JP2001271371A - 油圧ショベルの作業装置 - Google Patents

油圧ショベルの作業装置

Info

Publication number
JP2001271371A
JP2001271371A JP2000085033A JP2000085033A JP2001271371A JP 2001271371 A JP2001271371 A JP 2001271371A JP 2000085033 A JP2000085033 A JP 2000085033A JP 2000085033 A JP2000085033 A JP 2000085033A JP 2001271371 A JP2001271371 A JP 2001271371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
lower flange
plate
reinforcing plate
protection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000085033A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Asano
政男 浅野
Kenzo Yanagibashi
憲三 柳橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2000085033A priority Critical patent/JP2001271371A/ja
Publication of JP2001271371A publication Critical patent/JP2001271371A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shovels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 掘削作業時にバケットからこぼれ落ちた掘削
物が、アームに直接衝突するのを抑える。 【解決手段】 アーム6の下面をなす下フランジ6Cに
設けた各保護板24のうち、最も左側に位置する保護板
24の左端面24Aが下フランジ6Cの左端面6Eと同
一平面を形成し、最も右側に位置する保護板24の右端
面24Bが下フランジ6Cの右端面6Fと同一平面を形
成する構成とする。これにより、掘削作業時に岩石等の
掘削物がアーム6に向けて落下したときに、この掘削物
が下フランジ6Cの左端面6E側の角隅部、あるいは右
端面6F側の角隅部に衝突するのを保護板24によって
防止し、アーム6の下フランジ6Cが摩耗、破損してし
まうのを抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土砂等の掘削作業
に好適に用いられる油圧ショベルの作業装置に関し、特
に、バケットによって掘削された掘削物からアームを保
護するアーム保護部材を備えた油圧ショベルの作業装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、土砂等の掘削作業に好適に用い
られる油圧ショベルは、下部走行体と、該下部走行体上
に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に
俯仰動可能に設けられた作業装置とにより大略構成さ
れ、作業装置は、上部旋回体の前部側に俯仰動可能に設
けられたブームと、該ブームの先端側に回動可能に設け
られたアームと、該アームの先端側に回動可能に設けら
れたバケットとにより構成されている。
【0003】そこで、この種の従来技術による油圧ショ
ベルについて図6ないし図11を参照しつつ説明する。
【0004】図中、1は油圧ショベルで、該油圧ショベ
ル1は、クローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2
上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、後述の作業
装置4とにより大略構成されている。
【0005】4は上部旋回体3の前部側に俯仰動可能に
設けられた作業装置で、該作業装置4は、基端側が上部
旋回体3に回動可能に取付けられたブーム5、該ブーム
5の先端側に回動可能に取付けられたアーム6、該アー
ム6の先端側に回動可能に取付けられたバックホー式の
バケット7、該バケット7とアーム6との間に設けられ
た第1,第2のバケットリンク8,9、上部旋回体3と
ブーム5との間に設けられたブームシリンダ10、ブー
ム5とアーム6との間に設けられたアームシリンダ1
1、アーム6と各バケットリンク8,9との間に設けら
れたバケットシリンダ12等により構成されている。
【0006】ここで、アーム6は、図8および図9に示
すように、高張力鋼板等により左,右の側面をなすウェ
ブ6A,6Aと、上面をなす上フランジ6Bと、下面を
なす下フランジ6Cとからなる断面四角形状のボックス
状に形成されている。
【0007】そして、アーム6の基端側にはブーム5が
回動可能にピン結合されるブーム用ボス(図示せず)が
設けられ、アーム6の先端側にはバケット7が回動可能
にピン結合されるバケット用ボス6Dが設けられてい
る。
【0008】13はアーム6の下面をなす下フランジ6
Cに設けられたアーム保護部材で、該アーム保護部材1
3は、バケット7により掘削された岩石、砕石等の掘削
物からアーム6を保護するもので、後述の補強板14と
各保護板15とにより構成されている。
【0009】14はアーム保護部材13を構成する補強
板で、該補強板14は、例えば鋼板材等により、アーム
6の下フランジ6Cよりも薄肉の平板として形成されて
いる。そして、補強板14はアーム6の下フランジ6C
に溶接によって固着され、該下フランジ6Cに沿って
前,後方向(アーム6の長さ方向)に伸長している。
【0010】15,15,…は補強板14に左,右方向
に並んで固着された複数本(例えば、4本)の保護板
で、これら保護板15は、四角柱状の角鋼材により構成
されている。そして、各保護板15は、左,右の端面1
5A,15Bを補強板14にすみ肉溶接することによ
り、左,右方向に均等な間隔をもって前,後方向に伸長
している。
【0011】従来技術による油圧ショベル1は上述の如
き構成を有するもので、この油圧ショベル1は、上部旋
回体3を旋回すると共にブーム5、アーム6等を回動し
てバケット7を所望の掘削場所に移動させ、該バケット
7を回動することにより土砂等を掘削する。そして、上
部旋回体3を旋回させてバケット7を所望の排土場所へ
と移動させた後、該バケット7を回動することにより掘
削した土砂等を排出する。
【0012】ところで、上述の掘削作業時には、バケッ
ト7に岩石、砕石等の掘削物Gが山積みされるので、こ
の状態で急激にバケット7の回動操作、上部旋回体3の
旋回操作等を行うと、このときの振動、衝撃等によって
掘削物Gがバケット7からこぼれ落ち、アーム6に向け
て落下する。
【0013】しかし、アーム6の先端側にはアーム保護
部材13が設けられているので、バケット7からこぼれ
落ちた掘削物Gが、アーム保護部材13の補強板14、
各保護板15等に衝突することにより、当該掘削物Gが
アーム6に直接衝突するのを防止し、アーム6の摩耗、
破損等を抑えることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術では、例えば図9に示すように、アーム保護部材1
3を構成する各保護板15のうち最も左側に位置する保
護板15は、その左端面15Aがアーム6を構成する下
フランジ6Cの左端面6Eよりも寸法Aだけ内側に引込
んだ位置に配設されている。また、各保護板15のうち
最も右側に位置する保護板15は、その右端面15Bが
下フランジ6Cの右端面6Fよりも寸法Aだけ内側に引
込んだ位置に配設されている。即ち、下フランジ6Cの
左,右の端面6E,6Fは、保護板15の左,右の端面
15A,15Bよりもそれぞれ寸法Aだけ左,右方向に
突出する構成となっている。
【0015】このため、バケット7からこぼれ落ちた掘
削物Gが、例えば図10に示すように、下フランジ6C
のうち左端面6Eの角隅部に直接衝突したり、右端面6
Fの角隅部に直接衝突することにより、下フランジ6C
が早期に摩耗、破損してアーム6の寿命が短くなるとい
う問題がある。
【0016】また、長期に亘って掘削物Gが保護板15
に繰返し衝突することにより、例えば図11に示すよう
に保護板15の摩耗が進行していくと、保護板15に衝
突した掘削物Gが、この摩耗した保護板15に沿って矢
示B方向へと移動する間にアーム保護部材13の補強板
14、アーム6の下フランジ6C等に衝突するため、こ
れら補強板14、下フランジ6Cが早期に摩耗、破損
し、アーム6の寿命が短くなるという問題がある。
【0017】さらに、保護板15が摩耗したときには、
この摩耗した保護板15を新たな保護板15に交換する
ことができるが、摩耗、破損等を生じたアーム6の交
換、補修は大掛かりな作業となるだけでなく、多大な費
用が必要となる。このため、保護板15の摩耗が少ない
うちに該保護板15の交換を行わなければならず、保護
板15の交換頻度が多くなるという不具合がある。
【0018】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、バケットからこぼれ落ちた掘削物がアー
ムに直接衝突するのを抑え、アームの寿命を延ばすこと
ができるようにした油圧ショベルの作業装置を提供する
ことを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、ブームと、該ブームの先端側に回動可
能に設けられたボックス状のアームと、該アームの先端
側に回動可能に設けられたバケットと、該バケットによ
り掘削された掘削物から前記アームを保護するため前記
アームの下面に沿って前,後方向に設けられたアーム保
護部材とからなる油圧ショベルの作業装置に適用され
る。
【0020】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記アーム保護部材の左,右両端は、前記アー
ム下面の左,右両端とほぼ同一平面上に配設したことに
ある。
【0021】このように構成したことにより、バケット
によって掘削された岩石、砕石等の掘削物が、該バケッ
トからアームに向けてこぼれ落ちたとしても、落下した
掘削物がアーム下面の左,右両端の近傍部位に直接衝突
するのを保護板によって抑えることができ、アームの摩
耗、破損を抑えることができる。
【0022】請求項2の発明は、前記アームは、左,右
の側面をなすウェブと、上面,下面をなす上,下のフラ
ンジとによりボックス状に構成し、前記アーム保護部材
は、前記下フランジに固着された補強板と、該補強板に
左,右方向に並んで固着された複数の保護板とにより構
成し、該各保護板のうち左,右両側に位置する保護板
は、前記下フランジの左,右両端とほぼ同一平面上に配
設する構成としたことにある。
【0023】このように構成したことにより、補強板に
固着された各保護板のうち左,右両側に位置する保護板
が、下フランジの左,右両端を保護するので、バケット
からアームに向けて落下した掘削物が下フランジの左,
右両端の近傍部位に衝突するのを抑えることができる。
【0024】請求項3の発明は、前記アームは、左,右
の側面をなすウェブと、上面,下面をなす上,下のフラ
ンジとによりボックス状に構成し、前記アーム保護部材
は、前記下フランジに固着され左,右方向の幅寸法が前
記下フランジよりも小さい板材からなる補強板と、該補
強板に左,右方向に並んで固着された複数の保護板とに
より構成し、前記各保護板のうち左,右両側に位置する
保護板は前記補強板の左,右両端部と前記下フランジと
に溶接し、これら下フランジ、補強板および保護板の溶
接部は前記下フランジの左,右両端とほぼ同一平面上に
位置させる構成としたことにある。
【0025】このように構成したことにより、複数の保
護板のうち左,右両側に位置する保護板を、補強板の
左,右両端部とアームの下フランジとに強固に溶接する
ことができる。また、この下フランジ、補強板および保
護板の溶接部が、下フランジの左,右両端から突出する
のを抑え、当該溶接部に掘削物が衝突するのを抑えるこ
とができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る油圧ショベル
の作業装置の実施の形態について図1ないし図5を参照
しつつ詳細に説明する。なお、本実施の形態では上述し
た従来技術と同一の構成要素に同一符号を付し、その説
明を省略する。
【0027】図中、21は従来技術による作業装置4に
代えて本実施の形態に適用した作業装置で、該作業装置
21は、従来技術によるものと同様にブーム5、アーム
6、バケット7、各バケットリンク8,9、ブームシリ
ンダ10、アームシリンダ11、バケットシリンダ12
等により構成されている。しかし、本実施の形態では、
従来技術によるアーム保護部材13に代えて後述するア
ーム保護部材22を用いている点で異なっている。
【0028】22は従来技術によるアーム保護部材13
に代えてアーム6の下面をなす下フランジ6Cに設けら
れたアーム保護部材で、該アーム保護部材22は、図2
および図3に示すように、後述の補強板23と、各保護
板24とにより構成されている。
【0029】23は各保護板24と共にアーム保護部材
22を構成する補強板で、該補強板23は、例えば鋼板
材等により、アーム6の下フランジ6Cよりも薄肉の平
板として形成されている。そして、補強板23は、アー
ム6の下フランジ6Cに溶接等によって固着されること
により、該下フランジ6Cに沿って前,後方向(アーム
6の長さ方向)に伸長している。
【0030】ここで、図3に示すように、補強板23の
左,右方向の幅寸法Cは、下フランジ6Cの左,右方向
の幅寸法Dよりも小さく形成され、補強板23の左,右
両端部は下フランジ6Cの左,右の端面6E,6Fより
も内側に位置している。
【0031】24,24,…は補強板23に左,右方向
に並んで固着された複数本(例えば、5本)の保護板
で、これら保護板24は、四角柱状の角鋼材により構成
されている。そして、各保護板24は、左,右方向に均
等な間隔をもって補強板23に溶接によって固着され、
補強板23に沿って前,後方向に伸長している。
【0032】ここで、各保護板24のうち最も左側に位
置する保護板24は、その左端面24Aが下フランジ6
Cの左端面6Eと同一平面を形成する位置に配設され、
下フランジ6Cの左端面6E近傍に掘削物が直接衝突す
るのを防止できる構成となっている。
【0033】そして、最も左側に位置する保護板24
は、その右端面24Bが補強板23にすみ肉溶接される
と共に、左端面24A側の底面24Cが補強板23の左
端部とアーム6の下フランジ6Cとに溶接され、これら
下フランジ6C、補強板23および保護板24間には、
断面四角形状の溶接部25が形成されている。ここで、
溶接部25は下フランジ6Cの左端面6Eと同一平面上
に位置し、当該溶接部25に掘削物が直接衝突するのを
防止できる構成となっている。
【0034】一方、各保護板24のうち最も右側に位置
する保護板24は、その右端面24Bが下フランジ6C
の右端面6Fと同一平面を形成する位置に配設され、下
フランジ6Cの右端面6F近傍に掘削物が直接衝突する
のを防止できる構成となっている。
【0035】そして、最も右側に位置する保護板24
は、その左端面24Aが補強板23にすみ肉溶接される
と共に、右端面24B側の底面24Cが補強板23の右
端部とアーム6の下フランジ6Cとに溶接され、これら
下フランジ6C、補強板23および保護板24間には、
断面四角形状の溶接部26が形成されている。ここで、
溶接部26は下フランジ6Cの右端面6Fと同一平面上
に位置し、当該溶接部26に掘削物が直接衝突するのを
防止できる構成となっている。
【0036】また、5本の保護板24のうち中央部に位
置する3本の保護板24は、それぞれの左端面24Aと
右端面24Bとが補強板23にすみ肉溶接され、該補強
板23に強固に固着されている。
【0037】このように、本実施の形態による作業装置
21は、アーム保護部材22を構成する各保護板24の
うち最も左側に位置する保護板24を、アーム6を構成
する下フランジ6Cの左端面6Eと同一平面上に配設
し、各保護板24のうち最も右側に位置する保護板24
を、下フランジ6Cの右端面6Fと同一平面上に配設し
ている。
【0038】これにより、掘削作業時にバケット7から
アーム6側に掘削物がこぼれ落ちたとしても、この掘削
物が下フランジ6Cの左,右の端面6E,6F近傍に直
接衝突するのを各保護板24によって抑えることがで
き、アーム6を確実に保護することができる構成となっ
ている。
【0039】本実施の形態による作業装置21は上述の
如き構成を有するもので、バケット7によって土砂等の
掘削作業を行うときの基本的作動については従来技術に
よるものと格別差異はない。
【0040】然るに、本実施の形態では、アーム保護部
材22を構成する各保護板24のうち最も左側に位置す
る保護板24を、アーム6を構成する下フランジ6Cの
左端面6Eと同一平面上に配設し、各保護板24のうち
最も右側に位置する保護板24を、下フランジ6Cの右
端面6Fと同一平面上に配設する構成としている。
【0041】このため、例えば図4に示すように、掘削
作業時にバケット7からこぼれ落ちた岩石等の掘削物G
が、下フランジ6Cの左端面6Eに向けて落下したとし
ても、この掘削物Gは、下フランジ6Cの左端面6Eと
同一平面を形成する保護板24に衝突する。従って、バ
ケット7からこぼれ落ちた掘削物Gが、下フランジ6C
の左端面6Eの角隅部等に直接衝突するのを抑えること
ができる。
【0042】一方、これと同様に、バケット7からこぼ
れ落ちた掘削物Gが、下フランジ6Cの右端面6Fに向
けて落下したとしても、この掘削物Gは、下フランジ6
Cの右端面6Fと同一平面を形成する保護板24に衝突
する。従って、バケット7からこぼれ落ちた掘削物G
が、下フランジ6Cの右端面6Fの角隅部等に直接衝突
するのを抑えることができる。
【0043】従って、掘削作業時にバケット7からこぼ
れ落ちた掘削物Gによって、アーム6の下フランジ6C
が破損、損傷してしまうのを抑えることができ、アーム
6の寿命を延ばすことができる。
【0044】また、下フランジ6C、補強板23および
左側の保護板24間に形成された溶接部25は、下フラ
ンジ6Cの左端面6Eと同一平面上に位置し、下フラン
ジ6C、補強板23および右側の保護板24間に形成さ
れた溶接部26は、下フランジ6Cの右端面6Fと同一
平面上に位置している。このため、各溶接部25,26
が掘削物Gの衝突によって摩耗するのを抑えることがで
き、各保護板24を補強板23および下フランジ6Cに
確実に固着しておくことができる。
【0045】また、長期に亘って掘削物Gが保護板24
に繰返し衝突することにより、例えば図5に示すように
保護板24の摩耗が進行すると、保護板24に衝突した
掘削物Gは、この摩耗した保護板24に沿って矢示B方
向へと移動するようになる。しかし、保護板24の左端
面24Aは、アーム6を構成する下フランジ6Cの左端
面6Eと同一平面を形成しているので、掘削物Gが摩耗
した保護板24に沿って移動する間に補強板23、下フ
ランジ6C等に衝突する不具合を解消することができ
る。このため、保護板24の摩耗が少ないうちに該保護
板24を交換する必要がなくなり、保護板24の交換頻
度を少なくすることができる。
【0046】なお、上述した実施の形態では、アーム保
護部材22を補強板23と複数の保護板24とにより構
成した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限るもので
はなく、例えばアーム6の下フランジ6Cと等しい左,
右方向の幅寸法をもった厚肉の1枚の板体によりアーム
保護部材を構成し、このアーム保護部材の左,右両端
を、下フランジ6Cの左,右両端とほぼ同一平面上に配
設する構成としてもよい。
【0047】また、上述した実施の形態では、各保護板
24のうち最も左側に位置する保護板24の左端面24
Aが下フランジ6Cの左端面6Eと同一平面を形成し、
各保護板24のうち最も右側に位置する保護板24の右
端面24Bが下フランジ6Cの右端面6Fと同一平面を
形成した場合を例に挙げている。しかし、本発明はこれ
に限るものではなく、例えば保護板24の左端面24A
が下フランジ6Cの左端面6Eよりも僅かに左側に突出
していてもよく、保護板24の右端面24Bが下フラン
ジ6Cの右端面6Fよりも僅かに右側に突出していても
よい。
【0048】また、上述した実施の形態では、アーム保
護部材22を補強板23と複数の保護板24とにより構
成した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限るもので
はなく、例えば補強板23を用いることなく、各保護板
24をアーム6の下フランジ6Cに直接的に固着する構
成としてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、アーム保護部材の左,右両端を、アーム下面の
左,右両端とほぼ同一平面上に配設する構成としたの
で、岩石、砕石等の掘削物がバケットからアームに向け
て落下したとしても、これら掘削物がアームの左,右両
端近傍に直接衝突するのを確実に防止することができ
る。このため、アームの摩耗、破損を長期に亘って抑え
ることができ、アームの寿命を延ばすことができる。
【0050】また、請求項2の発明によれば、アーム保
護部材を構成する各保護板のうち左,右両側に位置する
保護板を、アームの下面をなす下フランジの左,右両端
とほぼ同一平面上に配設する構成としたので、左側に位
置する保護板が下フランジの左端側を保護し、右側に位
置する保護板が下フランジの右端側を保護することによ
り、落下した掘削物がアームの左,右両端近傍に直接衝
突するのを抑えることができ、アームの寿命を延ばすこ
とができる。
【0051】さらに、請求項3の発明によれば、アーム
保護部材を、左,右方向の幅寸法がアームの下フランジ
よりも小さい板材からなる補強板と、該補強板に左,右
方向に並んで固着された複数の保護板とにより構成し、
各保護板のうち左,右両側に位置する保護板を補強板の
左,右両端部と下フランジとに溶接したので、複数の保
護板のうち左,右両側に位置する保護板を、補強板の
左,右両端部とアームの下フランジとに強固に溶接する
ことができる。
【0052】また、これら下フランジ、補強板および保
護板の溶接部を下フランジの左,右両端とほぼ同一平面
上に位置させる構成としたので、この下フランジ、補強
板および保護板の溶接部に掘削物が衝突するのを抑え、
保護板を補強板および下フランジに確実に固着しておく
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による作業装置の先端側を
拡大して示す拡大正面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみたアーム等の底
面図である。
【図3】図1中の矢示 III−III 方向からみたアーム等
の横断面図である。
【図4】保護板に掘削物が衝突する状態を図3中のa部
を拡大して示す要部拡大断面図である。
【図5】保護板が摩耗した状態を示す図4と同様位置の
要部拡大断面図である。
【図6】従来技術による油圧ショベルの作業装置を示す
正面図である。
【図7】図6中の作業装置の先端側を拡大して示す拡大
正面図である。
【図8】図7中の矢示VIII−VIII方向からみたアーム等
の底面図である。
【図9】図7中の矢示IX−IX方向からみたアーム等の横
断面図である。
【図10】アームの下フランジに掘削物が衝突する状態
を図9中のa部を拡大して示す要部拡大断面図である。
【図11】アームの下フランジが摩耗した状態を示す図
10と同様位置の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
5 ブーム 6 アーム 6A ウェブ 6B 上フランジ 6C 下フランジ(アーム下面) 6E 左端面 6F 右端面 7 バケット 21 作業装置 22 アーム保護部材 23 補強板 24 保護板 24A 左端面 24B 右端面 25,26 溶接部 G 掘削物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブームと、該ブームの先端側に回動可能
    に設けられたボックス状のアームと、該アームの先端側
    に回動可能に設けられたバケットと、該バケットにより
    掘削された掘削物から前記アームを保護するため前記ア
    ームの下面に沿って前,後方向に設けられたアーム保護
    部材とからなる油圧ショベルの作業装置において、 前記アーム保護部材の左,右両端は、前記アーム下面の
    左,右両端とほぼ同一平面上に配設する構成としたこと
    を特徴とする油圧ショベルの作業装置。
  2. 【請求項2】 前記アームは、左,右の側面をなすウェ
    ブと、上面,下面をなす上,下のフランジとによりボッ
    クス状に構成し、前記アーム保護部材は、前記下フラン
    ジに固着された補強板と、該補強板に左,右方向に並ん
    で固着された複数の保護板とにより構成し、該各保護板
    のうち左,右両側に位置する保護板は、前記下フランジ
    の左,右両端とほぼ同一平面上に配設する構成としてな
    る請求項1に記載の油圧ショベルの作業装置。
  3. 【請求項3】 前記アームは、左,右の側面をなすウェ
    ブと、上面,下面をなす上,下のフランジとによりボッ
    クス状に構成し、前記アーム保護部材は、前記下フラン
    ジに固着され左,右方向の幅寸法が前記下フランジより
    も小さい板材からなる補強板と、該補強板に左,右方向
    に並んで固着された複数の保護板とにより構成し、前記
    各保護板のうち左,右両側に位置する保護板は前記補強
    板の左,右両端部と前記下フランジとに溶接し、これら
    下フランジ、補強板および保護板の溶接部は前記下フラ
    ンジの左,右両端とほぼ同一平面上に位置させる構成と
    してなる請求項1に記載の油圧ショベルの作業装置。
JP2000085033A 2000-03-24 2000-03-24 油圧ショベルの作業装置 Pending JP2001271371A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000085033A JP2001271371A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 油圧ショベルの作業装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000085033A JP2001271371A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 油圧ショベルの作業装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001271371A true JP2001271371A (ja) 2001-10-05

Family

ID=18601423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000085033A Pending JP2001271371A (ja) 2000-03-24 2000-03-24 油圧ショベルの作業装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001271371A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003268804A (ja) * 2002-03-15 2003-09-25 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の構成部材の補強装置及びその補強方法
JP2009102849A (ja) * 2007-10-22 2009-05-14 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd 建設機械
CN102877493A (zh) * 2012-10-22 2013-01-16 柳州柳工挖掘机有限公司 挖掘机斗杆
CN103255803A (zh) * 2012-02-17 2013-08-21 迪尔公司 用于越野车辆的防护组件
WO2013121969A1 (ja) * 2012-02-16 2013-08-22 日立建機株式会社 建設機械用アーム
JP7112300B2 (ja) 2018-09-21 2022-08-03 株式会社小松製作所 作業機および作業車両
RU2815381C1 (ru) * 2022-12-19 2024-03-13 Открытое акционерное общество "АМКОДОР" - управляющая компания холдинга" (ОАО "АМКОДОР" - управляющая компания холдинга") Защитный узел рукояти рабочего органа землеройной машины (варианты)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003268804A (ja) * 2002-03-15 2003-09-25 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の構成部材の補強装置及びその補強方法
JP2009102849A (ja) * 2007-10-22 2009-05-14 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd 建設機械
WO2013121969A1 (ja) * 2012-02-16 2013-08-22 日立建機株式会社 建設機械用アーム
JPWO2013121969A1 (ja) * 2012-02-16 2015-05-11 日立建機株式会社 建設機械用アーム
US9187875B2 (en) 2012-02-16 2015-11-17 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Arm for construction machine
CN103255803A (zh) * 2012-02-17 2013-08-21 迪尔公司 用于越野车辆的防护组件
CN102877493A (zh) * 2012-10-22 2013-01-16 柳州柳工挖掘机有限公司 挖掘机斗杆
JP7112300B2 (ja) 2018-09-21 2022-08-03 株式会社小松製作所 作業機および作業車両
RU2815381C1 (ru) * 2022-12-19 2024-03-13 Открытое акционерное общество "АМКОДОР" - управляющая компания холдинга" (ОАО "АМКОДОР" - управляющая компания холдинга") Защитный узел рукояти рабочего органа землеройной машины (варианты)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5362074B2 (ja) 建設機械の掘削バケット
US20150191899A1 (en) Wear member
JP2008050807A (ja) 溶接構造体
JP2001271371A (ja) 油圧ショベルの作業装置
JP7270041B2 (ja) 土木作業機または資材運搬機のバケット
JPH09296474A (ja) 建設作業機におけるブーム揺動シリンダの保護装置
JP4160233B2 (ja) 掘削バケット
JP5746803B2 (ja) 掘削バケット
USRE49552E1 (en) Rock claw for demolition hammer
JP2001303607A (ja) 掘削バケット
JP3204569U (ja) 摩耗防止バケット
KR100263532B1 (ko) 굴삭기의 내마모 버켓
JP3973325B2 (ja) ショベルローダ用バケット
JP3236781B2 (ja) 建設機械の旋回フレーム
JP4699859B2 (ja) バケットおよび作業機械
JP2003261957A (ja) 建設機械のバケット
JP2003213717A (ja) 油圧ショベルの作業装置
JPS624492B2 (ja)
JP3822450B2 (ja) 掘削バケット
JP3397679B2 (ja) バケット
CN106930351B (zh) 用于装载机铲斗的磨耗组件
KR20130076317A (ko) 건설기계용 버켓
JPH11140901A (ja) 油圧ショベルの作業機アーム
JP3577670B2 (ja) 建設機械のバケット
JP2002038513A (ja) 法面造成作業用バケット

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050111

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050628