JP2001267614A - 光電変換モジュールの出力取出し線取付け方法及び装置 - Google Patents

光電変換モジュールの出力取出し線取付け方法及び装置

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JP2001267614A JP2000078293A JP2000078293A JP2001267614A JP 2001267614 A JP2001267614 A JP 2001267614A JP 2000078293 A JP2000078293 A JP 2000078293A JP 2000078293 A JP2000078293 A JP 2000078293A JP 2001267614 A JP2001267614 A JP 2001267614A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】太陽電池モジュールの生産性及び品質の向上に
貢献できる太陽電池モジュールの出力取出し線取付け方
法を得ることにある。 【解決手段】第1工程により封止用第1シート24と絶縁
用第2シート74とをそれらの基シート23、73から切断し
て得、これらのシートを第2工程により基板2上の所定
位置に敷設し積層させる。この多層シート上に、次の第
3工程を実行して出力取出し線を所定形状に折り曲げる
一対の取出し線セット装置14により、前記取出し線を載
置し、この線の一端部を基板上の一対のバスバー(リー
ド線)に半田付けする。それにより、接続された出力取
出し線をその接続部を支点として反転させ基板上から退
避させたり基板上に戻したりする作業とともに、出力取
出し線を基板上で垂直上方に折り曲げる作業を省略し、
多層シートが出力取出し線をリード線に接続する際の基
板に対する養生部材を兼ねることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば太陽電池モ
ジュール等の光電変換モジュールの製造において、同モ
ジュールの基板上に設けられている正負一対のリード線
に出力取出し線を夫々接続するための光電変換モジュー
ルの出力取出し線取付け方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば非晶質系太陽電池モジュールは、
透明ガラス等の絶縁材料製基板の一面に、透明電極層を
形成しこれを複数の光起電力領域に分離した後、この透
明電極層上にアモルファスシリコン等の光起電力薄膜半
導体層を形成して、この半導体層を複数個の領域に分割
してなる光起電力素子を、これらの素子上に形成される
裏面電極層により電気的に直列に接続するとともに、そ
の接続の終端として電力を集めるための一対のバス領域
を有してなる薄膜太陽電池(光電変換部)を備えてい
る。一対のバス領域の一方には正極のバスバー(リード
線)が半田付けされ、他方には負極のバスバー(リード
線)が半田付けされる。
【0003】前記太陽電池を備えた製造途上の太陽電池
モジュールの前記一面側は、前記太陽電池の絶縁及び保
護をするために、真空ラミネーターを用いて封止され
る。そして、この封止の前準備は、従来以下のように手
作業で実施されている。
【0004】まず、太陽電池の発電出力を外部に供給す
るための出力取出し線の一端部を、両バスバーに個別に
半田付け接続する。この半田付けは、封止前の太陽電池
モジュールをその基板を下にして作業テーブル上に置く
とともに、このモジュールのバスバーに対する半田付け
予定位置の近傍に養生のためのフィルムを太陽電池上に
配置した上で、作業テーブル上に置かれたリールから出
力取出し線を引出して所定長さに切取った後、この取出
し線の一端部をピンセットで掴んで前記半田付け予定位
置に重ねてから、半田ごてを前記半田付け予定位置に押
付けることにより実施されている。そして、半田付けさ
れた一対の出力取出し線は、次の作業のために半田付け
部を支点として基板の外側に退避するように反転され
る。
【0005】次に、前記作業テーブル上において、半田
付けされた2本の出力取出し線と太陽電池との間を電気
的に絶縁するために、太陽電池上に後述のように配置さ
れる2本の出力取出し線が投影される領域を含む領域
に、短冊状をなす多層シートを前記一対のバスバー間に
わたるように前記太陽電池上に敷設する。多層シート
は、例えば第1絶縁シートとこれを上下からサンドイッ
チした未硬化の封止用第1シートからなり、封止用第1
シートにはEVA(エチレン・酢酸ビニル重合体)等の
未硬化の熱可塑性シートが使用される。この多層シート
のセット作業においては、予め所定の大きさに切断され
たシートが枚葉状態で用意されており、それらの絶縁シ
ート及び2枚の封止用第1シートが作業員の手作業によ
り一枚ずつ積層される。又、このセット作業において
は、積層作業後に半田ごてを用いて封止用第1シートを
部分的に溶融させることにより接着させて、多層シート
が所定の敷設位置から不用意に動かないように仮固定す
る。
【0006】次に、敷設された多層シート上に重なるよ
うに2本の出力取出し線を手作業により前記半田付け部
を支点として折り返すとともに、これら2本の出力取出
し線の先端部を夫々手作業により直角に折り曲げて起立
させる。
【0007】この後、前記基板と略同じ大きさのEVA
等からなる未硬化の封止用第2シートを、手作業により
前記モジュールの表面全体を覆うように敷設する。この
場合、出力取出し線の起立部が第2シートに予め設けら
れている一対の通線孔に通されるとともに、この第2シ
ートの裏側の空気溜りを消失させるように第2シート全
体を手で平らにならす。なお、第2シートも枚葉の状態
で、かつ、一対の通線孔が開けられた状態で予め用意さ
れているものである。この工程においても半田ごてを用
いて第2シートを部分的に溶融させて、これが不用意に
動かないように仮固定する。
【0008】こうした第2シートの敷設後に、前記起立
部が貫通した通線孔部分の絶縁を図るために、この通線
孔部分に、小さな短冊状の第2絶縁シートとこれを覆う
EVA等からなる未硬化の封止用第3シートを前記封止
用第2シート上に敷設する。このセット作業において使
用する第2絶縁シート及び第3シートは、いずれも予め
所定の大きさに切断されて枚葉状態で用意されており、
作業員の手作業により一枚ずつ積層される。
【0009】この後に、前記作業テーブル上において、
前記基板より大きい裏面保護シートを第3シートととも
に第2シート全体を覆うように敷設する。この裏面保護
シートも予め所定の大きさに切断されて枚葉状態で用意
されており、作業員の手作業により積層され、その際に
は裏面保護シートに予め設けられている一対の通線孔に
出力取出し線の起立部が通される。
【0010】最後に、両起立部を互いに遠ざかるように
反対方向に折り曲げて裏面保護シート上に重ねるととも
に、接着テープを用いて前記折り曲げ状態を保持する。
そして、この状態で、必要な絶縁性能が確保されている
かどうかのチェックが行われる。
【0011】以上の各工程を経ることによって封止前準
備が完了する。そして封止前準備が完了した太陽電池モ
ジュールは、前記作業テーブル上から真空ラミネーター
に移し替えられ、その基板を下にした姿勢でセットされ
て、真空ラミネーターにより封止用の第1〜第3シート
を溶融させ架橋する加熱圧着処理を受ける。それによ
り、太陽電池モジュールが製作される。なお、この後に
おいて基板の周辺にはみ出した封止用シートや裏面保護
シートを除去するとともに、前記出力取出し線が接続さ
れる端子ボックスや周辺枠を所定の場所に取付けること
により、製品として完成される。
【0012】以上説明したように従来は、同じ作業テー
ブル上で一人の作業者によって封止前準備の全作業を行
っているとともに、その作業の中で、特にバスバーへの
出力取出し線の接続には、正確な位置決めや半田付け等
の繊細な作業が要求される。したがって、前記封止前準
備作業では多くの手間が必要であり、その作業性が悪い
(現状では一枚の基板上に対する封止前準備作業に約1
0分を必要としている。)とともに、作業者の熟練度等
により封止準備作業のばらつきが大きい。
【0013】また、前記封止前準備作業において所定の
大きさの各種のシートを予め枚葉で用意するのではな
く、必要とするたびにロール状の基シートから繰り出し
た部分を、所定の大きさにカッターナイフを用いて切り
出して行う場合もある。しかし、この場合には、各種シ
ートの切断作業が加わるために更に作業上の手間が掛か
る他、シートの大きさが不揃いになる可能性が高い。そ
して、特に多層シートがバスバーに被る程に長過ぎる場
合には、そのセットができなくなり易いとともに、無理
にセットをすれば、半田付けされた出力取出し線を多層
シート上に重ねる際に、その半田付け部分に大きなスト
レスが作用したり、大きな曲げが形成されて封止不良の
原因となり易く、又、多層シートが短か過ぎる場合に
は、このシートにより太陽電池の裏面電極層と出力取出
し線との間の電気的絶縁の信頼性が損なわれる恐れが高
まるので、いずれにしても多層シートの寸法のばらつき
は製品の品質低下の一因となり易い。
【0014】このような事情から、製品の生産性を向上
し、かつ、品質を向上させるために、前記封止前準備作
業の自動化を促進することが望まれている。そこで、本
発明者らは、封止前準備作業の自動化について研究を重
ねた結果、従来の作業工程そのままでは自動化が困難で
あることを見出した。
【0015】すなわち、前記封止前準備作業では、はじ
めに出力取出し線を半田付けしているので、この線が裏
面電極層に接することがないように出力取出し線を保持
しつつ半田付けを実現する機構とともに、この後に出力
取出し線を半田付け部を支点として反転させるとともに
ふらつかないように反転させた状態を保持し、かつ、多
層シートのセット後には再びこのシート上に重なるよう
に出力取出し線を反転させる機構が必要である他、反転
された2本の出力取出し線が邪魔にならないように多層
シートをセットする機構も必要であり、このようなこと
を満たす自動機を開発することは非常な困難が伴うこと
が分かった。
【0016】しかも、半田付けされた出力取出し線のハ
ンドリングに際し、既述の反転動作や出力取出し線がふ
らつかないようにするためには、或る程度の張力を出力
取出し線に与える必要がある。そのため、その張力に応
じて半田付け部に負荷が作用することは避けられないの
で、半田付けされた出力取出し線が引き外されたり、前
記張力に基づいて半田付け部に作用したストレスにより
長期間の使用上での半田付け接続の信頼性を低下させる
おそれが考えられる。したがって、自動機を開発するに
あたっては、こうしたことがないようにすることが望ま
れる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、光電変換モジュールの生産性及び品質の向
上に貢献できる光電変換モジュールの出力取出し線取付
け方法を得ることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明方法は、少なくとも一枚の封止用第
1シート及びこのシートに積層される絶縁用第2シート
を、これらの夫々に対応する第1基シート及び第2基シ
ートから個別に所定寸法に切断して得る第1工程と、一
面に光電変換部が設けられているとともに正負一対のリ
ード線が前記光電変換部のバス領域に半田付けされてい
る基板の前記一面上に、前記第1工程で得た前記両シー
トの両端を前記リード線に近接させて前記両リード線間
に前記両シートを敷設する第2工程と、ロール状に巻か
れた基出力取出し線の繰り出し部分を所定長さに切断
し、この切断により得た出力取出し線を所定形状に折り
曲げてから積層された前記シート上に載置するととも
に、この出力取出し線の一端部を前記正負一対のリード
線に接続する第3工程と、を具備することを特徴とす
る。
【0019】この発明及び以下の各発明において出力取
出し線が取付けられる封止対象である光電変換モジュー
ルは、その光電変換部が非晶質半導体を有する非晶質系
のもの、又は光電変換部が単結晶半導体又は多結晶半導
体を有する結晶系のものである。特に非晶質系の光電変
換モジュールである場合に、その光起電力層をなす非晶
質半導体には、非晶質アモルファスシリコン(a−S
i)、水素化非晶質アモルファスシリコン(a−Si:
H)、水素化非晶質シリコンカーバイド(a−SiC:
H)、非晶質シリコンナイトライド等の他、シリコンと
炭素、ゲルマニウム、錫等の他の元素との合金からなる
非晶質シリコン系半導体の非晶質又は微結晶を、pin
型、nip型、ni型、pn型、MIS型、ヘテロ接合
型、ホモ接合型、ショットキバリア型、或いは、これら
を組み合わせた型等に合成した半導体が用いることがで
きる。又、この他に、光起電力層をなす半導体として
は、CdS系、GaAs系、In系等であってもよい。
又、この発明及び以下の各発明において、光電変換モジ
ュールは、太陽電池モジュールとして使用できる他、太
陽光以外の光によって電力を得る発電モジュールとして
使用できる。
【0020】又、この発明及び以下の各発明において、
基板には透明合成樹脂基板や透明ガラス基板又は金属基
板等を用いることができ、第1の封止用シートには1層
ないしは多層構造のものを使用できるとともに、これら
のシートには、エチレン・酢酸ビニール共重合体(EV
A)、シリコーン、エチレンビニルアセテート、ポリビ
ニルブチラール(PVB)等の未硬化の熱可塑性シート
が使用される。第2の及絶縁用のシートには、フッソ系
フィルム例えばデュポン社製のテドラー(Tedle
r)、又はポリエチレンテレフタレート(PET)等の
合成樹脂フィルムなどの単体シート、或はガラス不織布
等を用いることができる。
【0021】又、この発明及び以下の各発明において、
基板に取付けられたリード線及び出力取出し線の夫々に
は、半田或は錫で被覆された半田メッキ銅箔等の電線を
好適に用いることができ、リード線の幅は1mm〜6mm、
好ましくは2mmとし、出力取出し線の幅は3mm〜10m
m、好ましくは6mmとすることが適当である。又、この
発明及び以下の請求項11までの各発明において、各シ
ートの基シートは、ロール状に巻かれたものであっても
よいとともに、枚葉とされたものであってもよいこの請
求項1の発明方法は、はじめに、第1工程により封止用
第1シートと絶縁用第2シートとをそれらの基シートか
ら切断して得て、それらを第2工程により基板上の所定
位置に積層させて敷設した後に、この多層シート上に第
3工程により予め所定形状に折り曲げられた出力取出し
線を載置して、その一端部を基板上の一対のリード線に
半田付け等により接続する点に特徴がある。
【0022】前記のように基板のリード線に出力取出し
線を接続する前に、まず、少なくとも一枚の第1シート
と第2シートとを基板上に敷設して重ねることにより、
これら多層シートが、出力取出し線をリード線に接続す
る際において基板に対する養生部材となるから、養生の
ための作業及び部材を省略できる。更に、前記多層シー
トが敷設された状態で基板のリード線に出力取出し線を
接続するから、その後の工程で、既に接続された出力取
出し線を、その接続部を支点として反転させて基板上か
ら退避させたり基板上に戻したりする作業を要しないと
ともに、前記接続において出力取出し線が予め所定形状
に曲がっていても、接続作業に格別の問題を生じること
がないから、リード線への接続後に基板上において出力
取出し線を垂直上方に折り曲げる作業も省略できる。
又、既述のように接続された出力取出し線を、その接続
部を支点として動かす必要がないので、接続部に引張り
力等が作用して、接続部にストレスを与えたり出力取出
し線が引き外されたりする恐れがない。
【0023】この出力取出し線取付け方法は、以上のよ
うに各種の作業を省略できるので、手作業で実施する場
合にも、その作業性を向上できて、品質を向上するのに
役立つものであり、特に、既述のように出力取出し線を
リード線との接続部を支点として動かす必要がなく、こ
の取出し線の取扱いが極めて容易であるから、自動化を
するのに好適であり、自動化する場合には更に作業性を
向上できる。
【0024】又、前記課題を解決するために、請求項2
の発明の出力取出し線取付け装置は、一面に光電変換部
が設けられているとともに正負一対のリード線が前記光
電変換部のバス領域に半田付けされている基板を、前記
一面を上にした姿勢で下側から支持して搬送する基板搬
送路と、この基板搬送路に対しその幅方向に並べて設置
され、封止用第1シートを第1基シートから所定寸法に
切断して得る第1トリミング部、及びこの第1トリミン
グ部と前記基板搬送路に供給されている前記基板とにわ
たって往復移動可能な第1移送ヘッドを備え、前記第1
トリミング部で切断して得た前記第1シートを、その両
端が前記リード線に近接するように前記第1移送ヘッド
により前記基板上に移送して前記両リード線間に敷設す
る第1シートセット装置と、前記基板搬送路に対しその
幅方向に並べて設置され、絶縁用第2シートを第2基シ
ートから所定寸法に切断して得る第2トリミング部、及
びこの第2トリミング部と前記基板搬送路に供給されて
いる前記基板とにわたって往復移動可能な第2移送ヘッ
ドを備え、前記第2トリミング部で切断して得た前記第
2シートを、その両端が前記リード線に近接するように
前記第2移送ヘッドにより前記基板上に移送して前記両
リード線間に敷設して前記第1シート上に積層する第2
シートセット装置と、前記基板搬送路に対しその幅方向
に並べられるとともに前記第2シートセット装置よりも
基板搬送方向下流側に設置され、ロール状に巻かれた出
力取出し線の繰り出し部分を所定長さに切断するカッタ
ー、切断して得た出力取出し線を所定形状に折り曲げる
プレス部、及び半田加熱手段を有して前記プレス部と前
記基板搬送路に供給されている前記基板とにわたって往
復移動可能な第3移送ヘッドを備え、このヘッドにより
プレス加工された出力取出し線を移送して積層されてい
る前記シート上に敷設するとともに、この出力取出し線
の一端部を前記半田加熱手段による加熱で前記正負一対
のリード線に半田付け接続する取出し線セット装置と、
を具備することを特徴とする。
【0025】この発明において、各トリミング部でのシ
ートの切断は、トムソン刃又プレス型を用いた押し切り
により、或は回転刃により、又はレーザー等により実施
できる。又、この発明において、出力取出し線の半田付
けは、スポット溶接又は超音波溶接によることができる
他、電源のオン・オフに伴い昇温・冷却が速いセラミッ
クヒータを組込んだ半田ごてに好適に用いることがで
き、又、クランプと半田ごて又は熱風吹付け装置を組合
わせて、クランプした状態下で半田ごてへの通電又は熱
風吹出しによる加熱で半田付けをするものなどの半田加
熱手段を使用できる。また、この発明において第1シー
トセット装置と第2シートセット装置とはこの記載順に
基板搬送路の搬送方向に並べて配置してもよく、或は基
板搬送路の幅方向両側に配置して実施することもでき
る。
【0026】この請求項2の発明は、請求項1の発明方
法を自動で実施する自動機を実現したものである。すな
わち、基板搬送路はその上に供給された基板を一方向に
搬送する。第1シートセット装置は、その第1トリミン
グ部で第1基シートから封止用の第1シートを短冊状に
切断し、この切断により得た第1シートを第1移送ヘッ
ドで移送して、前記基板搬送路での搬送動作によりシー
トセット位置に搬送された基板上の一対のリード線間に
敷設する。次に、第2シートセット装置が、その第2ト
リミング部で第2基シートから短冊状に切断して得た絶
縁用の第2シートを第2移送ヘッドで移送して、前記第
1シート上に敷設し積層する。なお、この後において必
要により再び前記第1シートセット装置を動作させて、
第1シートを第2シート上に敷設し積層させて3層の多
層シートとする場合もある。
【0027】以上により少なくとも2層の多層シート
が、後述の2本の出力取出し線が取り付けられた場合に
投影される領域を含むセット領域に、一対のリード線間
にわたるように基板の光電変換部上に敷設される。この
敷設において、2本の出力取出し線は未だ一対のリード
線に対して半田付け接続されていないから、出力取出し
線が前記敷設作業の邪魔となることがない。しかも、第
1、第2のシートはいずれもトリミング部で切断される
ことにより得て、その寸法のばらつきが極めて少なく所
定寸法となっているとともに、移送ヘッドの移動量も一
定であるから、その両端を一対のリード線に過不足なく
近接させて、言い換えれば、多層シートの端部がリード
線に被ったり、これらの間が大きく開いて絶縁性能を確
保できなくなることがなく、光電変換部上に適正に配置
することができる。
【0028】取出し線セット装置は、そのカッターによ
りロール状に巻かれた出力取出し線の繰り出し部分を所
定長さに出力取出し線に切断し、この線をプレス部で所
定形状に折り曲げてから、折り曲げられた出力取出し線
をその第3移送ヘッドで移送して、前記第1、第2のシ
ートセット装置を経て基板搬送路により搬送された基板
上の前記多層シート上に配置する。この場合、出力取出
し線はリード線に対して直角な姿勢となるとともに、そ
の半田付けされる一端部をリード線と交差させて配置さ
れる。次に、取出し線セット装置は、その半田加熱手段
を動作させて、リード線及びこれに交差している出力取
出し線の一端部を加熱することにより、出力取出し線を
リード線に半田付けする。
【0029】この半田付けにおいて前記多層シートは、
出力取出し線の前記光電変換部への接触を妨げて、光電
変換部の養生部材として使用される。しかも、既述のよ
うに多層シートは正確に位置決めされて基板上に敷設さ
れているから、半田付けの際に加えられる熱により封止
用の第1シートの端部が溶かされて、絶縁不良の原因を
作ることもない。又、半田付けされた出力取出し線は、
前記多層シート上に載置された位置から半田付け接続部
を支点として動かされることもないから、半田付けされ
た出力取出し線が引張られたり半田付け接続部にストレ
スが加えられることがない。
【0030】以上のように請求項2の発明においては、
基板搬送路により所定姿勢で搬送される基板に対して、
基板搬送路の幅方向に並べて設置した第1、第2のシー
トセット装置、取出し線セット装置が、夫々に定められ
た工程を順次自動的に行うから、請求項1の発明方法を
実施して、手作業によることなく封止前準備における出
力取出し線のリード線への取付けができる自動機を提供
ができる。
【0031】請求項3の発明は、前記第1、第2移送ヘ
ッドのシート接触面は、それが移送するシートの大きさ
より少し小さく形成されていて、このヘッドで該当する
基シートを押えた状態で前記第1、第2の各シートセッ
ト装置の前記トリミング部が前記第1、第2の基シート
の切断をすることを特徴とする。
【0032】この発明においては、移送ヘッドが基シー
トを押えた状態でシートを所定の大きさに切断するの
で、切断に先立つ基シート上への移送ヘッドの載置に伴
い、このヘッドの重量により基シートをたるみのない状
態に押えることができる。これとともに、移送ヘッドが
押えた範囲についてはシート切断時に加わる力が波及す
ることが防止されるので、基シートが軟質で材料である
場合にも、その伸びを最小限に止めながら切断できる。
そのため、切り出されたシートの寸法精度を高く保持で
き、特に、一対の前記リード間等へのシートセットを適
正に行わせ得る点で有効である。
【0033】請求項4の発明は、前記第1、第2のトリ
ミング部は、上型と下型とを有してシートを打抜き加工
するプレス部を備えるとともに、前記下型と対向しかつ
前記移送ヘッドが挿脱される通孔を前記上型が有して、
前記下型上面への前記移送ヘッドによるシート押えを可
能としたことを特徴とする。
【0034】この発明においては、移送ヘッドが上型の
通孔を通って下型上のシートを押えた状態で、プレス部
を動作させてその上型と下型とによりシートを所定形状
に打抜くことができる。しかも、移送ヘッドが真空吸着
ヘッドである場合には、シート押えの部材と真空吸着ヘ
ッドとを別々に用意する必要がない。その上、前記打抜
き後に真空吸着ヘッドを前記打抜きにより得たシートを
吸付ける位置に動かす必要がないから、前記打抜きによ
り得たシートと真空吸着ヘッドとの位置関係にずれを生
じることなく、速やかに前記打抜きにより得たシートを
真空吸着して移送できる。
【0035】請求項5の発明は、前記第1、第2のトリ
ミング部は、その入側に前記シートの繰り出し部分を挟
んで送る入側駆動ローラ及びピンチローラを有している
とともに、出側に前記シートの繰り出し部分を下から支
えて回転する出側駆動ローラを有し、かつ、前記シート
の繰り出し部分に与える前記出側駆動ローラの送り速度
を前記入側駆動ローラの送り速度より少し速くしたこと
を特徴とする。
【0036】この発明においては、ロール状基シートか
ら繰り出されたシートは、トリミング部においてその入
口側と出口側の駆動ローラ間にわたって位置されるの
で、これら駆動ローラの速度差により繰り出し部分はそ
の移動方向に沿って多少引張られ、この引張りにより例
えばEVA等からなる基シートの繰り出し部分に張りを
与えることができる。そして、このようにシートに弛み
がない状態においてトリミング部により前記繰り出し部
分から所定の大きさのシートを切り出すことができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図16を参照しなが
ら本発明の第1実施形態を説明する。
【0038】図12及び図16中符号1は封止前の太陽
電池モジュール(光電変換モジュール)であり、このモ
ジュール1は、板ガラス等の透明絶縁材料からなる四角
形の基板2の一面に光電変換部としての薄膜太陽電池3
(図12参照)を備えている。この太陽電池3は、基板
2の前記一面に透明電極層を形成しこれを複数の光起電
力領域に分離した後、この透明電極層上にアモルファス
シリコン等の光起電力薄膜半導体層を形成して、この半
導体層を複数個の領域に分割してなる光起電力素子を、
これらの素子上に形成される裏面電極層により電気的に
直列に接続するとともに、その接続の終端として電力を
集めるための一対のバス領域を有してなる。そして、互
いに平行な一対のバス領域の一方には正の電極をなすバ
スバー(リード線)4が半田付けされ、他方には負の電
極をなすバスバー(リード線)4が半田付けされてい
る。バスバー4には半田又は錫で被覆された銅箔等の電
線が用いられ、その幅は1mm〜6mm好ましくは2mmであ
る。
【0039】この封止前の太陽電池モジュール1の封止
前準備を行う封止前準備装置は、図1に示されるように
基板搬送路11、第1シートセット装置12、第2シー
トセット装置13、一対の取出し線セット装置14、第
3シートセット装置15、一対の第4シートセット装置
16a、16b、第5シートセット装置17等を備えて
いる。
【0040】水平に設置された基板搬送路11は、一台
又は複数台のベルトコンベアをその搬送方向に並べてな
る直線状の構成であり、その無端走行するコンベアベル
トの上面に封止前太陽電池モジュール1の基板2をその
太陽電池3が設けられた一面を上にした姿勢で載せて、
この基板2を下側から支持しつつ搬送する、この基板搬
送路11の長手方向一端部は前記基板2の搬入部として
使用され、かつ、同搬送路11の長手方向他端部は封止
前準備が完了した太陽電池モジュール1の搬出部として
使用される。前記ベルトコンベアは、間欠駆動され、そ
の駆動の度に所定の搬送ストロークSずつ搬送をするよ
うになっている。
【0041】前記搬入部に対する封止前太陽電池モジュ
ール1の基板2の搬入は、このモジュールを吸盤等によ
りハンドリングできる搬入ロボットを用いて自動的に又
は手作業でなされる。前記搬出部は後述の第7工程を実
施するための第6作業ステージとしても使用されるもの
であり、又、封止前準備が完了した太陽電池モジュール
1の搬出部からの搬出は、このモジュール1の基板2を
ハンドリングできる搬出ロボットを用いて自動的に又は
手作業でなされる。
【0042】図1に示すように第1シートセット装置1
2は、基板搬送路11の搬入部側に位置してこの搬送路
11に対してその幅方向一側に並べて設置され、同様に
第1シートセット装置13も前記搬入部側に位置して基
板搬送路11に対してその幅方向の他側に並べて設置さ
れている。このように本実施形態では、第1、第2のシ
ートセット装置12、13は、基板搬送路11を間に置
いてこの搬送路11の幅方向両側に対をなして配置され
ている。これらが配置された第1の作業ステージAでは
第1工程及び第2工程が実行される。なお、本発明にお
いて両シートセット装置12、13の配置は、基板搬送
路11の搬送方向に順に並べて、第1工程と第2工程と
を夫々別の作業ステージで行うようにしてもよい。
【0043】第1シートセット装置12の構成は図2〜
図6に示されている。この装置12は、第1トリミング
部21と、第1移送ヘッド22を有する第1移送ユニッ
トU1とを備えている。
【0044】第1トリミング部21は第1基シート23
から所定寸法の封止用第1シート24を切断して得るも
のである。基シート23には厚さ0.6mmの未硬化のEV
A製のシートをロール状に巻いたものが使用され、第1
シート24は基シート23の繰り出し部分23bを第1
トリミング部21をなすプレス機械によりプレスして打
抜かれる。封止のための接着剤及び充填材として用いら
れる第1シート24は、その幅が後述の出力取出し線の
幅よりも大幅に広く、かつ、長さが前記一対のバスバー
線4同士間の間隔よりも僅かに短い短冊状に形成され
る。
【0045】第1トリミング部21は、図2に示すプレ
ス部としてのダイセット21aと、図2に示すようにダ
イセットの入側に配置された入側駆動ローラ25および
ピンチローラ26並びにダンサローラ27と、ダイセッ
トの出側に配置された出側駆動ローラ28とを備えてい
る。
【0046】図3に示すようにダイセット21aの下型
ホルダ31には、下型32が固定されているとともに、
この下型32の四周を取囲む四角枠状のプレッシャパッ
ド33を下側から支持する昇降ロッド34が複数本取付
けられており、各昇降ロッド34に個別に巻装したコイ
ルばね35によりプレッシャパッド33は常に上向きに
付勢されている。又、下型ホルダ31上に配置されるダ
イセット21aの上型ホルダ36は、下型ホルダ31か
ら垂直上向きに突設された複数本のガイドポスト37に
摺動自在に嵌合する軸受38を有して上下動自在に設け
られ、図示しない昇降機構により昇降されるようになっ
ている。上型ホルダ36の下面にはプレッシャパッド3
3と平面形状が同じ四角枠状の上型39が固定され、こ
の上型39はその厚み方向に貫通する通孔39aを有し
ている。上型ホルダ36には、その厚み方向に貫通し、
かつ、通孔39aに連続する通孔36aが設けられてい
る。通孔36aはその下側の通孔39aより一回り大き
い。
【0047】このダイセット21aの下型32及び両通
孔36a、39aの平面形状は前記第1シート24の形
状に対応している。下型32には空気チャンバ40が設
けられているとともに、このチャンバ40と連通する多
数の噴気孔41(図2参照)が設けられている。図2に
示されるように各噴気孔41は下型32の上面に開口さ
れてこの上面の周部を除く略全域にわたり設けられてい
る。空気チャンバ40に連通する第1送気経路42はポ
ンプ等の空気供給源43の送気口に接続されているとと
もに、この送気経路42の途中には第1電磁開閉弁44
が取付けられている。この空気供給系統は、ダイセット
21aで打抜かれた第1シート24等の切断シートに対
するシート剥離手段をなし、空気供給源43の駆動下に
おいて第1電磁開閉弁44を開いた時に、多数の噴気孔
41から吹き出される空気(特に乾燥空気が好まし
い。)によって下型32上面に被っている切断シートを
下型32の上面から円滑に剥離する。
【0048】前記入側駆動ローラ25はその上端を下型
32の上端と略同じ高さにして配置されていて、入側モ
ータ50の動力により回転駆動される。ピンチローラ2
6は入側駆動ローラ25に上側から転接するように設け
られていて、これらの間にはロール状第1基シート23
のロール部23aから下方に繰り出された後に上向きに
反転する繰り出し部分23bが通される。これら両ロー
ラ25、26とロール部23aとの間にわたる繰り出し
部分は、ダンサローラ27の下側周部に巻き付けられ
て、ダンサローラ27の重さによって張りを与えられて
いる。ダンサローラ27は、一端部を枢支されて上下方
向に回動可能なローラ支持アーム51の先端部に回転自
在に支持されている。
【0049】図2に示すようにロール状第1基シート2
3のロール部23aと、その繰り出し部分23bとの間
には、繰り出し部分23bをロール部23aに対して離
し易くするための剥離手段として噴気ノズル55が配置
されている。このノズル55は、基シート23の幅と同
等以上の長さを有していて、繰り出し部分23bとロー
ル部23aとの境界若しくはその近傍に空気を吹付ける
姿勢で設けられている。この噴気ノズル55に連通する
第2送気経路56は前記空気供給源43の送気口に接続
されているとともに、この送気経路56の途中には第2
電磁開閉弁57が取付けられている。この空気供給系統
の第2電磁開閉弁57は、空気供給源43の駆動下にお
いて基シート23の繰り出し時に開弁動作される。その
開弁により、ロール部23aとこの繰り出し部分23b
との間に向けて噴気ノズル55から空気が吹き出され
て、繰り出し部分23bがロール部23aから剥離され
る。
【0050】なお、前記剥離手段に代えて、ロール部と
そこからの繰り出し部分との境界界部分において繰り出
し部分の根元に押し当るようにスクレーパを配置して、
このスクレーパにより繰り出し部分に剥離力を与える剥
離手段、又は、周部が軟質の毛からなる回転ブラシを前
記境界部分において繰り出し部分の根元に押し当るよう
に配置して、この回転ブラシにより繰り出し部分に剥離
力を与える剥離手段等を採用できる他、噴気ノズルとス
クレーパ又は回転ブラシとを併用することもできる。
【0051】ダイセット21aを間に置いて入側駆動ロ
ーラ25とは反対側に設けられた前記出側駆動ローラ2
8は、その上端を下型32の上面と略同じ高さにして配
置されていて、出側モータ58の動力により回転駆動さ
れる。入側と出側の両モータ50、58は、基シート2
3の繰り出しを要する時に限って同期して運転される。
この運転において、入側駆動ローラ25の回転速度より
も出側駆動ローラ28の回転速度の方が少し速くなるよ
うに両モータ50、58の運転が図示しないモータ制御
装置等により制御されている。
【0052】ロール状基シート23の繰り出し部分23
bを下側から支持して回転される出側駆動ローラ28
は、図6に示すように中間ローラ部分28aと、この両
側に夫々設けられた端部ローラ部分28bとを有してお
り、これらは夫々のローラ部分28a、28bの中心を
貫通する回転軸28cによって連結されている。なお、
図6中53は回転軸28cを軸支する軸受、54は出側
モータ58と回転軸28cとを連結する動力伝達機構を
示している。中間ローラ部分28aは径に変化がないロ
ーラで形成されている。両側の端部ローラ部分28b
は、中間ローラ部分28aから次第に径が小さくなる円
錐台状に形成されていて、ロール状基シート23の繰り
出し部分23bの両縁を支持する。なお、中間ローラ部
分28aと端部ローラ部分28bとは一体であってもよ
い。
【0053】図2、図4、図5に示すようにダイセット
21aの第1移送ヘッド22は、その上側に配置される
昇降用エアーシリンダ61により昇降可能に支持されて
いる。つまり、エアーシリンダ61のストローク一定の
昇降ロッド61aの下端にはヘッド支持ベース62が連
結されている。このべース62の下側に第1移送ヘッド
22が弾性的に支持されている。詳しくは、第1移送ヘ
ッド22の上面に設けた複数本の上向きガイド軸63の
上端部を、ヘッド支持ベース62に上下動可能に貫通さ
せるとともに、前記上端部に抜け止め用のナット64を
螺合し、かつ、第1移送ヘッド22とヘッド支持ベース
62との間には衝撃緩衝手段として弾性体例えばコイル
ばね65が挟まれていて、第1移送ヘッド22はコイル
ばね65の弾性力に抗して上昇できるようになってい
る。コイルばね65は、各ガイド軸63を個別に巻装し
て設けられてり、第1移送ヘッド22を常に下方へ付勢
している。
【0054】エアーシリンダ61によるヘッド支持ベー
ス62及び第1移送ヘッド22の下方への移動速度は、
その全期間にわたり同一ではなく、次第に小さくなるよ
うに図示しない速度制御手段により減速制御されてい
る。この制御手段には、例えば第1移送ヘッド22を下
げる方向にエアーシリンダ61を動作させる空気を導く
給気系統に介装された電磁式流量制御弁およびこの弁の
コントローラを採用でき、前記コントローラにより流量
制御弁の開度を次第に小さく絞る制御をすることにより
実現できる。
【0055】図5に示すように第1移送ヘッド22は、
中空形状をなすとともにその平らな下面(シート接触
面)の略全域に渡り多数の吸気孔22aを有して、その
内部を図示しない真空吸引源にエアーチューブを介して
連通してなる真空吸着ヘッドにより形成されている。こ
の移送ヘッド22は、第1トリミング部21の通孔36
a、39aに挿脱可能な大きさであるとともに、その平
面形状、言い換えれば、前記シート接触面の大きさは前
記第1シート24より僅かに小さく形成されている。
【0056】更に、移送ヘッド22には、そのシート接
触面に露出して1所以上のシート加熱ごて66が組込ま
れている。シート加熱手段としてのシート加熱ごて66
には、通電することにより発熱するセラミック製のヒー
タ等からなるいわゆるホットバーと通称されているヒー
タなどを用いることができる。
【0057】第1移送ヘッド22は、前記通孔36a及
び39aに対向してその真上に配置される第1位置から
前記基板搬送路11に対向してその真上に配置される第
2位置とにわたって移動可能である。この往復移動を可
能とするために、水平な姿勢に配置されたストローク一
定の横移動用エアーシリンダ67が昇降用エアーシリン
ダ61に連結されている。このシリンダ67の駆動によ
り基板搬送路11の幅方向に往復移動される第1移送ヘ
ッド22は、基板搬送路11上にこの搬送路11の幅方
向に延びて前記第1、第2のシートセット装置12、1
3にわたって設けられたガイドビーム68を摺動しなが
ら移動されるようになっている。
【0058】前記構成の第1シートセット装置12に対
するロール状基シート23のセットは手作業で行われ
る。つまり、この装置12のロールホルダー(図示しな
い)に回転自在に支持されたロール状基シート23のロ
ール部23aからの繰り出し部分23bは、ダンサロー
ラ27を経由して第1トリミング部21の入側駆動ロー
ラ25とピンチローラ26との間に挟まれるように通さ
れるとともに、出側駆動ローラ28に巻き掛けられて、
このローラ28から垂れ下がるようにセットされる。こ
のセット状態において前記繰り出された部分の中間部は
下型32及びプレッシャパッド33の同一高さの各上面
に載置され、出側駆動ローラ28においてはこのローラ
28が備える一対の端部ローラ部分28bの上面に前記
繰り出し部分23bの両側縁が夫々載置される。
【0059】したがって、この状態で入側及び出側の両
モータ50、58を運転して入側及び出側の両駆動ロー
ラ25、28を同期回転させることにより、その間欠的
な運転の度に所定寸法ずつ第1基シート23の繰り出し
が行われる。この場合、第2電磁開閉弁57が同期して
開くとともに空気供給源43が動作するので、第2送気
経路56を経て空気供給源43から噴気ノズル55に圧
縮空気が送り込まれて、このノズル55からロール状基
シート23のロール部23aと繰り出し部分23bの根
元との間に向けて空気が吹付けられる。
【0060】それにより、前記繰り出し部分23bがロ
ール部23aから離れる力を与えられるので、未硬化の
EVAからなるロール状基シート23のロール部23a
での各接触面相互が密着していても、繰り出し部分23
bを、その繰り出し方向に強く引張ることなくロール部
23aから容易に剥離させて繰り出すことができる。
【0061】このように繰り出し部分23bを必要以上
に引き伸ばしたり、同繰り出し部分23bに静電気を発
生させることが防止されるので、繰り出し部分23bが
必要以上に引き伸ばされて、そこから後述のように切り
出される封止用第1シート24の寸法精度を低下させる
ことを防止できるとともに、静電気によって繰り出し部
分23bに塵等が付着し易くなることも防止できる。
【0062】以上の基シート23の繰り出し動作におい
て、第1電磁開閉弁44を同時に開いてもよい。この場
合には、第1送気経路42を介して下型32の空気チャ
ンバ40に空気が導かれて、この空気が下型32上面の
多数の噴気孔41から上向きに噴出するので、下型32
上のシート部分と下型32の上面との摩擦抵抗を小さく
できる。そのため、入側駆動ローラ25と出側駆動ロー
ラ28との間での基シート23繰り出し部分23bの移
動を容易にでき、繰り出し部分23bが引き伸ばされる
ことをより一層防止して、第1シート24の寸法精度を
より正確化できる点で優れている。
【0063】しかも、基シート23の繰り出し部分23
bは、入側駆動ローラ25とピンチローラ26とで挟ま
れているから、これらローラ25、26とロール部23
aとの間の繰り出し部分の自重及びダンサローラ27の
重さが、入側駆動ローラ25と出側駆動ローラ28との
間にわたっている基シート23の繰り出し部分23bに
波及して、この部分が引き伸ばされることもない。よっ
て、第1シート24の寸法精度をより正確化できる点で
優れている。
【0064】又、以上の基シート23の繰り出し動作に
おいて、出側駆動ローラ28の送り速度が入側駆動ロー
ラ25の送り速度より少し速いので、この速度差により
両駆動ローラ25、28間にわたっている基シート23
の繰り出し部分23bを、その移動方向に沿って僅かに
引張って、この繰り出し部分23bに張りを与えること
ができる。それにより、繰り出し部分23bはその繰り
出し方向にたるみがないようにできる。その上、図6中
2点鎖線で示すように基シート23の繰り出し部分23
bの両側縁が、出側駆動ローラ28の端側ローラ部分2
8bで支持されて、これらローラ部分28bの上面の傾
斜に沿って斜め下向きに垂れるようになるから、出側駆
動ローラ28上において前記繰り出し部分23bはその
幅方向両側に多少引張られる。それにより、基シート2
3の繰り出し部分23bはその幅方向にもに極力たるみ
がないようにできる。
【0065】前記第1トリミング部21は以上の基シー
ト23の繰り出し動作後に、上型ホルダ36と共に上型
39を下降動作させて、基シート23の繰り出し部分2
3bから第1シート24の切り出しを行う。この切断
は、下降する上型39がプレッシャパッド33との間に
繰り出し部分23bを挟んだ直後に、上型39の下面が
下型32の上面より下がることにより、これら両型3
9、32間で前記繰り出し部分23bが打抜かれること
により行われる。この切断後には上型ホルダ36及び上
型39は上昇されて、次の切断動作に備えるとともに、
再び既述の基シート23の所定量の繰り出しが行われ
る。前記打抜きが行われた基シート23の繰り出し部分
23bは図7に示されており、この図中23cは打抜き
跡の孔であり、23dは次に打抜かれる予定部分を示し
ている。
【0066】第1トリミング部21での前記切断は、予
め昇降用エアーシリンダ61により第1移送ヘッド22
を下降させた状態で実施される。すなわち、下降した第
1移送ヘッド22が第1トリミング部21の通孔39a
を通り抜けて通孔36aに入って、この通孔36aに対
向している基シート23の繰り出し部分23bを移送ヘ
ッド22の下面で押えた状態で前記プレス打抜き作業が
なされる。
【0067】このように第1移送ヘッド22が基シート
23の繰り出し部分23bを押えた状態で、このヘッド
22の回りを切断して第1シート24の打抜きをするの
で、既に両駆動ローラ25、28の速度差、出側駆動ロ
ーラ28の端部ローラ部分28bの形状、及びピンチロ
ーラ26の押さえにより、基シート23から切取られる
べき繰り出し部分23bがたるまないようになっている
ことに加えて、打抜きに先立つ前記繰り出し部分23b
上への第1移送ヘッド22の載置に伴い、このヘッド2
2の重量により基シート23の切取られるべき繰り出し
部分23bをたるみのない状態に押えることができる。
しかも、第1移送ヘッド22が押えた基シート23の範
囲については切断時に加えられるせん断力が波及するこ
とが防止されるので、切断される繰り出し部分23bの
伸びを最小限に止めながら切断できる。
【0068】したがって、この打抜きにより基シート2
3から切り出された第1シート24の寸法精度を高く保
持でき、後述のように一対のバスバー4間等へのシート
セットにおける長さ寸法に過不足を生じることを有効に
防止できる。
【0069】しかも、以上のように第1移送ヘッド22
で基シート23の繰り出し部分23bを押える際に、エ
アーシリンダ61による下方向への第1移送ヘッド22
の移動速度は、次第に小さくなるように減速制御される
から、移送ヘッド22が急激に下型32に押し当たるこ
とが防止され、ショックを吸収できる。その上、第1移
送ヘッド22とヘッド支持ベース62との間にコイルば
ね65が挟まれているから、移送ヘッド22が基シート
23の繰り出し部分23bを押える際に、エアーシリン
ダ61の一定ストロークで下降される移送ヘッド22が
急激に下型32に押し当たることを、コイルばね65が
縮みながら弾性変形することにより緩衝して、ショック
を吸収できる。そのため、第1移送ヘッド22等の損傷
も防止できる。
【0070】前記第1シート24を得るにあたり、既述
のようにロール状に巻かれた基シート23を使用して、
その外周側から繰り出された繰り出し部分23bを第1
トリミング部21で所定の大きさに切断して得るので、
基シート24に枚葉の基シートを用いる場合のように、
切断の際に一枚一枚の枚葉基シートを位置決めしたり、
積み重ねられた枚葉基シートの搬送に等の取扱い上にお
いて一枚一枚ハンドリングしたりする手間が必要ないと
ともに、そのハンドリングも容易である。このようにロ
ール状基シート23の採用により効率的に取扱うことが
できるから、封止前準備装置の封止前準備に要する時間
を短くする上で有利である。
【0071】又、以上のように第1シート24を短冊状
に切り出した後、第1シートセット装置12は第1シー
ト24を、基板搬送路11の第1作業ステージAに既に
搬送されている基板2上に以下のようにして移送する。
【0072】はじめに、切り出された第1シート24を
押さえつけたままの状態で第1移送ヘッド22内を負圧
状態とすることにより、このヘッド22の下面の多数の
吸気孔22aに第1シート24を吸着する。そして、こ
の状態を保持したまま、エアーシリンダ61により第1
移送ヘッド22を、第1トリミング部21の上方に移動
させる。この上昇位置は図2に示される。次に、横移動
用のエアーシリンダ62をそのロッドが突出するように
動作させることにより、エアーシリンダ61、ヘッド支
持ベース62、第1移送ヘッド22等を備えてなる第1
移送ユニットU1を、ガイドビーム68に沿わせながら
基板搬送路11上に移動させる。エアーシリンダ67の
ストロークは決まっているので、前記の移動により、第
1作業ステージAに配置された基板2(図1では識別を
容易にするために符号2Aで示す。)に対し、この基板
2のシートセット予定位置上に正確に対向するように第
1移送ヘッド22は位置決めされる。最後に、エアーシ
リンダ61により第1移送ヘッド22を下降させて、こ
のヘッド22を基板2上に押付けた後に、第1シート2
4に対する真空吸着を解放して、再びエアーシリンダ6
1により第1移送ヘッド22を上昇させてから、第1移
送ユニットU1をエアーシリンダ67を介して図2に示
す第1位置に戻して、次に第1シートの切り出し及び移
送に備える。
【0073】以上により、短冊状第1シート24は基板
2の所定位置、つまり、太陽電池3上に後述のように配
置された2本の出力取出し線が投影される領域を含む領
域に一対のバスバー4間にわたるように太陽電池3上に
敷設される。この場合、短冊状第1シート24が既述の
ように高い寸法精度で切り出されているとともに、その
伸びも極小であり、かつ、エアーシリンダ67のストロ
ークが一定であることにより、正確な位置に敷設され
る。すなわち、第1シート24の長手方向両端がバスバ
ー4に被ったり、バスバー4から必要以上に大きく離れ
たりすることなく、第1シート24を基板2上に適正に
敷設できる。
【0074】しかも、以上のように第1シート24を基
板2上に敷設する際に、エアーシリンダ61による下方
向への第1移送ヘッド22の移動速度は、次第に小さく
なるように減速制御されるから、移送ヘッド22が急激
に基板2に押し当たることが防止され、ショックを吸収
できる。その上、第1移送ヘッド22とヘッド支持ベー
ス62との間にコイルばね65が挟まれているから、エ
アーシリンダ61の一定ストロークで下降される移送ヘ
ッド22が急激に基板2に押し当たることを、コイルば
ね65が縮みながら弾性変形することにより緩衝して、
ショックを吸収できる。そのため、基板2及びその太陽
電池3等に悪影響を与える恐れがない。しかも、コイル
ばね65の弾性変形による緩衝作用で、製品に応じて基
板2の厚み(通常3mm〜8mm)が変った場合にも、それ
を吸収して既述のような第1シート24の自動敷設を行
うことが可能である。
【0075】又、前記の移送においては、第1移送ヘッ
ド22の下面に第1シート24を真空吸着して、このシ
ート24を基板2上に移送し敷設するから、切り出され
たEVA製の第1シート24が未硬化である故に軟質で
あるにも拘らず、このシート24を第1移送ヘッド22
の平らな下面に吸着して移送することができる。
【0076】しかも、この移送にあたり、第1シート2
4を基シート23から切り出す際に第1移送ヘッド22
は、基シート23から第1シート24の切り出し予定部
分に予め配置されて、同予定部分上に載置されるから、
第1シート24の切断の際に切断位置から退避して切断
が終わるまで待機する必要がないとともに、第1シート
24の切断後にこのシート24を真空吸着するために待
機位置から第1移送ヘッド22を動かす必要がない。し
たがって、第1シート24の移送を速やか行うことがで
きるから、封止前準備装置の封止前準備に要する時間を
短くする上で有利である。
【0077】前記第2シートセット装置13の構成は図
8に示されている。この装置13は、第2トリミング部
71と、第2移送ヘッド72付きの第2移送ユニットU
2とを備えている。
【0078】第2トリミング部71は第2基シート73
から所定寸法の絶縁用第2シート74(図16参照)を
切断して得るものである。基シート73には厚さ0.1mm
のテドラーシートをロール状に巻いたものが使用され、
第2シート74は基シート73のロール部73aからの
繰り出し部分73bを第2トリミング部71をなすプレ
ス機械によりプレスして打抜かれる。第2シート74
は、その長さが前記第1シート24と同様に一対のバス
バー線4同士間の間隔よりも僅かに短かく、かつ、幅が
後述の出力取出し線の幅よりは大幅に広いが第1シート
24の幅よりは狭い短冊状に形成される。
【0079】第2トリミング部71は、以下の点を除い
て第1トリミング部21と同じ構成であるから、このト
リミング部21と同一構成部分には同一符号を付してそ
の説明を省略する。第2トリミング部71が第1トリミ
ング部21と異なる点は、基シート73が剥離し易いた
め、第1トリミング部21で採用した下型32の空気チ
ャンバ、噴気孔、第1、第2の送気経路、空気供給源、
及び噴気ノズルを省略した点、および切り出される第2
シート74の幅に合わせて下型32、上型39の大きさ
とともに通孔36a、39aの大きさを、第1トリミング
部21のものより小さく形成した点である。これらの点
以外の構成は第1トリミング部21と同じである。
【0080】第2移送ヘッド72付きの第2移送ユニッ
トU2の構成も、その移送ヘッド72の大きさが第2シ
ート74の大きさに合わせて、第1トリミング部21の
ものより小さく形成した点以外は、第1シートセット装
置12の第1移送ユニットU1の構成と同じであるか
ら、同一構成部分には第1移送ユニットU1と同一符号
を付してその説明を省略する。又、この第2移送ユニッ
トU2は、第2トリミング部71の真上の第1位置と基
板搬送部11の真上の第2位置とにわたって、前記ガイ
ドビーム68に案内されながら基板搬送部11の幅方向
に往復移動されるとともに、この移動は前記第1移送ユ
ニットU1の移動と交互に行われて、互いに干渉しない
ようになっている。
【0081】この第2シートセット装置13は第1シー
トセット装置12と同様に作動する。したがって、第2
シートセット装置13は、絶縁用第2シート74を第2
基シート73の繰り出し部分73bから第2トリミング
部71でのプレス打抜きにより高い寸法精度で所定寸法
に切断して得た後、第2移送ユニットU2及び一定スト
ロークのエアーシリンダ67の動作により、第2移送ヘ
ッド72を介して真空吸着して第2トリミング部71か
ら基板搬送路11の第2作業ステージBに搬送されてい
る基板2(図1では符号2Aで示す。)上に移送する。
【0082】この移送により第2シート74は、基板2
上に既に敷設されている封止用第1シート24上に重ね
られ、したがって、太陽電池3上に配置される後述の2
本の出力取出し線が投影される領域を含む領域に一対の
バスバー4間にわたるように敷設される。そして、この
敷設において第2シート74の両側縁は夫々第1シート
の両側縁よりも内側に位置されるとともに、長手方向両
端は第1シート24と同様にバスバー4に被ったり、バ
スバー4から必要以上に離れたりすることなく正確に位
置決めされてから敷設される。
【0083】本実施形態では、この後に再び前記第1シ
ートセット装置12が動作されるため、第1基シート2
3の繰り出し部分23bから第1シート24を第1トリ
ミング部21で所定寸法に切断して得た後、第1移送ユ
ニットU1及び一定ストロークのエアーシリンダ67の
動作により、切り出した2枚目の第1シート24を第1
トリミング部21から基板搬送路11の第2作業ステー
ジBに搬送されている基板2上に移送する。そのため、
この2枚目の第1シート24が第2シート74を間に挟
んで既に基板2上に敷設されている1枚目の第1シート
24上に積層され、こうして3枚のシートが基板2上の
所定位置に敷設される。
【0084】この2枚目の第1シート24の敷設の終了
直前、つまり、第1移送ヘッド22が基板2上に多層
(3層)シート24を押付けている状態で、第1移送ヘ
ッド22のシート加熱ごて66への通電が所定時間だけ
なされる。それによるシート加熱ごて66の100℃以上
の発熱に伴い第1シート24が溶けて、多層シートが基
板2に仮固定される。なお、第1シート24とガラス不
織布等の第2シート74が1枚ずつ使用されて2層シー
トを形成する場合には、第2シート74を基板2上に移
送した状態で、第2移送ヘッド72のシート加熱ごて
(図示しない)を発熱させて前記仮固定を行えばよい。
このような仮固定により、以降の基板搬送路11での基
板2の搬送において前記多層シートが所定の敷設位置か
らずれ動くことを防止できる。
【0085】図1に示すように前記一対の取出し線セッ
ト装置14は、第1、第2のシートセット装置12、1
3よりも基板搬送方向下流側に位置して基板搬送路11
の幅方向両側に夫々設置されているとともに、このよう
に基板搬送路11の幅方向両側に配置された一対の取出
し線セット装置14同士は、基板搬送方向に多少位置ず
れしている。これらのセット装置14が配置された第2
の作業ステージBでは第3工程が実行される。
【0086】なお、第1工程〜第3工程によりバスバー
4への出力取出し線取付け方法が実現され、この方法を
実施する基板搬送路11、第1、第2のシートセット装
置12、13、及び以下説明する出し線セット装置14
により、バスバー4への出力取出し線取付け装置が構成
される。又、本発明において一対の取出し線セット装置
14の配置は、基板搬送路11の幅方向片側に基板搬送
方向に順に並べて、夫々別の作業ステージとしてもよ
い。
【0087】両取出し線セット装置14の構成は構成は
同じであり図9〜図12に示されている。この装置14
は、カッター81、プレス部82、熱圧着部83、第3
移送ヘッド84、第3移送ユニットU3等を備えてい
て、ロール状に巻かれた基出力取出し線85の繰り出し
部分85bを所定長さに切断し、この切断により得た出
力取出し線86を所定形状に折り曲げて前記多層シート
上に配置するとともに、この出力取出し線86の一端部
を正負一対のバスバー4に夫々半田付けにより接続する
ものである。
【0088】基出力取出し線85には半田又は錫で被覆
された幅3mm〜10mm好ましくは幅6mmの銅箔電線をロ
ール状に巻いたものが使用される。このロール状基出力
取出し線85は、取出し線セット装置14の図示しない
ロール支持部に回転自在に支持されており、そのロール
部85aからの繰り出し部分85bは、図9に示すよう
にアンコイラローラ87を通って巻癖を矯正されてか
ら、クランプ88の固定クランプ台88aとこの台88
aに上から接離するクランプ88のクランパー88bと
の間を経て、プレス部82の入側に設置されたカッター
81に通される。カッター81は、固定刃81aと、こ
の刃81aに対して昇降する可動刃81bを有し、基出
力取出し線85の繰り出し部分85bを前記両刃81
a、81bにより切断するものである。
【0089】プレス部82の出側には取出し線引出し機
90が設置されている。この引出し機90は、ステッピ
ングモータ91により減速歯車列92を介して駆動され
るボールねじ93の往復移動されるボールナット93a
に、チャックベース94を連結し、このベース94にエ
アーの給排気により開閉されるチャック95を取付けて
構成されている。チャック95は、それを閉じることに
よって基出力取出し線85の繰り出し部分85bの先端
を挟持するともに、開くことによって前記挟持を解放す
るものである。
【0090】ロール状基出力線取出し線85からの繰り
出しは、図示しない回転駆動源及びアンコイラローラ8
7の回転により行われる。それにより、繰り出し部分8
5bの先端側は、前記クランプ88及びカッター81を
通り抜けるとともに、プレス部82の下型96と上型9
7との間を前記下型96の上面に支持されるように挿通
される。この送給後にプレス部82の出側に待機してい
る取出し線引出し機90は、前記繰り出し部分85bの
先端をチャック95で掴んでから、このチャック95を
プレス部82から遠ざかるように所定位置まで移動させ
る。
【0091】そのため、繰り出し部分85bの所定長さ
の引出しがなされる。この引出し後には、繰り出し部分
85bはプレス部82の入側においてクランプ88で挟
まれて固定される。そして、この状態においてカッター
81による切断動作がなされて、繰り出し部分85bが
所定長さに切断される。
【0092】前記プレス部82の下型96は、ベース9
8上に設置された下部エアーシリンダ99の昇降ロッド
99aの上端部に支持されて、下部エアーシリンダ99
の動作により昇降可能に設けられている。ベース98上
には下型96の前後両側に配置される前型101と後型
102とが夫々サポート100を介して移動不能に連結
されている。下型96はこれら前後の型101、102
に摺動自在にガイドされて昇降可能であり、この下型9
6が上昇位置にある状態では各型96、101、102
の上面は面一となっている。下型96の前型101側上
面には凹部96aが形成されている。
【0093】下型96の真上に対向して配置されるプレ
ス部82の上型97は、固定の上部エアーシリンダ10
3の昇降ロッド103aの上端部に支持されて、上部エ
アーシリンダ103の動作により昇降可能に設けられて
いる。この上型97の下面には下型96の凹部96aに
嵌合する凸部97aが突設されている。
【0094】前記構成のプレス部82により、既に所定
長さに切断された出力取出し線86は以下のようにプレ
ス加工される。まず、取出し線引出し機90のチャック
95に掴まれたままの出力取出し線86を、ボールねじ
93を動作させて図10(A)中矢印方向に一定量移動
させる(この移動量Lを図9に示す。)ことにより、チ
ャック95で掴まれていない端部が、下型96の凹部9
6aを丁度の覆い隠すようにする。そして、この状態で
チャック95が開かれて出力取出し線86から外され
る。
【0095】次に、図10(B)に示すように上部エア
ーシリンダ103の駆動により上型97を下降させて下
型96との間に出力取出し線86を挟み込み、それらの
凹部96aと凸部97aとを嵌合させる。それにより、
前型101側の出力取出し線86の一端部が、図16に
示すように段差部86aとして折り曲げ形成されるとと
もに、後型102側の出力取出し線86の端子接続部8
6bとなる他端部側が上方に折り曲げられる。
【0096】そして、この曲げ加工に引続いて上部エア
ーシリンダ103は上型97を下降させるとともに、こ
れと同期させて下部エアーシリンダ99により下型96
を下降させる。それにより、図10(C)に示すように
端子接続部86bが上型97と後型102との間で挟ま
れて成型される。以上により所定形状の出力取出し線8
6がプレス成型される。なお、この後には以上と逆の動
作が営まれ、下型96が上昇位置に配置されるととも
に、この下型96から上型97が離され、かつ、取出し
線引出し機90は次の引出し動作に備えて待機する。
【0097】又、図11に示すようにプレス部82は下
型移動用エアーシリンダ104を備えている。このシリ
ンダ104は水平な姿勢で配置され、そのロッド104
aはベース98に連結されている。このシリンダ104
の駆動により、ベース98及びその上に配置された各型
96、101、102は、上型97との間で前記プレス
成型をする第1位置と、前記第3移送ヘッド84(図1
2参照)の真下に配置される第2位置とにわたって往復
移動される。下型97が第2位置に移動される時には、
その上面には既述のようにプレス成型された出力取出し
線86が載置されている。第2位置への移動方向を図1
及び図11に矢印Qで示す。
【0098】図12に示されるように第3移送ヘッド8
4は移送ベース111の下側に後述のように取付けられ
ている。このヘッド84は真空吸着ヘッドであり、その
構成は既に説明した前記第1、第2の移送ヘッド84と
同様であるので、その説明については省略する。第3移
送ヘッド84は、ヘッド支持ベースとして用いられる移
送ベース111との間に弾性体を挟んで上下動可能に支
持されており、その支持構造は既に説明した前記第1、
第2の移送ヘッド84の支持構造と同様であるので、そ
の説明については省略する。
【0099】移送ベース111はその上方に配置された
昇降用シリンダ112に連結されており、このシリンダ
112の駆動によって上下動され、それにより基板2上
への出力取出し線86の受渡しを可能としている。昇降
用シリンダ112による移送ベース11の移送について
も、前記エアーシリンダ61による移送ヘッド22に対
する速度制御と同様に、移送ベース111を基板2方向
に移動(下降)させる際の移送速度が、次第に小さくな
るように減速制御される構成となっている。
【0100】移送ベース111は、第3移送ヘッド84
が下型97上の出力取出し線86を受取る第1位置から
前記基板搬送路11に対向してその真上に配置される第
2位置とにわたって移動可能である。この往復移動を可
能とするために、水平な姿勢に配置されたストローク一
定の横移動用エアーシリンダ113が移送ベース111
に連結されている。このシリンダ113の駆動により基
板搬送路11の幅方向に往復移動される第3移送ヘッド
84は、基板搬送路11上にこの搬送路11の幅方向に
延びて設けられたガイドビーム114(図1参照)を摺
動しながら移動されるようになっている。
【0101】移送ベース111、第3移送ヘッド84、
昇降用シリンダ112、及び後述する移送ベース搭載部
品等は、第3移送ユニットU3を形成している。したが
って、このユニットU3は上型97に対して図11中二
点鎖線で示すようにずらされた下型96上の出力取出し
線86を、この真上に配置された第1位置での移送ベー
ス111の下降及び第3移送ヘッド84の真空吸着によ
り、このヘッド84の下面に吸い付ける(なお、この吸
付け箇所は出力取出し線86の段差部86aと端子接続
部86bとの間の水平な中間部分である。)ことができ
る。
【0102】更に、第3移送ユニットU3は、前記真空
吸着状態で一定ストロークのエアーシリンダ113の駆
動により、移送ベース111及び第3移送ヘッド84
を、第2作業ステージBに搬送されている基板2(図1
では識別を容易にするために符号2Bで示す。)の真上
に移動させるとともに、この第2位置での移送ベース1
11の下降及び第3移送ヘッド84の真空吸着の解除に
より、第3移送ヘッド84を多層シート24、74上に
軟着陸させながら押付けて、その下面に吸着されていた
出力取出し線86を基板2の多層シート24、74上に
受け渡すことができる。
【0103】こうした移送により、出力取出し線86
は、その段差部86aをバスバー4に重ねて、このバス
バー4に対して直角に連なる姿勢で多層シート24、7
4上に載置される。この場合、段差部86aは、基板2
の表面からの多層シート24、74の積厚寸法とバスバ
ー4の高さ寸法との差を吸収する。それにより、段差部
86aとバスバー4とが確実に接触されるとともに、出
力取出し線86を多層シート24、74上に安定した姿
勢で載置できる。こうして載置された出力取出し線86
は図12中右側位置に示され、又、図12中左側位置に
は第2移送ヘッド84に吸着された出力取出し線86が
示されている。
【0104】図12に示すように移送ベース111に
は、昇降エアーシリンダ115が搭載され、このシリン
ダ115のロッドは移送ベース111を貫通しており、
その下端に半田加熱手段としての熱圧着部83例えばセ
ラミック半田ごてを支持している。セラミック半田ごて
は、約300℃に達するのに約2秒、約300℃から約100℃
に下がるのに約7秒と昇温及び温度降下が速く、半田付
け時間を短くできる点等において優れている。
【0105】そのため、基板2の多層シート24、74
上に既述のように受け渡され、かつ、第3移送ヘッド8
4で押えられている出力取出し線86のバスバー4との
交差部は半田付けされる。つまり、エアーシリンダ11
5により熱圧着部83が下降されてその真下に位置して
いる前記交差部を上側から押えた後に、熱圧着部83が
それへの通電により温度上昇して前記交差部を加熱する
から、それにより、バスバー4と出力取出し線86の段
差部86aとが半田付けされる。
【0106】更に、移送ベース111には給気経路11
6を介して空気供給源117に連通されたノズル118
が取付けられている。給気経路116には電磁開閉弁1
19が介装されており、この弁119が開かれている間
だけノズル118から空気が吹き出される。ノズル11
8は、バスバー4と出力取出し線86との半田付け部に
向けて空気を吹付けるように設けられている。
【0107】そして、前記熱圧着部83への通電が終了
した約7秒経過した後には、空気供給源117が一定時
間動作されるとともに電磁開閉弁118が一定時間開か
れるので、その期間においては給気経路116を介して
導かれる冷却空気が、ノズル118から前記交差部、言
い換えれば、半田付け部に向けて吹付けられる。そのた
め、自然放熱では100℃以下の温度下降勾配が緩やかな
前記熱圧着部83及び半田付け部を強制冷却でき、それ
によって、速やかに半田を固化させることができる。す
なわち、半田付けに要する時間を短縮でき、それによ
り、封止前準備作業に要する時間を短くできる。
【0108】このような基板2上への出力取出し線86
の移送及び半田付けは、一対の取出し線セット装置14
により基板搬送路11の幅方向両側から交互に行われ
る。又、こうした出力取出し線84の受渡しが完了した
後に取出し線セット装置14は、元の状態に戻って次の
出力取出し線84の受渡しに備えて待機する。
【0109】なお、本実施形態では、移送ベース111
及び第3移送ヘッド84の上下動とは別に熱圧着部83
をエアーシリンダ115で上下動させたが、これに代え
て移送ベース111及び第3移送ヘッド84の昇降に伴
って、下降したときに熱圧着部83が前記半田付け部を
押えるとともに、上昇により半田付け部から熱圧着部8
3が離れるように構成することもでき、この場合には、
エアーシリンダ115を省略でき、移送ベース111回
りの構成を簡素化できる。
【0110】前記のように基板2のバスバー4に出力取
出し線86を接続する以前に、この取出し線86を基板
2に取付けた際に出力取出し線86が投影される部分を
含む基板2上の領域には、2枚の第1シート24とこれ
が上下に積層された第2シート74との3層シートが予
め敷設されており、この多層シート上に出力取出し線8
6を載置して半田付けが行われるから、この半田付けに
おいて前記多層シートを基板2に対する養生部材として
利用できる。したがって、養生のための特別な作業及び
部材を省略できる。
【0111】しかも、前記多層シート24、74がセッ
トされた状態で基板2のバスバー4に出力取出し線86
を半田付けすることにより、半田付けされた出力取出し
線86を、その半田付け接続部を支点として反転させて
基板2上から退避させたり基板2上に戻したりする作業
を要しないとともに、前記半田付けにおいて出力取出し
線86の端子接続部86bが予め所定形状に曲がってい
ても、半田付け作業に格別の問題を生じることがない。
そのため、バスバー4への半田付け後に基板2上におい
て出力取出し線86を垂直上方に折り曲げる作業も省略
できる。
【0112】以上のように各種の作業を省略できるの
で、その作業性を向上できるとともに、本実施形態に例
示したように自動化できるので、更に作業性を向上でき
る。しかも、作業上のばらつきがなくなるとともに、既
述のように半田付けされた出力取出し線86を、その半
田付け部を支点として動かす必要がなく、半田付け部に
引張り力等が作用して、半田付け部にストレスを与えた
り出力取出し線86が引き外されたりする恐れがないの
で、製品の品質を向上に役立つものである。
【0113】なお、前記構成に代えて半田ごて等の熱圧
着部93及び半田付け部に空気を吹付ける空冷系統は第
3移送ヘッド84とは別の移送ベースに設けてもよい。
この場合、熱圧着部83は、移送ヘッド84が移動する
時にはこのヘッド84の移動経路から外れて退避してお
り、かつ、第3移送ヘッド84による出力取出し線86
の移動が完了し、かつ、第3移送ヘッドが退避した後に
熱圧着部83はその移送ヘッドとともに半田付け位置に
移動されて、そこで半田付け動作を行うように構成する
ことができる。
【0114】図1に示すように前記第3シートセット装
置15は、一方の取出し線セット装置14よりも基板搬
送方向下流側に位置して基板搬送路11の幅方向片側に
設置されている。このセット装置15が配置された第3
の作業ステージCでは、第3基シート121(図1参
照)を切断して基板2と略同じ大きさの封止用第3シー
ト(図16参照)122を得るとともに、この第3シー
ト122に対して一対の取出し線通孔123(図16参
照)を明けてから、これらの取出し線通孔123に出力
取出し線86の接続されていない折り曲げ端部、つまり
端子接続部86aを通して基板2の一面上に第3シート
122を被せる第4工程が実行される。第3基シート1
21には厚さ0.6mmのテドラーシートをロール状に巻い
たものが使用され、かつ、第3シート122は封止のた
めの接着剤及び充填材として用いられる。
【0115】この第3シートセット装置15の構成は、
以下の点を除いて第1シートセット装置12と同じ構成
であるから、第1シートセット装置12と同一構成部分
には同一符号を付してその説明を省略する。
【0116】第3シートセット装置部15が第1シート
セット装置12と異なる第1の点は、第3基シート12
1から切り出される第3シート122の大きさに合わせ
て下型32、上型39の大きさとともに通孔36a、3
9aの大きさを、第1トリミング部21のものより大き
く形成するとともに、この大形化に伴い上型ホルダ36
の昇降を4本のガイドポスト37で案内するようにした
点である。
【0117】第2の相違点は、取出し線通孔123を開
けるための構成を備えている点であり、その構成は図1
3に示す第3トリミング部124と第4移送ヘッド12
5との双方に設けられている。
【0118】すなわち、第3基シート121を切断して
基板2と略同じ大きさの封止用第3シート122を得る
第3トリミング部124の下型32の所定位置には、下
型32の上面に開放する一対の抜き孔126が設けられ
ているとともに、これらの抜き孔126の下側に個別に
連通して抜き滓排出孔127が設けられている。抜き滓
排出孔127は抜き孔126よりも大きく、又、これら
抜き孔126及び抜き滓排出孔127は図示しない噴気
孔及び空気チャンバ40を避けてこれらとは独立して形
成されている。
【0119】この第3トリミング部124と基板搬送路
11の第3作業ステージCに供給されている基板2(図
1では識別を容易にするため符号2Cで示す。)とにわ
たって往復移動可能な第4移送ヘッド125には、上向
きの一対のガイド軸(図示しないが第1移送ユニットU
1のガイド軸63参照)間に位置して、下向きの2本の
通孔打抜きポンチ128を支持したポンチ台129が、
昇降可能に配置されているとともに、この台129の昇
降をガイドする一対のガイド棒130が起立されてい
る。2本の通孔打抜きポンチ128と対向して第4移送
ヘッド125には一対のポンチ通孔131が開けられて
いて、これらの通孔131を通孔打抜きポンチ128が
挿脱自在に貫通できるようになっている。
【0120】一対のポンチ通孔131は、第4移送ヘッ
ド125の下面への第3シート122の真空吸着を妨げ
ないように、第4移送ヘッド125の負圧が導かれる内
部空間とは独立して形成されている。又、第4移送ヘッ
ド125上のヘッド支持ベース(図示しないが第1移送
ユニットU1のヘッド支持ベース62参照)には、図示
しないが打抜き用のエアーシリンダが取付けられ、その
昇降ロッドは、ヘッド支持ベースを貫通してポンチ台1
29に連結されている。以上説明した点以外の構成は図
13に図示されない部分を含めて第1シートセット装置
12と同じである。
【0121】この第3シートセット装置13は、下型3
2上に載せられたロール状第3基シート121のロール
部からの繰り出し部分121bを第4移送ヘッド125
が押え付けた状態で、図示しない打抜き用のエアーシリ
ンダを動作させて、図13(A)中実線位置のポンチ台
129及び通孔打抜きポンチ128を実線で示す位置か
ら二点鎖線で示すように下降させる。それにより、通孔
打抜きポンチ128がポンチ通孔131を通り抜けて抜
き孔126に挿入されるから、これらの孔126を覆っ
ている第3基シート121の繰り出し部分121bの一
部が通孔打抜きポンチ128と同形状に打抜かれて、一
対の取出し線通孔123が形成される。
【0122】そして、ポンチ台129及び通孔打抜きポ
ンチ128が元の位置に戻されてから、この第3シート
セット装置15は第1シートセット装置12と同様に作
動する。したがって、第5シートセット装置15は、第
3基シート121の繰り出し部分121bから第2トリ
ミング部124でのプレス打抜きにより、封止用第3シ
ート122を高い寸法精度で所定寸法に切断して得た
後、前記第1移送ユニットU1と同様構成の図示しない
第3移送ユニット及び一定ストロークの横移動用エアー
シリンダの動作により、第4移送ヘッド125を介して
前記第3シート122を真空吸着して第3トリミング部
124から基板搬送路11の第3作業ステージCに搬送
されている基板2C上に移送する。
【0123】この移送により第3シート122は、基板
2C及びこの上に既に敷設されている多層シート24、
74、並びにこれらのシート上に載置されてバスバー4
に半田付けされた出力取出し線86を覆って敷設され
る。この場合、一対の取出し線通孔123は前記出力取
出し線86の起立している端子接続部86bより大形な
孔であるので、端子接続部86bが取出し線通孔123
に通される。しかも、この敷設の際に第3シート122
はこれと同様な大きさの第4移送ヘッド125で基板2
に押付けられる。そのため、第3シート122が自然に
ならされて、これと基板2との間の空気が追い出され
て、第3シート122を適正な状態に敷設できる。な
お、この敷設においても第4移送ヘッド125が基板2
上に第3シート122を押付けている状態で、第4移送
ヘッド125の図示しないシート加熱ごてへの通電が所
定時間だけなされるから、第3シート122の一部が溶
けて基板2に仮固定される。
【0124】図1に示すように第3シートセット装置1
5よりも基板搬送方向下流側に配置される一対の第4シ
ートセット装置16のうちの一方は、基板搬送路11の
幅方向の一方側に並べて設置されて、他方の第4シート
セット装置16は基板搬送路11に対してその幅方向の
他側に並べて設置されている。このように本実施形態で
は、両シートセット装置16は、基板搬送路11を間に
置いてこの搬送路11の幅方向両側に対をなして配置さ
れている。これらが配置された第4の作業ステージDで
は後述の第5工程が実行される。なお、本発明において
両シートセット装置16の配置は、基板搬送路11の搬
送方向に順に並べて、夫々別の作業ステージとしてもよ
い。
【0125】第4作業ステージDに配置された一対の第
4シートセット装置16a、16bの一方の装置16a
は、第3基シート141(図1参照)を切断して前記一
対の取出し線通孔123を覆い隠すに足りる大きさの短
冊状の絶縁用第4シート(図16参照)142を得ると
ともに、この第4シート142に対して一対の取出し線
通し溝143(図16参照)を形成してから、この取出
し線通し溝143に出力取出し線86の端子接続部86
aを通して基板2の一面上に第4シート142を被せる
第4工程を実行する。第4基シート141には厚さ0.1m
mのテドラーシートをロール状に巻いたものが使用され
る。
【0126】同様に、他方の第4シートセット装置16
bは、第3基シート144(図1参照)を切断して前記
絶縁用第4シートと略同じ大きさの封止用第4シート
(図16参照)145を得るとともに、この第4シート
145に対して一対の取出し線通し溝146(図16参
照)を形成してから、この取出し線通し溝146に出力
取出し線86の端子接続部86aを通して絶縁用第4シ
ート142上に封止用第4シート144を積層する第4
工程を実行する。第4基シート144には厚さ0.6mmの
未硬化のEVA製シートをロール状に巻いたものが使用
されるこれらの第4シートセット装置16a、16bの
構成は、以下の点を除いて第1シートセット装置12と
同じ構成であるから、これらのシートセット装置12と
同一構成部分には同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0127】前記一方の第4シートセット装置16が第
1シートセット装置12と異なる第1の点は、絶縁用の
第4基シート141が剥離し易いため、第1トリミング
部21で採用した下型32の空気チャンバ、噴気孔、第
1、第2の送気経路、空気供給源、及び噴気ノズルを省
略した点、及び第4基シート141のロール部からの繰
り出し部分141bより切り出される絶縁用第4シート
142の大きさに合わせて下型32、上型39の通孔3
6a、39aの大きさを、第1トリミング部21のものよ
り小さく形成した点である。
【0128】第2の相違点は、取出し線通し溝143を
形成するための構成を備えている点であり、その構成は
図14に示す第4トリミング部147と第5移送ヘッド
148との双方に設けられている。
【0129】すなわち、第4基シート141を切断して
短冊状の絶縁用第4シート142を得る第4トリミング
部147の下型32の所定位置には、下型32の上面に
開放する一対の抜き孔149が設けられているととも
に、これらの抜き孔149の下側に個別に連通して抜き
滓排出孔150が設けられている。抜き滓排出孔150
は抜き孔149よりも大きく形成されている。
【0130】この第4トリミング部147と基板搬送路
11の第4作業ステージDに供給されている基板2(図
1では識別を容易にするために符号2Dで示す。)とに
わたって往復移動可能な第5移送ヘッド148には、上
向きの一対のガイド軸(図示しないが第1移送ユニット
U1のガイド軸63参照)間に位置して、下向きの2本
の通し溝打抜きポンチ151を支持したポンチ台152
が、昇降可能に配置されているとともに、この台152
の昇降をガイドする一対のガイド棒153が起立されて
いる。2本の通し溝打抜きポンチ151と対向して第5
移送ヘッド148には一対のポンチ通孔154が開けら
れていて、これらの通孔154を通し溝打抜きポンチ1
51が挿脱自在に貫通できるようになっている。
【0131】一対のポンチ通孔154は、第5移送ヘッ
ド148の下面への絶縁用第4シート142の真空吸着
を妨げないように、第5移送ヘッド148の負圧が導か
れる内部空間とは独立して形成されている。又、第5移
送ヘッド148上のヘッド支持ベース(図示しないが第
1移送ユニットU1のヘッド支持ベース62参照)に
は、図示しないが打抜き用のエアーシリンダが取付けら
れ、その昇降ロッドは、ヘッド支持ベースを貫通してポ
ンチ台152に連結されている。以上説明した点以外の
構成は図14に図示されない部分を含めて第1シートセ
ット装置12と同じである。
【0132】又、他方の第4シートセット装置16bの
構成は、第4基シート144のロール部からの繰り出し
部分144bより第4シート145を切断する第4トリ
ミング部147の下型32に、前記第1トリミング部2
1と同様に下型32の空気チャンバ及び噴気孔、第1、
第2の送気経路、空気供給源、及び噴気ノズルが設けら
れているとともに、下型32の抜き孔149及び抜き滓
排出孔150が、図示しない噴気孔及び空気チャンバ4
0を避けてこれらとは独立して形成されている点を除い
て、前記一方の第4シートセット装置16の構成と同じ
であるので、その説明は省略する。
【0133】これら一対の第4シートセット装置16
a、16bは、絶縁用第4シート142を得る一方の第
4シートセット装置16aが動作した後に、封止のため
の接着剤及び充填材として用いられる封止用第4シート
145を得る他方の第4シートセット装置16bが動作
するという交互動作を繰り返す。
【0134】この交互動作において、下型32上に載せ
られロール状第4基シート141又は144の繰り出し
部分141b又は144bを第4移送ヘッド148が押
え付けた状態で、図示しない打抜き用のエアーシリンダ
を動作させて、図14(A)中実線位置のポンチ台15
2及び通し溝打抜きポンチ151を実線で示す位置から
二点鎖線で示すように下降させる。それにより、通し溝
打抜きポンチ151がポンチ通孔154を通り抜けて抜
き孔149に挿入されるから、絶縁用第4基シート14
1又は封止用第4シート144の抜き孔149を覆って
いる部分が通し溝打抜きポンチ151と同形状に打抜か
れて、一対の取出し線通し溝143又は146が形成さ
れる。
【0135】そして、ポンチ台152及び通し溝打抜き
ポンチ151が元の位置に戻されてから、これらの第4
シートセット装置16a、16bは第1シートセット装
置12と同様に作動する。したがって、第4シートセッ
ト装置16a、16bは、第4トリミング部147での
プレス打抜きにより第4基シート142又は144の繰
り出し部分141b又は144bから、絶縁用第4シー
ト141又は封止用第4シート145を、高い寸法精度
で所定寸法に切断して得た後、前記第1移送ユニットU
1と同様構成の図示しない第4移送ユニット及び一定ス
トロークの横移動用エアーシリンダの動作により、第5
移送ヘッド148を介して真空吸着して第4トリミング
部147から基板搬送路11の第4作業ステージDに搬
送されている基板2D上に移送する。
【0136】この移送動作により、はじめに絶縁用の第
4シート142が、その一対の取出し線通し溝143に
出力取出し線86の起立している端子接続部86bを通
して基板2D上に既に敷設されている第3シート122
上に載置され、次に、同様にして、封止用の第4シート
145が、その一対の取出し線通し溝146に出力取出
し線86の端子接続部86bを通して基板2上に既に敷
設された前記絶縁用第4シート142上に載置される。
この敷設においても必要により第5移送ヘッド148の
図示しないシート加熱ごてへの通電が所定時間だけなさ
れるから、封止用第4シート145の一部が溶けて絶縁
用第4シート142を基板2上に仮固定される。
【0137】図1に示すように前記第5シートセット装
置17は、一方の第4シートセット装置16aよりも基
板搬送方向下流側に位置して基板搬送路11の幅方向片
側に設置されている。このセット装置17が配置された
第5の作業ステージEでは、第4基シート161(図1
参照)を切断して基板2より大きさな保護用第5シート
(図16参照)162を得るとともに、この第5シート
162に対して一対の取出し線通孔163(図16参
照)を明けてから、この取出し線通孔163に出力取出
し線86の端子接続部86aを通して基板2の一面上に
第5シート162を被せる第6工程が実行される。第5
基シート161には厚さ0.1mmのテドラー/アルミ箔/
テドラーの3層シートをロール状に巻いたものが使用さ
れる。
【0138】この第5シートセット装置17の構成は、
以下の点を除いて第1シートセット装置12と同じ構成
であるから、第1シートセット装置12と同一構成部分
には同一符号を付してその説明を省略する。
【0139】第5シートセット装置部17が第1シート
セット装置12と異なる第1の点は、第5基シート16
1が剥離し易いため、第1トリミング部21で採用した
下型32の空気チャンバ、噴気孔、第1、第2の送気経
路、空気供給源、及び噴気ノズルを省略した点、及び第
5基シート161から切り出される第5シート162の
大きさに合わせて下型32、上型39の大きさとともに
通孔36a、39aの大きさを、第1トリミング部21の
ものより大きく形成するとともに、この大形化に伴い上
型ホルダ36の昇降を4本のガイドポスト37で案内す
るようにした点である。
【0140】第2の相違点は、取出し線通孔163を開
けるための構成を備えている点であり、その構成は図1
5に示す第5トリミング部164と第6移送ヘッド16
5との双方に設けられている。
【0141】すなわち、第5基シート161を切断して
基板2より大きな第5シート162を得る第5トリミン
グ部164の下型32の所定位置には、下型32の上面
に開放する一対の抜き孔166が設けられているととも
に、これらの抜き孔166の下側に個別に連通して抜き
滓排出孔167が設けられている。抜き滓排出孔167
は抜き孔166よりも大きく形成されている。
【0142】この第5トリミング部164と基板搬送路
11の第5作業ステージEに供給されている基板2(図
1では識別を容易にするために符号2Eで示す。)とに
わたって往復移動可能な第6移送ヘッド165には、上
向きの一対のガイド軸(図示しないが第1移送ユニット
U1のガイド軸63参照)間に位置して、下向きの2本
の通孔打抜きポンチ168を支持したポンチ台169
が、昇降可能に配置されているとともに、この台169
の昇降をガイドする一対のガイド棒170が設けられて
いる。2本の通孔打抜きポンチ168と対向して第6移
送ヘッド165には一対のポンチ通孔171が開けられ
ていて、これらの通孔171を通孔打抜きポンチ168
が挿脱自在に貫通できるようになっている。
【0143】一対のポンチ通孔171は、第6移送ヘッ
ド165の下面への第5シート162の真空吸着を妨げ
ないように、第6移送ヘッド165の負圧が導かれる内
部空間とは独立して形成されている。又、第6移送ヘッ
ド165上のヘッド支持ベース(図示しないが第1移送
ユニットU1のヘッド支持ベース62参照)には、図示
しないが打抜き用のエアーシリンダが取付けられ、その
昇降ロッドは、ヘッド支持ベースを貫通してポンチ台1
69に連結されている。以上説明した点以外の構成は図
15に図示されない部分を含めて第1シートセット装置
12と同じである。
【0144】この第5シートセット装置17は、下型3
2上に載せられたロール状第5基シート161の繰り出
し部分161bを第6移送ヘッド165が押え付けた状
態で、図示しない打抜き用のエアーシリンダを動作させ
て、図15(A)中実線位置のポンチ台169及び通孔
打抜きポンチ168を実線で示す位置から二点鎖線で示
すように下降させる。それにより、通孔打抜きポンチ1
68がポンチ通孔171を通り抜けて抜き孔166に挿
入されるから、これらの孔171を覆っている繰り出し
部分161bの一部が通孔打抜きポンチ168と同形状
に打抜かれて、一対の取出し線通孔163が形成され
る。
【0145】そして、ポンチ台169及び通孔打抜きポ
ンチ168が元の位置に戻されてから、この第5シート
セット装置17は第1シートセット装置12と同様に作
動する。したがって、第5シートセット装置17は、第
5基シート161の繰り出し部分161bから第5トリ
ミング部164でのプレス打抜きにより、第5シート1
62を高い寸法精度で所定寸法に切断して得た後、前記
第1移送ユニットU1と同様構成の図示しない第5移送
ユニット及び一定ストロークの横移動用エアーシリンダ
の動作により、第6移送ヘッド165を介して前記第5
シート162を真空吸着して第5トリミング部164か
ら基板搬送路11の第5作業ステージEに搬送されてい
る基板2E上に移送する。
【0146】この移送により第5シート162は、基板
2E及びこの上に既に敷設されている各種のシート2
4、74、122、142、145を覆って敷設され
る。この場合、一対の取出し線通孔163は前記出力取
出し線86の端子接続部86bより大形な孔であるの
で、端子接続部86bが取出し線通孔163の縁に触れ
ることなく通される。この敷設においても第6移送ヘッ
ド165が基板2上に第5シート162を押付けている
状態で、第6移送ヘッド165の図示しないシート加熱
ごてへの通電が所定時間だけなされるから、封止用第4
シート145の一部が溶けて第5シート162が基板2
上に仮固定される。
【0147】図1に示す符号Fで示す第6作業ステージ
は、第5シートセット装置17よりも基板搬送方向下流
側に設定されている。このステージFでは、第5シート
162の一対の取出し線通孔163に個別に通された出
力取出し線86の折り曲げ端部である端子接続部86b
を、第5シート162上に重なるように互いに反対向き
に折り曲げて、この折り曲げ状態を図示しない接着テー
プで保持する第7工程が行われる。この工程は、本実施
形態では手作業で行うが、これを自動化することは作業
能率をより向上する上で望ましい。
【0148】以上のように出力取出し線取付け装置を備
える封止前準備装置は、一面に光電変換部が設けられて
いるとともに正負一対のバスバー(リード線)4が前記
光電変換部のバス領域に半田付けされている基板3を、
前記一面を上にした姿勢で下側から支持して搬送する基
板搬送路11と、この基板搬送路11に対しその幅方向
に並べて設置され、封止用第1シート24を第1基シー
ト23から所定寸法に切断して得る第1トリミング部2
1、及びこの第1トリミング部21と前記基板搬送路1
1に供給されている前記基板3とにわたって往復移動可
能な第1移送ヘッド22を備え、前記第1トリミング部
21で切断して得た前記第1シート24を、その両端が
前記リード線4に近接するように前記第1移送ヘッド2
2により前記基板3上に移送して前記両リード線4間に
敷設する第1シートセット装置12と、前記基板搬送路
11に対しその幅方向に並べて設置され、絶縁用第2シ
ート74を第2基シート73から所定寸法に切断して得
る第2トリミング部71、及びこの第2トリミング部7
1と前記基板搬送路11に供給されている前記基板3と
にわたって往復移動可能な第2移送ヘッド72を備え、
前記第2トリミング部71で切断して得た前記第2シー
ト74を、その両端が前記リード線4に近接するように
前記第2移送ヘッド72により前記基板3上に移送して
前記両リード線4間に配置して前記第1シート24上に
積層する第2シートセット装置13と、前記基板搬送路
11に対しその幅方向に並べられるとともに前記第2シ
ートセット装置13よりも基板搬送方向下流側に設置さ
れ、ロール状に巻かれた基出力取出し線85の繰り出し
部分85aを所定長さに切断するカッター81、このカ
ッター81で切断して得た出力取出し線86を所定形状
に折り曲げるプレス部82、及び半田加熱手段83を有
して前記プレス部82と前記基板搬送路11に供給され
ている前記基板3とにわたって往復移動可能な第3移送
ヘッド84を備え、このヘッド84によりプレス加工さ
れた出力取出し線86を移送して積層されている前記シ
ート74上に載置するとともに、この出力取出し線86
の一端部を前記半田加熱手段83による加熱で前記正負
一対のリード線4に半田付け接続する取出し線セット装
置14と、前記基板搬送路11に対しその幅方向に並べ
られるとともに前記取出し線セット装置14よりも基板
搬送方向下流側に設置され、第3基シート121を切断
して前記基板3と略同じ大きさの封止用第3シート12
2を得るとともにこの第3シート122に対して取出し
線通孔123を明ける第3トリミング部124、及びこ
の第3トリミング部124と前記基板搬送路11に供給
されている前記基板3とにわたって往復移動可能な第4
移送ヘッド125を備え、このヘッド125により前記
第3シート122の取出し線通孔123に前記出力取出
し線86の半田付けされていない上向きの折り曲げ端部
を通して前記基板3の一面上に前記第3シートを被せる
第3シートセット装置15と、前記基板搬送路11に対
しその幅方向に並べられるとともに前記第3シートセッ
ト装置15よりも基板搬送方向下流側に設置され、第4
基シート144を切断して前記取出し線通孔123を覆
う大きさの封止用第4シート145を得るとともにこの
第4シート145に取出し線通し溝146を設ける第4
トリミング部147、及びこの第4トリミング部147
と前記基板搬送路11に供給されている前記基板3とに
わたって往復移動可能な第5移送ヘッド148を備え、
このヘッド148により前記取出し線通し溝146に前
記折り曲げ端部を通して前記第3シート122上に前記
第4シート145を敷設する第4シートセット装置16
a,16bと、前記基板搬送路11に対しその幅方向に
並べられるとともに前記第4シートセット装置16a,
16bよりも基板搬送方向下流側に設置され、第5基シ
ート161を切断して前記基板3より大きい第5シート
162を得るとともにこの第5シート162に取出し線
通孔163を明ける第5トリミング部164、及びこの
第5トリミング部164と前記基板搬送路11に供給さ
れている前記基板3とにわたって往復移動可能な第6移
送ヘッド165を備え、このヘッド165により前記第
5シート162の取出し線通孔163に前記折り曲げ端
部を通して前記第3、4シート122、145上に前記
第5シート162を被せる第5シートセット装置17
と、を具備している。
【0149】そして、この封止前準備装置は、少なくと
も一枚の封止用第1シート24及びこのシート24に積
層される絶縁用第2シート74を、これらの夫々に対応
する第1基シート23及び第2基シート73から個別に
所定寸法に切断して得る第1工程と、一面に光電変換部
が設けられているとともに正負一対のリード線4が前記
光電変換部のバス領域に半田付けされている基板3の前
記一面上に、前記第1工程で得た前記両シート24、7
4の両端を前記リード線4に近接させて前記両リード線
4間に前記両シート24、73を敷設する第2工程と、
ロール状に巻かれた基出力取出し線85の繰り出し部分
85aを所定長さに切断し、この切断により得た出力取
出し線86を所定形状に折り曲げてから積層された前記
シート73上に載置するとともに、この出力取出し線8
6の一端部を前記正負一対のリード線4に接続する第3
工程と、第3基シート121を切断して前記基板3と略
同じ大きさの封止用第3シート122を得るとともに、
この第3シート122に取出し線通孔123を明けてか
ら、この取出し線通孔123に前記出力取出し線86の
接続されていない折り曲げ端部を通して前記基板3の一
面上に前記第3シート122を被せる第4工程と、第4
基シート144を切断して前記取出し線通孔123を覆
う大きさの封止用第4シート145を得るとともに、こ
の第4シート145に取出し線通し溝146を設けてか
ら、この取出し線通し溝146に前記折り曲げ端部を通
して前記第3シート122上に前記第4シート145を
敷設する第5工程と、第5基シート161を切断して前
記基板3より大きい第5シート162を得るとともに、
この第5シート162に取出し線通孔163を明けてか
ら、この取出し線通孔163に前記折り曲げ端部を通し
て前記第3、4シート122、145上に前記第5シー
ト162を被せる第6工程と、前記第5シート162の
取出し線通孔163に通された前記折り曲げ端部を前記
第5シート162に重なるように折り曲げて、この折り
曲げ状態を接着テープで保持する第7工程とを、順次実
行する。
【0150】それにより、これらの封止前準備方法及び
装置によれば、既に説明したように出力取出し線86を
基板2上のバスバー4に半田付け接続する際の基板2に
対する養生部材を、基板2上に積層された第1シート2
4と第2シート74の多層シートで兼ねるとともに、バ
スバー4に接続された出力取出し線86をその半田付け
部を支点として反転させて基板2上から退避させたり基
板2上に戻したりする作業を要することがなく、しか
も、バスバー4への接続後に基板2上において出力取出
し線86を垂直上方に折り曲げる作業も省略できる。し
たがって、太陽電池モジュールの生産性及び品質の向上
に貢献できる。
【0151】なお、以上のように封止前準備がされた太
陽電池モジュールは、第6作業ステージFから搬出され
て図示しない真空ラミネータに移し替えられ、このラミ
ネータでの加熱圧着処理(ラミネート処理)を受ける。
それにより、封止用の各シート24、122、145は
溶融し架橋する。又、この後には、第3シート122及
び第5シート162の基板2の周辺からはみ出した部分
が除去されてから、周辺枠や端子ボックスを所定の場所
に取付けることにより、製品として完成される。なお、
端子ボックスの取付けに際しては、このボックス内の端
子金具と前記一対の出力取出し線86の端子接続部86
bとが接続される。
【0152】図17は本発明において特に未硬化のEV
A製ロール状基シートの繰り出し部分から封止用の第
1、第3、第4のシートを切り出す場合の他の実施態様
を示している。この図中符号181は基シートの繰り出
し部分、182は切り出されたシートを真空吸着して移
送可能な移送ヘッドで、切り出されるシートより一回り
小さな四角形状をなしている。
【0153】昇降する移送ヘッド182を繰り出し部分
181上に押付けた状態で、このヘッド182の回りに
沿って図示しない回転カッターを点線で示すように移動
させて封止用シートを切り出す。それにより、移送ヘッ
ド182で押えた部分では切断に伴う封止用シートの伸
びが封止用シートの切り出される部分に波及することが
なく、伸びを最小限に抑制して所定の大きさの封止用シ
ートを切り出すことができる。この場合に、点線で示し
た回転カッター等の切断経路の移動順序は適宜設定でき
る。なお、この実施形態において、以上説明した点以外
の構成は、前記第1実施形態と同じであり、もちろん、
移送ヘッド182の構成は第1、第4の移動ヘッド等と
同様であり、又、回転カッターはプレス部に代えて用い
られるものである。
【0154】しかも、前記切断において、移送ヘッド1
82の一辺182aと繰り出し部分181の一側縁18
1aとを一致させるとともに、移送ヘッド182の他辺
182bと繰り出し部分181の先端縁182bとを一
致させて、移送ヘッド182で繰り出し部分181を押
える場合には、移送ヘッド182の更に他の二辺182
c、182dに沿って回転カッターを移動させて、封止
用シートを切り出すことができる、このようにして実施
する場合には、切り出し効率を向上させることができる
とともに、切断に伴って生じる滓を少なくできる。
【0155】図18は本発明において特に未硬化のEV
A製ロール状基シートの繰り出し部分から封止用の第
1、第3、第4のシートを切り出す場合の更に他の実施
態様を示している。この図中符号181は基シートの繰
り出し部分、182は切り出されたシートを真空吸着し
て移送可能な移送ヘッドで、切り出されるシートより一
回り小さな四角形状をなしている。又、183は繰り出
し部分181の幅方向に沿って移送ヘッド182の両側
に並べて設けられる切り屑除去用の一対の真空吸着ヘッ
ドであり、これらのヘッド183は図18(B)中矢印
に示すように上下方向に移動できる他、上昇位置におい
て繰り出し部分181の幅方向にも往復移動できる。
【0156】昇降する移送ヘッド182及びこの両側の
一対の真空吸着ヘッド183を繰り出し部分181上に
押付けた状態で、このヘッド182の回りに沿って図示
しない回転カッターを点線で示すように移動させて封止
用シートを切り出す。それにより、移送ヘッド182で
押えた部分では切断に伴うシートの伸びが封止用シート
の切り出される部分に波及することがなく、伸びを最小
限に抑制して所定の大きさの封止用シートを切り出すこ
とができる。点線で示した回転カッター等の切断経路の
移動順序は適宜設定できる。なお、この実施形態におい
て、以上説明した点以外の構成は、前記第1実施形態と
同じであり、もちろん、移送ヘッド182の構成は第
1、第4の移動ヘッド等と同様であり、又、回転カッタ
ーはプレス部に代えて用いられるものである。
【0157】しかも、前記切断において、回転カッター
は隣接した移送ヘッド182と真空吸着ヘッド183と
の間を切断するから、移送ヘッド182の回りでの繰り
出し部分181の自由な動きが更に防止され、容易に切
断することができる。その上、この切断により真空吸着
ヘッド183の真下に位置する部分も繰り出し部分18
1から切り離されるので、この部分を真空吸着ヘッド1
83で吸着し図18(B)中二点鎖線に示すように移送
し、そこで真空吸着を解除することにより、切り滓を自
動的に取除いて、次に所定の大きさの封止用シートを切
り出す際に邪魔となる恐れがないようにできる。なお、
この場合にも繰り出し部分181の先端縁181bに移
送ヘッド182及びを真空吸着ヘッド183の辺182
b、183bを位置決めして切断を行えば、切り出し効
率を向上させることができるとともに、切断に伴って生
じる滓を少なくできる。
【0158】図19は本発明において特に未硬化のEV
A製ロール状基シートの繰り出し部分から封止用の第
1、第3、第4のシートを切り出すのに適用できる更に
他の実施態様において使用されるトリミング装置の概略
を示している。
【0159】EVA製ロール状基シート23の繰り出し
部分23aから第1シート24を切り出す図19のトリ
ミング装置210は、基シート23の繰り出し方向に順
次並べられた第1切り出し機構211と、第2切り出し
機構212とから形成されている。
【0160】第1切り出し機構211は、基シート23
の繰り出し部分23aの下側に配置される固定カッター
台215に取付けられた固定カッター216と、固定カ
ッター台215の上方に昇降可能に配置される昇降カッ
ター台217に取付けられた昇降カッター218と、固
定カッター216に対して昇降カッター218を上下動
させて切断動作を営ませる駆動部219とを備えてい
る。固定カッター215は図示しない固定部材に連結さ
れている。両カッター216、218は、いずれも基シ
ート23の繰り出し部分23aの幅よりも長く、繰り出
し部分23aの繰り出し方向に直角に交差する姿勢に設
けられている。
【0161】駆動部219は、例えば固定カッター台2
15の下側に連結されたエアーシリンダ220と、この
シリンダ220の昇降されるロッド220aの下端部に
連結された昇降バー221と、このバー221の長手方
向両端から夫々に起立されるとともに上端部が昇降カッ
ター台217の両端部に夫々固定された連結軸222と
を有して形成されている。左右一対の連結軸222の中
間部は固定カッター台215の両端部夫々固定されたガ
イド筒223を摺動自在に貫通している。
【0162】この第1切り出し機構211の上下両カッ
ター216、218間には基シート23の繰り出し部分
23aが通される。繰り出し部分23aは、その先端部
を着脱自在に挟むチャック(図示しない)を有するとと
もに、このチャックを前記繰り出し方向に一定量だけ引
き動かすように構成された引出し装置225によって引
出される。繰り出し部分23aを引出し装置225が引
出した後には、この装置225のチャックは繰り出し部
分23aの先端部の把持を開放して次の動作の邪魔とな
らないように退避位置に移動される。なお、図19にお
いて繰り出し部分23aを下方から支持する受け部材は
図示を省略してあるとともに、この受け部材は上下両カ
ッター216、218による切断の邪魔とならないよう
に切断部を避けて設けられている。
【0163】引出し装置225での前記定量引出しによ
り繰り出し部分23aの先端位置は機械的に定まるか
ら、その状態において移送用の真空吸着ヘッド228
(移送ヘッド)が、その一辺228aを繰り出し部分2
3aの先端縁に一致させて上方から載置されて、図示し
ない前記受け部材との間に繰り出し部分23aの先端部
を挟み込む。このヘッド228は、切り出すべき第1シ
ート24に対し若干小さな相似形をなしており、従っ
て、その幅は前記引出し装置225による定量引出し寸
法より若干小さく、かつ、長さは基シート23の幅より
も短い。
【0164】そして、真空吸着ヘッド228の自重で繰
り出し部分23aの先端部が押えられた状態で第1切り
出し機構211による切断動作が行われる。つまり、駆
動部219のエアーシリンダ220がそのロッド220
aを下方に突出させるから、昇降バー221及び連結軸
223とともに昇降カッター218が下降され、それに
よって固定カッター216との間で前記繰り出し部分2
3aをシャーリングにより短冊状に切り離すことができ
る。なお、第1切り出し機構211の切り離し動作後に
は直ちにエアーシリンダ22のロッド220aを引上げ
て両カッター216、218間を開けた元の状態に戻
り、次の切断動作に備える。第1切り出し機構211で
の切断動作により切り離される短冊状部分23cには図
19中2点鎖線の平行斜線を付して示してある。以上の
切り離しにおいては、真空吸着ヘッド228の前記一辺
228aとは反対側の片228bに沿って切断が行われ
るので、真空吸着ヘッド228が押えた部分は切断に伴
い伸ばされることがなく、したがって、伸びを最小限に
抑制して切り出しが行われる。
【0165】真空吸着ヘッド228は、その下面に切り
離された短冊状部分23cを真空吸着して上昇してか
ら、その高さを保持したまま第2切り出し機構212の
真上に移動し、その位置で下降して切り離された短冊状
部分23cを第2切り出し機構212上にセットする。
なお、図19において短冊状部分23cを下方から支持
する受け部材は図示を省略してあるとともに、この受け
部材は後述の両カッター231、233による切断の邪
魔とならないように、切断部を避けて設けられている。
そして、第2切り出し機構212上への前記セットによ
り短冊状部分23cは図示しない前記受け部材と真空吸
着ヘッド228との間に挟み込まれる。
【0166】第2切り離し機構212は、搬入された短
冊状部分23cの下側に配置されて前記繰り出し方向に
延びる左右一対の互いに平行な固定カッター231と、
このカッター231に枢軸232を介して枢着され起倒
するように回動する左右一対の可動カッター233と、
これらの可動カッター233を同期して駆動する駆動部
234とを有している。両カッター231、233の刃
部はいずれも前記切り離された短冊状部分23cの幅よ
りも長い。駆動部234は、両可動カッター233の端
部に亘って架設された連結軸235に接続されたエアー
シリンダにより形成され、このシリンダの下端部は図示
しない固定部材に回動可能に枢着されている。この第2
切り離し機構212は挟みと同様な切断作用をするよう
に構成されている。
【0167】真空吸着ヘッド228により第2切り離し
機構212上にセットされた短冊状部分23cは、その
長手方向両端部を夫々第2切り離し機構212により切
り離される。すなわち、駆動部234がそのロッド23
4aを上方に突出させるから、可動カッター233が枢
軸232を中心に図19中反時計回りに回動され、それ
によって、水平な姿勢の固定カッター231との間で前
記短冊状部分23cの長手方向両端部が夫々シャーリン
グにより切り離される。第2切り出し機構において、以
上の切断により切り離される部分23dには図19中2
点鎖線の平行斜線を付して示してある。この場合、真空
吸着ヘッド228の長手方向の両辺228cに沿って切
断が行われるので、真空吸着ヘッド228が押えた部分
は切断に伴う伸ばされることがなく、したがって、伸び
を最小限に抑制して切り出しが行われる。もとろん、こ
の切り出しが終了すると、直ちにエアーシリンダ234
がそのロッド234aを引っ込めて、次の切り離し動作
に備えて図19に示す元の状態に第2切り離し機構21
2が戻される。又、切り離されて廃材となった部分23
dは、図18に示した実施形態で既に説明したように廃
材処理用の真空吸着ヘッドを用いる等により、自動的に
除去できる。
【0168】図19に示した実施形態のトリミング装置
は、以上のようにして所定の大きさの第1シート24を
切り出すことができる。そして、この切り出し完了後に
真空吸着ヘッド228は、その下面に切り出された第1
シート24を真空吸着して上昇し、基板搬送路に供給さ
れている基板上に移動して、この基板上の両バスバー線
間に敷設し、そして、次の切り出しに備えて第1切り出
し機構211上に戻って待機するものである。
【0169】図20は、本発明において、基板2上に半
田付けされた出力取出し線が投影される領域を含む領域
に敷設される短冊状の多層シートを、2層にした例を示
している。この多層シートのうち基板2の太陽電池3に
接する第1シート24には、未硬化のEVA封止用シー
トが用いられ、この上に積層された第2シート74には
ガラス不織布が用いられている。この第2シート74に
は真空ラミネータでの封止に伴って溶けるEVA封止用
シートが含浸される。この第2シート74の移送は前記
第2シートセット装置13で行えばよい。なお、この実
施形態において、以上説明した点以外の構成は、前記第
1実施形態と同じである。
【0170】図21は、本発明において、第1作業ステ
ージで基板上に敷設する複数枚のシートを一枚一枚敷設
して多層シートとすることに代えて、予め多層シートと
して敷設する際にその多層シートを得る実施形態を示し
ている。
【0171】すなわち、この実施形態は例えば3層の多
層シートを一台のトリミング部で切断して得る例を示し
ている。図21に示されるように第1トリミング部21
のプレス部としてのダイセット21aの入側には、未硬
化のEVA製シートをロール状に巻いた第1層用のロー
ル状第1基シート23Aと、同様に未硬化のEVA製シ
ートをロール状に巻いた第3層用のロール状第1基シー
ト23Bと、これら両シート23A、23B間に位置し
てテドラーシートをロール状に巻いた第2層用のロール
状第2基シート73とが夫々配置されている。
【0172】これら各基シート23A、23B、73か
ら繰り出された夫々の繰り出し部分23b、73bはい
ずれも、入側駆動ローラ25およびピンチローラ26間
で合流して上下3層に重なって上型39と下型32との
間に供給される。したがって、第1トリミング部21で
の上型39と下型32は、3層の短冊状多層シートをプ
レス打抜きによって一度に得ることができる。又、この
多層シートは第1移送ヘッド22で下型32上に押えら
れた状態で、シート加熱ごて66(図示しないが図5参
照)により適当時間加熱することで、3枚の各シート2
3b、73bを互いに接着できるので、引続く第1移送
ヘッド22での真空吸着により積層状態が分離すること
がなく、基板搬送路の基板の所定位置に多層シートを同
時に移送することが可能である。
【0173】このような構成を採用する場合には第1作
業ステージでの工程を減少できるので、より作業時間を
短くするのに有効である。この構成の採用において、第
2層のテドラーシートからなる第2基シート73には、
第1、第3のEVA製基シート23A、23Aよりも狭
い幅のものを使用して、入側駆動ローラ25およびピン
チローラ26間で合流させることで、第1実施形態と同
様な多層シートを得ることができるが、各シート23
A、23A、73は同じ幅であってもよい。なお、以上
の点以外の構成は、図21に示されない部分を含めて第
1実施形態と同じ構成であるから、同一構成部分には同
一符号を付してその説明を省略する。
【0174】図22は、本発明において、第1作業ステ
ージで基板上に敷設する複数枚のシートを一枚一枚敷設
して多層シートとすることに代えて、予め多層シートと
して敷設する際にその多層シートを得る他の実施形態を
示している。
【0175】すなわち、この実施形態は例えば3層の多
層シートを一台のトリミング部で切断して得る例を示し
ている。図22に示されるように第1トリミング部21
のプレス部としてのダイセット21aの入側には、予め
3層にした基シートをロール状に巻いた多層基シート1
91が配置されている。この3層の基シート191は、
テドラーシート製の第2層用第2基シート73を、その
両面から未硬化のEVA製の第1層、第3層用の第1、
第3の基シート23A、23Aでサンドイッチした構成
であり、その多層の繰り出し部分は入側駆動ローラ25
およびピンチローラ26間を通って上型39と下型32
との間に供給される。したがって、第1トリミング部2
1での上型39と下型32は、3層の短冊状多層シート
をプレス打抜きによって一度に得ることができる。又、
この多層シートは第1移送ヘッド22で下型32上に押
えられた状態で、シート加熱ごて66(図示しないが図
5参照)により適当時間加熱することで、3枚の各シー
トを互いに接着できるので、引続く第1移送ヘッド22
での真空吸着により積層状態が分離することがなく、基
板搬送路の基板の所定位置に多層シートを同時に移送す
ることが可能である。
【0176】このような構成を採用する場合には第1作
業ステージでの工程を減少できるので、より作業時間を
短くするのに有効である。この構成の採用において、第
2層のテドラーシートからなる第2基シート73には、
第1、第3のEVA製基シート23A、23Aよりも狭
い幅のものを使用すると、第1実施形態と同様な多層シ
ートを得ることができるが、各シート23A、23A、
73は同じ幅であってもよい。なお、以上の点以外の構
成は、図22に示されない部分を含めて第1実施形態と
同じ構成であるから、同一構成部分には同一符号を付し
てその説明を省略する。
【0177】なお、本発明において、封止用の軟質な第
1、第3、第4のロール状基シート23、73、14
5、又は前記多層基シート191を繰り出す際の剥離性
をよりよくするために、剥離シートを積層したものをロ
ール状に巻いた構成の基シートとすることができる。
又、本発明において曲げ成型された出力取出し線は真空
吸着ヘッドではなく、チャッキング機構を用いて、それ
により出力取出し線を掴んで移送し基板に敷設された多
層シート上に載置させてもよい。又、本発明において、
基板上に短冊状の封止用又は絶縁用のシートを敷設する
際に、画像処理により得た移送ヘッド又は基板搬送路上
に基板の位置のデータに基づいて、これら移送ヘッド又
は基板の位置を補正して、より正確にシートを基板上に
敷設できるようにすることもできる。
【0178】
【発明の効果】本発明は、以上説明した形態で実施さ
れ、以下に記載される効果を奏する。
【0179】請求項1の発明によれば、出力取出し線を
基板上のリード線に接続する際の基板に対する養生部材
を、基板上に積層された第1シートと第2シートの多層
シートで兼ねるとともに、リード線に接続された出力取
出し線をその接続部を支点として反転させ基板上から退
避させたり基板上に戻したりする作業を要することがな
く、しかも、リード線への接続後に基板上において出力
取出し線を垂直上方に折り曲げる作業も省略できるか
ら、生産性及び品質の向上に貢献できる光電変換モジュ
ールの出力取出し線取付け方法を提供できる。
【0180】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
方法を自動で実施する自動機を実現したから、光電変換
モジュールの生産性及び品質の向上に貢献できる光電変
換モジュールの出力取出し線取付け装置を提供できる。
【0181】請求項3の発明によれば、基シートを所定
の大きさに切断する際に、移送ヘッドの重量により基シ
ートをたるみのない状態に押えて切断できるとともに、
基シートが軟質材料である場合にも、その切断に伴う伸
びを最小限に止めて切り出されたシートの寸法精度を高
く保持できる。
【0182】請求項4の発明によれば、移送ヘッドによ
りシートを抑えた状態でプレス部の上型と下型とにより
シートを所定形状に打抜くことができるとともに、移送
ヘッドが真空吸着ヘッドである場合には、プレス部での
打抜きにより得たシートと真空吸着ヘッドとの位置関係
にずれを生じることなく、速やかに前記打抜きにより得
たシートを真空吸着して移送できる。
【0183】請求項5の発明によれば、トリミング部の
入口側と出口側の駆動ローラの速度差により、ロール状
基シートの繰り出し部分にその移動方向に沿う張りを与
えた状態で、この繰り出し部分から所定の大きさのシー
トを切り出すことができるので、切断されるシートの大
きさに不揃いが生じることが少なく、シートを所定の大
きさに切り出し易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る太陽電池モジュー
ルの出力取出し線取付け装置を備える封止前準備装置の
レイアウトを示す平面図。
【図2】図1の封止前準備装置が備える第1シートセッ
ト装置を概略的に示す図。
【図3】(A)は図2の第1シートセット装置が備える
第1トリミング部を図2中Z−Z線に沿って示す断面
図。(B)は同第1トリミング部の平面図。
【図4】図2の第1シートセット装置が備える第1移送
ヘッドを図2中矢印Y方向から見て示す図。
【図5】(A)は図2の第1シートセット装置が備える
第1移送ヘッドを一部断面して示す側面図。(B)は同
第1移送ヘッドの下面図。
【図6】図2の第1シートセット装置が備える出側駆動
ローラを示す正面図。
【図7】図2の第1シートセット装置により打抜きが施
された第1基シートの繰り出し部分を示す平面図。
【図8】図1の封止前準備装置が備える第2シートセッ
ト装置を概略的に示す図。
【図9】図1の封止前準備装置が備える取出し線セット
装置を概略的に示す断面図。
【図10】(A)(B)(C)は図9の取出し線セット
装置による出力取出し線の折り曲げ加工をその加工順序
にしたがって示す断面図。
【図11】図10(A)中X−X線に沿って示す断面
図。
【図12】第1及び第2のシートセット装置を経た基板
の断面とともに図9の取出し線セット装置が備える第3
移送ヘッドを示す図。
【図13】(A)は図1の封止前準備装置が備える第4
シートセット装置の第3トリミング部を示す断面図。
(B)は同第3トリミング部の平面図。
【図14】(A)は図1の封止前準備装置が備える第3
シートセット装置の第4トリミング部を示す断面図。
(B)は同第4トリミング部の平面図。
【図15】(A)は図1の封止前準備装置が備える第5
シートセット装置の第5トリミング部を示す断面図。
(B)は同第5トリミング部の平面図。
【図16】太陽電池モジュールの基板とこの基板上に形
成された太陽電池上に積層される各部品とを分解して示
す斜視図。
【図17】(A)は本発明の第2実施形態に係る太陽電
池モジュールの出力取出し線取付け装置を備える封止前
準備装置において、基シートの繰り出し部分から所定の
大きさのシートを切り出す際の手順を示す概略平面図。
(B)は図17(A)中矢印W方向から見て示す図。
【図18】(A)は本発明の第3実施形態に係る太陽電
池モジュールの出力取出し線取付け装置を備える封止前
準備装置において、基シートの繰り出し部分から所定の
大きさのシートを切り出す際の他の手順を示す概略平面
図。(B)は図18(A)中矢印V方向から見て示す
図。
【図19】本発明の第4実施形態に係る太陽電池モジュ
ールの出力取出し線取付け装置を備える封止前準備装置
において、基シートの繰り出し部分から所定の大きさの
シートを切り出すのに使用するトリミング装置の概略を
示す斜視図。
【図20】本発明の第5実施形態に係る太陽電池モジュ
ールの出力取出し線取付け装置を備える封止前準備装置
において、第1及び第2のシートセット装置を経た基板
の断面とともに取出し線セット装置が備える第3移送ヘ
ッドを示す図。
【図21】本発明の第6実施形態に係る太陽電池モジュ
ールの出力取出し線取付け装置を備える封止前準備装置
の第1シートセット装置を概略的に示す図。
【図22】本発明の第7実施形態に係る太陽電池モジュ
ールの出力取出し線取付け装置を備える封止前準備装置
の第1シートセット装置を概略的に示す図。
【符号の説明】
1…太陽電池モジュール(光電変換モジュール) 2…太陽電池(光電変換部) 3…基板 4…バスバー(リード線) 11…基板搬送路 12…第1シートセット装置 13…第2シートセット装置 14…取出し線セット装置 21…第1トリミング装置 21a…第1トリミング装置のダイセット(プレス部) 22…第1移送ヘッド 22a…第1移送ヘッドの吸気孔 23、23A、23B…第1基シート 23a…第1基シートのロール部 23b…第1基シートの繰り出し部分 24…封止用第1シート 25…入側駆動ローラ 26…ピンチローラ 28…出側駆動ローラ 28a…出側駆動ローラの中間ローラ部分 28b…出側駆動ローラの端側ローラ部分 32…下型 36…上型ホルダ 36a…上型ホルダの通孔 39…上型 39a…上型の通孔 71…第2トリミング部 72…第2移送ヘッド 73…第2基シート 73a…第2基シートのロール部 73b…第2基シートの繰り出し部分 74…絶縁用第2シート 81…カッター 82…プレス部 83…熱圧着部 84…第3移送ヘッド 85…基出力取出し線 85a…基出力取出し線のロール部 85b…基出力取出し線の繰り出し部分 86…出力取出し線 86a…出力取出し線の段差部 86b…出力取出し線の端子接続部
フロントページの続き (72)発明者 近藤 譲 滋賀県大津市比叡辻2丁目1番1号 鐘淵 化学工業株式会社滋賀工場内 Fターム(参考) 5F051 AA05 BA14 CB30 EA17 FA02 GA03 JA04 JA05 JA20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一枚の封止用第1シート及び
    このシートに積層される絶縁用第2シートを、これらの
    夫々に対応する第1基シート及び第2基シートから個別
    に所定寸法に切断して得る第1工程と、 一面に光電変換部が設けられているとともに正負一対の
    リード線が前記光電変換部のバス領域に半田付けされて
    いる基板の前記一面上に、前記第1工程で得た前記両シ
    ートの両端を前記リード線に近接させて前記両リード線
    間に前記両シートを敷設する第2工程と、 ロール状に巻かれた基出力取出し線の繰り出し部分を所
    定長さに切断し、この切断により得た出力取出し線を所
    定形状に折り曲げてから積層された前記シート上に載置
    するとともに、この出力取出し線の一端部を前記正負一
    対のリード線に接続する第3工程と、を具備することを
    特徴とする光電変換モジュールの出力取出し線取付け方
    法。
  2. 【請求項2】 一面に光電変換部が設けられているとと
    もに正負一対のリード線が前記光電変換部のバス領域に
    半田付けされている基板を、前記一面を上にした姿勢で
    下側から支持して搬送する基板搬送路と、 この基板搬送路に対しその幅方向に並べて設置され、封
    止用第1シートを第1基シートから所定寸法に切断して
    得る第1トリミング部、及びこの第1トリミング部と前
    記基板搬送路に供給されている前記基板とにわたって往
    復移動可能な第1移送ヘッドを備え、前記第1トリミン
    グ部で切断して得た前記第1シートを、その両端が前記
    リード線に近接するように前記第1移送ヘッドにより前
    記基板上に移送して前記両リード線間に敷設する第1シ
    ートセット装置と、 前記基板搬送路に対しその幅方向に並べて設置され、絶
    縁用第2シートを第2基シートから所定寸法に切断して
    得る第2トリミング部、及びこの第2トリミング部と前
    記基板搬送路に供給されている前記基板とにわたって往
    復移動可能な第2移送ヘッドを備え、前記第2トリミン
    グ部で切断して得た前記第2シートを、その両端が前記
    リード線に近接するように前記第2移送ヘッドにより前
    記基板上に移送して前記両リード線間に敷設して前記第
    1シート上に積層する第2シートセット装置と、 前記基板搬送路に対しその幅方向に並べられるとともに
    前記第2シートセット装置よりも基板搬送方向下流側に
    設置され、ロール状に巻かれた基出力取出し線の繰り出
    し部分を所定長さに切断するカッター、このカッターで
    切断して得た出力取出し線を所定形状に折り曲げるプレ
    ス部、及び半田加熱手段を有して前記プレス部と前記基
    板搬送路に供給されている前記基板とにわたって往復移
    動可能な第3移送ヘッドを備え、このヘッドによりプレ
    ス加工された出力取出し線を移送して積層されている前
    記シート上に載置するとともに、この出力取出し線の一
    端部を前記半田加熱手段による加熱で前記正負一対のリ
    ード線に半田付け接続する取出し線セット装置と、を具
    備することを特徴とする光電変換モジュールの出力取出
    し線取付け装置。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2の移送ヘッドのシート接
    触面は、それが移送するシートの大きさより少し小さく
    形成されていて、このヘッドで該当する基シートを押え
    た状態で前記第1、第2の各シートセット装置の前記ト
    リミング部が前記第1、第2の基シートの切断をするこ
    とを特徴とする請求項2に記載の光電変換モジュールの
    出力取出し線取付け装置。
  4. 【請求項4】 前記第1、第2のトリミング部は、上型
    と下型とを有してシートを打抜き加工するプレス部を備
    えるとともに、前記下型と対向しかつ前記移送ヘッドが
    挿脱される通孔を前記上型が有して、前記下型上面への
    前記移送ヘッドによるシート押えを可能としたことを特
    徴とする請求項2又は3に記載の光電変換モジュールの
    出力取出し線取付け装置。
  5. 【請求項5】 前記第1、第2のトリミング部は、その
    入側に前記シートの繰り出し部分を挟んで送る入側駆動
    ローラ及びピンチローラを有しているとともに、出側に
    前記シートの繰り出し部分を下から支えて回転する出側
    駆動ローラを有し、かつ、前記シートの繰り出し部分に
    与える前記出側駆動ローラの送り速度を前記入側駆動ロ
    ーラの送り速度より少し速くしたことを特徴とする請求
    項2〜4のうちのいずれか1項に記載の光電変換モジュ
    ールの出力取出し線取付け装置。
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