JP2001261254A - エレベータシャフトの製造方法 - Google Patents

エレベータシャフトの製造方法

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JP2001261254A
JP2001261254A JP2000082343A JP2000082343A JP2001261254A JP 2001261254 A JP2001261254 A JP 2001261254A JP 2000082343 A JP2000082343 A JP 2000082343A JP 2000082343 A JP2000082343 A JP 2000082343A JP 2001261254 A JP2001261254 A JP 2001261254A
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Takafumi Hanai
孝文 花井
Makoto Yakeyama
誠 焼山
Yuji Tanaka
祐治 田中
Yoshitaka Katayanagi
義高 片柳
Toshihiko Yoneda
稔彦 米田
Hiroyuki Haginaka
弘行 萩中
Ryozo Abe
亮三 阿部
Minoru Onodera
実 小野寺
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Obayashi Corp
Hitachi Ltd
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Obayashi Corp
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベータ構築工事の現場作業に係る工期を
短縮して多層階建物との並設に適したエレベータシャフ
トの製造方法を提供する。 【解決手段】 多層階建物12に並設されるエレベータ
10のエレベータシャフト20を内方にケージ14の昇
降空間20aを形成するフレーム22に上記エレベータ
10の外面をなす膜材36bをフレーム22に取り付け
て形成する。このエレベータシャフト20は上記フレー
ム22を支持台18上で横倒し状態にして製造する。上
記膜材36bは上記昇降空間20a側から取り付け、上
記フレーム22の外縁部24dより内側に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物に並設される
エレベータのエレベータシャフト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な多層階建物のうち3〜5階建て
の既存の中低層住宅にはエレベータが設置されていない
ものが多い。特に、これらの中低層住宅は昭和30年代
〜40年代にかけて建設されたものが多いため、その住
民も高齢化しつつあり、近年のバリアフリー住宅に対す
る関心の高まりと相俟って、これらの中低層住宅にエレ
ベータを増設することが強く要請されている。
【0003】上記のような既存の中低層住宅に並設され
るエレベータとして、例えば特開平11−256691
号公報には、設置現場に構築された基礎ピット上にプレ
キャスト版や金属板等で各層毎に形成された複数の筒状
部材を積み重ねつつ連結してエレベータシャフトを立設
する工法が開示されている。したがって、上記エレベー
タシャフトの構築においては、各層毎の筒状部材は工場
等で製造されるが、その後の構築作業は設置現場で行わ
れている。即ち、設置現場の基礎ピットの周りに足場を
組み、その内方に筒状部材を積み重ねつつ接合してエレ
ベータシャフトを形成し、その内部にケージや昇降手段
等のエレベータの構成要素を組み付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、既存住
宅にエレベータを並設する際には、その既存住宅に居住
する住民の生活を確保しつつ施工しなければならない。
即ち、エレベータ構築工事においてエレベータシャフト
を構築工程から現場で作業する場合には、その工事期間
中、住民は現場周辺の生活空間を奪われることになる。
【0005】特に、従来のように足場を組んで作業する
場合には、足場を架設する敷地が必要となるとともに、
その足場の架設から撤去なども含め工期が長期化してし
まい、住民は長期に亘って広い空間を奪われて不自由な
生活を余儀なくされるため、特に短期間での施工が切望
されている。
【0006】また、既存住宅に限らず、一般的な建物の
新設も含め建築工事全般に工期は短いほうが良いことは
言うまでもない。
【0007】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て成されたもので、エレベータ構築工事の現場作業に係
る工期を短縮して多層階建物との並設に適したエレベー
タシャフトの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の請求項1に示すエレベータシャフトの製造
方法では、多層階建物に並設されるエレベータのエレベ
ータシャフトの製造方法であって、上記エレベータシャ
フトは内方にケージの昇降空間を形成するフレームと該
フレームに取り付けられて外面をなす膜体とで構成さ
れ、フレームを支持台上で横倒し状態にして上記昇降空
間側から膜体を取り付けて製造することを特徴とする。
【0009】即ち、このエレベータシャフトは、昇降空
間を形成するフレームに膜体を取り付けて形成するの
で、従来のプレキャスト版などで形成するエレベータシ
ャフトより大幅に軽量化することができる。よって、エ
レベータシャフト全体を一体構造として製造しても、そ
のエレベータシャフトを製造場所とは別の場所に容易に
搬送することができ、さらに搬送時および設置時の取り
回しも容易に行うことができる。
【0010】よって、このエレベータシャフトは設置現
場で建物に合わせて直立させた状態で構築する必要がな
い。それ故に、設置現場とは別の製造場所においてエレ
ベータシャフトを横倒しの状態で構築することができ
る。したがって、エレベータシャフトの設置現場はもち
ろん製造場所においても足場を設ける必要がないので、
足場の架設および撤去の手間が省けて短期間で設置する
ことができる。さらに、高所作業の必要がないので作業
性および作業者の安全性が向上される。
【0011】また、膜体はフレームに昇降空間側から取
り付けるので、フレームが支持台上に横倒し状態に配置
され、フレームとそのフレームの支持面との間隔が狭く
ても、昇降空間側からそのフレームにも容易に膜体を取
り付けることができる。
【0012】また、請求項2に示すエレベータシャフト
の製造方法では、上記膜体は上記フレームの外縁部より
内側に、上記支持台の支持面と間隔を隔てて取り付けら
れることを特徴とする。
【0013】即ち、エレベータシャフトの製造時におい
て、エレベータシャフトの支持台上に、または、エレベ
ータの搬送時においてトレーラの荷台等の上に直接エレ
ベータシャフトおよびエレベータを載置しても、膜体は
フレームの外縁部より内側に位置し、支持面と間に間隔
が隔てられる。よって、エレベータシャフトの製造時ま
たはエレベータの搬送時に、横引き等してエレベータシ
ャフトおよびエレベータがその支持面上を滑らせること
があっても、エレベータシャフトの外面をなす膜体が損
傷を受けることはない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1〜図7は本発明にか
かるエレベータシャフトを多層階建物に並設されるエレ
ベータに適用した一実施形態を示し、図1は本実施形態
のエレベータの外観図、図2はエレベータの構造を示す
詳細構造図、図3はエレベータシャフトのフレーム構造
を示す正面図、図4は図3の側面図、図5はエレベータ
シャフト構造を示す平面図、図6は図5の側面図、図7
は図6のA−A断面図である。
【0015】本実施形態のエレベータ10は、多層階建
物をなす5階建ての既存の中低層住宅12に並設され、
この中低層住宅12の各階床間を連絡する階段室に連結
されている。
【0016】上記階段室には屈折階段が設けられ、各階
床との中間位置に設けられた踊り場が中低層住宅12の
外周側に配置され、上記エレベータ10はこの踊り場と
それぞれ同じ高さになる位置で停止するように設定され
ている。
【0017】上記エレベータ10は、四角柱状をなすエ
レベータシャフト20と、その内部で昇降されるケージ
14と、このケージ14を昇降させる昇降手段と、カウ
ンタウエイト16とで主に構成されている。
【0018】上記エレベータシャフト20は上記ケージ
14が昇降する昇降空間20aを形成するフレーム22
と、外装壁をなす複数の膜体パネル28とで構成され、
この膜体パネル28が上記フレーム22に昇降空間20
a側から取り付けられて一体化され中空の柱状に形成さ
れている。
【0019】詳述すると、断面が大型のL型鋼でなる4
本の柱部材24が上記昇降空間20aの四隅に備えら
れ、そのL型鋼の角部24aがそれぞれ内方側に向けら
れている。これら各柱部材24の角部24aを形成する
2つの板部24b,24cはそれぞれ、隣り合うL型鋼
の板部24b、24cと間隔を隔てて平行をなすように
配置されている。そして、平行に配置されたその板部2
4b、24c間には、柱部材24の長手方向に沿って適
宜間隔を隔てて梁部材26が介在されている。この梁部
材26は、上記柱部材24より小型のL型鋼でなり、そ
の両端部26aが上記柱部材24に、その対向面に溶接
されたガゼットプレート30を介してボルトナットで固
定されている。そして、上記柱部材24と上記梁部材2
6とによって四角柱状に枠組みされたフレーム22が形
成されている。
【0020】また、L型をなす各梁部材26の一方の板
部26bは水平面を形成し、他方の板部26cは柱部材
24と平行をなして垂下し、板部26cの外側面が上記
膜体パネル28の当接面26dをなしている。この当接
面26dは、上記膜体パネル28が取り付けられた状態
で、その膜体パネル28の表面が柱部材24の外縁部2
4dより十分内側に配置されるように設けられている。
【0021】また、隣り合う2本の柱部材24と、これ
ら柱部材24間に設けられ上下一対の梁部材26との間
にはそれぞれ、各柱部材24の2箇所に設けられた計4
箇のブラケット32が設けられている。このブラケット
32は、上記梁部材26と同じ小型のL型鋼で形成さ
れ、一方の板部32aが柱部材24に取り付けられ、他
方の板部32bが上記梁部材26の当接面26dと同一
平面を形成する固定面32cをなしている。そして1枚
の膜体パネル28は、2本の梁部材26に架け渡される
とともに4箇所のブラケット32に固定されてエレベー
タシャフト20の外装壁を形成する。
【0022】上記膜体パネル28は、チャンネル材で形
成される枠体34と、この枠体34内に固定される膜体
36とで構成されている。
【0023】上記枠体34は断面コ字状の4本のチャン
ネル材34aが長方形状に溶接され、その対辺に位置し
て対をなす2組のチャンネル材34aは、それぞれ各チ
ャンネル材34a同士の開口溝部34bが対向されて環
状をなしている。この枠体34は、上記柱部材24間の
幅より僅かに狭く、かつ上記隣り合う梁部材26の当接
面26dにそれぞれほぼ半分づつ重なるように形成され
ている。
【0024】上記膜体36は、円筒パイプを上記枠体の
長方形とほぼ同形状の環状に形成され、上記枠体34の
開口溝部34bの全周に入り込むように形成された環状
フレーム36aと、この環状フレーム36aに外側から
巻き込まれて展張される膜材36bとで構成されてい
る。ここで、膜材36bはガラス繊維の織布やシリカク
ロスなどの不燃性あるいは耐火性に富んだ布製素材でな
り、ポリテトラフルオロエチレン等で表面処理されて、
外装壁としての防火性を備えるとともにその表面が汚れ
にくく構成されている。
【0025】上記膜体36は、それを構成する環状フレ
ーム36aの直径が上記枠体34の開口溝部34bの幅
より十分に小さく形成され、上記枠体34の開口溝部3
4b内に環状フレーム36aの全周が挿入されている。
そして、開口溝部34bを形成する一方の側壁の内面3
4cに膜材36bが当接されるとともに、保持部材38
によって枠体34に膜体36が固定されている。
【0026】即ち、この保持部材38は、2つのL型鋼
がその断面が階段状をなすように組み合わされて溶接さ
れ、上記枠体34の開口溝部34b内に設けられてい
る。このとき、この保持部材38の溶接された角部38
aと枠体34の上記膜材36bが当接される内面34c
側の角部とで、膜材36bが巻き付けられた環状フレー
ム36aをその内方に保持する保持空間40が形成され
ている。この状態で、保持部材38は膜材36bが当接
される枠体34の内面34cと対向する膜体ガイド部3
8bと、開口溝部34bの底部34dと対向する定着部
38cとを備えている。したがって、上記保持部材38
は、上記開口溝部34bの底部34dに上記定着部38
cが固定されると、膜体36の保持空間40を形成して
その内部に環状フレーム36aを保持するとともに、膜
ガイド部38bと上記枠体34の内面34cとで膜材3
6bを挟み、膜材36bの緊張状態を維持している。
【0027】また、上記枠体34には、その膜材36b
が当接されない側壁34eに、ブラケット32に膜体パ
ネル28を固定するための固定孔が設けられている。
【0028】そして、このエレベータ10の組立は、以
下の手順で行われる。先ず、工場に設置され支持台をな
す定盤18の支持面18a上に、台木18bを配置す
る。この台木18bは、エレベータ10の幅より十分に
長く形成され、上記エレベータシャフト20の梁部材2
6を十分支持し得る幅を有する角材でなり、柱部材24
間に設けられる梁部材26の下に位置するように、適宜
間隔を隔てて配置される。
【0029】この台木18bの上にこれと直交するよう
に2本の柱部材24を平行に配置する。この柱部材24
には、膜体パネル28を固定するためのブラケット32
と、梁部材26を固定するためのガゼットプレート30
とが予め所定の位置に溶接されている。
【0030】そして、台木18bに平行に配置された各
柱部材24はその一方の板部24bが直立され、その上
縁から他方の板部24cが互いに遠ざかる方向に延出さ
れるように配置されている。そして、両柱部材24の鉛
直面同士の間に梁部材26を介在させ、その端部26a
を上記ガセットプレート30にボルトナットで固定す
る。
【0031】次に、膜体パネル28を柱部材24間およ
び梁部材26間から梁部材26の下側に柱部材24と平
行になるように挿入し、梁部材26と膜体パネル28の
両縁部28aとがそれぞれ重なるように配置し、枠体3
4の開口溝部34b内方側から枠体34の固定孔とブラ
ケット32とにボルトを貫通させてナットで固定する。
【0032】上記の方法で、各梁部材26間に膜体パネ
ル28を固定した膜体壁44を2枚形成する。このと
き、柱部材24と膜体パネル28との間および梁部材2
6と膜体パネル28との間にはそれぞれシール部材46
を介在させておくことが望ましい。
【0033】上記膜体壁44の一方のフレーム22を上
記台木18b上に支持させたままの状態で、その柱部材
24にそれぞれ鉛直方向の梁部材26eを立設させる。
このとき、一方の柱部材24に立設させる梁部材26e
は、エレベータ10に乗降するための入出口を形成する
ために必要な所定の箇所に備えておく。
【0034】この状態で、上記膜体壁44と梁部材26
eとで形成される空間内に、ケージ14、ロープ15や
レール等の昇降手段並びにカウンタウエイト16を組み
込み、特にケージ14やカウンタウエイト16等の可動
部材は、フレーム22に仮固定しておく。
【0035】その後、予め形成しておいたもう一つの膜
体壁44と、立設した梁部材26間に膜体パネル28
と、エレベータ10の天井部とを取り付ける。
【0036】上記膜体壁44は上記立設した梁部材26
e上に載置され、その梁部材26eと膜体壁44の柱部
材24とを連結して取り付けられる。
【0037】また、立設した梁部材26間には、フレー
ム22の側方から膜体パネル28を当接させて、上記の
要領でフレーム22の内側から膜体パネル28を固定
し、さらに天井部を取り付けて、定盤18上に横倒し状
態のエレベータ10が完成する。
【0038】このとき、梁部材26eの上側に取り付け
る膜体壁44とフレーム22の側方から取り付ける膜体
パネル28との取り付け順序は逆でも構わない。
【0039】そして、このエレベータ10は、この完成
された状態でトレーラーに積載され、設置現場に搬入さ
れ、その現場に予め構築された基礎ピット50上にクレ
ーンで吊り降ろされて設置される。このとき、フレーム
22を形成しているL型鋼を搬送用の治具や揚重用の治
具として代用することができるので、別途治具を仮設す
る必要がなく、治具の着脱する手間が省けるため、作業
時間を短縮することができる。
【0040】以上の構成の本実施形態においては、エレ
ベータシャフト20をフレーム22に膜体パネル28を
取り付けて形成するので、従来のプレキャスト版などで
形成するエレベータシャフト20より大幅に軽量化する
ことができる。よって、ケージ14や昇降手段を一体構
造として製造されたエレベータ10を、製造した工場と
は別の場所に容易に搬送することができ、さらに取り回
しも容易であるとともに、設置現場に構築された基礎ピ
ット50上にクレーンで吊り降ろして容易に設置するこ
とができる。
【0041】特に、このエレベータ10はエレベータシ
ャフト20を設置現場で建物12に合わせて直立させた
状態で構築する必要がない。それ故に、エレベータシャ
フト20を十分な設備を備えた工場において横倒し状態
で構築することができる。したがって、工場においても
設置現場においても足場を設ける必要がないので、足場
の架設および撤去の手間が省けて短期間で設置すること
ができる。さらに、高所作業の必要がないので作業性お
よび作業者の安全性が向上される。また、設置現場での
作業が大幅に削減されるため、現場で発生する廃材を削
減することができる。
【0042】また、膜体パネル28はフレーム22に昇
降空間20a側から取り付けるので、フレーム22を横
倒し状態に配置し、フレーム22とそのフレーム22が
載置される定盤18等の支持面18aとの間隔が狭くな
っても、昇降空間20a側からそのフレーム22に容易
に膜体パネル28を取り付けることができる。即ち、膜
体パネル28をフレーム22の内側から取り付けるの
で、定盤18上で組み立てられ下方に向けられたフレー
ム22面が、支持面18aと対向して外側からは膜体パ
ネル28が取り付けられない場合であっても、フレーム
22を台木18b上から移動させることなく容易に取り
付けることができる。
【0043】さらに、エレベータ10設置後において
も、膜体パネル28毎に着脱できるとともに内側から作
業できるので、作業用に足場を組むことなくケージ14
を所定の位置に停止させ、このケージ14を足場として
利用して容易にメンテナンスすることができる。
【0044】また、上記膜体パネル28の膜材36b
を、それが取り付けられる上記フレーム22の外縁部2
4dより内側に配置する。これによって、エレベータシ
ャフト20の製造時において、エレベータシャフト20
の支持面18aをなす定盤18上に、または、エレベー
タ10の搬送時においてトレーラの荷台等の上に直接エ
レベータシャフト20およびエレベータ10を載置して
も、膜材36bは、フレーム22によってその支持面1
8aと間隔を隔てて配置される。したがって、エレベー
タシャフト20の製造時またはエレベータ10の搬送時
に、エレベータ10の外装壁をなす膜材36bが損傷を
受けることはない。
【0045】上記実施形態において、フレーム22が横
倒し状態で支持される支持台を定盤18としたが、形成
されるエレベータ10を横倒し状態に載置することがで
きる平面を備えていればこの限りでない。
【0046】上記実施形態において、柱部材24、梁部
材26、ブラケット32をL型鋼としたがこれに限るも
のではなく、H型鋼または角型パイプ等でも構わない。
【0047】さらに、上記実施形態では、多層階建物を
5階建ての既存の中低層住宅12としたが、エレベータ
10が並設される建物は新設の建物であっても、また高
層の建物であってもよく、さらには住宅に限らずオフィ
スビル等でも構わない。
【0048】また、エレベータ10の停止位置を各階床
の中間位置に設けられた踊り場としたがこれに限らず、
各階床を停止位置としても構わない。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明のエレベータ
シャフトでは、大幅に軽量化されて、エレベータシャフ
トを横倒し状態で構築すことができるので、足場を設け
る必要がく、足場の架設および撤去の手間が省けて短期
間で設置することができるとともに作業性および作業者
の安全性が向上される。
【0050】また、膜体はフレームに昇降空間側から取
り付けるので、容易に取り付けることができ、さらにエ
レベータシャフトの組み立て時にフレームが支持される
支持台と間隔を隔てて配置されるので、エレベータシャ
フトがその支持面上を滑ることがあっても、膜体が損傷
を受けることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のエレベータの外観図である。
【図2】エレベータの構造を示す詳細図である。
【図3】エレベータシャフトのフレーム構造を示す正面
図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】エレベータシャフト構造を示す平面図である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】図6のA−A断面図である。
【符号の説明】
10 エレベータ 12 中低層住宅(多層階建物) 14 ケージ 18 定盤(支持台) 20 エレベータシャフト 20a 昇降空間 22 フレーム 24d 外縁部 36b 膜材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 焼山 誠 東京都港区港南2丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 (72)発明者 田中 祐治 東京都港区港南2丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 (72)発明者 片柳 義高 東京都港区港南2丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 (72)発明者 米田 稔彦 東京都港区港南2丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 (72)発明者 萩中 弘行 東京都千代田区神田駿河台1丁目3番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 阿部 亮三 東京都千代田区神田駿河台1丁目3番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 小野寺 実 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所内 Fターム(参考) 3F301 AA09 BB08 CA06 3F305 AA08 BA09 DA00 DA07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多層階建物に並設されるエレベータのエ
    レベータシャフトの製造方法であって、 上記エレベータシャフトは内方にケージの昇降空間を形
    成するフレームと該フレームに取り付けられて外面をな
    す膜体とで構成され、フレームを支持台上で横倒し状態
    にして上記昇降空間側から膜体を取り付けて製造するこ
    とを特徴とするエレベータシャフトの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記膜体は上記フレームの外縁部より内
    側に、上記支持台の支持面と間隔を隔てて取り付けられ
    ることを特徴とする請求項1記載のエレベータシャフト
    の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016013913A (ja) * 2014-07-03 2016-01-28 株式会社ヒーローライフカンパニー エレベータ付き建物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016013913A (ja) * 2014-07-03 2016-01-28 株式会社ヒーローライフカンパニー エレベータ付き建物

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