JP2001270667A - エレベータ緩衝器 - Google Patents

エレベータ緩衝器

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JP2001270667A JP2000088419A JP2000088419A JP2001270667A JP 2001270667 A JP2001270667 A JP 2001270667A JP 2000088419 A JP2000088419 A JP 2000088419A JP 2000088419 A JP2000088419 A JP 2000088419A JP 2001270667 A JP2001270667 A JP 2001270667A
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/28Buffer-stops for cars, cages, or skips
    • B66B5/282Structure thereof

Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇降体が圧縮ばねに衝突したとき、昇降体が
圧縮ばねから離れて跳ね返ることを防止するエレベータ
緩衝器を提供する。 【解決手段】 エレベータ緩衝器30は、エレベータ昇
降路32の上部又は下部に固定された圧縮ばね38を有
する。このエレベータ緩衝器30は、通常の昇降範囲を
超えて昇降体(エレベータ籠)48が過度に上昇又は下
降したとき、昇降体48を圧縮ばね38で受け止め、昇
降体48に加わる衝撃を緩衝する。跳ね返り防止手段で
ある電磁石40は、圧縮ばね38に当たった昇降体48
を保持し、圧縮したばね38の反発力により昇降体48
が跳ね上がるのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータ昇降路
に沿って上下する昇降体が、エレベータ昇降路の上限位
置又は下限位置を超えて過度に上昇又は下降したとき、
この昇降体を圧縮ばねで受けとめて昇降体に加わる衝撃
を最小限に止めるためのエレベータ緩衝器に関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータ装置では、エレベータ昇降路
に沿って昇降する昇降体(エレベータ籠)がエレベータ
昇降路の上部構造体又は下部構造体に衝突すると甚大な
被害を生じる危険がある。そのため、エレベータ装置に
は種々の安全装置が設けてある。例えば、昇降体が最上
階や最下階の停止位置を超えた所に、昇降体の走行を停
止するためのリミットスイッチ等が設けてある。また、
リミットスイッチ及びこれに関連した安全機器が正常作
動しない場合を想定し、特に低速用エレベータ装置で
は、圧縮ばねを用いたエレベータ緩衝器が、エレベータ
昇降路の上部と下部に配置されている。
【0003】図6は、エレベータ昇降路の下部に設けた
圧縮ばね式のエレベータ緩衝器の一例を示す。このエレ
ベータ緩衝器10は、エレベータ昇降路12の下部構造
体14に固定された基台16と、基台16に固定された
圧縮ばね18を有し、圧縮ばね18はその圧縮方向を上
下方向に向けて配置されている。一方、昇降体20の底
部には、圧縮ばね18に対向するバッファ受け22が設
けてある。このエレベータ緩衝器10によれば、昇降体
20がエレベータ昇降路12の下限位置を超えて下降し
た場合、昇降体20のバッファ受け22が圧縮ばね18
に当たり、昇降体20の運動エネルギが圧縮ばね18に
吸収され、昇降体20に加わる衝撃が緩和される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のエレベ
ータ緩衝器10では、圧縮ばね18に当たった昇降体2
0が、圧縮ばね18に蓄えられたエネルギによって再び
上方に跳ね上がる。その結果、昇降体20に連結されて
いる釣り合い機構のワイヤロープ、このワイヤロープを
支持している巻上げ機、返し車等に過大な力が作用する
という問題がある。
【0005】この問題について、図7を参照して具体的
に説明する。図7は、昇降体20が圧縮ばね18から跳
ね上がったときの、昇降体20と釣り合い機構における
ワイヤロープ等の挙動を示している。なお、釣り合い機
構22は、エレベータ昇降路12の上端付近に配置され
た巻上機24と、この巻上機24に巻かれたワイヤロー
プ26と、ワイヤロープ26の一端に連結された釣り合
い重り28とを有し、ワイヤロープ26の他端は昇降体
20に連結されている。
【0006】この釣り合い機構22では、図7(a)に
示すように、昇降体20が圧縮ばね18に突入すると、
昇降体20は圧縮ばね18により急激に減速される。し
かし、ワイヤロープ26と釣り合い重り28は、それら
に作用する慣性力により、図示する矢印方向の移動速度
を保持しようとする。その結果、ワイヤロープ26は急
激に弛み、釣り合い重り28は上昇状態を維持する。次
に、図7(b)に示すように、昇降体20は、圧縮ばね
18の反発力により上方に跳ね返る。このとき、釣り合
い重り28は依然として上昇しており、そのために、ワ
イヤロープ26は更に弛みを増す。続いて、図7(c)
に示すように、昇降体20と釣り合い重り28はほぼ同
時に下がり始める。その結果、図7(d)に示すよう
に、ワイヤロープ26には、昇降体20と釣り合い重り
28の衝撃が作用し、通常時の何倍もの過大な力が作用
する。また、ワイヤロープ26にかかる衝撃力は、ワイ
ヤロープ26を支えている巻上機24にも作用し、この
巻上機24を支持している軸受部を損傷する。さらに、
巻上機24に作用した力は、巻上機24を支持している
構造体にも作用する。そのため、巻上機24を支持して
いる構造体を必要以上に強固な構造としなければならな
い。そして、近年採用されている機械室レスエレベータ
の場合、エレベータ昇降路の天井部にロープ支持装置や
返し車を固定しているので、これらロープ支持機構や返
し車だけでなく、それらの支持部も必要以上に強固な構
造としなければならない。
【0007】したがって、本願発明は、昇降体が圧縮ば
ねに衝突したとき、昇降体が圧縮ばねから離れて跳ね返
ることを防止するエレベータ緩衝器を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明にかかるエレベータ緩衝器は、エレベータ昇
降路の上部又は下部に固定された圧縮ばねを有し、通常
の昇降範囲を超えて昇降体が過度に上昇又は下降したと
き、上記昇降体を上記圧縮ばねで受け止め、上記昇降体
に加わる衝撃を緩衝するエレベータ緩衝器において、ば
ねに当たった昇降体を保持し、圧縮したばねの反発力に
より昇降体が圧縮ばねから跳ね返るのを防止する跳ね返
り防止手段を設けたことを特徴とする。
【0009】具体的に、エレベータ緩衝器の第1の形態
は、上記圧縮ばねに保持された電磁石と、上記昇降体に
保持されており、昇降体が圧縮ばねに接近したときに上
記電磁石に接触する磁性部と、上記圧縮ばねが圧縮する
と、上記電磁石を励磁してこの電磁石で昇降体の磁性部
を保持する励磁部とを有することを特徴とする。
【0010】エレベータ緩衝器の第2の形態は、上記跳
ね返り防止手段が、上記エレベータ昇降路に固定された
第1のくさび部と、上記昇降体に固定され、上記昇降体
が圧縮ばねを圧縮する際に、上記第1のくさび部に係合
して該第1のくさび部を保持する第2のくさび部とを有
することを特徴とする。
【0011】エレベータ緩衝器の第3の形態は、上記跳
ね返り防止手段が、上記エレベータ昇降路に固定され、
上下方向に向って並列に配置された摩擦接触部分を有す
る摩擦接触部と、上記昇降体に固定され、上記昇降体が
圧縮ばねを圧縮する際に、上記並列に配置された摩擦接
触部分の間にこれら摩擦接触部分と接触しながら嵌入す
る嵌入部とを有することを特徴とする請求項1に記載の
エレベータ緩衝器。
【0012】エレベータ緩衝器の第4の形態は、上記跳
ね返り防止手段が、上記昇降体の下部に固定され、上記
圧縮ばねを圧縮する作動部と、上記作動部によるばねの
圧縮量が所定量以下の場合、上記作動部によるばねの圧
縮を許容し、上記作動部によるばねの圧縮量が所定量を
超えると、上記作動部を保持する保持部を有することを
特徴とする。
【0013】なお、上記保持部は、ばねの圧縮と共に移
動する規制部と、対向する一対の挟持部を有し、これら
挟持部は、上記作動部によるばねの圧縮量が所定量以下
の場合、上記作動部を挟んで該作動部に非接触状態で対
向する位置に、上記規制部により規制されており、上記
作動部によるばねの圧縮量が所定量を超えると、上記規
制部による規制から解放され、一対の挟持部で上記作動
部を保持するように構成することが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1 図1(a)、図1(b)は、実施の形態1のエレベータ
緩衝器を示す。この実施の形態1のエレベータ緩衝器3
0は、エレベータ昇降路32の下部構造体(エレベータ
ピット床)34に固定された基台36と、基台36の上
部に配置された圧縮ばね38を有する。圧縮ばね38
は、その圧縮方向を上下方向に向け、下端部が基台36
に固定されている。圧縮ばね38は、その上端部に板状
の電磁石40を支持している。電磁石40は、通常の電
磁石と同様に、磁性体と、この磁性体の回りに巻かれた
コイル(共に図示せず)を有する。電磁石40はまた、
圧縮ばね38の圧縮方向(上下方向)に伸びる可動接点
42を備えており、この可動接点42にコイルの一端が
接続されている。一方、下部構造体34には、圧縮ばね
38が圧縮したときに可動接点42に接触する固定接点
44が設けてあり、この固定接点44が電源46を介し
てコイルの他端に接続されている。また、昇降体48の
底部には、圧縮ばね38及び電磁石40に対向する場所
に、磁性材料からなるバッファ受け50が設けてある。
【0015】このエレベータ緩衝器30によれば、昇降
体48がエレベータ昇降路32の下限位置を超えて下降
した場合、昇降体48のバッファ受け50が電磁石40
に接触し、この電磁石40を圧縮ばね38の付勢力に対
向して押し下げる。これにより、昇降体48の下方に向
かう運動エネルギが圧縮ばね38に吸収される。
【0016】圧縮ばね38が圧縮すると、可動接点42
が固定接点44に接触する。これにより、電源46から
電磁石40のコイルに所定の電圧が供給され、電磁石4
0が励磁する。その結果、励磁した電磁石40に磁性材
料のバッファ受け50が保持される。したがって、その
後、圧縮ばね38は、これに蓄えられたエネルギによっ
て元の状態に復帰し、昇降体48に対して上向きの速度
を与える。しかし、磁性材料のバッファ受け50が電磁
石40に保持されている。そのため、昇降体48は、圧
縮ばね38から跳ね上がることなく、圧縮ばね38と一
体になって圧縮ばね38の振動範囲で上下振動する。ま
た、圧縮ばね38は昇降体48の重量を支えて圧縮して
いるので、昇降体48が上下振動する幅も当然小さい。
したがって、昇降体48を支持しているワイヤロープの
弛みや釣り合い重りの上下動作も小さく、巻上機・ロー
プ支持装置・返し車、またこれらを支持している構造体
や支持部材等にも過度の衝撃荷重が作用しない。。その
ため、これらの構造体等の過大な強度設計を避けること
ができる。また、構造体等の構造が簡素化、小型化でき
る。。
【0017】実施の形態2 図2は、実施の形態2のエレベータ緩衝器を示す。この
実施の形態1のエレベータ緩衝器52は、エレベータ昇
降路54の下部構造体(エレベータピット床)56に固
定された基台58を有する。基台58の上部には、圧縮
ばね60と、くさび保持部(第2のくさび部)62が固
定されている。圧縮ばね60は、その圧縮方向を上下方
向に向けて配置されている。くさび保持部62は、上下
方向に向けて並列に配置された一対の壁部64からな
る。各壁部64は、他方の壁部に対向する面に、他方の
壁部に向って斜め下方に伸びる面とほぼ水平に伸びる面
とを交互に且つ連続的に配置したくさび面66を有す
る。
【0018】昇降体68の底部には、圧縮ばね60とく
さび保持部62に対向する場所にバッファ受け70が設
けてある。また、バッファ受け70は、くさび保持部6
2に対向する部分に、上下方向に伸びるくさび部(第1
のくさび部)72を有する。このくさび部72は、中心
に向かって斜め下方に伸びる面と、ほぼ水平に伸びる面
とを交互に且つ連続的に配置したくさび面74を有す
る。また、くさび部72の横幅は、くさび保持部62に
おける一対の壁部64の間隔よりも大きく設計されてい
る。
【0019】このエレベータ緩衝器52によれば、昇降
体68がエレベータ昇降路54の下限位置を超えて下降
した場合、昇降体68のバッファ受け70が圧縮ばね6
0を押し下げる。これにより、昇降体68の下方に向か
う運動エネルギが圧縮ばね60に吸収される。また、昇
降体68に設けたくさび部72が、くさび保持部62を
構成する2つの壁部64の間に嵌入し、くさび部72の
くさび面74とくさび保持部62のくさび面66が係合
し、くさび部72は最も降下した位置に保持される。
【0020】したがって、圧縮ばね60から受ける反発
力によって昇降体68が上方に付勢されても、くさび部
72がくさび保持部62に保持されて上方への移動が規
制されているので、昇降体68は最も下降した位置に保
たれる。その結果、昇降体68を支持しているワイヤロ
ープの弛みや釣り合い重りの上下動作も小さく、巻上機
・ロープ支持装置・返し車、またこれらを支持している
構造体や支持部材等にも過度の衝撃荷重が作用しな
い。。そのため、これらの構造体等の過大な強度設計を
避けることができる。また、構造体等の構造が簡素化、
小型化できる。。
【0021】図3は、実施の形態2のエレベータ緩衝器
の他の形態を示す。このエレベータ緩衝器76におい
て、くさび保持部78は、並列に配置された一対の壁部
80の内側に、中心に向かって斜め下方に向けて配列さ
れた複数の板82からなり、複数の板82の内側端部は
垂直方向の線上に配置され、これによりくさび面84が
形成されている。この形態のエレベータ緩衝器76は、
実施の形態のエレベータ緩衝器52と同様に、昇降体6
8に設けたくさび部72が2つの壁部80の間に嵌入
し、くさび部72のくさび面66とくさび保持部78の
くさび面84が係合し、くさび部72及び昇降体68が
最も降下した位置に保持される。
【0022】したがって、圧縮ばね60から受ける反発
力によって昇降体68が上方に付勢されても、昇降体6
8は最も下降した位置に保たれる。その結果、昇降体6
8を支持しているワイヤロープの弛みや釣り合い重りの
上下動作も小さく、巻上機・ロープ支持装置・返し車、
またこれらを支持している構造体や支持部材等にも過度
の衝撃荷重が作用しない。。そのため、これらの構造体
等の過大な強度設計を避けることができる。また、構造
体等の構造が簡素化、小型化できる。。
【0023】実施の形態3 図4は、実施の形態3のエレベータ緩衝器を示す。この
実施の形態3のエレベータ緩衝器86は、エレベータ昇
降路88の下部構造体(エレベータピット床)90に固
定された基台92を有する。基台92の上部には、圧縮
ばね94と、摩擦保持部96が固定されている。圧縮ば
ね94は、その圧縮方向を上下方向に向けて配置されて
いる。摩擦保持部96は、上下方向に向けて並列に配置
された一対の壁部98からなる。各壁部98は、他方の
壁部に対向する面に細かい凹凸を有し、上端が外側に向
けて曲げてある。
【0024】昇降体100の底部には、圧縮ばね94と
摩擦保持部96に対向する場所にバッファ受け102が
設けてある。バッファ受け102は、摩擦保持部96に
対向する部分に、上下方向に伸びる嵌入部104を有す
る。嵌入部104は摩擦係数の高い硬質ゴムで形成され
ており、外周部には断続的に又は螺旋状に溝106が形
成されている。また、嵌入部104の横幅は、摩擦保持
部96における一対の壁部98の間隔よりも大きくして
ある。
【0025】このエレベータ緩衝器によれば、昇降体1
00がエレベータ昇降路88の下限位置を超えて下降し
た場合、昇降体100のバッファ受け102が圧縮ばね
94を押し下げる。これにより、昇降体100の下方に
向かう運動エネルギが圧縮ばね94に吸収される。ま
た、昇降体100に設けた嵌入部104が、摩擦保持部
96を構成する2つの壁部98の間に嵌入し、壁部98
の内面に摩擦係合し、最も降下した位置に保持される。
【0026】したがって、圧縮ばね94から受ける反発
力によって昇降体100が上方に付勢されても、嵌入部
104が摩擦保持部96に保持されて上方への移動が規
制されているので、昇降体100は最も下降した位置に
保たれる。その結果、昇降体100を支持しているワイ
ヤロープの弛みや釣り合い重りの上下動作も小さく、巻
上機・ロープ支持装置・返し車、またこれらを支持して
いる構造体や支持部材等にも過度の衝撃荷重が作用しな
い。。そのため、これらの構造体等の過大な強度設計を
避けることができる。また、構造体等の構造が簡素化、
小型化できる。。
【0027】実施の形態4 図5(a)、図5(b)は、実施の形態4のエレベータ
緩衝器を示す。この実施の形態4のエレベータ緩衝器1
10は、エレベータ昇降路112の下部構造体(エレベ
ータピット床)114に固定された基台116と、基台
116の上部に配置された圧縮ばね116を有する。圧
縮ばね116は、その圧縮方向を上下方向に向け、下端
部が基台116に固定されている。また、下部構造体1
14には、基台116の両側にそれぞれ壁部118が固
定されている。各壁部118の内側には、摩擦保持部
(挟持部)120が配置されており、これら壁部118
と摩擦保持部120が該摩擦保持部120を内側に向け
て付勢するスプリング122によって連結されている。
各摩擦保持部120は、他方の摩擦保持部120に対向
する摩擦面124が、下方に向かって外側に広がるよう
に加工されている。また、摩擦面124は細かな凹凸が
形成されている。
【0028】圧縮ばね116は、スペーサ126を保持
している。スペーサ126は、圧縮ばね116の上端近
傍に配置された受け部128と、この受け部128より
も横幅が広く且つ受け部128の下方に配置された規制
部130と、これら受け部128と規制部130とを連
結する連結部132とからなる。通常、このスペーサ1
26は、一対の摩擦保持部120の間に位置している。
また、摩擦保持部120は、スプリング122の付勢力
により、スペーサ126の規制部130を挟持してい
る。
【0029】昇降体134の底部には、圧縮ばね116
に対向する場所に、バッファ受け136が設けてある。
バッファ受け136の外面138は、摩擦保持部120
の傾斜摩擦面124に合わせて、下方に向かって外側に
広がる断面形状に加工されている。
【0030】このエレベータ緩衝器110では、昇降体
134が昇降路112の下限位置を超えて下降した場
合、昇降体134のバッファ受け136がスペーサ12
6の受け部128に接触し、このスペーサ126を押し
下げる。これにより、圧縮ばね116が縮まり、昇降体
134の下方に向かう運動エネルギが圧縮ばね116に
吸収される。
【0031】また、スペーサ126の下降と共に規制部
130が摩擦保持部120の間から離れると、それまで
規制部130によって規制されていた一対の摩擦保持部
120がスプリング122の付勢力によって内側に移動
し、バッファ受け136の外面に接触してこれを挟持
し、バッファ受け136と昇降体134を最も下降した
位置に保持する。その結果、昇降体を支持しているワイ
ヤロープの弛みや釣り合い重りの上下動作も小さく、巻
上機・ロープ支持装置・返し車、またこれらを支持して
いる構造体や支持部材等にも過度の衝撃荷重が作用しな
い。。そのため、これらの構造体等の過大な強度設計を
避けることができる。また、構造体等の構造が簡素化、
小型化できる。
【0032】なお、以上の実施の形態では、本発明にか
かるエレベータ緩衝器を昇降路の下部構造体に設けた場
合を説明したが、このエレベータ緩衝器は昇降路の上部
構造体に設けてもよい。また、昇降体の衝撃を圧縮スプ
リングで受けるものとしたが、圧縮スプリングとオイル
バッファを併用してもよい。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかるエレベータ緩衝器によれば、昇降体がエレベー
タ昇降路の上限位置又は下限位置を超えてエレベータ緩
衝器に衝突した場合でも、昇降体を支持しているワイヤ
ロープの弛みや釣り合い重りの上下動作も小さく、その
ために、巻上機・ロープ支持装置・返し車、またこれら
を支持している構造体や支持部材等にも過度の衝撃荷重
が作用しない。。その結果、これらの構造体等の過大な
強度設計を避けることができる。また、構造体等の構造
が簡素化、小型化できる。。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるエレベータ緩衝器の実施の形
態1の側面図。
【図2】 本発明にかかるエレベータ緩衝器の実施の形
態2の側面図。
【図3】 図2に示す実施の形態2の変形例を示す側面
図。
【図4】 本発明にかかるエレベータ緩衝器の実施の形
態3の側面図。
【図5】 本発明にかかるエレベータ緩衝器の実施の形
態4の側面図。
【図6】 従来のエレベータ緩衝器の側面図。
【図7】 従来のエレベータ緩衝器と、このエレベータ
緩衝器に昇降体が突入したときの釣り合い重り等の動き
を説明する図。
【符号の説明】
30 エレベータ緩衝器、 32 エレベータ昇降路、
36 基台、 38圧縮ばね、 40 電磁石、 4
8 昇降体、 50 バッファ受け、 62くさび保持
部(第2のくさび部)、 72 くさび部(第1のくさ
び部)、96 摩擦保持部、 104 嵌入部、 12
0 摩擦保持部(挟持部)、 126 スペーサ、 1
30 規制部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータ昇降路の上部又は下部に固定
    された圧縮ばねを有し、通常の昇降範囲を超えて昇降体
    が過度に上昇又は下降したとき、上記昇降体を上記圧縮
    ばねで受け止め、上記昇降体に加わる衝撃を緩衝するエ
    レベータ緩衝器において、 ばねに当たった昇降体を保持し、圧縮したばねの反発力
    により昇降体が圧縮ばねから跳ね返るのを防止する跳ね
    返り防止手段を設けたことを特徴とするエレベータ緩衝
    器。
  2. 【請求項2】 上記跳ね返り防止手段は、 上記圧縮ばねに保持された電磁石と、 上記昇降体に保持されており、昇降体が圧縮ばねに接近
    したときに上記電磁石に接触する磁性部と、 上記圧縮ばねが圧縮すると、上記電磁石を励磁してこの
    電磁石で昇降体の磁性部を保持する励磁部とを有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のエレベータ緩衝器。
  3. 【請求項3】 上記跳ね返り防止手段は、 上記エレベータ昇降路に固定された第1のくさび部と、 上記昇降体に固定され、上記昇降体が圧縮ばねを圧縮す
    る際に、上記第1のくさび部に係合して該第1のくさび
    部を保持する第2のくさび部とを有することを特徴とす
    る請求項1に記載のエレベータ緩衝器。
  4. 【請求項4】 上記跳ね返り防止手段は、 上記エレベータ昇降路に固定され、上下方向に向って並
    列に配置された摩擦接触部分を有する摩擦接触部と、 上記昇降体に固定され、上記昇降体が圧縮ばねを圧縮す
    る際に、上記並列に配置された摩擦接触部分の間にこれ
    ら摩擦接触部分と接触しながら嵌入する嵌入部とを有す
    ることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ緩衝
    器。
  5. 【請求項5】 上記跳ね返り防止手段は、 上記昇降体の下部に固定され、上記圧縮ばねを圧縮する
    作動部と、 上記作動部によるばねの圧縮量が所定量以下の場合、上
    記作動部によるばねの圧縮を許容し、上記作動部による
    ばねの圧縮量が所定量を超えると、上記作動部を保持す
    る保持部を有することを特徴とする請求項1に記載のエ
    レベータ緩衝器。
  6. 【請求項6】 上記保持部は、 ばねの圧縮と共に移動する規制部と、 対向する一対の挟持部を有し、これら挟持部は、上記作
    動部によるばねの圧縮量が所定量以下の場合、上記作動
    部を挟んで該作動部に非接触状態で対向する位置に、上
    記規制部により規制されており、上記作動部によるばね
    の圧縮量が所定量を超えると、上記規制部による規制か
    ら解放され、一対の挟持部で上記作動部を保持すること
    を特徴とする請求項5に記載のエレベータ緩衝器。
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