JP2001269776A - 溶接電極間移動量検出方法および装置 - Google Patents

溶接電極間移動量検出方法および装置

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JP2001269776A JP2001005840A JP2001005840A JP2001269776A JP 2001269776 A JP2001269776 A JP 2001269776A JP 2001005840 A JP2001005840 A JP 2001005840A JP 2001005840 A JP2001005840 A JP 2001005840A JP 2001269776 A JP2001269776 A JP 2001269776A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接中の溶接電極間移動量を正確に検出する
ことにより、溶接品質の良否判定の精度を向上させるこ
とができる溶接電極間移動量検出方法および装置を提供
する。 【解決手段】 溶接ガン10に取り付けられた一対の電
極12,14を、電極12に連結された駆動部としての
回転軸を有するサーボモータ18によつて相互に近接す
る方向に移動させ、一対の電極により被溶接部材1を加
圧し通電して溶接を行う際に、ナゲットの膨張・収縮に
より一対の電極が相互に離間・近接する方向に移動させ
られる溶接電極間移動量を検出する溶接電極間移動量検
出方法であって、溶接中のナゲットの膨張・収縮による
上記駆動部の電極移動方向についての移動量と、電極1
2,14から被溶接部材1に付加される加圧力により生
じる溶接ガン10の撓み量と、を加算することによつ
て、溶接電極間移動量を導出することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接時におけるナ
ゲットの膨張・収縮により一対の電極が相互に離間・近
接する方向に移動させられる量を検出する溶接電極間移
動量検出方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、スポット溶接に代表される抵
抗溶接の分野では、溶接品質の良否をリアルタイム(溶
接中)で判断するための方法として、被溶接部材に形成
されるナゲットの膨張量を、溶接中の溶接電極間移動量
として検出することが知られている。これは、溶接中の
被溶接物の熱膨張と溶接品質との間に、深い因果関係が
あることを利用したものである。
【0003】そして、被溶接部材の熱膨張という物理現
象を、溶接中の溶接電極間移動量としてとらえ、この溶
接電極間移動量をどのように検出するか、あるいはその
検出結果を加工して溶接品質の代用特性とするかについ
て、種々の方法が提案されている。
【0004】一般的には、溶接ガンの溶接電極間移動量
を検出する検出器としては、リニアスケール(直線方向
の位置を検出可能なスケール)や、レーザ測距センサ等
が用いられる。また、サーボモータを駆動手段とした溶
接ガンでは、モータに内蔵ないし付設される位置検出器
を用いることも可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たいずれの溶接電極間移動量の検出器も、直接的に溶接
中の被溶接部材の物理現象を計測することはできない。
【0006】すなわち、溶接打点の周辺は、溶接治具や
被溶接部材との干渉が起こり易くなるため、溶接電極間
移動量の検出器は、電極から離れた部位、例えばエアシ
リンダやサーボモータといった駆動手段における、電極
に連結されて(回転ないし直線)移動させられる回転軸
やピストンロツドなどの駆動部等の近傍に取り付けざる
を得ないものであった。
【0007】このため、ナゲットの熱膨張により溶接ガ
ンの電極を押し戻す力が、溶接ガンの撓み、およびエア
シリンダやサーボモータの摩擦等の機械的なロスに吸収
されてしまい、正確な溶接電極間移動量を検出すること
ができず、結果的に、溶接品質の良否判定の精度を低下
させている、という問題があった。
【0008】つまり、厳密には電極間寸法の変化量であ
る溶接電極間移動量を検出しているのではなく、電極を
移動させる駆動装置における駆動部の移動量を代用的に
検出しているに過ぎず、これによる不都合は、特に溶接
ガンの撓みが大きくなる大型の溶接ガンの場合に、顕著
に現れることになる。
【0009】そこで、本発明の目的は、溶接中の溶接電
極間移動量を正確に検出することにより、溶接品質の良
否判定の精度を向上させることができる溶接電極間移動
量検出方法および装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。 (1)溶接ガンに取り付けられた一対の電極を、当該一
対の電極の少なくとも一方に連結された駆動部を有する
電極駆動手段の当該駆動部を移動させることによって、
相互に近接する方向に移動させ、前記一対の電極により
被溶接部材を加圧し通電して溶接を行う際に、ナゲット
の膨張・収縮により前記一対の電極が相互に離間・近接
する方向に移動させられる溶接電極間移動量を検出する
溶接電極間移動量検出方法であって、溶接中のナゲット
の膨張・収縮による前記駆動部の電極移動方向について
の移動量と、前記電極から被溶接部材に付加される加圧
力による前記溶接ガンの撓み量と、を加算することによ
って、前記溶接電極間移動量を導出することを特徴とす
る溶接電極間移動量検出方法。 (2)前記撓み量は、予め求めた前記溶接ガンの加圧力
に関する剛性係数と、前記加圧力とを乗じて得られるこ
とを特徴とする請求項1に記載の溶接電極間移動量検出
方法。 (3)前記加圧力は、前記溶接ガンに設けられた加圧力
検出手段により検出されることを特徴とする請求項2に
記載の溶接電極間移動量検出方法。 (4)前記溶接ガンの加圧力に関する剛性係数は、前記
一対の電極を相互に近接させて少なくとも2種類以上の
加圧力を生じさせたときの、当該加圧力と前記駆動部の
電極移動方向の移動量との関係に基づいて算出されるこ
とを特徴とする請求項2または3に記載の溶接電極間移
動量検出方法。 (5)前記撓み量は、予め求めた前記溶接ガンの歪み量
に関する剛性係数と、前記溶接ガンの歪み量とを乗じて
得られることを特徴とする請求項1に記載の溶接電極間
移動量検出方法。 (6)前記歪み量は、前記溶接ガンに設けられた歪み量
検出手段により検出されることを特徴とする請求項5に
記載の溶接電極間移動量検出方法。 (7)前記溶接ガンの歪み量に関する剛性係数は、前記
一対の電極を相互に近接させて少なくとも2種類以上の
加圧力を生じさせたときの歪み量と、前記駆動部の電極
移動方向の移動量との関係に基づいて算出されることを
特徴とする請求項5または6に記載の溶接電極間移動量
検出方法。 (8)溶接ガンに取り付けられた一対の電極を、当該一
対の電極の少なくとも一方に連結された駆動部を有する
電極駆動手段の当該駆動部を移動させることによって、
相互に近接する方向に移動させ、前記一対の電極により
被溶接部材を加圧し通電して溶接を行う際に、ナゲット
の膨張・収縮により前記一対の電極が相互に離間・近接
する方向に移動させられる溶接電極間移動量を検出する
溶接電極間移動量検出装置であって、溶接中のナゲット
の膨張・収縮による前記駆動部の電極移動方向について
の移動量を検出する駆動部移動量検出手段と、前記駆動
部移動量検出手段により検出される移動量と前記電極か
ら被溶接部材に付加される加圧力による前記溶接ガンの
撓み量とを加算することによって、前記溶接電極間移動
量を導出する制御手段と、を有することを特徴とする溶
接電極間移動量検出装置。 (9)前記電極から被溶接部材に付加される加圧力を検
出する加圧力検出手段を有し、前記撓み量は、予め求め
た前記溶接ガンの加圧力に関する剛性係数と前記加圧力
検出手段により検出される加圧力とを乗じて得られるこ
とを特徴とする請求項8に記載の溶接電極間移動量検出
装置。 (10)前記電極から被溶接部材に加圧力が付加された
ときの溶接ガンの歪み量を検出する歪み量検出手段を有
し、前記撓み量は、予め求めた前記溶接ガンの歪み量に
関する剛性係数と前記歪み量検出手段により検出される
歪み量とを乗じて得られることを特徴とする請求項8に
記載の溶接電極間移動量検出装置。
【0011】
【発明の効果】本発明は、請求項ごとに以下のような効
果を奏する。
【0012】請求項1,2,8,9に記載の発明によれ
ば、溶接中の溶接電極間移動量を正確に検出することに
より、ナゲットの形成具合を適確に把握して、溶接品質
の良否判定の精度を向上させることができる。
【0013】また、請求項5,10に記載の発明によれ
ば、溶接中の溶接電極間移動量を正確に検出することに
より、ナゲットの形成具合を適確に把握して、溶接品質
の良否判定の精度を向上させることができる上、溶接ガ
ンの歪み量を直接検出するものであるため、歪み量の検
出位置の自由度は高く、装置も簡素なものとなる。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加え、発生した加圧力の伝達経路
に存在する機械的なロスによる影響を受けないので、電
極から被溶接部材に付加される加圧力をより正確に検出
することができ、より高精度に溶接ガンの加圧力に関す
る剛性係数を算出することができる。
【0015】また、請求項4に記載の発明によれば、請
求項2または3に記載の発明の効果に加え、特に新たな
構成を付加することなく、容易に溶接ガンの加圧力に関
する剛性係数を求めることができる利点が大きい。しか
も、各種の溶接ガンに対して共通して適用することがで
き、また、適宜、剛性係数のチェックおよび修正を行う
ことも容易となる。
【0016】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の効果に加え、発生した加圧力の伝達経路
に存在する機械的なロスによる影響を受けないので、電
極から被溶接部材に付加される加圧力による溶接ガンの
歪み量をより正確に検出することができ、より高精度に
溶接ガンの歪み量に関する剛性係数を算出することがで
きる。
【0017】また、請求項7に記載の発明によれば、請
求項5または6に記載の発明の効果に加え、特に新たな
構成を付加することなく、容易に溶接ガンの歪み量に関
する剛性係数を求めることができる利点が大きい。しか
も、各種の溶接ガンに対して共通して適用することがで
き、また、適宜、剛性係数のチェックおよび修正を行う
ことも容易となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面の図1〜図7
及び図14を参照して、本発明の第一の実施形態を説明
する。
【0019】図1は、本発明に係る溶接装置の概略を示
すブロック構成図である。
【0020】この溶接装置は、溶接ガン10と制御装置
20よりなる。
【0021】溶接ガン10は、ガンアーム11、可動側
電極12および固定側電極14、電極駆動手段としての
サーボモータ18(以下、単にモータと記す)、および
駆動部移動量検出手段としてのエンコーダ19を有して
いる。この溶接ガン10は、通常、ロボットアームの先
端などに取り付けられる。
【0022】一方、制御装置20は、中央処理演算装置
(CPU)22、補助演算装置24、および記憶装置2
6よりなる。
【0023】モータ18の駆動部としての図示しない回
転軸は、送り捩子15に連結されている。この送り捩子
15は、可動側電極12を支持している支持部材16に
螺合している。溶接動作時においては、モータ18の回
転軸の回転が送り捩子15に伝達される。そして、送り
捩子15が回転することにより、支持部材16が下方に
移動して、可動側電極12が被溶接部材1を所定の加圧
力で加圧する。
【0024】エンコーダ19は、モータ18の回転軸に
取り付けられており、モータ18の駆動部の移動量(回
転軸の回転量)を計測する。エンコーダ19からの信号
は、CPU22に伝達され、溶接中の溶接電極間移動量
の算出に利用される。
【0025】また、CPU22は、予め記憶装置26に
記憶されている溶接プログラムに従つて、モータ18に
可動側電極12の加圧ないし開放指令を出力し、溶接に
必要なモータのトルクの制御を行う。さらに、CPU2
2は、電極に印加する電流の制御なども行っている。
【0026】記憶装置26は、溶接プログラムや溶接条
件(溶接加圧力、溶接電流、通電時間、通電間隔)など
を記憶している。
【0027】なお、サーボモータを電極駆動手段とした
溶接ガンの多くは、ロボットのアプリケーションとして
位置付けられているため、制御装置20は、一般に、ロ
ボット制御装置に内蔵される場合が多い。したがって、
溶接ガン10のモータ18もロボットの1軸として動作
され位置制御されるので、モータ18には、通常、サー
ボモータ位置検出器であるエンコーダ19が組み込まれ
ている。
【0028】本実施形態では特に、電極12,14から
被溶接部材1に付加される加圧力を検出する加圧力検出
手段としての加圧力検出器17が、電極が取り付けられ
た溶接ガン10のガンアーム11に設けられている。具
体的には、図1に示すように、加圧力検出器17は、可
動側電極12を支持している支持部材16に設けられて
いる。但し、加圧力検出器17は、電極間に発生する加
圧力と同等の加圧力を検出できる部位であれば、ガンア
ーム11の任意の部位に設けることが可能である。ま
た、加圧力検出器17としては、例えば圧力センサが使
用されるが、具体的にはストレインゲージの入力部にダ
イヤフラムを介在して得られた圧力値を電気信号として
出力する方式や、圧電素子を用いて直接圧力値を電気信
号として出力する方式等があるが、これら圧力センサ自
体は公知の技術でもあるので、詳細説明を省略する。そ
して、加圧力検出器17からの信号は、CPU22に伝
達される。CPU22においては、被溶接部材1に付加
される加圧力は、溶接中の電極間移動量の算出に利用さ
れる。
【0029】溶接装置による溶接作業は、概略以下のよ
うに行われる。まず、被溶接部材1に、その上下方向か
ら電極12,14が所定の溶接加圧力で圧接する。被溶
接部材1が圧接された状態で、両電極12,14に、C
PU22の制御により図示しない電源から溶接電流が供
給されて、溶接が開殆される。溶接が開始されると被溶
接部材1における溶接点では、ナゲットの形成が始ま
り、部材が溶融して熱膨張する。このときナゲットの膨
張による力が溶接加圧力より強ければ電極12を押し戻
し、モータ18が逆回転することになる。その後電極1
2、14への通電を止めるとナゲットは収縮する。この
膨張・収縮が一定時間(溶接時間)の間行われ、適宜な
ナゲットの形成が行われて、溶接終了となる。この溶接
時におけるナゲットの膨張や収縮による電極12の移動
量は、モータ18の回転軸の回転量としてエンコーダ1
9により計測されている。
【0030】ところで、溶接ガン10のガンアーム11
は、電極12が被溶接部材1に圧接し、モータ18のト
ルクが強くなると、その剛性に応じて撓みが生じるが、
電極12の加圧中はその加圧力と撓みとの釣り合いがと
れた状態で静止する。この状態で溶接を開始すると、被
溶接部材1に形成されるナゲットの熱膨張により一瞬、
ガンアーム11の撓み量が増加する。このとき、その加
圧力と撓みとの釣り合いが不均衡となり、この釣り合い
が平衡するまで電極12が押し戻され、電極12の変位
量がエンコーダ19によって計測される。
【0031】したがって、エンコーダ19によって計測
される値は、ナゲットの膨張・収縮量それ自体ではな
く、あくまで電極12の移動量のみをモータの回転軸の
回転量として計測したものである。したがって、これだ
けでは、ナゲットの膨張および/または収縮により一対
の電極12,14が相互に離間および/または近接する
方向に移動させられる量である溶接電極間移動量を、正
確に検出することはできない。本発明は、かかる課題を
解決する手段を提供するものである。
【0032】図2は溶接電極間移動量を検出する方法を
説明するための模式図、図3は溶接電極間移動量を検出
する方法を示す制御ブロック図、図4は加圧力に基づき
溶接ガンの剛性係数を求める方法を説明するための模式
図、図5は加圧力と溶接ガンの撓み量との関係を示す図
である。
【0033】図2,3に示すように、本実施形態では、
モータ18の駆動部の電極移動方向についての移動量h
(回転軸の回転量に対応する軸方向の送り量)と、電極
12,14から被溶接部材1に付加される加圧力pにガ
ンアーム11の剛性に対応した係数(以下、加圧力に関
する剛性係数k1と称する)を乗じて得られる撓み量p
k1と、を加算することにより溶接電極間移動量Hを導
出する(H=h+pk1)。ここで、加圧力に関する剛
性係数k1は単位加圧力を加えたときのガンアームの電
極移動方向の撓み量であって、この剛性が低いほど係数
は大きくなり、剛性が高いほど係数は小さくなる。
【0034】すなわち、モータ18に内蔵されたサーボ
モータ位置検出器であるエンコーダ19を用いて、溶接
中のナゲット2の熱膨張・収縮によるモータ18の駆動
部の電極移動方向についての移動量hを検出すると共
に、エンコーダ19では出力されないナゲット2の熱膨
張・収縮によるガンアーム11の撓み量pk1を求め、
両者を加算することにより真の溶接電極間移動量、すな
わちナゲットの膨張・収縮により一対の電極12,14
が相互に離間・近接する方向に移動させられる量を導き
出すようにしている。
【0035】ガンアーム11の撓み量pk1は、加圧力
検出器17の出力に、加圧力に関する剛性係数k1を乗
じて求めることができる。ここで、加圧力検出器17は
電極12,14が締結されるガンアーム11に設けられ
ているため、例えば電極12,14の駆動手段としての
モータ18の出力値を利用するのに比べ、発生加圧力の
伝達経路に存在する機械的なロスによる影響を受けな
い。したがって、電極12,14から被溶接部材1に付
加される加圧力pをより正確に検出することができ、よ
り高精度にガンアーム11の加圧力に関する剛性係数k
1を算出することができる。
【0036】図3,4に示すように、ガンアーム11の
加圧力に関する剛性係数k1は、一対の電極12,14
を相互に近接させて少なくとも2種類以上の加圧力を生
じさせたときの、当該加圧力とモータ18の回転軸の回
転量との関係、に基づいて算出される。
【0037】すなわち、加圧力に関する剛性係数k1を
算出する場合、まず予め、溶接ガン10のモータ18に
より任意のモータ発生力Fを加え、このときのガンアー
ム11に組み込んだ加圧力検出器17の出力値である加
圧力pと、エンコーダ19を用いて検出したモータ18
の駆動部の電極移動方向についての位置h(回転軸の回
転位置に対応した軸方向送り位置、以下モータ位置と称
する)と、を記憶装置26に記憶する。なお、測定時
に、電極12,14の間に被溶接部材1等の介在物を挟
むか否かは任意である。次いで、上記とは異なる適当な
モータ発生力F′を加えたときの加圧力検出器17の出
力値である加圧力p′と、エンコーダ19を用いて検出
したモータ位置h′と、をさらに記憶装置26に記憶す
る。こうして加圧力とモータ位置との組のデータを少な
くとも2点以上取得する。
【0038】ここで、加圧力を付加することによるガン
アーム11の撓みは、モータ位置の変化となって現れる
ことになる。したがって、取得した組のデータのそれぞ
れの点でのモータ位置の変化量すなわちガンアーム11
の撓み量を、加圧力の変化量で除算することにより、ガ
ンアーム11の加圧力に関する剛性係数k1を求めるこ
とができる。
【0039】このようにすれば、特に新たな構成を付加
することなく、容易に加圧力に関する剛性係数k1を求
めることができる利点が大きい。しかも、各種の溶接ガ
ンに対して共通して適用することができ、また、適宜、
加圧力に関する剛性係数k1のチェックおよび修正を行
うことも容易となる。
【0040】例えば加圧力とモータ位置との組のデータ
が、(p,h)、(p′,h′)の2点の場合は、k1
=(h′−h)/(p′−p)となる。
【0041】図5に示すように、多数の点のデータを取
得する場合には、回帰直線Aを求めてその傾きを係数k
1とすることができる。なお、溶接ガンの剛性が低い場
合は、図5において傾きの大きい回帰直線Bとなり、剛
性が高い場合は、傾きの小さい回帰直線Cとなる。
【0042】次に、溶接装置における電極間移動量の具
体的な検出方法について、図6,7に示すフローチャー
トを参照して説明する。
【0043】本実施形態では、溶接作業を行う前に、予
め、ガンアーム11の加圧力に関する剛性係数k1を求
める。
【0044】図6に示すように、CPU22は、モータ
18を動作させ、可動電極12を加圧方向、つまり電極
14に近接する方向に低速移動させる(Sll)。電極
12が被溶接部材1を加圧する位置に到達すると(S1
2)、溶接ガンの許容最大加圧力の範囲内で任意に決定
された、一の加圧力を設定する(S13)。なお、ここ
で設定される加圧力は、実際には、例えばモータ18の
トルク値によって管理されるものである。
【0045】CPU22は、設定された加圧力を目標
に、モータ18を動作させて加圧を行う(S14)。設
定された加圧力に到達した時点で(S15)、CPU2
2は、エンコーダ19を用いて検出した可動電極12の
軸方向の位置データを記憶装置26に記憶し(S1
6)、また、ガンアーム11に組み込まれた加圧力検出
器17の出力データ(実発生加圧力)を記憶装置26に
記憶する(S17)。
【0046】S13〜S17の動作が少なくとも2回以
上繰り返され、加圧力およびモー夕位置、すなわち加圧
力および溶接ガンの撓み量の組のデータの計測がすべて
完了すると(S18)、図5に示したような、加圧力と
溶接ガンの撓み量の回帰直線の算出が行われる(S1
9)。そして、回帰直線の傾きから、ガンアーム11の
加圧力に関する剛性係数k1を算出する(S20)。
【0047】次いで、溶接作業に入る。図示しないロボ
ットアームを動かして溶接ガン10を被溶接部材1の溶
接箇所に移動させた後、CPU22は、モータ18を動
作させ、可動電極12を加圧方向、つまり電極14に近
接する方向に低速移動させる(S31)。電極12が被
溶接部材1を加圧する位置に到達すると(S32)、C
PU22は、溶接条件として予め設定された溶接加圧力
を目標に、モータ18を動作させて加圧を行う。溶接加
圧力に到達した時点で(S34)、CPU22は、エン
コーダ19を用いて検出した可動電極12の軸方向の位
置データh0、およびガンアーム11に組み込まれた加
圧力検出器17の出力データ(実発生加圧力)p0を記
憶装置26に記憶する(S35)。
【0048】そして、初回測定としてn=1を入力した
後(S36)、溶接条件として設定された溶接電流にて
通電を開始する(S37)。CPU22は、エンコーダ
19を用いて検出した可動電極12の軸方向の位置デー
タhnを記憶装置26に記憶し(S38)、通電開始前
からの可動電極12の移動量Hnhを、Hnh=hn−
h0の式により算出する。また、ガンアーム11に組み
込まれた加圧力検出器17の出力データpnを記憶装置
26に記憶する(S40)。
【0049】次いで、図6により求められたガンアーム
11の加圧力に関する剛性係数k1を用いて、通電開始
前からの溶接ガンの撓み量Hnpを、Hnp=(pn−
P0)×k1の式により算出する(S41)。真の溶接
電極間移動量Hnは、Hn=Hnh+Hnpにより算出
される(S42)。上記したS38〜S42の動作が繰
り返され、電極間移動量Hnの値は、n=1、2、…と
所定時間間隔で得られる(S45)。そして、予め設定
された通電時間が完了したと判断されると(S43)、
通電が停止される(S44)。
【0050】図14は、図7の検出方法で得られた溶接
電極間移動量の時間的変化の一例を示す図である。
【0051】図14に示すように、モータ位置hだけで
は真の溶接電極間移動量は得られず、加圧力pに溶接ガ
ンの加圧力に関する剛性係数k1を乗じて得られる撓み
量pk1をモータ位置hに加算することによって初め
て、真の溶接電極間移動量Hを得ることができることが
わかる。そして、真の溶接電極間移動量Hのグラフの例
えば最大値や傾き、あるいは収縮による変化量などか
ら、ナゲットの形成具合を把達し、結果として、溶接品
質の良否判定を行うことができる。
【0052】このように本実施形態によれば、溶接中の
溶接電極間移動量を正確に検出することにより、ナゲッ
トの形成具合を適確に把握して、溶接品質の良否判定の
精度を向上させることができる。
【0053】次に、添付した図面の図8〜図14を参照
して、本発明の第二の実施形態を説明する。
【0054】図8は、図1に示す溶接装置の加圧力検出
器17に代えて、歪み量検出器7を設けた場合の概略を
示すブロック構成図で、図1と同様の構成については、
同一符号を付して説明を省略する。
【0055】溶接ガン10は、ガンアーム11、可動側
電極12および固定側電極14、電極駆動手段としての
サーボモータ18(以下、単にモータと記す)、および
駆動部移動量検出手段としてのエンコーダ19を有して
おり、この溶接ガン10は、ロボットアームの先端など
に取り付けられる。また、この溶接ガン10は制御装置
20に接続され、予め記憶装置26に記憶されている溶
接プログラムに従って、CPU22にてモータ18に可
動側電極12の加圧ないし開放指令を出力し、溶接に必
要なモータのトルクの制御を行う等は図1と同様である
ので、図示及び詳細説明を省略する。
【0056】モータ18の駆動部としての図示しない回
転軸は、送り捩子15に連結されている。この送り捩子
15は、可動側電極12を支持している支持部材16に
螺合している。溶接動作時においては、モータ18の回
転軸の回転が送り捩子15に伝達される。そして、送り
捩子15が回転することにより、支持部材16が下方に
移動して、可動側電極12が被溶接部材1を所定の加圧
力で加圧する。
【0057】そして、電極12,14から被溶接部材1
に加圧力が付加される際に、溶接ガン10の歪み量を検
出する歪み量検出手段としての歪み量検出器7が、電極
が取り付けられたガンアーム11に設けられている。具
体的には、図8に示すように、歪み量検出器7は、可動
側電極12を支持している支持部材16に設けられてい
る。
【0058】但し、歪み量検出器7は、電極間に発生す
る加圧力により生じる歪み量を検出できる部位であれ
ば、ガンアーム11の任意の部位に設けることが可能で
あり、例えば点線で示すようにガンアーム11に設けて
もよい。また、歪み量検出器7としては、例えば歪みセ
ンサが使用されるが、具体的にはストレインゲージより
得られる歪み量を直接電気信号として出力する方式や、
圧電素子を積層する等により歪み量を電気信号として出
力する方式等があり、これら歪みセンサ自体は公知の技
術でもあるので、詳細説明を省略する。特に、第二の実
施の形態の歪み量検出器7では、ガンアーム11等に貼
り付けて歪み量を直接検出するものであるので、加圧力
検出器17に比して装着性が良好で構造も簡素である。
【0059】そして、歪み量検出器7からの信号は、C
PU22に伝達される。CPU22においては、被溶接
部材1に付加される加圧力は、溶接中の電極間移動量の
算出に利用される。
【0060】溶接装置による溶接作業は、概略以下のよ
うに行われる。まず、被溶接部材1に、その上下方向か
ら電極12,14が所定の溶接加圧力で圧接する。被溶
接部材1が圧接された状態で、両電極12,14に、C
PU22の制御により図示しない電源から溶接電流が供
給されて、溶接が開殆される。溶接が開始されると被溶
接部材1における溶接点では、ナゲットの形成が始ま
り、部材が溶融して熱膨張する。このときナゲットの膨
張による力が溶接加圧力より強ければ電極12を押し戻
し、モータ18が逆回転することになる。その後電極1
2、14への通電を止めるとナゲットは収縮する。この
膨張・収縮が一定時間(溶接時間)の間行われ、適宜な
ナゲットの形成が行われて、溶接終了となる。この溶接
時におけるナゲットの膨張や収縮による電極12の移動
量は、モータ18の回転軸の回転量としてエンコーダ1
9により計測されている。
【0061】ところで、ガンアーム11は、電極12が
被溶接部材1に圧接し、モータ18のトルクが強くなる
と、その剛性に応じて撓みが生じるが、電極12の加圧
中はその加圧力と撓みとの釣り合いがとれた状態で静止
する。この状態で溶接を開始すると、被溶接部材1に形
成されるナゲットの熱膨張により一瞬、ガンアーム11
の撓み量が増加する。このとき、その加圧力と撓みとの
釣り合いが不均衡となり、この釣り合いが平衡するまで
電極12が押し戻され、電極12の変位量がエンコーダ
19によって計測される。
【0062】したがって、エンコーダ19によって計測
される値は、ナゲットの膨張・収縮量それ自体ではな
く、あくまで電極12の移動量のみをモータの回転軸の
回転量として計測したものである。したがって、これだ
けでは、ナゲットの膨張および/または収縮により一対
の電極12,14が相互に離間および/または近接する
方向に移動させられる量である溶接電極間移動量を、正
確に検出することはできない。本発明は、かかる課題を
解決する手段を提供するものである。
【0063】図9は、溶接電極間移動量を検出する方法
を説明するための模式図、図10は、溶接電極間移動量
を検出する方法を示す制御ブロック図、図11は溶接ガ
ンの歪み量に関する剛性係数を求める方法を説明するた
めの模式図である。
【0064】図9,10に示すように、本実施形態で
は、モータ18の駆動部の電極移動方向についての移動
量h(回転軸の回転量に対応する軸方向の送り量)と、
電極12,14から被溶接部材1に付加される加圧力に
より生じるガンアーム11の歪み量Δxに関する剛性に
対応した係数(以下、歪み量に関する剛性係数k2と称
する)を乗じて得られる撓み量Δxk2と、を加算する
ことにより溶接電極間移動量Hを導出する(H=h+Δ
xk2)。ここで、歪み量に関する剛性係数k2は所定
の加圧力により生じる単位歪み量に対する溶接ガンの電
極移動方向の撓み量であって、この剛性が低いほど係数
は大きくなり、剛性が高いほど係数は小さくなる。
【0065】すなわち、モータ18に内蔵されたサーボ
モータ位置検出器であるエンコーダ19を用いて、溶接
中のナゲット2の熱膨張・収縮によるモータ18の駆動
部の電極移動方向についての移動量Δhを検出すると共
に、エンコーダ19では出力されないナゲット2の熱膨
張・収縮によるガンアーム11の撓み量Δxk2を求
め、両者を加算することにより真の溶接電極間移動量、
すなわちナゲットの膨張・収縮により一対の電極12,
14が相互に離間・近接する方向に移動させられる量を
導き出すようにしている。
【0066】ガンアーム11の撓み量Δxk2は、歪み
量検出器7の出力に、歪み量に関する剛性係数k2を乗
じて求めることができる。ここで、歪み量検出器7は電
極12,14が締結されるガンアーム11に設けられて
いるため、例えば電極12,14の駆動手段としてのモ
ータ18の出力値を利用するのに比べ、発生加圧力の伝
達経路に存在する機械的なロスによる影響を受けない。
したがって、電極12,14から被溶接部材1に付加さ
れる加圧力により生じる歪み量をより正確に検出するこ
とができ、より高精度にガンアーム11の歪み量に関す
る剛性係数k2を算出することができる。
【0067】図10,11に示すように、歪み量に基づ
き求めた溶接ガンの歪み量に関する剛性係数k2は、一
対の電極12,14を相互に近接させて少なくとも2種
類以上の加圧力を生じさせたときの歪み量と、当該歪み
量とモータ18の回転軸の回転量との関係、に基づいて
算出される。
【0068】すなわち、歪み量に関する剛性係数k2を
算出する場合、まず予め、溶接ガン10のモータ18に
より任意のモータ発生力Fを加え(このとき電極12,
14に加わる加圧力はP0)、ガンアーム11に組み込
んだ歪み量検出器7より歪み量Δx0が出力され、この
出力値Δx0と、エンコーダ19を用いて検出したモー
タ18の駆動部の電極移動方向についての位置h(回転
軸の回転位置に対応した軸方向送り位置、以下モータ位
置と称する)と、を記憶装置26に記憶する。
【0069】なお、測定時に、電極12,14の間に被
溶接部材1等の介在物を挟むか否かは任意である。次い
で、上記とは異なる適当なモータ発生力F′を加え(こ
のとき電極12,14に加わる加圧力はpn)、前記歪
み量検出器7より出力される歪み量Δxnと、エンコー
ダ19を用いて検出したモータ位置h′と、をさらに記
憶装置26に記憶する。こうして加圧力とモータ位置と
の組のデータを少なくとも2点以上取得する。
【0070】ここで、加圧力を付加することによるガン
アーム11の撓みは、モータ位置の変化となって現れる
ことになる。したがって、取得した組のデータのそれぞ
れの点でのモータ位置の変化量すなわちガンアーム11
の撓み量を、歪み量の変化量で除算することにより、ガ
ンアーム11の剛性係数k2を求めることができる。
【0071】このようにすれば、特に新たな構成を付加
することなく、容易に歪み量に関する剛性係数k2を求
めることができる利点が大きい。しかも、各種の溶接ガ
ンに対して共通して適用することができ、また、適宜、
歪み量に関する剛性係数k2のチェックおよび修正を行
うことも容易となる。
【0072】例えば歪み量とモータ位置との組のデータ
が、(Δx0,h)、(Δxn,h′)の2点の場合
は、k2=(h′−h)/(Δxn−Δx0)となる。
【0073】このとき、多数の点のデータを取得する場
合には、最小二乗法により回帰直線を求めてその傾きを
係数k2とすることができる。この回帰式の導出方法と
しては、まず溶接ガン10のモータ18により任意の加
圧力を加え、そのときの歪み量検出器7の出力値Δx0
とモータ18の位置h0を記憶装置に記憶する。次に前
回とは異なる任意の加圧力を加え、そのときの歪み量検
出器7の出力値Δx1とモータ18の位置h1を記憶装
置26に記憶する。同様にして、このモータ位置と歪み
量を最低2点以上(Δx0〜Δxn、h0〜hn)を取
得し、次にそれぞれの点の歪み量の変化量と電極移動方
向変化量から最小二乗法を用いて回帰式を導出すること
ができるが、最小二乗法等は公知であるので、詳述は省
略する。
【0074】次に、溶接装置における電極間移動量の具
体的な検出方法について、図12,13に示すフローチ
ャートを参照して説明する。
【0075】本実施形態では、溶接作業を行う前に、予
め、ガンアーム11の歪み量に関する剛性係数k2を求
める。
【0076】図12に示すように、CPU22は、モー
タ18を動作させ、可動電極12を加圧方向、つまり電
極14に近接する方向に低速移動させる(Sll)。電
極12が被溶接部材1を加圧する位置に到達すると(S
12)、溶接ガンの許容最大加圧力の範囲内で任意に決
定された、一の加圧力を設定する(S13)。なお、こ
こで設定される加圧力は、実際には、例えばモータ18
のトルク値によって管理されるものである。
【0077】CPU22は、設定された加圧力を目標
に、モータ18を動作させて加圧を行う(S14)。設
定された加圧力に到達した時点で(S15)、CPU2
2は、エンコーダ19を用いて検出した可動電極12の
軸方向の位置データを記憶装置26に記憶し(S1
6)、また、ガンアーム11に組み込まれた歪み量検出
器7の出力データ(実発生歪み量)を記憶装置26に記
憶する(S17)。
【0078】S13〜S17の動作が少なくとも2回以
上繰り返され、歪み量およびモー夕位置、すなわち歪み
量および溶接ガンの撓み量の組のデータの計測がすべて
完了すると(S18)、回帰直線の算出が行われる(S
19)。そして、回帰直線の傾きから、ガンアーム11
の歪み量に関する剛性係数k2を算出する(S20)。
【0079】次いで、溶接作業に入る。図示しないロボ
ットアームを動かして溶接ガン10を被溶接部材1の溶
接箇所に移動させた後、CPU22は、モータ18を動
作させ、可動電極12を加圧方向、つまり電極14に近
接する方向に低速移動させる(S31)。電極12が被
溶接部材1を加圧する位置に到達すると(S32)、C
PU22は、溶接条件として予め設定された溶接加圧力
を目標に、モータ18を動作させて加圧を行う。溶接加
圧力に到達した時点で(S34)、CPU22は、エン
コーダ19を用いて検出した可動電極12の軸方向の位
置データh0、およびガンアーム11に組み込まれた歪
み量検出器7の出力データ(実発生歪み量)x0を記憶
装置26に記憶する(S35)。
【0080】そして、初回測定としてn=1を入力した
後(S36)、溶接条件として設定された溶接電流にて
通電を開始する(S37)。CPU22は、エンコーダ
19を用いて検出した可動電極12の軸方向の位置デー
タhnを記憶装置26に記憶し(S38)、通電開始前
からの可動電極12の移動量Hnhを、Hnh=hn−
h0の式により算出する。また、ガンアーム11に組み
込まれた歪み量検出器7の出力データXnを記憶装置2
6に記憶する(S40)。
【0081】次いで、図12により求められたガンアー
ム11の剛性係数k2を用いて、通電開始前からの溶接
ガンの撓み量Hnxを、Hnx=(xn−x0)×k2
の式により算出する(S41)。真の溶接電極間移動量
Hnは、Hn=Hnh+Hnxにより算出される(S4
2)。上記したS38〜S42の動作が繰り返され、電
極間移動量Hnの値は、n=1、2、…と所定時間間隔
で得られる(S45)。そして、予め設定された通電時
間が完了したと判断されると(S43)、通電が停止さ
れる(S44)。
【0082】ここで図13の検出方法で得られた溶接電
極間移動量の時間的変化の例としては、図14に示す通
りである。
【0083】図14に示すように、モータ位置hだけで
は真の溶接電極間移動量は得られず、歪み量Δxに溶接
ガンの歪み量に関する剛性係数k2を乗じて得られる撓
み量Δxk2をモータ位置hに加算することによって初
めて、真の溶接電極間移動量Hを得ることができること
がわかる。そして、真の溶接電極間移動量Hのグラフの
例えば最大値や傾き、あるいは収縮による変化量などか
ら、ナゲットの形成具合を把達し、結果として、溶接品
質の良否判定を行うことができる。
【0084】なお、図8に示すように、歪み量検出器7
を溶接ガン10の可動側電極12側にある支持部材16
に設けた例を示したが、例えば点線で示すように、固定
側電極14側のガンアーム11に設けてもよく、このよ
うにガンアーム11に設けた場合には、加圧力によりガ
ンアーム11が歪む量は大きくなることから、より大き
な出力値が得られ、正確な歪み量が検出できる。すなわ
ち、前記の溶接ガン10はCガンタイプと称し、固定電
極は被溶接部材との干渉を避ける為大きくまわりこむよ
うなガンアーム11の構造を有する。この為、固定電極
側にある大きく湾曲したガンアーム11では小さな加圧
力で大きな歪み量が得られる。
【0085】このように本実施形態によれば、溶接中の
溶接電極間移動量を正確に検出することにより、ナゲッ
トの形成具合を適確に把握して、溶接品質の良否判定の
精度を向上させることができる。
【0086】図15,16は更に他の実施形態を示すブ
ロック図であるが、第一の実施の形態及び第2の実施の
形態では、溶接ガン10の形態としてCガンタイプにつ
いて説明したが、その他のロボット溶接ガンの形態とし
て加圧力検出器17と歪み量検出器7のいずれを選択す
るのが好適かを示したものである。
【0087】ここで、図15は一つの電極で被溶接部材
1の片面から押し付けるスタッドガンタイプで、図16
は1対の電極でワークを挟み込むXガンタイプを示す。
【0088】図15に示すスタッドガンタイプの溶接ガ
ン30は、アーム35a〜35d及び関節31a〜31
fを備える6自由度ロボットの関節31fに設けた支持
部33に取り付けられている(なお、関節31fにアー
ムを設け、このアーム先端に支持部33を取り付けても
よい)。そして、支持部33には、電極ホルダ36を介
して可動側電極12が設けられ、電極駆動手段としての
サーボモータ18(以下、単にモータと記す)、および
駆動部移動量検出手段としてのエンコーダ19を有して
いる。一方、可動側電極12と対向する位置には、固定
部34に固定側電極14が設けてある。
【0089】なお、溶接ガン30は図外の制御装置20
に接続されるのであるが、前述の実施形態と同様なの
で、説明は省略する。
【0090】モータ18の駆動部としての図示しない回
転軸は、同じく図示しない送り捩子に連結され、この送
り捩子が回転することにより、電極ホルダ36が下方に
移動して、可動側電極12が被溶接部材1を所定の加圧
力Wで加圧する。
【0091】エンコーダ19は、モータ18の回転軸に
取り付けられており、モータ18の駆動部の移動量(回
転軸の回転量)を計測する。エンコーダ19からの信号
は、図外のCPU22に伝達され、溶接中の溶接電極間
移動量の算出に利用され、また、CPU22は、予め記
憶装置26に記憶されている溶接プログラムに従つて、
モータ18に可動側電極12の加圧ないし開放指令を出
力し、溶接に必要なモータのトルクの制御を行う。さら
に、CPU22は、電極に印加する電流の制御なども行
っているのであるが、前述したと同様なので説明は省略
する。
【0092】本実施形態では特に、電極12,14から
被溶接部材1に付加される加圧力を検出する加圧力検出
器17が、前記電極ホルダ36に設けられている。な
お、加圧力検出器17は図1において説明したものと同
様の圧力センサで構成される。
【0093】この例で示すスタッドガンタイプでは、加
圧力が発生する力点と電極の力点が同軸、あるいは近傍
に位置し、長尺なガンアームを持たないため、発生する
歪量は微少なものとなる。一方センサの装着性の面で
は、スタッドガンタイプはガン構造が電極ホルダ36を
介して電極と結合するので、加圧力検出器17は容易に
取り付けできる。そのため、このスタッドガンタイプで
は加圧力検出器17を用いるのが好適である。
【0094】図16に示すXガンタイプの溶接ガン40
は、アーム45a〜45d及び関節41a〜41fを備
える6自由度ロボットの関節41fに図外の支持部を介
して取り付けられている(なお、関節41fにアームを
設け、このアーム先端に支持部を取り付けてもよい)。
そして、図外の支持部には、電極駆動手段としてのサー
ボモータ48(以下、単にモータと記す)、および駆動
部移動量検出手段としての図外のエンコーダを有してい
る。また、モータ48の出力部には、一対のガンアーム
41,41が設けてあり、図外の駆動伝達機構により一
対のガンアーム41,41が開閉駆動されるようになっ
ているが、公知の技術であるので図示及び説明は省略す
る。また、溶接ガン40の一対のガンアーム41,41
の先端部には、それぞれ可動側電極12,12が設けて
あり、一対のガンアーム41が閉動作することにより、
可動側電極12,12が被溶接部材1を狭持して所定の
加圧力Wで加圧する。
【0095】なお、溶接ガン30は図外の制御装置20
に接続されるのであるが、前述の実施形態と同様なの
で、説明は省略する。
【0096】本実施形態では特に、可動側電極12,1
2を設けた一対のガンアーム41,41のそれぞれに、
被溶接部材1に所定の加圧力が付与されたとき生じる歪
み量を検出する歪み量検出器7,7が設けられている。
【0097】なお、歪み量検出器7は図8に示す第二の
実施の形態として説明したものと同様の歪みセンサで構
成される。
【0098】この例で示すXガンタイプは、可動電極側
双方にガンアーム41,41を持ち、加圧力が発生する
力点と電極の力点の軸が長いため、両ガンアーム41,
41に発生する歪量は大きくなる。一方、センサの装着
性の面では、加圧力検出器ではガンアーム41,41の
一部として組み込み、直接的に加圧力を受けなければな
らず、溶接電流の電路となるガンアーム41,41への
取付けは構造を複雑にせざるを得ない。これに対し、歪
み量検出器7の場合はガンアーム41,41の側面に貼
り付けるだけでよいので、貼り付けは容易である。その
ため、このタイプでは歪み量検出器7を用いるのが好適
である。
【0099】なお、図1、図8に示すCガンタイプで
は、前述したように可動電極側に圧力センサを設けると
取付けが容易であるが歪量は微少となるため、可動側電
極にセンサを設ける場合には、加圧力検出器が好適であ
る。
【0100】一方、固定側電極では長尺で大きく湾曲し
たガンアーム11があるので、小さな加圧力で大きな歪
み量が得られるので、固定側電極にセンサを設ける場合
には、歪み量検出器を設けるのが好適である。また歪み
量検出器は、直接ガンアーム11に貼り付けて歪み量を
検出するものであるので、貼り付け位置の自由度が高
く、装着も容易で装置も簡素である。
【0101】以上本発明を適用した実施形態を説明した
が、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではな
い。例えば上記実施形態では、電極駆動手段としてサー
ボモータを利用した溶接装置を示したが、これに代えて
オイルシリンダやエアシリンダを用いたものであっても
よく、このような場合、電極駆動手段の駆動部の移動量
を検出する手段としては、例えばピストンの出、戻り量
を計測するゲージが用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る溶接装置の概略を示すブロック構
成図である。
【図2】溶接電極間移動量を検出する方法を説明するた
めの模式図である。
【図3】溶接電極間移動量を検出する方法を示す制御ブ
ロック図である。
【図4】溶接ガンの剛性係数を求める方法を説明するた
めの模式図である。
【図5】加圧力と溶接ガンの撓み量との関係を示す図で
ある。
【図6】溶接ガンの剛性係数を求める方法を示すフロー
チャートである。
【図7】溶接電極間移動量の具体的な検出方法を示すフ
ローチャートである。
【図8】本発明に係る溶接装置の他の実施形態の概略を
示すブロック構成図である。
【図9】溶接電極間移動量を検出する方法を説明するた
めの模式図である。
【図10】溶接電極間移動量を検出する方法を示す制御
ブロック図である。
【図11】溶接ガンの剛性係数を求める方法を説明する
ための模式図である。
【図12】溶接ガンの剛性係数を求める方法を示すフロ
ーチャートである。
【図13】溶接電極間移動量の具体的な検出方法を示す
フローチャートである。
【図14】図7または図13の検出方法で得られた溶接
電極間移動量の時間的変化の一例を示すである。
【図15】本発明に係る溶接装置の他の実施形態の概略
を示すブロック構成図である。
【図16】本発明に係る溶接装置の他の実施形態の概略
を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1・・・被溶接部材、 2・・・ナゲット、 7・・・歪み量検出器(歪み量検出手段)、 10・・・溶接ガン、 11・・・ガンアーム、 12、14・・・電極、 17・・・加圧力検出器(加圧力検出手段)、 18・・・サーボモータ(電極駆動手段)、 19・・・エンコーダ(駆動部移動量検出手段)、 20・・・制御装置、 41・・・ガンアーム、 k1・・・加圧力に関する剛性係数、 k2・・・歪み量に関する剛性係数。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接ガンに取り付けられた一対の電極
    を、当該一対の電極の少なくとも一方に連結された駆動
    部を有する電極駆動手段の当該駆動部を移動させること
    によって、相互に近接する方向に移動させ、前記一対の
    電極により被溶接部材を加圧し通電して溶接を行う際
    に、ナゲットの膨張・収縮により前記一対の電極が相互
    に離間・近接する方向に移動させられる溶接電極間移動
    量を検出する溶接電極間移動量検出方法であって、 溶接中のナゲットの膨張・収縮による前記駆動部の電極
    移動方向についての移動量と、前記電極から被溶接部材
    に付加される加圧力による前記溶接ガンの撓み量と、を
    加算することによって、前記溶接電極間移動量を導出す
    ることを特徴とする溶接電極間移動量検出方法。
  2. 【請求項2】 前記撓み量は、予め求めた前記溶接ガン
    の加圧力に関する剛性係数と、前記加圧力とを乗じて得
    られることを特徴とする請求項1に記載の溶接電極間移
    動量検出方法。
  3. 【請求項3】 前記加圧力は、前記溶接ガンに設けられ
    た加圧力検出手段により検出されることを特徴とする請
    求項2に記載の溶接電極間移動量検出方法。
  4. 【請求項4】 前記溶接ガンの加圧力に関する剛性係数
    は、前記一対の電極を相互に近接させて少なくとも2種
    類以上の加圧力を生じさせたときの、当該加圧力と前記
    駆動部の電極移動方向の移動量との関係に基づいて算出
    されることを特徴とする請求項2または3に記載の溶接
    電極間移動量検出方法。
  5. 【請求項5】 前記撓み量は、予め求めた前記溶接ガン
    の歪み量に関する剛性係数と、前記溶接ガンの歪み量と
    を乗じて得られることを特徴とする請求項1に記載の溶
    接電極間移動量検出方法。
  6. 【請求項6】 前記歪み量は、前記溶接ガンに設けられ
    た歪み量検出手段により検出されることを特徴とする請
    求項5に記載の溶接電極間移動量検出方法。
  7. 【請求項7】 前記溶接ガンの歪み量に関する剛性係数
    は、前記一対の電極を相互に近接させて少なくとも2種
    類以上の加圧力を生じさせたときの歪み量と、前記駆動
    部の電極移動方向の移動量との関係に基づいて算出され
    ることを特徴とする請求項5または6に記載の溶接電極
    間移動量検出方法。
  8. 【請求項8】 溶接ガンに取り付けられた一対の電極
    を、当該一対の電極の少なくとも一方に連結された駆動
    部を有する電極駆動手段の当該駆動部を移動させること
    によって、相互に近接する方向に移動させ、前記一対の
    電極により被溶接部材を加圧し通電して溶接を行う際
    に、ナゲットの膨張・収縮により前記一対の電極が相互
    に離間・近接する方向に移動させられる溶接電極間移動
    量を検出する溶接電極間移動量検出装置であって、 溶接中のナゲットの膨張・収縮による前記駆動部の電極
    移動方向についての移動量を検出する駆動部移動量検出
    手段と、 前記駆動部移動量検出手段により検出される移動量と前
    記電極から被溶接部材に付加される加圧力による前記溶
    接ガンの撓み量とを加算することによって、前記溶接電
    極間移動量を導出する制御手段と、 を有することを特徴とする溶接電極間移動量検出装置。
  9. 【請求項9】 前記電極から被溶接部材に付加される加
    圧力を検出する加圧力検出手段を有し、前記撓み量は、
    予め求めた前記溶接ガンの加圧力に関する剛性係数と前
    記加圧力検出手段により検出される加圧力とを乗じて得
    られることを特徴とする請求項8に記載の溶接電極間移
    動量検出装置。
  10. 【請求項10】 前記電極から被溶接部材に加圧力が付
    加されたときの溶接ガンの歪み量を検出する歪み量検出
    手段を有し、前記撓み量は、予め求めた前記溶接ガンの
    歪み量に関する剛性係数と前記歪み量検出手段により検
    出される歪み量とを乗じて得られることを特徴とする請
    求項8に記載の溶接電極間移動量検出装置。
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