として把握できる。
【0112】
磁気テープの複数のトラックを同時に読み取ることが可能な磁気ヘッドと、この磁気ヘッドによって読み取られた各トラックの読取データを各トラック毎にビット同期させるためのPLL回路とを備えた磁気テープ装置であって、
前記読取データの転送速度を複数のトラック間で相互に相対的に比較することにより、ビット同期が外れているトラックを検出する同期外れトラック検出装置を備え、
前記同期外れトラック検出装置は、各トラックの読取データの転送速度を他の複数のトラックのうちビット同期が外れているトラック以外のトラックの読取データの転送速度とそれぞれ比較し、多数決によりビット同期が外れているか否かを決定する構成としたことを特徴とする、磁気テープ装置。
【0113】
磁気テープの複数のトラックを同時に読み取ることが可能な磁気ヘッドと、この磁気ヘッドによって読み取られた各トラックの読取データを各トラック毎にビット同期させるためのPLL回路とを備えた磁気テープ装置であって、
前記読取データの転送速度を複数のトラック間で相互に相対的に比較することにより、ビット同期が外れているトラックを検出する同期外れトラック検出装置を備え、
前記同期外れトラック検出装置は、各トラックの読取データの転送速度を他の複数のトラックの読取データの転送速度とそれぞれ比較し、その比較に際して、複数のトラックの読取データの転送速度の差異に基づいて閾値を演算し、その閾値以上の差があるか否かを判断して、多数決によりビット同期が外れているか否かを決定する構成としたことを特徴とする、磁気テープ装置。
【0114】
磁気テープの複数のトラックを同時に読み取ることが可能な磁気ヘッドと、この磁気ヘッドによって読み取られた各トラックの読取データを各トラック毎にビット同期させるためのPLL回路とを備えた磁気テープ装置であって、
前記磁気テープの各トラックは、所定長の単位データ領域毎にビット同期のためのバーストパターン領域を有しており、
前記読取データの転送速度を複数のトラック間で相互に相対的に比較することにより、ビット同期が外れているトラックを検出する同期外れトラック検出装置と、
読取データに基づいて各トラック毎に前記バーストパターン領域を検出するバーストパターン領域検出装置と、
前記バーストパターン領域検出装置によりバーストパターン領域が検出されたときに、ビット同期が外れているトラックについて前記PLL回路にビット同期を実行すべき旨の指示を与えるビット同期指示装置とを有し、
前記ビット同期指示装置は、ビット同期が外れているトラックについて、そのトラックに隣接するビット同期が外れていないトラックに対する前記バーストパターン領域検出装置による検出結果を利用する構成としたことを特徴とする、磁気テープ装置。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、トラック毎に、他のトラックとの間で読取データの転送速度の差分を算出するとともに、その差分が所定の閾値以上となる他のトラックの数を算出し、そのトラック数に基づいて、各トラックの読取データのビット同期が外れているか否かを判断するようにしたので、ビット同期が外れたトラックを迅速に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気テープ装置によって読み書きされる磁気テープのテープフォーマットを説明する説明図である。
【図2】図1におけるデータ領域のフォーマットを説明する説明図である。
【図3】図2におけるロジカルデータ領域のフォーマットを説明する説明図である。
【図4】図3におけるデータユニット領域のフォーマットを説明する説明図である。
【図5】順方向同期文字、逆方向同期文字、順方向再同期文字、および逆方向再同期文字のビット列の説明図である。
【図6】本発明の一実施形態における磁気テープ装置の要部の概略回路ブロック図である。
【図7】図6に示すリード・フォーマッター回路の要部の詳細な回路ブロック図である。
【図8】エラートラックを決定するための多数決論理の説明図である。
【図9】スピード変動検出処理の手順を説明するフローチャートである。
【図10】回復動作処理の手順を説明するフローチャートである。
【図11】エラートラック検出処理の手順を説明するフローチャートである。
【図12】従来の磁気テープ装置の要部の概略回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 磁気テープ
2 駆動領域
3 データ領域
5 IBG領域
6 獲得バースト領域
7 ロジカルデータ領域
11 順方向同期文字領域
12 データユニット領域(Minimum Interleave Unit)
13 逆方向同期文字領域
14 再同期バースト領域
15 データ領域(Minimum Interleave Element)
16 同期文字領域
21 磁気ヘッド
22 リード・ライト回路
23 ディジタルPLL回路
24 リード・フォーマッター回路
25 フォーマット検出回路
26 スピード変動検出回路
27 回復動作制御回路
28 エラートラック検出回路
31 ビット検出回路
32 カウンタモード制御部
33 データインプット計測カウンタ
34 カウンタ値補正回路
35 スキュー値検出回路
36 カウンタ値比較回路
37 変動量計算回路
38 多数決論理回路
39 多数決論理制御回路
41 位置検出回路
42 位置正当性判断回路
51 磁気ヘッド
52 リード・ライト回路
53 PLL回路
54 データフォーマッタ回路

Claims (5)

  1. テープ幅方向に複数のトラックが形成されるとともに、テープ長方向にIBG領域を挟んで複数の物理ブロックに分割され、各物理ブロックにビット同期用の所定の繰り返しパターンが記録される2個の獲得バースト領域で挟まれた論理データ領域を有し、かつ、各論理データ領域にバイト同期用の所定の同期文字が記録される2個の同期文字領域に挟まれた単位データ領域を1または2以上有するテープフォーマットに従って磁気テープにデータの読み書きを行なう磁気テープ装置であって、
    前記磁気テープの各トラックに対応して複数のヘッド素子を有し、これらのヘッド素子によって各トラックに記録されたデータを同時に読み取る磁気ヘッドと、
    前記磁気ヘッドによって読み取られた各トラックの読取データを復調するリード・ライト回路と、
    前記リード・ライト回路によって復調された前記読取データのうち、前記物理ブロックを読み取った読取データをトラック毎にバイト単位で外部に転送するリード・フォーマッター回路と、
    前記リード・ライト回路から前記リード・フォーマッター回路に転送される前記読取データをトラック毎にビット同期させるPLL回路とを備え、
    前記リード・フォーマッター回路に、
    各トラックの前記単位データ領域を読み取った読取データの転送速度を検出する転送速度検出手段と、
    トラック毎に、前記転送速度検出手段により検出された前記読取データの転送速度と他のトラックの読取データの転送速度との差分を所定の閾値と比較し、その差分がその所定の閾値以上である他のトラックの数を算出するトラック数算出手段と、
    トラック毎に、前記トラック数算出手段により算出されたトラック数に基づいて、前記PLL回路から転送される読取データのビット同期が外れているか否かを判断するビット同期外れ判断手段と、
    を設けたことを特徴とする、磁気テープ装置。
  2. 前記ビット同期外れ判断手段は、前記トラック数算出手段により算出されたトラック数が、前記差分を前記所定の閾値と比較したトラック数の過半数であるとき、ビット同期が外れていると判断し、前記差分を前記所定の閾値と比較したトラック数の過半数でないとき、ビット同期が外れていないと判断する、請求項1に記載の磁気テープ装置。
  3. 前記リード・フォーマッター回路に、
    前記ビット同期外れ判断手段によりビット同期外れを判断できないトラックが生じた場合、前記磁気ヘッドにより読み取られた読取データに基づいて、当該ビット同期外れの判断処理をした単位データ領域よりも下流側の前記同期文字領域に記録された同期文字を検出する同期文字検出手段と、
    前記同期文字検出手段により前記同期文字が最初に検出された時点から所定時間を計時する計時手段と、
    トラック毎に、前記計時手段により前記所定時間が計時されるまでに前記同期文字検出手段により次の同期文字が検出されるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により次の同期文字が検出されないと判断されたトラックをビット同期が外れているトラックであると認定する同期外れトラック認定手段と、
    を更に設けたことを特徴とする、請求項1または2に記載の磁気テープ装置。
  4. 前記磁気テープは、更に前記同期文字領域で挟まれた単位データ領域毎にビット同期用の所定の繰り返しパターンが記録される再同期バースト領域を有しており、
    前記リード・フォーマッター回路に、
    前記ビット同期外れ判断手段若しくは前記同期外れトラック認定手段により前記読取データのビット同期が外れていると判断若しくは認定されたトラックに対して、前記磁気ヘッドの前記磁気テープにおける読取位置が当該ビット同期外れと判断若しくは認定された 単位データ領域に続く前記再同期バースト領域にあるか否かを判断するヘッド位置判断手段と、
    前記ヘッド位置判断手段により前記磁気ヘッドが前記再同期バースト領域にあると判断されると、前記PLL回路に、前記ビット同期外れと判断若しくは認定されたトラックに対して当該再同期バースト領域に記録されている所定の繰り返しパターンを用いて再度ビット同期を実行すべき旨の指示を与えるビット同期指示手段と、
    を更に設けたことを特徴とする、請求項に記載の磁気テープ装置。
  5. 前記リード・フォーマッター回路に、
    前記ビット同期指示手段によるビット同期の再実行によってもビット同期外れが回復しなかった場合、前記再同期バースト領域に記録されたビット同期用の所定の繰り返しパターンと同一の繰り返しパターンからなる擬似データを前記PLL回路に供給し、ビット同期が外れているトラックに対して、ビット同期を実行させる擬似データ供給手段を更に設けたことを特徴とする、請求項に記載の磁気テープ装置。
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