JP2003138890A - トンネル内耐火被覆構造 - Google Patents

トンネル内耐火被覆構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設、新設の道路用トンネルのコンクリート
内壁を火災の熱から守るためのトンネル内被覆用耐火パ
ネル、トンネル内の耐火被覆構造を提供する。 【解決手段】シールドトンネル、沈埋トンネル又は開削
トンネルの何れかのトンネルに施工された鉄筋コンクリ
ート、鉄又は鉄及びコンクリートの合成体からなる一次
覆工体の内側に用いるトンネル内耐火被覆構造であっ
て、トンネル内空側表面が金属板10で覆われた断熱材
8よりなる耐火パネル6と、トンネル周方向に伸長して
おり、トンネル軸方向に隣り合う耐火パネル6同士を結
合すると共に、固定ボルト12を介して耐火パネル6を
一次覆工体3に固定する支持具11からなり、金属板1
0はトンネル周方向に波形状13を有していることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として既設や新
設の道路用トンネルであって、かつ、シールドトンネ
ル、沈埋トンネル又は開削トンネルの内壁面を火災の熱
から守るために提案されたトンネル内耐火被覆構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】シールドトンネルにあっては、シールド
マシンにより地盤を掘削すると同時に、地山の内面をコ
ンクリートセグメント、鋼−コンクリートの合成セグメ
ントなどの一次覆工体で補強して構築される。この場
合、開削トンネルにあっては、土留め壁築造後に地上よ
り地盤を掘削した後、主に鉄筋コンクリート製のトンネ
ル駆体を施工し、埋め戻して構築される。
【0003】また、沈埋トンネルは海底等に沈設して構
築される。この海底に設置される沈埋トンネルの場合
は、工場で製作された巨大なボックス断面の鉄筋コンク
リートブロックを作業船で海上の設置場所まで運搬した
うえ海底に沈め、海底において複数の前記鉄筋コンクリ
ートブロック同士を接続して海底道路トンネル等として
構築される。
【0004】ところで、道路網が発達しトンネルの数が
増えたことや、自動車の増加により交通量が増えたこと
などにより、道路トンネル内での自動車同士の衝突、転
倒等による火災事故の頻度が増え、また火災事故の規模
も大形化の傾向にある。特に、引火性の液体燃料や液化
薬品を搭載したタンクローリーによりトンネル内の火災
事故が発生したときの災害の危険性は予測をはるかに超
えるものがある。
【0005】トンネル内の火災事故において、人的災害
を最小に抑えなければならないのは勿論であるが、他の
問題として、トンネル内壁、特に覆工コンクリートを如
何にして熱から守るかという問題がある。
【0006】つまり、既設の道路用トンネルにあって
は、トンネル内壁面に覆工コンクリートが露出している
ものが殆どであって、このようなトンネルにあっては、
火災が発生した場合、急速に上昇した高温の熱が覆工コ
ンクリートに直に熱衝撃的に伝わり、コンクリートに含
まれる水分が急速に蒸発されるなどの原因で、当該コン
クリートが曝裂してトンネル崩壊等の大事故になりかね
ない。又、曝裂に至らない場合でも、当該コンクリート
が劣化して亀裂が入り、火災が鎮火した後、コンクリー
トの崩落・剥落の危険が生じる。この場合、火災事故の
後、相当長期にわたり覆工コンクリートの修復作業を行
うことになるが、その間はトンネル内を走行禁止とし、
あるいは、片側通行とするなど、いずれにしても、経済
的、社会的損失は少なくない。
【0007】前述のことから、現在、道路トンネル耐火
基準の策定作業が精力的に進められている。従来、シー
ルドトンネルに施工された鉄筋コンクリート、鉄又は鉄
及びコンクリートの合成体からなる一次覆工体の内側に
用いる耐火パネルであるトンネル内被覆用耐火パネルは
Promat社が実施している。その構成は一次覆工体の内側
に断熱材を覆う構成である。その断熱材はセメント珪酸
カルシウム質の耐火ボード材質である。
【0008】また、特許2958285号公報には組成
が限定された断熱性耐火物の記載がある。本公報にはト
ンネルに被覆することを目的にした記述があり、その構
成は一次覆工体の内側に断熱材を覆う構成体の断熱耐火
物の組成である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の道路用トンネル
では、トンネル内壁面に覆工コンクリート(一次覆工
体)が露出しており、トンネル内火災が発生した場合、
覆工コンクリートの曝裂によりトンネルが崩壊したり、
覆工コンクリートが熱で劣化し、長期間掛けてその修復
作業が必要となり、それによる経済的、社会的損失が大
きくなる。一方、従来技術の一次覆工体の内側に用いる
耐火パネルである断熱材は、無機材料系の耐火断熱材で
あるが、その材料の断熱機能に問題があるわけではな
い。
【0010】しかし、覆工コンクリート内面の曲率と耐
火パネル背面の曲率の不整合(誤差)、あるいは覆工コ
ンクリート内面の凹凸により、パネル背面に隙間が生じ
やすい。そのため、断熱性能を損なう。更に、耐火パネ
ル間の目地部の密着性(閉塞性)を完全にすることが困
難なので熱流が目地部の隙間からパネル背面の隙間へ入
りやすい。また、道路トンネルの耐火パネルはトンネル
の天井部を中心に設置され、トンネルは数十年に亘り使
用されるため、供用時の落下不安がないことが重要な要
素である。従来の無機材料系の耐火断熱材が耐火パネル
として使用される場合、例えば、ボルトにより固定され
た耐火パネルが長期間天井部にあると、耐火パネルが無
機材料であるが故に、固定部分の箇所からクラックが成
長することを否定できず落下不安が残っていた。
【0011】また、運搬時及び施工時に作用する衝撃力
により割れ易かったり、覆工コンクリートの内面形状と
耐火パネル背面との不整合のためにボルト締め付け時に
割れ易いという欠点を有し、上記の供用時安全性を低下
させる傾向があった。
【0012】また、一次覆工体の内側に従来の無機材料
系の耐火断熱材が耐火パネルとして使用される場合、ト
ンネルの美観保持のための清掃作業上の機能として不足
があった。水噴霧による清掃を行うと、耐火パネルが多
孔体であるが故に汚れがその表面に付着し易かった。
【0013】また、耐火パネルの金属板は、薄鋼板を使
用しながらなお、できるだけ厚みを有していることが好
ましいこと、さらに、長さと幅が所定寸法の大きさに製
作された耐火パネルをトンネル周方向とトンネル軸方向
に継ぎ足して一次覆工体に固定する際、前述のとおり目
地の開き部から熱気を伝達しやすいので、この目地の開
きをなくしたうえで、各耐火パネルを容易、確実に一次
覆工体に固定できる覆工構造につき新工夫が望まれてい
た。
【0014】本発明は前記の欠点を解決するもので、ト
ンネル内火災が発生した場合でも、その高温の熱が覆工
コンクリートに直に伝わらず、したがって、覆工コンク
リートが曝裂しないと共に、覆工コンクリートが劣化し
ないので、その復旧作業をしなくて済み、さらに、耐火
パネル同士の目地の開きがなく、かつ確実に耐火パネル
を一次覆工体内面に固定できるようにしたトンネル内壁
の耐火被覆構造を提供することを目的とする。
【0015】
【問題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は次のように構成する。
【0016】請求項1に記載の発明は、シールドトンネ
ル、沈埋トンネル又は開削トンネルの何れかのトンネル
に施工された鉄筋コンクリート、鉄又は鉄及びコンクリ
ートの合成体からなる一次覆工体の内側に用いるトンネ
ル内耐火被覆構造であって、トンネル内空側表面が金属
板で覆われた断熱材よりなる耐火パネルと、トンネル周
方向に伸長しており、トンネル軸方向に隣り合う耐火パ
ネル同士を結合すると共に、固定具を介して前記耐火パ
ネルを一次覆工体に固定する支持具よりなり、前記金属
板はトンネル周方向に波形状を有していることを特徴と
する。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
発明において、前記支持具が、所定長、所定幅の平板ま
たは、長手方向に沿って中央部に突条を有する所定長、
所定幅の平板からなることを特徴とする。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1または2
に記載の発明において、前記支持具が、前記固定具に対
し移動できる大きさの固定具挿入用開口部を有すること
を特徴とする。
【0019】請求項4の記載の発明は、請求項1〜3の
何れか1項に記載の発明において、前記固定具がボルト
であり、一次覆工体に埋め込まれた雌ネジと前記支持具
が前記ボルトで固定されていることを特徴とする。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何
れか1記載の発明において、一次覆工体と前記支持具と
の間に前記断熱材の厚さを規定する間隔保持具を介在さ
せたうえ、前記支持具が一次覆工体に固定されているこ
とを特徴とする。
【0021】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、間隔保持具が筒体からなり、前記雌ネジと
前記支持具との間において、ボルトに嵌合されているこ
とを特徴とする。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何
れか1項記載の前記支持具が、トンネル軸方向に隣接す
る耐火パネル間で、トンネル周方向に延長する目地部に
可縮性を有する目地部断熱材を介して配置されているこ
とを特徴とする。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項1〜7の何
れか1項に記載の発明において、トンネル軸方向に隣接
する耐火パネルの金属板同士が重なり合うように配置さ
れていることを特徴とする。
【0024】請求項9記載の発明は、請求項1〜8の何
れか1項に記載の発明において、トンネル周方向に隣接
する金属板同士の合わせ部位と断熱材の目地がずれてい
ることを特徴とする。
【0025】請求項10に記載の発明は、請求項1〜9
の何れか1項に記載の発明において、断熱材が2層構造
からなり、金属板に面する第1層の断熱材の目地と、金
属板同士の合わせ部位がずれていると共に、一次覆工体
に面する第2層の断熱材の目地と前記第1層の断熱材の
目地がずれていることを特徴とする。
【0026】請求項11記載の発明は、請求項1〜10
の何れか1項に記載の発明において、前記耐火パネルを
形成する断熱材が可縮性を有することを特徴とする。
【0027】請求項12記載の発明は、請求項1〜11
の何れか1項に記載の発明において、トンネル周方向に
隣接するパネル間の断熱材の目地、トンネル軸方向に隣
接する断熱材の目地、トンネル周方向で隣接する第1層
の断熱材の目地及び第2層の断熱材の目地のうち、何れ
か1つ又は2つ以上の目地について、隣接する断熱材が
互いに圧縮されて目地を構成することを特徴とする。
【0028】
【作用】本発明によると、シールドトンネル、沈埋トン
ネル又は開削トンネルの何れかの方法で構築されたトン
ネルにおいて、これに施工された鉄筋コンクリート、鉄
又は鉄及びコンクリートの合成体からなる一次覆工体の
内側に、トンネル内空側表面が金属板で覆われた断熱材
からなる耐火パネルを設置したことにより、トンネル内
で火災事故が発生したとき、火災によるトンネル内の高
温の熱は前記耐火パネルで遮断されて一次覆工体のコン
クリートに伝達されることが可及的に少ないので、当該
コンクリートが熱衝撃から保護されて曝裂は勿論のこ
と、熱劣化を防止でき、特に、断熱材のトンネル内空側
表面が金属板で覆われていることによる熱遮断作用が顕
著であり、その結果、トンネル崩壊の防止は勿論のこ
と、火災後の一次覆工体の修復工事が不要となる。
【0029】特に、本発明の耐火パネルをトンネル内に
施工することにより、断熱材のトンネル内空側を被覆す
る波形状を有する金属板により当該断熱材を保護し、さ
らに、トンネル周方向に隣り合う耐火パネル同士を、そ
の目地部を塞いで接合する支持具および、支持具を一次
覆工体に固定する固定具を介して、耐火パネルを一次覆
工体側に確実に固定でき、かつ供用時の断熱材の落下不
安がない。さらに、耐火パネルは運搬時及び施工時に衝
撃力が加わっても割れにくく、また、トンネルの美観保
持のための水噴霧による清掃作業を行っても、耐火パネ
ルの表面に汚れが付着するという問題も解消できる。
【0030】さらに、本発明の支持構造によると、断熱
材同士の目地と、金属板同士の合わせ部がずれて形成さ
れているので、これらの各部位を介して熱流が耐火パネ
ル背面の隙間に回り込む原因を解消できる。
【0031】また、耐火パネルは請求項2〜12の各項
に記載の断熱材、金属板、支持具、固定具等の各部材相
互の取り合い構成により、熱遮断性、施工性、製作コス
ト、供用時の安全性、防汚性、景観性などの面で一層優
れた作用を奏する。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施態様を図を参
照して詳細に説明する。
【0033】図1、図2は、シールドトンネルによって
構築された既設道路トンネル(以下既設トンネルとい
う)に本発明を実施する場合の概要を示し、図1は、コ
ンクリート覆工内面の耐火被覆構造の正面図、図2は側
面図である。図15は、沈埋トンネルによって構築され
た既設道路トンネル(以下既設トンネルという)の覆工
内面の耐火被覆構造を示す概要正面図である。
【0034】各図を説明すると、図1、図2の既設トン
ネル2は、地山1の内面に、鉄筋コンクリートパネル、
鉄及びコンクリートの合成パネルなどからなる一次覆工
体3を環状に構築してトンネル内壁が構築されている。
既設トンネル2内には床スラブ4が打設されており、床
スラブ4の上面が自動車走行用の道路床5で、この道路
床5は通常2車線以上、複数車線に構成されており、ま
た、建築限界19が存在している。
【0035】図1、図2のシールドトンネルで構築され
た既設トンネル2にあっては、耐火補修前は、コンクリ
ートパネルの一次覆工体3がトンネル内壁面に露呈して
いる。図15の箱形断面のコンクリートブロックからな
る沈埋既設トンネル2aにおいても、中間仕切り壁9で
左右のトンネル空間9aが区画され、コンクリート等の
一次覆工体3aがトンネル内壁面に露呈している。
【0036】本発明では、道路用トンネルに供される前
記既設トンネル2、2aにおいて、コンクリートのトン
ネル内空側表面に耐火パネル6を配設するもので、この
耐火パネル6の構成と、耐火パネル6を一次覆工体3に
固定する支持具11とその固定具(固定ボルト12)の
構成に発明の主要素がある。
【0037】図1、図2の既設トンネル2において、耐
火パネル6は、一次覆工体3に固着した状態では、図の
ようにパネル形状(湾曲した形状)に構成されている
が、耐火パネル6を施工する際、耐火パネル6の目地部
7と一次覆工体3の目地部7aは一致していなくてもよ
く、地山1側からの押圧力や止水の面からは、目地部
7、7aがずれている方がむしろ好ましい。図では、耐
火パネル6と一次覆工体3の目地部7、7aをずらして
配置した例が示されている。図15の沈埋既設トンネル
2aでは、鉄筋コンクリートの一次覆工体3aが型枠で
一体成型されるので、パネル形状(各辺がフラットな矩
形状)に構成される耐火パネル6の目地部7の位置は特
に問題とならない。
【0038】図1、図2、図15に概要的に示すよう
に、本発明に係る耐火パネル6は、既設トンネル2、2
aの一次覆工体3、3aの内面に隙間無く敷き詰め固着
されて、トンネル内空側に断熱層を形成する。この断熱
層は、トンネル内火災が発生した時、高温の熱から一次
覆工体3、3aのコンクリートを守るものであるから、
断熱機能を具備することは当然として、耐火パネル6自
体が火災によって燃焼しない構造であることが要求され
る。更に、図1で示したように、トンネル内面には建築
限界19があるので耐火パネル6自体の厚さに制限があ
る。したがって、耐火パネルは可及的薄くて、かつ断熱
性、耐火性に富み、さらに軽量であることが望ましい。
本発明に係る耐火パネル6は、前記の観点から前述の諸
条件を可及的に満たすように構成されている。
【0039】図3以下は、トンネル内耐火被覆構造を構
成する3要素である、耐火パネル6と、トンネル軸方向
に隣合う耐火パネル6同士を結合する支持具11と、支
持具11を一次覆工体3に固定する固定具(図では固定
ボルト12の具体例を示す)の詳細を示す。なお、耐火
パネル6は、シールドトンネルの一次覆工体に施工され
る例として円弧状に形成されたものを示す。
【0040】前記の耐火パネル6とは、トンネル内空側
がトンネル周方向に波形状13(または角波状の場合も
ある)を有する金属板10で被覆された断熱材8で構成
されて一体化した状態(図3等に示す)をいう。この場
合、耐火パネル6を構成する断熱材8と金属板10の大
きさは必ずしも同じ大きさとは限らず、それぞれ所定の
大きさに設けられた複数の断熱材8が目地を介して接合
され、同じく、複数の金属板10が合わせ部で接合され
て、これらの断熱材8と金属板10が積層一体化状態を
耐火パネル6という。このように、耐火パネル6を構成
する断熱材8の大きさ(たて、よこの長さ寸法)と、金
属板10の大きさ(たて、よこの長さ寸法)は特に制限
されないが、製作、施工、運搬等の面からトンネル周方
向と、トンネル軸方向に適切な寸法に製作される。ま
た、この場合、断熱材8と金属板10の大きさは必ずし
も同じ大きさとは限らず、したがって、1単位の耐火パ
ネル6を構成する断熱材8と金属板10の数は同じとは
限らない。
【0041】耐火パネル6の断熱材8は、耐火被覆材と
して断熱性を得るために多孔質であり、その気孔は主に
連続体である。具体例としては、セラミックファイバー
および、グラスファイバーの1種又は2種以上から構成
することができる。また、断熱材8は主に可縮性が有る
材料を用いるが、単層構造または多層構造の何れでもよ
い。断熱材8を2層構造とするときは、金属板10側の
第1層を可縮性が無い材料とし、一次覆工体3側の第2
層を可縮性が有る材料として、両材料を組み合わせて用
いてもよく、さらに、第2層は、第1層よりも耐熱温度
が低い断熱材で構成してもよい。(これらの詳細は、後
述する)
【0042】また、耐火パネル6の金属板10がトンネ
ル周方向に波形状13を有する点は、本発明の特徴の1
つであるが、波形状13は曲面でも平面でもよく、加工
上は平面が有利である。さらに説明すると、図3以下に
は、トンネル周方向に凹凸部が交互に連続する波形状に
成形された金属板10の例が示されている。金属板10
をこのように波形状とすることにより、フラットな金属
板に比べて、金属板自体の曲げ強度向上と、それに伴い
金属板の板厚の薄肉化による軽量化があり、さらに、波
形溝部への断熱材8の嵌入により、金属板10による断
熱材8の支持機能の向上がある。
【0043】本発明の耐火パネル6において、断熱材8
の内側表面を金属板10で覆うのは次の理由による。火
災時の火災・高温ガスが直接耐火性の断熱材8に触れる
ことはその多孔体の内部に高温の火災・高温ガスが浸入
し、断熱材背面の温度を上昇させる。トンネル内空側の
金属板10の背面に断熱材8を配置させることで、当該
断熱材8の温度の上昇を抑制できる。
【0044】トンネル内火災時の温度は、最大1200
℃〜1350℃と予測されており、その温度で溶けるこ
となく被覆の用に適用するものとして金属板10は、ス
テンレス(SUS)薄板、炭素鋼板などの金属板が使用
できる。
【0045】金属板10は、トンネル内空側に位置して
おり、トンネル内火災時の高温の熱を直接受けるため、
その際、熱をトンネル内の熱源に向けて直接反射させな
いで乱反射、散乱させるよう、当該金属板10の表面を
ダル・粗面加工して構成するのがよい。乱反射加工の他
の例としては、ステンレス板、炭素鋼の表面を多孔メッ
キ等の処理をしてもよい。
【0046】図5以下を参照して、本発明の施工工程お
よび、各部の構成をあわせて具体的に説明する。なお、
図5(A)、図6(A)、図7(A)は、断熱材8と金
属板10と、トンネル内面をフラットな状態で図示して
いるが、これは説明を容易にするため各部を展開して示
すもので、何れも、図5(C)、図6(D)、図7
(B)に示すように所定の曲率を以って図示するのが、
現実の配置態様である。
【0047】本発明の耐火パネル6は、トンネル内にお
いて耐火性および可縮性を有した断熱材8と金属板10
を組み立てて構築するのであるが、この断熱材8と金属
板10はそれぞれ所定の大きさに製作されており、これ
らをトンネル内で目地および合わせ部を介して、トンネ
ル軸方向と周方向に継ぎ足して当該耐火パネル6を構成
するものであるから、その構築作業を確実かつ迅速に行
うには、施工工程および断熱材8と金属板10の一次覆
工体3への固定手段を工夫することが必要である。
【0048】以下これを順に説明する。
【0049】図5(A)は、施工工程の第1ステップと
して、耐火パネル6の構成部材である、所定の大きさに
製作された複数の断熱材8と金属板10を、所定の配置
で仮設治具14上に仮保持する途中の状態として、複数
の断熱材8と金属板10が分離した状態を示し、図6
は、その仮保持作業が終了した状態を示す。この図6の
状態で、ひもその他の簡易な固定手段(図示省略する)
を用いて、当該断熱材8と金属板10が図のように一体
に組まれた状態を仮保持する。この作業は通常トンネル
内で行われる。そして、断熱材8と金属板10は、図5
(C)、図6(D)に示すように、トンネル内面の曲率
に合わせて所定の曲率を有して配設される。
【0050】さらに説明すると、前記の適切な大きさに
設けられた断熱材8は、所定の厚みを有する一層構造で
もよいが、厚み方向に分割された2層構造としてもよ
い。各図に示す断熱材8は、金属板10に面する第1層
の断熱材8aと、一次覆工体3に面する第2層の断熱材
8bと2層構造からなる例を示す。この場合は、金属板
10に面する第1層の断熱材の目地15aと、金属板同
士の合わせ部位16とがずれていると共に、一次覆工体
3に面する第2層の断熱材8の目地15bと前記第1層
の断熱材8の目地15bがずれているように構成するの
が、継ぎ目を介して面状に連続する両部材の内外方向の
ずれを防止し、一体性を向上する点からは勿論、特に、
トンネル内火災時における熱気が目地の隙間から一次覆
工体3側へ伝達するのを確実に阻止する点で好ましい。
【0051】また、各層の断熱材8a、8bの大きさは
必ずしも同一の大きさでなくてよく、また、それぞれ隣
合う第1層の断熱材8a同士、第2層の断熱材8b同士
の目地15a、15bは隙間なく圧接した状態とし又
は、少し重なりあった状態としてもよい。何れの場合
も、断熱材8は可縮性を有しているので、金属板10に
より一次覆工体3側に押されることで、図6に示すよう
に、断熱材8の目地部は密圧一体化されて隙間が生じ
ず、かつ、第1層と第2層の断熱材8a、8b間にも隙
間が生じない。
【0052】金属板10は、図3、図6等に示すよう
に、トンネル周方向に波形状13が連続するように成形
されていると共に、金属板単体では、たて、よこの寸法
が適切な大きさに設けられていて、この金属板10を図
5に示すように、トンネル周方向に端部の凸部と凹部を
重ね合わせながら、合わせ部位16を介して継ぎ足して
いく。この場合、金属板10同士の合わせ部位16は、
第1層と第2層の断熱材8a、8bの目地15a、15
bとずれて配置されるように設けられている。その目地
15a、15bと合わせ部位16のずれを容易に実現す
るため、図示例では、図5(B)に示すように、金属板
10よりも断熱材8の寸法を大きく設け、金属板10の
前後左右の端縁から断熱材8を出張らしてあり、これに
より、金属板10のトンネル周方向の合わせ部位16と
断熱材8の目地15aは必ずずれて形成されるようにな
っている。
【0053】前記断熱材8は、前述したとおり、耐火被
覆材として断熱性を得るために多孔質であり、その気孔
は主に連続体である。具体例としては、セラミックファ
イバーおよび、グラスファイバーの1種又は2種以上か
ら構成することができる。また、断熱材8は可縮性の有
る材料を用いるが、図示例のように、断熱材8を2層構
造とするときは、金属板10側の第1層の断熱材8aを
可縮性が少ない材料とし、一次覆工体3側の第2層の断
熱材8bを可縮性が有る材料として、両材料を組み合わ
せて用いてもよい。さらに、第2層の断熱材8bは、第
1層の断熱材8aよりも耐熱温度が低い断熱材で構成し
てもよい。
【0054】断熱材8に可縮性(クッション性)のある
材料を用いる第1の理由は、覆工コンクリート内面形状
と耐火パネル背面形状の不整合、あるいは覆工コンクリ
ート内面の凹凸によるパネル背面の隙間に対し、ボルト
締め付けにより断熱材を覆工コンクリート内面に密着さ
せることであるが、第2の理由として次のことが挙げら
れる。火災時の加熱中に表層の鋼板などが膨張した場
合、あるいは供用時の鋼板の撓みが生じた場合に、断熱
材にクッション性がないと、表層鋼板である金属板10
と断熱材8であるファイバーとの間に目地開きが生じ、
火災時に火災の熱風が浸入して予定した断熱状況が確保
できないことである。
【0055】断熱材8の可縮性(クッション性)とは、
前述のように火災時の加熱中に表層の鋼板などが膨張し
た場合、あるいは供用時の鋼板の撓みが生じた場合に、
それに追随して膨らむことであり、隙間を生じさせない
性状であって、火災時にも予定した断熱状況が確保でき
ることである。
【0056】図7に戻って、本発明の施工工程の説明を
続ける。図6の第1ステップにおいて、断熱材8と金属
板10を仮設治具14に仮保持した後、図7、図8の第
2ステップ、図9〜図11の第3ステップ、図12の第
4ステップを経て耐火パネル6の一次覆工体3への組立
てを進める。
【0057】なお、既述のように、図7(A)、図8
(A)、図9(A)、図10(A)は、トンネル内面3b
と断熱材8と金属板10等をフラットな状態で図示して
いるが、これは説明を容易にするため各部を展開して示
すもので、何れも、図7(B)、図8(D)、図9
(C)、図10(B)に示すように所定の曲率を以って
図示するのが、現実の配置態様である。
【0058】図7の第2ステップにおいて、仮設治具1
4によりフラットな断熱材8と金属板10を一次覆工体
3の内面に配置する前に、一次覆工体3の内面には予め
複数本の固定ボルト12を固定しておく。固定ボルト1
2は後述の支持具11を固定するためのものである。固
定ボルト12の固定手段は任意でよいが、実施形態では
図13に示すように、一次覆工体3の内面にアンカーナ
ット17をインサートしておき、このアンカーナット1
7に固定ボルト12を螺合しておく。(固定ボルト12
による詳細な支持構造は後述する)
【0059】図7のようにして、仮設治具14により断
熱材8と金属板10を一次覆工体3の内面3bに圧接配
置したとき、各部材は図8の第2ステップの最終配置態
様になる。このとき、固定ボルト12は、図8(B)、
(C)に示すように断熱材8のトンネル周方向両側縁に
沿って位置しており、かつ、トンネル周方向に所定の間
隔をあけて複数配置されている。
【0060】次に、図9〜図11に示す第3ステップに
おいて、前記固定ボルト12と、トンネル周方向に長い
帯状の目地部断熱材18と、同じくトンネル周方向に長
い支持具11とナット20等を用いて、トンネル周方向
とトンネル軸方向に耐火パネル6を継ぎ足し固定するた
めの作業をする。なお、仮設治具14は図10の第3ス
テップの初期作業が終わった時点で取り除く。
【0061】前記の第3ステップを図9〜図11およ
び、図13、図14を参照してさらに説明する。
【0062】まず、図9〜図11に示すように、トンネ
ル周方向に長い帯状の目地部断熱材18を断熱材8の両
側縁に当てがい、固定ボルト12と同じ間隔で開設した
ボルト挿通孔21(図13に示す)を当該固定ボルト1
2に嵌合する。この目地部断熱材18は、トンネル軸方
向に隣り合う断熱材8の両側縁を同時に押圧できる幅を
有しており、かつ可縮性を有していて、断熱材8の両側
縁に密に圧接できる。
【0063】帯状の目地部断熱材18の上に、本発明の
主要素の1つである支持具11を当てがう。支持具11
は鋼板製であって、所定幅を有し、かつトンネル周方向
に長い帯状である。実施形態に示す支持具11は、中央
部が長手方向に沿って山形に盛り上っていて、その山部
11aには、所定間隔でボルト用長孔22が開設されて
いて、山部11aを目地部断熱材18に当てがい、かつ
山部11aのボルト用長孔22を固定ボルト12に嵌合
したうえ、山部11aの内側に突出する固定ボルト12
にナット20を螺合する。
【0064】このとき、支持具11の山部11aと両側
部11bとの段差は、トンネル周方向に波形が連続した
金属板10の厚み幅(波の凹凸部の高さ)と略同じ寸法
に設けてあるので、図9〜図12に示すように、ナット
20を固定ボルト12に締めたとき、支持具11の両側
部11bで、断熱材8のトンネル内空側に配した金属板
10の隣り合う両側縁を同時に押えて固定できるように
設けてある。
【0065】支持具11は、平板でもよいが前述のよう
に、山部11a(突条)を有する方が軽量・強度状有利
であり、また、この山部11aは幅方向に円周に沿った
曲面であるか、幅狭の場合は曲面加工でなくてもよい。
R5mでは、施工上から前記の曲面加工長さは約3mま
でが好ましい。理由は、ボルトが内側に傾斜している
(トンネルの中心方向を向いている)ので、支持具11
を金属板10に取付ける際、トンネルの中心から半径方
向に支持具11を移動させて支持具11を金属板10に
取付ける際、支持具11のボルト用長孔22を、円の中
心から半径方向に見て、固定ボルト12の先端と基端の
位置ずれの長さ分だけ、支持具11のボルト用長孔22
の長さを確保する必要があり、このため、ボルト用長孔
22大きさが非常に大きくなり、支持具11の強度が低
下するためである。
【0066】図13によって固定ボルト12とナット2
0による固定構造を詳しく説明すると、一次覆工体3に
インサートしたアンカーナット17に螺合の固定ボルト
12には、パイプ状の間隔保持具(スペーサー)23が
嵌合してあって、ロックワッシャー24により固定ボル
ト12から脱出しないように設けられている。間隔保持
具23は、可縮性を有する断熱材8に本来の厚みを保持
させるために設けられるもので、断熱材8の厚みと間隔
保持具23の長さはほぼ同じに設けられている。
【0067】次に、ロックワッシャー24の上に目地部
断熱材18を配置し、さらにその上に支持具11の山部
11aを当てがい、さらに山部11aの内側に支持具1
1と相似の断面形状の座金25を配置し、その内側にワ
ッシャー26を当てがったうえ、前述のナット20を締
結し、さらにその上からナット20のゆるみ止めとして
ロックワッシャー27を設ける。こうしてナット20を
締結することにより、支持具11の両側部11bで断熱
材8の両側縁をトンネル軸方向に沿って押え、かつこの
支持具11と固定ナット20を介して、断熱材8と金属
板10等の耐火パネル6を一次覆工体3に確実に固定で
きる。この場合、間隔保持具23により可縮性を有する
断熱材8の変形量を一定とすることができ、以って断熱
性と施工性の均一を容易に確保できる。また、前記の作
業に際し、一次覆工体3に埋め込まれたアンカーナット
17に螺合さている固定ボルト12と支持具11とによ
り、耐火パネル6間の耐火材目地が開孔していないこと
を確認しながら作業できる。
【0068】図14には、支持具11に設けるボルト用
長孔22の配置態様が示されている。このようにボルト
用長孔22を介して固定ボルト12を嵌合すると、火災
時に支持具11が膨張する際に、固定ボルト12に対
し、ボルト用長孔22の開口部が移動できるので、支持
具11が曲がり変形して、断熱材8の側縁を押え固定で
きなくなる不具合を無くすことができる。支持具11
は、図14(B)に示すように長尺の両端に位置するボ
ルト用長孔22は、中間を半分に切断した開孔形状に成
形し、他方の支持具11の端部の同形状の半断開孔を接
合することで、ボルト用長孔22が形成されるようにす
る。また、図14(C)に示すように、長孔の中間を半
分に切断した形状の開孔22aを端部に有する短尺の支
持具11cを固定ボルト12の位置に配置して目地部を
閉鎖するように構成してもよい。
【0069】図12は第4ステップとして、2つの耐火
パネル6の断熱材8と金属板10を支持具11と目地部
断熱材18と固定ナット20によりトンネル軸方向に密
圧に接続して一次覆工体3の内面に固定した状態を示
す。この耐火パネル6のトンネル周軸方向の接続作業に
際しては、アンカーナット17を介して一次覆工体3に
固定した固定ボルト12に支持具11を取付ける際、断
熱材8のトンネル周方向間の目地が開口していないこと
を確認しながら作業できる。
【0070】前記耐火パネル6のトンネル周方向への一
次覆工体3への固定作業が、トンネル軸方向に渡り所定
区間で終了したならば、次の区間において前述の作業を
繰り返し、これの連続でトンネル内の所定長距離に渡り
耐火被覆構造の構築が行われる。
【0071】
【実施例】本発明および比較例に係るトンネル内耐火被
覆構造をそれぞれ製作し、その作用効果を比較したの
で、以下説明する。
【0072】本発明: [金属板]寸法は、952(トンネル周方向幅)×71
0(トンネル軸方向幅)、板厚0.5mm、 重ね代3
8mm(前記952幅への重ね代)、円周円弧1374
8=(15枚×914+38)(繰返し長で914とな
る)、15枚×2円弧=30枚、金属板の波の高さ15
mm、波ピッチ:76.16台形波、R加工なし、材料
は、SUS430、表面加工:防眩処理(ダル加工)。
【0073】[支持具]2742×71(5ケ/円
弧)、板厚1.2mm、山部の高さ12mm、3円弧に
施工した。ボルト用の長孔の開口部10×20(長
円)、これは、914を3分割してボルト用開口とす
る。914×3=2742(ボルト用開口部は、突条部
にある)材料は、SUS430。
【0074】[断熱材] 基本材 760×1210 厚さ 18mm、ポリエチレン袋入り、2層断熱層タイ
プ、第1層、第2層の目地ずらす(軸方向端部は、適宜
幅、異なる長さを準備した)。 目地部断熱材 50×1210(基本長) 厚さ 6mm ポリエチレン袋入り、(周方向端部は、
適宜幅、異なる長さを準備した) 材質 新日化サーマルセラミックス製、ブランケット
(グレード1400)
【0075】[固定具(ボルト)]直径6mm、長さ6
5mm全ねじの丸鋼を使用。間隔保持リングにより断熱
材の厚さ30mmとした。 材料 SUS430
【0076】[間隔保持リング]長さ30mm、材料
SUS430
【0077】比較例: [金属板]寸法は、952(トンネル周方向幅)×75
0(トンネル軸方向幅)。板厚0.5mm、 重ね代3
8mm(片側19mm)、15枚×2円弧=30枚、金
属板の波の高さ15mm、76、16ピッチの台形波、
R加工なし、ボルト口、直径10mmの丸(施工時に開
口)、ボルト口の場所:金属板コーナーから、150,
57mm、4孔と150、(57+304)2孔、15
0、(57+228)2孔の計8孔をボルト口とした。
突条の位置(一次覆工体に埋め込まれたボルトへ取付け
る)。材料は、SUS430、表面加工:防眩処理(ダ
ル加工)。
【0078】[支持具]支持具は使用しない。その代わ
り、金属板の位置のボルト口で150,57mm位置
で、ボルト固定。セグメントのボルト埋設ピッチは(3
04、304、228、76mm)で繰返す。
【0079】[断熱材] 基本材 760×924 厚さ 36mm、ポリエチレン袋入り、1層断熱(金属
板上に両面テープで接着)。 材質 新日化サーマルセラミックス製、ブランケット
(グレード1400)。
【0080】[固定具(ボルト)]直径6mm、一次覆
工体表面から長さ55mm。目視見当で断熱材の厚さ3
0mmとした。 材料 SUS430
【0081】[間隔保持リング]使用せず
【0082】耐火性評価実験は次のように行った。 火災想定曲線は、図16のとおり。 炉体:2000(幅)×3500(長さ)×750高
さ、 セグメント寸法:1500(幅)×(1000+10
00)×250(厚さ)、 36mm鋼殻(H型、ウェブ厚さ19mm)、6mm鋼
板、コンクリートを中詰め。 セグメント間:止水材(旭電化工業(株)製)アデカ
ウルトラシール、 炉体:トンネル天井へセグメント/耐火被覆構造体を
設置し、床スラブの端部にバーナー口を3口設置。耐火
レンガにより3条の煙道を設け、火格子状態とした。周
辺は断熱材を配置した。プロパンガス 20Nm3/H
r(最大ガス量)、空気 500Nm3/Hr(最大ガ
ス量)、いずれも3口。
【0083】効果: [断熱材目地の施工性] 本発明:断熱材の端部・目地が目視され、リング間の圧
縮施工、第1層あるいは第2層で層内目地の圧縮施工
が、確実に実施できる。また、間隔保持リングにより断
熱材厚さが一定に保たれ、所定の断熱能が保持される。
【0084】比較例:金属板ボルト口が断熱材で塞が
れ、ボルトが見えないため、計画どおりボルトが通過さ
れないことが欠点である。さらに、断熱材目地部が金属
板で覆われ、圧縮施工、目地の閉じた状態が確認できな
い。
【0085】[美観] 本発明:波形金属板の突条の強軸を支持具で押えるた
め、断熱材の反作用による金属板への力を押さえ込み変
形が目立たないため、美観に優れる。
【0086】比較例:ボルトにより約304mm、ある
いは約228mm間隔で保持したところ、ボルト保持部
以外の部分が膨れ、撓みが見られ、美観に優れないこと
が分かった。なお、撓みを目立たないように、ボルト保
持間隔を短くすることは、経済上優れない。
【0087】[加工・美観・視線性] 本発明:金属板をR加工せずに使用できるのでコスト上
のメリットがあり、また、金属板間の目地処理ができ
た。さらに、突条がトンネル軸を向いており、運転上の
視線を向ける機能に優れる。
【0088】比較例:金属板を保持するボルト間隔を短
くしないと円周方向に金属板間の目地を綺麗に閉じられ
ない。あるいは、板厚を厚くしてR加工しないと、当該
目地を綺麗に閉じられないので、経済上優れない。ま
た、前述のように目地が綺麗に閉じられないので、視線
性は不十分である。
【0089】[耐火性] 本発明:金属板の各コーナーが肉厚の金属に支持されて
おり、そのため、高温時の軟化変形が小さく、目地から
熱気が侵入することがなく、耐火性能が発揮される。
【0090】比較例:ボルト保持部から金属板の角の部
位が高温に晒されて軟化するため、熱気が侵入しやすく
なり、耐火性能が十分に発揮されない。
【0091】前記のとおり、実施例によって、比較例に
比べて本発明のトンネル内耐火被覆構造の有効性が確認
できた。
【0092】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるので次のよう
な効果を有している。
【0093】シールドトンネル、沈埋トンネル又は開削
トンネルの何れかのトンネルに施工された鉄筋コンクリ
ート、鉄又は鉄及びコンクリートの合成体からなる一次
覆工体の内側に、トンネル内空側表面が金属板で覆われ
た断熱材からなる耐火パネルを設置したことにより、ト
ンネル内で火災事故が発生したとき、火災によるトンネ
ル内の高温の熱は前記耐火パネルで遮断されて一次覆工
体のコンクリートに伝達されないので、当該コンクリー
トが熱から保護されて水分蒸発により熱劣化しない効果
がある。
【0094】特に、断熱材のトンネル内空側表面が金属
板で覆われていることによる熱遮断作用が顕著であり、
結果、火災後の一次覆工体の修復工事が不要となり、そ
の修復工事に要する費用の削減、その間トンネル内の通
行停止などによる経済的損失を解消できる効果がある。
【0095】また、耐火パネルは請求項2以下の各項に
記載の各断熱材の積層構造及び、各断熱材のそれぞれの
組成、組み合せ等で、熱遮断性、施工性、製作コストな
どの面で優れた効果を奏する。すなわち、断熱材を不定
形耐火物、耐火ボード及びセラミックファイバーおよび
グラスファイバーの1種又は2種以上を組み合わせて、
且つこれらが可縮性を有し、又は可縮性を有しない材料
で構成し、さらに、前記断熱材に、この断熱材と同種材
料の第2の断熱材を積層し、または、この第2の断熱材
を、前記の断熱材より耐熱温度の低い断熱材で構成し、
さらに、前記金属板の形状を波形断面に構成にするなど
により、前記の相互作用で、熱遮断性、施工性、製作コ
ストなどの面で一層の効果が期待できる。
【0096】更に、一次覆工体の内側に用いる金属板を
有する耐火パネルである断熱材を覆う構成は供用時の落
下不安を解消せしめる。
【0097】また、一次覆工体の内側に用いる金属板を
有する耐火パネルである断熱材を覆う構成はトンネルの
美観保持のための清掃作業上の機能として、水噴霧によ
る清掃を行うと、汚れが容易に落とせる。
【0098】さらに、本発明の支持構造によると、断熱
材同士の目地と、金属板同士の合わせ部がずれて形成さ
れているので、これらの各部位を介して熱流が耐火パネ
ル背面の隙間に回り込む原因を解消できる。
【0099】また、耐火パネルは請求項2〜12の各項
に記載の断熱材、金属板、支持具、固定具等の各部材相
互の取り合い構成により、熱遮断性、施工性、製作コス
ト、供用時の安全性、防汚性、景観性などの面で一層優
れた作用を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】シールドトンネルによって構築された既設道路
トンネルの、コンクリート覆工内面の耐火被覆構造の正
面図である。
【図2】図(A)は、同図(B)のa−a拡大断面図、
(B)は、図1と同じトンネルの正面図である。
【図3】図1の複数の耐火パネルを円弧状に組み立てた
概要斜視図である。
【図4】図3の金属板の単体の斜視図である。
【図5】(A)は、耐火被覆構造の各部材を組み立てる
施工工程の第1ステップの途中の状態をフラットに展開
して示す側面説明図、(B)は、耐火パネルを構成する
断熱材と金属板との大きさの関係を示す底面図、(C)
は、図(A)の現実の配置形態として、トンネル内面の
円弧に沿って配設する円弧配置態様を示す説明図であ
る。
【図6】図(A)は、第1ステップの後半の状態をフラ
ットに展開して示す側面説明図、(B)は、(A)の底
面図、(C)は、(B)のb−b断面図、(D)は、図
(A)の現実の配置形態として、トンネル内面の円弧に
沿って配設する円弧配置態様を示す説明図である。
【図7】(A)は、第2ステップの途中の状態をフラッ
トに展開して示す側面説明図、(B)は、図(A)の現
実の配置形態として、トンネル内面の円弧に沿って配設
する円弧配置態様を示す説明図である。
【図8】図(A)は、第2ステップの終了時の状態をフ
ラットに展開して示す側面説明図、(B)は、(A)の
底面図、(C)は、(B)のc−c断面図、(D)は、
図(A)の現実の配置形態として、トンネル内面の円弧
に沿って配設する円弧配置態様を示す説明図である。
【図9】図(A)は、第3ステップの途中の状態をフラ
ットに展開して示す側面説明図、(B)は、(A)のd
−d断面図、(C)は、図(A)の現実の配置形態とし
て、トンネル内面の円弧に沿って配設する円弧配置態様
を示す説明図である。
【図10】(A)は、第3ステップの最終時の状態をフ
ラットに展開して示す側断面図、(B)は、図(A)の
現実の配置形態として、トンネル内面の円弧に沿って配
設する円弧配置態様を示す説明図である。
【図11】(A)は、図10(A)の底面図、(B)
は、(A)のe−e断面図である。
【図12】(A)は第4ステップを示し、図10におい
て、耐火パネルの2つの単体をトンネル周方向に接合し
た底面図、(B)は、(A)のf−f断面図である。
【図13】(A)は、固定ボルト、間隔保持具、支持
具、ワッシャー、ナット等の部材を分離して示す説明
図、(B)は組み立て後の断面図である。
【図14】(A)は、長尺の支持具の中間部の正面図、
(B)は、中間部を一部省略して示す支持具の全長の正
面図、(C)は、他例として短尺の支持具を示す正面図
である。
【図15】図1と異なる他の施工例として沈埋トンネル
によって構築された既設道路トンネルの、コンクリート
覆工内面の耐火被覆構造の正面図である。
【図16】火災想定曲線をグラフで示す図である。
【符号の説明】
1 地山 2 既設道路トンネル 2a 既設道路トンネル 3 一次覆工体 3a 一次覆工体 3b 一次覆工体の内面 4 床スラブ 5 道路床 6 耐火パネル 7 目地部 7a 目地部 8 断熱材 8a 第1層断熱材 8b 第2層断熱材 9 中間仕切り壁 10 金属板 11 支持具 11a 山部 11b 両側部 12 固定具(固定ボルト) 13 波形状 14 仮設治具 15a 第1層の目地 15b 第2層の目地 16 合わせ部位 17 アンカーナット 18 目地部断熱材 20 ナット(緩み止めナット) 21 ボルト挿通孔 22 ボルト用長孔 23 間隔保持具 24 ロックワッシャー 25 座金 26 ワッシャー 27 ロックワッシャー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広沢 規行 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 中村 稔 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 川村 彰誉 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 Fターム(参考) 2D055 CA04 KB03 KB07 LA17

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールドトンネル、沈埋トンネル又は開
    削トンネルの何れかのトンネルに施工された鉄筋コンク
    リート、鉄又は鉄及びコンクリートの合成体からなる一
    次覆工体の内側に用いるトンネル内耐火被覆構造であっ
    て、トンネル内空側表面が金属板で覆われた断熱材より
    なる耐火パネルと、トンネル周方向に伸長しており、ト
    ンネル軸方向に隣り合う耐火パネル同士を結合すると共
    に、固定具を介して前記耐火パネルを一次覆工体に固定
    する支持具からなり、前記金属板はトンネル周方向に波
    形状を有していることを特徴とするトンネル内耐火被覆
    構造。
  2. 【請求項2】 前記支持具が、所定長、所定幅の平板ま
    たは、長手方向に沿って中央部に突条を有する所定長、
    所定幅の平板からなることを特徴とする請求項1記載の
    トンネル内耐火被覆構造。
  3. 【請求項3】 前記支持具が、前記固定具に対し移動で
    きる大きさの固定具挿入用開口部を有することを特徴と
    する請求項1又は2記載のトンネル内耐火被覆構造。
  4. 【請求項4】 前記固定具がボルトであり、一次覆工体
    に埋め込まれた雌ネジと前記支持具が前記ボルトで固定
    されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項
    に記載のトンネル内耐火被覆構造。
  5. 【請求項5】 一次覆工体と前記支持具との間に前記断
    熱材の厚さを規定する間隔保持具を介在させたうえ、前
    記支持具が一次覆工体に固定されていることを特徴とす
    る請求項1〜4の何れか1項に記載のトンネル内耐火被
    覆構造。
  6. 【請求項6】 前記間隔保持具は、筒体からなり請求項
    4記載の雌ネジと前記支持具との間において、前記ボル
    トに嵌合されていることを特徴とする請求項5記載のト
    ンネル内耐火被覆構造。
  7. 【請求項7】 前記支持具が、トンネル軸方向に隣接す
    る耐火パネル間で、トンネル周方向に延長する目地部に
    可縮性を有する目地部断熱材を介して配置されているこ
    とを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のトン
    ネル内耐火被覆構造。
  8. 【請求項8】 トンネル周方向に隣接する耐火パネルの
    金属板同士が重なり合うように配置されていることを特
    徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のトンネル内
    耐火被覆構造。
  9. 【請求項9】 トンネル周方向に隣接する耐火パネルの
    金属板同士の合わせ部位と断熱材の目地がずれているこ
    とを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のトン
    ネル内耐火被覆構造。
  10. 【請求項10】 断熱材が2層構造からなり、金属板に
    面する第1層の断熱材の目地と、金属板同士の合わせ部
    位がずれていると共に、一次覆工体に面する第2層の断
    熱材の目地と前記第1層の断熱材の目地がずれているこ
    とを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載のトン
    ネル内耐火被覆構造。
  11. 【請求項11】 耐火パネルを形成する前記断熱材が可
    縮性を有することを特徴とする請求項1〜10の何れか
    1項に記載のトンネル内耐火被覆構造。
  12. 【請求項12】 トンネル周方向に隣接するパネル間の
    断熱材の目地、トンネル軸方向に隣接する断熱材の目
    地、トンネル周方向で隣接する第1層の断熱材の目地及
    び第2層の断熱材の目地のうち、何れか1つ又は2つ以
    上の目地について、隣接する断熱材が互いに圧縮されて
    目地を構成することを特徴とる請求項1〜11の何れか
    1項に記載のトンネル内耐火被覆構造。
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