JP2001260421A - 印字装置及び方法 - Google Patents

印字装置及び方法

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JP2001260421A
JP2001260421A JP2000073081A JP2000073081A JP2001260421A JP 2001260421 A JP2001260421 A JP 2001260421A JP 2000073081 A JP2000073081 A JP 2000073081A JP 2000073081 A JP2000073081 A JP 2000073081A JP 2001260421 A JP2001260421 A JP 2001260421A
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JP2000073081A
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English (en)
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Yoshihito Nakatani
佳人 中谷
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録材料に印字すべき文字数、文字数の最大
値、印字領域のサイズの変化に拘わらず、読み取りが容
易なように文字を印字する。 【解決手段】 写真プリントの裏面の印字領域内に、画
像に関連する情報を表す文字を(A)に示すようなドット
パターンとして印字するに際し、写真プリントの長さL
が閾値Lth未満であれば、最大文字数の文字を印字領域
内に印字できるように、長さLに応じてドットピッチ及
び文字間隙を変更して文字を印字し((B)及び(C)参
照)、長さLが閾値Lth以上であれば、文字が間延びし
て見えることを回避するために、ドットピッチ及び文字
間隙を一定の値にして文字を印字する((D)参照)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印字装置及び方法に
係り、特に、記録材料上の所定サイズの印字領域内に文
字を印字する印字装置、及び該印字装置に適用可能な印
字方法に関する。
【0002】
【従来の技術】写真プリントの作成時に、作成した写真
プリントに付随する情報(例えばコマ番号や標準的な焼
付条件に対する補正量等)を写真プリントの裏面に文字
として印字することは従来より行われているが、最近、
より多数の情報を写真プリントの裏面に印字したい、と
いう要求が高まってきている。特に、情報を磁気記録す
るための磁気トラックが設けられたAPSフィルムは、
磁気トラック等に様々な情報(例えば撮影年月日、撮影
場所、コメント等)を記録可能であるので、APSフィ
ルムに記録された画像を印画紙に焼付けることで作成し
た写真プリントについても、裏面に大量の文字(例えば
40文字/行×2行)を印字可能とすることが求められ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これに対し、写真プリ
ントの裏面への印字は、種々のサイズの写真フィルムに
記録された画像を印画紙に露光記録する機能を備えた写
真プリンタに、ドットのパターンとして文字を印字する
ドットマトリクスプリンタ等を設け、該ドットマトリク
スプリンタによりドットピッチを固定的に設定して行う
ことが一般的である。このため、例えば多数の文字を印
字する場合に備えて、ドットピッチを最小(例えば82.5
mm)に設定して印字を行ったとすると、文字の縦横比が
極端に大きく(又は小さく)なり、印字した文字が読み
にくいという問題がある。
【0004】また、写真プリントの印字可能範囲(印字
領域)の大きさは、写真プリントのプリントサイズ(印
画紙に焼付けられた画像のサイズ)によって変化するの
で、印字した文字が読み易いサイズとなるようにドット
ピッチを設定した場合、特に小サイズの写真プリントへ
の印字可能文字数が制限され、印字すべき文字を印字領
域内に印字しきれない場合も生じ得る。
【0005】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、記録材料に印字すべき文字数、又は印字すべき文字
数の最大値、又は印字領域のサイズの変化に拘わらず、
読み取りが容易なように文字を印字できる印字装置及び
印字方法を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る印字装置は、印字すべき文
字を表す文字データに基づき、記録材料上の印字領域内
に前記文字を印字する印字手段と、前記印字領域内に印
字すべき文字数、前記印字領域内に印字すべき文字数の
最大値、及び前記印字領域のサイズの少なくとも1つを
検知する検知手段と、前記検知手段による検知結果に基
づき、前記印字手段による前記文字の印字範囲が前記印
字領域内に収まるように、前記印字手段が前記文字を構
成するドットを単位として前記文字を印字する際のドッ
トのピッチ、前記印字手段によって印字される個々の文
字の間隔、及び印字手段によって印字される文字を構成
するドット数の少なくとも1つを変更する制御手段と、
を含んで構成されている。
【0007】請求項1記載の発明は、印字すべき文字を
表す文字データに基づき、記録材料上の印字領域内に文
字を印字する印字手段を備えている。この印字手段とし
ては、例えばドットのパターンとして文字を印字するド
ットマトリクスプリンタ(記録方式はインクジェット方
式でもよいし、ドットインパクト方式(ドットワイヤの
衝突エネルギーによってインクを転写する方式)でもよ
いし、レーザビーム等の光ビームを走査させることで文
字を露光記録する等の他の方式でもよい)を用いること
ができる。また印字手段は、例えば請求項3に記載した
ように、一方の面に画像が記録された前記記録材料の裏
面に文字を印字するように構成することができる。
【0008】また、請求項1記載の発明は、記録材料上
の印字領域内に印字すべき文字数、前記印字領域内に印
字すべき文字数の最大値、及び印字領域のサイズの少な
くとも1つを検知する検知手段を備えており、制御手段
は、検知手段による検知結果に基づき、印字手段による
文字の印字範囲が印字領域内に収まるように、印字手段
が前記文字を構成するドットを単位として文字を印字す
る際のドットのピッチ、印字手段によって印字される個
々の文字の間隔、及び手段によって印字される文字を構
成するドット数の少なくとも1つを変更する。
【0009】これにより、例えば請求項3のように、画
像が記録された記録材料の裏面に文字を印字する態様に
おいて、記録材料に記録された個々の画像に対応して印
字領域が各々設けられており、印字領域内に印字すべき
文字が表す情報の内容が、印字領域内に対応する画像に
応じて変化する(例えば印字すべき文字に画像記録時の
処理内容を表す文字が含まれ、画像記録時の処理内容が
他の画像と異なる画像が存在している等)の場合には、
印字領域内に印字すべき文字数が不定となるが、このよ
うな場合は印字すべき文字数を検知するように検知手段
を構成すれば、ドットのピッチ、文字の間隔、及び文字
を構成するドット数の少なくとも1つが、印字領域内に
印字すべき文字数に応じて変更される(例えば文字数が
増加するに従って、ドットのピッチを小さくする、文字
の間隔を小さくする、文字を構成するドットの数を少な
くする等)ことで、印字すべき文字数の変化に拘わらず
読み取りが容易なように文字を印字することができる。
【0010】また、例えば請求項3のように、画像が記
録された記録材料の裏面に文字を印字する態様におい
て、記録材料に記録された個々の画像に対応して印字領
域が各々設けられており、記録されている画像の種類
(例えばAPSフィルムに記録されていた画像か他のフ
ィルムに記録されていた画像か等)によって印字すべき
文字が表す情報の項目が変化する等の場合には、印字領
域内に印字すべき文字数の最大値が不定となるが、この
ような場合は印字すべき文字数の最大値を検知するよう
に検知手段を構成すれば、ドットのピッチ、文字の間
隔、及び文字を構成するドット数の少なくとも1つが、
印字領域内に印字すべき文字数の最大値に応じて変更さ
れる(例えば文字数の最大値が増加するに従って、ドッ
トのピッチを小さくする、文字の間隔を小さくする、文
字を構成するドットの数を少なくする等)ことで、印字
すべき文字数の最大値の変化に拘わらず読み取りが容易
なように文字を印字することができる。
【0011】更に、例えば請求項3のように、画像が記
録された記録材料の裏面に文字を印字する態様におい
て、請求項4に記載したように、記録材料に記録された
個々の画像に対応して印字領域が各々設けられており、
個々の印字領域のサイズが対応する画像のサイズに応じ
て定められている等の場合には、印字領域のサイズが不
定となるが、このような場合は印字領域のサイズを検知
するように検知手段を構成すれば、ドットのピッチ、文
字の間隔、及び文字を構成するドット数の少なくとも1
つが、印字領域のサイズに応じて変更される(例えば印
字領域のサイズが小さくなるに従って、ドットのピッチ
を小さくする、文字の間隔を小さくする、文字を構成す
るドットの数を少なくする等)ことで、印字領域のサイ
ズの変化に拘わらず読み取りが容易なように文字を印字
することができる。
【0012】また、例えば印字すべき文字数、印字すべ
き文字数の最大値、及び印字領域のサイズ、の各パラメ
ータのうち複数のパラメータが不定である場合にも、該
不定のパラメータを検知するように検知手段を構成する
ことで、前記不定のパラメータの変化に拘わらず読み取
りが容易なように文字を印字することができる。従っ
て、請求項1記載の発明によれば、記録材料に印字すべ
き文字数、又は印字すべき文字数の最大値、又は印字領
域のサイズの変化に拘わらず、読み取りが容易なように
文字を印字することができる。
【0013】ところで、請求項1記載の発明において、
印字すべき文字数や印字すべき文字数の最大値に比して
印字領域のサイズが大の場合(或いは印字領域のサイズ
に比して印字すべき文字数や印字すべき文字数の最大値
が小の場合)、ドットのピッチが大きくされる、文字の
間隔を大きくする、文字を構成するドットの数を多くす
る、の少なくとも1つが行われることになるが、ドット
のピッチを過度に大きくしたり、文字の間隔を過度に大
きくしたり、文字を構成するドットの数を過度に多くす
ると、印字した文字の読み取りに支障が生じたり見栄え
が悪くなることも考えられる。
【0014】上記を考慮すると、請求項2に記載したよ
うに、印字すべき文字数が第1の所定値以下であるか、
又は文字数の最大値が第2の所定値以下であるか、又は
印字領域のサイズが第3の所定値以上であることが検知
手段によって検知された場合には、制御手段は、前記ド
ットのピッチ、前記文字の間隔、及び前記文字を構成す
るドット数を一定値に制御することが好ましい。これに
より、印字すべき文字数や印字すべき文字数の最大値に
比して印字領域のサイズが大の場合にも、ドットのピッ
チが過度に大きくなったり、文字の間隔が過度に大きく
なったり、文字を構成するドットの数が過度に多くなる
ことが抑制され、印字した文字の読み取りに支障が生じ
たり見栄えが悪くなることを防止することができる。
【0015】請求項5記載の発明に係る印字方法は、印
字すべき文字を表す文字データに基づき、記録材料上の
印字領域内に前記文字を印字するにあたり、前記印字領
域内に印字すべき文字数、前記印字領域内に印字すべき
文字数の最大値、及び前記印字領域のサイズの少なくと
も1つを検知し、前記検知した結果に基づき、前記文字
の印字範囲が前記印字領域内に収まるように、前記文字
を構成するドットを単位として前記文字を印字する際の
ドットのピッチ、印字する個々の文字の間隔、及び印字
する文字を構成するドット数の少なくとも1つを変更す
るので、請求項1記載の発明と同様に、記録材料に印字
すべき文字数、又は印字すべき文字数の最大値、又は印
字領域のサイズの変化に拘わらず、読み取りが容易なよ
うに文字を印字することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。図1には、本発明が適
用された画像処理システム10が示されている。画像処
理システム10は、スキャナ12、画像処理装置14及
びプリンタ16が直列に接続されて構成されている。な
お、画像処理装置14は本発明に係る画像処理装置に対
応している。
【0017】スキャナ12は、写真フィルム(例えばネ
ガフィルムやリバーサルフィルム)等の写真感光材料
(以下単に写真フィルムと称する)に記録されているフ
ィルム画像(被写体を撮影後、現像処理されることで可
視化されたネガ画像又はポジ画像)を読み取り、該読み
取りによって得られた画像データを出力するものであ
り、例えば135サイズの写真フィルム、110サイズ
の写真フィルム、及び透明な磁気層が形成された写真フ
ィルム(240サイズの写真フィルム:所謂APSフィ
ルム)、120サイズ及び220サイズ(ブローニサイ
ズ)の写真フィルムのフィルム画像を読取対象とするこ
とができる。
【0018】スキャナ12は、光源20から射出され光
拡散ボックス22によって光量むらが低減された光が、
フィルムキャリア24にセットされているネガフィルム
やリバーサルフィルム等の写真フィルム26に照射さ
れ、写真フィルム26を透過した光がレンズ28を介し
てCCDセンサ30(エリアセンサであってもラインセ
ンサであってもよい)の受光面上に結像されるように構
成されている。
【0019】フィルムキャリア24は、写真フィルム2
6上のフィルム画像が記録されている箇所が、光源20
からの射出光の光軸上に順に位置するように写真フィル
ム26を搬送する(CCDセンサ30がエリアセンサで
あれば各フィルム画像が順に光軸上に位置決めされるよ
うに写真フィルム26を間欠的に搬送し、CCDセンサ
30がラインセンサであれば写真フィルム26を連続的
に搬送する)。これにより、写真フィルム26に記録さ
れているフィルム画像がCCDセンサ30によってR,
G,Bに分解されて順に読み取られ、CCDセンサ30
からはフィルム画像に対応するR,G,Bの信号が出力
される。CCDセンサ30から出力された信号はA/D
変換器32によってデジタルの画像データに変換されて
画像処理装置14に入力される。
【0020】画像処理装置14のスキャナ補正部36
は、入力されたスキャンデータ(スキャナ12から入力
されるR、G、Bのデータ)から各画素毎に対応するセ
ルの暗出力レベルを減ずる暗補正、暗補正を行ったデー
タを濃度値を表すデータに対数変換する濃度変換、写真
フィルム26を照明する光の光量むらに応じて濃度変換
後のデータを補正するシェーディング補正等の処理を順
に行う。スキャナ補正部36の出力端はI/Oコントロ
ーラ38の入力端に接続されており、スキャナ補正部3
6で前記各処理が施されたデータはスキャンデータとし
てI/Oコントローラ38に入力される。
【0021】I/Oコントローラ38の入力端は、イメ
ージプロセッサ40のデータ出力端にも接続されてお
り、イメージプロセッサ40からは画像処理(詳細は後
述)が行われた画像データが入力される。また、I/O
コントローラ38の入力端はパーソナルコンピュータ4
2にも接続されている。パーソナルコンピュータ42は
拡張スロット(図示省略)を備えており、この拡張スロ
ットには、メモリカードやCD−R、MO等の情報記憶
媒体に対してデータの読出し/書込みを行うドライバ
(図示省略)や、他の情報処理機器と通信を行うための
通信制御装置が接続される。拡張スロットを介して外部
からファイル画像データが入力された場合、入力された
ファイル画像データはI/Oコントローラ38へ入力さ
れる。
【0022】I/Oコントローラ38の出力端は、イメ
ージプロセッサ40のデータ入力端、オートセットアッ
プエンジン44、パーソナルコンピュータ42に各々接
続されており、更にI/F回路54を介してプリンタ1
6に接続されている。I/Oコントローラ38は、入力
された画像データを、出力端に接続された前記各機器に
選択的に出力する。
【0023】本実施形態では、写真フィルム26に記録
されている個々のフィルム画像に対し、スキャナ12に
おいて異なる解像度で2回の読み取りを行う。1回目の
比較的低解像度での読み取り(以下、プレスキャンとい
う)では、フィルム画像の濃度が非常に低い場合(例え
ばネガフィルムにおける露光アンダのネガ画像)にも、
CCDセンサ30で蓄積電荷の飽和が生じないように決
定した読取条件(写真フィルム26に照射する光のR、
G、Bの各波長域毎の光量、CCDセンサ30の電荷蓄
積時間)で写真フィルム26の全面の読み取りが行われ
る。このプレスキャンによって得られたデータ(プレス
キャンデータ)は、I/Oコントローラ38からオート
セットアップエンジン44へ入力される。
【0024】オートセットアップエンジン44は、CP
U46、RAM48(例えばDRAM)、ROM50
(例えば記憶内容を書換え可能なROM)、入出力ポー
ト52を備え、これらがバスを介して互いに接続されて
構成されている。オートセットアップエンジン44は、
I/Oコントローラ38から入力されたプレスキャンデ
ータに基づいてフィルム画像のコマ位置を判定し、写真
フィルム26上のフィルム画像記録領域に対応するデー
タ(プレスキャン画像データ)を抽出する。また、プレ
スキャン画像データに基づいて、フィルム画像のサイズ
を判定すると共に濃度等の画像特徴量を演算し、プレス
キャンを行った写真フィルム26に対し、スキャナ12
が比較的高解像度での再度の読み取り(以下、ファイン
スキャンという)を行う際の読取条件を決定する。そし
てコマ位置及び読取条件をスキャナ12に出力する。
【0025】また、オートセットアップエンジン44
は、プレスキャン画像データに基づいて、フィルム画像
の各種の画像特徴量の演算を行って、スキャナ12がフ
ァインスキャンを行うことによって得られる画像データ
(ファインスキャン画像データ)に対する各種の画像処
理の処理条件を演算により自動的に決定し(セットアッ
プ演算)、決定した処理条件をイメージプロセッサ40
へ出力する。
【0026】パーソナルコンピュータ42には、ディス
プレイ70、キーボード71、及びマウス(図示省略)
が接続されている。パーソナルコンピュータ42は、オ
ートセットアップエンジン44からプレスキャン画像デ
ータを取込むと共に、オートセットアップエンジン44
によって決定された画像処理の処理条件を取込み、取り
込んだ処理条件に基づき、ファインスキャン画像データ
を対象としてイメージプロセッサ40で行われる画像処
理と等価な画像処理をプレスキャン画像データに対して
行ってシミュレーション画像データを生成する。
【0027】そして、生成したシミュレーション画像デ
ータを、ディスプレイ70に画像を表示するための信号
に変換し、該信号に基づいてディスプレイ70にシミュ
レーション画像を表示する。また、表示されたシミュレ
ーション画像に対しオペレータによって画質等の検定が
行われ、検定結果として処理条件の修正を指示する情報
がキーボードを介して入力されると、該情報をオートセ
ットアップエンジン44へ出力する。これにより、オー
トセットアップエンジン44では画像処理の処理条件の
再演算等の処理が行われる。
【0028】一方、スキャナ12でフィルム画像に対し
てファインスキャンが行われることによってI/Oコン
トローラ38に入力された画像データ(ファインスキャ
ン画像データ)は、I/Oコントローラ38からイメー
ジプロセッサ40へ入力される。イメージプロセッサ4
0は、階調変換や色変換を含む色・濃度補正処理、画素
密度変換処理、画像の超低周波輝度成分の階調を圧縮す
るハイパートーン処理、粒状を抑制しながらシャープネ
スを強調するハイパーシャープネス処理等の各種の画像
処理を行う画像処理回路を各々備えており、入力された
画像データに対し、オートセットアップエンジン44に
よって各画像毎に決定されて通知された処理条件に従っ
て種々の画像処理を行う。
【0029】イメージプロセッサ40で実行可能な画像
処理としては、上記以外に、例えば画像全体又は一部分
(例えば人物の顔に相当する領域)に対するシャープネ
ス補正又はソフトフォーカス処理や、画調を意図的に変
更する画像処理(出力画像をモノトーンに仕上げる画像
処理、出力画像をポートレート調に仕上げる画像処理、
出力画像をセピア調に仕上げる画像処理等)や、画像を
加工する画像処理(例えば原画像中に存在する人物を主
画像上で細身に仕上げるための画像処理等)の特殊画像
処理が挙げられる。
【0030】イメージプロセッサ40で画像処理が行わ
れた画像データを印画紙への画像の記録に用いる場合に
は、イメージプロセッサ40で画像処理が行われた画像
データは、I/Oコントローラ38からI/F回路54
を介し記録用画像データとしてプリンタ16へ出力され
る。また、画像処理後の画像データを画像ファイルとし
て外部へ出力する場合は、I/Oコントローラ38から
パーソナルコンピュータ42に画像データが出力され
る。これにより、パーソナルコンピュータ42では、外
部への出力用としてI/Oコントローラ38から入力さ
れた画像データを、拡張スロットを介して画像ファイル
として外部(前記ドライバや通信制御装置等)に出力す
る。
【0031】プリンタ16は、画像メモリ58、R,
G,Bのレーザ光源60、該レーザ光源60の作動を制
御するレーザドライバ62、及びプリンタ16の各部の
動作を制御するプリンタ制御部80を備えている。画像
処理装置14から入力された記録用画像データは画像メ
モリ58に一旦記憶された後に読み出され、レーザ光源
60から射出されるR,G,Bのレーザ光の変調に用い
られる。レーザ光源60から射出されたレーザ光は、ポ
リゴンミラー64、fθレンズ66を介して長尺状の印
画紙68上を走査され、印画紙68に画像が露光記録さ
れる。
【0032】また、プリンタ16における画像の露光記
録位置に対して印画紙68の搬送方向下流側には、画像
が露光記録された印画紙68の裏面に、露光記録された
画像に関連する情報を表す文字を印字するためのバック
プリント部82が設けられている。図2に示すように、
バックプリント部82は印画紙68の搬送路の近傍に配
置された印字ヘッド84を備えている。印字ヘッド84
には印画紙68の幅方向に沿って配設されたシャフト8
6が貫通しており、印字ヘッド84はシャフト86の長
手方向、すなわち印画紙68の幅方向に沿って移動可能
とされている。
【0033】印字ヘッド84は、一対のプーリ88,9
0に巻掛けられた無端ベルト92に取付けられている。
無端ベルト92はモータ94の駆動力が伝達されて図2
の時計方向及び反時計方向に回転され、これに伴って印
字ヘッド84はシャフト86に沿って図2の矢印A方向
及び矢印B方向へ移動される。モータ94は、マイクロ
コンピュータ及び各種のインタフェース回路を含んで構
成されたバックプリント制御部96に接続されており、
バックプリント制御部96によって駆動が制御される。
また、バックプリント制御部96には印画紙68を搬送
する紙送りモータ98も接続されている。紙送りモータ
98はバックプリント制御部96によって駆動が制御さ
れる。なお、印字ヘッド84及びバックプリント制御部
96は本発明の印字手段(詳しくは請求項3に記載の印
字手段)に対応している。
【0034】一方、印字ヘッド84は印画紙68の幅方
向に沿って配列された9個のノズル84Aを備えてお
り、各ノズル84Aは図示しない加圧装置から供給され
た黒色のインクを各々噴射する。また、各ノズル84A
には図示しない圧電素子が取付けられており、圧電素子
によって発生する振動により、印字に必要なインク粒子
のみを偏向させて印画紙68へ付着させるようになって
いる。印字ヘッド84はバックプリント制御部96に接
続されており、バックプリント制御部96はプリンタ制
御部80に接続されている。
【0035】バックプリント制御部96は、印画紙68
の裏面に印字すべき文字を表す印字データや、印画紙6
8に露光記録された画像のサイズ(詳しくは印画紙68
の長手方向に沿った写真プリントのプリント長さL)等
の情報をプリンタ制御部80から受信すると共に、印画
紙68の裏面のうち画像の露光記録位置(写真プリント
の位置)に対応する領域(印字領域)内に文字を印字す
るための印字開始タイミング(印画紙68の裏面上の印
字領域が印字ヘッド84による印字位置に到達したタイ
ミング)を表す信号を受信し、受信した情報及び信号に
基づいて、印字ヘッド84の作動、モータ94の駆動を
制御する。
【0036】なお本実施形態では、写真プリントの裏面
のうち、印画紙68の搬送方向に沿った写真プリントの
両端から所定長さt(例えば5mm)迄の範囲を非印字領域
とし、残りの範囲を印字領域としている(例として図4
(B)〜図4(D)参照)ので、写真プリントの裏面上
の印字領域の印画紙68の搬送方向に沿った長さは(L
−2t)となり、写真プリントのプリント長さLに応じ
て印字領域の長さも変化する。このように、本実施形態
における印字領域は、詳しくは請求項4に記載の印字領
域に対応している。
【0037】また、印画紙68の裏面に印字すべき文字
としては、画像のコマ番号、画像処理条件の演算に際し
て演算された各種補正量等のように、対応する画像に関
連する情報が挙げられる。これらの情報は、画像処理装
置14のオートセットアップエンジン44等で生成さ
れ、プリンタ制御部80へ転送される。また、APSフ
ィルムに記録された画像については、APSフィルムに
設けられた磁気トラックに磁気記録されている撮影年月
日、撮影場所、コメント等の様々な情報が、APSフィ
ルム用のフィルムキャリア24によって読み出され、画
像処理装置14を経由してプリンタ制御部80へ転送さ
れる。プリンタ制御部80では、転送された情報を個々
の画像毎に印字データとして編集し、バックプリント制
御部96へ送信する。
【0038】プリンタ16において、画像が露光記録さ
れると共に裏面に文字が印字された印画紙68は、プロ
セッサ部18へ送られて発色現像、漂白定着、水洗、乾
燥の各処理が施されることで露光記録された画像が可視
化される。そして、露光記録された画像が可視化された
印画紙68が画像コマ単位で切断されることで写真プリ
ントが完成する。
【0039】次に本実施形態の作用として、バックプリ
ント制御部96で実行されるバックプリント処理につい
て、図3のフローチャートを参照して説明する。なお、
このバックプリント処理は、プリンタ16で印画紙68
への画像の露光記録が行われる毎に、露光記録した画像
に関連する情報を表す文字の印字が、プリンタ制御部8
0からバックプリント制御部96へ指示されることによ
って実行される。
【0040】ステップ200では、プリンタ制御部80
から受信した印字データ及び写真プリントのプリント長
さLを取り込む。なお、このステップ200は本発明の
検知手段に対応している。次のステップ202以降は本
発明の制御手段に対応しており、まずステップ202で
は、取り込んだ印字データに基づいて印字領域内に印字
すべき文字数を計数し、印字すべき文字の行数m及び1
行当りの文字数nを判定する。
【0041】ところで、本実施形態に係る印字ヘッド8
4はノズル84Aが印画紙68の幅方向に沿って9個配
列されているので、本実施形態では、一例として図4
(A)に示すように、印画紙68の幅方向に8ドット、
印画紙68の搬送方向に6ドットのドットマトリクス上
のドットパターンによって1文字を表し(図4(A)は
一例として文字「A」のドットパターンを示してい
る)、該ドットパターンを、印画紙68の幅方向に沿っ
た8ドットから成るドット列を単位として印画紙68の
裏面に順に記録することで文字の印字を行う。
【0042】このため、次のステップ204では、取り
込んだ印字データが表す個々の文字を、印字ヘッド84
によって文字を印字させるためのドットパターンデータ
に各々展開する。またステップ206では、ステップ2
04で得られたドットパターンデータに基づいて、印字
データが表す文字の印字に際して記録すべきドット列の
総数(=1行当りの文字数n×6(:1文字当りのドット
列数))を演算し、演算結果を変数sに代入する。
【0043】ステップ208では、ステップ200で取
り込んだプリント長さLがプリント長さの閾値Lth(請
求項3に記載の第3の所定値)よりも小さいか否か判定
する。L<Lthの場合には、ステップ208の判定が肯
定されてステップ210へ移行し、プリント長さLの写
真プリントの印字領域に文字を印字する際のドットピッ
チp(ドット列の間隔)を以下の演算式に従って演算す
る。 p=a×(L−Lmin)+b a=(pth−pmin)÷(Lth−Lmin) b=pmin 但し、Lmin:プリント長さの最小値、pth:プリント
長さL=Lthのときのドットピッチ、pmin:プリント
長さL=Lminのときのドットピッチである。
【0044】なお、上記の演算式では、文字の印字に際
して隣り合う文字の間(文字間隙)に1ドット分の幅の
スペースを設ける(すなわち文字間隙はドットピッチp
の2倍)ことを前提にして、ドッチピッチpminには、
プリント長さがLminのときに、予め定められた1行当
りの最大文字数の文字を印字領域内に印字可能なドット
ピッチの最大値が設定されており、ドットピッチpth
は、プリント長さがLthのときに、予め定められた1行
当りの最大文字数の文字を印字領域内に印字可能なドッ
トピッチの最大値が設定されている。なお、本実施形態
では1行当りの最大文字数を固定的に設定している(例
えば40文字)。
【0045】前述のように印字領域の大きさはプリント
長さLに応じて変化するが、プリント長さLが閾値Lth
よりも小さい場合に、上記の演算式によって求められた
ドットピッチ及び文字間隙に従って文字の印字を行うこ
とにより、図4(B)と図4(C)とを比較しても明ら
かなように(これらの図中における「□」は印字される
個々の文字を表し、図4(B)と図4(C)では「□」
(すなわち文字)の縦横比及び間隔が異なっている)、
プリント長さLが閾値Lthよりも小さい場合には、プリ
ント長さL及び印字領域の長さの変化に拘わらず、最大
文字数の文字が印字領域内で1行に収まる範囲内でドッ
トピッチ及び文字間隔がなるべく大きくされ、容易に読
み取りできるように文字が印字されることになる。
【0046】一方、L≧Lthの場合にはステップ208
の判定が否定されてステップ212へ移行し、ドットピ
ッチpとしてpth(プリント長さL=Lthのときのドッ
トピッチ)を固定的に設定する(文字間隔はpth×
2)。プリント長さLが閾値Lth以上の場合に、プリン
ト長さL及び印字領域の長さの変化に拘わらず、上記の
ように固定的に設定したドットピッチ及び文字間隙に従
って文字の印字を行うことにより、例として図4(D)
にも示すように、最大文字数の文字を印字したとしても
印字領域内に余白が生ずるものの、文字や文字間隔が間
延びすることで読み取りが困難になったり見栄えが悪化
することが防止され、容易に読み取りできるように文字
が印字されることになる。このように、ステップ208
及びステップ212は請求項2に記載の制御手段に対応
している。
【0047】次のステップ214では、印画紙68の裏
面上の印字領域が印字ヘッド84による印字位置に到達
したか否か判定し、判定が肯定される迄待機する。プリ
ンタ制御部58は、例えば印画紙68への画像の露光記
録を開始するとタイマをスタートさせ(このタイマのタ
イマ値としては、例えば画像の露光記録を開始してか
ら、該露光記録を開始した画像の位置(写真プリントの
位置)に対応する印字領域の先頭が印字ヘッド84によ
る印字位置に到達する迄の時間が設定される)、スター
トしたタイマがタイムアウトすることによって印字領域
が印字ヘッド84による印字位置に到達したことを検知
し、印字開始タイミングを表す信号をバックプリント制
御部96に送信する。
【0048】バックプリント制御部96がこの信号を受
信すると、印字領域が印字ヘッド84による印字位置に
到達したと判断し、ステップ214の判定が肯定されて
ステップ216へ移行する。ステップ216では、行数
をカウントするためのカウンタi及び列数をカウントす
るためのカウンタjの値を「1」に初期設定する。
【0049】ステップ218では、印字ヘッド84がi
行目の文字を印字する位置へ移動するようにモータ94
を駆動し、次のステップ220では、ステップ204で
得られたドットパターンデータのうち、i行目かつj列
目のドット列のデータを印字ヘッド84へ転送し、印字
ヘッド84に対して印字(転送したドット列データに基
づく単一のドット列のドットパターンの記録)を指示す
る。これにより、印画紙68の裏面の印字領域内にi行
目かつj列目のドットパターンが記録される。
【0050】ステップ222では、カウンタiの値が印
字すべき文字の行数mに等しいか否か判定する。1行の
み印字を行う場合には行数m=1であるので判定が否定
されるが、複数行の印字を行う場合には行数m≧2であ
るので、ステップ222の判定が肯定され、ステップ2
24でカウンタiの値を1だけインクリメントした後に
ステップ218に戻る。これにより、印字ヘッド84が
移動し、印画紙68の裏面の印字領域内に同一列の他の
行のドット列のドットパターンが記録されることにな
る。
【0051】印字すべき全ての行についてj列目のドッ
トパターンの記録が完了すると、ステップ222の判定
が否定されてステップ226へ移行し、カウンタiに
「1」を再度設定すると共に、カウンタjの値を1だけ
インクリメントする。次のステップ228では、カウン
タjの値が記録すべきドット列の総数sよりも大きいか
否か、すなわち全てのドット列の記録(印字すべき全て
の文字の印字)を完了したか否か判定する。判定が否定
された場合にはステップ230へ移行する。
【0052】ステップ230ではj−1列目とj列目の
間は文字間隙か否か判定する。判定が否定された場合に
はj−1列目とj列目は同一の文字に対応するドット列
であるので、ステップ232へ移行し、バックプリント
制御部96に内蔵されているタイマに、先のステップ2
10又はステップ212で設定されたドットピッチに対
応するタイマ値(ドットピッチを印画紙68の搬送速度
で除した値)を設定する。また、ステップ230の判定
が否定された場合には、j−1列目とj列目は異なる文
字に対応するドット列である(j−1列目とj列目の間
が文字間隙である)ので、ステップ234へ移行し、先
のステップ210又はステップ212で設定された文字
間隙に対応するタイマ値(文字間隙を印画紙68の搬送
速度で除した値)を内蔵タイマに設定する。
【0053】ステップ236では内蔵タイマをスタート
させる。次のステップ238ではタイマがタイムアウト
したか否かを判定し、判定が肯定される迄待機する。そ
して内蔵タイマがタイムアウトすることでステップ23
8の判定が肯定されると、ステップ218に戻ってステ
ップ218以降の処理を繰り返す。
【0054】これにより、先にドットパターンが記録さ
れてから、ステップ210又はステップ212で設定さ
れたドットピッチ又は文字間隙に相当する距離だけ印画
紙68が搬送されると、次のドット列のドットパターン
が記録されることになるので、ステップ210又はステ
ップ212で設定されたドットピッチ及び文字間隔に従
って印字が行われることになる。そして、印字すべき全
ての文字の印字が完了すると、ステップ228の判定が
肯定されてバックプリント処理を終了する。
【0055】上述したバックプリント処理は、印画紙6
8への画像の露光記録が行われる毎に、プリンタ制御部
80からの指示によって実行されるので、プリンタ16
によって露光記録された全ての画像(全ての写真プリン
ト)の裏面に、画像に関連する情報を表す文字が、読み
取りが容易なドットピッチ及び文字間隙(プリント長さ
Lに応じてステップ210又はステップ212で設定し
たドットピッチ及び文字間隙)で印字されることにな
る。
【0056】なお、上記では印字ヘッド84のノズル8
4Aから黒色のインクを噴射する態様を説明したが、こ
れに限定されるものではなく、例えば印字ヘッドにC,
M,Y,BKの何れかの色のインクを噴射するノズルを
各々設け、任意の色で文字を印字するようにしてもよ
い。
【0057】また、上記では1行当りの最大文字数が固
定的に設定されている場合を説明したが、これに限定さ
れるものではない。すなわち、写真プリントとして露光
記録された画像に関連する情報の情報量は不定であり、
例えばAPSフィルム等のように磁気トラックに様々な
情報を記録可能な写真フィルムに記録されている画像
は、画像に関連する情報の情報量が多い。このため、1
行当りの最大文字数を写真プリントとして露光記録され
る画像の種類毎に定めておき(例えばAPSフィルムに
記録されていた画像は最大文字数を多くする等)、写真
プリントとして露光記録された画像の種類に基づいて1
行当りの最大文字数を検知し、検知した最大文字数に応
じてドットピッチ及び文字間隙を設定するようにしても
よい。
【0058】また、上記では最大文字数が一定であり、
最大文字数(一定値)を基準にしてプリント長さLのみ
に基づいてドットピッチ及び文字間隙を設定する場合を
説明したが、これに限定されるものではなく、上記のよ
うに最大文字数が不定であれば最大文字数及びプリント
長さLに基づいてドットピッチ及び文字間隙を設定して
もよいし、最大文字数が一定であるか不定であるかに拘
わらず、印字領域内に実際に印字すべき文字数とプリン
ト長さLとに基づいてドットピッチ及び文字間隙を設定
するようにしてもよい。また、例えばプリント長さLが
一定である等の場合には、最大文字数のみ、又は印字領
域内に実際に印字すべき文字数のみに基づいてドットピ
ッチ及び文字間隙を設定してもよい。
【0059】更に、上記では個々の写真プリント毎にド
ットピッチ及び文字間隙を設定していたが、これに限定
されるものではなく、例えば1件のオーダ(例えば1本
の写真フィルム)により作成する写真プリントの中にプ
リントサイズ(プリント長さL)の異なる写真プリント
が混在していた等の場合には、ドットピッチ及び文字間
隙が最小となるプリント長さLに合わせてドットピッチ
及び文字間隙を設定するようにしてもよい。
【0060】また、上記ではドットピッチと文字間隙を
関連付け(文字間隙がドットピッチの2倍)、ドットピ
ッチの変化に比例して文字間隙も変化するようにドット
ピッチ及び文字間隙を設定していたが、これに限定され
るものではなく、文字の読み易さや見栄えの向上を目的
として、ドットピッチと文字間隙を独立に設定するよう
にしてもよい。
【0061】また、上記では1文字を表すドットマトリ
クスを8ドット×6ドットに固定しておき、ドットピッ
チ及び文字間隙を変化させることで、実際に印字される
範囲の長さを調整する場合を説明したが、これに限定さ
れるものではなく、1文字を表すドットマトリクスの大
きさ(ドット数)を変化させることで、実際に印字され
る範囲の長さを調整するようにしてもよい。
【0062】更に、上記では1文字を表すドットマトリ
クスのドット数が固定で、印画紙68の幅方向に沿って
配列された印字ヘッド84の9個のノズル84Aの間隔
(印画紙68の幅方向に沿ったドットピッチ)も固定で
あるので、印画紙68の幅方向に沿った文字のサイズも
常に一定であるが、これに限定されるものではなく、印
画紙68の搬送方向に沿った文字サイズの変更に応じ
て、印画紙68の幅方向に沿った文字のサイズも変更す
るようにしてもよい。印画紙68の幅方向に沿った文字
のサイズの変更は、1文字を表すドットマトリクスのう
ち印画紙68の幅方向に対応するドット数の変更、及び
印画紙68の幅方向に沿ったドットピッチの変更の少な
くとも一方を行うことで実現することができる。
【0063】印画紙68の幅方向に対応するドット数の
変更は、例えば単一のドット列の記録に際してインクを
噴出するノズル84Aの数を変化させることで実現でき
る。また、単一のドット列の記録に際し、例えば印字ヘ
ッド84を印画紙68の幅方向に沿って移動させなが
ら、何れかのノズルが印字範囲内のドットを記録すべき
位置に対応したときに該ノズルからインクを噴出させる
ことを、記録すべき全てのドットに対して並列に行うよ
うにすれば、印画紙68の幅方向に沿って任意のドット
ピッチで任意のドット数のドットパターンを記録可能で
あるので、この記録方式を利用して印画紙68の幅方向
に対応するドット数の変更、及び印画紙68の幅方向に
沿ったドットピッチの変更の少なくとも一方を行うよう
にしてもよい。
【0064】また、上記では本発明に係る記録材料を画
像が露光記録された印画紙とし、画像が露光記録された
印画紙(写真プリント)の裏面に印字領域が設けられて
いる場合を説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、本発明に係る記録材料としては、例えば感熱
材料や普通紙、OHPシート等の各種の記録材料を用い
ることができ、特に本発明は印字すべき文字数や印字領
域の大きさが不定の場合に好適である。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように請求項1及び請求項
5記載の発明は、印字領域内に印字すべき文字数、該文
字数の最大値、及び印字領域のサイズの少なくとも1つ
を検知し、検知結果に基づき、文字の印字範囲が印字領
域内に収まるように、ドット単位で文字を印字する際の
ドットのピッチ、印字する個々の文字の間隔、及び印字
する文字を構成するドット数の少なくとも1つを変更す
るようにしたので、記録材料に印字すべき文字数、又は
印字すべき文字数の最大値、又は印字領域のサイズの変
化に拘わらず、読み取りが容易なように文字を印字でき
る、という優れた効果を有する。
【0066】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、印字すべき文字数が第1の所定値以下であ
るか、又は文字数の最大値が第2の所定値以下である
か、又は印字領域のサイズが第3の所定値以上であるこ
とが検知された場合に、ドットのピッチ、文字の間隔、
及び文字を構成するドット数を一定値に制御するので、
上記効果に加え、印字すべき文字数や文字数の最大値に
比して印字領域のサイズが大の場合にも、印字した文字
の読み取りに支障が生じたり見栄えが悪くなることを防
止することができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る画像処理システムの概略構
成図である。
【図2】 バックプリント部の概略構成図である。
【図3】 バックプリント制御部で実行されるバックプ
リント処理の内容を示すフローチャートである。
【図4】 (A)は単一の文字のドットパターンの一例
を示すイメージ図、(B)はプリント長さL≪Lthの
場合、(C)はプリント長さL<Lthの場合、(D)
はプリント長さL>Lthの場合の写真プリントの裏面
への印字例を示すイメージ図である。
【符号の説明】
10 画像処理システム 68 印画紙 84 印字ヘッド 84A ノズル 96 バックプリント制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字すべき文字を表す文字データに基づ
    き、記録材料上の印字領域内に前記文字を印字する印字
    手段と、 前記印字領域内に印字すべき文字数、前記印字領域内に
    印字すべき文字数の最大値、及び前記印字領域のサイズ
    の少なくとも1つを検知する検知手段と、 前記検知手段による検知結果に基づき、前記印字手段に
    よる前記文字の印字範囲が前記印字領域内に収まるよう
    に、前記印字手段が前記文字を構成するドットを単位と
    して前記文字を印字する際のドットのピッチ、前記印字
    手段によって印字される個々の文字の間隔、及び印字手
    段によって印字される文字を構成するドット数の少なく
    とも1つを変更する制御手段と、 を含む印字装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記印字すべき文字数
    が第1の所定値以下であるか、又は前記文字数の最大値
    が第2の所定値以下であるか、又は前記印字領域のサイ
    ズが第3の所定値以上であることが前記検知手段によっ
    て検知された場合には、前記ドットのピッチ、前記文字
    の間隔、及び前記文字を構成するドット数を一定値に制
    御することを特徴とする請求項1記載の印字装置。
  3. 【請求項3】 前記印字手段は、一方の面に画像が記録
    された前記記録材料の裏面に文字を印字することを特徴
    とする請求項1記載の印字装置。
  4. 【請求項4】 前記印字領域は、前記記録材料に記録さ
    れた個々の画像に対応して各々設けられており、個々の
    印字領域のサイズは、対応する画像のサイズに応じて定
    められていることを特徴とする請求項3記載の印字装
    置。
  5. 【請求項5】 印字すべき文字を表す文字データに基づ
    き、記録材料上の印字領域内に前記文字を印字するにあ
    たり、 前記印字領域内に印字すべき文字数、前記印字領域内に
    印字すべき文字数の最大値、及び前記印字領域のサイズ
    の少なくとも1つを検知し、 前記検知した結果に基づき、前記文字の印字範囲が前記
    印字領域内に収まるように、前記文字を構成するドット
    を単位として前記文字を印字する際のドットのピッチ、
    印字する個々の文字の間隔、及び印字する文字を構成す
    るドット数の少なくとも1つを変更することを特徴とす
    る印字方法。
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