JP2001260652A - 車両盗難防止装置 - Google Patents

車両盗難防止装置

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JP2001260652A
JP2001260652A JP2000076621A JP2000076621A JP2001260652A JP 2001260652 A JP2001260652 A JP 2001260652A JP 2000076621 A JP2000076621 A JP 2000076621A JP 2000076621 A JP2000076621 A JP 2000076621A JP 2001260652 A JP2001260652 A JP 2001260652A
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Hiroyuki Katayama
裕幸 片山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドア8の隙間から隙間を通っている電線2,
5等をドアグロメット9を破って引きずり出し、その中
からドアロックの回路を見つけ、盗難用の電源を用いて
車両盗難が行われる恐れがあったので、これを解決す
る。 【解決手段】 バッテリー1とドアロック手段3との間
を接続する入力電線2にドアロック解除スイッチ4を設
ける一方、該ドアロック手段3のアース側6に出力電線
5を接続し、前記ドアロック解除スイッチ4を投入する
とき、前記ドアロック手段3によりロック状態にあるド
ア8をアンロック状態に作動するように形成された車両
盗難防止装置であって、前記入力電線2と前記出力電線
5との間に、前記入力電線2または前記出力電線5に所
定値以上の力が作用して引っ張られたとき、該入力電線
2と前記出力電線5とが短絡される短絡手段12を設け
てドアロック手段3をアンロック状態に作動することを
防止した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線を車外に引っ
張り出して短絡させ、ドアロックを電気的に解除させる
盗難に対処した車両盗難防止装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のドアを開閉するには車内側に設
けた内ハンドルと、車外側に設けた外ハンドルとで行わ
れるが、自動車から離れる場合には、車両盗難防止の見
地から一端閉じたドアが開かれないように、外側からキ
ー操作あるいは赤外線や電波による遠隔操作スイッチ等
によりロック装置を操作してドアをロックする。そし
て、再び自動車に乗る場合には、ロック状態にあるドア
を車外からキー操作あるいは遠隔操作によりアンロック
状態に操作して、外ドアハンドルを引いてドアを開いて
いた。このドアのロック状態を遠隔操作で解除するドア
ロック回路の構成を図5,6で説明すると、1はエンジ
ンルームに設置したバッテリー、2はバッテリー1とド
アロックモータ3とを結線する入力電線で、その途中に
ドアロック解除スイッチ4が設けられている。5はドア
ロック解除スイッチ4をアース6に接地される出力電線
である。
【0003】これらの入出力の各電線4,5は車両前部
構造体7(例えばフロントピラー)とドア8との間に配
索されている。車両前部構造体7とドア6との隙間に配
索される電線にはこれら以外にもドア8に設置される各
種の電装品(例えば、ワイパー、電動ミラー、スピーカ
ー等)に接続される電線がある。これら各電線は雨水に
対する漏洩及びドアの開閉を考慮して蛇腹状で合成ゴム
製のドアグロメット9が介装されて外部から遮断されて
いる。なお、ドアロックモータ3はドア8の内外両パネ
ルの間に形成される空間内(ドアウィンドガラスが昇降
する空間)に設置される。
【0004】閉じたドア8をロックしている状態におい
ては、ドアロック解除スイッチ4は開成されている。ド
アを開ける場合は、まずこのロック状態を解除しなけれ
ばならないが、外から遠隔操作によりドアロック解除ス
イッチ4を閉成し、ドアロックモータ3を作動させて図
示しないドアロック機構をアンロックの状態に作動せし
める。次いで外ハンドル10を操作してドア8を開くこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来装
置においては、次のようにして容易にドアが開けられて
しまう。すなわち、車両前部構造体7とドア8との間の
隙間から隙間を通っている電線2,5等を引きずり出
し、ドアグロメット9を破ってその中からドアロックの
回路を見つける。予め用意してあるバッテリー1とは別
の電源11を使えば、例えドアロック解除スイッチ4が
開成しロック状態にあっても、ドアロックモータ3が作
動してしまい、ドアはロック状態からアンロック状態に
なる。このため誰もが外ハンドル10の操作で容易にド
ア8を開くことができる。これはドアグロメット9の中
に入出力電線2,5以外にも多くの電線が通っている
が、事前にドアのロック回路の電線の(電線)色を調べ
ておけば簡単にドアロック回路の電線を見つけることが
できる。したがって、容易に車両盗難に遭遇する恐れが
あった。
【0006】本発明は上記従来装置の不具合を解消する
ことを目的とし、車体とドアとの隙間から電線が引きず
り出されたときに、ドアロック手段の入出力の両電線が
短絡するようにしておくことで、盗難用の追加電源の電
流をドアロック手段へ流さないようにした車両盗難防止
装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
なされた請求項1記載の発明に係る車両盗難防止装置
は、バッテリーとドアロック手段との間を接続する入力
電線にドアロック解除スイッチを設ける一方、該ドアロ
ック手段のアース側に出力電線を接続し、前記ドアロッ
ク解除スイッチを投入するとき、前記ドアロック手段に
よりロック状態にあるドアをアンロック状態にするよう
に形成された装置において、前記入力電線または前記出
力電線に所定値以上の力が作用して引っ張られたとき、
該入力電線と前記出力電線とが短絡される短絡手段を設
けて構成されたことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の車
両盗難防止装置に係り、前記短絡手段は、前記入力電線
に接続した一方の端子と、前記出力電線に接続した他方
の端子とを有し、該一方または該他方のいずれかの一方
の端子が一定以上の力で移動可能で該一方または該他方
のいずれか他方の端子に接触するように構成されたこと
を特徴とする車両盗難防止装置。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の車
両盗難防止装置に係り、前記一方の端子は、前記入力電
線を圧接保持する入力圧接バーであり、前記他方の端子
は、前記出力電線を圧接保持する出力圧接バーであり、
該入出力両圧接バーを近接してJ/C本体に配設したこ
とを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の車
両盗難防止装置に係り、前記J/C本体は、圧接カバー
を該J/C本体に被蓋することにより前記入出力両電線
を前記入出力両圧接バーに圧入するように形成したこと
を特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項4記載の車
両盗難防止装置に係り、前記J/C本体は、前記入力圧
接バーまたは前記出力圧接バーのいずれか一方の移動を
拘束する圧接バーロック部を設け、前記入出力両電線の
内いずれか一方の電線に所定値以上の引張力が作用した
とき、前記入力圧接バーまたは前記出力圧接バーが前記
圧接バーロック部の拘束から解放されて、前記入出力両
圧接バーが接触するように構成されたことを特徴とす
る。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項5記載の車
両盗難防止装置に係り、前記入力圧接バーまたは前記出
力圧接バーのいずれか一方の圧接バーに、該入力圧接バ
ーまたは該出力圧接バーのいずれか他方のバーに対向し
て接触部を形成したことを特徴とする。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項6記載の車
両盗難防止装置に係り、前記入力圧接バーまたは前記出
力圧接バーのいずれか一方のバーは、コ字状断面の保持
壁に保持されたことを特徴とする。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項7記載の車
両盗難防止装置に係り、前記短絡手段は、ドアの外板と
内板とで形成される内空部に格納したことを特徴とす
る。
【0015】請求項1記載の発明に係る車両盗難防止装
置によれば、入力電線と出力電線との間に、入力電線ま
たは出力電線に所定値以上の力が作用して引っ張られた
とき、該入力電線と出力電線とが短絡される短絡手段を
設けたため、車体とドアとの隙間から電線が引きずり出
され、これに盗難用の別の電源が追加的に接続されて
も、追加電源からの電流は短絡手段を経てアースに流れ
る。
【0016】請求項2記載の発明に係る車両盗難防止装
置によれば、短絡手段の一方の端子または他方の端子の
いずれか一方の端子が、一定以上の力で他方の端子の方
に移動して接触し、入力電線と出力電線とが短絡する。
【0017】請求項3記載の発明に係る車両盗難防止装
置によれば、入出力電線を保持する端子はそれぞれ入出
力圧接バーであり、該入出力圧接バーはJ/C本体に近
接して配置されているので、入力電線または出力電線の
いずれかが所定値以上の力で引っ張られると、J/C本
体内で入力電線と出力電線とが短絡される。さらに、接
触した圧接バーは圧接バーロックによって接触した状態
に保持される。
【0018】請求項4記載の発明に係る車両盗難防止装
置によれば、圧接カバーをJ/C本体に被せることによ
り入力電線と出力電線とが各圧接バーに圧接されて電気
接続が完成される。
【0019】請求項5記載の発明に係る車両盗難防止装
置によれば、いずれか一方の電線に所定値以上の引張力
が作用することにより、圧接バーからの拘束力から解放
されたいずれか一方の圧接バーが、いずれか他方の圧接
バーに移動し、短絡手段の短絡が実現される。
【0020】請求項6記載の発明に係る車両盗難防止装
置によれば、入力圧接バーまたは出力圧接バーのいずれ
か一方の圧接バーに接触部を形成したため、短絡手段の
短絡を確実に行える。
【0021】請求項7記載の発明に係る車両盗難防止装
置によれば、入力圧接バーまたは出力圧接バーのいずれ
か一方の圧接バーはコ字断面の保持壁に保持されている
ため、圧接バーをJ/C本体に倒れることなく確実に保
持する。
【0022】請求項8記載の発明に係る車両盗難防止装
置によれば、短絡手段を車両ドアの内空部に格納して設
けたため、盗難用の追加電源の端子はドアにはばまれて
そのドア内空部にまでは届かず、短絡手段とドアロック
手段との間に追加電源の電流を流すことは容易ではな
い。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
図1〜図4に基づいて詳説する。上記従来装置と均等部
材または均等部分には、それらに用いたと同一符号を付
してその説明を省略することとする。図1は車両盗難防
止装置に用いられる短絡手段12がドア8の内板13と
外板14とで形成された内空部15に格納されている。
この短絡手段12が設けられるドアロック回路16を模
式的に示すと、図2のような回路構成となる。すなわ
ち、ドアロック回路はドア内空部15に短絡手段12を
格納した点でのみ、上記従来装置と相違する。
【0024】図3,4に基づいて短絡手段12を説明す
る。17は短絡手段12を収容した平面視ボックス形状
の合成樹脂製の圧接J/C(ジャンクションコネクタ)
本体、同じく18はこの圧接J/C本体に被着される圧
接J/Cカバーである。19は圧接J/C本体17に設
けられ、入力電線(+線)9を圧接する圧接刃191を
有するように形成された入力圧接バー、20は入力圧接
バーに近接した位置の圧接J/C本体17に固定して設
けられ、出力電線(−線)5を圧接する圧接刃201を
有する出力圧接バーである。この出力圧接バー20に
は、入力圧接バー19に向かって若干近接するように突
設した接触部21が形成されている。22は圧接J/C
本体17の内壁221(以下「保持壁」)に突設された
一対の圧接バーロック部であり、組立時における通常使
用状態で入力圧接バー19が接触部21に移動して接触
しないように、出力圧接バー20との間で一定の間隙を
存するようにセットされる。171は圧接J/C本体1
7に形成した切り欠き溝で、該切り欠き溝に上方から組
み込まれる入力電線2および出力電線5を案内する。
【0025】一方、圧接J/Cカバー18には、入出力
側両圧接バー19,20に圧接される各電線2,5の位
置に対応する位置に電線を押し込んで位置決めするため
の一対の切り欠き溝181が形成されている。23はド
ア8を構成する内板13の適宜の箇所に設けたスタッド
ボルト、24は圧接J/C本体17のフランジに穿設し
たボルト孔、25はナット、26は圧接J/Cカバー1
8の係合孔27と係合するように形成された係合爪であ
る。もちろん、ドアへの取り付けに際しては、ドア内へ
侵入してくる雨水で短絡手段12ひいてはドアロック回
路が濡れてショートするのを回避するために、適宜の防
水処理構造が工夫されることは言うまでもない。
【0026】短絡手段12への入力電線2および出力電
線5の組み込みは、これら各電線2,5を圧接J/C本
体12の切り欠き溝171に設置する。次に圧接J/C
カバー18を上方から下ろして係合爪26に係合孔27
を係止させて蓋をする。この蓋をするとき、各電線2,
5には圧接J/Cカバー18による押し込み力が作用
し、各圧接バー19,20の圧接刃191,201に強
制的に圧入され、図4(a)のように被覆が剥がされ、
電気的に接続が実現されることとなる。ドアロック回路
16に組み込まれた短絡手段12は、ドアの内板13に
予め取り付けたスタッドボルト23にボルト孔24を挿
通し、ナット25で締め付けることによりドア内に取り
付けられる。
【0027】本実施の形態の作用を説明する。図4にお
いて、通常使用時には入力圧接バー19は圧接バーロッ
ク部22によりその移動を拘束されるが(同図
(a))、出力圧接バー20との間にドアと車体のドア
開口部との隙間から入力電線2が所定値以上の力で矢印
A方向に引っ張られると、入力電線2と一体になって入
力圧接バー20が圧接バーロック部22を乗り越えてA
方向に移動する。出力圧接バー20の接触部21に接触
し、入力電線2と出力電線5とが電気接続する(図4
(b))。このように、本実施の形態によれば、ドアロ
ック解除スイッチ4を開いてドアがロックされている状
態において、ドアグロメット9を破って入力電線2と出
力電線5との間にバッテリー1とは別の電源を接続して
電流を流したとしても、別の電源の電流はドアロックモ
ータ3の手前でUターンするため、ドアロックモータ3
は作動することはない。
【0028】しかもこの短絡手段12はドアの内空部に
格納されているため、短絡手段12とドアロックモータ
3との間に別の電源の電流を流すことができないので、
確実に車両盗難を阻止することができる作用効果を有す
る。また、入力電線2と出力電線5とを圧接J/C本体
17の切り欠き溝171に載せておき、圧接J/Cカバ
ー18を被せるだけで短絡手段12を組立ることがで
き、自動車製造メーカーから出荷された後からでも、容
易に取り付けることができる。
【0029】以上、本実施の形態を具体的に詳述してき
たが、具体的な構成はこの形態に限られるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっ
ても本発明に含まれる。例えば、上記一実施の形態では
入力電線2と出力電線5とを互いに入れ替えて取り付け
るように構成することもできる。また、入力圧接バー1
9を固定させ、出力圧接バー20を移動できるように構
成することもできる。また、被覆電線を用いたが、これ
に限られることはなく、裸電線でもよい。また、入力電
線2および出力電線5を圧接J/C本体17に平行して
配索したが、平行でなくてもよい。また、上記実施の形
態では圧接端子について説明したが、圧着端子あるいは
溶着(ビーム)の態様で形成してもよく、圧着の場合に
は端子に電線を圧着するもの、あるいは端子に圧着片を
設けるものでもよい。また、溶着の態様の場合には溶着
片を設けてもよい。さらに、ドアロック手段としてドア
ロックモータ3を使用したが、マグネット式の機構のも
のを使用してもよい。また、ドアとして側部ドアであっ
たが、この代わりにワンボックス車の後部ドア、普通乗
用車のトランクリッド、あるいはボンネットの開閉を電
気回路体を使用して行う形式の車両にも適宜応用できる
ことは言うまでもない。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る車両盗難防止
装置によれば、入力電線と出力電線との間に、入力電線
または出力電線に所定値以上の力が作用して引っ張られ
たとき、短絡手段により入力電線と出力電線とが短絡さ
れるため、車体とドアとの隙間から電線が引きずり出さ
れ、これに盗難用の追加電源が接続されたとしても、追
加電源からの電流は短絡手段を経てアースに流れるの
で、ドアロック手段が作動することがない。このため、
車両が盗難に遭うことを未然に回避することができる効
果を奏する。
【0031】請求項2記載の発明に係る車両盗難防止装
置によれば、短絡手段の一方の端子または他方の端子の
いずれか一方の端子が、一定以上の力で他方の端子の方
に移動して接触し、入力電線と出力電線とが短絡するた
め、確実に短絡手段の短絡を確保でき、信頼性のある車
両盗難防止装置が得られる効果を奏する。
【0032】請求項3記載の発明に係る車両盗難防止装
置によれば、圧接J/Cバーに突設した圧接バーロック
部で入力圧接バーまたは出力圧接バーを移動を拘束して
おり、入力電線または出力電線のいずれかが所定値以上
の力で引っ張られるとき、この圧接バーロック部の拘束
力からいずれか一方の圧接バーが解放される。このた
め、入力圧接バーと出力圧接バーとが電線に接続するこ
とで入力電線と出力電線とが短絡され、車両盗難を阻止
することができる。
【0033】請求項4記載の発明に係る車両盗難防止装
置によれば、圧接カバーをJ/C本体に被せるだけで、
容易に入力電線と出力電線とを各圧接バーに圧接されて
電気接続を完成することができるため、短絡手段の製作
コストが安価となる効果を奏する。
【0034】請求項5記載の発明に係る車両盗難防止装
置によれば、いずれか一方の電線に所定値以上の引張力
が作用することにより、圧接バーからの拘束力から解放
されたいずれか一方の圧接バーが、いずれか他方の圧接
バーに移動し、短絡手段の短絡が実現される。このため
短絡手段を確実に作動せしめて確実に車両の盗難を防止
することができる効果を奏する。
【0035】請求項6記載の発明に係る車両盗難防止装
置によれば、入力圧接バーまたは出力圧接バーのいずれ
か一方の圧接バーに接触部を形成したため、短絡手段の
短絡を確実に行える効果を奏する。
【0036】請求項7記載の発明に係る車両盗難防止装
置によれば、入力圧接バーまたは出力圧接バーのいずれ
か一方の圧接バーはコ字断面の保持壁に保持されている
ため、圧接バーをJ/C本体に倒れることなく確実に保
持することができる効果を奏する。
【0037】請求項8記載の発明に係る車両盗難防止装
置によれば、短絡手段を車両ドアの内空部に外部から見
えないように格納して設けたため、盗難用の追加電源の
端子を短絡手段とドアロック手段との間に接続できな
い。このため該追加電源の電流はドアロック手段に流れ
ることはなく、より確実に盗難を防止できる効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施の形態に係る車両盗難防止
装置の取り付け位置を示す概略外観斜視図である。
【図2】図1の車両盗難防止装置におけるドアロック回
路の構成を示す回路図である。
【図3】図2のドアロック回路図2に適用される短絡手
段の組立を示す外観拡大斜視図である。
【図4】図3の短絡手段の圧接J/C本体における平面
図で、(a)は通常状態における平面図、(b)は入力
電線に所定値以上の力が作用して入力圧接バーが出力圧
接バーに接続した状態を示す平面図である。
【図5】従来装置におけるドアロック装置の概略を示す
概略構成図である。
【図6】従来装置におけるドアロック回路図である。
【符号の説明】
2 入力電線 3 ドアロックモータ 5 出力電線 12 短絡手段 16 ドアロック回路 19 入力圧接バー 20 出力圧接バー 21 接触部 221 保持壁 22 圧接バーロック部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリーとドアロック手段との間を接
    続する入力電線にドアロック解除スイッチを設ける一
    方、該ドアロック手段のアース側に出力電線を接続し、
    前記ドアロック解除スイッチを投入するとき、前記ドア
    ロック手段によりロック状態にあるドアをアンロック状
    態にするように形成された装置において、前記入力電線
    または前記出力電線に所定値以上の力が作用して引っ張
    られたとき、該入力電線と前記出力電線とが短絡される
    短絡手段を設けて構成されたことを特徴とする車両盗難
    防止装置。
  2. 【請求項2】 前記短絡手段は、前記入力電線に接続し
    た一方の端子と、前記出力電線に接続した他方の端子と
    を有し、該一方または該他方のいずれかの一方の端子が
    一定以上の力で移動可能で該一方または該他方のいずれ
    か他方の端子に接触するように構成されたことを特徴と
    する請求項1記載の車両盗難防止装置。
  3. 【請求項3】 前記一方の端子は、前記入力電線を圧接
    保持する入力圧接バーであり、前記他方の端子は、前記
    出力電線を圧接保持する出力圧接バーであり、該入出力
    両圧接バーを近接してJ/C本体に配設したことを特徴
    とする請求項2記載の車両盗難防止装置。
  4. 【請求項4】 前記J/C本体は、圧接カバーを該J/
    C本体に被蓋することにより前記入出力両電線を前記入
    出力両圧接バーに圧入するように形成したことを特徴と
    する請求項3記載の車両盗難防止装置。
  5. 【請求項5】 前記J/C本体は、前記入力圧接バーま
    たは前記出力圧接バーのいずれか一方の移動を拘束する
    圧接バーロック部を設け、前記入出力両電線の内いずれ
    か一方の電線に所定値以上の引張力が作用したとき、前
    記入力圧接バーまたは前記出力圧接バーが前記圧接バー
    ロック部の拘束から解放されて、前記入出力両圧接バー
    が接触するように構成されたことを特徴とする請求項4
    記載の車両盗難防止装置。
  6. 【請求項6】 前記入力圧接バーまたは前記出力圧接バ
    ーのいずれか一方の圧接バーに、該入力圧接バーまたは
    該出力圧接バーのいずれか他方のバーに対向して接触部
    を形成したことを特徴とする請求項5記載の車両盗難防
    止装置。
  7. 【請求項7】 前記入力圧接バーまたは前記出力圧接バ
    ーのいずれか一方のバーは、コ字状断面の保持壁に保持
    されたことを特徴とする請求項6記載の車両盗難防止装
    置。
  8. 【請求項8】 前記短絡手段は、ドアの外板と内板とで
    形成される内空部に格納したことを特徴とする請求項7
    記載の車両盗難防止装置。
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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007216802A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Yazaki Corp 車両盗難防止回路
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