JP3397679B2 - バケット - Google Patents

バケット

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JP3397679B2
JP3397679B2 JP05444998A JP5444998A JP3397679B2 JP 3397679 B2 JP3397679 B2 JP 3397679B2 JP 05444998 A JP05444998 A JP 05444998A JP 5444998 A JP5444998 A JP 5444998A JP 3397679 B2 JP3397679 B2 JP 3397679B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の作業機に好適に用いられるバケットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の作業機は、下
部走行体と上部旋回体とを備え、該上部旋回体の前部に
は作業装置が設けられている。そして、作業装置は、上
部旋回体に俯仰動可能に設けられたブームと、該ブーム
の先端に俯仰動可能に設けられたアームと、該アームの
先端に回動可能に設けられたバケットとによって構成さ
れている。
【0003】また、油圧ショベルは、土砂等の掘削作業
の他に、バージ船に積まれた水分を多く含む軟質な土
砂、ヘドロ等を取出すために台船上で使用されることが
あり、このような揚土作業では、バケット先端に掘削爪
等を取付けないバケットで作業を行なう。
【0004】そこで、従来技術によるバケットを揚土作
業用の油圧ショベルに用いた場合を例に挙げ、図9ない
図12に従って説明する。
【0005】1は台船、2は該台船1に沿って停泊した
バージ船で、該バージ船2は水分を多く含む軟質な土
砂、ヘドロ等を運搬するもので、該バージ船2には、土
砂を収容する相手容器としての土砂収容部3が設けら
れ、該土砂収容部3は底面3Aと、該底面3Aを囲む内
壁面3Bとによって構成されている。また、前記台船1
上には後述の油圧ショベル4が設けられている。
【0006】4は台船1上に設けられた油圧ショベル
で、該油圧ショベル4は、下部走行体5と、該下部走行
体5上に旋回可能に設けられた上部旋回体6とからな
り、該上部旋回体6の前部には作業装置7が設けられて
いる。
【0007】また、作業装置7は、上部旋回体6の前部
に俯仰動可能に設けられたブーム8と、該ブーム8の先
端に俯仰動可能に設けられたアーム9と、該アーム9の
先端に回動可能に設けられたバケット10とから大略構
成されている。
【0008】ここで、バケット10は、図10に示す如
く、凹円弧状に湾曲した底板11と、該底板11の左,
右両側に固着された側板12,12と、左,右の側板1
2,12の開口側に設けられ、上,下方向に伸びる平板
状のサイドエッジ13,13と、前記底板11の先端側
に設けられ、左,右方向に伸びると共に各サイドエッジ
13の下端に固着された平板状のカッティングエッジ1
4と、前記底板11の基端側に左,右に離間して固着さ
れた一対の取付ブラケット15,15とから大略構成さ
れている。
【0009】なお、揚土作業に用いられるバケット10
は、バージ船2の土砂収容部3内から軟質な土砂やヘド
ロを掬い取るものであるから、通常掘削作業用の掘削爪
等は取付けない。
【0010】このように構成された従来技術による油圧
ショベル4では、その下部走行体5が台船1上にワイヤ
ロープ(図示せず)等によって固定されている。また、
下部走行体5を取外し、台船1の甲板上に上部旋回体6
を旋回可能に固定する場合もある。
【0011】そして、台船1に沿ってバージ船2が停泊
されると、油圧ショベル4は、ブーム8、アーム9を俯
仰動させ、バケット10によってバージ船2の土砂収容
部3内に収容された土砂等を掬い取り、揚土作業を行な
う。この揚土作業時には、バケット10から掘削爪等を
取外すことにより、土砂収容部3の内壁面3B等がこの
掘削爪によって損傷するのを防止している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるバケット10では、バージ船2の土砂収容
部3を傷付けないようにバケット10には掘削爪等が取
付けられていない。しかし、バケット10の各サイドエ
ッジ13とカッティングエッジ14とが直角に固着され
ているから、該各サイドエッジ13とカッティングエッ
ジ14とを結ぶ角隅部16,16は尖った形状となって
いる。
【0013】このため、図11に示すように、上部旋回
体6を旋回させた状態で揚土作業を行なうと、図12
示す如く、バケット10の角隅部16が土砂収容部3の
内壁面3B等に衝突したときに、この尖った角隅部16
によって土砂収容部3の内壁面3B等を傷付けてしまう
という問題がある。
【0014】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、バケットによって相手
容器の壁面が損傷するのを防止して、作業性、信頼性を
向上できるようにしたバケットを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によるバケット
は、底板と、該底板の左,右両側に設けられた側板と、
該各側板の開口側に設けられたサイドエッジと、該各サ
イドエッジの間に位置して前記底板の先端側に設けられ
たカッティングエッジとを備えている。
【0016】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記左,右の
サイドエッジとカッティングエッジの角隅部には損傷緩
和部材を設け、該損傷緩和部材は、前記サイドエッジに
嵌合された縦板部と、前記カッティングエッジに嵌合さ
れた横板部と、前記縦板部と前記横板部との間に設けら
れ外周面が湾曲面をなす凸湾曲部とにより構成したこと
にある。
【0017】このように構成したことにより、相手容器
の壁面に対してバケットを傾けた状態で作業を行なった
場合には、サイドエッジとカッティングエッジの角隅部
に取付けられた損傷緩和部材が壁面に衝突するようにな
るから、この損傷緩和部材の凸湾曲部によって壁面に対
する当たりを和らげ、該壁面の損傷を防止する。
【0018】請求項の発明は、カッティングエッジの
外側面には、該カッティングエッジと左,右の損傷緩和
部材との間の段差を埋めるスペーサを設けたことにあ
る。これにより、バケットで細かい土砂やヘドロを掬う
ときに、左,右の損傷緩和部材とカッティングエッジと
の間の段差から土砂等が漏れるのをスペーサによって防
止でき、土砂やヘドロを残すことなく掬い取ることがで
きる。
【0019】請求項の発明は、損傷緩和部材の凸湾曲
部を、球面体または楕円体の一部をなす球面によって形
成したことにより、損傷緩和部材の凸湾曲部が相手容器
の壁面に衝突するときの角度に関係なく衝撃を緩和する
ことができる。
【0020】請求項の発明が採用する構成の特徴は、
左,右のサイドエッジとカッティングエッジには損傷緩
和部材を設け、該損傷緩和部材は、左,右のサイドエッ
ジとカッティングエッジの角隅部に設けられた左,右の
コーナ部と、左,右のコーナ部間に位置してカッティン
グエッジの前端を覆うカバー部と、前記左,右のコーナ
部に外周面が湾曲面をなすように設けられた凸湾曲部と
によって構成したことにある。
【0021】このように構成したことにより、相手容器
の壁面に対してバケットを傾けた状態で作業を行なった
場合には、サイドエッジとカッティングエッジの角隅部
に取付けられた損傷緩和部材のコーナ部が壁面に衝突す
るようになるから、このコーナ部に設けられた凸湾曲部
によって壁面に対する当たりを和らげ、該壁面の損傷を
防止する。また、カッティングエッジの前端を覆うカバ
ー部により、細かい土砂やヘドロを残すことなく掬い取
ることができる。
【0022】また、請求項の発明は、損傷緩和部材
は、ゴムもしくはプラスチックからなる可撓性材料また
は金属材料のいずれかによって形成したことにあり、損
傷緩和部材を可撓性材料から形成した場合には壁面への
当たりをより一層和らげることができ、また、損傷緩和
部材を金属材料から形成した場合には剛性を高めること
ができる。
【0023】さらに、請求項6の発明は、損傷緩和部材
は、溶接により左,右のサイドエッジ、カッティングエ
ッジに固着する構成としたことにある。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
バケットを図1ないし図8に従って詳細に説明する。
【0025】まず、図1ないし図3に本発明の第1の実
施の形態を示す。なお、本実施の形態では、従来技術と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0026】21は従来技術によるバケット10に代え
て用いられる本実施の形態によるバケットで、該バケッ
ト21は、従来技術によるバケット10とほぼ同様に、
凹円弧状に湾曲した底板22と、該底板22の左,右両
側に固着された側板23,23と、左,右の側板23,
23の開口側に設けられ、上,下方向に伸びる平板状の
サイドエッジ24,24と、前記底板22の先端側に設
けられ、左,右方向に伸びると共に各サイドエッジ24
の下端に固着された平板状のカッティングエッジ25
と、前記底板22の基端側に左,右に離間して固着され
た一対の取付ブラケット26,26とから大略構成され
ている。
【0027】しかし、本実施の形態によるバケット21
は、図2に示す如く、前記各サイドエッジ24の下端
側、カッティングエッジ25の両端側に後述のコーナキ
ャップ28を固定するためのボルト挿通孔27,27,
…が形成されている点で従来技術によるバケット10と
相違している。
【0028】28,28は左,右のサイドエッジ24,
24とカッティングエッジ25の角隅部に取付けられた
損傷緩和部材としてのコーナキャップで、該各コーナキ
ャップ28はゴム、プラスチック等からなる可撓性材料
を用いて形成されている。また、各コーナキャップ28
は、サイドエッジ24に沿って伸び該サイドエッジ24
に嵌合された縦板部29と、カッティングエッジ25に
沿って伸び該カッティングエッジ25に嵌合された横板
部30と、該縦板部29と横板部30との間に設けられ
凸湾曲部31とによって構成されている。
【0029】ここで、前記縦板部29は、サイドエッジ
24を挟むように断面コ字状に形成され、サイドエッジ
24のボルト挿通孔27に対応する位置にボルト穴29
A,29Aが形成されている。また同様に、横板部30
は、カッティングエッジ25を挟むように断面コ字状に
形成され、カッティングエッジ25のボルト挿通穴27
に対応する位置にボルト穴30A,30Aが形成されて
いる。
【0030】さらに、凸湾曲部31は、縦板部29と横
板部30との間を滑らかな円弧をもって接続し、かつ前
方につぼむように円弧状をなしている。これにより、凸
湾曲部31の外周面は球面体または楕円体の一部をなす
球面となっている。
【0031】そして、左,右のコーナキャップ28,2
8は、縦板部29をサイドエッジ24に嵌合させ、横板
部30をカッティングエッジ25に嵌合させ、この状態
でボルト穴29A,30A、ボルト挿通孔27に順次ボ
ルト32を挿通し、該ボルト32にナット33を螺着す
ることにより、バケット21に対し取付け、取外し可能
に取付けられる。
【0032】本実施の形態によるバケット21は上述の
如き構成を有するもので、その基本的動作については、
従来技術によるものと格別差異はない。
【0033】然るに、本実施の形態によるバケット21
では、左,右のサイドエッジ24,24とカッティング
エッジ25の角隅部にコーナキャップ28,28を取付
け、該各コーナキャップ28には球面体または楕円体の
一部をなす凸湾曲部31を形成している。従って、上部
旋回体6を旋回させた状態で揚土作業を行なった場合に
は、図3に示す如く、コーナキャップ28の凸湾曲部3
1を土砂収容部3の内壁面3Bに衝突させて内壁面3B
に対する当たりを和らげることができる。この結果、バ
ケット21によって内壁面3Bが損傷するのを防止で
き、揚土作業時の作業性、バケット21に対する信頼性
を向上することができる。
【0034】しかも、コーナキャップ28をゴム、プラ
スチック等からなる可撓性材料を用いて形成しているか
ら、凸湾曲部31を内壁面3Bとの衝突時に撓ませるこ
とができ、より一層当たりを和らげて内壁面3Bの損傷
を防止することができる。
【0035】また、コーナキャップ28をボルト32、
ナット33を用いてバケット21に取付け、取外し可能
に取付けているから、前記ボルト32、ナット33を締
めたり、緩めたりすることでコーナキャップ28をバケ
ット21に容易に着脱することができ、着脱作業時の作
業性を向上することができる。しかも、従来から使用し
ている既存のバケット21にボルト挿通孔27を形成す
るだけでコーナキャップ28を取付けることができる。
【0036】次に、図4は本発明の第2の実施の形態を
示すに、本実施の形態の特徴は、損傷緩和部材を、左,
右の角隅部に設けられた左,右のコーナ部と、カッティ
ングエッジの前端を覆うカバー部と、左,右のコーナ部
に設けられた凸湾曲部とから構成したことにある。な
お、本実施の形態では、第1の実施の形態と同一の構成
要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0037】41は本実施の形態による損傷緩和部材と
してのエッジキャップで、該エッジキャップ41は、ゴ
ム、プラスチック等からなる可撓性材料を用いて形成さ
れ、左,右のサイドエッジ24とカッティングエッジ2
5の角隅部に設けられた左,右のコーナ部42,42
と、前記カッティングエッジ25の前端を覆うように該
各コーナ部42間に設けられたカバー部43とによって
構成され、前記各コーナ部42とカバー部43とは一体
的に形成されている。また、左,右のコーナ部42に
は、第1の実施の形態によるコーナキャップ28と同様
に、外周面が球面体または楕円体の一部をなす球面とな
った凸湾曲部44が形成されている。
【0038】そして、エッジキャップ41は、ボルト、
ナット(いずれも図示せず)によってバケット21に取
付け、取外し可能に取付けられている。
【0039】かくして、このように構成された本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができるが、特に、本実施の形態では、各コ
ーナ部42とカバー部43によってエッジキャップ41
を構成しているから、部品点数を削減して着脱作業を容
易にすることができる。また、各コーナ部42の凸湾曲
部44によって内壁面3Bに対する当たりを和らげるこ
とができ、しかも、カバー部43によってカッティング
エッジ25の前端を覆うことにより、該カッティングエ
ッジ25の下面と土砂収容部3の底面3Aとの間の隙間
を埋めることができるから、揚土作業時に土砂等を残す
ことなく掬い取ることができ、作業効率を高めることが
できる。
【0040】次に、図5は本発明の第3の実施の形態を
示している。なお、本実施の形態では、第1の実施の形
態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0041】51は本実施の形態による損傷緩和部材と
してのコーナキャップで、該コーナキャップ51は、縦
板部52、横板部53、該縦板部52と横板部53との
間に設けられた凸湾曲部をなす球体部54によって構成
されている。
【0042】かくして、このように構成された本実施の
形態においても、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作
用効果を得ることができる。
【0043】次に、図6は本発明の第4の実施の形態を
示すに、本実施の形態の特徴は、カッティングエッジの
外側面に該カッティングエッジと左,右の損傷緩和部材
との間の段差を埋めるスペーサを設けたことにある。な
お、本実施の形態では、第1の実施の形態と同一の構成
要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0044】61は左,右のコーナキャップ28,28
の間に位置してカッティングエッジ25の下面に固着さ
れたスペーサで、該スペーサ61は、カッティングエッ
ジ25と左,右のコーナキャップ28の横板部30との
間の段差を埋めるもので、長方形状の板体として形成さ
れている。
【0045】そして、スペーサ61は、バケット21で
細かい土砂やヘドロを掬うときに、各コーナキャップ2
8とカッティングエッジ25との間の段差を通って土砂
等が漏れるのを防止するものである。これにより、バケ
ット21によって土砂やヘドロを残すことなく掬い取る
ことができ、揚土作業時の作業効率を高めることができ
る。
【0046】かくして、このように構成された本実施の
形態においても、前記各実施の形態とほぼ同様の作用効
果を得ることができる。
【0047】次に、図7は本発明の第5の実施の形態を
示すに、本実施の形態の特徴は、カッティングエッジ前
端を覆うカバーを各コーナキャップと別体に設けたこと
にある。なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0048】71は左,右のコーナキャップ28,28
の間に位置してカッティングエッジ25の前端を覆うよ
うに設けられたカバーで、該カバー71は、断面U字状
に形成され、カッティングエッジ25に対して着脱可能
にボルト止めされている。
【0049】そして、カバー71は、カッティングエッ
ジ25を衝撃等に対して保護すると共に、各コーナキャ
ップ28とカッティングエッジ25との間の段差を通っ
て土砂等が漏れるのを防止している。
【0050】かくして、このように構成された本実施の
形態においても、前記各実施の形態とほぼ同様の作用効
果を得ることができるが、特に、本実施の形態では、バ
ケット21によって土砂やヘドロを残すことなく掬い取
ることができ、揚土作業時の作業効率を高めることがで
きる。
【0051】しかも、カバー71を各コーナキャップ2
8と別体に設けているから、長さ寸法の異なる複数種類
のカバー71を用意することにより、各コーナキャップ
28を大きさ(幅寸法等)が異なる他のバケットに取付
けた場合でも、カバー71をこのバケットの幅寸法に適
用したものに変更することにより、複数種類のバケット
に対応することができ、適用範囲を広めることができ
る。
【0052】なお、第1、第2、第3、第4の実施の形
態では、コーナキャップ(エッジキャップ)28,4
1,51の凸湾曲部(球体部)31,44,54を、球
面体または楕円体の一部をなす球面として形成した場合
を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例え
ば、コーナキャップ(エッジキャップ)28,41,
の凸湾曲部(球体部)31,44,54を砲弾形状、
卵形状等の凸湾曲体の一部をなす他の凸湾曲面として形
成してもよい。
【0053】また、第1、第2、第3、第4の実施の形
態では、コーナキャップ(エッジキャップ)28,4
1,51をゴム、プラスチック等からなる可撓性材料を
用いて形成した場合を例示したが、これに替えて、例え
ば、鋳鋼等の金属材料によって形成してもよく、金属材
料を用いた場合には、角隅部が滑らかな凸湾曲状をなし
ていればよいものである。
【0054】また、コーナキャップ(エッジキャップ)
28,41,51を金属材料から形成した場合には、
に示す変形例の如く、金属材料からなるコーナキャッ
81を溶接部W,W,…によって左,右のサイドエッ
ジ24、カッティングエッジ25に固着する構成として
もよい。
【0055】さらに、各実施の形態では、ゴム、プラス
チック等からなる可撓性材料を用いて形成したコーナキ
ャップ(エッジキャップ)28,41,61を左,右の
サイドエッジ24、カッティングエッジ25にボルト3
2、ナット33によって取付ける構成としたが、本発明
はこれに限らず、例えば、コーナキャップ(エッジキャ
ップ)28,41,61をサイドエッジ24、カッティ
ングエッジ25に接着、焼付等の他の固着手段を用いて
固着する構成としてもよい。この場合には、既存のバケ
ットにねじ穴加工等を施すことなく、そのままの状態で
コーナキャップ等を取付けることができる。
【0056】一方、各実施の形態では、台船1上に下部
走行体5、上部旋回体6を有する油圧ショベル4を設け
た場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限ら
ず、例えば、台船1上に直接上部旋回体6を旋回可能に
設けた油圧ショベルに適用してもよく、また、ホイール
式の油圧ショベルに適用してもよい。
【0057】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、左,右のサイドエッジとカッティングエッジの角
隅部に相手容器の壁面に対する当たりを和らげる損傷緩
和部材を設け、該損傷緩和部材を、サイドエッジに嵌合
された縦板部と、カッティングエッジに嵌合された横板
部と、縦板部と横板部との間に設けられた凸湾曲部とに
より構成している。従って、相手容器の壁面に対してバ
ケットを傾けた状態で作業を行なった場合には、サイド
エッジとカッティングエッジの角隅部に取付けられた損
傷緩和部材の凸湾曲部を壁面に衝突させることができる
から、この凸湾曲部によって壁面に対する当たりを和ら
げて壁面の損傷を防止することができ、揚土作業等の作
業性、バケットに対する信頼性を向上することができ
る。
【0058】請求項の発明によれば、カッティングエ
ッジの外側面に、該カッティングエッジと左,右の損傷
緩和部材との間の段差を埋めるスペーサを設けているか
ら、バケットで細かい土砂やヘドロを掬うときに、左,
右の損傷緩和部材とカッティングエッジとの間の段差か
ら土砂等が漏れるのをスペーサにより防止して土砂やヘ
ドロを残すことなく掬い取ることができ、揚土作業時の
作業効率を高めることができる。
【0059】請求項の発明によれば、損傷緩和部材の
凸湾曲部を球面体または楕円体の一部をなす球面によっ
て形成しているから、損傷緩和部材の湾曲部が壁面に
衝突するときの角度に関係なく衝撃を緩和することがで
き、壁面の損傷を防止することができる。
【0060】請求項の発明によれば、左,右のサイド
エッジとカッティングエッジに相手容器の壁面に対する
当たりを和らげる損傷緩和部材を取付け、該損傷緩和部
材を、左,右のサイドエッジとカッティングエッジの角
隅部に設けられた左,右のコーナ部と、左,右のコーナ
部間に位置してカッティングエッジの前端を覆うカバー
部と、左,右のコーナ部に設けられた凸湾曲部とによっ
て構成している。従って、相手容器の壁面に対してバケ
ットを傾けた状態で作業を行なった場合には、サイドエ
ッジとカッティングエッジの角隅部に取付けられたコー
ナ部の凸湾曲部を壁面に衝突させることができるから、
この凸湾曲部によって壁面に対する当たりを和らげて壁
面の損傷を防止することができ、揚土作業等の作業性、
バケットに対する信頼性を向上することができる。ま
た、また、カッティングエッジの前端を覆うカバー部に
より、細かい土砂やヘドロを残すことなく掬い取ること
ができ、揚土作業時の作業効率を高めることができる。
【0061】請求項の発明によれば、損傷緩和部材を
ゴムもしくはプラスチックからなる可撓性材料または金
属材料のいずれかによって形成しているから、損傷緩和
部材を金属材料から形成した場合には剛性を高めて寿命
を伸ばすことができる。また、損傷緩和部材を可撓性材
料から形成した場合には壁面への当たりをより一層和ら
げることができ、壁面の損傷を防止することができる。
【0062】請求項6の発明によれば、損傷緩和部材
を、溶接によって左,右のサイドエッジ、カッティング
エッジに固着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるコーナキャッ
プが取付けられたバケットを拡大して示す外観斜視図で
ある。
【図2】片方のコーナキャップを分解した状態のバケッ
トの要部を拡大して示す分解斜視図である。
【図3】本実施の形態によるバケットを土砂収容部の内
壁面に衝突させた状態を示す動作説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態によるエッジキャッ
プが取付けられたバケットを拡大して示す外観斜視図で
ある。
【図5】本発明の第3の実施の形態によるコーナキャッ
プが取付けられたバケットの要部を拡大して示す外観斜
視図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態によるバケット等の
要部を拡大して示す正面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態によるコーナキャッ
プ、カバーが取付けられたバケットを拡大して示す外観
斜視図である。
【図8】本発明の変形例によるコーナキャップが取付け
られたバケットを拡大して示す外観斜視図である。
【図9】従来技術によるバケットを用いた油圧ショベル
を台船、バージ船と共に示す一部破断の正面図である。
【図10】図9中のバケットを拡大して示す外観斜視図
である。
【図11】上部旋回体を旋回させた状態で揚土作業を行
なっている油圧ショベルを示す平面図である。
【図12】バケットを土砂収容部の内壁面に衝突させた
状態を示す動作説明図である。
【符号の説明】
2 バージ船 3 土砂収容部(相手容器) 3B 内壁面 21 バケット 22 底板 23 側板 24 サイドエッジ 25 カッティングエッジ 28,51,81 コーナキャップ(損傷緩和部材) 31,44 凸湾曲部 41 エッジキャップ(損傷緩和部材) 42 コーナ部 43 カバー部54 球体部(凸湾曲部)61 スペーサ71 カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽田 清 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社土浦工場内 (72)発明者 大畑 正巳 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日立建機株式会社内 (56)参考文献 実開 平3−122138(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 3/40 E02F 9/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板と、該底板の左,右両側に設けられ
    た側板と、該各側板の開口側に設けられたサイドエッジ
    と、該各サイドエッジの間に位置して前記底板の先端側
    に設けられたカッティングエッジとを備えたバケットに
    おいて、 前記左,右のサイドエッジとカッティングエッジの角隅
    部には損傷緩和部材を設け、該損傷緩和部材は、前記サ
    イドエッジに嵌合された縦板部と、前記カッティングエ
    ッジに嵌合された横板部と、前記縦板部と前記横板部と
    の間に設けられ外周面が湾曲面をなす凸湾曲部とにより
    構成したことを特徴とするバケット。
  2. 【請求項2】 前記カッティングエッジの外側面には、
    該カッティングエッジと左,右の損傷緩和部材との間の
    段差を埋めるスペーサを設けてなる請求項に記載のバ
    ケット。
  3. 【請求項3】 前記損傷緩和部材の凸湾曲部は、球面体
    または楕円体の一部をなす球面によって形成してなる請
    求項または2に記載のバケット。
  4. 【請求項4】 底板と、該底板の左,右両側に設けられ
    た側板と、該各側板の開口側に設けられたサイドエッジ
    と、該各サイドエッジの間に位置して前記底板の先端側
    に設けられたカッティングエッジとを備えたバケットに
    おいて、 前記左,右のサイドエッジとカッティングエッジには損
    傷緩和部材を設け、該損傷緩和部材は、前記左,右のサ
    イドエッジとカッティングエッジの角隅部に設けられた
    左,右のコーナ部と、左,右のコーナ部間に位置して前
    記カッティングエッジの前端を覆うカバー部と、前記
    左,右のコーナ部に外周面が湾曲面をなすように設けら
    れた凸湾曲部とによって構成したことを特徴とするバケ
    ット。
  5. 【請求項5】 前記損傷緩和部材は、ゴムもしくはプラ
    スチックからなる可撓性材料または金属材料のいずれか
    によって形成してなる請求項1,2,3または4に記載
    のバケット。
  6. 【請求項6】 前記損傷緩和部材は、溶接により前記
    左,右のサイドエッジ、前記カッティングエッジに固着
    する構成としてなる請求項1,2,3または4 に記載の
    バケット。
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