JPWO2018179182A1 - エレベータ装置 - Google Patents

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Abstract

エレベータ装置において、第1の昇降体は、駆動シーブの一側で懸架体により吊り下げられている。第2の昇降体は、駆動シーブの他側で懸架体により吊り下げられている。非常止め装置は、第1の昇降体に搭載されており、第1の昇降体の下降速度が過大速度に達したときに第1の昇降体を非常停止させる。懸架体と第2の昇降体との間には、エネルギー消費装置が設けられている。エネルギー消費装置は、非常止め装置が作動して第1の昇降体が非常停止した際に、第2の昇降体の跳ね上がり後の自由落下のエネルギーを消費する。

Description

この発明は、かごに非常止め装置が搭載されているエレベータ装置に関するものである。
一般に、エレベータ装置の非常時の動作は2段階に分けられている。第1段階の動作として、定格速度を超えるかごの過大速度が調速機で機械的に検出されると、安全スイッチが操作され、巻上機への通電が遮断されて、巻上機ブレーキが作動する。また、巻上機ブレーキが作動しても、かごの速度がさらに高くなった場合には、第2段階の動作として、かごに搭載された非常止め装置が作動する。
非常止め装置は、楔を用いてかごガイドレールを把持することにより、かごを非常停止させる。多くの非常止め装置では、かごを上昇させることにより、楔がかごガイドレールから離れ、把持力が解除される。
一方、従来のエレベータの衝撃吸収装置では、非常時に主ロープの端末部に大きな衡撃が発生し、主ロープの端末部に作用する荷重がある一定値に達すると、衝撃吸収材の上面と上枠の下面とが接触する。この状態から、主ロープの端末部に作用する荷重がさらに大きくなると、シャックルばね及び衝撃吸収材が共に圧縮され、衝撃が吸収される(例えば、特許文献1参照)。
また、従来のエレベータの索体緊張装置では、複数の油圧シリンダが吊り板に固定されている。各ロープは、ソケット部材、繋ぎ部材及びピストンロッドを介して、対応する油圧シリンダ内のピストンに結合されている。油圧シリンダ間は、パイプにより繋がれている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−131339号公報 特開平5−39181号公報
上記のような従来のエレベータ装置では、非常止め装置の健全性を確認する試験方法として、巻上機ブレーキが作動しない状態で、かごを過大速度で下降させ、非常止め装置が実際に作動し、かごを停止させることができるかどうかを確認する方法がある。
このような試験方法では、かごが停止した際に、主ロープを介してかごに接続されている釣合おもりが、慣性力により跳ね上がることがある。この場合、釣合おもりは、跳ね上がった後に自由落下する。そして、主ロープが伸びきった段階で、上向きの慣性力がかごに作用し、かごが僅かに上昇し、かごガイドレールに対する非常止め装置の把持力が解除される。
このとき、巻上機ブレーキは作動しない状態であるため、かごが再び下降し、再び過大速度に達すると非常止め装置が作動する。このような動作を繰り返すと、非常止め装置が正常であるかどうかを確認することの妨げとなる。
また、釣合おもりにも非常止めが設置されている場合、釣合おもりの跳ね上がり後の自由落下時に釣合オモリ側の非常止め装置も作動し、かご及び釣合おもりの両方で非常止め装置が作動してしまうことも考えられる。
これに対して、特許文献1、2に示された従来の装置では、上記のような非常止め装置の試験時の釣合おもりの跳ね上がりについては考慮されておらず、非常止め装置の試験時に一度作動した非常止め装置が、釣合おもりの跳ね上がり後の自由落下により解除される可能性がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、第2の昇降体の跳ね上がり後の自由落下により、作動状態の非常止め装置の把持力が解除されるのを防止することができるエレベータ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ装置は、駆動シーブを有する巻上機、駆動シーブに巻き掛けられている懸架体、駆動シーブの一側で懸架体により吊り下げられている第1の昇降体、駆動シーブの他側で懸架体により吊り下げられている第2の昇降体、第1の昇降体に搭載されており、第1の昇降体の下降速度が過大速度に達したときに第1の昇降体を非常停止させる非常止め装置、及び懸架体と第2の昇降体との間に設けられており、非常止め装置が作動して第1の昇降体が非常停止した際に、第2の昇降体の跳ね上がり後の自由落下のエネルギーを消費するエネルギー消費装置を備えている。
この発明のエレベータ装置は、第2の昇降体の跳ね上がり後の自由落下のエネルギーを消費するエネルギー消費装置が、懸架体と第2の昇降体との間に設けられているので、第2の昇降体の跳ね上がり後の自由落下により、作動状態の非常止め装置の把持力が解除されるのを防止することができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す概略の構成図である。 図1のエネルギー消費装置を示す側面図である。 図2の第1及び第2の吸着部材が互いに引き離された状態を示す側面図である。 図1の釣合おもり及びエネルギー消費装置を示す側面図である。 図4の第1及び第2の吸着部材が互いに引き離された状態を示す側面図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータ装置の要部を示す側面図である。 図6の第2の摩擦締結部材が第1の摩擦締結部材に対して下方へずれた状態を示す側面図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す概略の構成図である。図において、昇降路1の上部には、機械室2が設けられている。第1の昇降体であるかご3と、第2の昇降体である釣合おもり4とは、昇降路1内に設けられている。
昇降路1内には、かご3の昇降を案内する一対(図1では1本のみ示す)のかごガイドレール5と、釣合おもり4の昇降を案内する一対(図1では1本のみ示す)の釣合おもりガイドレール6とが設置されている。
かご3は、かご枠7と、かご枠7に支持されているかご室8とを有している。かご枠7は、一対(図1では一方のみ示す)のかご枠柱7aと、かご上梁7bとを有している。かご枠柱7aは、かご室8の幅方向両側に配置されている。かご上梁7bは、かご枠柱7aの上端部間に水平に配置されている。
かご3の下部には、非常止め装置9が搭載されている。非常止め装置9は、一対のかごガイドレール5を把持することにより、かご3を非常停止させる。また、非常止め装置9は、楔ガイドと楔部材とを有している(いずれも図示せず)。楔部材は、非常止め装置9の作動時に楔ガイドとかごガイドレール5との間に押し込まれる。非常止め装置9が作動した状態で、かご3を上昇させると、楔部材がかごガイドレール5から離れ、非常止め装置9の把持力が解除される。
機械室2には、かご3及び釣合おもり4を昇降させる巻上機10が設置されている。巻上機10は、駆動シーブ11と、駆動シーブ11を回転させる巻上機モータ(図示せず)と、駆動シーブ11の回転を制動する巻上機ブレーキ12とを有している。巻上機ブレーキ12としては、電磁ブレーキが用いられている。
駆動シーブ11には、懸架体13が巻き掛けられている。懸架体13としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。懸架体13の第1の端部は、かご上梁7bに接続されている。懸架体13の第2の端部は、エネルギー消費装置21を介して釣合おもり4の上部に接続されている。
かご3は、駆動シーブ11の一側で懸架体13により吊り下げられている。釣合おもり4は、駆動シーブ11の他側で懸架体13により吊り下げられている。かご3及び釣合おもり4は、懸架体13により1:1ローピング方式で昇降路1内に吊り下げられている。また、かご3及び釣合おもり4は、駆動シーブ11を回転させることにより、昇降路1内を昇降する。
機械室2には、制御盤14及び調速機15が設置されている。制御盤14は、巻上機10を制御することにより、かご3の運行を制御する。
調速機15は、かご3の過大速度走行の有無を監視する。また、調速機15は、調速機シーブ16、過大速度検出スイッチ17、及びロープキャッチ18を有している。調速機シーブ16には、調速機ロープ19が巻き掛けられている。
調速機ロープ19は、昇降路1内に環状に敷設され、非常止め装置9に接続されている。また、調速機ロープ19は、昇降路1の下部に配置された張車20に巻き掛けられている。かご3が昇降すると、調速機ロープ19が循環移動し、かご3の走行速度に応じた回転速度で調速機シーブ16が回転する。
調速機15では、かご3の走行速度が過大速度に達したことが機械的に検出される。調速機15には、検出する過大速度として、定格速度よりも高い第1過大速度と、第1過大速度よりも高い第2過大速度とが設定されている。
かご3の走行速度が第1過大速度に達すると、過大速度検出スイッチ17が操作される。過大速度検出スイッチ17が操作されると、巻上機10への給電が遮断され、巻上機ブレーキ12が作動してかご3が急停止する。
かご3の下降速度が第2過大速度に達すると、ロープキャッチ18により調速機ロープ19が把持され、調速機ロープ19の循環が停止する。調速機ロープ19の循環が停止すると、調速機ロープ19に対するかご3の下方向への相対的な移動により非常止め装置9が操作される。これにより、非常止め装置9が作動してかご3が非常停止する。
図2は図1のエネルギー消費装置21を示す側面図である。エネルギー消費装置21は、第1の吸着部材22、第2の吸着部材23、巻き取り機構24、複数本(図2では1本のみ示す)の可撓性の連結体25、及び複数(図2では1個のみ示す)の滑車26を有している。
第1及び第2の吸着部材22,23は、かご3の通常の加速走行時、一定速走行時、及び減速走行時の加減速度では、切り離されないような磁力により、互いに吸着されている。第1及び第2の吸着部材22,23の少なくともいずれか一方には、磁石(図示せず)が設けられている。磁石は、第1及び第2の吸着部材22,23の両方に設けてもよい。また、第1及び第2の吸着部材22,23のいずれか一方に磁石を設け、他方に磁性体を設けてもよい。
巻き取り機構24及び滑車26は、第1の吸着部材22に設けられている。各連結体25の基端部は、巻き取り機構24に巻き取られている。また、各連結体25の先端部、即ち下端部は、巻き取り機構24から引き出されて第2の吸着部材23に接続されている。
連結体25としては、例えば懸架体13と同様のロープ又はベルトが用いられている。各連結体25は、滑車26に巻き掛けられている。また、各連結体25は、滑車26により案内されて第2の吸着部材23の厚さ方向(図2の左右方向)の中心に接続されている。
第1及び第2の吸着部材22,23は、両者間の吸着力よりも大きい力が作用すると、図3に示すように互いに引き離される。このとき、連結体25は、巻き取り機構24から引き出されて、第1の吸着部材22と第2の吸着部材23との間に張られる。即ち、第1及び第2の吸着部材22,23は、連結体25を介して互いに接続された状態となる。
図4は図1の釣合おもり4及びエネルギー消費装置21を示す側面図、図5は図4の第1及び第2の吸着部材22,23が互いに引き離された状態を示す側面図である。第1の吸着部材22には、懸架体13の第2の端部が接続されている。
釣合おもり4は、釣合おもり枠4aを有している。釣合おもり枠4aは、釣合おもり上枠4bを有している。釣合おもり上枠4bは、釣合おもり4の上部に水平に配置されている。
第2の吸着部材23は、複数本(図4、5では1本のみ示す)のシャックルロッド27及び複数(図4、5では1個のみ示す)のシャックルばね28を介して釣合おもり上枠4bに接続されている。第2の吸着部材23は、シャックルロッド27の上端部に固定されている。
非常止め装置9の試験方法の一例として、巻上機ブレーキ12が作動しない状態で、かご3を過大速度で下降させ、非常止め装置9が実際に作動し、かご3を停止させることができるかどうかを確認する方法がある。
この試験方法では、非常止め装置9が作動してかご3が非常停止した際に、釣合おもり4は、一度跳ね上がった後に自由落下する。このとき、エネルギー消費装置21は、釣合おもり4の跳ね上がり後の自由落下のエネルギーを消費する。
実施の形態1のエネルギー消費装置21は、釣合おもり4の跳ね上がり後の自由落下のエネルギーを、第1の吸着部材22から第2の吸着部材23を引き離す力に変えて消費する。
第1の吸着部材22と第2の吸着部材23との間の磁気吸引力は、釣合おもり4の質量及び懸架体13の質量などを考慮し、釣合おもり4の跳ね上がり後の自由落下のエネルギーで第1の吸着部材22と第2の吸着部材23とが引き離されるように設定する。
このようなエレベータ装置では、釣合おもり4の跳ね上がり後の自由落下のエネルギー、即ち衝撃力がエネルギー消費装置21で消費されるため、懸架体13を介してかご3に伝達される釣合おもり4の自由落下のエネルギーを低減することができる。従って、非常止め装置9を作動後に解除するための機構を変更することなく、釣合おもり4の跳ね上がり後の自由落下により、作動状態の非常止め装置9の把持力が解除されるのを防止することができる。
また、釣合おもり4の跳ね上がり後の自由落下のエネルギーを、磁力により互いに吸着された第1の吸着部材22と第2の吸着部材23とを引き離す力に変えて消費するので、簡単な構成により釣合おもり4の自由落下のエネルギーを消費することができる。
さらに、第1の吸着部材22と第2の吸着部材23とが連結体25により接続されているので、第2の吸着部材23が第1の吸着部材22から引き離されても、釣合おもり4がそのまま落下することはない。
さらにまた、第2の吸着部材23が第1の吸着部材22に吸着されているときに連結体25が巻き取り機構24に巻き取られているので、連結体25をコンパクトに収納し、第1の吸着部材22と第2の吸着部材23とをしっかりと吸着させることができる。
また、連結体25を巻き取る力を発生する部品、例えば渦巻きばねを巻き取り機構24に設けることにより、第2の吸着部材23が第1の吸着部材22から引き離されて連結体25が巻き取り機構24から引き出される際に、抵抗力を発生させ、釣合おもり4の落下速度を減速させることもできる。
さらに、連結体25が巻き取り機構24から引き出される際に、巻き取り機構24と連結体25との間の摩擦力により、釣合おもり4の落下速度を減速させることもできる。
連結体25の長さは釣合おもり4の跳ね上がり量以上とし、かつ釣合おもり4を上記の減速効果により1G以下で停止させるのが好適である。
なお、第2の吸着部材23が第1の吸着部材22から離れた際に第2の吸着部材23を多少偏心して吊ってもよければ、滑車26は省略してもよい。
また、連結体25の本数及び材料は、必ずしも懸架体13と同じでなくてもよい。
さらに、巻き取り機構24は、第2の吸着部材23に設けても、第1及び第2の吸着部材22,23の両方に設けてもよい。
さらにまた、第2の吸着部材23が第1の吸着部材22に吸着している状態で連結体25が邪魔にならなければ、巻き取り機構24は省略してもよい。
また、第1の吸着部材22及び第2の吸着部材23は、それぞれ複数の分割体に分割してもよい。
実施の形態2.
次に、図6はこの発明の実施の形態2によるエレベータ装置の要部を示す側面図である。実施の形態2のエネルギー消費装置31は、第1の摩擦締結部材32、第2の摩擦締結部材33、及び締結ボルト34を有している。
第1の摩擦締結部材32は、懸架体13の第2の端部に接続されている。第2の摩擦締結部材33は、シャックルロッド27及びシャックルばね28を介して釣合おもり4の釣合おもり上枠4bに接続されている。
第1の摩擦締結部材32と第2の摩擦締結部材33とは、締結ボルト34により締結されている。即ち、第1の摩擦締結部材32と第2の摩擦締結部材33とは、締結ボルト34の締結力に応じた摩擦力で締結されている。
この例では、締結ボルト34は、第1の摩擦締結部材32を貫通して第2の摩擦締結部材33のねじ穴にねじ込まれている。第1の摩擦締結部材32には、締結ボルト34を通す長孔32aが設けられている。第2の摩擦締結部材33の幅方向(図6の左右方向)の両端部は、第1の摩擦締結部材32を抱き込むように折り曲げられている。
図7は図6の第2の摩擦締結部材33が第1の摩擦締結部材32に対して下方へずれた状態を示す側面図である。エネルギー消費装置31は、釣合おもり4の跳ね上がり後の自由落下のエネルギーを、第1の摩擦締結部材32に対して第2の摩擦締結部材33を摩擦力に抗してずらす力に変えて消費する。
第1の摩擦締結部材32と第2の摩擦締結部材33との間の摩擦力は、かご3の通常の加速走行時、一定速走行時、及び減速走行時の加減速度では、ずれが生じないような大きさに設定する。
また、第1の摩擦締結部材32と第2の摩擦締結部材33との間の摩擦力は、釣合おもり4の慣性質量などを考慮し、釣合おもり4の跳ね上がり後の自由落下のエネルギーで第1の摩擦締結部材32に対する第2の摩擦締結部材33のずれが生じる大きさに設定する。
釣合おもり4の跳ね上がり後の自由落下のエネルギーが第2の摩擦締結部材33に作用すると、第1の摩擦締結部材32に対して第2の摩擦締結部材33が摩擦保持力を保ちながら滑り、長孔32aの長さ分で釣合おもり4を自由落下状態から減速させる。締結ボルト34が長孔32aの終端部に達すると、釣合おもり4は、締結ボルト34にせん断力が加わることにより停止する。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ装置では、釣合おもり4の跳ね上がり後の自由落下のエネルギー、即ち衝撃力がエネルギー消費装置31で消費されるため、懸架体13を介してかご3に伝達される釣合おもり4の自由落下のエネルギーを低減することができる。従って、非常止め装置9を作動後に解除するための機構を変更することなく、釣合おもり4の跳ね上がり後の自由落下により、作動状態の非常止め装置9の把持力が解除されるのを防止することができる。
また、釣合おもり4の跳ね上がり後の自由落下のエネルギーを、摩擦力により互いに締結された第1の摩擦締結部材32と第2の摩擦締結部材33との間にずれを生じさせる力に変えて消費するので、簡単な構成により釣合おもり4の自由落下のエネルギーを消費することができる。
なお、実施の形態2の第1の摩擦締結部材32と第2の摩擦締結部材33とを入れ替えた構成としてもよい。即ち、図6の摩擦締結部材32をシャックルロッド27に接続して第2の摩擦締結部材とし、図6の摩擦締結部材33を懸架体13に接続して第1の摩擦締結部材としてもよい。この場合、通常時に締結ボルトが長孔の下端に位置し、第1の摩擦締結部材に対して第2の摩擦締結部材がずれる際に、締結ボルトが長孔に沿って相対的に上方向へ移動する。
また、この発明を適用するエレベータ装置のレイアウトは、図1に限定されるものではない。例えば、機械室レスエレベータ、又は2:1ローピングのエレベータにもこの発明は適用できる。2:1ローピングのエレベータの場合、例えば釣合おもり吊り車と釣合おもりとの間にエネルギー消費装置を配置してもよい。
さらに、上記の例では、かごを第1の昇降体、釣合おもりを第2の昇降体としたが、釣合おもりを第1の昇降体として、釣合おもりに非常止め装置を搭載し、かごを第2の昇降体として、かごと懸架体との間にエネルギー消費装置を配置してもよい。また、かご及び釣合おもりの両方に非常止め装置を搭載し、かご側及び釣合おもり側の両側にエネルギー消費装置を配置してもよい。
3 かご(第1の昇降体)、4 釣合おもり(第2の昇降体)、9 非常止め装置、10 巻上機、11 駆動シーブ、13 懸架体、21,31 エネルギー消費装置、22 第1の吸着部材、23 第2の吸着部材、24 巻き取り機構、25 連結体、32 第1の摩擦締結部材、32a 長孔、33 第2の摩擦締結部材、34 締結ボルト。

Claims (6)

  1. 駆動シーブを有する巻上機、
    前記駆動シーブに巻き掛けられている懸架体、
    前記駆動シーブの一側で前記懸架体により吊り下げられている第1の昇降体、
    前記駆動シーブの他側で前記懸架体により吊り下げられている第2の昇降体、
    前記第1の昇降体に搭載されており、前記第1の昇降体の下降速度が過大速度に達したときに前記第1の昇降体を非常停止させる非常止め装置、及び
    前記懸架体と前記第2の昇降体との間に設けられており、前記非常止め装置が作動して前記第1の昇降体が非常停止した際に、前記第2の昇降体の跳ね上がり後の自由落下のエネルギーを消費するエネルギー消費装置
    を備えているエレベータ装置。
  2. 前記エネルギー消費装置は、
    前記懸架体に接続されている第1の吸着部材と、
    前記第2の昇降体に接続されており、かつ磁力により前記第1の吸着部材に吸着されている第2の吸着部材と
    を有しており、
    前記第2の昇降体の跳ね上がり後の自由落下のエネルギーを、前記磁力に抗して前記第1の吸着部材から前記第2の吸着部材を引き離す力に変えて消費する請求項1記載のエレベータ装置。
  3. 前記第1の吸着部材と前記第2の吸着部材との間には、前記第2の吸着部材が前記第1の吸着部材から引き離された際に前記第1の吸着部材と前記第2の吸着部材との間に張られる可撓性の連結体が接続されている請求項2記載のエレベータ装置。
  4. 前記第1及び第2の吸着部材の少なくともいずれか一方には、前記第2の吸着部材が前記第1の吸着部材に吸着されているときに前記連結体を巻き取る巻き取り機構が設けられている請求項3記載のエレベータ装置。
  5. 前記エネルギー消費装置は、
    前記懸架体に接続されている第1の摩擦締結部材と、
    前記第2の昇降体に接続されており、かつ摩擦力により前記第1の摩擦締結部材に締結されている第2の摩擦締結部材と
    を有しており、
    前記第2の昇降体の跳ね上がり後の自由落下のエネルギーを、前記摩擦力に抗して前記第1の摩擦締結部材に対して前記第2の摩擦締結部材をずらす力に変えて消費する請求項1記載のエレベータ装置。
  6. 前記エネルギー消費装置は、前記第1の摩擦締結部材と前記第2の摩擦締結部材とを締結する締結ボルトをさらに有しており、
    前記締結ボルトは、前記第1及び第2の摩擦締結部材のいずれか一方にねじ込まれており、かつ前記第1及び第2の摩擦締結部材の他方に設けられた長孔に通されている請求項5記載のエレベータ装置。
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