JP2826040B2 - 全開式土運船 - Google Patents

全開式土運船

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JP2826040B2
JP2826040B2 JP5137961A JP13796193A JP2826040B2 JP 2826040 B2 JP2826040 B2 JP 2826040B2 JP 5137961 A JP5137961 A JP 5137961A JP 13796193 A JP13796193 A JP 13796193A JP 2826040 B2 JP2826040 B2 JP 2826040B2
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福一 増田
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FUKUMARU KENSETSU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、砕石・転石・泥水土砂
等を運搬する土運船、特に右バケットと左バケットを備
え、これら左右バケットの底部を開閉可能とした全開式
土運船に関する。
【0002】
【従来の技術】浚渫や海上構造物の構築等によって発生
する砕石・転石・泥水土砂等(以下これらを総称して
「土砂」という。)は、クラムシェル等の掘削機械によ
って土運船内に積み込まれ、所定位置まで曳航された
後、水中に投棄処分されている。
【0003】図6はこのような土運船の一例を示す縦断
面図で、土運船本体20の略中央部に、左舷バケット2
1と右舷バケット22とで構成した土砂収納部を形成
し、この左舷バケット21と右舷バケット22の底部
を、シリンダー23によって開閉可能としている。
【0004】この全開式土運船は、シリンダー23を操
作し左舷バケット21と右舷バケット22の底部を一点
鎖線のように開けるだけで、土砂収納部内の土砂を短時
間で一挙に水中内に排出することができ、特に大規模な
工事に広く使用される。
【0005】一方近年、海洋汚染等の公害に対する認識
の高まりから、土運船による土砂の曳航にも厳しい条件
が付けられ、曳航途中における航路への土砂の漏洩が厳
しく制限され、土運船にもこのための種々の構造が採用
されている。
【0006】図7は、図6に示す土運船のX部詳細図
で、左舷バケット21の側面に2段のP型パッキン24
を設け、P型パッキン24が対向する右舷バケット22
の側面位置に押圧突起25を設けている。左舷バケット
21と右舷バケット22が閉じた状態では、押圧突起2
5によってP型パッキン24が弾性変形し、左舷バケッ
ト21と右舷バケット22の接合面の水密性が確保され
る。このような構造によって、土砂収納部内の土砂が接
合面から水中内へ漏洩するのを効果的に防止することが
できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところがこの全開式土
運船においては、バケット21,22の底部を開いて土
砂収納部内の土砂を船外へ排出する際、図8に示すよう
に、落下する土砂がP型パッキンを直撃することとな
る。このため、比較的短時間でパッキンが破損し、船外
へ運搬土砂が漏れ海洋汚染が発生するという問題があ
る。
【0008】本発明において解決すべき課題は、比較的
簡単な構造で、土捨の際における土砂のパッキンへの直
撃を防止し、長期にわたって水密性を確保することが可
能な全開式土運船を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、右バケットと左バケットとを備えこれら左
右バケットの底部を開閉可能とし、かつ前記左右バケッ
トの接合面が垂直である全開式土運船において、前記左
右バケットの少なくともいずれかの接合面に、水密性保
持用のパッキンを突設すると共に、同パッキンの上部に
同パッキン防護用のガードを設け、さらに、前記パッキ
ン防護用のガードの上部に、落下土砂を前記パッキンの
設置位置と逆方向へ誘導するスライダを傾斜して設け
ことを特徴とする。
【0010】
【0011】
【作用】本発明においては、左右バケットを開いて内部
の土砂を水中内に落下させる際、パッキンの上部に配置
したガードに落下土砂が一旦衝突するため、これによっ
てパッキンへの土砂の直撃を防ぐことができる。また、
パッキン防護用のガードの上部に、スライダを傾斜して
設けたことにより、落下土砂をパッキンの設置位置と逆
方向へ誘導することができる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例である全開式土運船
の平面図、図2は図1に示す土運船の側面図、図3は図
1に示す土運船のA−A線縦断面図である。
【0013】同図を参照して、1は四隅にアール部を形
成した平面形状が矩形状の土運船本体1で、前方の甲板
には操縦室1aを備え、また土運船本体1の略中央位置
には、左舷バケット2と右舷バケット3によって構成さ
れた土砂収納部を形成している。左舷バケット2と右舷
バケット3は内部に空間部を形成したボックス構造で、
その上部前後端が補強プレート(図示せず)によって補
強され、回動軸4に軸支されている。さらに左舷バケッ
ト2と右舷バケット3の底部位置には、シリンダ5の両
端が取付けられ、このシリンダ5を伸縮させることによ
って、左舷バケット2と右舷バケット3の底部を開閉す
ることができる。図3の実線はシリンダ5を縮めて、左
舷バケット2と右舷バケット3の底部を閉じた状態を、
また一点鎖線はシリンダ5を伸ばして開いた状態を示
す。これらシリンダ5の操作は、操縦室1aから遠隔操
作によって行われる。
【0014】図4は、左舷バケット2と右舷バケット3
の接合面の詳細を示す縦断面図で、左舷バケット2の縦
部材2aには、落下物誘導用の100×100mmの角
鋼によって構成された誘導ブロック6が溶接によって固
着され、この誘導ブロック6の下面には、誘導ブロック
6の先端から縦部材2aに向かって下方に傾斜した第1
のスライダ7が形成されている。
【0015】また右舷バケット3の縦部材3aには、取
付けプレート8に嵌め込まれた、縦断面がD形状のゴム
パッキン9が、ボルト10によって取付けられている。
9aはゴムパッキン9内部に形成された弾性変形を容易
にするための空洞である。
【0016】11はゴムパッキン9の上部に配置された
パッキン9防護用のガードで、その前面がゴムパッキン
9の略先端位置と略同じ大きさを有し、右舷バケット3
の縦部材3aに溶接によって固着されている。またガー
ド11の上部位置には、落下する土砂を、パッキン9の
設置位置と逆方向、すなわち、左舷バケット3へ誘導す
る第2のスライダ12が設けられている。
【0017】また、左舷バケット2の縦部材2aには、
ゴムパッキン9の対向する位置に押圧突起13が固着さ
れている。これによって、図4に示すように、左舷バケ
ット2と右舷バケット3を閉じた状態で、押圧突起13
がゴムパッキン9の先端に当接してゴムパッキン9を弾
性変形させ、左舷バケット2と右舷バケット3の接合面
の水密性を確保することができる。
【0018】このように、第1の誘導ブロック6、第1
のスライダ7、押圧突起13、ゴムパッキン9、及び第
2のスライダ12が、左舷バケット2及び右舷バケット
3の全長に亘って設けられ、これによって、左舷バケッ
ト2及び右舷バケット3の接合面の水密性が確保され
る。
【0019】図5はシリンダ4を作動させて、左舷バケ
ット2及び右舷バケット3の底部を開き、土砂収納部内
の土砂を水中に排出させている状態を示す。
【0020】同図に示すように、左舷バケット2及び右
舷バケット3の間に落下用の隙間が形成され、この隙間
から転石等を含む土砂が落下して水中に排出される。そ
の際、左舷バケット2に設けた誘導ブロック6によっ
て、排出される土砂は、右舷バケット3の縦部材3aに
沿って落下し、さらに第2のスライダ12によって左側
に移動して、第1のスライダ7と第2のスライダ12の
間を通って水中に落下する。このように、本実施例の全
開式土運船においては、第2のスライダ12、ガード1
1によって、落下する土砂がゴムパッキン9に直撃する
のが防止され、ゴムパッキン9の損傷を有効に防ぐこと
ができる。
【0021】なお、上記実施例においては、シリンダ5
によってバケット2,3を開閉可能としたものについて
説明したが、無論これに限定されず、他の機構を採用す
ることもできる。また、上記実施例においては、船体の
右舷及び右舷にそれぞれバケットを備えたものについて
説明したが、船体の進行方向と直角方向に開閉可能にし
たものにも適用できる。
【0022】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。
【0023】(1)水密性保持用のパッキンの上部に防
護用のガードを設けたことにより、比較的簡単な構造で
土砂の直撃が防止され、長期に亘ってパッキンを健全に
保つことができる。また、パッキン防護用のガードの上
部に、スライダを傾斜して設けたことにより、落下土砂
をパッキンの設置位置と逆方向へ誘導して、パッキンへ
の土砂の直撃を防止することができる。
【0024】(2)これによって、パッキンの頻繁な取
り換えが不要となり、全開式土運船の稼働率が向上す
る。
【0025】(3)水密性が向上したことにより、有害
物質を含む公害土砂や泥水等の安全な運搬が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である全開式土運船の平面図
である。
【図2】図1に示す全開式土運船の側面図である。
【図3】図1に示す全開式土運船のA−A線縦断面図で
ある。
【図4】左舷バケットと右舷バケットの接合面の詳細を
示す縦断面図である。
【図5】左舷バケット及び右舷バケットの底部を開いた
状態を示す縦断面図である。
【図6】従来の全開式土運船の一例を示す縦断面図であ
る。
【図7】図6に示す全開式土運船のX部の詳細図であ
る。
【図8】図6に示す全開式土運船のバケットを開けた状
態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 土運船本体 2 左舷バケット 3 右舷バケット 4 回動軸 5 シリンダ 2a,3a 縦部材 6 誘導ブロック 7 第1のスライダ 8 取付けプレート 9 ゴムパッキン 9a 空洞 10 ボルト 11 ガード 12 第2のスライダ 13 押圧突起

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 右バケットと左バケットとを備えこれら
    左右バケットの底部を開閉可能とし、かつ前記左右バケ
    ットの接合面が垂直である全開式土運船において、前記
    左右バケットの少なくともいずれかの接合面に、水密性
    保持用のパッキンを突設すると共に、同パッキンの上部
    に同パッキン防護用のガードを設け、さらに、前記パッ
    キン防護用のガードの上部に、落下土砂を前記パッキン
    の設置位置と逆方向へ誘導するスライダを傾斜して設け
    たことを特徴とする全開式土運船。
JP5137961A 1993-06-08 1993-06-08 全開式土運船 Expired - Lifetime JP2826040B2 (ja)

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JP5137961A JP2826040B2 (ja) 1993-06-08 1993-06-08 全開式土運船

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JPH06344976A JPH06344976A (ja) 1994-12-20
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JPS59134092A (ja) * 1983-01-21 1984-08-01 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スプリツト型作業船のシ−ル装置
JPS63128195U (ja) * 1987-02-13 1988-08-22

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