JP2001271597A - トンネル用セグメント - Google Patents
トンネル用セグメントInfo
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- JP2001271597A JP2001271597A JP2000087566A JP2000087566A JP2001271597A JP 2001271597 A JP2001271597 A JP 2001271597A JP 2000087566 A JP2000087566 A JP 2000087566A JP 2000087566 A JP2000087566 A JP 2000087566A JP 2001271597 A JP2001271597 A JP 2001271597A
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Abstract
ぐこと。 【解決手段】 トンネル内で火災が発生した場合、その
熱によりセグメント1が悪影響を受ける恐れがあるが、
前述の如く、セグメント1の内周面に防火層2が設けら
れていると、該防火層2がセグメント1を火災による熱
から防護でき、そのため、セグメント1が熱による悪影
響を受けるのを極力回避でき、それだけセグメント1の
耐久性が損なわれるのを防ぐことができる。また、セグ
メント1が直に熱影響を受けるおそれがなくなると、熱
影響を直接受けたセグメントを補修する場合に比較し、
その補修が容易となる。
Description
を構成するトンネル用セグメントに関するものである。
リングマシン等を用いてトンネルを掘削した場合、その
掘削した孔内に一次覆工体としてセグメントが設けられ
ている。このようなセグメントは、工場にて予め製作さ
れ、現場にて組み付けられており、コンクリートや鋼板
等からなっている。
ト製のセグメントは、一般に耐火性及び耐久性を有して
おり、道路用としては勿論、電線ケーブルやガス管等の
ような地下埋設溝用としてのトンネル等にも広く利用さ
れている。しかしながら、この種のトンネル用として用
いられるセグメントにあっては、トンネル内で火災が発
生した場合、その熱によりひび割れ等が起き、耐久性が
損なわれるという恐れがあった。このような場合、耐久
性を復元すべく、補修することとなるが、その補修に多
くの労力及びコストがかかり、また補修しても本来の耐
久性を復元させ難いものである。一般に、建築基準法施
行令では耐火構造と指定されているが、特にトンネルに
あっては明確に規定されておらず、また最近のシールド
工法においては、二次覆工を省略するセグメントが開発
されているものの、それ自体に防火策が考慮されていな
いのが実状である。
ル内で火災が発生した場合、その熱でセグメントの耐久
性が損なわれるのを極力防ぐようにしたトンネル用セグ
メント提供するのを課題とする。
に本発明においては、以下の手段を採用した。請求項1
記載のトンネル用セグメントでは、互いに接合すること
によりトンネルの覆工体を構成するセグメントにおい
て、内周面に耐火材からなる防火層が設けられているこ
とを特徴としている。
た場合、その熱によりセグメントが悪影響を受けるおそ
れがあるが、前述の如く、セグメントの内周面に防火層
が設けられていると、該防火層がセグメントを火災によ
る熱から防護でき、そのため、セグメントが熱による悪
影響を受けるのを極力回避することができ、それだけセ
グメントの耐久性が損なわれるのを防ぐことができる。
また、セグメントの内周面が防火層によって覆われ、セ
グメントが直に熱影響を受けるおそれがなくなると、熱
影響を直接受けたセグメントを補修する場合に比較し、
その補修が容易となる。
請求項1記載のトンネル用セグメントにおいて、前記防
火層が、セグメントの内周面に耐火材の吹き付けによっ
て形成された吹き付け層と、耐火材を板状に形成してな
る耐火パネルと、該耐火パネルの外周面に鋼板を取付け
て形成された二重パネルと、外周側から内周側に至るに
従い鋼板,石綿,耐火ボードを順次積層させてなる複合
積層パネルと、耐火パネルの内部にプレストレス材を設
けたプレストレス付きパネルとの何れかからなることを
特徴としている。
と、耐火材を板状に形成してなる耐火パネルと、該耐火
パネルの外周面に鋼板を取付けて形成された二重パネル
と、外周側から内周側に至るに従い鋼板,石綿,耐火ボ
ードを順次積層させてなる複合積層パネルと、耐火パネ
ルの内部にプレストレス材を設けたプレストレス付きパ
ネルとの何れかで構成するので、請求項1の効果を確実
に達成することができる。
は、互いに接合することによりトンネルの覆工体を構成
するセグメントにおいて、鋼板と、該鋼板の外周面の凹
部に埋設されたコンクリートと、鋼板の内周面に取付け
られ、かつ前記コンクリートより耐火性の高い耐火コン
クリートとにより形成されていることを特徴としてい
る。
凹部に埋設されたコンクリートと、鋼板の内周面に取付
けられ、かつ前記コンクリートより耐火性の高い耐火コ
ンクリートとによってセグメントを形成したので、セグ
メント自体が防火層の機能を有し、耐火性に優れたセグ
メントを提供し得る。
請求項1または請求項2記載のトンネル用セグメントに
おいて、前記防火層が、内周面に対し接着剤によって貼
着されていることを特徴としている。
ト内周面に取付けるので、既存のセグメントに容易に取
付けることができ、既存のセグメントの耐久性が損なわ
れるのを抑え、かつ補強することができる。
請求項1または請求項2記載のトンネル用セグメントに
おいて、前記防火層が、内周面に対し取付具を介し取付
けられていることを特徴としている。
メントの内周面に取付けるので、セグメントの内周面に
容易に取り付けて、火炎に対して耐久性の高いセグメン
トとすることができる。
1〜図10に基づいて説明する。図1〜図3は本発明の
トンネル用セグメントの一実施形態を示している。トン
ネルは、シールド掘進機によって掘削された後、その掘
削孔に覆工体Tを構成するセグメント1を組み付けるこ
とにより構築される。覆工体Tは、図1に示すように、
複数個のセグメント1が掘削孔の周囲に沿って設けられ
ることにより環状に形成され、しかも掘削孔の長さ方向
に沿い順次設けられることにより図2に示す如き筒状を
なしている。
グメント1の内周面に防火層2が設けられている。即
ち、この防火層2は、掘削孔にセグメント1によって覆
工体Tが構築された後、セグメント1の内周面に耐火材
を吹き付け処理することによって形成された吹き付け層
をなしている。この場合の耐火材としては、例えば耐火
ボードを構成する石膏、或いは耐火タイルを構成する材
料のような無機化合物であることが好ましい。
た場合、その熱によりセグメント1が悪影響を受けるお
それがあるが、前述の如く、セグメント1の内周面に防
火層2が設けられていると、該防火層2がセグメント1
を火災による熱から防護することができ、そのため、セ
グメント1が熱による悪影響を受けるのを極力回避する
ことができ、それだけセグメント1の耐久性が損なわれ
るのを防ぐことができる。また、セグメント1の内周面
が防火層2によって覆われ、セグメント1が直に熱影響
を受ける恐れがなくなると、熱影響を直接受けたセグメ
ントを補修する場合に比較し、その補修が容易となる。
様を以下に種々述べる。図4に示す防火層2は、セグメ
ント1の内周面にアンカー3を介し取付けられたもので
ある。この場合の防火層2は、セグメント1の内周面に
合わせ予め工場等にてパネル状に形成されたものであっ
て、例えば耐火レンガ,耐火タイル,石膏ボード等から
なっている。このパネル状防火層2には、その外周面に
取付具であるアンカー3が突設されている。このアンカ
ー3は、先端部が径方外方へ突出された食い込み片3a
を有しており、コンクリートからなるセグメント1内に
埋め込まれている。
状の防火層2を取付けると、トンネル内で発生した火災
の熱からセグメント1を防護することができ、前述した
実施態様と同様の作用効果を得ることができる。なお、
本実施形態では、防火層2が予め形成されたものを用
い、アンカー3の如き取付具を利用することによって取
付けるようにした例を示したが、アンカー3を用いず、
防火層2自体をセグメント1に対し接着剤によって直に
取付けるようにしても良い。その際、接着剤としては耐
熱性の高い接着剤を用いることが好ましい。
に形成され、しかもその外周面にセグメント1の内周面
に取付けられる鋼板4を有している。即ち、この防火層
2は、外周面に例えば鋼板4が接着剤によって一体的に
設けられた二重パネル構造をなしている。このような防
火層2は、本例では鋼板4がセグメント1の内周面に接
着剤によって固着されることにより、取付けられている
が、接着剤これに限らず、前述した図4に示す実施態様
の如き取付具を介し取付けられるようにしてもよい。こ
の実施態様においても前記図3に示す一実施形態と同様
の作用効果を得ることができる。これに加え、防火層2
が鋼板4を有するので、火災等の熱からセグメント1を
いっそう防護することができ、セグメント1の耐久性を
いっそう損なうことがないばかりでなく、セグメント1
自体の強度を高めることも可能となる。さらに、鋼板4
がセグメント1の強度部材となることより、セグメント
1の高強度化を図ることができる。
火ボードとで構成されたものである。即ち、この防火層
2は、鋼板5と、その内面に貼着された石綿6と、該石
綿6の内面に設けられた耐火ボード7とが積層された複
合積層パネルをなしており、鋼板5が鉄筋コンクリート
であるRCセグメント1の内周面に取付けられている。
この場合、本例では耐火ボード7が石膏ボードからなっ
ているが、耐火レンガ等で構成してもよい。この実施形
態によれば、セグメント1と耐火ボード7との間に鋼板
5,耐火ボード6が介在するので、前述した各実施形態
に比較し、鋼板5によってセグメント1の強度を上げる
ことができると共に、石綿6が熱から防護するので、セ
グメント1の耐久性が損なわれるのをいっそう防ぐこと
ができ、防火層2しての機能を高めることができる。
し例えば図7に示すようにして取付けられる。即ち、防
火層2を形成する鋼板5の外周面部に、取付具である被
係止突起8が一体的に突設される。そして、セグメント
1への取付けに際し、該セグメント1の内周面部に係合
孔9aを有する係止具9が埋設され、該係止具9の係合
孔9aに上記防火層2の鋼板5の被係止突起8を差し込
むことにより係止させ、これによってセグメント1に防
火層2が取付けられるようにしている。この場合、係止
具9を用いず、セグメント1に直接係合孔9aを形成し
てもよい。従って、セグメント1は、その製作時、内周
面部に防火層2の突起8を係止し得る係合孔9aを設け
たり、係止具9を埋設しておくことが好ましい。
組付けることによって形成した場合、そのセグメント1
の各係合孔9aに、防火層2の被係止突起8を差し込め
ば良いので、取付作業を簡略化することでき、作業性が
良好となる。また、セグメント1の製作工場にて、防火
層2をも組み付けて一体的に製作すれば、防火層2付き
のセグメント1として出荷することができ、現場で防火
層2を取付ける作業を省略することができ、都合の良い
ものとなる。
述べた防火層2とほぼ同様の機能をセグメント1自体に
持たせるようにしたものである。即ち、図9に示すよう
に、予め、途中位置の外周面に形成された凹部10aを
有する鋼板10を用い、該鋼板10の凹部10aに一般
的なコンクリートが埋設され、その鋼板10の内周面に
コンクリートより耐火性の高い耐火コンクリート12が
設けられ、これによりセグメント1が構成されたもので
ある。
耐火コンクリート12間は接着剤によって互いに固着し
てもよく、また前述した取付具を用いて固着してもよ
い。そして、トンネルが掘削されたとき、その外周面に
上述の如く構成されたセグメント1を取付けるようにし
ている。このようにセグメント1の内周面が耐火コンク
リート12によって覆われるので、火災の熱からコンク
リート11を防護することができる結果、セグメント1
自体が一般的なコンクリートより高い耐火機能を有する
ので、耐火性に優れたセグメントが得られる。
トレス用の鋼棒12が設けられ、該鋼棒12によって防
火層2の引張力を補強するようにしたものである。即
ち、プレストレスが導入されたプレストレス付きの耐火
パネル構造をなしている。このように、セグメント1の
内周面に取付けられた防火層2がプレストレス構造を有
すると、セグメント1を火災の熱から防護できるばかり
でなく、セグメント1自体の強度を確実に高めることが
でき、セグメント1の耐久性を上げることができる。な
お、図示実施形態においては、何れもトンネルに適用し
た例を示したが、これに限定されるものではなく、それ
以外のトンネルに適用しても同様の効果を得ることがで
きるのは勿論である。
ル用セグメント及び防火構造によれば、下記の効果を得
ることができる。請求項1記載のトンネル用セグメント
によれば、セグメントの内周面に防火層を設け、該防火
層がセグメントを火災による熱から防護できるように構
成したので、セグメントが熱による悪影響を受けるのを
極力回避することができ、それだけセグメントの耐久性
が損なわれるのを防ぐことができるという効果がある。
れば、前記防火層が、セグメントの内周面に耐火材の吹
き付け加工によって形成された吹き付け層と、耐火材を
板状に形成してなる耐火パネルと、該耐火パネルの外周
面に鋼板を取付けて形成された二重パネルと、外周側か
ら内周側に至るに従い鋼板,石綿,耐火ボードを順に積
層させてなる複合積層パネルと、耐火パネルの内部にプ
レストレス材を内蔵して形成されたプレストレス付きパ
ネルとの何れかからなるので、請求項1の効果を確実に
達成することができる。
れば、鋼板と、該鋼板の外周面部の凹部に埋設されたコ
ンクリートと、鋼板の内周面に取付けられ、かつ前記コ
ンクリートより耐火性の高い耐火コンクリートとによっ
てセグメントを形成したので、セグメント自体が防火層
の機能を有し、耐火性に優れたセグメントを提供し得
る。
れば、前記防火層をセグメントの内周面に対し接着剤に
よって貼着したので、既存のセグメントに容易に取付け
ることができ、既存のセグメントの耐久性が損なわれる
のを抑え、かつ補強することができるという効果があ
る。
れば、前記防火層をセグメントの内周面に対し取付具を
介し取付けるので、セグメントに容易に取付けることが
でき、セグメントの耐久性が損なわれるのを抑え、かつ
補強することができるという効果がある。
トを説明する覆工体の断面図である。
トを説明する覆工体の斜視図である。
トを示す要部の断面図である。
グメントを示す要部の断面図である。
グメントを示す要部の断面図である。
グメントを示す要部の断面図である。
す説明図である。
グメントを示す要部の断面図である。
グメントを示す要部の断面図である。
板、5…鋼板、6…石綿、7…耐火ボード、8…被係止
突起、9…係止具。
Claims (5)
- 【請求項1】 互いに接合することによりトンネルの覆
工体を構成するセグメントにおいて、 内周面に耐火材からなる防火層が設けられていることを
特徴とするトンネル用セグメント。 - 【請求項2】 前記防火層は、セグメントの内周面に耐
火材の吹き付けによって形成された吹き付け層と、耐火
材を板状に形成してなる耐火パネルと、該耐火パネルの
外周面に鋼板を取付けて形成された二重パネルと、外周
側から内周側に至るに従い鋼板,石綿,耐火ボードを順
次積層させてなる複合積層パネルと、耐火パネルの内部
にプレストレス材を設けたプレストレス付きパネルとの
何れかからなることを特徴とする請求項1記載のトンネ
ル用セグメント。 - 【請求項3】 互いに接合することによりトンネルの覆
工体を構成するセグメントにおいて、 鋼板と、該鋼板の外周面の凹部に埋設されたコンクリー
トと、鋼板の内周面に取付けられ、かつ前記コンクリー
トより耐火性の高い耐火コンクリートとにより形成され
ていることを特徴とするトンネル用セグメント。 - 【請求項4】 前記防火層は、内周面に対し接着剤によ
って貼着されていることを特徴とする請求項1または2
記載のトンネル用セグメント。 - 【請求項5】 前記防火層は、内周面に対し取付具を介
し取付けられていることを特徴とする請求項1または2
記載のトンネル用セグメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000087566A JP2001271597A (ja) | 2000-03-27 | 2000-03-27 | トンネル用セグメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000087566A JP2001271597A (ja) | 2000-03-27 | 2000-03-27 | トンネル用セグメント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001271597A true JP2001271597A (ja) | 2001-10-05 |
Family
ID=18603560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000087566A Pending JP2001271597A (ja) | 2000-03-27 | 2000-03-27 | トンネル用セグメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001271597A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006132247A (ja) * | 2004-11-09 | 2006-05-25 | Kfc Ltd | 耐火材付きセグメントおよびその製造方法 |
JP2007032215A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-02-08 | Shimizu Corp | 耐火セグメント |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08277697A (ja) * | 1995-04-06 | 1996-10-22 | Kubota Corp | トンネル用セグメント |
JPH11117692A (ja) * | 1997-10-09 | 1999-04-27 | Kajima Corp | 樹脂被覆セグメントおよびその作製方法、並びに樹脂被覆セグメントによって構築されたシールドトンネル |
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JPH11350884A (ja) * | 1998-06-05 | 1999-12-21 | Nippon Steel Corp | ボルトレスセグメント |
-
2000
- 2000-03-27 JP JP2000087566A patent/JP2001271597A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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