JP2001270135A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2001270135A
JP2001270135A JP2000086191A JP2000086191A JP2001270135A JP 2001270135 A JP2001270135 A JP 2001270135A JP 2000086191 A JP2000086191 A JP 2000086191A JP 2000086191 A JP2000086191 A JP 2000086191A JP 2001270135 A JP2001270135 A JP 2001270135A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャッピング手段から溢れたインク廃液によ
る汚染を軽減することができるインクジェット式記録装
置を提供すること。 【解決手段】 キャップホルダ9における印字領域側に
は、キャップ部材7に隣接してインク受け凹部8が形成
されている。したがって、例えばクリーニング動作後に
記録ヘッドのノズル形成面からキャッピング手段が離間
された状態で、キャッピング手段内に貯留されたインク
廃液がキャッピング手段より溢れ出したとしても、前記
インク受け凹部8によってインク廃液を効果的に回収す
ることができる。したがって、例えばキャッピング手段
を昇降させる機構部をインク廃液によって汚染させるこ
とで、正常な動作を阻害させるという問題を回避するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャリッジに搭載
されて印刷デ−タに対応してインク滴を吐出するインク
ジェット式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成
面を封止すると共に、吸引ポンプからの負圧を受けて前
記記録ヘッドからインクを吸引排出させることができる
キャッピング手段とを具備したインクジェット式記録装
置に関し、特にキャッピング手段において扱われるイン
ク廃液の処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、一般にイ
ンクカートリッジからインクの供給を受けるインクジェ
ット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対して相
対的に移動させる紙送り手段が備えられ、記録ヘッドを
移動させながら印刷データに基づいて記録用紙にインク
滴を吐出させることで記録が行われる。そしてキャリッ
ジ上に例えばブラック、イエロー、シアン、マゼンタの
インクの吐出が可能な記録ヘッドを搭載し、ブラックイ
ンクによるテキスト印刷ばかりでなく、各カラーインク
の吐出割合を変えることにより、フルカラー印刷を可能
にしている。
【0003】前記したインクジェット式記録ヘッドは、
圧力発生室で加圧したインクをノズルからインク滴とし
て記録用紙に吐出させて印刷を行う関係上、ノズル開口
からの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、イン
クの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入などにより
ノズル開口からのインクの吐出作用に障害が発生して印
字不良を起こすという問題を抱えている。
【0004】このために、この種のインクジェット式記
録装置には、非印刷時に記録ヘッドのノズル形成面を封
止するためのキャッピング手段を備えている。このキャ
ッピング手段は、記録ヘッドにおけるノズル開口のイン
クの乾燥を防止する蓋体として機能するだけでなく、ノ
ズル開口に目詰まりが生じた場合には、キャッピング手
段によりノズル形成面を封止し、吸引ポンプからの負圧
により、ノズル開口からインクを吸引してノズル開口の
目詰まりを解消する機能も備えている。
【0005】記録ヘッドの目詰まり解消のために行う強
制的なインクの吸引排出処理は、クリーニング操作と呼
ばれ、装置の長時間の休止後に印刷を再開する場合や、
ユーザが印刷不良を認識して例えばクリーニングスイッ
チを操作した場合などに実行され、吸引ポンプによる負
圧を加えて記録ヘッドよりキャッピング手段内にインク
を吸引排出させた後に、例えばゴム材料等により形成し
てなるワイピング部材により、ノズル形成面を払拭する
操作が伴われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の記録
装置におけるクリーニング操作は、前記したようにキャ
ッピング手段によって記録ヘッドのノズル形成面を封止
した状態で、吸引ポンプによる負圧を作用させること
で、ノズル開口からインクを吸引排出させるようになさ
れる。そして、記録ヘッドのノズル形成面に封止状態と
されたキャッピング手段を若干引き離した状態で、再び
吸引ポンプを駆動することで、キャッピング手段内に排
出されたインク廃液を、廃液タンクに送り出す操作が実
行される。
【0007】前記したクリーニング操作に伴い、インク
の吸引排出後にキャッピング手段をノズル形成面から若
干引き離す操作が実行された場合、その引き離し動作に
おける振動等を受けてキャッピング手段内に貯留された
インク廃液が、キャッピング手段より溢れ出るという問
題が発生する。
【0008】一方、前記キャッピング手段は、キャリッ
ジのホームポジション側への移動に伴うキャリッジの駆
動力によって、記録ヘッドのノズル形成面側にせり上が
ることができるように構成された昇降機構上に搭載され
ている。したがって、キャッピング手段から溢れ出たイ
ンク廃液は、前記した昇降機構に回り込み、インク廃液
は時間の経過と共に凝固するために、前記昇降機構の正
常な動作を阻害させるという問題を抱えている。
【0009】本発明は、前記した問題を回避するために
なされたものであり、キャッピング手段内に排出された
インクが、キャッピング手段を昇降させる前記した機構
部分に回り込む度合いを低減し、長期にわたって信頼性
を確保することができるインクジェット式記録装置を提
供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明にかかるインクジェット式記録装
置は、往復移動可能なキャリッジに搭載されて印刷デ−
タに対応してインク滴を吐出するインクジェット式記録
ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封止すると
共に、吸引ポンプからの負圧を受けて前記記録ヘッドか
らインクを吸引排出させることができるキャッピング手
段とを具備したインクジェット式記録装置であって、前
記キャッピング手段には、記録ヘッドのノズル形成面に
当接してノズル形成面をシールする軟質性素材により形
成されたキャップ部材と、前記キャップ部材を保持する
キャップホルダとが具備され、前記キャップホルダにお
ける印字領域側には、前記キャップ部材に隣接してイン
ク受け凹部が形成されると共に、前記キャッピング手段
は、前記記録ヘッドのノズル形成面に対する封止を解除
するに際して、キャップ部材の印字領域側がノズル形成
面から離れるように構成された点に特徴を有する。
【0011】この場合、好ましくは前記キャップ部材に
隣接して形成されたインク受け凹部の開口端が、前記キ
ャップ部材上端のシール部よりも重力方向に低い位置に
形成される。また、好ましくは前記キャップ部材に隣接
する部分のインク受け凹部の幅は、隣接するキャップ部
材の幅に等しいか、またはそれ以上の寸法となるように
構成される。そして、前記インク受け凹部の下底部に
は、少なくとも1つの排出孔が貫通状態に形成されるこ
とが望ましい。さらにこの場合、排出孔が貫通状態に形
成されたインク受け凹部の裏面が、前記キャップホルダ
に対して重力方向において下方に位置するように構成さ
れることが望ましい。
【0012】そして、好ましい実施の形態においては、
フラッシング操作により前記記録ヘッドのノズル開口か
らインク滴が選択的に吐出されるように構成され、前記
記録ヘッドが移動しつつフラッシング操作によるインク
滴が、前記インク受け凹部に吐出されるように構成され
る。この場合、好ましくは前記インク受け凹部の直上に
位置したインクジェット式記録ヘッドのノズル形成面
と、前記インク受け凹部における下底部内面との距離
が、7mm以下となるように形成される。
【0013】以上のように構成された本発明にかかるイ
ンクジェット式記録装置によると、キャッピング手段
は、記録ヘッドのノズル形成面に対する封止を解除する
に際して、キャップ部材の印字領域側がノズル形成面か
ら離れるように作用する。したがって、例えばクリーニ
ング動作によってキャッピング手段内に排出されたイン
ク廃液が、キャッピング手段から溢れ出る場合において
は、キャップ部材の印字領域側から溢れ出る。
【0014】この場合、キャップホルダにおける印字領
域側の側壁部には、前記キャップ部材に隣接してインク
受け凹部が形成されているので、溢れ出たインク廃液の
殆どはインク受け凹部に流入する。そして、前記インク
受け凹部に流入したインク廃液は、その下底部に貫通状
態に形成された排出口を介して重力方向に排出される。
したがって、クリーニング動作によってキャッピング手
段内に排出されたインク廃液が、キャッピング手段を昇
降させる機構部分に回り込む度合いを遥かに軽減させる
ことができる。
【0015】加えて、前記インク受け凹部を利用して、
フラッシング操作に伴って吐出されたインク滴を受ける
ように構成することで、フラッシング操作によるインク
滴をキャッピング手段において受けていた構成に比較す
ると、キャリッジの移動に伴うキャップピング手段の昇
降位置の位置決めを厳しく管理する必要もなくなり、結
果としてスループットを向上させることに寄与できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインクジッ
ト式記録装置について、図に示す実施の形態に基づいて
説明する。図1乃至図3は、本発明が適用されたインク
ジェット式記録装置における主にキャッピング手段の構
成を示したものである。なお、図1は装置の上面から視
た状態を示し、また図2および図3は側面から視た状態
で示しており、それぞれ非キャッピング状態およびキャ
ッピング状態を示している。
【0017】図2および図3に示した符号1はキャリッ
ジであり、このキャリッジ1はガイドロッド2に案内さ
れて用紙ガイド板3に対向して平行に移動することがで
きるように構成されている。そしてキャリッジ1は、図
には示されていないがキャリッジモ−タにより往復動さ
れるタイミングベルトの一部に結合されて、ガイドロッ
ド2に沿って往復移動されるように構成されている。
【0018】前記キャリッジ1には記録ヘッド5が、用
紙ガイド板3の上面において移送される記録用紙4に対
向するように搭載されており、記録ヘッド5に対してイ
ンクが導入され、印刷デ−タに対応して用紙ガイド板3
上の記録用紙4にインク滴を吐出して印字することがで
きるように構成されている。
【0019】前記記録ヘッド5のノズル形成面5aを封
止することができるキャッピング手段6は、記録装置の
端部における非印字領域(ホームポジション)に配置さ
れており、記録ヘッド5のノズル形成面に密封空間をも
って封止できるサイズのキャップ部材7を備え、非印字
時に記録ヘッド5のノズル形成面6aを封止してノズル
開口のインクの乾燥を防止する機能と、クリーニング操
作時に後述する吸引ポンプからの負圧を受けて記録ヘッ
ド5からインクを強制的に排出させる機能とを備えてい
る。
【0020】前記キャッピング手段6には、前記記録ヘ
ッドのノズル形成面5aに当接してノズル形成面をシー
ルする軟質性素材、例えばエラストマーにより形成され
たキャップ部材7が具備されている。そして、キャップ
部材7の内底部には、図1に示すようにインク排出口7
aが形成され、このインク排出口7aには吸引ポンプと
しての後述するチューブポンプを構成するチュ−ブの一
端が接続され、このチュ−ブの他端は、同じく後述する
廃液タンク接続されている。
【0021】前記した構成により、非印字時にはキャッ
プ部材7によって記録ヘッド5のノズル形成面が封止さ
れ、またクリ−ニング指令を受けた場合には、吸引ポン
プによる負圧がキャッピング手段の内部空間に印加さ
れ、記録ヘッド5からインクを強制的に排出させること
ができる。また、キャップ部材7は方形状のキャップホ
ルダ9に対して例えば二色成形法により一体に成形され
ており、このキャップホルダ9の長手方向の両側壁に
は、それぞれ平板状のバネ受け部9aがそれぞれ水平方
向に形成されている。
【0022】そして、キャップホルダ9は昇降機構を構
成するスライダ10上に搭載され、スライダ10とバネ
受け部9aとの間に介装された一対の圧縮バネ11によ
って、記録ヘッド5側に付勢された状態で取り付けられ
ている。また、図1に示されたようにキャップホルダ9
の一端部中央および他端部の両側部には、それぞれ係合
部9bが形成されており、これら3つの係合部9bは、
スライダ10に形成されたそれぞれの係止部材10aに
よって3点で係止されている。
【0023】これにより、キャップホルダ9は一対の圧
縮バネ11によって、記録ヘッド5側に付勢されると共
に、所定のストローク以上の移動が規制されて、スライ
ダ10上に取り付けられている。なお、後で詳細に説明
するが、前記キャップホルダ9の印字領域側には、前記
キャップ部材7に隣接してインク受け凹部8がキャップ
ホルダ9と一体に形成されている。
【0024】一方、前記スライダ10の下底部には一対
の長穴12がほぼ水平方向に形成されており、この各長
穴12内にはフレ−ム13に対して回動可能に取り付け
られたア−ム14の自由端側に配置された一対の水平軸
15が、それぞれ移動可能となるように収容されてい
る。これにより、スライダ10はア−ム14を介してフ
レ−ム13に対して円弧状軌跡をもって立ち上がること
ができる。
【0025】また、前記スライダ10の非印字領域側の
端部両側には、それぞれガイド片10bが形成されてい
て、この一対のガイド片10bはフレ−ム13に形成さ
れた一対の案内溝16によって支持されるように構成さ
れている。この案内溝16は一端部に形成された低所部
16aと、他端部に形成された水平な高所部16bと、
さらにこれらを接続する傾斜部16cとにより構成され
ており、これら3つの領域が連通して形成されている。
【0026】さらに、図1に示されたように一方のガイ
ド片10bには、一端がフレ−ム13に固定された引っ
張りバネ17の他端が固定されていて、この引っ張りバ
ネ17の作用により、スライダ10は印字領域方向に牽
引されている。これにより、スライダ10は記録ヘッド
5のノズル形成面から離間する方向、すなわちこの実施
の形態においては下方向に移動されるように付勢されて
いる。
【0027】そして、図2に示すようにキャリッジ1が
ホームポジション側(図中右端部側)に移動した際、キ
ャリッジ1に配置された係合体1aがスライダ10に直
立するように形成された係合部10cに当接すること
で、図3に示すようにバネ17の引張力に抗しながら、
スライダ10はア−ム14を介して立ち上がり、これに
よりキャップホルダ9に一体に形成されたキャップ部材
7が、キャリッジ1に配置された記録ヘッド5のノズル
形成面5aを封止することができるように構成されてい
る。
【0028】また、キャリッジ1が印字領域側に移動し
た場合には、スライダ10に配置された係合部10cに
対するキャリッジ1側の係合体1aの当接が解かれ、ス
ライダ10はバネ17の引張力によって図2に示した状
態になされ、これにより、キャップ部材7による記録ヘ
ッド5のノズル形成面の封止が解除される。
【0029】なお図2に示したように、前記キャップ部
材7におけるシール面、すなわち記録ヘッド5のノズル
形成面に当接する上端面は、記録ヘッド5のノズル形成
面に対して非平行状態となるように構成されている。す
なわち、キャップ部材7のシール面はホームポジション
側(図2における右側)端部に対して印字領域側に僅か
に下降するように傾斜状態になされている。これは、ス
ライダ10に形成された長穴12内の水平軸15の位置
と、フレ−ム13に形成された一連の案内溝16内を摺
動するガイド片10bの配置位置との関係により構成さ
れている。
【0030】そして、キャップ部材7は、記録ヘッド5
のノズル形成面を封止する状態においては、先ずホーム
ポジション側よりノズル形成面に当接し、スライダ10
の上昇にしたがう圧縮バネ11の縮小作用により、記録
ヘッド5のノズル形成面5aの全面を封止するように作
用する。また、キャップ部材7は、記録ヘッド5のノズ
ル形成面の封止を解く場合においては、記録ヘッド5の
ノズル形成面に対して、先ず印字領域側の端部から離
れ、キャップ部材の印字領域側に、より大きな距離をお
いたままノズル形成面に対して非平行状態で離間するよ
うに作用する。
【0031】一方、図1または図3に示すようにキャッ
ピング手段6に隣接する印字領域側には、キャリッジ1
の移動に伴ってキャリッジ1に搭載された前記記録ヘッ
ド5のノズル形成面5aを払拭することができる例えば
ゴム素材を短冊状に形成したワイピング部材21が配置
されている。このワイピング部材21は保持部材20に
取り付けられており、必要に応じて保持部材20は水平
方向に移動され、ワイピング部材21を記録ヘッド5の
移動経路上のワイピング位置に対して進入または退避で
きるように構成されている。
【0032】したがって、クリ−ニング操作時におい
て、前記記録ヘッド5はこのワイピング部材21によ
り、そのインク吸引前においてノズル形成面5aに付着
している塵埃や紙粉などが除去される。また、クリーニ
ング動作によるインク吸引後においては、ノズル形成面
5aに付着しているインクの払拭がなされ、印字領域に
移動した記録ヘッドから、インクがボタ落ちするような
不都合が避けられるようになされている。
【0033】以上の構成において、キャリッジモータの
駆動によりキャリッジ1が非印字領域側に移動すると、
図2に示すように、キャリッジ1に配置された係合体1
aが、スライダ10に形成された係合部10cに当接す
る。そして、なおもキャリッジ1がホームポジション側
に移動することで、図3に示すようにバネ17の引張力
に抗しながら、スライダ10はア−ム14を介して立ち
上がる。一方、スライダ10に形成されたガイド片10
bは、案内溝16を構成する低所部16aから傾斜部1
6cに、さらに水平な高所部16bへと移動し、これに
より、キャップホルダ9に一体成形されたキャップ部材
7がキャリッジ1に配置された記録ヘッド5を封止す
る。
【0034】このようにして、キャップ部材7によるノ
ズル形成面の封止が完了した段階で、キャップ部材7は
大気との連通が断たれて気密状態となり、ノズル開口か
らのインクの蒸発を抑制して、記録ヘッドの目詰まりを
防止するように作用する。また、この状態で吸引ポンプ
が駆動されることにより、記録ヘッドのノズル開口から
インクを吸引排出させるクリーニング操作を実行するこ
とができる。
【0035】一方、キャリッジモータの駆動によりキャ
リッジ1が印字領域側に移動すると、キャリッジ1に配
置された係合体1aは、スライダ10に形成された係合
部10cから離れる。したがって前記バネ17の引張力
によって、スライダ10はア−ム14を介して、またス
ライダ10に形成されたガイド片10bが低所部16a
側に移動することにより降下する。これによりキャップ
部材7による記録ヘッド5の封止状態が解かれる。
【0036】図4および図5は、前記したキャッピング
手段を構成するキャップホルダとキャップ部材の詳細な
構成を示したものである。なお、図4はキャップホルダ
とキャップ部材のアッセンブリを上面から視た状態の平
面図で示しており、また図5は図4におけるA−A線か
ら矢印方向に視た状態の断面図で示し、さらに吸引ポン
プを介して廃液タンクに至るインク廃液の送出経路を模
式的に示している。なお、図4および図5において図1
乃至図3において既に説明した各部は、同一符号で示し
ている。
【0037】前記したようにエラストマーなどの素材に
よるキャップ部材7は、方形状に形成されたキャップホ
ルダ9の内側部に、例えば二色成形法によって一体に成
形されており、キャップホルダ9の内側面において、キ
ャップ部材7が、キャップホルダ9の開口端面9cに対
して突出して形成されている。そして、キャップ部材7
における開口端面9cからの突出部の断面形状は、ほぼ
三角形状を構成しており、その頂部の端面が記録ヘッド
のノズル形成面に当接するシール部7bを構成してい
る。この構成により、記録ヘッドのノズル形成面5aに
対する密着度合いを向上させて、キャッピング手段にお
ける内部空間の密封状態が良好に保持できるようになさ
れている。
【0038】前記したように、キャップホルダ9の印字
領域側には、キャップ部材7に隣接してインク受け凹部
8がキャップホルダ9と一体に形成されている。前記イ
ンク受け凹部8は、図4および図5に示されたように、
その内容積が直方体状に形成されており、平面上におけ
る長辺方向の幅は、キャップ部材7の短辺方向の幅にほ
ぼ等しい程度に形成されている。換言すれば、キャップ
部材7に隣接する部分のインク受け凹部8の幅は、隣接
するキャップ部材7の幅にほぼ等しい程度の寸法となる
ように構成されている。
【0039】なお、実施の形態においては、前記した両
者の寸法関係がほぼ等しくなるようになされているが、
前記したインク受け凹部8の幅は、隣接するキャップ部
材7の幅と同等か、またはそれよりも大きく形成されて
いることが望ましい。そして、図5に示されたように、
キャップ部材7に隣接して形成されたインク受け凹部8
の開口端8aは、前記キャップ部材7のシール部7bよ
りも重力方向に低い位置に形成されている。
【0040】一方、前記インク受け凹部8を構成する下
底部8bの一部には、排出孔8cが貫通状態に形成され
ており、図5に示されたように下底部8bの裏面8d
は、キャップホルダ9の下底面9dに対して重力方向に
おいて下方に位置するように、すなわち、インク受け凹
部8の裏面8dは、キャップホルダ9の下底面9dより
も下方に突出するように形成されている。
【0041】また、図5に示されたように、キャップ部
材7の内底部に形成されたインク排出口7aには吸引ポ
ンプを構成するチューブポンプ31におけるのチュ−ブ
31aの一端が接続されている。そして、チューブポン
プ31によって吸引されたインク廃液は、廃液タンク3
2に収納された廃液吸収材33に向かって排出されるよ
うに構成されている。
【0042】以上の構成により、記録ヘッドからインク
を吸引排出させるクリーニング操作が実行された場合、
前記したように吸引ポンプ31の駆動により発生する負
圧によって記録ヘッド5よりインクが吸引排出され、イ
ンク廃液はキャッピング手段6内に貯留される。そし
て、キャリッジ1が印字領域側に若干移動され、これに
伴って記録ヘッドのノズル形成面を封止していたキャッ
ピング手段6が下方に移動される。
【0043】この場合、キャッピング手段を構成するキ
ャップ部材7は、前記したように記録ヘッド5のノズル
形成面に対して、先ず印字領域側の端部から離れ、キャ
ップ部材の印字領域側に、より大きな距離をおいたまま
ノズル形成面5aに対して非平行状態で離間するように
作用するので、キャップ部材7からインク廃液が溢れ出
たとしても、インク廃液はキャップ部材の印字領域側よ
り溢れ出る。そして、実施の形態においてはキャップ部
材7に隣接して形成されたインク受け凹部8の開口端8
aが、前記キャップ部材上端のシール部7bよりも重力
方向に低い位置に形成されており、またキャップ部材に
隣接する部分のインク受け凹部8の幅は、隣接するキャ
ップ部材の幅にほぼ等しくなるように形成されているの
で、キャップ部材から溢れ出たインク廃液は、その殆ど
がインク受け凹部8に流入する。
【0044】そして、インク受け凹部8に流入したイン
ク廃液は、インク受け凹部8を構成する下底部8bに貫
通状態に形成された排出孔8cを介して重力方向に滴下
する。この滴下されたインク廃液は、その下方に配置さ
れた廃液吸収材によって吸収されるようになされる。こ
の場合、図5に示されたように、廃液吸収材は吸引ポン
プ31によって排出されるインク廃液を受ける廃液タン
ク32内に配置された廃液吸収材33を利用すると好都
合である。
【0045】なお、前記排出孔8cを通過したインク廃
液の一部は、インク受け凹部8における下底部8bの裏
面8dに回り込むこともあるが、下底部8bの裏面8d
は、キャップホルダ9の下底面9dに対して重力方向に
おいて下方に位置するように構成されているので、キャ
ップホルダ9を支持して昇降させる機構部分にインク廃
液が回り込むという事態を避けることができる。
【0046】一方、前記したインク受け凹部8は、記録
ヘッドに印字とは関係のない駆動信号を印加してインク
滴を空吐出させるフラッシング動作時のインク滴の捕獲
機能を持たせることができる。この場合、フラッシング
操作を実行するにあたっては、記録ヘッド5のノズル開
口からインク滴が選択的に吐出されるように制御され
る。そして、図5に鎖線で示されたように記録ヘッド5
が移動しつつ、インク受け凹部8の直上に位置するノズ
ル開口よりインクの空吐出が順次実行される。したがっ
て、フラッシング操作によって空吐出されたインク滴
は、インク受け凹部8において確実に捕獲される。
【0047】この場合、インク受け凹部8の直上に位置
した記録ヘッド5のノズル形成面5aと、インク受け凹
部における下底部8bの内面との距離hは、7mm以下
となるように形成されていることが望ましい。すなわ
ち、この距離hが7mmを超えると、ノズル開口から空
吐出されたインク滴がインク受け凹部8における下底部
8bの内面に到達する前に、霧状となって浮遊するイン
クミストの発生度合いが大きくなり、このインクミスト
により周囲を汚染させることになる。このように、前記
距離hを7mm以下となるように形成させることで、イ
ンクミストの発生度合いを低減できることが、実験の結
果において明らかになっている。
【0048】また、前記したように記録ヘッド5が移動
しつつ、インク受け凹部8にフラッシングによるインク
滴を空吐出させるように構成したことで、スループット
を向上させることが可能となる。また、フラッシング操
作によるインク滴をキャッピング手段において受けてい
た構成に比較すると、キャリッジの移動に伴うキャップ
ピング手段の昇降位置の位置決めを厳しく管理する必要
もなくなり、さらにスループッドを向上させることに寄
与することができる。
【0049】なお、前記した実施の形態においては、イ
ンク受け凹部を構成する下底部に排出孔8cを貫通状態
に形成しているが、この排出孔8cは必ずしも必要では
ない。前記排出孔を形成しない場合においては、インク
受け凹部内においてインク廃液は自然乾燥することもあ
り、前記排出孔を形成するか否かについては、この種の
記録装置の個々のモデルに応じて決定すればよい。
【0050】
【発明の効果】以上の説明で明らかなとおり、本発明に
かかるインクジェット式記録装置によると、キャップホ
ルダにおける印字領域側には、キャップ部材に隣接して
インク受け凹部が形成された構成とされているので、例
えばクリーニング動作後に記録ヘッドのノズル形成面か
らキャッピング手段が離間された状態で、キャッピング
手段内に貯留されたインク廃液がキャッピング手段より
溢れ出したとしても、前記インク受け凹部によってイン
ク廃液を効果的に回収することができる。したがって、
例えばキャッピング手段を昇降させる機構部をインク廃
液によって汚染させることで、正常な動作を阻害させる
という問題を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたインクジェット式記録装置
における主にキャッピング手段の構成を示した平面図で
ある。
【図2】図1に示すキャッピング手段の構成を示した側
面図である。
【図3】図1に示すキャッピング手段によって記録ヘッ
ドをキャッピングした状態を示した側面図である。
【図4】キャッピング手段とこれに一体に形成されたイ
ンク受け凹部の構成を示した平面図である。
【図5】図4におけるA−A線から矢印方向に視た状態
の断面図である。
【符号の説明】 1 キャリッジ 2 ガイドロッド 3 用紙ガイド板 4 記録用紙 5 記録ヘッド 5a ノズル形成面 6 キャッピング手段 7 キャップ部材 7a インク排出口 7b シール部 8 インク受け凹部 8a 開口端 8b 下底部 8c 排出孔 8d 裏面 9 キャップホルダ 9c 開口端面 10 スライダ(昇降機構) 21 ワイピング部材 31 吸引ポンプ 32 廃液タンク 33 廃液吸収材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 優 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA17 EA27 JA05 JA10 JA13 JC07 JC10 JC13 JC17 JC20 JC23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復移動可能なキャリッジに搭載されて
    印刷デ−タに対応してインク滴を吐出するインクジェッ
    ト式記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面を封
    止すると共に、吸引ポンプからの負圧を受けて前記記録
    ヘッドからインクを吸引排出させることができるキャッ
    ピング手段とを具備したインクジェット式記録装置であ
    って、 前記キャッピング手段には、記録ヘッドのノズル形成面
    に当接してノズル形成面をシールする軟質性素材により
    形成されたキャップ部材と、前記キャップ部材を保持す
    るキャップホルダとが具備され、前記キャップホルダに
    おける印字領域側には、前記キャップ部材に隣接してイ
    ンク受け凹部が形成されると共に、前記キャッピング手
    段は、前記記録ヘッドのノズル形成面に対する封止を解
    除するに際して、キャップ部材の印字領域側がノズル形
    成面から離れるように構成されてなるインクジェット式
    記録装置。
  2. 【請求項2】 前記キャップ部材に隣接して形成された
    インク受け凹部の開口端が、前記キャップ部材上端のシ
    ール部よりも重力方向に低い位置に形成されてなる請求
    項1に記載のインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記キャップ部材に隣接する部分のイン
    ク受け凹部の幅は、隣接するキャップ部材の幅に等しい
    か、またはそれ以上の寸法となるように構成された請求
    項1または請求項2に記載のインクジェット式記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記インク受け凹部の下底部には、少な
    くとも1つの排出孔が貫通状態に形成されてなる請求項
    1乃至請求項3のいずれかに記載のインクジェット式記
    録装置。
  5. 【請求項5】 前記排出孔が貫通状態に形成されたイン
    ク受け凹部の裏面が、前記キャップホルダに対して重力
    方向において下方に位置するように構成した請求項4に
    記載のインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 フラッシング操作により前記記録ヘッド
    のノズル開口からインク滴が選択的に吐出されるように
    構成され、前記記録ヘッドが移動しつつフラッシング操
    作によるインク滴が前記インク受け凹部内に吐出される
    ように構成した請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    のインクジェット式記録装置。
  7. 【請求項7】 前記インク受け凹部の直上に位置したイ
    ンクジェット式記録ヘッドのノズル形成面と、前記イン
    ク受け凹部における下底部内面との距離が、7mm以下
    となるように構成された請求項6に記載のインクジェッ
    ト式記録装置。
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