JP2001263669A - 音信号制御式コンロ - Google Patents

音信号制御式コンロ

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JP2001263669A JP2000082564A JP2000082564A JP2001263669A JP 2001263669 A JP2001263669 A JP 2001263669A JP 2000082564 A JP2000082564 A JP 2000082564A JP 2000082564 A JP2000082564 A JP 2000082564A JP 2001263669 A JP2001263669 A JP 2001263669A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスコンロを、調理者の両手が塞がっている
場合や離れた場所から各バーナの操作部を手動で操作す
ることなく、コンロ器体の加熱器の作動を制御できると
共に、調理者の操作ミスを回避できるように構成する。 【解決手段】 バーナ2を備えたガスコンロ1の制御ユ
ニット14に音信号制御ユニット15を付設する。この
場合、音信号制御ユニットは、加熱器の所定の作動に対
応した少なくとも1個の制御用音信号が格納たメモリ1
51と、音信号入力部152と、入力された音信号を認
識する音信号認識部153と、認識した音信号をメモリ
内の制御用音信号と照合する音信号照合部154とから
構成する。そして、音が入力された時、音信号照合部で
の照合で音信号認識部が認識した音信号と格納された音
信号とが一致した時、その音信号に対応して制御ユニッ
トがバーナの作動を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部からの音信
号、特に音声で加熱器の作動が制御できる音信号制御式
コンロに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンロ、特に、ガスコンロでは、
調理者の利便性を向上する目的で、コンロ器体に加熱器
として3個以上のコンロバーナとグリルバーナを備えた
グリルとを設けると共に、例えば、揚げ物温度自動調整
のような自動調理機能が組み込まれることが多い。該自
動調理機能は、前面パネルに設けた自動調理ボタンを選
択すると、被調理物を収容した鍋等の外周面温度を測定
する温度センサからの信号でコンロ器体内部の制御ユニ
ットがバーナへの燃料ガス供給量を制御し、コンロバー
ナの作動を制御するものである。ここで、各バーナの操
作部である点火/消火ボタン、火力調節レバー及び自動
調理機能選択ボタンはコンロ中央部に収納されたグリル
の両端の前面パネルに密集して同種の操作部が横方向に
並ぶように配置される。また、コンロバーナやグリルバ
ーナの加熱器の点火、消火並びに火力調整は操作部を手
動で操作して行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ガスコンロ
は、調理者の調理作業を考慮して通常床面からバーナの
面までの高さが1m位の高さとなるように設置される。
そのため、各バーナの操作部が密集して配置されかつ手
動で操作部を操作するガスコンロでは、調理時、調理者
にとって操作部が見難く、特に、厨房家具に組み込まれ
たビルトイン式コンロでは、家具の天板により調理者の
視野が遮られるので、操作部がさらに見難くなり、調理
者が作動を意図したバーナと別のバーナを手動で操作す
るという操作ミスを誘発する不具合があった。その上、
従来のガスコンロでは、加熱器の操作が手動でのみに可
能であるため、調理者の両手が塞がっている場合や離れ
た場所からバーナの消火や火力調整のバーナの作動を制
御できなかった。
【0004】そこで、本発明の目的は、調理者の両手が
塞がっている場合や離れた場所から各バーナの操作部を
手動で操作することなく、コンロ器体の加熱器の作動を
制御できると共に、調理者の操作ミスを回避できるよう
に構成したコンロを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、加熱器と、該加熱器の作動を外部からの信
号を受けて制御する制御ユニットとを備えた音信号制御
式コンロにおいて、前記制御ユニットに音信号制御ユニ
ットが付設され、前記音信号制御ユニットに、加熱器の
所定の作動に対応した少なくとも1個の制御用音信号を
格納すると共に、音信号入力部と、前記音信号入力部を
介して入力された音信号を認識する音信号認識部と、認
識した音信号を格納された制御用音信号と照合する音信
号照合部とを設け、前記音信号照合部での照合によって
前記音信号認識部が認識した音信号と格納された音信号
とが一致した時、その音信号に対応して前記制御ユニッ
トが加熱器の作動を制御することを特徴とする。
【0006】本発明によれば、調理者が加熱器の所定の
作動を意図した場合、その作動に対応した音信号を調理
者が発すると、制御ユニットに付設した音信号制御ユニ
ットが音を認識し、格納された音信号と照合し、その結
果、一致した場合のみ制御部がその音信号に対応した加
熱器の作動を制御するので、調理者の両手が塞がってい
る場合や離れた場所から操作部を手動で操作することな
く加熱器の所定の作動を制御でき、また、各加熱器の操
作部が見難い場合でも、手動で操作部を操作する必要が
ないので、調理者の操作ミスが回避され、コンロの利便
性がさらに向上する。
【0007】また、本発明では、前記音信号制御ユニッ
トに、前記制御部が制御する加熱器の作動に対応した報
知用音信号を格納すると共に、音信号出力部を設け、前
記制御部が制御する加熱器の作動に対応した報知用音信
号が格納され、該音信号制御ユニットに入力された音信
号で前記制御ユニットが加熱器の作動を制御した後、所
定の時間内に、前記音信号制御ユニットが、制御された
加熱器の作動を確認すると、その作動に対応した報知用
音信号を音信号出力部を介して出力することが好まし
い。これにより、調理者が音信号を発して加熱器の所定
の作動を制御した場合、加熱器が所定の作動が制御され
たことを確認できる。
【0008】尚、加熱器の所定の作動に対応する音信号
は制御ユニットに格納自在であることが好ましい。これ
により、特定の調理者の音信号でのみ加熱器を作動させ
ることができ、周囲の音で誤って加熱器が作動すること
もない。また、本発明では、音信号が音声であることが
好ましい。これにより、予め調理者が、加熱器の作動に
対応した音信号を記憶等しなくても、調理者が意図する
加熱器の作動の制御に対応する「消火」等の音声を発す
るだけで、加熱器の作動が制御できるため、加熱器の作
動の制御が容易になると共に、視覚障害者用の音制御式
ガスコンロとして構成するのに適する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一例を、音制御
ユニットにより加熱器である1個のコンロバーナの作動
を制御できるように構成したものについて説明する。
【0010】図1を参照して、ガスコンロ1には、コン
ロ器体10を覆う天板11に設けた開口に臨ませてコン
ロバーナ2が備えられ、コンロ器体10の中央部には、
天井部にシュバンク式バーナを備えたグリル3が設けら
れている。これらのバーナの点火/消火及び火力調整
は、ガスコンロ1の前面であって、グリル3の両側に位
置する正面パネル12に設けた点火/消火ボタン4a,
5aと、該ボタンの上方に設けた火力調整レバー4b、
5bとを介して行われる。グリル3側に位置し、コンロ
バーナ2の作動を制御する点火/消火ボタン4aと火力
調整レバー4bとの間には、ガスバーナ2の作動を制御
して揚げ物温度自動調整等の自動調理を実施する幾つか
の自動調理ボタン6が並んで設けられている。また、グ
リル3と反対側の、グリルバーナの作動を制御する点火
/消火ボタン5aと火力調整レバー5bとの間には、後
述のスピーカー付集音マイク152が配設されている。
【0011】コンロバーナ2は外周に複数の炎口が列設
された外炎式バーナであり、該バーナ2の中央部には、
バーナの中央開口に臨ませて温度センサ7が配置されて
いる。該温度センサ7はサーミスタ素子をステンレス等
の耐熱性部材で覆ったものであり、バネ(図示せず)に
よって上方に付勢された状態でコンロ器体10内部に支
持されている。そして、コンロの天板11に設置された
五徳8に調理物を収容した鍋等が載置された場合、該温
度センサ7の頂部が鍋の底面に当接してその外周面温度
を測定する。また、バーナ2の炎口の近傍にはバーナの
着火状態を確認する熱電対等の火炎検知素子9が配設さ
れている。これらの温度センサ7及び火炎検知素子9か
らの信号はコンロ器体内部の制御ユニット14(図2参
照)に出力される。
【0012】図2を参照して、バーナ2には、コンロ器
体10外部から案内された燃料ガス供給管を分岐した分
岐管13の一端が接続されている。該分岐管13の経路
の途中には、正面パネル12の点火/消火ボタン4aで
操作される電磁安全弁41と、正面パネル12の火力調
整レバー4bの操作で燃料ガス供給量を調節する開度調
整可能な調節弁42とが設けられている。該電磁安全弁
41は、バーナ2の着火時にその炎口近傍の火炎検知素
子9からの信号に基づいて制御ユニット14により励磁
される電磁石とこれに吸着される吸着片とを備える。そ
して電磁安全弁41は、点火/消火ボタン4aの操作で
吸着片に連結された弁体が弁口を開閉するように構成さ
れ、火炎報知素子9がバーナ2の火炎を検出する間、制
御ユニット14により開弁状態に保持される。また、調
節弁42には、制御ユニット14からの信号で該調節弁
の開度を自動調整するステッピングモータ42aが付設
され、火力調整レバー4bとは別個に操作できる。とこ
ろで、ガスコンロ1には揚げ物温度自動調整等の自動調
理機能が組み込まれている。これは、例えば、調理者が
前面パネル12の揚げ物調理ボタン6aを選択すると、
コンロ器体10に支持された温度センサ7が五徳8上の
鍋の外周面温度を測定し、該外周面温度が常時一定とな
るように制御ユニット14がステッピングモータ42a
を制御して調節弁42の開度を調節、即ちバーナ2への
燃料ガス供給量を調節し、その調理に適したバーナ2の
作動を制御するものである。また、制御ユニット14に
は音声制御ユニット15が付設され、調理者の音声で、
消火や自動調理機能のバーナ2の作動が制御できるよう
に構成されている。音声制御ユニット15は、バーナ2
の消火や火力調節の作動に対応する制御用音信号である
制御用音声等を予め格納したROM等のメモリ151
と、前面パネルに設けた音信号入力部及び音信号出力部
であるスピーカ付集音マイク152と、該マイクを介し
て入力された音声を認識する音声認識部153と、該音
声認識部で認識した音声と予め格納された音声とを照合
する音声照合部154とから構成される。
【0013】以下に、図2及び図3を参照して、音声に
よるバーナ作動の制御の一例を「バーナ消火」について
説明する。
【0014】先ず、メモリ151には、「消火」、「消
えろ」、「危ない」等のバーナー消火に対応した幾つか
の音声と、バーナ動作異常時の警告用音声と、「消火し
ました」等のバーナの作動の制御が終了した時の報知用
音声とが音声信号として予め格納されている。そして、
調理者が、「消火」等のバーナ消火に対応した音声を発
すると(S1)、集音マイク152により集音された音
声が音声認識部153に入力され、その音声が識別され
る(S2)。次いで、入力された音声を識別すると、そ
れに対応した音声信号を音声照合部154に出力する。
その際、音声照合部154はその音声信号とメモリ15
1内のいずれかの音声信号と照合し(S3)、それらの
音声信号が一致した時、「バーナ消火」に対応する信号
を制御ユニット14に出力する。その結果、制御ユニッ
ト14は電磁安全弁41の電磁石への電流を遮断するこ
とで該電磁安全弁を閉弁する(S4)。次いで、制御ユ
ニット14が電磁石への電流を遮断したことを確認する
と、制御終了信号を音声照合部154に出力し、該音声
照合部154がメモリ151からバーナー消火に対応す
る「消火しました」の報知用音声を取出し、スピーカー
を通じて出力する(S5)。尚、音声認識部153が入
力された「消火」等の音声を認識できない場合や制御ユ
ニット14が所定の時間内に電磁石への電流が遮断され
たことを確認しない場合、該制御ユニットが音声照合部
154に動作異常警告信号を出力し、スピーカー152
を介して警告音声を出力する(S6)。
【0015】ところで、本実施の形態では、制御用音信
号を予めメモリ151に格納していたが、特定の調理者
の音声のみでバーナ2の作動が制御できるように録音機
能を備えることもできる。この場合、前面パネル12に
録音ボタン12aを設けておき、該録音ボタンを押しな
がら、特定の調理者が集音マイク152に向かって所定
の音声を出力すると、メモリ151にその音声が格納さ
れる。また、本発明の一例を「バーナー消火」について
説明したが、バーナ2の火力調整や自動調理機能の開始
等を音声により制御できる。この場合、入力音声で制御
ユニットが調節弁42に付設されたステッピングモータ
42aを制御することで火力調整等のバーナの作動が制
御される。ところで、ガスコンロ1には安全機能が装備
され、例えば、煮こぼれ等によりバーナが消火され、バ
ーナ近傍の火炎検知素子9が消火を検出すると、制御ユ
ニットが電磁安全弁41を閉弁するように構成されてい
るが、その際、制御ユニット14からの信号で音声制御
ユニット15が、バーナ2が消火させられたことを報知
するように構成できる。さらに、本発明の音制御式コン
ロを視覚障害者用のものと構成する場合には、音信号制
御ユニットのメモリには、確認要求用音声と確認応答用
音声とを格納し、制御ユニットがバーナーの所定の作動
の制御を行う前に、確認要求用音声をスピーカーを通じ
て出力することで、音声の照合結果が正確か否かを調理
者に報告させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガスコンロの概略部分斜視図。
【図2】ガスコンロ内部の概線図。
【図3】本発明の音声制御ユニットの制御を示すフロー
図。
【符号の説明】
2 加熱器(コンロバーナ) 14 制御ユニット 15 音信号制御ユニット 151 メモリ 152 音声入力部(スピーカ付集音マイク) 153 音声認識部 154 音声照合部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱器と、該加熱器の作動を外部からの
    信号を受けて制御する制御ユニットとを備えた音信号制
    御式コンロにおいて、 前記制御ユニットに音信号制御ユニットが付設され、 前記音信号制御ユニットに、加熱器の所定の作動に対応
    した少なくとも1個の制御用音信号を格納すると共に、
    音信号入力部と、前記音信号入力部を介して入力された
    音信号を認識する音信号認識部と、認識した音信号を格
    納された制御用音信号と照合する音信号照合部とを設
    け、 音信号照合部での照合によって前記音信号認識部が認識
    した音信号と格納された音信号とが一致した時、その音
    信号に対応して前記制御ユニットが加熱器の作動を制御
    することを特徴とする音信号制御式コンロ。
  2. 【請求項2】 前記音信号制御ユニットに、加熱器の作
    動に対応した報知用音信号を格納すると共に、音信号出
    力部を設け、加熱器の作動に対応した報知用音信号が格
    納され、該音信号制御ユニットに入力された音信号で前
    記制御ユニットが加熱器の作動を制御した後、所定の時
    間内に、前記音信号制御ユニットが、制御された加熱器
    の作動を確認すると、その作動に対応した報知用音信号
    を音信号出力部を介して出力することを特徴とする請求
    項1記載の音信号制御式コンロ。
  3. 【請求項3】 加熱器の所定の作動に対応する音信号が
    音信号制御ユニットに格納自在であることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の音信号制御式コンロ。
  4. 【請求項4】 前記音信号は音声であることを特徴とす
    る請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の音信号制御
    式コンロ。
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