JP2001261867A - 連続式蒸着重合法 - Google Patents

連続式蒸着重合法

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JP2001261867A
JP2001261867A JP2000070527A JP2000070527A JP2001261867A JP 2001261867 A JP2001261867 A JP 2001261867A JP 2000070527 A JP2000070527 A JP 2000070527A JP 2000070527 A JP2000070527 A JP 2000070527A JP 2001261867 A JP2001261867 A JP 2001261867A
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polymer film
vapor
roll
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Takanori Oboshi
隆則 大星
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 作業性、操作性等に優れ、短時間に大量に生
産し得る連続式蒸着重合法の提供。 【解決手段】 巻き取り式真空蒸着重合装置A内に配設
した巻き出しロ−ル4から基材フィルム3を冷却・コ−
ティングロ−ル5の周面上に供給し、次いで、該冷却・
コ−ティングロ−ルに供給された基材フィルムの片面
に、少なくとも、反応性の高い二種類のモノマ−8を同
時に蒸発させ、これらを上記の基材フィルムの上に衝突
させ、その両者のモノマ−の表面移動により重合反応を
起こして高分子膜からなる蒸着重合膜を形成し、しかる
後、該蒸着重合膜を形成した基材フィルムを巻き取りロ
−ルに巻き取ることを特徴とする連続式蒸着重合法ある
いは、更に、上記の連続式蒸着重合法による高分子膜か
らなる蒸着重合膜に加熱、紫外線照射、または、電子線
照射して、該高分子膜からなる蒸着重合膜を硬化させる
ことを特徴とする連続式蒸着重合法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続式蒸着重合法
に関し、更に詳しくは、高分子膜からなる蒸着重合膜
を、連続方式で、かつ、その作業性、操作性等に優れ、
更に、短時間に大量に生産し得る連続式蒸着重合法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の高分子化合物を使用し、種
々の形態からなる高分子膜を形成する方法として、例え
ば、種々のコ−ティング法、あるいは、種々の成形法等
が、開発され、提案されているが、それらの一つに、蒸
着重合法を用いて高分子膜からなる蒸着重合膜を形成す
る方法が開発され、提案されている(特開平7−258
370号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
蒸着重合膜を形成する方法は、いわゆる、バッチ式の枚
葉方式により蒸着重合膜を形成する方法に関するもので
あり、少なくとも、蒸着重合膜を形成する蒸着重合室、
蒸着重合膜を硬化させる露光室、その他等を配設し、し
かも、各室を真空系で連接し、かつ、各室毎に基板を移
動させながら蒸着重合膜を形成しなければならないもの
であることから、例えば、各室毎に真空系を調節するこ
と、あるいは、各室毎に基板を移動させること、その他
等を必要とし、その作業性、操作性等に著しく劣り、そ
の生産工程における作業、操作等が、煩雑性等に耐え得
ないものであるという問題点がある。特に、基板とし
て、例えば、ガラス板等の非可撓性基板等を使用する場
合にはは、いざ知らず、例えば、プラスチックフィルム
等の薄い、可撓性基板等を使用して蒸着重合膜を形成す
る場合には、その基板の取り扱い等が極めて困難にな
り、実質的には、蒸着重合膜を形成することが不可能に
近いものである。また、上記の蒸着重合膜を形成する方
法は、いわゆる、バッチ式の枚葉方式によリ生産するこ
とから、一枚の蒸着重合膜を形成するのに長時間を要
し、短時間に大量に生産することに欠けるという問題点
を有し、その結果、コスト高になることは否めないもの
である。そこで本発明は、高分子膜からなる蒸着重合膜
を、連続方式で、かつ、その作業性、操作性等に優れ、
更に、短時間に大量に生産し得る連続式蒸着重合法を提
供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な問題点を解決すべく種々検討の結果、巻き取り式真空
蒸着重合装置内に配設した巻き出しロ−ルから基材フィ
ルムを冷却・コ−ティングロ−ルの周面上に供給し、次
いで、該冷却・コ−ティングロ−ルに供給された基材フ
ィルムの片面に、少なくとも、反応性の高い二種類のモ
ノマ−を同時に蒸発させ、これらを上記の基材フィルム
の上に衝突させ、その両者のモノマ−の表面移動により
重合反応を起こして高分子膜からなる蒸着重合膜を形成
し、しかる後、該蒸着重合膜を形成した基材フィルムを
巻き取りロ−ルに巻き取ることにより、更には、上記の
冷却・コ−ティングロ−ルと巻き取りロ−ルとの間に、
加熱装置、紫外線照射装置、または、電子線照射装置を
配設し、高分子膜からなる蒸着重合膜に加熱、紫外線照
射、または、電子線照射して、該高分子膜からなる蒸着
重合膜を硬化させ、しかる後、 該硬化した高分子膜か
らなる蒸着重合膜を形成した基材フィルムを巻き取りロ
−ルに巻き取ることにより、高分子膜からなる蒸着重合
膜を、連続方式で、かつ、その作業性、操作性等に優
れ、更に、短時間に大量に生産し得ることが可能である
連続式蒸着重合法を見出して本発明を完成したものであ
る。
【0005】すなわち、本発明は、巻き取り式真空蒸着
重合装置内に配設した巻き出しロ−ルから基材フィルム
を冷却・コ−ティングロ−ルの周面上に供給し、次い
で、該冷却・コ−ティングロ−ルに供給された基材フィ
ルムの片面に、少なくとも、反応性の高い二種類のモノ
マ−を同時に蒸発させ、これらを上記の基材フィルムの
上に衝突させ、その両者のモノマ−の表面移動により重
合反応を起こして高分子膜からなる蒸着重合膜を形成
し、しかる後、該蒸着重合膜を形成した基材フィルムを
巻き取りロ−ルに巻き取ることを特徴とする連続式蒸着
重合法、あるいは、更に、上記の連続式蒸着重合法にお
いて、上記の冷却・コ−ティングロ−ルと巻き取りロ−
ルとの間に、加熱装置、紫外線照射装置、または、電子
線照射装置を配設し、高分子膜からなる蒸着重合膜に加
熱、紫外線照射、または、電子線照射して、該高分子膜
からなる蒸着重合膜を硬化させることを特徴とする連続
式蒸着重合法に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】上記の本発明について以下に図面
等を用いて更に詳しく説明する。まず、本発明にかかる
連続式蒸着重合法について図面等を用いて更に具体的に
説明すると、図1は、本発明にかかる連続式蒸着重合法
についてその一例を実施する巻き取り式真空蒸着重合装
置の概略の構成を例示する概略的構成図であり、図2は
上記の図1に示す巻き取り式真空蒸着重合装置を使用
し、本発明にかかる連続式蒸着重合法を実施して製造さ
れる高分子膜からなる蒸着重合膜についてその一例の層
構成を示す概略的断面図である。
【0007】本発明にかかる連続式蒸着重合法につい
て、具体的にその一例を例示して説明すると、図1は、
本発明にかかる連続式蒸着重合法についてその一例を実
施する巻き取り式真空蒸着重合装置の概略の構成を例示
する概略的構成図である。上記の図1に示すように、本
発明にかかる連続式蒸着重合法を実施する巻き取り式真
空蒸着重合装置Aにおいては、巻き取り式真空蒸着重合
室1の真空槽2内に、基材フィルム3が巻き取られてい
る巻き出しロ−ル4、蒸着重合時に基材フィルム3を支
持し、これに蒸着重合膜を形成し、冷却する冷却・コ−
ティングロ−ル5、蒸着重合膜を有する基材フィルム3
を巻き取る巻き取りロ−ル6等が配設され、更に、上記
の冷却・コ−ティングロ−ル5と巻き取りロ−ル6との
間に、加熱装置、紫外線照射装置、または、電子線照射
装置等からなる蒸着重合膜を硬化させる被膜硬化装置7
等が配設されて、上記の巻き取り式真空蒸着重合装置A
が構成されているものである。更に、上記の巻き取り式
真空蒸着重合装置Aにおいては、その冷却・コ−ティン
グロ−ル5の下に、蒸発源としての、少なくとも、二つ
のモノマ−8、8を充填している蒸着装置9、9、上記
の蒸発源としての、少なくとも、二つのモノマ−8、8
を充填している蒸着装置9、9の近傍に配設し、該蒸着
装置9、9を加熱して、上記の二つのモノマ−8、8を
加熱し、蒸発させる、例えば、ハロゲンランプまたはニ
クロム線等を加熱装置10、10、上記で蒸発した二つ
のモノマ−の蒸気を遮蔽するシャッタ−装置11等が配
設されて、上記の巻き取り式真空蒸着重合装置Aが構成
されているものである。
【0008】而して、本発明において、上記のような構
成からなる巻き取り式真空蒸着重合装置Aを使用して、
本発明にかかる連続式蒸着重合法を実施する一例を説明
すると、まず、上記の図1に示すように、本発明におい
ては、巻き取り式真空蒸着重合室1の真空槽2内に配置
された巻き出しロ−ル4から基材フィルム3を繰り出
し、更に、該基材フィルム3を、一定速度で冷却・コ−
ティングドラム5周面上に搬送する。他方、本発明にお
いては、加熱装置10、10を用いて、蒸発装置9、9
に充填されている、少なくとも、二つのモノマ−8、8
を所定の温度に加熱した後、図示しないが、レ−トモニ
タ−等によってそれぞれのモノマ−8、8が、化学量論
組成比で蒸発するように温度コントロ−ルをしながら、
矢印P、Pに示す方向に、少なくとも、二つのモノマ−
8、8を蒸発させる。
【0009】次いで、本発明においては、上記で二つの
モノマ−8、8を蒸発させると共にシャッタ−装置11
を開け、基材フィルム3の上に、少なくと、二つのモノ
マ−8、8を衝突させ、かつ、その二つのモノマ−8、
8の表面移動により重合反応を起こさせて高分子膜を製
膜化して、蒸着重合膜を形成するものである。而して、
本発明においては、上記で高分子膜からなる蒸着重合膜
を形成した基材フィルム3を、その高分子膜からなる蒸
着重合膜の面に、上記の冷却・コ−ティングロ−ル5と
巻き取りロ−ル6との間に配設された、加熱装置、紫外
線照射装置、または、電子線照射装置等からなる蒸着重
合膜を硬化させる被膜硬化装置7を用いて、加熱、紫外
線照射、あるいは、電子線照射して、上記の高分子膜か
らなる蒸着重合膜を硬化させ、次いで、硬化した高分子
膜からなる蒸着重合膜を有する基材フィルム3を巻き取
りロ−ル6に巻き取って、本発明にかかる連続式蒸着重
合法が実施されるものである。
【0010】本発明にかかる連続式蒸着重合法は、上記
のように、巻き出しロ−ルから基材フィルムを繰り出
し、更に、該基材フィルムを、一定速度で冷却・コ−テ
ィングドラム周面上に搬送し、而して、冷却・コ−ティ
ングドラムに搬送された基材フィルムの上に、少なくと
も、二つのモノマ−を蒸発させて衝突させ、かつ、その
二つのモノマ−の表面移動により重合反応を起こさせて
高分子膜からなる蒸着重合膜を形成し、次いで、高分子
膜からなる蒸着重合膜を形成した基材フィルムを巻き取
りロ−ルに巻き取ることによって、1室の真空槽内で、
連続方式にて、その作業、操作等の煩雑性を回避し、更
に、短時間に大量に生産し得ることが可能である連続式
蒸着重合法にかかるものである。上記において、図示し
ないが、真空槽内の真空排気系は、油拡散ポンプと油回
転ポンプ等を組み合わせて行うことができ、これによ
り、真空層内の真空系を調製することができるものであ
る。また、上記において、図示しないが、少なくとも、
二つのモノマ−の蒸発速度等を監視する蒸発速度モニタ
−を蒸発装置のモノマ−蒸発出口近傍に配設すること、
あるいは、蒸着重合膜の膜厚を測定する膜厚モニタ−を
基材フィルムの上に形成される蒸着重合膜の近傍に配設
すること、その他等を所望の監視モニタ−等を任意に配
設することができ、これにより、高分子膜からなる蒸着
重合膜の膜厚、その物性等を調製することができるもの
である。更にまた、上記において、図示しないが、巻き
出しロ−ルと冷却・コ−ティングロ−ルとの間、あるい
は、冷却・コ−ティングロ−ルと巻き取りロ−ルとの間
等には、基材フィルムをガイトするガイドロ−ル等を任
意に設けることができるものである。
【0011】次に、上記のような本発明にかかる連続式
蒸着重合法により製造される高分子膜からなる蒸着重合
膜Bは、図2に示すように、基材フィルム3の一方の面
に、高分子膜からなる蒸着重合膜12を設けた構成から
なることを基本構造とするものである。而して、本発明
においては、上記の図2に示す基材フィルムの一方の面
に、高分子膜からなる蒸着重合膜を設けた構成からなる
積層材は、そのいずれかの一方の面、あるいは、その両
面、その他等の面に、例えば、その他のプラスチックフ
ィルム、紙基材、ヒ−トシ−ル性樹脂層、その他等の基
材を任意に積層し、種々の形態からなる包装用材料等を
製造することができるものである。
【0012】次に、本発明において、本発明にかかる連
続式蒸着重合法おいて使用される材料、製造法等につい
て更に詳しく説明すると、まず、本発明において、基材
フィルムとしては、化学的ないし物理的強度に優れ、前
述の蒸着重合法における条件等に耐え、高分子膜からな
る蒸着重合膜等の特性を損なうことなく良好に保持し得
ることができ基材を使用することができる。本発明にお
いて、上記の基材フィルムとしては、具体的には、例え
ば、ポリエチレン系樹脂あるいはポリプロピレン系樹脂
等のポリオレフィン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン
共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリルル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリ(メタ)ア
クリル系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリエチレン
テレフタレ−ト、ポリエチレンナフタレ−ト等のポリエ
ステル系樹脂、各種のナイロン等のポリアミド系樹脂、
ポリウレタン系樹脂、アセタ−ル系樹脂、セルロ−ス系
樹脂、その他等の各種の樹脂のフィルムないしシ−トを
使用することができる。本発明においては、上記の樹脂
のフィルムないしシ−トの中でも、特に、ポリエステル
系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、または、ポリアミド系
樹脂のフィルムないしシ−トを使用することが好ましい
ものである。
【0013】本発明において、上記の各種の樹脂のフィ
ルムないしシ−トとしては、例えば、上記の各種の樹脂
の1種ないしそれ以上を使用し、押し出し法、キャスト
成形法、Tダイ法、切削法、インフレ−ション法、その
他等の製膜化法を用いて、上記の各種の樹脂を単独で製
膜化する方法、あるいは、2種以上の各種の樹脂を使用
して多層共押し出し製膜化する方法、更には、2種以上
の樹脂を使用し、製膜化する前に混合して製膜化する方
法等により、各種の樹脂のフィルムないしシ−トを製造
し、更に、要すれば、例えば、テンタ−方式、あるい
は、チュ−ブラ−方式等を利用して1軸ないし2軸方向
に延伸してなる各種の樹脂のフィルムないしシ−トを使
用することができる。本発明において、各種の樹脂のフ
ィルムないしシ−トの膜厚としては、6〜200μm
位、より好ましくは、9〜100μm位が望ましい。
【0014】なお、上記の各種の樹脂の1種ないしそれ
以上を使用し、その製膜化に際して、例えば、フィルム
の加工性、耐熱性、耐候性、機械的性質、寸法安定性、
抗酸化性、滑り性、離形性、難燃性、抗カビ性、電気的
特性、強度、その他等を改良、改質する目的で、種々の
プラスチック配合剤や添加剤等を添加することができ、
その添加量としては、極く微量から数十%まで、その目
的に応じて、任意に添加することができる。上記におい
て、一般的な添加剤としては、例えば、滑剤、架橋剤、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、充填剤、補強
剤、帯電防止剤、顔料、その他等を使用することがで
き、更には、改質用樹脂等も使用することがてきる。
【0015】また、本発明において、各種の樹脂のフィ
ルムないしシ−トの表面は、高分子膜からなる蒸着重合
膜との密接着性等を向上させるために、必要に応じて、
予め、所望の表面処理層を設けることができるものであ
る。本発明において、上記の表面処理層としては、例え
ば、コロナ放電処理、オゾン処理、酸素ガス若しくは窒
素ガス等を用いた低温プラズマ処理、グロ−放電処理、
化学薬品等を用いて処理する酸化処理、その他等の前処
理を任意に施し、例えば、コロナ処理層、オゾン処理
層、プラズマ処理層、酸化処理層、その他等を形成して
設けることができる。上記の表面前処理は、各種の樹脂
のフィルムないしシ−トと高分子膜からなる蒸着重合膜
との密接着性等を改善するための方法として実施するも
のであるが、上記の密接着性を改善する方法として、そ
の他、例えば、各種の樹脂のフィルムないしシ−トの表
面に、予め、プライマ−コ−ト剤層、アンダ−コ−ト剤
層、アンカ−コ−ト剤層、接着剤層、あるいは、蒸着ア
ンカ−コ−ト剤層等を任意に形成して、表面処理層とす
ることもできる。上記の前処理のコ−ト剤としては、例
えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノ−ル系樹脂、
(メタ)アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ
エチレンアルイハポリプロピレン等のポリオレフィン系
樹脂あるいはその共重合体ないし変性樹脂、セルロ−ス
系樹脂、その他等をビヒクルの主成分とする樹脂組成物
を使用することができる。
【0016】次に、本発明において、高分子膜からなる
蒸着重合膜としては、例えば、ポリイミド膜、ポリアミ
ド膜、ポリアミドイミド膜、ポリアゾメチン膜、ポリ尿
素膜、ポリエステル膜、その他等の膜を使用することが
できる。具体的には、上記のポリイミド膜あるいはポリ
アミドイミド膜としては、例えば、無水ピロメリト酸と
4.4´−ジアミノジフェニルエ−テルとからなるピロ
メリト酸型ポリイミド膜、無水塩化トリメリト酸と芳香
族ジアミンまたは芳香族ジイソシアネ−トとからなるト
リメリト酸型ポリイミド膜、ビフェニルテトラカルボン
酸と4.4´−ジアミノジフェニルエ−テルまたはP−
フェニレンジアミンとからなるビフェニル型ポリイミド
膜、ベンゾフェノンテトラカルボン酸と4.4´−ジア
ミノジフェニルエ−テルとからなるベンゾフェノン型ポ
リイミド膜、ビスマレイミドと4.4´−ジアミノジフ
ェニルメタンとからなるビスマレイミド型ポリイミド
膜、その他等を使用することができる。
【0017】また、上記のポリアミド膜としては、テト
ラメチレンジアミンとアジピン酸塩とからなるポリアミ
ド膜、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸塩とからな
るポリアミド膜、ヘキサメチレンジアミンとセバシン酸
塩とからなるポリアミド膜、ヘキサメチレンジアミンと
ドデカン二酸塩とからなるポリアミド膜、ε−カプロラ
クタム、ω−アミノウンデカン酸またはラウリンラクタ
ムからなるポリアミド膜(この場合、モノマ−は一つで
ある。)、m−キシリレンジアミンとアジピン酸とうら
なるナイロンMXD6型ポリアミド膜、p−、m−フェ
ニレンジアミンと塩化テレフタロイルまたは塩化イソフ
タロイルとからなる芳香族ポリアミド膜、その他等を使
用することができる。
【0018】更に、上記のポリアゾメチン膜としては、
1.4−フタル酸ジカルボキシアルデヒドと4.4´−
ジアミノジフェニルエ−テルとからなるポリアゾメチン
膜、その他等を使用することができる。
【0019】また、上記のポリ尿素膜としては、例え
ば、4.4´−ジアミノジフェニルメタン、4.4´−
ジアミノジフェニルエ−テル、4.4´−ジアミノ−
3.3´−ジメチルフェニルメタン、その他等のジアミ
ン成分と4.4´−ジイソシアン酸メチレンジフェニ
ル、3.3´−ジメチルフェニル−4.4´−ジイソシ
アナ−ト、o−ジアニシジンジイソシアナ−ト、その他
等のジイソシアナ−ト成分とからなるポリ尿素膜、その
他等を使用することができる。
【0020】更に、上記のポリエステル膜としては、例
えば、テレフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸ジメ
チル、イソフタル酸ジメチル、2、6−ナフタレンジカ
ルボン酸、その他等のジカルボン酸またはその誘導体と
エチレングリコ−ル、1.4−ブタンジオ−ル、グリセ
リン、その他等のジないしポリヒドロキシ化合物とから
なるポリエステル膜、その他等を使用することができ
る。
【0021】なお、本発明において、上記の高分子膜か
らなる蒸着重合膜を形成する際には、上記のような二つ
のモノマ−の他に、更に、別の蒸発装置等を配設し、そ
れを用いて、例えば、増感剤、その他等の物質を蒸発さ
せ、二種類のモノマ−の蒸着膜の表面に分散付着させ
て、高分子膜の形成等に寄与させることができるもので
ある。また、本発明において、上記の高分子膜からなる
蒸着重合膜を形成する際には、例えば、反応性の高い二
種類のモノマ−を同時に蒸発させ、これらを前述の基材
フィルムの上に衝突させ、モノマ−の表面移動により重
合反応を起こして高分子膜を形成した後、例えば、加
熱、紫外線照射、電子線照射,その他等の高分子膜の硬
化、架橋、その他等の後処理を任意に行うことができる
ものである。更に、上記の高分子膜からなる蒸着重合膜
の形成法において、真空槽の真空度としては、使用する
モノマ−、その他等によって異なるが、例えば、1×1
-1〜〜10-5Torr位の真空度であることが好まし
いものである。また、本発明において、高分子膜からな
る蒸着重合膜の膜厚としては、10〜3000Å位が好
ましいものである。
【0022】次に、本発明において、本発明にかかる連
続式蒸着重合法により製造した基材フィルムの一方の面
に、高分子膜からなる蒸着重合膜を設けた構成からなる
積層材のいずれかの一方の面、あるいは、その両面、そ
の他等の面に、例えば、その他のプラスチックフィル
ム、紙基材、ヒ−トシ−ル性樹脂層、その他等の基材を
任意に積層し、種々の形態からなる包装用材料等を製造
することができるものである。而して、上記の包装用材
料を構成する基材等としては、例えば、それがヒ−トシ
−ル性樹脂層の場合、そのヒ−トシ−ル性樹脂層を形成
するヒ−トシ−ル性樹脂としては、熱によって溶融し相
互に融着し得る樹脂層を使用することができ、具体的に
は、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエ
チレン、メタロセン触媒を使用して重合したエチレン−
α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−ア
クリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合
体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタ
クリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合
体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテンポリマ−、ポ
リエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系
樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸、フマ−ル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン
酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニ
ル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル系樹脂、その他等の樹脂のフィルムないしシ−トを使
用することができる。而して、上記のフィルムないしシ
−トは、その樹脂を含む組成物によるコ−ティング膜の
状態で使用することができる。その膜もしくはフィルム
ないしシ−トの厚さとしては、5μmないし300μm
位が好ましくは、更には、10μmないし100μm位
が望ましい。
【0023】次に、本発明において、その他の基材とし
ては、例えば、機械的、物理的、化学的、その他等にお
いて優れた耐性を有し、特に、強度を有して強靱であ
り、かつ耐熱性を有する樹脂のフィルムないしシ−トを
使用して積層することができ、具体的には、例えば、ポ
リエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアラミド系
樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、フッ
素系樹脂、その他等の強靱な樹脂のフィルムないしシ−
ト、その他等を使用することができる。而して、上記の
樹脂のフィルムないしシ−トとしては、未延伸フィル
ム、あるいは一軸方向または二軸方向に延伸した延伸フ
ィルム等のいずれのものでも使用することができる。そ
のフィルムの厚さとしては、5μmないし100μm
位、好ましくは、10μmないし50μm位が望まし
い。なお、本発明においては、上記のような基材フィル
ムには、例えば、文字、図形、記号、絵柄、模様等の所
望の印刷絵柄を通常の印刷法で表刷り印刷あるいは裏刷
り印刷等が施されていてもよい。
【0024】次にまた、本発明において、上記のその他
の基材としては、例えば、紙層を構成する各種の紙基材
を使用することができ、具体的には、本発明において、
紙基材としては、賦型性、耐屈曲性、剛性等を持たせる
ものであり、例えば、強サイズ性の晒または未晒の紙基
材、あるいは純白ロ−ル紙、クラフト紙、板紙、加工紙
等の紙基材、その他等を使用することができる。上記に
おいて、紙層を構成する紙基材としては、坪量約80〜
600g/m2位のもの、好ましくは、坪量約100〜
450g/m2 位のものを使用することが望ましい。勿
論、本発明においては、紙層を構成する紙基材と、上記
に挙げた基材フィルムとしての各種の樹脂のフィルムな
いしシ−ト等を併用して使用することができる。
【0025】次に、本発明において、本発明にかかる包
装用材料を構成する材料としては、例えば、水蒸気、水
等のバリア−性を有する低密度ポリエチレン、中密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体等の樹脂のフィルムないしシ−ト、あるいは、酸素、
水蒸気等に対するバリア−性を有するポリ塩化ビニリデ
ン、ポリビニルアルコ−ル、エチレン−酢酸ビニル共重
合体ケン化物等の樹脂のフィルムないしシ−ト、また
は、酸素、水蒸気等に対するバリア−性を有する酸化珪
素、酸化アルミニウム、その他等の無機酸化物の蒸着膜
を設けた樹脂のフィルムないしシ−ト、更には、樹脂に
顔料等の着色剤を、その他、所望の添加剤を加えて混練
してフィルム化してなる遮光性を有する各種の着色樹脂
のフィルムないしシ−ト、更にはまた、酸素、水蒸気等
に対するバリア性を有し、かつ、遮光性を有するアルミ
ニウム箔またはその蒸着膜を有する樹脂のフィルムない
しシ−ト等を使用することができる。これらの材料は、
一種ないしそれ以上を組み合わせて使用することができ
る。上記のフィルムないしシ−トの厚さとしては、任意
であるが、通常、5μmないし300μm位、更には、
10μmないし100μm位が望ましい。
【0026】なお、本発明においては、通常、包装用容
器は、物理的にも化学的にも過酷な条件におかれること
から、包装用容器を構成する包装用材料には、厳しい包
装適性が要求され、変形防止強度、落下衝撃強度、耐ピ
ンホ−ル性、耐熱性、密封性、品質保全性、作業性、衛
生性、その他等の種々の条件が要求され、このために、
本発明においては、上記のような諸条件を充足する材料
を任意に選択して使用することができ、具体的には、例
えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸またはメタ
クリル酸共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテ
ン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹
脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニ
リデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリア
クリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロ
ニトリル−スチレン共重合体(AS系樹脂)、アクリロ
ニトリル−ブタジェン−スチレン共重合体(ABS系樹
脂)、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ
−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、フッ素系樹脂、
ジエン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、ニトロセルロ−ス、その他等の公知の樹脂のフィ
ルムないしシ−トから任意に選択して使用することがで
きる。その他、例えば、セロハン等のフィルム、合成紙
等も使用することができる。本発明において、上記のフ
ィルムないしシ−トは、未延伸、一軸ないし二軸方向に
延伸されたもの等のいずれのものでも使用することがで
きる。また、その厚さは、任意であるが、数μmから3
00μm位の範囲から選択して使用することができる。
更に、本発明においては、フィルムないしシ−トとして
は、押し出し成膜、インフレ−ション成膜、コ−ティン
グ膜等のいずれの性状の膜でもよい。
【0027】ところで、本発明において、上記のような
材料を使用し、これらを、本発明にかかる連続式蒸着重
合法により製造した基材フィルムの上に高分子膜からな
る蒸着重合膜を形成した積層材に積層する方法として
は、例えば、上記の高分子膜からなる蒸着重合膜の面
に、まず、必要ならば、プライマ−剤層を形成し、次い
で、該プライマ−剤層の面に、ラミネ−ト用接着剤層を
形成し、しかる後、該プライマ−剤層およびラミネ−ト
用接着剤層等を介して、ヒ−トシ−ル性樹脂層を構成す
るヒ−トシ−ル性樹脂フィルムないしシ−トをドライラ
ミネ−ト積層法を用いて積層することにより、本発明に
かかる包装用材料を製造することができる。あるいは、
本発明においては、例えば、前述の高分子膜からなる蒸
着重合膜の面に、まず、必要ならば、プライマ−剤層を
形成し、次いで、該プライマ−剤層の面に、アンカ−コ
−ト剤層を形成し、しかる後、該プライマ−剤層および
アンカ−コ−ト剤層等を介して、ヒ−トシ−ル性樹脂層
を構成するヒ−トシ−ル性樹脂を溶融押し出しラミネ−
ト積層法を用いて積層することにより、本発明にかかる
包装用材料を製造することができる。
【0028】上記において、包装用材料を構成するプラ
イマ−剤層について説明すると、かかるプライマ−剤層
としては、まず、ポリウレタン系樹脂をビヒクルの主成
分とし、該ポリウレタン系樹脂1〜30重量%に対し、
シランカップリング剤0.05〜10重量%位、好まし
くは、0.1重量%〜5重量%位、充填剤0.1〜20
重量%位、好ましくは、1〜10重量%位の割合で添加
し、更に、必要ならば、安定剤、硬化剤、架橋剤、滑
剤、紫外線吸収剤、その他等の添加剤を任意に添加し、
溶媒、希釈剤等を加えて充分に混合してポリウレタン系
樹脂組成物を調整し、而して、該ポリウレタン系樹脂組
成物を使用し、これを、例えば、ロ−ルコ−ト、グラビ
アコ−ト、ナイフコ−ト、デップコ−ト、スプレイコ−
ト、その他のコ−ティング法等により、前述の無機酸化
物の蒸着膜の上にコ−ティングし、しかる後、コ−ティ
ング膜を乾燥させて溶媒、希釈剤等を除去し、更に、要
すれば、エ−ジング処理等を行って、本発明にかかるプ
ライマ−剤層を形成することができる。なお、本発明に
おいて、プライマ−剤層の膜厚としては、例えば、0.
1g/m2 〜1.0g/m2 (乾燥状態)位が望まし
い。而して、本発明においては、上記のようなプライマ
−剤層により、蒸着重合膜とヒ−トシ−ル性樹脂層との
密接着性等を向上させると共にプライマ−剤層の伸長度
を向上させ、例えば、ラミネ−ト加工、あるいは、製袋
加工等の後加工適性を向上させるものである。
【0029】上記において、ポリウレタン系樹脂組成物
を構成するポリウレタン系樹脂としては、例えば、多官
能イソシアネ−トとヒドロキシル基含有化合物との反応
により得られるポリウレタン系樹脂を使用することがで
きる。具体的には、例えば、トリレンジイソシアナ−
ト、ジフェニルメタンジイソシアナ−ト、ポリメチレン
ポリフェニレンポリイソシアナ−ト等の芳香族ポリイソ
シアナ−ト、あるいは、ヘキサメチレンジイソシアナ−
ト、キシリレンジイソシアナ−ト等の脂肪族ポリイソシ
アナ−ト等の多官能イソシアネ−トと、ポリエ−テルポ
リオ−ル、ポリエステルポリオ−ル、ポリアクリレ−ト
ポリオ−ル、その他等のヒドロキシル基含有化合物との
反応により得られる一液ないし二液硬化型のポリウレタ
ン系樹脂を使用することができる。而して、本発明にお
いて、上記のようなポリウレタン系樹脂を使用すること
により、蒸着重合膜とヒ−トシ−ル性樹脂層との密接着
性等を向上させると共にプライマ−剤層の伸長度を向上
させ、例えば、ラミネ−ト加工、あるいは、製袋加工等
の後加工適性を向上させるものである。
【0030】次にまた、上記において、ポリウレタン系
樹脂組成物を構成するシランカップリング剤としては、
二元反応性を有する有機官能性シランモノマ−類を使用
することができ、例えば、γ−クロロプロピルトリメト
キシシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリエト
キシシラン、ビニル−トリス(β−メトキシエトキシ)
シラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシ
ラン、β−(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチル
トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−メル
カプトプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエ
チル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメト
キシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラ
ン、ビス(β−ヒドロキシエチル)−γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルシリコ−ン
の水溶液等の1種ないしそれ以上を使用することができ
る。
【0031】上記のようなシランカップリング剤は、そ
の分子の一端にある官能基、通常、クロロ、アルコキ
シ、または、アセトキシ基等が加水分解し、シラノ−ル
基(SiOH)を形成し、これが、蒸着重合膜の表面上
の活性な基、例えば、水酸基等の官能基と何らかの作用
により、例えば、脱水縮合反応等の反応を起こして、蒸
着重合膜の表面上にシランカップリング剤が共有結合等
で修飾され、更に、シラノ−ル基自体の蒸着重合膜の表
面に吸着や水素結合等により強固な結合を形成する。他
方、シランカップリング剤の他端にあるビニル、メタク
リロキシ、アミノ、エポキシ、あるいは、メルカプト等
の有機官能基が、そのシランカップリング剤の薄膜の上
に形成される、例えば、印刷模様層、ラミネ−ト用接着
剤層、アンカ−コ−ト剤層、その他の層等を構成する物
質と反応して強固な結合を形成し、更に、上記の印刷模
様層、ラミネ−ト用接着剤層、アンカ−コ−ト剤層等を
介して、ヒ−トシ−ル性樹脂層が強固に密接着して、そ
のラミネ−ト強度を高め、このようにして、本発明にお
いては、ラミネ−ト強度の高い強固な積層構造を形成可
能とするものである。本発明においては、シランカップ
リング剤が有する無機性と有機性とを利用し、蒸着重合
膜と、印刷模様層、接着剤層あるいはアンカ−コ−ト剤
層を介して、ヒ−トシ−ル性樹脂層との密接着性を向上
させ、これにより、そのラミネ−ト強度等を高めるもの
である。
【0032】次に、本発明において、上記のポリウレタ
ン系樹脂組成物を構成する充填剤としては、例えば、炭
酸カルシウム、硫酸バリウム、アルミナホワイト、シリ
カ、タルク、ガラスフリット、樹脂粉末、その他等のも
のを使用することができる。而して、上記の充填剤は、
ポリウレタン系樹脂組成物液の粘度等を調製し、そのコ
−ティング適性を向上させると共にバインダ−樹脂とし
てのポリウレタン系樹脂とシランカップリング剤を介し
て結合し、コ−ティング膜の凝集力を向上させるもので
ある。
【0033】次に、本発明において、包装用材料を構成
するラミネ−ト用接着剤層について説明すると、かかる
ラミネ−ト用接着剤層を構成する接着剤としては、例え
ば、ポリ酢酸ビニル系接着剤、アクリル酸のエチル、ブ
チル、2−エチルヘキシルエステル等のホモポリマ−、
あるいは、これらとメタクリル酸メチル、アクリロニト
リル、スチレン等との共重合体等からなるポリアクリル
酸エステル系接着剤、シアノアクリレ−ト系接着剤、エ
チレンと酢酸ビニル、アクリル酸エチル、アクリル酸、
メタクリル酸等のモノマ−との共重合体等からなるエチ
レン共重合体系接着剤、セルロ−ス系接着剤、ポリエス
テル系接着剤、ポリアミド系接着剤、ポリイミド系接着
剤、尿素樹脂またはメラミン樹脂等からなるアミノ樹脂
系接着剤、フェノ−ル樹脂系接着剤、エポキシ系接着
剤、ポリウレタン系接着剤、反応型(メタ)アクリル系
接着剤、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、スチレン−
ブタジエンゴム等からなるゴム系接着剤、シリコ−ン系
接着剤、アルカリ金属シリケ−ト、低融点ガラス等から
なる無機系接着剤、その他等の接着剤を使用することが
てきる。上記の接着剤の組成系は、水性型、溶液型、エ
マルジョン型、分散型等のいずれの組成物形態でもよ
く、また、その性状は、フィルム・シ−ト状、粉末状、
固形状等のいずれの形態でもよく、更に、接着機構につ
いては、化学反応型、溶剤揮発型、熱溶融型、熱圧型等
のいずれの形態でもよいものである。而して、上記の接
着剤は、例えば、ロ−ルコ−ト法、グラビアロ−ルコ−
ト法、キスコ−ト法、その他等のコ−ト法、あるいは、
印刷法等によって施すことができ、そのコ−ティング量
としては、0.1〜10g/m2 (乾燥状態)位が望ま
しい。
【0034】次に、本発明において、包装用材料を構成
するアンカ−コ−ト剤層について説明すると、かかるア
ンカ−コ−ト剤層を構成するアンカ−コ−ト剤として
は、例えば、アルキルチタネ−ト等の有機チタン系、イ
ソシアネ−ト系、ポリエチレンイミン系、ポリプタジエ
ン系、その他等の水性ないし油性の各種のアンカ−コ−
ト剤を使用することができる。上記のアンカ−コ−ト剤
は、例えば、ロ−ルコ−ト、グラビアロ−ルコ−ト、キ
スコ−ト、その他等のコ−ティング法を用いてコ−ティ
ングすることができ、そのコ−ティング量としては、
0.1〜5g/m2 (乾燥状態)位が望ましい。
【0035】なお、本発明においては、本発明にかかる
包装用材料を構成するいずれかの層間に所望の印刷模様
層を形成することができるものである。而して、上記の
印刷模様層としては、通常のインキビヒクルの1種ない
し2種以上を主成分とし、これに、必要ならば、可塑
剤、安定剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、硬
化剤、架橋剤、滑剤、帯電防止剤、充填剤、その他等の
添加剤の1種ないし2種以上を任意に添加し、更に、染
料・顔料等の着色剤を添加し、溶媒、希釈剤等で充分に
混練してインキ組成物を調整し、次いで、該インキ組成
物を使用し、例えば、グラビア印刷、オフセット印刷、
凸版印刷、スクリ−ン印刷、転写印刷、フレキソ印刷、
その他等の印刷方式を使用し、前述のコ−ティング薄膜
の上に、文字、図形、記号、模様等からなる所望の印刷
模様を印刷して、本発明にかかる印刷模様層を形成する
ことができる。
【0036】なお、本発明においては、前述の蒸着重合
膜の面に設けるプライマ−剤層としては、前述のポリウ
レタン系樹脂素節物によるプライマ−剤層の他に、更
に、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、
エポキシ系樹脂、フェノ−ル系樹脂、(メタ)アクリル
系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエチレンアルイハ
ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂あるいはその
共重合体ないし変性樹脂、セルロ−ス系樹脂、その他等
をビヒクルの主成分とする樹脂組成物を使用してプライ
マ−剤層を形成することができる。なお、本発明におい
ては、例えば、ロ−ルコ−ト、グラビアロ−ルコ−ト、
キスコ−ト、その他等のコ−ティング法を用いてコ−テ
ィングしてプライマ−コ−ト剤層を形成することがで
き、而して、そのコ−ティング量としては、0.1〜1
0g/m2 (乾燥状態)位が望ましい。
【0037】次に、本発明において、上記のような包装
用材料を使用して製袋ないし製函する方法について説明
すると、例えば、包装用容器がプラスチックフィルム等
からなる軟包装袋の場合、上記のような方法で製造した
包装用材料を使用し、その内層のヒ−トシ−ル性フィル
ムの面を対向させて、それを折り重ねるか、或いはその
二枚を重ね合わせ、更にその周辺端部をヒ−トシ−ルし
てシ−ル部を設けて袋体を構成することができる。而し
て、その製袋方法としては、上記の包装用材料を、その
内層の面を対向させて折り曲げるか、あるいはその二枚
を重ね合わせ、更にその外周の周辺端部を、例えば、側
面シ−ル型、二方シ−ル型、三方シ−ル型、四方シ−ル
型、封筒貼りシ−ル型、合掌貼りシ−ル型(ピロ−シ−
ル型)、ひだ付シ−ル型、平底シ−ル型、角底シ−ル
型、その他等のヒ−トシ−ル形態によりヒ−トシ−ルし
て、本発明にかかる種々の形態の包装用容器を製造する
ことができる。その他、例えば、自立性包装袋(スタン
ディングパウチ)等も製造することが可能であり、更
に、本発明においては、上記の包装用材料を使用してチ
ュ−ブ容器等も製造することができる。上記において、
ヒ−トシ−ルの方法としては、例えば、バ−シ−ル、回
転ロ−ルシ−ル、ベルトシ−ル、インパルスシ−ル、高
周波シ−ル、超音波シ−ル等の公知の方法で行うことが
できる。なお、本発明においては、上記のような包装用
容器には、例えば、ワンピ−スタイプ、ツウ−ピ−スタ
イプ、その他等の注出口、あるいは開閉用ジッパ−等を
任意に取り付けることができる。
【0038】次にまた、包装用容器として、紙基材を含
む液体充填用紙容器の場合、例えば、積層材として、紙
基材を積層した積層材を製造し、これから所望の紙容器
を製造するブランク板を製造し、しかる後該ブランク板
を使用して胴部、底部、頭部等を製函して、例えば、ブ
リックタイプ、フラットタイプあるいはゲ−ベルトップ
タイプの液体用紙容器等を製造することができる。ま
た、その形状は、角形容器、丸形等の円筒状の紙缶等の
いずれのものでも製造することができる。
【0039】本発明において、上記のようにして製造し
た包装用容器は、種々の飲食品、接着剤、粘着剤等の化
学品、化粧品、医薬品、ケミカルカイロ等の雑貨品、そ
の他等の物品の充填包装に使用されるものである。而し
て、本発明においては、特に、例えば、醤油、ソ−ス、
ス−プ等を充填包装する液体用小袋、生菓子等を充填包
装する軟包装用袋、味噌等の調味料を充填包装する軟包
装用袋、漬け物等を充填包装する軟包装用袋、餅等を充
填包装する軟包装用袋、ジュ−ス、酒、調味料、油等を
充填包装すに液体充填包装用紙容器、るいは、ボイルあ
るいはレトルト食品等を充填包装する軟包装用袋等の液
体飲食物あるいは水分等を含む飲食物等を充填包装する
包装用容器として有用なものである。
【0040】
【実施例】上記の本発明について実施例を挙げて更に具
体的に説明する。 実施例1 まず、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
−トフィルム(巾500mm、長さ1000m)を使用
し、これを蒸着重合装置内に搬送し、次いで、下記に示
す蒸着重合条件で、上記の二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレ−トフィルムの一方の面に、厚さ100Åのポリ尿
素膜を形成し、しかる後、上記で形成したポリ尿素膜に
紫外線照射装置を使用しインラインで紫外線を照射し、
そのポリ尿素膜を硬化させて、ポリ尿素膜からなる蒸着
重合膜を連続式に蒸着重合法で製造した。 (蒸着重合条件) ジアミン:4.4´−ジアミノジフェニルエ−テル、 ジイソシアナ−ト:4.4´−ジイソシアン酸メチレン
ジフェニル 蒸着槽内の真空度;2〜5×10-3mBar 加熱温度:ジアミン、135℃ ジイソシアナ−ト、70℃ 巻き取り速度;20m/min なお、上記において、巻き取りの巾方向、長さ方向での
膜厚のばらつきは、100ű5Åであり、極めて精度
がよく、全面にポリ尿素膜が製膜されているものであっ
た。また、ポリ尿素膜の製膜化のタイムスケジュ−ル
は、下記のとおりであった。 基材フィルムの巻き取りロ−ルへの装着 :10分 真空引き、原料加熱 :60分 蒸着重合時間 :50分 ベント、原反取り出し :15分 合計 :135分 更にまた、ポリ尿素製膜面積は、500m2 であり、よ
って、3.7m2 /分であった。 (2).次に、上記で形成したポリ尿素膜の面に、グラ
ビア印刷インキ組成物を使用し、グラビア印刷方式によ
り所望の印刷模様を形成し、次いで、該印刷模様を含む
全面に、ポリウレタン系樹脂の初期縮合物に、エポキシ
系のシランカップリング剤(8.0重量%)とブロッキ
ング防止剤(1.0重量%)を添加し、十分に混練して
なるプライマ−剤組成物を使用し、これをグラビアロ−
ルコ−ト法により、膜厚0.4g/m2 (乾燥状態)に
なるようにコ−ティングしてプライマ−剤層を形成し
た。更に、上記で形成したプライマ−層の面に、2液硬
化型のポリウレタン系ラミネ−ト用接着剤を使用し、こ
れを、上記と同様に、グラビアロ−ルコ−ト法により、
膜厚4.0g/m2 (乾燥状態)になるようにコ−ティ
ングしてラミネ−ト用接着剤層を形成した。次に、上記
で形成したラミネ−ト用接着剤層面に、厚さ60μmの
無延伸ポリプロピレンフィルムを、そのコロナ処理面を
対向させて重ね合わせ、しかる後、その両者をドライラ
ミネ−ト積層して、包装用材料を製造した。 (3).次いで、上記で製造した包装用材料の2枚を用
意し、その無延伸ポリプロピレンフィルムの面を対向し
て重ね合わせ、しかる後、その外周周辺の端部を三方ヒ
−トシ−ルしてシ−ル部を形成すると共に上方に開口部
を有する三方シ−ル型の軟包装用袋を製造した。上記で
製造した三方シ−ル型の軟包装用袋内に、その開口部か
らソ−スを充填包装し、しかる後、その開口部をヒ−ト
シ−ルして上方シ−ル部を形成して包装半製品を製造し
た。上記で製造した包装製品は、バリア性、保香性等に
優れ、また、ラミネ−ト強度等に優れ、市場における流
通に耐え、かつ、貯蔵保存等に優れているものであっ
た。
【0041】実施例2 (1).上記の実施例1において、ポリ尿素膜を製膜化
した後、そのポリ尿素膜の面に、上記の実施例1と全く
同様に行って、印刷模様を形成し、更に、該印刷模様を
含む全面に、膜厚0.4g/m2 (乾燥状態)からなる
プライマ−剤層を形成し、かつ、該プライマ−剤層の面
に、膜厚4.0g/m2 (乾燥状態)からなるラミネ−
ト用接着剤層を形成した。次に、上記で形成したラミネ
−ト用接着剤層面に、厚さ15μmのエチレン−ビニル
アルコ−ル共重合体フィルムを使用し、これをドライラ
ミネ−ト積層し、次いで、上記で積層したエチレン−ビ
ニルアルコ−ル共重合体フィルムの面に、2液硬化型の
ポリウレタン系ラミネ−ト用接着剤を使用し、これを、
グラビアロ−ルコ−ト法により、膜厚4.0g/m
2 (乾燥状態)になるようにコ−ティングしてラミネ−
ト用接着剤層を形成した。次に、上記で形成したラミネ
−ト用接着剤層面に、厚さ60μmの無延伸ポリプロピ
レンフィルムを、そのコロナ処理面を対向させて重ね合
わせ、しかる後、その両者をドライラミネ−ト積層し
て、包装用材料を製造した。 (2).次いで、上記で製造した包装用材料の2枚を用
意し、その無延伸ポリプロピレンフィルムの面を対向し
て重ね合わせ、しかる後、その外周周辺の端部を三方ヒ
−トシ−ルしてシ−ル部を形成すると共に上方に開口部
を有する三方シ−ル型の軟包装用袋を製造した。上記で
製造した三方シ−ル型の軟包装用袋内に、その開口部か
らハンバ−グを充填包装し、しかる後、その開口部をヒ
−トシ−ルして上方シ−ル部を形成して包装半製品を製
造し、更に、該包装半製品を120℃、30分間レトル
ト処理して包装製品を製造した。上記で製造した包装製
品は、酸素ガス、水蒸気等に対するバリア性に優れ、ま
た、ラミネ−ト強度等に優れ、市場における流通に耐
え、かつ、貯蔵保存等に優れているものであった。
【0042】比較例1 枚葉のバッチ式の蒸着重合装置を使用し、更に、A4サ
イズの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム1
0枚を使用し、上記の実施例1と同じ原料を使用し、同
じ蒸着重合条件等で蒸着重合して、そのA4サイズの2
軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの一方の面
に、厚さ100Åのポリ尿素膜を形成し、しかる後、上
記で形成したポリ尿素膜を有する基材フィルムを硬化室
に搬送し、その硬化室に配設した紫外線照射装置を使用
して紫外線を照射し、そのポリ尿素膜を硬化させて、ポ
リ尿素膜からなる蒸着重合膜をバッチ式の蒸着重合法で
製造した。上記において、A4サイズの2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレ−トフィルムの一方の面に、厚さ10
0ű5Åの精度で、全面にポリ尿素膜が製膜されてい
るものであった。なお、A4サイズの2軸延伸ポリエチ
レンテレフタレ−トフィルムは、厚さが12μmと薄い
ためもあって、多数の皺、折れ目等が発生した。また、
ポリ尿素膜の製膜化のタイムスケジュ−ルは、下記のと
おりであった。 更にまた、ポリ尿素製膜面積は、0.6m2 であり、よ
って、0.009m2/分であった。また、上記の実施
例1は、生産効率において、上記の比較例1と比較し、
約400倍以上であり、更に、上記の実施例1において
は、皺、折り目等がない極めて良好な製品を作製するこ
とができた。
【0043】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、巻き取り式真空蒸着重合装置内に配設した巻き出し
ロ−ルから基材フィルムを冷却・コ−ティングロ−ルの
周面上に供給し、次いで、該冷却・コ−ティングロ−ル
に供給された基材フィルムの片面に、少なくとも、反応
性の高い二種類のモノマ−を同時に蒸発させ、これらを
上記の基材フィルムの上に衝突させ、その両者のモノマ
−の表面移動により重合反応を起こして高分子膜からな
る蒸着重合膜を形成し、しかる後、該高分子膜からなる
蒸着重合膜を形成した基材フィルムを巻き取りロ−ルに
巻き取ることにより、更には、上記の冷却・コ−ティン
グロ−ルと巻き取りロ−ルとの間に、加熱装置、紫外線
照射装置、または、電子線照射装置を配設し、高分子膜
からなる蒸着重合膜に加熱、紫外線照射、または、電子
線照射して、該高分子膜からなる蒸着重合膜を硬化さ
せ、しかる後、該硬化した高分子膜からなる蒸着重合膜
を形成した基材フィルムを巻き取りロ−ルに巻き取るこ
とにより、高分子膜からなる蒸着重合膜を、連続方式
で、かつ、その作業性、操作性等に優れ、更に、短時間
に大量に生産し得ることが可能であるというものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる連続式蒸着重合法についてその
一例を実施する巻き取り式真空蒸着重合装置の概略の構
成を例示する概略的構成図である。
【図2】上記の図1に示す巻き取り式真空蒸着重合装置
を使用し、本発明にかかる連続式蒸着重合法を実施して
製造される高分子膜からなる蒸着重合膜についてその一
例の層構成を示す概略的断面図である。
【符号の説明】
A 巻き取り式真空蒸着重合装置 1 巻き取り式真空蒸着重合室 2 真空槽 3 基材フィルム 4 巻き出しロ−ル 5 冷却・コ−ティングロ−ル 6 巻き取りロ−ル 7 硬化装置 8 モノマ− 9 蒸発装置 10 加熱装置 11 シャッタ−装置 B 積層材 3 基材フィルム 12 蒸着重合膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻き取り式真空蒸着重合装置内に配設し
    た巻き出しロ−ルから基材フィルムを冷却・コ−ティン
    グロ−ルの周面上に供給し、次いで、該冷却・コ−ティ
    ングロ−ルに供給された基材フィルムの片面に、少なく
    とも、反応性の高い二種類のモノマ−を同時に蒸発さ
    せ、これらを上記の基材フィルムの上に衝突させ、その
    両者のモノマ−の表面移動により重合反応を起こして高
    分子膜からなる蒸着重合膜を形成し、しかる後、該蒸着
    重合膜を形成した基材フィルムを巻き取りロ−ルに巻き
    取ることを特徴とする連続式蒸着重合法。
  2. 【請求項2】 基材フィルムが、2軸延伸ポリエステル
    系樹脂フィルム、2軸延伸ポリアミド系樹脂フィルム、
    または、2軸延伸ポリオレフィン系樹脂フィルムからな
    ることを特徴とする上記の請求項1に記載する連続式蒸
    着重合法。
  3. 【請求項3】 蒸着重合膜が、ポリイミド膜、ポリアミ
    ド膜、ポリアミドイミド膜、ポリアゾメチン膜、ポリ尿
    素膜、または、ポリエステル膜からなることを特徴とす
    る上記の請求項1〜2に記載する連続式蒸着重合法。
  4. 【請求項4】 冷却・コ−ティングロ−ルと巻き取りロ
    −ルとの間に、加熱装置、紫外線照射装置、または、電
    子線照射装置を配設し、高分子膜からなる蒸着重合膜に
    加熱、紫外線照射、または、電子線照射して、該高分子
    膜からなる蒸着重合膜を硬化させることを特徴とする上
    記の請求項1〜3に記載する連続式蒸着重合法。
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