JP2001265094A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001265094A
JP2001265094A JP2000079931A JP2000079931A JP2001265094A JP 2001265094 A JP2001265094 A JP 2001265094A JP 2000079931 A JP2000079931 A JP 2000079931A JP 2000079931 A JP2000079931 A JP 2000079931A JP 2001265094 A JP2001265094 A JP 2001265094A
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charging
image
photoreceptor
latent image
developing
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JP2000079931A
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English (en)
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Hideki Kamiyama
山 英 樹 上
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電チャージャに先行通電することなく、帯
電変動をなくし画像形成の濃度ムラを防止する。 【解決手段】 荷電した感光体を露光して潜像を形成し
潜像を可視像に現像する画像形成装置において、潜像を
形成した回数Nを計測し、感光体の荷電の休止継続時間
Tを計測し、回数Nが大きくしかも休止継続時間T=H
が長いと感光体の荷電のための電流目標値Icoを、定常
値−560μAから−700μAに上げる。上げてから
所定周期より短い周期で所定回数ns=50以上の潜像
形成を繰返した後、電流目標値Icoを、定常値−560
μAに戻す(図5)。もう1つの態様では、−700μ
Aに上げての潜像形成回数をnとすると、N,H,nを
電流算出式に代入して電流目標値を算出する(図6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機,プリン
タ,FAXなどの画像形成装置に係り、詳しくは、感光
体,これを荷電する帯電手段,荷電した感光体を露光し
て潜像を形成する手段、および、潜像を可視像に現像す
る現像手段を備える画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】例えば、帯電手段としてもっとも良く知ら
れたコロナ放電器による感光体コロナ帯電は、前回の放
電から長い時間が経過すると、次の放電の初期に放電が
不安定になり、感光体の帯電が変動して画像上白帯また
は黒帯が発生する事がある。これは、ハーフトーン画像
で顕在化しやすい。
【0003】そこで、実開平4−55046号公報の放
電むら防止装置では、画像形成動作前にコロナ放電器を
放電させ、放電ムラを低減させようとしている。特開平
4−14059号公報の帯電変動防止方法は、感光体の
休止時間と使用開始からの経過時間に応じて照明光量ま
たは露光光量を補正する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、画像形成動
作に先行してコロナ放電器を放電させる従来例では、そ
のために放電時間が必要になり、画像形成動作の開始が
遅くなるといった副作用が生じる。感光体の休止時間と
使用開始からの経過時間に応じて照明光量または露光光
量を補正する帯電変動防止方法では、コロナ放電器の不
安定な放電による画像の濃度ムラを十分に補償すること
ができない。
【0005】本発明は、特別な時間をとる必要がなく、
濃度ムラの解消を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)感光体(41
4),これを荷電する帯電手段(419),荷電した感
光体を露光して潜像を形成する手段(441〜44
6)、および、潜像を可視像に現像する現像手段(42
0)を備える画像形成装置において、前記潜像を形成し
た回数(N)を計測する手段(10)、および、該回数
(N)が多いと前記帯電手段による感光体の荷電のため
の投与電力(Ico)を上げる手段(10)、を備えるこ
とを特徴とする画像形成装置。
【0007】なお、理解を容易にするためにカッコ内に
は、図面に示し後述する実施例の対応要素または対応事
項の符号を、参考までに付記した。以下も同様である。
【0008】潜像を形成した回数(N)が多くなると、
長い休止時間後に感光体に帯電むらが現われやすくなる
が、潜像を形成した回数(N)が多いと帯電手段による
感光体の荷電のための投与電力(Ico)を上げることに
より、縦白帯,黒帯等の異常画像が表われる事がなくな
り、同時に、投与電力(Ico)のアップを回数(N)が
多い場合に限定することにより、投与電力(Ico)を上
げることに対する副作用である帯電手段の劣化,放電生
成物の発生も抑えることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】(2)感光体(414),これを
荷電する帯電手段(419),荷電した感光体を露光し
て潜像を形成する手段(441〜446)、および、潜
像を可視像に現像する現像手段(420)を備える画像
形成装置において、前記帯電手段(419)による感光
体の荷電の休止継続時間(T)を計測する手段(1
0)、および、休止継続時間(T=H)が長いと前記帯
電手段による感光体の荷電のための投与電力(Ico)を
上げる手段(10)、を備えることを特徴とする画像形
成装置。
【0010】感光体の荷電の休止継続時間(T=H)が
長くなると、荷電回数(N)が多くなった感光体に帯電
むらが現われやすくなるが、休止継続時間(T=H)が
長いと帯電手段による感光体の荷電のための投与電力
(Ico)を上げることにより、縦白帯,黒帯等の異常画
像が表われる事がなくなり、同時に、投与電力(Ico)
のアップを休止継続時間(T=H)が長い場合に限定す
ることにより、投与電力(Ico)を上げることに対する
副作用である帯電手段の劣化、放電生成物の発生も抑え
ることができる。
【0011】(3)感光体(414),これを荷電する
帯電手段(419),荷電した感光体を露光して潜像を
形成する手段(441〜446)、および、潜像を可視
像に現像する現像手段(420)を備える画像形成装置
において、前記潜像を形成した回数(N)を計測する手
段(10),前記帯電手段(419)による感光体の荷
電の休止継続時間(T)を計測する手段(10)、およ
び、該回数(N)が多くしかも休止継続時間(T=H)
が長いと前記帯電手段による感光体の荷電のための投与
電力(Ico)を上げる手段(10)、を備えることを特
徴とする画像形成装置。
【0012】潜像を形成した回数(N)が多くしかも長
い休止継続時間(T=H)が経過した後の画像形成動作
時に、感光体の荷電のための投与電力(Ico)を上げる
ことにより、縦白帯,黒帯等の異常画像を防止すると同
時に、投与電力(Ico)を上げることに対する副作用で
あるワイヤの劣化,放電生成物の発生も抑えることがで
きる。
【0013】(4)前記感光体の荷電のための投与電力
(Ico)を上げる手段(10)は、投与電力(Ico)を
上げてから所定周期より短い周期で所定回数以上の潜像
形成を繰返した後、投与電力を定常値に戻す、上記
(1),(2)または(3)の画像形成装置。
【0014】帯電手段の放電ムラによって画像が劣化す
る場合でも、続けて数十枚の画像形成をすると、図8に
示すように、画像の劣化がなくなって行く。図8に示す
場合では、50回以上の画像形成によって、劣化がなく
なる。そこで50回未満の画像形成の間は高電力投与に
よって画像の劣化を抑止し、50回以上になると投与電
力を高値から定常値に戻すことにより、画像の劣化はな
く、しかも、投与電力(Ico)を上げることに対する副
作用であるワイヤの劣化、放電生成物の発生も最小限に
抑えることができる。
【0015】(5)感光体(414),これを荷電する
帯電手段(419),荷電した感光体を露光して潜像を
形成する手段(441〜446)、および、潜像を可視
像に現像する現像手段(420)を備える画像形成装置
において、前記潜像を形成した回数(N)を計測する手
段(10),前記帯電手段(419)による感光体の荷
電の休止継続時間(T)を計測する手段(10)、およ
び、潜像を形成した回数(N)が設定値(Ns)以上か
つ休止継続時間(T)が設定値(Hs)以上で感光体を
荷電するとき前記帯電手段による感光体の荷電のための
投与電力(Ico)を定常値(Is)より高い値(Id)
とし、それから、短い時間間隔で設定回数(ns)の潜
像形成をすると、前記帯電手段による感光体の荷電のた
めの投与電力(Ico)を定常値(Is)に戻す制御手段
(10:図5)、を備えることを特徴とする画像形成装
置。
【0016】潜像を形成した回数(N)が設定値(N
s)以上かつ休止継続時間(T=H)が設定値(Hs)
以上で感光体を荷電するとき前記帯電手段による感光体
の荷電のための投与電力(Ico)を定常値(Is)より
高い値(Id)とし、設定値(Ns)未満の画像形成の
間は高電力投与によって画像の劣化を抑止し、設定値
(Ns)以上になると投与電力を高値から定常値に戻す
ことにより、画像の劣化はなく、しかも、投与電力(I
co)を上げることに対する副作用であるワイヤの劣化,
放電生成物の発生も最小限に抑えることができる。
【0017】(6)感光体(414),これを荷電する
帯電手段(419),荷電した感光体を露光して潜像を
形成する手段(441〜446)、および、潜像を可視
像に現像する現像手段(420)を備える画像形成装置
において、前記潜像を形成した延べ回数(N)を計測す
る手段(10),前記帯電手段(419)による感光体
の荷電の休止継続時間(T)を計測する手段(10),
前記帯電手段による感光体の荷電のための投与電力(I
co)を定常値(Is)より高い値(Id)としてから潜
像を形成した回数すなわち高電力荷電回数(n)を計測
する手段(10)、および、前記延べ回数(N)が大き
いと高く、前記休止継続時間(H)が長いと高く、前記
高電力荷電回数(n)が大きいと低い、前記帯電手段に
よる感光体の荷電のための投与電力(Ica)を求める制
御手段(10:図6)、を備えることを特徴とする画像
形成装置。
【0018】前記延べ回数(N)が大きいと高く、前記
休止継続時間(T=H)が長いと高く、前記高電力荷電
回数(n)が大きいと低い、前記帯電手段による感光体
の荷電のための投与電力(Ica)を求めて帯電手段に給
電することにより、画像の劣化はなく、しかも、投与電
力(Ico)を上げることに対する副作用であるワイヤの
劣化、放電生成物の発生も最小限に抑えることができ
る。投与電力(Ico)を、パラメータ(N),(T=
H)および(n)に応じて、高品質画像形成を実現しし
かも投与電力(Ico)を上げることに対する副作用であ
るワイヤの劣化,放電生成物の発生も最小限に抑える値
に、細かく設定できる。
【0019】(7)前記制御手段(10)は、求めた投
与電力(Ica)が定常値(Is)未満のときは、定常値
(Is)を投与電力(Ico)に設定し、所定高電力(I
d)を超えるときは所定高電力(Id)を投与電力(I
co)に設定する、上記(6)の画像形成装置。
【0020】投与電力(Ico)を、高品質画像形成に所
要でありしかも投与電力(Ico)を上げることに対する
副作用であるワイヤの劣化,放電生成物の発生も最小限
に抑える範囲内に制限することができる。この範囲内で
は、投与電力(Ico)を、パラメータ(N),(T=
H)および(n)に応じて細かく設定できる。
【0021】(8)像担持体(414)及びこれに対向
して設けられたコロナ放電器(419)を有する画像形
成装置において、該コロナ放電器(419)に供給され
る電流値(Ico)が可変であることを特徴とする画像形
成装置。
【0022】(9)上記(8)に記載の画像形成装置に
おいて、前回の画像形成動作からの経過時間(T)を検
知する手段を有し、該検知手段によって検知された値が
あらかじめ決められた値以上の場合、通常の画像形成動
作時の放電電流よりも大きな電流値でコロナ放電器を動
作させることを特徴とする画像形成装置。
【0023】(10)上記(9)に記載の画像形成装置
において、あらかじめ決められた枚数あるいは作像時間
通常の放電電流値よりも大きな電流値で放電した後、通
常の放電電流値に戻すことを特徴とする画像形成装置。
【0024】上記(8),(9)および(10)によれ
ば、コロナ放電器(419)に供給される電流値を可変
とし、前回の画像形成動作からあらかじめ決められた時
間(Hs)以上経過した後の画像形成動作時に、通常の
画像形成動作時の放電電流(Is)よりも大きな電流値
(Id)で帯電させることにより、縦白帯,黒帯等の異
常画像を防止すると同時に、電流値を上げることに対す
る副作用であるワイヤの劣化,放電生成物の発生も最小
限に抑えることができる。
【0025】本発明の他の目的および特徴は図面を参照
した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0026】
【実施例】図1に、本発明の一実施例を示す。この実施
例はデジタルカラー複写機である。このカラー複写機
は、カラー画像読取装置(以下、カラースキャナとい
う)200、カラー画像記録装置(以下、カラープリン
タという)400、給紙バンク(482,483)等で
構成されている。
【0027】カラースキャナ200は、コンタクトガラ
ス121上の原稿4の画像を照明ランプ122、ミラー
群123a,b,c、及びレンズ124を介してカラー
センサ125に結像して、原稿4のカラー画像情報を、
例えばRed,Green,Blue(以下、それぞれ
R,G,Bという)の色分解光毎に読み取り、電気的な
画像信号に変換する。ここで、カラーセンサ125は、
本例ではR,G,Bの色分解手段とCCDのような光電
変換素子で構成され、原稿4の画像を色分解した3色の
カラー画像を同時に読み取っている。そして、このカラ
ースキャナ200で得たR,G,Bの色分解画像信号強
度レベルをもとにして、図示しない画像処理部で色変換
処理を行い、Black(以下、Bkという),Yel
low(以下、Yという),Cyan(以下、Cとい
う),Magenta(以下、Mという)のカラー画像
データを得る。
【0028】上記Bk,Y,C,Mのカラー画像データ
を得るためのカラースキャナ200の動作は次のとおり
である。後述のカラープリンタ400の動作とタイミン
グを取ったスキャナスタ−ト信号を受けて、照明ランプ
205及びミラー群204A〜C等からなる光学系が矢
印右方向へ原稿180を走査し、1回の走査毎に1色の
カラー画像データを得る。この動作を合計4回繰り返す
ことによって、例えばレッド、グリーン、ブルー(以
下、それぞれ「R」、「G」、「B」という)の色分解
光ごとに読み取り、電気的な画像信号に変換する。ある
いは、R、G,Bの画像データがメモリに格納される。
図示しないメモリを用いる場合は、1度の走査でRGB
3色の画像データを得る。そして、その都度カラープリ
ンタ400で順次顕像化しつつ、これを重ねあわせて最
終的な4色フルカラー画像を形成する。
【0029】そして、このカラースキャナで得たR、
G、Bの色分解画像信号の強度レベルをもとにして、図
示しない画像処理部で色変換処理を行い、ブラック、シ
アン、マゼンタ、イエロー(以下、それぞれ「Bk」、
「Y」、「C」、「M」という)の画像データを得る。
【0030】上記カラープリンタ400は、像担持体と
しての感光体ドラム414、書き込み光学ユニット44
1〜446、リボルバ現像ユニット420、中間転写ユ
ニット500、2次転写ユニット600、定着装置42
3等で構成されている。
【0031】上記感光体ドラム414は矢印の反時計方
向に回転し、その周りには、感光体クリ−ニング装置4
21、除電ランプ414M、帯電チャージャ419、電
位センサ415D、リボルバ現像ユニット420の選択
された現像器、現像濃度パタ−ン検知器414P、中間
転写ユニット500、2次転写ユニット600などが配
置されている。
【0032】書き込み光学ユニット441〜446は、
カラースキャナ200からのカラー画像データを光信号
に変換して、帯電チャージャ419によって一様に帯電
された感光体ドラム414の表面に、原稿の画像に対応
したレーザ光Lを照射して光書き込みを行い、感光体ド
ラム414の表面に静電潜像を形成する。この書き込み
光学ユニットは、例えば、光源としての半導体レーザ、
レーザ発光駆動制御部、ポリゴンミラー443とその回
転用モータ444、f/θレンズ、反射ミラー446な
どによって構成されている。
【0033】また、上記リボルバ現像ユニット420
は、Bkトナーを用いるBk現像器420K,Yトナー
を用いるY現像器420Y、Cトナーを用いるC現像器
420C,Mトナーを用いるM現像器420M、及びユ
ニット全体を回転させる現像リボルバ駆動部などによっ
て構成されている。このリボルバ現像ユニット420に
設置された各現像器420K〜420Cは、静電潜像を
現像するために現像材の穂を感光体ドラム414の表面
に接触させて回転する現像材担持体としての現像スリー
ブ420KS〜420CSと、現像剤を汲み上げて攪拌
するために回転する現像剤パドル、及び現像スリーブを
矢印で示す時計方向に回転させる現像スリーブ駆動部な
どで構成されている。
【0034】この実施例では、各現像器420K〜42
0C内のトナーはフェライトキャリアとの攪拌によって
負極性に帯電され、また、各現像スリーブには図示しな
い現像バイアス印加手段としての現像バイアス電源によ
り負の直流電圧Vdc(直流成分)に交流電圧Vac
(交流成分)が重畳された現像バイアス電圧が印可さ
れ、各現像スリーブが感光体ドラム414の金属基体層
に対して所定電圧にバイアスされている。
【0035】カラー複写機本体の待機状態では、リボル
バ現像ユニット420はBk現像器420Kが現像位置
に位置するホームポジションで停止しており、コピース
タートキーが押されると、感光体ドラム原稿が像データ
の読み取りを開始し、そのカラー画像データに基づい
て、レーザ光Lによる光書き込みすなわち静電潜像形成
が始まる(以下、Bk画像データによる静電潜像を「B
k静電潜像」という。Y、C、Mについても同様)。
【0036】このBk静電潜像の先端部から現像可能に
すべく、Bk現像位置に静電潜像の先端部が到達する前
に、Bk現像スリーブの回転を開始してBk静電潜像を
Bkトナーで現像する。そして、以後Bk静電潜像の現
像動作を続けるが、Bk静電潜像の後端部がBk現像位
置を通過した時点で、速やかに次の色の現像機が現像位
置に来るまで、リボルバ現像ユニット420が回転す
る。これは少なくとも、次の画像データによる静電潜像
の先端部が現像位置に到達する前に完了させる。
【0037】図2には、主に中間転写ユニット500お
よび2次転写ユニット600を拡大して示す。中間転写
ユニット500は、後述する複数のローラに張架された
中間転写体である中間転写ベルト501などで構成され
ている。この中間転写ベルト501の周りには、2次転
写ユニット600の転写材担持体である2次転写ベルト
601、2次転写電荷付与手段である2次転写バイアス
ローラ605、中間転写体クリーニング手段であるベル
トクリーニングブレード504、潤滑剤塗布手段である
潤滑剤塗布ブラシ505などが対向するように配設され
ている。
【0038】この中間転写ベルト501は、1次転写電
荷付与手段である1次転写バイアスローラ507、ベル
ト駆動ローラ508、ベルトテンションローラ509、
2次転写対向ローラ510,クリーニング対向ローラ5
11、及びアースローラ512に張架されている。各ロ
ーラは導電性材料で形成され、1次転写バイアスローラ
507以外の各ローラは接地されている。
【0039】また、位置検知用マークMCが中間転写ベ
ルト501の内周面に設けられている。マーク検知用セ
ンサとしての光学センサ514は、中間転写ベルト50
1が架け渡されているバイアスローラ507と駆動ロー
ラ508との間の位置に設けられる。1次転写バイアス
ローラ507には、定電流または定電圧制御された1次
転写電源801により、トナー像の重ね合わせ数に応じ
て所定の大きさの電流又は電圧に制御された転写バイア
スが印加されている。また、中間転写ベルト501は、
図示しない駆動モータによって矢印方向に回転駆動され
るベルト駆動ローラ508により、矢印方向に駆動され
る。この中間転写ベルト501は、半導体または絶縁体
で、単層または多層構造となっている。
【0040】感光体ドラム414上のトナー像を中間転
写ベルト501に転写する転写部(以下「1次転写部」
という)では、1次転写バイアスローラ507及びアー
スローラ512で中間転写ベルト501を感光体ドラム
414側に押し当てるように張架することにより、感光
体ドラム414と中間転写ベルト501との間に所定幅
のニップ部を形成している。
【0041】潤滑剤塗布ブラシ505は、板状に形成さ
れた潤滑剤としてのステアリン酸亜鉛506を研磨し、
この研磨された微粒子を中間転写ベルト501に塗布す
るものである。この潤滑剤塗布ブラシ505も、中間転
写ベルト501に対して隣接可能に構成され、所定のタ
イミングで中間転写ベルト501に接触するように制御
される。
【0042】2次転写ユニット600は、3つの支持ロ
ーラ602、603、604に張架された2次転写ベル
ト601などで構成され、中間転写ベルト501の支持
ローラ602と603間の張架部が2次転写対向ローラ
510に対して圧接可能になっている。3つの支持ロー
ラ602,603,604の一つは、図示しない駆動手
段によって回転駆動される駆動ローラであり、その駆動
ローラにより2次転写ベルト601が図中に矢印で示す
方向に駆動される。
【0043】2次転写バイアスローラ605は、2次転
写対向ローラ510との間に中間転写ベルト501と2
次転写ベルト601を挟持するように配設され、定電流
制御される2次転写電源802によって所定電流の転写
バイアスが印加される。また、上記2次転写ベルト60
1及び2次転写バイアスローラ605が、2次転写対向
ローラ510に対して圧接する位置と離間する位置とを
取り得るように、支持ローラ602及び2次転写バイア
スローラ605を矢印方向に駆動する図示しない離接機
構が設けられている。その離間位置にある2次転写ベル
ト601及び支持ローラ602を、図2に2点鎖線で示
している。
【0044】650はレジストローラ対であり、2次転
写バイアスローラ605と2次転写対向ローラ510と
に挟持された中間転写ベルト501と2次転写ベルト6
01の間に、所定のタイミングで転写材である転写紙P
を送り込む。2次転写ベルト601の定着ローラ対70
1側の支持ローラ603に張架されている部分には、転
写材除電手段である転写紙除電チャージャ606と、転
写材担持体除電手段であるベルト除電チャージャ607
とが対向している。また、2次転写ベルト601の図中
下側の支持ローラ604に張架されている部分には、転
写材担持体クリーニング手段であるクリーニングブレー
ド608が当接している。
【0045】転写紙除電チャージャ606は、転写紙に
保持されている電荷を除電することにより、転写紙自体
のこしの強さで転写紙を2次転写ベルト601から良好
に分離できるようにするものである。ベルト除電チャー
ジャ607は、2次転写ベルト601上に残留する電荷
を除電するものである。また、上記クリーニングブレー
ド608は、2次転写ベルト601の表面に付着した付
着物を除去してクリーニングするものである。
【0046】このように構成したカラー複写機におい
て、A4横送りの画像形成サイクルが開始されると、図
示しない駆動モータによって矢印で示す半時計方向に感
光体ドラム414と中間転写ベルト501は、一次転写
手段としての一次転写位置で矢印で示すように同じ線速
度で回転する。中間転写ベルト501の裏側にはマーク
MCが設けられている。このマークMCは中間転写ベル
ト501とともに移動し、マークMCが通過する所定の
通過領域には光学センサ514が不動部材に取り付けら
れている。
【0047】この光学センサ514は反射型フォトセン
サや透過型フォトセンサが用いられる。光学センサ51
4として反射型フォトセンサを用いた場合には中間転写
ベルト501に反射性のテープなどの部材を貼り、反射
型フォトセンサにて中間転写ベルト501上の反射性の
低い表面からマークMCに変わる所、あるいはマークM
Cから中間転写ベルト501上の反射性の低い表面に変
わる所を読めばよい。
【0048】中間転写ベルト501の回転に伴ってBk
トナー像2画面形成、Yトナー像2画面形成、Cトナー
像2画面形成、Mトナー像2画面形成が1次転写バイア
スローラ507に印加される電圧による転写バイアスに
より1次転写が行われ、最終的にBk、Y、C、Mの順
に中間転写ベルト501上に重ねてトナー像が2画面形
成される。但しこれは、複数枚の原稿が有って、あるい
は一枚の原稿であつても複数枚のコピーを取るため、2
枚上の画像形成を行う場合であり、一枚のみの画像形成
で良い場合には、中間転写ベルト501に各色トナーで
1画面が形成される。
【0049】例えばBkトナー像形成は次のように行わ
れる。帯電チャージャ419は、コロナ放電によって感
光体ドラム414の表面を負電荷で所定電位に一様に帯
電する。光学センサ514によるマークMCの検知がな
されてから一定時間後に次のようなBKの画像データに
よる光書き込みが行われる。そして、図示しない書き込
み光学ユニットにより、RGBメモリに格納された画像
データから変換されたカラー画像信号に基づいて、Bk
データのレーザ光によるラスタ露光を行う。このラスタ
像が露光されたとき、当初一様帯電された感光体ドラム
414の表面の露光された部分は、露光光量に比例する
電荷が消失し、Bk静電潜像が形成される。
【0050】このBk静電潜像に、Bk現像器420K
のBk現像ローラ420KS上の負帯電されたBkトナ
ーが接触することにより、感光体ドラム414の電荷が
残っている部分にはトナーが付着せず、電荷の無い部分
つまり露光された部分にはトナーが吸着し、静電潜像と
相似なBkトナー像が形成される。この感光体ドラム4
14上に形成されたBkトナー像は、感光体ドラム41
4と接触状態で等速駆動している中間転写ベルト501
の表面に転写される。以下、感光体ドラム414から中
間転写ベルト501へのトナー像の転写を「1次転写」
という。
【0051】上記ベルト転写後の感光体ドラム414の
表面に残留している若干の未転写残留トナーは、感光体
ドラム414の再使用に備えて、感光体クリーニング装
置421で清掃される。
【0052】以下同様に中間転写ベルト501が1周す
る毎に光学センサ514によりマークMCが検知され、
感光体ドラム414側ではBk画像形成工程の次に、B
kと同じタイミングで、つまり、光学センサ514によ
るマークMCの検知がなされてから一定時間後にY画像
データによる光書き込み、C画像データによる光書き込
み、M画像データによる光書き込みがそれぞれ行われ
る。Y画像形成工程に進むと、所定のタイミングでRG
Bメモリから変換されたY画像データの呼び出しが始ま
り、そのY画像データによるレーザ光書き込みによっ
て、感光体ドラム414の表面にY静電潜像を形成す
る。そして、先のBk静電潜像の後端部が通過した後
で、且つY静電潜像の先端部が到達する前にリボルバ現
像ユニット420の回転動作が行われ、Y現像器420
Yが現像位置にセットされ、Y静電潜像がYトナーで現
像される。
【0053】以後、Y静電潜像領域の現像を続けるが、
Y静電潜像の後端部が通過した時点で、先のBk現像器
420Kの場合と同様にリボルバ現像ユニット420の
回転動作を行い、次のC現像器420Cを現像位置に移
動させる。これもやはり次のC静電潜像の先端部が現像
位置に到達する前に完了させる。なお、C及びMの画像
形成工程については、それぞれのカラー画像データ呼び
出し、静電潜像形成、現像の動作が上述のBk、Yの工
程と同様であるので説明は省略する。
【0054】中間転写ベルト501上には、感光体ドラ
ム100上に順次形成されるBk、Y、C、Mのトナー
像が、同一面に順次位置合わせされて転写される。それ
により、中間転写ベルト501上には最大で4色が重ね
合わされたトナー像が2画面形成される。
【0055】上記画像形成動作が開始される時期に、転
写紙Pは図示しない転写紙カセット又は手差しトレイな
どの給紙部から給送され、レジストローラ対650のニ
ップで待機している。2次転写対向ローラ510及び2
次転写バイアスローラによりニップが形成された2次転
写部に中間転写ベルト501上のトナー像の先端がさし
かかる前に2次転写接離CLが作動し、2次転写ユニッ
トが中間転写ベルトに当接する。その後、転写紙Pの先
端がこのトナー像の先端に一致するようにレジストロー
ラ対650が駆動され、転写紙Pとトナー像とのレジス
ト合わせが行われる。
【0056】そして、転写紙Pが中間転写ベルト501
上のトナー像と重ねられて2次転写部を通過する。この
とき、2次転写電源802によって2次転写バイアスロ
ーラ605に印加される電圧による転写バイアスによ
り、中間転写ベルト501上の4色重ねトナー像が転写
紙上に一括転写される。これを、「2次転写」という。
【0057】そして、2次転写ベルト601の移動方向
における2次転写部の下流側に配置した転写紙除電チャ
ージャ606との対向部を通過するとき、転写紙Pは除
電され、2次転写ベルト601から剥離して定着ローラ
対423Bに向けて送られる。この定着ローラ対423
Bのニップ部でトナー像が溶融定着され、図示しない排
出ローラ対で装置本体外に送り出され、図示しないコピ
ートレイに表向きにスタックされ、フルカラーコピーを
得る。
【0058】一方、上記ベルト転写後の感光体ドラム4
14の表面は、感光体クリーニング装置421でクリー
ニングされ、図示しない除電ランプで均一に除電され
る。また、転写紙Pにトナー像を転写した後の中間転写
ベルト501の表面に残留したトナーは、図示しない離
接機構によって中間転写ベルト501に押圧されるベル
トクリーニングブレード504によってクリーニングさ
れる。
【0059】ここで、リピートコピーの時は、カラース
キャナ200の動作及び感光体ドラム414への画像形
成は、1枚目の4色目(M)の画像形成工程に引き続
き、所定のタイミングで2枚目の1色目(Bk)の画像
形成工程に進む。また、中間転写ベルト501の方は、
1枚目の4色重ねトナー像の転写紙への一括転写工程に
引き続き、表面の上記ベルトクリーニングブレード50
4でクリーニングされた領域に、2枚目のBkトナー像
がベルト転写されるようにする。その後は、1枚目と同
様動作になる。
【0060】以上は、4色フルカラーコピーを得るコピ
ーモードであったが、3色コピーモード、2色コピーモ
ードの場合は、指定された色と回数の分について、上記
同様の動作を行うことになる。また、単色コピーモード
の場合は、所定枚数が終了するまでの間、リボルバ現像
ユニット420の所定色の現像器のみを現像動作状態に
して、ベルトクリーニングブレード504を中間転写ベ
ルト501に押圧させた状態のままの位置にしてコピー
動作を行う。
【0061】以上の画像形成動作において、帯電チャー
ジャ419によるコロナ帯電は、前回の放電から時間が
経過すると、次の放電の初期に放電が不安定になり、画
像上白帯または黒帯が発生する事がある。これは、ハー
フトーン画像で顕在化しやすい。この不安定な状態は、
ワイヤに加える電流値を大きくすることによって改善す
ることができる。帯電チャージャ419のコロナ放電の
電流値と、白黒帯の発生状態を表したのが図7である。
これは、通常の電流値−560μA(定常値)で、50
K枚(50×1000枚)の単色コピー動作を行った時
点の帯電チャージャ(50K枚CH)及び新品状態の帯
電チャージャ(NeWCH)それぞれに対し、電流値を
振って画像を評価したものである。その際、コピー間隔
を1日としたもの、連続的にとったものの2通り評価し
た。これより、感光体および帯電チャージャの使用開始
初期には、コピー間隔を1日とあけても、電流値によら
ず画像は良好であるが、50K枚まで使用したのちで
は、画像が劣化し、特に1日おきに画像を出した場合こ
れが顕著になっている。
【0062】この例では、電流値を−700μA以上で
あれば、1日おいたあとの状態でも画像上ほぼ気になら
ないレベル(ランク4.5)になる。ここでは、−56
0μA通電が定常電力値の投与であり、−700μA通
電が高電力値の投与である。ところが、電流値を−70
0μAと大きくすると、オゾン等の放電生成物の発生の
増加、ワイヤ劣化の促進という副作用が生じてしまう。
【0063】そこで本実施例では、放電電流値を変える
ことができるようにしておき、通常の使用時には、低め
の定常電流値(−560μA)としておき、使用枚数が
多くしかもコピー間隔があいた後の使用時には高めの電
流値(−700μA)として、必要なときにのみ電流値
を大きくするようにした。これによって、ワイヤの劣化
を必要最低限に抑えることができる。
【0064】また、この電流値を上げた状態をどこまで
続けるかであるが、それを説明するのが図8である。こ
れは、同じく50K枚使用した帯電チャージャで、−5
60μAの電流値で1日間隔を開けた後コピーを連続1
00枚とったときの画像ランクである。このように、1
枚目の画像が最も悪く、徐々に画像は回復していき、5
0枚程度でランク4.5となっている。すなわち、50
枚目までが画像として改善すべき範囲であるので、ここ
までは電流を−700μAに上げてやることによって画
像を改善し、それ以降は通常の電流値−560μAに戻
して、ワイヤの劣化を抑える。
【0065】図3に、図1に示す複写機の電気システム
の概要を示す。図3はメインコントローラ10を中心
に、複写機の制御装置を図示したものである。メインコ
ントローラ10は、複写機全体を制御する。メインコン
トローラ10には、オペレータに対する表示と、オペレ
ータからの機能設定入力制御を行う操作/表示ボードO
PB、エディタ15、スキャナ200およびオプション
のADFの制御、原稿画像を画像メモリに書き込む制
御、および、画像メモリからの作像を行う制御等を行
う、スキャナコントローラ12、プリンタコントローラ
16、画像処理ユニット(IPU)40、ならびに、カ
ラープリンタ400内にあって荷電、露光、現像、給
紙、転写、定着ならびに転写紙搬送を行う作像エンジン
の制御を行うエンジンコントローラ13、等の分散制御
装置が接続されている。各分散制御装置とメインコント
ローラ10は、必要に応じて機械の状態、動作指令のや
りとりを行っている。また、紙搬送等に必要なメインモ
ータ、各種クラッチも、メインコントロ−ラ10内の図
示しないドライバに接続されている。
【0066】カラープリンタ400には、給紙トレイか
らの給紙をはじめとして、感光体414の荷電、レーザ
書込みユニットによる画像露光、現像、転写、定着およ
び排紙を行なう機構要素を駆動する電気回路および制御
回路、ならびに各種センサ等がある。
【0067】プリンタコントローラ16は、パソコンな
ど外部からの画像及びプリント指示するコマンドを解析
し、画像データとして、印刷できる状態にビットマップ
展開し、メインコントローラ10を介して、プリンタ4
00を駆動して画像データをプリントアウトする。画像
及びコマンドをLAN及びパラレルI/Fを通じて受信
し動作するために、LANコントロール19とパラレル
I/F18がある。
【0068】FAXコントローラ17は、フアクシミリ
送信指示があるときには、メインコントローラ10を介
してスキャナ200およびIPU300を駆動して原稿
の画像を読んで、画像データを、通信コントロール20
およびPBXを介して、ファクシミリ通信回線に送出す
る。通信回線からファクシミリの呼びを受け画像データ
を受信すると、メインコントローラ10を介して、プリ
ンタ400を駆動して画像データをプリントアウトす
る。
【0069】図4に、メインコントローラ10の、主に
帯電チャージャ419の投与電力制御の概要を示す。電
源が投入されるとメインコントローラ10は、内部レジ
スタ、カウンタ、タイマ等を待機状態の値に設定し、機
構ユニットに対する入,出力ポートには、待機時の信号
レベルを設定する(ステップ1)。この初期化を終える
とメインコントローラ10は、機構ユニットの状態を読
み込み、異常(画像形成を開始しえない状態)の有無を
チェックして(ステップ2,3)、異常がある場合それ
を操作ボードOPBに表示する(ステップ4)。異常が
ないと、操作表示部にレデイ(画像形成可)を表示し、
操作ボードOPBからのオペレータ操作による入力ある
いはホストコンピュータからの通信を読み込む(5)。
なお、以下においてレジスタとは、メインコントローラ
10の揮発性メモリおよび不揮発性メモリに割り当てて
いるメモリ領域である。
【0070】オペレータ操作あるいはホストコンピュー
タからプリントスタート指示が到来するのを待っている
間に他の入力が到来したときには、入力対応の処理
(7)を行い、ステップ5の入力読み取りに戻る。プリ
ントスタート指示が到来すると、メインコントローラ1
0は、前回画像形成を終えてからの経過時間の計測値T
が、長期間の休止を判定するための閾値(設定値)Hs
(たとえば24時間)以上であるかをチエックして(ス
テップ6,8)、計測値Tが閾値Hs以上であると、計
測値TをレジスタH(不揮発メモリ領域)にセーブして
(ステップ9)、レジスタn(不揮発メモリ領域)をク
リアする(ステップ10)。そして「チャージャ電流演
算」11にて、帯電チャージャ419の通電電流目標値
Icoを算出する。この、「チャージャ電流演算」11の
内容は、図5を参照して後述する。
【0071】次にメインコントローラ10は、画像を形
成する「プリントサイクル」12を実行する。すなわ
ち、画像形成のプロセス制御を行う。ここで、帯電チャ
ージャ419と感光体414との間に、「チャージャ電
流演算」11で設定した目標値Icoのコロナ放電電流を
流して感光体414を荷電する。ここでの1回の「プリ
ントサイクル」12は、原稿一枚、コピー一枚のコピー
のとき、または、パソコンからの1枚のプリントアウト
の指示であったときには、1枚の画像を形成するが、原
稿が複数枚および又はコピー設定数が複数枚のとき、も
しくは、パソコンから複数枚のプリントアウトの指示で
あったときには、2枚の画像を形成する。
【0072】次にメインコントローラ10は、「プリン
トサイクル」12で一枚の画像を形成したときには、レ
ジスタN(不揮発メモリ領域)およびレジスタn(不揮
発メモリ領域)のデータを1だけ大きい数をあらわすも
のに更新し、2枚の画像を形成したときには、レジスタ
Nおよびレジスタnのデータを2だけ大きい数をあらわ
すものに更新する(ステップ13)。そして、プリント
スタート指示とともに与えられたプリント枚数(設定
数)の画像形成を終えたかをチエックして(ステップ1
4)、終わっていないと再度「プリントサイクル」12
に進むが、終わっていると、エンドサイクルを設定して
(ステップ15)、休止継続時間Tの計時を開始して
(ステップ16)、「入力読取り」5に戻る。なお、そ
の後、何ら入力がなくエンドサイクルが終了すると、メ
インコントローラ10は、エンドサイクルを停止して、
それから所定時間後に、省電力待機モードに進むが、レ
ジスタH,n,Nのデータは保持し、かつ、休止継続時
間Tの計時は継続する。
【0073】図5に、「チャージャ電流演算」11の内
容を示す。これに進むとメインコントローラ10は、レ
ジスタNの、画像形成の延べ回数Nが、設定値Ns(例
えば50,000)以上であるか、レジスタHの、今回
画像形成に進む直前の休止継続時間Hが設定値Hs(例
えば24時間)以上であるか、ならびに、レジスタn
の、最近に休止継続時間Hが設定値Hs以上になった時
(ステップ8〜10)からの画像形成回数nが設定値n
s未満か、をチェックする(ステップ21〜23)。そ
して、N≧Ns,H≧Hsおよびn<nsが同時に成立
すると、帯電チャージャ419の通電電流目標値Ico
を、高い投与電力となる高い値Id(例えば、−700
μA)に設定する。N≧Ns,H≧Hsおよびn<ns
のいずれか1つでも不成立であると、低い定常の投与電
力となる低い値Is(例えば、−560μA)に設定す
る。
【0074】以上に説明した目標電流値Icoの設定によ
り、画像形成の延べ回数Nが設定値Ns以上で複写機の
使用が再開され、しかもそのとき休止継続時間Hが設定
値Hs以上であると、帯電チャージャ419の通電電流
目標値Icoが高い値Id(−700μA)に設定され
る。このとき、図4のステップ10で、nが0に初期化
される。その後、Hs未満の休止継続時間Tで、ns枚
(例えば50枚)の画像形成が繰返される間通電電流目
標値Icoは高値Idに維持され、Hs未満の休止継続時
間Tであることにより、図4のステップ8の判定はNO
でステップ10のn初期化は実行されず、ステップ13
でnがインクレメントされる。そしてnがns(50)
になると、図5のステップ23のn<nsが不成立にな
り、ステップ25で、通電電流目標値Icoが、低い定常
の投与電力となる低い値Is(−560μA)に戻され
る。その後は、画像形成の延べ回数Nが設定値Ns以上
であっても、休止継続時間Hが設定値Hs以上になるま
で、通電電流目標値Icoが定常電流値Isに維持され
る。
【0075】−第2実施例− 第2実施例のハードウエアは上述の第1実施例と同様で
あり、また機能の大半も同様であるが、「チャージャ電
流演算」11の内容が異なる。図6に、第2実施例の
「チャージャ電流演算」11の内容を示す。ここでは、
先ず、画像形成の延べ回数N,今回画像形成に進む直前
の休止継続時間Hおよび最近に休止継続時間Hが設定値
Hs以上になった時からの画像形成回数nをパラメータ
として、仮想目標電流値Icaを次のように算出する(ス
テップ31): Ica=a・N+b・H+c・n (μA) ここで、N=Ns,H=Hs,n=0のときIca=Id
とするとの条件と、Ns=50,000、Hs=24、
Id=−700μAとの設定から、 −700=50,000a+24b と仮定し、更に、目標電流値をIdにしてから、n=n
sになると目標電流値をIsに戻すとの条件と、ns=
50、Is=−560μAとの設定から、−560=5
0,050a+24b+50cと仮定し、更に、N=0
のときnに無関係にIca=Isとするとの条件から、 −560=24b と仮定して、b=−560/24,a=−140/5
0,000,c=(140/50)・(50,050/
50,000)と、係数a,b,cの値を定めた。この
算出値Icaは、帯電チャージや419および感光体41
4の荷電,帯電特性に正確に対応付けられたものではな
いので、算出値IcaがIsより大きい(絶対値では小さ
い)と、Isを目標電流値Icoに設定し(ステップ3
2,36)、算出値IcaがIdより小さい(絶対値では
大きい)と、Idを目標電流値Icoに設定して(ステッ
プ33,34)、目標電流値Icoを、Is以下Id以上の
範囲内に制限する。この第2実施例によれば、パラメー
タN,H,nの値に応じて、Is以下Id以上の範囲内で
比較的に細かく目標電流値Icが調整される。
【0076】なお、上記実施例は、感光体ドラム414
の帯電電位が負極性であり、2成分系現像剤を用いた反
転現像方式を採用する現像器を備えたものであるが、こ
の発明は、感光体の帯電電位に限定されることなく、ま
た、1成分系現像剤を用いたものや正規現像方式を採用
したものにも同様に適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例であるカラー複写機の機
構がいようを示す縦断面図である。
【図2】 図1に示す中間転写ユニット500および2
次転写ユニット600を拡大して示す縦断面図である。
【図3】 図1に示すカラー複写機の電気系統のシステ
ム構成を示すブロック図である。
【図4】 図3に示すメインコントローラ10の帯電チ
ャージャ電流設定の概要を示すフローチャートである。
【図5】 図4に示す第1実施例の「チャージャ電流演
算」11の内容を示すフローチャートである。
【図6】 第2実施例の「チャージャ電流演算」11の
内容を示すフローチャートである。
【図7】 図2に示す帯電チャージャ419の種々の条
件時のワイヤ電流に対する、画像形成ランクを表すグラ
フである。
【図8】 50K枚の画像形成をした後、1日の不使用
放置後におけるコピー枚数に対する画像形成ランクの推
移を表すグラフである。
【符号の説明】
200:スキャナ 400:カラープリ
ンタ 414:感光体ドラム 419:帯電チャー
ジャ 401:光書き込みユニット 420:リボルバ現
像ユニット 421:感光体クリーニング装置 423:定着ユニッ
ト 500:中間転写ユニット 501:中間転写ベ
ルト 507:1次転写バイアスローラ 508:ベルト駆動
ローラ 513:マークセンサ 600:2次転写ユ
ニット 601:2次転写ベルト 602〜604:支
持ローラ 605:2次転写バイアスローラ 801:1次転写電
源 802:2次転写電源

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体,これを荷電する帯電手段,荷電し
    た感光体を露光して潜像を形成する手段、および、潜像
    を可視像に現像する現像手段を備える画像形成装置にお
    いて、 前記潜像を形成した回数を計測する手段、および、該回
    数が多いと前記帯電手段による感光体の荷電のための投
    与電力を上げる手段、を備えることを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】感光体,これを荷電する帯電手段,荷電し
    た感光体を露光して潜像を形成する手段、および、潜像
    を可視像に現像する現像手段を備える画像形成装置にお
    いて、 前記帯電手段による感光体の荷電の休止継続時間を計測
    する手段、および、休止継続時間が長いと前記帯電手段
    による感光体の荷電のための投与電力を上げる手段、を
    備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】感光体,これを荷電する帯電手段,荷電し
    た感光体を露光して潜像を形成する手段、および、潜像
    を可視像に現像する現像手段を備える画像形成装置にお
    いて、 前記潜像を形成した回数を計測する手段,前記帯電手段
    による感光体の荷電の休止継続時間を計測する手段、お
    よび、該回数が多くしかも休止継続時間が長いと前記帯
    電手段による感光体の荷電のための投与電力を上げる手
    段、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記感光体の荷電のための投与電力を上げ
    る手段は、投与電力を上げてから所定周期より短い周期
    で所定回数以上の潜像形成を繰返した後、投与電力を定
    常値に戻す、請求項1,2または3記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】感光体,これを荷電する帯電手段,荷電し
    た感光体を露光して潜像を形成する手段、および、潜像
    を可視像に現像する現像手段を備える画像形成装置にお
    いて、 前記潜像を形成した回数を計測する手段,前記帯電手段
    による感光体の荷電の休止継続時間を計測する手段、お
    よび、潜像を形成した回数が設定値以上かつ休止継続時
    間が設定値以上で感光体を荷電するとき前記帯電手段に
    よる感光体の荷電のための投与電力を定常値より高い値
    とし、それから、短い時間間隔で設定回数の潜像形成を
    すると、前記帯電手段による感光体の荷電のための投与
    電力を定常値に戻す制御手段、を備えることを特徴とす
    る画像形成装置。
  6. 【請求項6】感光体,これを荷電する帯電手段,荷電し
    た感光体を露光して潜像を形成する手段、および、潜像
    を可視像に現像する現像手段を備える画像形成装置にお
    いて、 前記潜像を形成した延べ回数を計測する手段,前記帯電
    手段による感光体の荷電の休止継続時間を計測する手
    段,前記帯電手段による感光体の荷電のための投与電力
    を定常値より高い値としてから潜像を形成した回数すな
    わち高電力荷電回数を計測する手段、および、前記延べ
    回数が大きいと高く、前記休止継続時間が長いと高く、
    前記高電力荷電回数が大きいと低い、前記帯電手段によ
    る感光体の荷電のための投与電力を求める制御手段、を
    備えることを特徴とする画像形成装置。
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