JP2001258933A - 使い捨ておむつ - Google Patents

使い捨ておむつ

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JP2001258933A
JP2001258933A JP2000074526A JP2000074526A JP2001258933A JP 2001258933 A JP2001258933 A JP 2001258933A JP 2000074526 A JP2000074526 A JP 2000074526A JP 2000074526 A JP2000074526 A JP 2000074526A JP 2001258933 A JP2001258933 A JP 2001258933A
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absorber
weight
disposable diaper
superabsorbent polymer
absorption
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JP2000074526A
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English (en)
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Masanori Minato
雅則 湊
Haruko Toyoshima
晴子 豊島
Toshiaki Ichimada
俊明 一萬田
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量・コンパクトな吸収体と、それを具備
し、複数枚を包装して包装体とした場合でも軽くて持ち
運びが容易であり、しかも吸収性能に優れ、漏れが生じ
難い使い捨ておむつを提供すること。 【解決手段】 吸収体は、高吸水性ポリマーの含有率が
60重量%以上であり、且つ該高吸水性ポリマーが下記
1)〜3)の条件を満たす。 1)0.9%食塩水の吸収速度(JIS K 7224);1.0
〜4.0g/g/秒 2)0.9%食塩水の吸水量(JIS K 7223);40〜7
0g/g 3)0.9%食塩水の加圧通液速度;100g/分以
上。 使い捨ておむつは、該吸収体を、液透過性の表面シート
と液不透過性の裏面シートとの間に介在させてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量・コンパクト
な吸収体と、複数枚を包装して包装体としても持ち運び
が容易であり、しかも吸収性能に優れた使い捨ておむつ
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】使い捨
ておむつは、その構成や使用材料の改良により、包装体
がコンパクトになり、持ち運びが便利になった。しかし
ながら、未だ複数枚の使い捨ておむつが収納された包装
体の重量はかなり重く、包装体の持ち運びには、かなり
負担が大きい。包装体を軽くする方法として、1包装体
あたりの使い捨ておむつの枚数を減らすことが考えられ
るが、流通効率が低下するために、単価の上昇を招いた
り、使用者の購入回数を増やすことにつながってしま
う。
【0003】また、使い捨ておむつ1枚あたりの重量を
低減するために、単に吸水部材を削減したのでは、漏れ
が多く発生し、使用に耐えないものとなってしまう。
【0004】従って、本発明の目的は、軽量・コンパク
トな吸収体と、それを具備し、複数枚を包装して包装体
とした場合でも軽くて持ち運びが容易であり、しかも吸
収性能に優れ、漏れが生じ難い使い捨ておむつを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、高吸水性ポリ
マーの含有率が60重量%以上であり、且つ該高吸水性
ポリマーが下記1)〜3)の条件を満たす吸収体を提供
することにより、上記目的を達成したものである。 1)0.9%食塩水の吸収速度(JIS K 7224);1.0
〜4.0g/g/秒 2)0.9%食塩水の吸水量(JIS K 7223);40〜7
0g/g 3)0.9%食塩水の加圧通液速度;100g/分以上
【0006】また、本発明は、上記吸収体を液透過性の
表面シートと液不透過性の裏面シートとの間に介在させ
た使い捨ておむつを提供することにより、上記目的を達
成したものである。尚、本明細書において「%」は、特
に明記しない限り「重量%」を意味する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の吸収体及び使い捨
ておむつをその好ましい実施形態に基づいて説明する。
本発明の第1実施形態の使い捨ておむつ1は、図1〜3
に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性の
裏面シート3、及び両シート2,3間に介在された液保
持性の吸収体4を具備し、着用者の背側に位置される背
側部Bの左右両側縁部B1,B2に止着用のファスニン
グテープ9が配されている、いわゆる展開型の使い捨て
おむつである。
【0008】詳細には、第1実施形態の使い捨ておむつ
1は、図1〜3に示すように、吸収体4と、吸収体4と
ほぼ同じ大きさの裏面シート3と、吸収体4の表面及び
側面を覆うように配された表面シート2とを有してい
る。裏面シート3の裏面側には、外層不織布5が配さ
れ、吸収体4の側縁側における表面シート2上には、立
体ギャザー6形成用の撥水性不織布61が配されてい
る。外層不織布5と撥水性不織布61は、共に吸収体4
の左右両側縁より外方に延出しており、その延出部に、
レッグ弾性部材71が狭持固定されて、左右一対のレッ
グギャザー7が形成されている。撥水性不織布61の自
由縁部62には、立体ギャザー6形成用の立体ギャザー
弾性部材63が配されている。使い捨ておむつ1の長手
方向両端部においては、吸収体4の長手方向両端部から
外層不織布5及び表面シート2が延出して、一対のウエ
スト部8が形成されている。また、ウエスト部8には、
シート状のウエスト弾性部材81が配されており表面シ
ート2と外層不織布5とにより狭持固定されている。吸
収体4は、縦長の形状を有しており、高吸収性ポリマー
42と、該ポリマー42をその繊維間に保持した繊維集
合体41とを主な構成要素として形成されている。腹側
部Aにおける外層不織布5の表面には、ファスニングテ
ープ9止着用の止着部51が設けられている。
【0009】而して、第1実施形態の使い捨ておむつ
は、吸収体4中の高吸水性ポリマー42の含有率が60
重量%以上、好ましくは60〜90重量%である。この
吸収体4は、本発明の吸収体の第1実施形態である。高
吸水性ポリマー42の含有率が60重量%未満である
と、使い捨ておむつの軽量・コンパクト化を図ることが
できない。
【0010】また、吸収体4中の高吸水性ポリマー42
は、JIS K 7224に準拠して測定した0.9%食塩水の吸
収速度(以下、単に吸収速度という)が1.0〜4.0
g/g/秒、好ましくは1.2〜3.5g/g/秒であ
る。吸収速度が1.0g/g/秒未満であると、人体か
らの尿の排出に吸収速度が追従できないため、吸収性能
が低下する。4.0g/g/秒超であると、排出された
尿が吸収体中を拡散することなく高吸水性ポリマーに固
定されてしまうため、吸収体が広く有効に使われず、吸
収性能が低下する。
【0011】また、吸収体4中の高吸水性ポリマー42
は、JIS K 7223に準拠して測定した0.9%食塩水の吸
水量(以下、単に吸収量という)が40〜70g/g、
好ましくは45〜65g/gである。吸水量が40g/
g未満であると、吸収体中の高吸水性ポリマーの含有率
を60%以上としても使い捨ておむつとして充分な吸収
容量を得ることができない。吸収量が70g/g超であ
ると、高吸水性ポリマーが膨潤した時のゲル強度が低下
するため着用者の活動等により膨潤ゲルに力が加わる
と、ゲルが壊れてしまうことがあり、好ましくない。
【0012】また、吸収体4中の高吸水性ポリマー42
は、下記測定方法により測定した0.9%食塩水の加圧
通液速度(以下、単に加圧通液速度という)が100g
/分以上、好ましくは120〜300g/分である。
【0013】<加圧通液速度の測定方法> 試料1.0gを0.9%食塩水約150mLの入った
ビーカー中に30分間浸漬し、十分に膨潤させる。 膨潤させた試料を、金網(83メッシュ)付きの円筒
(内径61mm)11内に、図4(a)及び(b)に示
すようにして均一に充填する。 充填した試料上に、図4(c)に示すように、ガラス
フィルター(GIグレード,外径60mm,厚さ5m
m)12をのせ、更にその上にリング状のおもり(外径
50mm,内径30mm,重さ150g)13及び加圧
用のおもり(外径60mm,重さ960g)14を順に
のせて、5分間加圧する。 5分間の加圧後、図4(d)に示すように、加圧用の
おもり14を取り除き、40gの0.9%食塩水15を
一気に注ぎ入れ、液の注入開始時からガラスフィルター
12上の液がなくなるまでの時間(S1)を測定する。 次いで、再度加圧用のおもり14をのせて5分間加圧
し、5分間の加圧後、上記の操作を行い同様にガラス
フィルター12上の液がなくなるまでの時間(S2)を
測定する。この操作を合計3回繰り返して時間S1,S
2,S3を測定し、平均時間S=(S1+S2+S3)
/3を求める。 求めた平均時間Sから次式により加圧通液速度を算出
する。 加圧通液速度(g/分)=(40/S)×60 尚、図4中、16は金網、17は円筒11の下方が密閉
空間とならないようにするスペーサー、18は受け容器
(バット)18である。
【0014】加圧通液速度が100g/分未満である
と、吸収体中の高吸水性ポリマーの含有率を60%以上
とした場合に、使い捨ておむつに圧力がかかった状態で
の吸収性能が低下し、好ましくない。
【0015】このように、本発明においては、吸収体4
中の高吸水性ポリマー42が、上記の条件1)〜3)の
総てを満たしている必要があり、何れか一つでも満たし
ていない場合には、軽量で且つ吸収性能の高いおむつを
得ることが困難となる。
【0016】吸収体4は、高吸収性ポリマー42と繊維
集合体41とを主な構成要素として形成することができ
る。第1実施形態の吸収体4は、高吸収性ポリマー42
をその繊維間に保持してなる繊維集合体としての不織布
41と、該不織布41を包む台紙43とからなる。
【0017】高吸水性ポリマーは、上記の1)〜3)の
条件を満たすものであればその種類に制限されず、ポリ
マーの種類としては、例えばポリアクリル酸ナトリウ
ム、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、ポリ
アクリル酸ナトリウム架橋体、(でんぷん−アクリル
酸)グラフト共重合体、(イソブチレン−無水マレイン
酸)共重合体及びそのケン化物、ポリアスパラギン酸
等、従来から知られているものを用いることができる。
上記の1)〜3)の条件を満たす高吸水性ポリマーを得
る方法としては、例えばポリマーの粒子を非球形状の
不定形粒子とすることで表面積を増加させる方法、ポ
リマーの粒子内部より表面の架橋密度が高くなるように
架橋密度勾配を設ける方法、ゼオライト、微粒子状シ
リカ等の無機粉体でポリマー表面を処理する方法等があ
る。上記のの方法は、特に吸収速度の制御に効果があ
り、の方法は、特に吸水量の制御に効果があり、の
方法は、加圧通液速度の向上に効果がある。これらの
〜の方法を適宜併用することが好ましい。
【0018】また、上記の1)〜3)の条件を満たす高
吸水性ポリマーとしては、この3条件を満たす単一種類
の高吸収性ポリマーを用いても良いし、複数種類のポリ
マーを、これらの3条件を満たすように混合して用いて
も良い。
【0019】繊維集合体を構成する繊維としては、フラ
ッフパルプ、レーヨン繊維、コットン、酢酸セルロース
等の親水性繊維の他、ポリエチレン(PE)、ポリプロ
ピレン(PP)等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)等のポリエステル、ポリア
ミド等の縮合系繊維、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルアルコール等のビニルモノマー重合体の
繊維等が挙げられる。これらは単一のものでも、2種以
上を積層、芯鞘等に複合化した繊維であってもよい。ま
た、これらの繊維のうち疎水性のものは、油剤等の処理
により親水化して用いても良い。繊維集合体は、不織布
でも良く、例えば、熱融着性を有する繊維を用いる場
合、繊維集合体を熱処理等により不織布として用いる
と、吸収体の強度が向上するので好ましい。繊維集合体
としての不織布を用いる場合の該不織布としては、エア
スルー不織布、エアレイド不織布、ケミカルボンド不織
布、スパンレース不織布等を用いることができ、特にエ
アスルー不織布が好ましい。また、繊維集合体は、吸収
体に二層以上の吸収層を形成していても良く、繊維集合
体は、その坪量(複数の吸収層を形成している場合には
合計の坪量)が20〜100g/m2 であることが好ま
しい。
【0020】使い捨ておむつ、延いてはその包装体をコ
ンパクトにする観点から、本発明における吸収体は、該
吸収体中のフラッフパルプの含有率が0〜30重量%、
特に0〜20重量%であることが好ましい。フラッフパ
ルプは、少なくする方が吸収体の厚みを小さくできるの
で好ましく、本発明における吸収体は、フラッフパルプ
を含有しないもの、即ち、フラッフパルプの含有率が0
重量%のものでも良い。
【0021】第1実施形態のおむつの各構成部材の形成
材料等について説明すると、表面シート、裏面シート、
撥水性不織布、外層不織布、レッグ部弾性部材、立体ギ
ャザー弾性部材及びウエスト弾性部材としては、通常、
使い捨ておむつに用いられているものを特に制限なく用
いることができる。また、ファスニングテープの形成材
料としては、粘着剤が塗布されたテープ材の他、機械的
ファスナーのオス材テープなどが用いられる。止着部形
成用のテープは、ファスニングテープが粘着剤が塗布さ
れたテープ材の場合には、剥離処理されたテープ等が用
いられ、オス材テープの場合には、通常の機械的ファス
ナーのメス材として用いられるテープ材等が用いられ
る。
【0022】第1実施形態の使い捨ておむつは、上述の
如く構成されているので、軽量でコンパクトであり、複
数枚を積層圧縮した状態で包装袋に収納して包装体とし
た場合にも軽量で持ち運びが容易である。しかも、高い
尿漏れ防止効果を有し、尿が勢い良く排出される場合や
尿が時間を掛けて多量に排出される場合のいずれの場合
においても効果的に尿漏れを防止することができる。本
発明の使い捨ておむつは、例えばベビー用Mサイズのお
むつを60枚積層圧縮して包装袋に収納した包装体であ
って、その重量が2.0kg未満のものを得る場合に特
に効果がある。
【0023】次に、本発明の第2実施形態の使い捨てお
むつについて説明する。尚、第2実施形態の使い捨てお
むつ1’は、吸収体の構成が第1実施形態のものと異な
る以外は、第1実施形態と同様であり、特に説明しない
点については、第1実施形態に関して上述した説明が第
2実施形態に適用される。第2実施形態の使い捨ておむ
つ1’における吸収体(第2実施形態の吸収体)は、図
5に示すように、高吸水性ポリマー42が繊維集合体と
しての不織布41の繊維間に保持された構成の第1吸収
層44と、繊維集合体(好ましくは親水性)からなる第
2吸収層45とからなり、第1吸収層44側が表面シー
ト側に位置している。第1吸収層44の不織布41は、
上下面を台紙43で被覆されており、該台紙43も吸収
体の構成要素である。高吸水性ポリマー42としては、
第1実施形態と同様に上記の1)〜3)の条件を満たす
のものが用いられており、吸収体中の該高吸水性ポリマ
ー42の含有率は60%以上である。尚、第1吸収層及
び第2吸収層を形成する繊維集合体としては、それぞれ
第1実施形態の繊維集合体と同様のものを用いることが
できる。第2実施形態の使い捨ておむつによれば、第1
実施形態の使い捨ておむつと同様の効果が奏される。
【0024】第1及び第2実施形態においては、ベビー
用の展開型の使い捨ておむつを例示して説明したが、本
発明の使い捨ておむつは、ベビー用のパンツ型の使い捨
ておむつや、成人用の展開型及びパンツ型の使い捨てお
むつにも適用可能である。また、本発明の吸収体は、液
透過性の表面シートと液不透過性の裏面シートとの間に
吸収体を介在させてなる、使い捨ておむつ、生理用ナプ
キン、失禁パッド等の使い捨て着用物品の吸収体として
好ましく用いられ、特に使い捨ておむつに好ましく用い
られる。尚、台紙は、高吸水性ポリマーや繊維材料を包
むものとして従来用いられている各種の紙からなるもの
を用いることができるが、不織布からなる台紙を用いる
こともでき、また、台紙を、省略することもできる。
【0025】
〔高吸水性ポリマーA〕
・吸収速度;0.5g/g/秒 ・吸水量;65g/g ・加圧通液速度;265g/分 〔高吸水性ポリマーB〕 ・吸収速度;4.3g/g/秒 ・吸水量;61g/g ・加圧通液速度;140g/分 〔高吸水性ポリマーC〕 ・吸収速度;1.3g/g/秒 ・吸水量;48g/g ・加圧通液速度;43g/分
【0026】高吸水性ポリマーA〜Cは、何れも石油系
溶剤中で懸濁重合法により製造されたポリアクリル酸ナ
トリウム架橋体からなる非球状不定形粒子状の高吸水性
ポリマーであるが、表面の凹凸の状態や、粒子内部及び
表面部分の架橋密度、無機粉体での表面処理等の違いに
より、それぞれ異なった物性を示している。
【0027】〔実施例1〕高吸水性ポリマーAと高吸水
性ポリマーBとを重量比(ポリマーA/ポリマーB)=
40/60の比率で混合して、高吸水性ポリマー混合物
を得た。この高吸水性ポリマー混合物は、吸収速度;
3.1g/g/秒、吸水量;63g/g、加圧通液速
度;167g/分を示した。また、芯/鞘=PET/P
Eの親水化処理された複合繊維と親水化処理されたPE
T繊維とを重量比50/50の比率で混綿し、坪量40
g/m2 のエアスルー不織布を形成した。この不織布上
面から上記高吸水性ポリマー混合物を240g/m2
坪量となるように散布し、該不織布の繊維間に高吸水性
ポリマーを絡めて担持させた。次いで、上下面を坪量1
5g/m2 のティッシュペーパーで包んで吸収体を得
た。吸収体中の高吸水性ポリマー、フラッフパルプ、各
々の含有率は、77重量%、0重量%である。次に、こ
の吸収体の上面に表面シートとしてPP/PE製の親水
化処理された不織布を配し、下面に裏面シートとしてP
E製フィルムを配した。更に、公知のファスニングテー
プ、ウエスト弾性部材、レッグ弾性部材などを配して、
図1に示す形態のベビー用Mサイズの使い捨ておむつを
得た。
【0028】〔実施例2〕芯/鞘=PET/PEの親水
化処理された複合繊維とレーヨン繊維とを重量比50/
50の比率で混綿し、坪量40g/m2 のエアスルー不
織布を形成した。この不織布上面から実施例1と同様に
して得た高吸水性ポリマー混合物を240g/m2 の坪
量となるように散布し、該不織布の繊維間に高吸水性ポ
リマーを絡めて担持させた。次いで、上下面を坪量15
g/m2 のティッシュペーパーで包み、更に下面に芯/
鞘=PET/PEの親水化処理された複合繊維とレーヨ
ン繊維の重量比50/50からなる坪量40g/m2
エアスルー不織布を積層して吸収体を得た。吸収体中の
高吸水性ポリマー、フラッフパルプ、各々の含有率は、
72重量%、0重量%である。この吸収体を用いた以外
は、実施例1と同様にして、図1及び図5に示す形態の
ベビー用Mサイズの使い捨ておむつを得た。
【0029】〔実施例3〕高吸水性ポリマーAと高吸水
性ポリマーBとを重量比(ポリマーA/ポリマーB)=
60/40の比率で混合して、高吸水性ポリマー混合物
を得た。この高吸水性ポリマー混合物は、吸収速度;
2.5g/g/秒、吸水量;63g/g、加圧通液速
度;194g/分を示した。得られた高吸水性ポリマー
混合物とフラッフパルプ、及び芯/鞘=PET/PEの
親水化処理された熱融着性繊維を、それぞれの坪量が2
40g/m2 、65g/m2 、15g/m2 となるよう
に混合してシート状に積繊した。次いで、得られた積繊
体の上下面を坪量15g/m2 のティッシュペーパーで
包んだ後、熱処理を行い吸収体とした。吸収体中の高吸
水性ポリマー、フラッフパルプ、各々の含有率は、69
重量%、19重量%である。この吸収体を用いた以外
は、実施例1と同様にして、図1に示す形態のベビー用
Mサイズの使い捨ておむつを得た。
【0030】〔比較例1〕高吸水性ポリマーAを単独で
用いた以外は、実施例1と同様にして、吸収体及び図1
に示す形態のベビー用Mサイズの使い捨ておむつを得
た。吸収体中の高吸水性ポリマー、フラッフパルプ、各
々の含有率は、77重量%、0重量%である。
【0031】〔比較例2〕高吸水性ポリマーBを単独で
用いた以外は、実施例1と同様にして、吸収体及び図1
に示す形態のベビー用Mサイズの使い捨ておむつを得
た。吸収体中の高吸水性ポリマー、フラッフパルプ、各
々の含有率は、77重量%、0重量%である。
【0032】〔比較例3〕高吸水性ポリマーCを単独で
用いた以外は、実施例1と同様にして、吸収体及び図1
に示す形態のベビー用Mサイズの使い捨ておむつを得
た。吸収体中の高吸水性ポリマー、フラッフパルプ、各
々の含有率は、77重量%、0重量%である。
【0033】〔比較例4〕高吸水性ポリマーAとフラッ
フパルプとをそれぞれの坪量が200g/m2 、300
g/m2 となるように混合してシート状に積繊した。次
いで得られた積繊体の上下面を坪量15g/m2 のティ
ッシュペーパーで包んで吸収体とした。吸収体中の高吸
水性ポリマー、フラッフパルプ、各々の含有率は、38
重量%、57重量%である。この吸収体を用いた以外
は、実施例1と同様にして、図1に示す形態のベビー用
Mサイズの使い捨ておむつを得た。
【0034】実施例1〜3及び比較例1〜4の各使い捨
ておむつについて、次のようにして吸収性能(最大吸収
量)を評価した。各使い捨ておむつを腹側端部から22
5mmの位置で切り出し、試験片とした。得られた試験
片を図6のように角度45°の斜面台に腹側端部が下側
になるように載置し、0.9%食塩水40gを腹側端部
から165mmの位置(吸収体腹側端部から140mm
の位置)から5g/秒の速度で注入し、そのまま5分間
放置した。次いで、試験片を角度10°の斜面上に移
し、試験片に6kg(押圧面300cm2 )のおもりを
載せ、加圧した状態で5分間放置した。5分後におもり
を取り除き、その試験片を再び角度45°の斜面台上に
載置し、再度同様に0.9%食塩水40gを注入した。
以降、0.9%食塩水の注入と、おもりによる加圧と
を、試験片が0.9%食塩水を保持できなくなり漏れが
生じるまで繰り返した。そして、加圧しても漏れが生じ
ない食塩水の注入量(総量)を、最大吸収量とした。
【0035】表1に、実施例及び比較例の各使い捨てお
むつについての一枚当たりの重量、及び最大吸収量の測
定結果を示した。
【0036】
【表1】
【0037】実施例1〜3の使い捨ておむつは、重量が
32g以下で、一枚当たりの重量が従来の使い捨ておむ
つに対して大幅に軽量化されているにも拘わらず、最大
吸収量が大きく、十分な吸収性能を有している。比較例
1〜3の使い捨ておむつは、軽量化されているものの、
吸収性能が不充分である。また、比較例4の使い捨てお
むつは、吸収性能には優れているが、重量が重く、包装
体とした場合の持ち運びが困難である。
【0038】
【発明の効果】本発明の吸収体は、軽量・コンパクトで
あり、且つ吸収性能に優れている。本発明の使い捨てお
むつは、軽量・コンパクトであり、複数枚を包装して包
装体とした場合でも軽くて持ち運びが容易であり、しか
も吸収性能に優れ漏れが生じ難いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態に係る使い捨て
おむつを示す斜視図である。
【図2】図2は、図1のX−X断面を模式的に示す断面
図である。
【図3】図3は、図1のY−Y断面を模式的に示す断面
図である。
【図4】図4は、加圧通液速度を測定する際の操作手順
を示す説明図である。
【図5】図5は、本発明の第2実施形態に係る使い捨て
おむつを示す図で、図2に相当する断面を示す図であ
る。
【図6】図6は、最大吸収量の測定方法を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ 2 表面シート 3 裏面シート 4 吸収体 41 繊維集合体 42 高吸収性ポリマー 43 台紙 5 外層不織布 51 止着部 6 立体ギャザー 61 撥水性不織布 62 自由縁部 63 立体ギャザー弾性部材 7 レッグギャザー 71 レッグ弾性部材 8 ウエスト部 81 ウエスト弾性部材 9 ファスニングテープ A 腹側部 B 背側部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一萬田 俊明 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 3B029 BA04 BA05 BA12 BA14 BA15 BA18 4C003 AA09 AA16 AA19 AA22 AA28 DA06 4C098 AA09 CC03 CE06 DD06 DD14 DD23 DD27

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高吸水性ポリマーの含有率が60重量%
    以上であり、且つ該高吸水性ポリマーが下記1)〜3)
    の条件を満たす吸収体。 1)0.9%食塩水の吸収速度(JIS K 7224);1.0
    〜4.0g/g/秒 2)0.9%食塩水の吸水量(JIS K 7223);40〜7
    0g/g 3)0.9%食塩水の加圧通液速度;100g/分以上
  2. 【請求項2】 前記吸収体中のフラップパルプの含有量
    が0〜30重量%である請求項1記載の吸収体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の吸収体を、液透過
    性の表面シートと液不透過性の裏面シートとの間に介在
    させた使い捨ておむつ。
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