JP2001271583A - トンネル内壁測定システムおよびトンネル内壁測定方法 - Google Patents

トンネル内壁測定システムおよびトンネル内壁測定方法

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JP2001271583A
JP2001271583A JP2000083950A JP2000083950A JP2001271583A JP 2001271583 A JP2001271583 A JP 2001271583A JP 2000083950 A JP2000083950 A JP 2000083950A JP 2000083950 A JP2000083950 A JP 2000083950A JP 2001271583 A JP2001271583 A JP 2001271583A
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tunnel
face
wall
light
measuring
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JP2000083950A
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Masashi Naito
将史 内藤
Mitsumasa Okamura
光政 岡村
Hajime Umekawa
肇 梅川
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Toda Corp
Original Assignee
Toda Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル内壁を短時間かつ連続的に測定でき
るトンネル内壁測定システムおよびトンネル内壁測定方
法を提供すること。 【解決手段】 トンネル壁面を走査するためのレーザー
光を所定の発光範囲で発光する発光部210と、前記ト
ンネル壁面からの前記レーザー光の反射光を所定の受光
範囲で受光する受光部220と、前記レーザー光の発光
から受光までにかかる時間に基づき、前記発光手段の付
近の所定の計測点から前記トンネル壁面までの距離を演
算し、この演算結果に基づきトンネル壁面の形状を演算
する演算部154とを含む測定装置100およびハンデ
ィターミナル150を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被視準体を用いな
いトンネル内壁測定システムおよびトンネル内壁測定方
法に関する。
【0002】
【背景技術および発明が解決しようとする課題】トンネ
ル掘削においては、掘削予定の断面積以上に掘削する余
掘りの量が増えると、ライニングのために打設されるコ
ンクリート量等が増加し、また、同時に施工効率の低下
を来すため、工事の工期、経済性に大きな悪影響を及ぼ
す。
【0003】近年、これまでトンネル掘削の基準として
いた鋼製支保工が、工事費のコスト低減に伴うトンネル
支保の見直しにより、使用されない場合も増えてきてい
ること、また、二次覆工コンクリートの巻き厚管理が重
用視されていること等から断面測定による掘削管理の必
要性が高まっている。
【0004】トンネル断面測定の従来方式としては、被
視準体を用いない断面測定器等を用いているが、測定器
の設置位置の垂直断面しか測定できないため、切羽近傍
での測定に危険性が伴うこと、測定器の据え付けに時間
がかかる等の問題がある。
【0005】また、特に中硬岩の地山を掘削する場合、
切羽の不連続面の存在が地山安定性を左右することにな
る。したがって、適切なトンネル支保設計、施工の安全
性の確保等を実現するためには、切羽の不連続面の出現
頻度、位置、構造等を十分に把握することが重要であ
る。
【0006】軟岩の地山を掘削する場合、比較的変位が
大きく、継続して変形が生じるため、対策工の検討を進
めやすいが、中硬岩の地山を掘削する場合には、不連続
面で形成されたキーブロック(当該ブロック(岩)の崩
壊によって他のブロックの崩壊を引き起こす岩のこと)
が突然崩落して大きな事故となることが多く、安全性の
確保等の実現が極めて重要となる。
【0007】本発明は、上記の課題に鑑みなされたもの
であり、その目的は、トンネル内壁状況を短時間かつ連
続的に計測できるトンネル内壁測定システムおよびトン
ネル内壁測定方法を提供することにあり、特に、切羽の
不連続面構造を迅速に把握することのできるトンネル内
壁測定システムおよびトンネル内壁測定方法を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るトンネル内壁測定システムは、山岳ト
ンネルにおいて用いられ、被視準体を用いずにトンネル
壁面の形状を計測するトンネル内壁測定システムにおい
て、前記トンネル壁面を走査するためのレーザー光を所
定の発光範囲で発光する発光手段と、前記トンネル壁面
からの前記レーザー光の反射光を所定の受光範囲で受光
する受光手段と、前記レーザー光の発光から受光までに
かかる時間に基づき、前記発光手段の付近の所定の計測
点から前記トンネル壁面までの距離を演算し、この演算
結果に基づきトンネル壁面の形状を演算する演算手段
と、を含み、前記レーザー光を反射して投射するための
回転駆動可能な反射板と、前記反射板を回転駆動する手
段と、を含み、前記反射板を回転駆動し、反射角度を変
えながら前記トンネル内壁へ向け前記レーザー光を発光
することを特徴とする。
【0009】本発明によれば、レーザー光のトンネル壁
面からの反射光を所定の受光範囲で受光できるため、受
光するために受光手段の設置角度を変更する必要をなく
し、短時間に連続的に測定することができる。連続して
測定することにより、トンネル壁面の形状を短時間で把
握することができる。これにより、トンネルの内径や切
羽の変位を迅速に把握することができる。
【0010】また、本発明によれば、発光部分を回転さ
せるのではなく、反射部分を回転することにより、発光
部分の故障率を低減し、安定して連続的に測定すること
ができる。
【0011】また、反射板を回転駆動することにより、
発光部分を直接回転する場合と比べてより広範囲に発光
することができる。これにより、例えば、トンネルの内
径を計測する場合、天端等の上面だけでなく、待避道部
分等の側面も快適に測定できる。
【0012】さらに、反射板を適用することにより発光
と受光の光軸を一致させ、正確な測定が行える。
【0013】また、前記発光手段および前記受光手段を
有するレーザー光ユニットと、当該レーザー光ユニット
の傾きを計測する傾斜測定手段と、を含み、前記演算手
段は、前記傾きの計測結果に基づき、前記トンネル壁面
までの距離の演算結果および前記トンネル壁面の形状の
演算結果の少なくとも一方を補正することが好ましい。
【0014】これによれば、上り勾配での掘削、下り勾
配での掘削、曲線掘削等のトンネル底面に傾きが生じる
場合においても短時間かつ連続的にトンネル壁面の形状
を把握することができる。
【0015】また、超音波を用いてトンネル内の前記レ
ーザー光ユニットの設置高さを計測し、この設置高さに
基づき前記計測点の設置高さを計測する手段を含むこと
が好ましい。
【0016】これによれば、計測点を変更して測定する
場合であっても短時間に測定することができる。すなわ
ち、例えば、トンネルの天端だけ測定する場合は前記発
光手段、前記受光手段および前記計測点を前記天端付近
に設けることが好ましい。すなわち、高い位置に設けた
ほうが連続的に測定しやすい。このように、基準位置か
ら高さを変更した場合でも、再度基準位置を設定し直さ
なくても高さの補正処理を行うだけで速やかに測定を開
始することができる。
【0017】また、前記トンネル壁面までの距離の演算
結果および前記トンネル壁面の形状の演算結果の少なく
とも一方を記憶する記憶手段を有する携帯情報端末を含
むことが好ましい。
【0018】これによれば、携帯情報端末を用いて計測
結果を持ち運ぶことができるため、コンピュータを用い
て計測結果を加工する場合等において、携帯情報端末の
情報を種々のコンピュータに記憶させやすい。
【0019】また、前記発光手段は、前記レーザー光の
周波数を変化させながら発光することが好ましい。
【0020】これによれば、発光から受光までに多少時
間がかかる場合であっても、発光した光を波長により区
別できるため、連続的に測定することができる。
【0021】また、前記受光範囲は100度以上180
度以下に設定されていることが好ましい。
【0022】これによれば、広範囲に測定することがで
き、例えば、トンネルの内径を計測する場合、天端等の
上面だけでなく、待避道部分等の側面も快適に測定でき
る。
【0023】なお、100度以上180度以下に設定す
るのは、受光範囲が100度未満では、トンネルの断面
測定において測定装置の向きを変える必要が生じ、受光
範囲が180度を超えると実用的な範囲外であり、測定
時間の増大の一因となってしまうからである。
【0024】また、前記トンネル壁面の一部である切羽
を撮像する撮像手段を含み、前記演算手段は、演算によ
り求めた前記トンネル壁面の形状および前記撮像手段の
撮像結果に基づき、前記切羽の形状を演算することが好
ましい。
【0025】これによれば、撮像データと、発光と受光
により求められる切羽の形状データとを用いて、切羽の
形状、特に、切羽の不連続面を正確に把握することがで
きる。
【0026】例えば、撮像データだけを用いて画像処理
(リニアメント抽出)を行った場合、切羽のエッジ等は
判断しやすいが、切羽の稜線も不連続面として取り扱っ
てしまう場合がある。
【0027】一方、発光と受光により求められる切羽の
形状データだけを用いた場合、凹凸は判断しやすいが、
不連続面を把握するには正確性に欠ける。
【0028】撮像データと、発光と受光により求められ
る切羽の形状データの両方を用いることにより、不連続
面を正確に把握することができる。
【0029】なお、この場合、計測の対象となるトンネ
ル壁面としては、切羽を対象とすることが好ましい。
【0030】また、前記発光手段と、前記受光手段と、
前記撮像手段とを有する測定装置を、前記トンネルの内
部を切羽方向に走行させる走行手段を含むことが好まし
い。
【0031】これによれば、掘削によって切羽の位置が
変わった場合でも、それに合わせて測定装置を迅速に移
動でき、切羽の不連続面の把握等の連続して測定を行う
必要がある場合に快適に測定を行うことができる。
【0032】ここで、前記走行手段は、前記トンネルの
側壁に設けられるレールと、レール上を走行させる走行
装置を含むことが好ましい。
【0033】これによれば、測定装置がトンネルの側壁
を走行するため、施工サイクルの妨げとならずに迅速に
切羽の不連続面の把握等を行うことができる。
【0034】また、ここで、前記携帯情報端末は、前記
発行手段、前記受光手段、前記走行手段を制御する制御
手段を含むことが好ましい。
【0035】これによれば、遠隔操作で所望のトンネル
壁面の測定を行うことができる。
【0036】また、前記演算手段は、前記切羽の掘削に
伴って前記切羽の形状の演算を連続して行い、前記切羽
の3次元の形状を演算することが好ましい。
【0037】これによれば、切羽の不連続面等を3次元
で把握することができるので、切羽の構造をより正確に
把握することができる。
【0038】また、前記切羽の3次元の形状に基づき、
前記切羽に存在する当該ブロックの崩壊によって他のブ
ロックの崩壊を引き起こすキーブロックを把握する手段
を含むことが好ましい。
【0039】これによれば、キーブロックも把握するこ
とができ、切羽の崩壊等を適切に防止しつつトンネルの
構築を行うことができる。
【0040】また、本発明に係るトンネル内壁測定方法
は、トンネル壁面の形状を計測するトンネル内壁測定方
法において、前記トンネル壁面を走査するためのレーザ
ー光を発光する工程と、前記トンネル壁面からの前記レ
ーザー光の反射光を所定の受光範囲で受光する工程と、
前記レーザー光の発光から受光までにかかる時間の計測
結果に基づき、所定の計測点から前記トンネル壁面まで
の距離を演算し、この演算結果に基づきトンネル壁面の
形状を演算する演算工程と、を含むことを特徴とする。
【0041】本発明によれば、レーザー光のトンネル壁
面からの反射光を所定の受光範囲で受光できるため、受
光するために受光手段の設置角度を変更する必要をなく
し、短時間に連続的に測定することができる。連続して
測定することにより、トンネル壁面の形状を短時間で把
握することができる。これにより、トンネルの内径や切
羽の変位を迅速に把握することができる。
【0042】また、前記計測点の傾きを計測する工程を
含み、前記演算工程は、前記傾きの計測結果に基づき前
記トンネル壁面までの距離の演算結果および前記トンネ
ル壁面の形状の演算結果の少なくとも一方の補正を行う
工程を含むことが好ましい。
【0043】これによれば、上り勾配での掘削、下り勾
配での掘削、曲線掘削等のトンネル底面に傾きが生じる
場合においても短時間かつ連続的にトンネル壁面の形状
を把握することができる。
【0044】また、前記演算工程は、前記トンネル壁面
の一部である待避道の形状を演算する工程を含むことが
好ましい。
【0045】これによれば、一般的なトンネル内径計測
では計測の難しい待避道部分も快適に計測できる。
【0046】また、前記トンネル壁面の一部である切羽
の撮像を行う撮像工程を含み、前記演算工程は、前記切
羽の撮像結果に基づき、前記切羽の形状を演算する工程
を含むことが好ましい。
【0047】例えば、撮像データだけを用いて画像処理
(リニアメント抽出)を行った場合、切羽の稜線も不連
続面として取り扱ってしまう場合がある。
【0048】一方、発光と受光により求められる切羽の
形状データだけを用いた場合、凹凸は判断しやすいが、
不連続面を把握するには正確性に欠ける。
【0049】そこで、撮像データと、発光と受光により
求められる切羽の形状データの両方を用いることによ
り、キーブロック等も把握することができ、切羽の崩壊
等を適切に防止しつつトンネルの構築を行うことができ
る。
【0050】また、前記レーザー光の発光、受光、前記
切羽の撮像は、トンネルの掘削に伴って複数回行われ、
前記演算工程は、複数の受光結果および複数の撮像結果
に基づき、前記切羽の3次元形状を演算する工程を含む
ことが好ましい。
【0051】これによれば、切羽の3次元形状を把握す
ることにより、切羽の構造をより正確に把握することが
できる。
【0052】また、前記切羽の3次元形状に基づき、前
記切羽に存在する当該ブロックの崩壊によって他のブロ
ックの崩壊を引き起こすキーブロックを把握する工程を
含むことが好ましい。これによれば、キーブロックを把
握することができ、切羽の崩壊等を適切に防止しつつト
ンネルの構築を行うことができる。
【0053】
【発明の実施の形態】次に、本発明を適用した好適な実
施の形態を、山岳トンネルの内径計測(断面計測)に適
用した例を用いて、図面に基づき詳細に説明する。
【0054】(測定装置の説明)図1は、本実施の形態
の一例に係るトンネル内壁測定システムの全体図であ
る。
【0055】トンネル内壁測定システムは、トンネル3
00において、切羽390や、天端392等のトンネル
内壁にレーザー光である投射光500を投射し、トンネ
ル内壁からの反射光502を受光する測定装置100を
含んで構成されている。
【0056】一般に、トンネル内壁測定システムとして
は、被視準体を用いた測定システムや、被視準体を用い
ない測定システムも実現されている。しかし、被視準体
を用いた測定システムは、精度はあるものの被視準体の
設置に時間がかかる。一方、被視準体を用いない測定シ
ステムでは測定角度が固定されているものが多く、測定
の都度、測定角度を手動で変更しなければならなかった
り、測定角度が自動的に変更できるものであっても変更
に時間がかかるものがほとんどであった。
【0057】本実施の形態では、測定角度を自動的かつ
短時間で変更できる測定装置100であって、かつ、広
範囲な測定が可能な測定装置100を実現している。図
1に示すように、測定装置100は、トンネル内壁へ向
け投射光500を発光し、トンネル内壁からの反射光5
02を受光する。
【0058】より具体的には、測定装置100は、トン
ネル断面の180度を0.5度ずつ測定でき、1回あた
り約26ミリ秒で計測できる。したがって、トンネル断
面の180度を0.5度ずつ計測した場合でも、底面を
除くトンネル断面の計測を約9秒で行うことができる。
【0059】以下、この測定装置100を用いたトンネ
ル内壁測定システムについて説明する。
【0060】図2は、本実施の形態の一例に係るトンネ
ル内壁測定システムの機能ブロック図である。
【0061】測定装置100は、レーザー光の発光と受
光を行うユニット化されたレーザー光ユニット200を
含んで構成されている。
【0062】レーザー光ユニット200は、トンネル壁
面を走査するためのレーザー光を所定の発光範囲で発光
する発光部210と、前記トンネル壁面からの前記レー
ザー光の反射光を所定の受光範囲で受光する受光部22
0とを含んで構成されている。
【0063】また、レーザー光ユニット200は、反射
板を有する回転ミラー230と、回転ミラー230を回
転駆動する駆動部240とを含んで構成されている。
【0064】発光部210から発光されたレーザー光
が、回転駆動されて所定の角度に調整された反射板で反
射してトンネル壁面へ向け投射される。
【0065】一方、トンネル壁面からの反射光は、前記
反射板で反射されて受光部220で受光される。
【0066】このように、反射板を適用することによ
り、発光部210と受光部220の光軸を一致させ、正
確な測定が行える。
【0067】また、測定装置100は、発光部210お
よび受光部220を有するレーザー光ユニット200の
傾きを計測する傾斜測定手段である2軸傾斜計110
と、超音波を用いてレーザー光ユニット200の設置高
さを計測する超音波センサー120を含んで構成されて
いる。
【0068】また、本実施の形態に係るトンネル内壁測
定システムは、測定装置100に加えて記憶部152と
演算部154を有する携帯情報端末であるハンディター
ミナル150と、PC(パーソナルコンピューター)1
90を含んで構成されている。
【0069】レーザー光ユニット200での発光から受
光までにかかった時間を示す時間データ、2軸傾斜計1
10で測定された傾きデータ、超音波センサー120で
測定された高さデータは、測定装置100に含まれるマ
ルチプレクサー130によりハンディターミナル150
に送られる。
【0070】ハンディターミナル150は、演算部15
4を用いて、時間データに基づき、発光部210の付近
の所定の計測点からトンネル壁面までの距離を演算し、
この演算結果に基づきトンネル壁面の形状を演算する。
【0071】また、演算部154は、傾きデータおよび
高さデータに基づき、トンネル壁面までの距離の演算結
果およびトンネル壁面の形状の演算結果を補正する。
【0072】また、ハンディターミナル150は、補正
された、トンネル壁面までの距離の演算結果およびトン
ネル壁面の形状の演算結果を記憶部152に記憶する。
【0073】作業者は、ハンディターミナル150を持
ち運んでPC190に接続して記憶部152内の演算結
果を示す情報をPC190に読み取らせる。
【0074】また、作業者は、読み取らせた演算結果を
PC190で加工してグラフ表示したり、データ分析を
行ったりすることができる。
【0075】記憶部152や演算部154の機能を測定
装置100に組み込むことも可能であるが、これらの機
能をハンディターミナル150に組み込むことにより、
計測結果を持ち運ぶことができるため、計測結果を種々
のコンピュータに記憶させやすく、データの加工等を行
いやすい。
【0076】なお、例えば、演算部154の機能を測定
装置100に組み込む場合、超音波センサー120を、
超音波を用いてトンネル内のレーザー光ユニット200
の設置高さを計測し、この設置高さに基づき計測点の設
置高さを計測するように構成することが可能である。
【0077】次に、これら各部の機能を組み込んだ実際
の測定装置100について説明する。
【0078】図3は、本実施の形態の一例に係る測定装
置100の全体図である。
【0079】測定装置100は、トンネルの覆工後、す
なわち、変動のない安定した状態の底面に三脚182−
1〜3によって固定される。三脚182と接続された架
台180内には超音波センサー120、マルチプレクサ
ー130、2軸傾斜計110が設けられ、架台180上
にレーザー光ユニット200が設置されている。
【0080】超音波センサー120は、レーザーマーカ
ー122、反射板126、超音波センサー120を含ん
で構成されている。
【0081】測定の開始時において、レーザーマーカー
122から発光されて反射板126により下方に反射さ
れるレーザー光が、トンネル底面に設けられた所定の基
準点に合うように三脚182を微調整する。
【0082】基準点自体はあらかじめ3次元における位
置が把握されているため、後は計測における計測点Pの
高さと、計測方向が分かれば計測点Pの3次元における
位置が把握できることになる。
【0083】計測点Pの高さを測定するのが超音波セン
サー120である。作業者によるハンディターミナル1
50からの指示により、超音波センサー120が起動
し、トンネル底面から計測点Pまでの高さが計測され
る。なお、ここで、計測点Pとしてはレーザー光ユニッ
ト200の設置される架台180の上部であってもよ
く、レーザー光ユニット200内の所定の点であっても
よい。
【0084】また、計測点Pを変更して測定する場合で
あっても短時間に測定することができる。すなわち、例
えば、トンネル300の天端だけ測定する場合は発光部
210、受光部220および前記計測点Pを天端392
付近に設けることが好ましい。すなわち、高い位置に設
けたほうが連続的に測定しやすい。このように、基準位
置から高さを変更した場合でも、再度基準位置を設定し
直さなくても高さの補正処理を行うだけで速やかに測定
を開始することができる。
【0085】また、レーザー光ユニット200はユニッ
ト化され、超音波センサー120自体も架台180に設
置されるものであるため、所定点の高さが分かれば、そ
の値に既知の所定点から計測点Pまでの高さを加えれば
計測点Pまでの高さは容易に求められることになる。
【0086】また、計測点Pの方向の把握のため、測定
装置100の傾きが2軸傾斜計110により求められ
る。ここで、2軸傾斜計110は、水平に直交する2軸
傾斜角を同時に計測するものであり、気泡移動による導
電抵抗変化を検出して傾きを計測するものである。
【0087】これによれば、上り勾配での掘削、下り勾
配での掘削、曲線掘削等のトンネル底面に傾きが生じる
場合においても短時間かつ連続的にトンネル壁面の形状
を把握することができる。
【0088】このようにして計測された高さデータおよ
び傾きデータは、マルチプレクサー130を介してハン
ディターミナル150へ向け送られる。
【0089】以上のようにして高さと向きが把握された
状態でトンネル壁面の計測が行われる。実際の計測を行
うのがレーザー光ユニット200である。
【0090】図4は、本実施の形態の一例に係るレーザ
ー光ユニット200の模式図である。
【0091】レーザー光ユニット200は、発光部21
0と、受光部220と、反射板232の設けられた回転
ミラー230と、回転ミラー230を回転駆動する駆動
部240と、発光部210から発光された投射光500
を、反射板232へ向け反射する反射板250とを含ん
で構成されている。
【0092】発光部210で発光された投射光500
は、反射板250で反射し、さらに、回転ミラー230
の反射板232で反射してトンネル壁面へ向け投射され
る。
【0093】トンネル壁面で反射した反射光502は、
回転ミラー230の反射板232で反射して受光部22
0で受光される。
【0094】なお、本実施例では、回転ミラー230の
回転軸の中心と回転ミラー230上の反射板232が交
わる部分を計測点Pとして設定している。
【0095】回転ミラー230は、駆動部240により
回転駆動される。これにより反射板232は、図4での
正面向きの状態から、右側面向きの状態を経て、背面向
きの状態まで0.5度単位で180度回転可能に形成さ
れている。これにより、投射光500もトンネル断面に
おける右側面から天端392を介して左側面まで投射可
能になっている。
【0096】このように、発光部210を回転させるの
ではなく、発光部210から発光された投射光500の
反射部分である回転ミラー230を回転することによ
り、発光部210の故障率を低減し、安定して連続的に
測定することができる。
【0097】また、反射板232を回転駆動することに
より、発光部210を直接回転する場合と比べてより広
範囲に発光することができる。これにより、トンネル3
00の内径を計測する場合、天端392等の上面だけで
なく、待避道部分等の側面も快適に測定できる。
【0098】次に、測定装置100を用いたトンネル3
00の内径計測について説明する。
【0099】図5は、本実施の形態の一例に係るトンネ
ル内径計測時の模式図である。
【0100】図5に示すように、計測範囲は右側面へ向
けた投射光590から左側面へ向けた投射光580まで
の角度θである。なお、角度θが100度から180度
まで任意の角度を設定することができるようにレーザー
光ユニット200は形成されている。
【0101】投射光580、590等を投射してからそ
の反射光を受光するまでの時間に基づき計測点Pからト
ンネル300の壁面までの距離r1が求められる。ま
た、測定装置100におけるトンネル300の底面から
計測点Pまでの高さHを考慮することにより、実際のト
ンネル内径rが、r=r1+Hという式により求めるこ
とができる。
【0102】次に、本出願の発明者による実際の計測デ
ータについて説明する。
【0103】図6は、トンネル内径の計測結果の一例を
示す図である。
【0104】図6に示すように、予定されるトンネル3
00の形状に沿った形で計測データ400が計測できて
いる。実際には、掘削後に二次覆工が行われてトンネル
300の形状に形成される。
【0105】図7は、トンネル内径の計測結果の他の一
例を示す図である。
【0106】図7に示すように、予定されるトンネル3
02の形状に沿った形で計測データ402が計測できて
いる。ここで、トンネル302の壁面には、待避道も含
まれている。すなわち、これによれば、一般的なトンネ
ル内径計測では計測の難しい待避道部分も快適に計測で
きる。なお、待避道以外にも風管や給排水管等がトンネ
ル壁面に含まれる場合も同様に測定できる。
【0107】以上のように、本実施の形態によれば、レ
ーザー光のトンネル壁面からの反射光を所定の受光範囲
で受光できるため、受光するために受光手段の設置角度
を変更する必要をなくし、短時間に連続的に測定するこ
とができる。連続して測定することにより、トンネル壁
面の形状を短時間で把握することができる。これによ
り、トンネルの内径や切羽の変位を迅速に把握すること
ができる。したがって、トンネル内壁を短時間かつ連続
的に計測できるトンネル内壁測定システムを実現でき
る。
【0108】このように、トンネルの内径を短時間に正
確に把握することにより、余掘りを必要最小限とし、覆
工用コンクリートの打設量等を低減し、トンネルの構築
に要するコストを削減することができる。
【0109】次に、上述した測定装置を用いた切羽の不
連続面の把握手法について説明する。
【0110】(切羽の不連続面の把握についての説明)
軟岩の地山を掘削する場合、比較的変位が大きく、継続
して変形が生じるため、対策工の検討を実施しやすい
が、中硬岩の地山を掘削する場合には、不連続面で形成
されたキーブロック(当該ブロック(岩)の崩壊によっ
て他のブロックの崩壊を引き起こす岩のこと)が突然崩
落して大きな事故となることが多く、安全性の確保等の
実現が極めて重要となる。
【0111】図11(A)は、切羽390の正面の模式
図であり、図11(B)は切羽の平面断面の模式図であ
る。
【0112】図11(A)に示すように、切羽390の
掘削によりキーブロック900の下部を掘削してしまう
と、これに伴ってキーブロック900全体が崩落する。
そして、キーブロック900全体の崩落に伴って、キー
ブロック900が支持していた両側のブロック910、
912も崩落してしまう。
【0113】このような崩落を防止するために切羽39
0の不連続面を把握する手法が必要となる。このような
手法として、例えば、切羽390を撮像して図11
(A)に示す撮像データを用いる手法が考えられるが、
撮像データを用いて画像処理(リニアメント抽出)を行
った場合、切羽の稜線920、922も不連続面として
取り扱ってしまう場合がある。
【0114】一方、上述した発光と受光により求められ
る切羽の形状データだけを用いた場合、図11(B)に
示すような切羽390の凹凸は判断しやすいが、不連続
面を把握するには正確性に欠ける。
【0115】そこで、本実施の形態では、撮像データ
と、発光と受光により求められる切羽の形状データの両
方を用いることとした。
【0116】図8は、本実施の形態の一例に係る切羽3
90の不連続面測定システムの全体図である。また、図
9は、本実施の形態の一例に係る測定装置100の外観
図である。また、図10は、本実施の形態の一例に係る
不連続面測定システムの機能ブロック図である。
【0117】この不連続面測定システムは、図2を用い
て説明したシステムに加えて、切羽390を撮像する撮
像手段であるデジタルカメラ800と、測定装置100
およびデジタルカメラ800を駆動する駆動部650と
を含んで構成されている。
【0118】デジタルカメラ800で撮像された撮像デ
ータは、マルチプレクサ130を介してハンディターミ
ナル150に送られ、記憶部152に累積的に記憶され
る。
【0119】演算部は、受光部220の寿好結果と、デ
ジタルカメラ800の撮像結果を用いて切羽390の不
連続面形状を演算する。
【0120】また、この不連続面測定システムは、測定
装置100等の走行手段として、測定装置100等と一
体的に設けられたタイヤ640と、タイヤ640を駆動
する走行駆動部630と、天端392に設けられたレー
ル620とを含んで構成されている。
【0121】また、測定装置100等は、測定装置10
0およびデジタルカメラ800を備えた駆動部650が
走行駆動部630に固設され、タイヤ640がH型のレ
ール620に支持されることにより、切羽390に向か
って走行可能に形成されている。
【0122】これにより、掘削によって切羽390の位
置が変わった場合でも、それに合わせて測定装置100
等を迅速に移動でき、切羽390の不連続面の把握等の
連続して測定を行う必要がある場合に快適に測定を行う
ことができる。
【0123】また、測定装置100等を、天端392に
設けられたレール620上を走行させることにより、ト
ンネル300の底面を走行する台車や輸送設備等の妨げ
とならずに迅速に切羽の不連続面の把握等を行うことが
できる。
【0124】次に、切羽390の不連続面測定の手順に
ついて説明する。
【0125】図12は、本実施の形態の一例に係る不連
続面測定手順を示すフローチャートである。
【0126】まず、デジタルカメラ800により切羽3
90を撮像し、切羽画像データをハンディターミナル1
50に入力する(ステップS1)。
【0127】また、これと並行して受光部220で得ら
れた切羽形状測定データとしての受光結果をハンディタ
ーミナル150に入力する(ステップS2)。
【0128】そして、ハンディターミナル150内の演
算部154は、記憶部152に記憶された切羽画像デー
タを、切羽形状測定データと所定の校正体とを用いて補
正する(ステップS3)。具体的には、切羽画像データ
は斜めに撮像されたデータであるため、正面から見た画
像に校正する。
【0129】次に、演算部154は、不連続面の自動抽
出を行う(ステップS4)。具体的には、切羽画像デー
タからエッジの抽出等を行う。なお、この段階では、エ
ッジの抽出結果等は、必ずしも不連続面を示すものでは
なく、稜線箇所(凸部)や地質変化部(色濃度が変化し
ている部分)も不連続面として取り扱ってしまう場合が
ある。
【0130】次に、演算部154は、再び切羽形状測定
データを入力し(ステップS5)、誤った不連続面の消
去や、正しい不連続面の追加を行ってデータを補正する
(ステップS6)。
【0131】次に、演算部154は、トンネル距離デー
タを入力する(ステップS7)。これにより、どの地点
で撮像や測定を行ったか把握でき、3次元の不連続面を
把握しやすくなる。
【0132】次に、PC190は、演算部154による
補正後の不連続面データと、トンネル距離データとを用
いて3次元不連続面構造を作成する(ステップS8)。
【0133】これらの切羽画像データの入力(ステップ
S1)から3次元不連続面構造の作成(ステップS8)
までの処理は1掘進(1〜2m)ごとに行われる。
【0134】また、作業者は、所望のデータ数が収集で
きたかどうかを判断し(ステップS10)、所望のデー
タ数が収集できた場合、PC190を用いて不連続構造
の予測(ステップS10)、不連続体の解析(ステップ
S11)を行う。
【0135】具体的には、不連続構造の予測(ステップ
S10)では、不連続面の変化動向に着目して、切羽前
方の不連続面構造の予測を行う。また、不連続体の解析
(ステップS11)では、予測結果に基づき、数値解析
を行ってキーブロック900の出現箇所を予測する。
【0136】以上のように、本実施の形態によれば、撮
像データと、発光と受光により求められる切羽の形状デ
ータとを用いて、切羽の形状、特に、切羽390の不連
続面を正確に把握することができるとともに、キーブロ
ック900等の把握と、出現の予測を行うことができ、
切羽390の崩壊等を適切に防止しつつトンネル300
の構築を行うことができる。
【0137】また、切羽390の不連続面の解析を連続
的に行うことにより、切羽390の不連続面等を3次元
で把握することができ、キーブロック900等をより正
確に把握することができ、切羽390の崩壊等を適切に
防止しつつトンネル300の構築を行うことができる。
【0138】また、実際には、携帯情報端末であるハン
ディターミナル150には、発光部210、受光部22
0、走行駆動部630、デジタルカメラ800を制御す
る制御手段が含まれる。
【0139】これにより、遠隔操作で所望のトンネル壁
面の測定を行うことができる。
【0140】以上、本発明を適用した好適な実施の形態
について説明してきたが、本発明の適用は上記の実施例
に限定されず、種々の変形も可能である。
【0141】例えば、発光部210としてレーザー光の
波長を変えながら発光する発光部を適用することができ
る。これによれば、発光から受光までに多少時間がかか
る場合であっても、発光した光を波長により区別できる
ため、連続的に測定することができる。
【0142】また、同一計測位置でトンネル内壁面の形
状を継続的に計測することにより、トンネルの内径を把
握するだけでなく、トンネルの内空変位や、切羽の押し
出し等を把握することも可能である。これにより、掘削
における安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の一例に係るトンネル内壁測定シ
ステムの全体図である。
【図2】本実施の形態の一例に係るトンネル内壁測定シ
ステムの機能ブロック図である。
【図3】本実施の形態の一例に係る測定装置の全体図で
ある。
【図4】本実施の形態の一例に係るレーザー光ユニット
の模式図である。
【図5】本実施の形態の一例に係るトンネル内径計測時
の模式図である。
【図6】トンネル内径の計測結果の一例を示す図であ
る。
【図7】トンネル内径の計測結果の他の一例を示す図で
ある。
【図8】本実施の形態の一例に係る切羽の不連続面測定
システムの全体図である。
【図9】本実施の形態の一例に係る測定装置の外観図で
ある。
【図10】本実施の形態の一例に係る不連続面測定シス
テムの機能ブロック図である。
【図11】キーブロックを説明するための切羽の模式図
であり、図11(A)は、切羽の正面図であり、図11
(B)は切羽の平面断面図である。
【図12】本実施の形態の一例に係る不連続面測定手順
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 測定装置 110 2軸傾斜計 120 超音波センサー 150 ハンディターミナル 200 レーザー光ユニット 300、302 トンネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅川 肇 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA52 AA53 BB08 CC40 DD06 EE00 FF04 FF11 FF33 FF65 FF67 GG04 GG25 HH04 JJ03 JJ05 JJ15 JJ19 JJ26 LL13 MM07 MM16 QQ23 QQ31

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山岳トンネルにおいて用いられ、被視準
    体を用いずにトンネル壁面の形状を計測するトンネル内
    壁測定システムにおいて、 前記トンネル壁面を走査するためのレーザー光を所定の
    発光範囲で発光する発光手段と、 前記トンネル壁面からの前記レーザー光の反射光を所定
    の受光範囲で受光する受光手段と、 前記レーザー光の発光から受光までにかかる時間に基づ
    き、前記発光手段の付近の所定の計測点から前記トンネ
    ル壁面までの距離を演算し、この演算結果に基づきトン
    ネル壁面の形状を演算する演算手段と、 を含み、 前記発光手段は、 前記レーザー光を反射して投射するための回転駆動可能
    な反射板と、 前記反射板を回転駆動する手段と、 を含み、 前記反射板を回転駆動し、反射角度を変えながら前記ト
    ンネル内壁へ向け前記レーザー光を発光することを特徴
    とするトンネル内壁測定システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記発光手段および前記受光手段を有するレーザー光ユ
    ニットと、 当該レーザー光ユニットの傾きを計測する傾斜測定手段
    と、 を含み、 前記演算手段は、前記傾きの計測結果に基づき、前記ト
    ンネル壁面までの距離の演算結果および前記トンネル壁
    面の形状の演算結果の少なくとも一方を補正することを
    特徴とするトンネル内壁測定システム。
  3. 【請求項3】 請求項1、2のいずれかにおいて、 超音波を用いてトンネル内の前記レーザー光ユニットの
    設置高さを計測し、この設置高さに基づき前記計測点の
    設置高さを計測する手段を含むことを特徴とするトンネ
    ル内壁測定システム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記トンネル壁面までの距離の演算結果および前記トン
    ネル壁面の形状の演算結果の少なくとも一方を記憶する
    記憶手段を有する携帯情報端末を含むことを特徴とする
    トンネル内壁測定システム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記発光手段は、前記レーザー光の周波数を変化させな
    がら発光することを特徴とするトンネル内壁測定システ
    ム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、 前記受光範囲は100度以上180度以下に設定されて
    いることを特徴とするトンネル内壁測定システム。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、 前記トンネル壁面の一部である切羽を撮像する撮像手段
    を含み、 前記演算手段は、演算により求めた前記トンネル壁面の
    形状および前記撮像手段の撮像結果に基づき、前記切羽
    の形状を演算することを特徴とするトンネル内壁測定シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記発光手段と、前記受光手段と、前記撮像手段とを有
    する測定装置を、前記トンネルの内部を切羽方向に走行
    させる走行手段を含むことを特徴とするトンネル内壁測
    定システム。
  9. 【請求項9】 請求項7、8のいずれかにおいて、 前記演算手段は、前記切羽の掘削に伴って前記切羽の形
    状の演算を連続して行い、前記切羽の3次元の形状を演
    算することを特徴とするトンネル内壁測定システム。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記切羽の3次元の形状に基づき、前記切羽に存在する
    当該ブロックの崩壊によって他のブロックの崩壊を引き
    起こすキーブロックを把握する手段を含むことを特徴と
    するトンネル内壁測定システム。
  11. 【請求項11】 トンネル壁面の形状を計測するトンネ
    ル内壁測定方法において、 前記トンネル壁面を走査するためのレーザー光を発光す
    る工程と、 前記トンネル壁面からの前記レーザー光の反射光を所定
    の受光範囲で受光する工程と、 前記レーザー光の発光から受光までにかかる時間の計測
    結果に基づき、所定の計測点から前記トンネル壁面まで
    の距離を演算し、この演算結果に基づきトンネル壁面の
    形状を演算する演算工程と、 を含むことを特徴とするトンネル内壁測定方法。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 前記計測点の傾きを計測する工程を含み、 前記演算工程は、前記傾きの計測結果に基づき前記トン
    ネル壁面までの距離の演算結果および前記トンネル壁面
    の形状の演算結果の少なくとも一方の補正を行う工程を
    含むことを特徴とするトンネル内壁測定方法。
  13. 【請求項13】 請求項11、12のいずれかにおい
    て、 前記演算工程は、前記トンネル壁面の一部である待避道
    の形状を演算する工程を含むことを特徴とするトンネル
    内壁測定方法。
  14. 【請求項14】 請求項11〜13のいずれかにおい
    て、 前記トンネル壁面の一部である切羽の撮像を行う撮像工
    程を含み、 前記演算工程は、前記切羽の撮像結果に基づき、前記切
    羽の形状を演算する工程を含むことを特徴とするトンネ
    ル内壁測定方法。
  15. 【請求項15】 請求項14において、 前記レーザー光の発光、受光、前記切羽の撮像は、トン
    ネルの掘削に伴って複数回行われ、 前記演算工程は、複数の受光結果および複数の撮像結果
    に基づき、前記切羽の3次元形状を演算する工程を含む
    ことを特徴とするトンネル内壁測定方法。
  16. 【請求項16】 請求項15において、 前記切羽の3次元形状に基づき、前記切羽に存在する当
    該ブロックの崩壊によって他のブロックの崩壊を引き起
    こすキーブロックを把握する工程を含むことを特徴とす
    るトンネル内壁測定方法。
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