JP2001270244A - 感圧複写用顕色シート - Google Patents
感圧複写用顕色シートInfo
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- JP2001270244A JP2001270244A JP2000088112A JP2000088112A JP2001270244A JP 2001270244 A JP2001270244 A JP 2001270244A JP 2000088112 A JP2000088112 A JP 2000088112A JP 2000088112 A JP2000088112 A JP 2000088112A JP 2001270244 A JP2001270244 A JP 2001270244A
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Abstract
感圧複写用顕色シートの提供。 【解決手段】 支持体上に顕色剤を含有する顕色剤層を
設けた感圧複写用顕色シートにおいて、MD方向のJIS-P8
143に規定されるクラークこわさが15〜27、且つカレン
ダー処理後の圧縮率が5%〜9%であることを特徴とする感
圧複写用顕色シート。
Description
トに関し、特に発色能力と発色汚れのバランスが改善さ
れた感圧複写用顕色シートに関するものである。
供与性染料を含有するマイクロカプセルを含む層を塗布
した「上用紙」、電子供与性染料を接触反応して呈色す
る電子受容性化合物(顕色剤)を含む層を塗布した「下用
紙」、原紙片面にマイクロカプセルを含む層を塗布し、
他面に顕色剤を含む層を塗布した「中用紙」、さらには
原紙の同一面にマイクロカプセルと顕色剤を積層又は混
在させた「セルフコンティンド紙」などが知られてお
り、これらを適宜組み合わせて使用されている。
加圧や摩擦によって顕色剤塗布面に発色汚れが生じてし
まう欠点がある。この改良案として、塗料中に水溶性高
分子を添加する方法(特開昭62-198492号公報)やラテッ
クスを添加する方法(特開昭61-18814号公報)などが報告
されている。また、特開平3-199083号公報には、再生パ
ルプの配合により原紙の圧縮弾性率が低くなり、不本意
な圧力が緩衝されるために摩擦による発色汚れが改良さ
れることが開示され、発色性については、極めて高圧下
(600kg/cm2)でテストした場合の結果が記載されてい
る。
用するその発色機構から、発色汚れの改善に伴って発色
能力が低下する問題がある。そこで、本発明は、発色能
力と発色汚染のバランスが改善された感圧複写用顕色シ
ートを提供することを目的とする。
結果、発色能力と発色汚染のバランスが、感圧複写用顕
色シートのクラークこわさ及び圧縮率に大きく起因して
いることを見出し本発明をなすに至った。即ち本発明
は、支持体上に顕色剤を含有する顕色剤層を設けた感圧
複写用顕色シートにおいて、MD方向のJIS-P8143に規定
されるクラークこわさが15〜27、且つカレンダー処理後
の圧縮率が5%〜9%であることを特徴とする感圧複写用顕
色シートに関するものである。
本意な圧力が緩衝されるために、発色汚染が改良される
と考えられる。しかし、例えば原紙の緩衝性(クッショ
ン性)が大きすぎると、通常使用される圧力、即ち40〜
50kg/m2程度で加圧される場合に発色性が却って悪化し
てしまうことがあり、原紙の圧縮弾性率だけによって
は、発色能力と発色汚染の問題を解決することはできな
い。この理由は明らかではないが、顕色剤塗料が塗布さ
れることにより、緩衝効果が低減するためではないかと
考えられる。本発明は、発色能力と発色汚染のバランス
を把握するために、クラークこわさと圧縮率が重要であ
ることを見出しなされたものであり、さらにこれらが特
定の範囲にあることにより、発色能力を維持しつつ発色
汚染が改善された感圧複写用顕色シートを得ることがで
きる。
こわさは、紙の自重曲げに対する抵抗など紙のこわさを
表すものであり、小さすぎると紙力が弱くなり、大きす
ぎると発色汚染が効果的に改善され難い。本発明は、MD
方向のクラークこわさが15以上好ましくは17以上から、
27以下好ましくは24以下とすることにより、紙力の弱化
を伴うことなく発色汚染を低減し得るものであるが、一
方で発色性の低下する傾向がみられる。これに対し本発
明では、クラークこわさが本発明の範囲にあるとき、発
色性の維持に圧縮率が関与することを見出し、バランス
の良い品質の感圧複写用顕色シートとすることに成功し
得たものである。なお、本発明で規定されるクラークこ
わさは、カレンダー処理前に測定される数値を示す。
理による厚さのひずみ量(カレンダー処理前の厚さと処
理後の厚さの差)を、カレンダー処理前の紙厚で割った
数値であり、式で表すと「圧縮率=(カレンダー処理前
後の紙厚の差)÷(カレンダー処理前の紙厚)」とな
る。圧縮率が低すぎる或いは高すぎると、通常使用され
る圧力での発色能力が十分に維持されない傾向がある。
本発明の圧縮率は、5%以上好ましくは6%以上から、9%以
下好ましくは8%以下である。
7g/cm3以上0.8g/cm3以下であることが好ましい。本発明
における密度とは、A4サイズに作製した顕色シートの
重さを測り、平方メートル当たりに換算して坪量(g/
m2)を求め、一方で紙厚を測定し、紙厚を坪量で割っ
たものである。この密度も、顕色シートのクッション性
に影響を与えると考えられ、小さすぎると発色能力が低
下したり、大きすぎると発色汚染が改善されにくい。
紙パルプを含有することが好ましい。古紙パルプとは、
古紙を原料とした再生パルプのことであり、脱墨処理工
程を経たものはDIPと称されている。本発明では、古
紙パルプを全パルプ組成中に30重量%以上程度含有する
ことにより、発色汚染の改善効果が向上する。古紙パル
プの原料の具体例としては、例えば上白、罫白、クリーム上
白、カード、特白、中白、模造、色上、ケント、白アー
ト、特上切、別上切、新聞、雑誌等の各種の紙が挙げら
れる。
従って製造され、例えば顕色剤をバインダー中に分散す
るなどの方法で調整された顕色剤塗液を、支持体上に塗
布することによって得られる。本発明で用いる顕色剤と
しては、例えば、酸性白土、活性白土、ベントナイト、
アタパルジャイト、ゼオライト、モンモリロナイト、ハ
ロサイト、カオリナイト、微粉末無水珪酸等の無機顕色
剤;安息香酸、p-イソプロピル安息香酸、2,5-ジニトロ
安息香酸、p-tert-ブチル安息香酸、4-メチル-3-ニトロ
安息香酸、サリチル酸、m-ヒドロキシ安息香酸、p-ヒド
ロキシ安息香酸、3,5-ジニトロサリチル酸、5-tert-ブ
チルサリチル酸、3-フェニルサリチル酸、3-メチル-5-t
ert-ブチルサリチル酸、3,5-ジ-tert-ブチルサリチル
酸、3,5-ジ-tert-アミルサリチル酸、5-シクロヘキシル
サリチル酸、3-メチル-5-イソアミルサリチル酸、5-イ
ソアミルサリチル酸、3,5-ジ-sec-ブチルサリチル酸、5
-ノニルサリチル酸、2-ヒドロキシ-3-メチル安息香酸、
2-ヒドロキシ-5-tert-ブチル安息香酸、5,5-メチレンジ
サリチル酸、アセトアミノ安息香酸、2,4-ジヒドロキシ
安息香酸、3.5-ジ(α,α-ジメチルベンジル)サリチル
酸、3.5-ジ(α-メチルベンジル)サリチル酸、1-ヒドロ
キシ-2-ナフトエ酸、2-ヒドロキシ-3-ナフトエ酸、2-ヒ
ドロキシ-1-ナフトエ酸等の芳香族カルボン酸;フェノ
ール-ホルマリン樹脂、フェノール-アセトアルデヒド樹
脂、フェノール-アセチレン樹脂等のフェノール樹脂、
及びそれらカルボン酸の銅、鉛、マグネシウム、カルシ
ウム、亜鉛、アルミニウム、錫、ニッケル等の金属との
塩が挙げられる。
ロース類、蛋白類、ポリビニルアルコール、スチレン・
ブタジエンラテックス、アクリルエマルジョン、酢酸ビ
ニルエマルジョン、ポリウレタン等が適宜選択して用い
られる。
対しデンプンやポリビニルアルコール等の水溶性バイン
ダーの比率が小さいことが、本発明で規定されるクラー
クこわさや圧縮率を有する顕色シートを得る手段の一つ
として有効である。これらの水溶性バインダーは、スチ
レン・ブタジエンラテックス等と比較してクッション性
に劣り、また、塗料が支持体にしみ込みやすく、支持体
のクッション性を低減させるなどの悪影響を及ぼすため
と考えられる。この他、顕色シートの坪量や支持体にお
けるパルプ配合等も、クラークこわさや圧縮率の値に影
響を与えるので、これらの条件を適宜調整することによ
り、本発明の感圧複写用顕色シートとすることができ
る。本発明において顕色シートの坪量としては、35g/m2
〜60g/m2程度が好ましい。
エアーナイフコーター、ロールコーター、ブレードコー
ター、ロッドコーター、カーテンコーターなど適当な塗
工装置によって、乾燥重量で2g/cm3〜7g/cm3程度になる
ように、塗工液が上質紙、再生紙、合成紙等からなる支
持体上に塗布乾燥される。カレンダー処理条件も特に限
定されず、適宜調整可能である。
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。な
お、以下の部及び%はそれぞれ重量部、重量%を示す。
圧縮率は、金属ロールを用い、20℃、65%RH、10kg/cm
2、5m/minの条件でカレンダー処理した際の値を示す。
した3,5-ジ(α-メチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩の45%
水分散液を20部、炭酸カルシウム100部、10%ポリビニル
アルコール(商品名:ポバール117、クラレ社製)水溶液2
0部、10%デンプン(商品名:エースA、王子コーンスター
チ社製)水溶液70部、カルボキシ変性SBRラテックスを
固形分として10部配合し、水で濃度調製を行い最終濃度
30%の塗液を得た。
均粒径2μmにした3,5-ジ(α-メチルベンジル)サリチル
酸亜鉛塩の45%水分散液を21部、炭酸カルシウム100部、
10%ポリビニルアルコール(商品名:ポバール117、クラ
レ社製)水溶液125部、カルボキシ変性SBRラテックスを
固形分として12.5部配合し、水で濃度調製を行い最終濃
度30%の塗液を得た。
%、NBKPが10%配合された坪量35g/m2の原紙に、顕色剤塗
液(1)をエアーナイフコ−ターにて乾燥重量で約4g/m2
の塗布量になるように塗布して顕色剤層を設け、クラー
クこわさ22.9、圧縮率7.1%、密度0.73g/cm3の感圧複写
用顕色シートを得た。
が10%配合された坪量40g/m2の原紙に、実施例1と同様
にして顕色剤層を設け、クラークこわさ22.1、圧縮率7.
2%、密度0.76g/cm3の感圧複写用顕色シートを得た。
が10%配合された坪量40g/m2の原紙に、実施例1と同様
にして顕色剤層を設け、、クラークこわさ21.2、圧縮率
6.6%、密度0.75g/cm3の感圧複写用顕色シートを得た。
れた坪量40g/m2の原紙に、実施例1と同様にして顕色剤
層を設け、クラークこわさ16.1、圧縮率5.8%、密度0.81
g/cm3の感圧複写用顕色シートを得た。
/m2の原紙に、顕色剤塗液(2)をエアーナイフコ−ター
にて乾燥重量で約6g/cm2の塗布量になるように塗布して
顕色剤層を設け、クラークこわさ15.7、圧縮率8.2%、密
度0.75g/cm3の感圧複写用顕色シートを得た。
れた坪量35g/m2の原紙に、実施例5と同様にして顕色剤
層を設け、クラークこわさ21.6、圧縮率9.2%、密度0.75
g/cm3の感圧複写用顕色シートを得た。
れた坪量40g/m2の原紙に、実施例5と同様にして顕色剤
層を設け、クラークこわさ27.5、圧縮率9.7%、密度0.76
g/cm3の感圧複写用顕色シートを得た。
が10%配合された坪量35g/m2の原紙に、実施例5と同様
にして顕色剤層を設け、クラークこわさ14.8、圧縮率6.
1%、密度0.73g/cm3の感圧複写用顕色シートを得た。
が10%配合された坪量40g/m2の原紙に、実施例5と同様
にして顕色剤層を設け、クラークこわさ19.6、圧縮率9.
1%、密度0.75g/cm3の感圧複写用顕色シートを得た。
/m2の原紙に、実施例1と同様にして顕色剤層を設け、
密度0.75g/cm3、クラークこわさ15.4、圧縮率4.6%の感
圧複写用顕色シートを得た。
製紙)とサンプルの塗工面を重ね合わせてプリンター(VP
4200、エプソン)で得られた発色像の濃度をマクベス濃
度計(RD914、ラテン#25フィルター、Macbeth)で測定し
た。 [発色汚染テスト]市販の上用紙NW40T(日本製紙)とサ
ンプルの塗工面を重ね合わせ、20kg/cm2の加重を30秒間
かけて、処理前サンプルとのJIS-P8123に規定されるハ
ンター白色度の差を測定した。数字が小さい方が、耐発
色汚染性に優れる。
発色汚染の改善されたバランスの良い品質の感圧複写用
顕色シートが得られる。
Claims (2)
- 【請求項1】 支持体上に顕色剤を含有する顕色剤層を
設けた感圧複写用顕色シートにおいて、MD方向のJIS-P8
143に規定されるクラークこわさが15〜27、且つカレン
ダー処理後の圧縮率が5%〜9%であることを特徴とする感
圧複写用顕色シート。 - 【請求項2】 支持体が全パルプ組成中に古紙パルプを
30重量%以上含有する請求項1記載の感圧複写用顕色シ
ート。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000088112A JP3719092B2 (ja) | 2000-03-28 | 2000-03-28 | 感圧複写用顕色シート |
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---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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