JP2000327239A - エレベータ装置 - Google Patents

エレベータ装置

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JP2000327239A
JP2000327239A JP11141202A JP14120299A JP2000327239A JP 2000327239 A JP2000327239 A JP 2000327239A JP 11141202 A JP11141202 A JP 11141202A JP 14120299 A JP14120299 A JP 14120299A JP 2000327239 A JP2000327239 A JP 2000327239A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保守運転時つり合いおもりがつり合いおもり
阻止手段に当たった場合の衝撃が小さくできるエレベー
タ装置を得る。 【解決手段】 主索7により相互に連結されて昇降路1
を互いに反対方向へ昇降するかご2及びつり合おもり3
と、上記かご及びつり合おもりを通常運転する通常運転
手段と、上記かご及びつり合おもりを保守運転する保守
運転手段と、上記昇降路の底部に設けられて上記通常運
転時は上記つり合おもりに対向して配置されたつり合お
もり緩衝手段16と、上記保守運転時に上記つり合おも
り緩衝手段に取り付けられて上記つり合おもりの下降を
通常下降位置よりも上方の所定位置で阻止するつり合い
おもり阻止手段18とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主索により互い
に連結されたかご及びつり合おもりを有するエレベータ
ー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、昇降路頂部の機械室を省略したい
わゆる「機械室レスエレベータ」が提案されている。図
4は、特開平6−278963公報に示された従来の機
械室レスエレベータ装置を示す昇降路側面図である。
【0003】図において、1はエレベーターの昇降路、
2はかご、3はつり合いおもり、4は昇降路1に設けら
れた最上階の乗り場の床、5は昇降路1に設けられた最
下階の乗り場の床、6は吊り車、7はかご2とつり合い
おもり3を吊り車6を介して吊っているロープ(主
策)、8はかご上に乗った保守員、9は昇降路1の底部
に設けられてつり合おもり3に対向して配置されたつり
合いおもり用緩衝器(かご用緩衝器は図を省略)、10
は昇降路1の底部に設けられてつり合おもり3に対向し
て配置されるつり合いおもり阻止装置で、つり合おもり
3の下降をつり合おもり緩衝器9よりも上方位置、すな
わち、通常の下降位置よりも上方の所定位置で阻止す
る。なお、このつり合おもり3の下降阻止により、かご
2の上昇が通常の上昇位置よりも下方の所定位置で制約
される。
【0004】11はつり合いおもり阻止装置10に取り
付けられた検出用板、12は保守時につり合いおもり阻
止装置10を設置する取付け台、13は取付け台12に
取り付けられた設置検出器で、つり合いおもり阻止装置
10が取付け台12取り付けられた時に検出用板11と
設置検出器13は係合し、出力するように設定してあ
る。14はつり合いおもり阻止装置10を格納する格納
装置、15は格納装置14に取り付けられた格納検出ス
イッチで、つり合いおもり下降阻止装置10が格納装置
14に格納された時に検出用板11と格納検出スイッチ
15は係合し、出力するように設定してある。
【0005】この例では、駆動装置としては、つり合い
おもり3に塔載されたリニアモータ(図示せず)が使用
されている。リニアモータ駆動については上記公報その
他で公知の技術であるので説明は省略する。機械室レス
エレベータにおいては、その特長を出来るだけ生かすた
めに、最上階床面4から昇降路1の天井までの寸法を出来
るだけ小さくなるようにしている。そのためにかご天井
と昇降路天井間の頂部隙間寸法「A寸法」は小さい。通
常、かご2は、つり合いおもり3が下降し、つり合おも
り緩衝器9に接触し、更につり合おもり緩衝器9を全圧
縮するまで最上階4から更に上方へB寸法だけ上昇でき
る。
【0006】従って、保守時に保守員8がかご上に乗っ
て誤ってかご2を上昇させつづけると、破線で示すよう
に保守員8が天井に頭をぶつける可能性がある。これを
防止するために、保守時にかご2の天井に乗って保守す
る場合は、まずつり合いおもり阻止装置10を取り付け
台12に取り付け、つり合いおもり3がつり合おもり緩
衝器9より先につり合おもり阻止装置10に当たるよう
にして、かご2はそれ以上上方へは物理的に動けないよ
うにする。このときのつり合おもり阻止装置10の寸法
は、保守員8がかご上に乗っていても頭を打たないだけ
の長さに設定してあるので、保守員8が昇降路1の天井
に頭をぶっつけることはなく安全である。さらに、つり
合いおもり阻止装置10に取り付けられた検出用板11
と取り付け台12に取り付けられた設置検出器13が係
合し、設置検出器13はつり合いおもり阻止装置10が
取り付け台12に取り付けられたことを検出し、出力す
る。これが出力を発生しない限り、エレベータは走行出
来ないように制御回路(図示せず)で構成してある。
【0007】次に通常運転の場合について説明する。1
5は、格納装置14に取り付けられた格納検出スイッチ
である。つり合いおもり阻止装置10を格納装置14に
格納すると、検出板11と格納検出スイッチ15が係合
し、格納検出スイッチ15は、つり合いおもり阻止装置
10が正規の位置に格納されたことを検出する。制御回
路は、格納検出スイッチ15が出力しない限り、通常走
行が出来ないように構成されている。これにより保守時
の作業者の安全は物理的に回避され、またつり合いおも
り阻止装置10の取り付けおよび取り外しの確認が自動
的になされ、安全性の高いエレベータ装置を構成でき
る。
【0008】また、かご2の上昇に対し、行き過ぎ制限
スイッチを設け、かご上で作業時には所定位置以上上昇
しないように強制停止させる方法も従来から行われてい
るが保守作業の内容によっては上記行き過ぎ制限スイッ
チ自体の機能を休止させることもあり、絶対的な行き過
ぎ防止処置が必要となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のエレベータ装置
は、以上のように構成されており、保守運転時、つり合
いおもり3が直接つり合いおもり阻止装置10に当たる
ので、衝突した場合の衝撃でつり合いおもり3に損傷を
与える可能性が有るし、かご上の保守員8へも衝撃を与
える。また、取り付け台12は、つり合いおもり3の衝
突に耐え得る強度のものが必要であり、そのためにエレ
ベータ装置としてコストが高くなる。また、つり合いお
もり阻止装置10は鉄製でありかつ、長く重いので持ち
運びが容易ではない。また、ピット内に取り付け台12
を設置するスペースが必要であり、レイアウト上問題が
ある場合がある。また、つり合いおもり阻止装置10は
上述したように持ち運びが容易でないので、ピット内に
格納する必要があるが、そのスペース確保が困難な場合
がある。また、保守員がピット内で作業する場合のかご
の下降に対しては保護されていない。
【0010】この発明は、以上のような問題点を解決す
るためになされたものであり、つり合いおもりがつり合
いおもり阻止手段に当たっても、つり合おもり緩衝手段
としての機能は維持できるので、つり合いおもりがつり
合いおもり阻止手段に当たった場合の衝撃が小さくでき
るエレベータ装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるエレベ
ータ装置は、主索により相互に連結されて昇降路を互い
に反対方向へ昇降するかご及びつり合おもりと、上記か
ご及びつり合おもりを通常運転する通常運転手段と、上
記かご及びつり合おもりを保守運転する保守運転手段
と、上記昇降路の底部に設けられて上記通常運転時は上
記つり合おもりに対向して配置されたつり合おもり緩衝
手段と、上記保守運転時に上記つり合おもり緩衝手段に
取り付けられて上記つり合おもりの下降を通常下降位置
よりも上方の所定位置で阻止するつり合いおもり阻止手
段とを備えたものである。
【0012】また、主索により相互に連結されて昇降路
を互いに反対方向へ昇降するかご及びつり合おもりと、
上記かご及びつり合おもりを通常運転する通常運転手段
と、上記かご及びつり合おもりを保守運転する保守運転
手段と、上記昇降路の底部に設けられて上記通常運転時
は上記かごに対向して配置されたかご緩衝手段と、上記
保守運転時に上記かご緩衝手段に取り付けられて上記か
ごの下降を通常下降位置よりも上方の所定位置で阻止す
るかご阻止手段とを備えたものである。
【0013】また、昇降路の底部に設けられて通常運転
時はかごに対向して配置されたかご緩衝手段と、保守運
転時に上記かご緩衝手段に取り付けられてかごの下降を
通常下降位置よりも上方の所定位置で阻止するかご阻止
手段とを備えたものである。
【0014】また、阻止手段が緩衝手段に配置されたと
きに動作する仮設検出手段と、上記仮設検出手段の動作
を介して通常運転手段の動作を無効とし、かつ保守運転
手段の動作を有効にする制御手段とを備えたものであ
る。
【0015】また、阻止手段を格納する格納手段と、こ
の格納手段に格納された上記阻止手段を検出する格納検
出手段とを設け、その格納検出手段が、阻止手段の格納
を検出して通常運転を再開するようにしたものである。
【0016】また、格納手段および格納検出手段を昇降
路以外の所定の場所に置くようにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図につい
て説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1による
エレベータ装置を示す昇降路側面図である。図1におい
て図4と同一または相当のものは同じ番号を付けてあ
り、説明を省略する。
【0018】16は、昇降路1の底部に設けられてつり
合おもり3に対向して配置されたつり合いおもり用緩衝
器、17は、昇降路1の底部に設けられてかご2に対向
して配置されたかご用緩衝器、18は、つり合いおもり
阻止装置で保守運転時につり合いおもり用緩衝器16の
頂部に重ねて取り付けられる。なお、つり合いおもり用
緩衝器16はつり合おもり3の荷重を受け全圧縮してい
る状態を示す。19は、かご阻止装置で保守運転時にか
ご用緩衝器17の頂部に重ねて取り付けられる。なお、
かご用緩衝器17はかご2の荷重を受けず、かご阻止装
置19の荷重しか受けてなく伸びている状態を示す。
【0019】20は、つり合いおもり阻止装置18に取
り付けられたつり合いおもり用検出板、21は、かご阻
止装置19に取り付けられたかご用検出板、22は、つ
り合いおもり用緩衝器16に取り付けられたつり合いお
もり用設置検出器で、つり合いおもり阻止装置18が保
守時につり合いおもり用緩衝器16に取り付けられた時
につり合いおもり用検出板20とつり合いおもり用設置
検出器22は係合し、出力するように設定してある。
23は、かご用緩衝器17に取り付けられたかご用設置
検出器(仮設検出手段)で、かご阻止装置19が保守時
につり合いおもり用緩衝器17に取り付けられた時にか
ご用検出板20とかご用設置検出器23は係合し、出力
するように設定してある。
【0020】24は、つり合いおもり阻止装置18を通
常運転時に格納するつり合いおもり用格納装置、25
は、かご阻止装置19を通常運転時に格納するかご用格
納装置、26はつり合いおもり用格納装置24に取り付
けられたつり合いおもり用格納検出スイッチで、つり合
いおもり阻止装置18がつり合いおもり用格納装置24
に格納された時につり合いおもり用検出板20とつり合
いおもり用格納検出スイッチ26は係合し、つり合いお
もり用格納検出スイッチ26は出力するように設定して
ある。27はかご用格納装置25に取り付けられたかご
用格納検出スイッチで、かご阻止装置19がかご用格納
装置25に格納された時につり合いおもり用検出板21
とかご用格納検出スイッチ27は係合し、かご用格納検
出スイッチ27は出力するように設定してある。28は
ピット内の保守員である。
【0021】次に制御回路(制御手段)の構成を図2を
参照しながら説明する。30は電源装置、31は運転切
替えスイッチで、31Aと31Bは運転切替えスイッチ3
1を閉成する接点を示す。接点31Aと31Bは相互に機
械的インターロックになっており、同時に投入されるこ
とがないように構成されている。23-Aはかご用設置検
出器23の出力接点で、かご阻止装置19が保守時にか
ご用緩衝器17に取り付けられた時に、接点は閉じる。
22-Aはつり合いおもり用設置検出器22の出力接点
で、つり合いおもり阻止装置18が保守時につり合いお
もり用緩衝器16に取り付けられた時に、接点は閉じ
る。
【0022】27-Aはかご用格納検出スイッチ27の出
力接点で、かご阻止装置19がかご用格納装置25に格
納された時に、接点は閉じる。26-Aはつり合いおもり
用格納検出スイッチ26の出力接点で、つり合いおもり
阻止装置18が、つり合いおもり用格納装置24に格納
された時に、接点は閉じる。32は保守運転リレーのコ
イルで、32-Aはその常開接点、33は通常運転リレー
のコイルで、33-Aはその常開接点、34は走行指令リ
レー(図示せず)の接点である。35は走行リレーコイ
ルである。
【0023】このように構成されたこの実施の形態の動
作について説明する。保守運転手段を動作する場合は、
まず運転切り替えスイッチ31を接点31Aが閉じる方
に投入する。この時、運転切り替えスイッチ31の接点
31Bは開くので通常運転リレーコイル33は決して励
磁されない。次につり合いおもり阻止装置18とかご阻
止装置19をそれぞれつり合いおもり用緩衝器169お
よびかご用緩衝器17の頂部に重ねて取り付ける。この
操作により、かご2は所定値以上は上方へ突き上げるこ
とも下方へ突き下げることも出来ないようになるので、
保守員8はかごの上に乗っても頭を天井にぶっつけるこ
とも、保守員28がピットに立っていてもかごの床に頭
をぶっつけることも無くなる。
【0024】さらに、この結果、つり合いおもり用設置
検出器22とかご用設置検出器23は阻止装置18、1
9が正規に緩衝器16、17に固定されたことを検出
し、その出力接点22-Aと23-Aは閉じ、保守運転リレ
ーコイル32は励磁され、その接点32−Aを閉じるの
で、走行指令リレーの接点34が閉じると例えば、通常
運転より低い速度で走行可能となる。もし、阻止装置1
8,19両方あるいは一方が、緩衝器に取り付けられな
い状態で走行しようとしても、接点22-Aと23-Aの両
方または一方が閉じないので、リレーコイル32は励磁
されない。従って走行指令リレーの接点34が閉じても
走行リレーコイル35が励磁されない。走行リレーが励
磁されないと、走行できないように構成してあるので、
保守員が阻止装置18、19を設置するのを忘れてい
て、かご上あるいはピットにいても安全である。
【0025】また、通常運転手段の動作について説明す
る。阻止装置18、19を緩衝器16、17に取り付け
たまま通常走行をすると、かご2やつり合いおもり3が
阻止装置18、19に衝突して危険である。通常走行す
る場合には、まず阻止装置18、19を格納装置24、
25へ格納する。これにより格納検出装置スイッチ2
6、27は阻止装置18、19が正規の場所に格納され
たことを検出し、格納検出スイッチの接点26-Aと27
-Aを閉じる。次に、運転切り替えスイッチ31を接点3
1Bが閉じる側に投入する。このとき接点31Aは開
く。これにより、通常走行リレー33が励磁され、その
接点33-Aが閉じる。続いて走行指令リレーの接点34
が閉じると走行リレーコイル35が励磁され、走行す
る。
【0026】この時、阻止装置18、19が格納装置2
4、25に格納されないままに通常走行をしようとして
も、格納検出スイッチ26、27の接点26-Aと27-A
の両方あるいは一方が閉じないので、通常走行リレーコ
イル33が励磁されない。従って、接点33−Aが閉じ
ないので、走行指令が出て走行リレーの接点34を閉じ
ても、走行リレーコイル35が励磁できないので走行で
きない。よって阻止装置18、19を緩衝器16、17
につけたまま通常運転をすることはできないので安全で
ある。
【0027】また、つり合いおもりがつり合いおもり阻
止手段に当たっても、つり合おもり緩衝手段としての機
能は維持できるので、つり合いおもりがつり合いおもり
阻止手段に当たった場合の衝撃が小さくできる。また、
つり合いおもり阻止手段の取り付け台が不要となり、装
置のコストが安価となる。また、つり合おもり緩衝手段
の長さ分だけつり合いおもり阻止手段を短く出来るの
で、つり合いおもり阻止手段は軽く短いので持ち運びが
容易になる。また、ピット床面につり合いおもり阻止手
段を設置しないので、レイアウト上の問題は無くなる。
また、かご緩衝手段にもかご阻止手段を設けることによ
り、保守員のピット作業時の安全も確保できる。
【0028】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2によるエレベータ装置における阻止装置の格納状
態を示す説明図である。エレベータのピット内は狭いの
で、阻止装置18、19は、できればピット外に格納し
ておきたい場合がある。阻止装置18、19は、小型軽
量であるので、持ち運びが容易なために、ビルの管理人
室などに格納しておくことも可能である。
【0029】図3において、36はビルの管理人室、3
7、38はかごおよびつり合いおもり阻止装置の格納装
置、37a、38aはスプリング、37b、38bは格納
装置の受け皿、39、40は格納検出スイッチである。
【0030】図3(a)は阻止装置18、19を格納してい
ない状態を示す。この時スプリング37a、38aは伸び
ていて、格納検出スイッチ39、40と受け皿37b、
38bは係合せず、格納検出スイッチ39、40は出力
しない。一方、図3(b)は阻止装置18、19を格納し
た状態を示す。この時スプリング37a、38aは阻止装
置18、19の重量で圧縮され、格納検出スイッチ3
9、40と受け皿37b、38bが係合し、格納検出ス
イッチ39、40は出力する。上記以外の動作は、上述
の格納装置がピット内にある場合と同じであるので省略
する。
【0031】以上により、また、つり合いおもり阻止手
段の格納場所についても、つり合いおもり阻止手段をピ
ットの床面に配置しないのでその分格納スペースを確保
が容易になるし、つり合いおもり阻止手段は小形で軽く
なるので、持ち運びが容易なためにその格納をピット内
に限定しなくても良い。例えば、格納場所はビルの管理
人室でも良い。
【0032】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、主索
により相互に連結されて昇降路を互いに反対方向へ昇降
するかご及びつり合おもりと、かご及びつり合おもりを
通常運転する通常運転手段と、かご及びつり合おもりを
保守運転する保守運転手段と、昇降路の底部に設けられ
て通常運転時はつり合おもりに対向して配置されたつり
合おもり緩衝手段と、保守運転時につり合おもり緩衝手
段に取り付けられてつり合おもりの下降を通常下降位置
よりも上方の所定位置で阻止するつり合いおもり阻止手
段とを備えたことにより、かごの上昇に伴い、つり合い
おもりがつり合いおもり阻止手段に当接しても即時に動
きが阻止されることがなく、つり合おもり緩衝手段の緩
衝力を利用して、滑らかに停止させることができ、かご
上の保守員において停止ショックが緩和される効果があ
る。
【0033】また、主索により相互に連結されて昇降路
を互いに反対方向へ昇降するかご及びつり合おもりと、
かご及びつり合おもりを通常運転する通常運転手段と、
かご及びつり合おもりを保守運転する保守運転手段と、
昇降路の底部に設けられて通常運転時はかごに対向して
配置されたかご緩衝手段と、保守運転時にかご緩衝手段
に取り付けられてかごの下降を通常下降位置よりも上方
の所定位置で阻止するかご阻止手段とを備えたことによ
り、保守作業時にピット床面に保守員がいても、保守員
の安全性を確保できる。また、かごの下降に伴い、かご
がかご阻止手段に当接しても即時に動きが阻止されるこ
とがなく、かご緩衝手段の緩衝力を利用して、滑らかに
停止させることができ、停止ショックが緩和され、かご
及びかご阻止手段の機械的、電気的性能が損なわれるこ
とを防止する効果がある。
【0034】また、昇降路の底部に設けられて通常運転
時はかごに対向して配置されたかご緩衝手段と、保守運
転時にかご緩衝手段に取り付けられてかごの下降を通常
下降位置よりも上方の所定位置で阻止するかご阻止手段
とを備えたことにより、かごの上昇に伴い、つり合いお
もりがつり合いおもり阻止手段に当接しても即時に動き
が阻止されることがなく、つり合おもり緩衝手段の緩衝
力を利用して、滑らかに停止させることができ、かご上
の保守員において停止ショックが緩和されるとともに、
保守作業時にピット床面に保守員がいても、保守員の安
全性を確保できる。
【0035】また、阻止手段が緩衝手段に配置されたと
きに動作する仮設検出手段と、仮設検出手段の動作を介
して通常運転手段の動作を無効とし、かつ保守運転手段
の動作を有効にする制御手段とを備えたことにより、保
守員が阻止手段を設置するのを忘れていて、かご上ある
いはピットにいても安全である。
【0036】また、阻止手段を格納する格納手段と、こ
の格納手段に格納された阻止手段を検出する格納検出手
段とを設け、その格納検出手段が、阻止手段の格納を検
出して通常運転を再開するようにしたことにより、阻止
手段を緩衝手段につけたまま通常運転を再開することは
できないので安全である。
【0037】また、格納手段および格納検出手段を昇降
路以外の所定の場所に置くようにしたことにより、通常
運転時、阻止手段の格納をピット内に限定しなくても良
くその分スペースを確保が容易になる。なお、この実施
の形態を1:1ローピング方式によるもので説明した
が、2:1アンダースラング方式においても同様のこと
が言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるエレベータ装
置を示す昇降路側面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるエレベータ装
置の制御手段を示す回路図である。
【図3】 この発明の実施の形態2によるエレベータ装
置における阻止装置の格納状態を示す説明図である。
【図4】 従来の機械室レスエレベータ装置を示す昇降
路側面図である。
【符号の説明】
1 昇降路、2 かご、3 つり合いおもり、7 ロー
プ(主策)、8 保守員、 16 つり合いおもり用
緩衝器、17 かご用緩衝器、18 つり合いおもり阻
止装置、19 かご阻止装置、20 つり合いおもり用
検出板、21 かご用検出板、22 つり合いおもり用
設置検出器、23 かご用設置検出器、24 つり合い
おもり用格納装置、25 かご用格納装置、26 つり
合いおもり用格納検出スイッチ、27 かご用格納検出
スイッチ、 30 電源装置、31 運転切替えスイ
ッチ、32 保守運転リレーのコイル、33 通常運転
リレーのコイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒木 博司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3F304 AA00 BA01 BA22 DA61 EB01 3F306 AA02 AA11 BA00 DA31

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主索により相互に連結されて昇降路を互
    いに反対方向へ昇降するかご及びつり合おもりと、上記
    かご及びつり合おもりを通常運転する通常運転手段と、
    上記かご及びつり合おもりを保守運転する保守運転手段
    と、上記昇降路の底部に設けられて上記通常運転時は上
    記つり合おもりに対向して配置されたつり合おもり緩衝
    手段と、上記保守運転時に上記つり合おもり緩衝手段に
    取り付けられて上記つり合おもりの下降を通常下降位置
    よりも上方の所定位置で阻止するつり合いおもり阻止手
    段とを備えたことを特徴とするエレベーター装置。
  2. 【請求項2】 主索により相互に連結されて昇降路を互
    いに反対方向へ昇降するかご及びつり合おもりと、上記
    かご及びつり合おもりを通常運転する通常運転手段と、
    上記かご及びつり合おもりを保守運転する保守運転手段
    と、上記昇降路の底部に設けられて上記通常運転時は上
    記かごに対向して配置されたかご緩衝手段と、上記保守
    運転時に上記かご緩衝手段に取り付けられて上記かごの
    下降を通常下降位置よりも上方の所定位置で阻止するか
    ご阻止手段とを備えたことを特徴とするエレベーター装
    置。
  3. 【請求項3】 昇降路の底部に設けられて通常運転時は
    かごに対向して配置されたかご緩衝手段と、保守運転時
    に上記かご緩衝手段に取り付けられてかごの下降を通常
    下降位置よりも上方の所定位置で阻止するかご阻止手段
    とを備えたことを特徴とする請求項1記載のエレベータ
    ー装置。
  4. 【請求項4】 阻止手段が緩衝手段に配置されたときに
    動作する仮設検出手段と、上記仮設検出手段の動作を介
    して通常運転手段の動作を無効とし、かつ保守運転手段
    の動作を有効にする制御手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載のエレベーター装
    置。
  5. 【請求項5】 阻止手段を格納する格納手段と、この格
    納手段に格納された上記阻止手段を検出する格納検出手
    段とを設け、その格納検出手段が、阻止手段の格納を検
    出して通常運転を再開するようにしたことを特徴とする
    請求項4記載のエレベータ装置。
  6. 【請求項6】 格納手段および格納検出手段を昇降路以
    外の所定の場所に置くようにしたことを特徴とする請求
    項5記載のエレベータ装置。
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