JP2000211164A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2000211164A
JP2000211164A JP1640099A JP1640099A JP2000211164A JP 2000211164 A JP2000211164 A JP 2000211164A JP 1640099 A JP1640099 A JP 1640099A JP 1640099 A JP1640099 A JP 1640099A JP 2000211164 A JP2000211164 A JP 2000211164A
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cap member
opening
atmosphere
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JP1640099A
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Hideo Furukawa
英男 古川
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 記録ヘッド6から吸引或いは吐出したインク
がキャップ部材内31の大気開放手段43の開口部40
から浸入することを防止する。 【解決手段】 記録ヘッド6の吐出面6aを密封するキ
ャップ部材内31の大気開放手段43の開口位置40を
インク連通手段37の開口位置34よりも高い位置に設
けた。またキャップ部材内31にインクを吸収するイン
ク吸収体45を設け、このインク吸収体45は大気開放
手段43の開口部40に接触していない構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置に関し、特に記録ヘッドの信頼性維持回復機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリンタ、ファクシミリ、複写
装置等の画像形成装置として用いるインクジェット記録
装置は、インク滴を吐出する複数のノズル(吐出口)
と、各ノズルが連通するインク液室を形成する流路形成
部材と、各インク液室内のインクを加圧してノズルから
インク滴を吐出させるためのエネルギーを発生する圧電
素子等の電気機械変換素子、或いはヒータ等の電気熱変
換素子、若しくは電極などの静電気力発生手段などから
なるエネルギー発生手段(アクチュエータ手段)とを有
するインクジェットヘッドを備え、このアクチュエータ
手段を画像情報に応じて駆動することで所要のノズルか
らインク滴を吐出させて画像を記録する。
【0003】このようなインクジェットヘッドは、ノズ
ルからインク滴を吐出するため、インク内にゴミや異物
が混入すると、インク滴の吐出方向が不安定になった
り、吐出不能になるなどし、また、記録ヘッドの吐出面
に紙カス、ホコリ、あるいはインクが付着するなどして
吐出口が目詰まりを起こすと、インク滴を吐出できなく
なったり、吐出されたインク滴の方向が曲ってしまって
画像品質が低下することになる。
【0004】そこで、一般に、インクジェット記録装置
においては、記録ヘッドに付着した異物を除去したり、
目詰りを起こした記録ヘッドの動作を回復させる手段を
備えるようにしている(特開昭62−101447号公
報、特開昭62−103147号公報等参照)。例え
ば、記録ヘッドの乾燥や目詰りを防止するために、待機
中や停止中に記録ヘッドにキャップ部材を被せて密封
し、更に定期的或いは予め定めたタイミングで吸引ポン
プによってキャップ部材を介して吐出口からインクを強
制的に吸引して目詰りを解消する。また、記録ヘッドの
吐出面をゴム等の弾性材からなる清掃部材で拭って吐出
面に付着した異物を除去する。
【0005】ここで、従来のインクジェット記録装置に
おいて用いられているキャップ部材としては、図6に示
すようなものがある(特開平7−25019号公報、特
開平8−336989号公報も参照)。これは、図示し
ない記録ヘッドを密封するための箱形状をなすゴム等の
弾性材料からなるキャップ部材101と、このキャップ
部材101を保持するキャップケース102とを有し、
キャップ部材101の底面側方に形成した突起部101
a,101bをキャップケース102の底部に側方に形
成した穴部102a,102b内に嵌合して、キャップ
部材101をキャップケース102に保持している。
【0006】また、キャップ部材101の底面には、イ
ンク連通手段の開口部103及び大気連通手段の開口部
104を形成し、開口部103はチューブ状管部10
5、パイプ106及び吸引チューブ107からなるイン
ク連通手段を通じて図示しない吸引ポンプに連通し、開
口部104はチューブ状管部108、パイプ109及び
大気開放チューブ110からなる大気連通手段を通じて
図示しない大気開放バルブを介して大気に連通してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のキャッ
プ部材にあっては、キャップ部材内を大気に連通する大
気連通手段の開口部と吸引ポンプに連通するインク連通
手段の開口部をいずれもキャップ部材の内底面に設けて
いるので、ヘッドの信頼性維持回復動作で記録ヘッドか
らインクを吸引したときに、キャップ部材内に流れ込ん
だインクが、大気連通手段にも流れ込んでしまう。
【0008】このように、大気連通手段に用いているチ
ューブ内にインクが入った場合、チューブ内壁面に付着
したインクは、キャップ部材内のインクを排出するため
に大気開放弁を開放して大気連通状態にして吸引ポンプ
を駆動しても完全に吸引排出することが困難なことが生
じる。この結果、チューブ内に残存したインクは、水分
が蒸発して濃度が上昇し、チューブ詰まりを生じたり、
粘度が上がったインクが排出動作で記録ヘッドに付着し
たりして、ノズルの目詰まりを生じたりすることがあ
る。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、記録ヘッドから吸引或いは吐出したインクがキャ
ップ部材内の大気開放手段の開口部から浸入することを
防止して信頼性を向上することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のインクジェット記録装置は、記録ヘッド
と、この記録ヘッドのノズル面を密封するキャップ部材
と、このキャップ部材内を吸引手段に連通するインク連
通手段と、前記キャップ内を大気開放するための大気連
通手段とを備えたインクジェット記録装置において、前
記キャップ部材内で前記大気連通手段の開口位置を前記
インク連通手段の開口位置よりも高くした構成とした。
【0011】請求項2のインクジェット記録装置は、上
記請求項1のインクジェット記録装置において、前記キ
ャップ部材内にインクを吸収するインク吸収体を設け、
このインク吸収体は前記大気連通手段の開口部に接触し
ていない構成とした。
【0012】請求項3のインクジェット記録装置は、上
記請求項1又は2のインクジェット記録装置において、
前記インク連通手段の開口位置が前記キャップ部材の底
面であり、前記大気連通手段の開口位置が前記キャップ
部材の底面より高い位置である構成とした。
【0013】請求項4のインクジェット記録装置は、上
記請求項1乃至3のいずれかのインクジェット記録装置
において、前記記録ヘッドのインク吐出機能を維持する
ための吐出動作を行うとき、前記キャップ部材内に吐出
したインク量が大気連通手段の開口部に至る前に、前記
大気開放手段を通じて前記キャップ部材内を大気開放し
た状態で前記インク連通手段を通じてインクの吸引排出
を行う構成とした。
【0014】請求項5のインクジェット記録装置は、記
録ヘッドと、この記録ヘッドのノズル面を密封するキャ
ップ部材と、このキャップ部材内を吸引手段に連通する
インク連通手段と、このインク連通手段を通じてインク
を吸引するインク吸引手段と、前記キャップ内を大気開
放するための大気連通手段とを備えたインクジェット記
録装置において、前記記録ヘッドからインク吐出機能を
回復するための回復動作を行うとき、前記記録ヘッドか
らインクを吸引する前に、前記大気開放手段を通じて前
記キャップ内を大気開放した状態で前記インク吸引手段
を作動させた後、前記キャップ部材内の大気開放を遮断
して前記インク吸引手段を作動させる構成とした。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明を適用したイン
クジェット記録装置の機構部の概略構成図である。この
インクジェット記録装置の機構部は、両側の側板1,2
間に主支持ガイドロッド3及び従支持ガイドロッド4を
略水平な位置関係で横架し、これらの主支持ガイドロッ
ド3及び従支持ガイドロッド4でキャリッジ5を主走査
方向に摺動自在に支持している。
【0016】キャリッジ5には、それぞれイエロー
(Y)インク、マゼンタ(M)インク、シアン(C)イ
ンク、ブラック(Bk)インクをそれぞれ吐出する4個
のヘッド6y,6m,6c,6kを、その吐出面(ノズ
ル面)6aを下方に向けて搭載し、またキャリッジ5に
はヘッド6(符号「6」は、「6y,6m,6c,6
k」のいずれか又は総称である。)の上側に4個のヘッ
ド6に各々インクを供給するための各色のインク供給体
である4個のインクカートリッジ7y,7m,7c,7
kを交換可能に搭載している。
【0017】そして、キャリッジ5は主走査モータ8で
回転される駆動プーリ(駆動タイミングプーリ)9と従
動プーリ(アイドラプーリ)10との間に張装したタイ
ミングベルト11に連結して、主走査モータ8を駆動制
御することによってキャリッジ5、即ち4個のヘッド6
を主走査方向に移動するようにしている。
【0018】また、側板1,2をつなぐ底板12上にサ
ブフレーム13,14を立設し、このサブフレーム1
3,14間に用紙16を主走査方向と直交する副走査方
向に送るための搬送ローラ15を回転自在に保持してい
る。そして、サブフレーム14側方に副走査モータ17
を配設し、この副走査モータ17の回転を搬送ローラ1
5に伝達するために、副走査モータ17の回転軸に固定
したギヤ18と搬送ローラ15の軸に固定したギヤ19
とを備えている。
【0019】さらに、側板1とサブフレーム12との間
には、ヘッド6の信頼性維持回復機構(以下、「サブシ
ステム」という。)21を配置している。サブシステム
21は、各ヘッド6の吐出面をキャッピングする4個の
キャップ手段22をホルダ23で保持し、このホルダ2
3をリンク部材24で揺動可能に保持して、キャリッジ
5の主走査方向の移動でホルダ23に設けた係合部25
にキャリッジ5が当接することで、キャリッジ5の移動
に従ってホルダ23がリフトアップしてキャップ手段2
2でヘッド6の吐出面6aをキャッピングし、キャリッ
ジ5が印写領域側へ移動することで、キャリッジ5の移
動に従ってホルダ23がリフトダウンしてキャップ手段
22がヘッド6の吐出面6aから離れるようにしてい
る。
【0020】このホルダ23の側方には、ヘッド6の吐
出面6aをワイピングする繊維部材、発泡部材或いはゴ
ム等の弾性部材からなるワイピング手段であるワイパブ
レード28をブレードアーム29に取付け、このブレー
ドアーム29は揺動可能に軸支し、図示しない駆動手段
で回動されるカムの回転によって揺動させるようにして
いる。
【0021】このように構成したこの記録装置では、ヘ
ッド6(キャリッジ5)を主走査方向に移動走査させな
がら、用紙16を副走査方向に搬送して、各ヘッドのノ
ズルから所要の色のインク滴を吐出させることによっ
て、用紙16上に所要のカラー画像(モノクロ画像を含
む。)を記録する。
【0022】そこで、キャップ手段22について図2を
参照して説明する。このキャップ手段22は、、記録ヘ
ッド6の吐出面6aをキャッピングするキャップ部材3
1をキャップケース32で保持し、このキャップケース
32の側部に設けたピン部材32a、32aをホルダ2
3で回転可能に保持している。
【0023】キャップ部材31にはその内底面に位置す
る開口部34を有するパイプ35及び吸引チューブ36
からなるインク連通手段37を介して吸引手段である吸
引ポンプ38に連通させている。また、キャップ部材3
1内はその内底面より高い位置に開口部40を有するパ
イプ41及び大気開放チューブ42からなる大気連通手
段43を介して大気開放バルブ44に連通し、この大気
開放バルブ44を介して大気に連通している。
【0024】ここで、大気開放手段43の開口部40は
キャップ部材31内底面より高い位置にしているので、
その内底面に位置するインク連通手段37の開口部34
よりも高い位置にある。
【0025】吸引ポンプ38は、記録ヘッド6をキャッ
プ部材31でキャッピングした状態でキャップ部材31
内に負圧を発生させると共に、キャップ部材31を大気
開放した状態で廃インクを吸引するためのものである。
この吸引ポンプ38は、例えばピストン型のポンプから
なり、図示しないパルスモータ等の駆動源とカム機構に
よって微小ストロークでピストンを駆動することで作動
させる。また、吸引ポンプ38としては、負圧が発生で
き、吸引量を制御できるものを使用しており、上記のピ
ストンポンプであれば、ストローク又は回数で吸引量を
制御でき、また、チュービングポンプであれば、回転量
で吸引量を制御することができる。
【0026】また、キャップ部材31内にはインクを吸
収するインク吸収体45を設け、このインク吸収体45
には開孔部46を形成して、インク吸収体45と大気開
放手段43の開口部40とを非接触としている。また、
インク吸収体45のキャップ部材31内底面からの高さ
は大気開放手段43の開口部40と略同じ高さとしてい
る。
【0027】次に、このインクジェット記録装置におけ
るサブシステムの制御に係わる部分について図3を参照
して説明する。主制御部51は、このインクジェット記
録装置全体の制御を司ると共に本発明に係る吸引ポンプ
の吸引量を制御する部分を兼ねており、CPU、RO
M、RAM等からなるマイクロコンピュータ及び入出力
ポート及びバッファ類で構成している。
【0028】主走査モータ駆動回路52は、主走査モー
タ53を回転駆動してキャリッジ5を主走査させる。サ
ブシステム駆動回路54は、吸引ポンプ38を駆動する
上述したパルスモータ等のポンプ駆動手段55を駆動し
て吸引ポンプ38を所定の吸引量で作動させ、ソレノイ
ド等のバルブ駆動手段56を駆動して大気開放バルブ4
4を切替させる。
【0029】次に、このように構成したインクジェット
記録装置の作用について説明する。先ず、ヘッドの吐出
回復動作では、キャリッジ5を移動させて記録ヘッド6
をサブシステム21の位置に移動し、ホルダ23の突起
部25にキャリッジ5を当接させることによってホルダ
23を上昇させて、キャップ部材31で記録ヘッド6の
ノズル面6aをキャッピングする。
【0030】そして、大気開放バルブ44を閉じて吸引
ポンプ38を作動させることにより、キャップ部材31
が負圧になってヘッド6のノズルからの吸引を行なうこ
とができる。その後、大気開放バルブ44を開いてキャ
ップ部材31内を大気解放状態にし、吸引ポンプ38を
作動させてキャップ部材31内から廃インクを吸引排出
する。
【0031】ここで、キャップ部材31内では大気連通
手段43の開口部40の位置がインク連通手段37の開
口部34の位置より高く、ヘッドの吐出回復動作でキャ
ップ部材31内に吸引されたインクはキャップ部材31
のインク吸収体45で吸収されて内底面側から溜まるの
で、インクが大気連通手段43の開口部40から大気開
放チューブ42内に侵入することを防止できる。
【0032】また、キャップ部材31のインク吸収体4
5は大気連通手段43の開口部40には非接触としてい
るので、インク吸収体45に吸収されたインクが大気連
通手段43の開口部40に毛管現象や表面張力などによ
って侵入するとも防止できる。
【0033】このように、キャップ部材内で大気連通手
段の開口位置をインク連通手段の開口位置よりも高くし
た構成としたので、吐出回復動作で吸引されたインクが
大気連通手段内に侵入することを防止でき、大気開放手
段内にインクが浸入することによる目詰まり、粘度の高
くなったインクがヘッドに付着することなどを防止で
き、信頼性が向上する。
【0034】この場合、キャップ部材内にインクを吸収
するインク吸収体を設けて吸引したインクを吸収できる
ようにしたとき、インク吸収体が大気連通手段の開口部
に接触していない状態にすることで、インク吸収体で吸
収したインクが大気連通手段の開口部から浸入すること
を防止できる。
【0035】また、インク連通手段の開口部をキャップ
部材内底面に設けて、大気開放手段の開口部をキャップ
部材内底面より高くすることで、確実にキャップ部材内
の廃インクを吸引排出することができ、且つ、大気開放
手段へのインクの侵入を防止できる。
【0036】なお、ここでは大気連通手段をキャップ部
材の内底面から立ち上げて(パイプ41を突出させて)
の開口部を内底面より高い位置にしているが、キャップ
部材の側壁部に大気側部に大気連通手段の開口部を設け
ることもでき、このようにすれば、ノズルから吸引され
たインクが大気連通手段の開口部に浸入することをより
確実に防止できる。
【0037】次に、このインクジェット記録装置におけ
る吸引動作の他の例について図4を参照して説明する。
ここでは、ヘッド6をキャップ部材31でキャッピング
した状態にした後、大気開放バルブ44を開いてキャッ
プ部材31内を大気開放し、吸引ポンプ38を作動し
て、キャップ部材31内を負圧にして残存しているイン
クを吸引排出する。その後、大気開放バルブ44を閉
じ、吸引ポンプ38を作動させて、ヘッド6からインク
を吸引する。
【0038】すなわち、ヘッドの吐出維持のために空打
ちをするパージ動作を行う場合、キャップ部材31内に
空打ちインクを棄てるようにすると、キャップ部材31
内には徐々にインクが溜まっていることになる。この状
態で、回復動作を行ってヘッドからインクを吸引する
と、キャップ部材31内のインク量が増大することにな
り、その結果、大気連通手段43の開口部40にインク
が流れ込み易くなる。
【0039】そこで、上述したように先ずキャップ部材
を大気開放した状態でキャップ部材31内の残存するイ
ンクを吸引排出した後、ヘッドからのインクの吸引を行
うことで、大気連通手段43の開口部40にインクが流
れ込むことを回避することができ、信頼性が向上する。
【0040】このように、記録ヘッドからインク吐出機
能を維持するための吐出動作を行うとき、記録ヘッドか
らインクを吸引する前に、大気開放手段を通じてキャッ
プ内を大気開放した状態でインク吸引手段を作動させた
後、キャップ部材内の大気開放を遮断してインク吸引手
段を作動させることにより、大気連通手段の開口部への
インクの流れ込みを防止できる。
【0041】次に、このインクジェット記録装置におけ
るパージ動作の例について図5及び図6を参照して説明
する。このパージ動作では、図6に示すように、ヘッド
をキャッピングしてパージ動作(空打ち動作)を行った
後、パージ回数の累計が所定回数になったか否かを判別
し、パージ回数が所定回数になったときには、パージに
よるインク吐出量が予め定めた量を越えたものと判断し
て、大気開放バルブ44を開いた状態にして、吸引ポン
プ38を作動させて、キャップ部材31内のインクの排
出を行う。
【0042】ここで、予め定めた量は、キャップ部材3
1内のインク量の高さが大気連通手段43の開口部40
に達する量より少ない量としている。例えば図5に示す
ようにインク吸収体45の約半分まで達したときに吸引
排出を行えるようにする。また、インクの吐出量は、パ
ージ回数×パージ1回当たりの吐出量、又はヘッドの駆
動回数×駆動1回当たりの吐出量で求まるので、パージ
回数をカウントし、あるいはパージ動作時のヘッドの駆
動回数をカウントし、カウント値が所定の吐出量になる
カウント値になったか否かを判別すればよい。
【0043】すなわち、上述したようにパージ動作で空
打ちを行うと、キャップ部材31内にインクが溜まり、
排出しない限り、溜まるインクの量が増加する。そこ
で、パージに動作に伴なう吐出量が予め定めた量になっ
たときに、キャップ部材31内のインクの吸引排出を行
うことで、大気連通手段の開口部へのインクの流れ込み
を防止できる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のインク
ジェット記録装置によれば、キャップ部材内で大気連通
手段の開口位置をインク連通手段の開口位置よりも高く
したので、ヘッドの信頼性維持回復動作で吐出或いは吸
引したインクが大気連通手段内に入り込んで目詰まりを
起こしたり、粘度の高くなったインクがヘッドに再付着
することを防止でき、信頼性が向上する。
【0045】請求項2のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項1のインクジェット記録装置において、
キャップ部材内にインクを吸収するインク吸収体を設
け、このインク吸収体は大気連通手段の開口部に接触し
ていない構成としたので、インク吸収体で吸収したイン
クが大気連通手段内に入り込んで目詰まりを起こした
り、粘度の高くなったインクがヘッドに再付着すること
を防止でき、信頼性が向上する。
【0046】請求項3のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項1又は2のインクジェット記録装置にお
いて、インク連通手段の開口位置がキャップ部材の底面
であり、大気連通手段の開口位置がキャップ部材の底面
より高い位置である構成としたので、大気連通手段の開
口位置を簡単に高くすることができ、しかもキャップ部
材内のインクを確実に排出できる。
【0047】請求項4のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項1乃至3のいずれかのインクジェット記
録装置において、記録ヘッドのインク吐出機能を維持す
るための吐出動作を行うとき、キャップ部材内に吐出し
たインク量が大気連通手段の開口部に至る前に、大気開
放手段を通じて前記キャップ部材内を大気開放した状態
でインク連通手段を通じてインクの吸引排出を行う構成
としたので、より確実に大気連通手段内にインクが入り
込んで目詰まりを起こしたり、粘度の高くなったインク
がヘッドに再付着することを防止できる。
【0048】請求項5のインクジェット記録装置によれ
ば、記録ヘッドからインクを吸引する前に、大気開放手
段を通じてキャップ内を大気開放した状態でインク吸引
手段を作動させた後、キャップ部材内の大気開放を遮断
してインク吸引手段を作動させる構成としたので、キャ
ップ部材内を空にしてから信頼性維持回復動作を行うの
で、大気連通手段にインクが入り込んで目詰まりを起こ
したり、粘度の高くなったインクがヘッドに再付着する
ことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の機
構部の概略構成図
【図2】同記録装置のキャップ手段の説明図
【図3】同記録装置の信頼性維持回復動作の説明に供す
るフロー図
【図4】同記録装置のサブシステムの制御に係る部分の
ブロック図
【図5】同記録装置の信頼性維持回復動作の他の例の説
明に供する説明図
【図6】同信頼性維持回復動作の他の例の説明に供する
フロー図
【符号の説明】
6…ヘッド、21…サブシステム、22…キャップ手
段、31…キャップ部材、34…開口部、35…パイ
プ、36…吸引チューブ、37…インク連通手段、38
…吸引ポンプ、40…開口部、41…パイプ、42…大
気開放チューブ、43…大気開放手段、44…大気開放
バルブ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドと、この記録ヘッドのノズル
    面を密封するキャップ部材と、このキャップ部材内を吸
    引手段に連通するインク連通手段と、前記キャップ内を
    大気開放するための大気連通手段とを備えたインクジェ
    ット記録装置において、前記キャップ部材内で前記大気
    連通手段の開口位置を前記インク連通手段の開口位置よ
    りも高くしたことを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット記録装
    置において、前記キャップ部材内にインクを吸収するイ
    ンク吸収体を設け、このインク吸収体は前記大気連通手
    段の開口部に接触していないことを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のインクジェット
    記録装置において、前記インク連通手段の開口位置が前
    記キャップ部材の底面であり、前記大気連通手段の開口
    位置が前記キャップ部材の底面より高い位置であること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置において、前記記録ヘッドのインク
    吐出機能を維持するための吐出動作を行うとき、前記キ
    ャップ部材内に吐出したインク量が大気連通手段の開口
    部に至る前に、前記大気開放手段を通じて前記キャップ
    部材内を大気開放した状態で前記インク連通手段を通じ
    てインクの吸引排出を行うことを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  5. 【請求項5】 記録ヘッドと、この記録ヘッドのノズル
    面を密封するキャップ部材と、このキャップ部材内を吸
    引手段に連通するインク連通手段と、このインク連通手
    段を通じてインクを吸引するインク吸引手段と、前記キ
    ャップ内を大気開放するための大気連通手段とを備えた
    インクジェット記録装置において、前記記録ヘッドから
    インク吐出機能を回復するための回復動作を行うとき、
    インクを吸引する前に、前記大気開放手段を通じて前記
    キャップ内を大気開放した状態で前記インク吸引手段を
    作動させた後、前記キャップ部材内の大気開放を遮断し
    て前記インク吸引手段を作動させることを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
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