JP2001258167A - 組電池の制御装置 - Google Patents

組電池の制御装置

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JP2001258167A JP2000067774A JP2000067774A JP2001258167A JP 2001258167 A JP2001258167 A JP 2001258167A JP 2000067774 A JP2000067774 A JP 2000067774A JP 2000067774 A JP2000067774 A JP 2000067774A JP 2001258167 A JP2001258167 A JP 2001258167A
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Atsuhiro Funabashi
淳浩 船橋
Yoshinori Kida
佳典 喜田
Kazunari Okita
一成 大北
Toshiyuki Noma
俊之 能間
Ikuro Yonezu
育郎 米津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の二次電池11を直列に接続して構成され
る組電池1の制御装置において、組電池1の容量劣化率
を低く抑えることが出来る制御装置を提供する。 【解決手段】 本発明に係る制御装置は、複数の二次電
池11の放電深度を調整する放電深度調整回路2と、放電
深度調整回路2の動作を制御する制御回路3とを具え、
放電深度調整回路2は、各二次電池11の出力電圧を検出
する電圧検出器5と、各二次電池11に開閉スイッチ6を
介して抵抗器7を接続してなるバイパス回路とを具え、
容量劣化率を目標関数として抵抗器7の抵抗値Rが最適
化されている。制御回路3は、組電池1の充電、充電休
止、放電、及び放電休止のサイクルを繰り返す過程で、
放電休止期間内に、各電圧検出器5からの検出信号に基
づいて開閉スイッチ6を開閉制御し、各二次電池11の放
電深度を揃える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の二次電池を
直列に接続して構成される組電池において、各二次電池
の放電深度を揃えるための制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電力負荷平滑化用の電源等とし
て、図3に示す如き組電池(1)が用いられている。組電
池(1)は、リチウムイオン電池などからなる二次電池(1
1)を直列に接続して構成されており、これらの二次電池
(11)に対して、充電、充電休止、放電、及び放電休止の
サイクルが繰り返される。これによって、各二次電池(1
1)においては、図4に示す如く充放電深度が0%〜10
0%のフルスケールWで、出力電圧が変動することにな
る。
【0003】ところが、組電池(1)を構成する各二次電
池(11)には、その特性に微少な個体差があるため、図5
に示す如く、充放電サイクルの繰り返しに伴って各二次
電池(11)の放電深度(DOD)が徐々にずれていく。ここ
で、各二次電池(11)の電圧に基づいて組電池(1)の充放
電を制御している場合、充電時には、最もDODの小さ
い、即ち最も電圧の高い二次電池によって充電終了時点
が規制され、放電時には、最もDODの大きい、即ち最
も電圧の低い二次電池によって放電終了時点が規制され
るので、図5に示す如く、組電池(1)全体としての充放
電深度の範囲W′は、各二次電池(11)についてのフルス
ケールWよりも狭くなって、組電池(1)としての容量が
大幅に低下することになる。
【0004】そこで、各二次電池(11)に電圧検出器を接
続すると共に、抵抗器及び開閉スイッチを具えたバイパ
ス回路を接続して、充電開始前に各電池の電圧を検出
し、これによってDODのバラツキを検知した後、バイ
パス回路を閉じて各電池から抵抗器に通電することによ
って、各電池のDODを揃えるようにした制御装置が提
案されている(特開平7-255134号)。しかしながら、該制
御装置を用いた充放電制御によっても、組電池(1)の容
量劣化率が依然として大きい問題があった。そこで本発
明の目的は、組電池の容量劣化率を低く抑えることが出
来る組電池の制御装置を提供することである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記目
的を達成するべく鋭意研究を重ねた結果、従来の制御装
置では、各二次電池に接続する抵抗器の抵抗値が不適切
であったために、容量劣化率の増大を招いていたことを
究明し、本発明の完成に至った。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る組電池の制御
装置は、組電池(1)を構成する複数の二次電池(11)のD
ODを調整する放電深度調整回路(2)と、該放電深度調
整回路(2)の動作を制御する制御回路(3)とを具え、放
電深度調整回路(2)は、各二次電池(11)の出力電圧を検
出する電圧検出器(5)と、各二次電池(11)に開閉スイッ
チ(6)を介して抵抗器(7)を接続してなるバイパス回路
とを具えている。制御回路(3)は、組電池(1)の充電、
充電休止、放電、及び放電休止のサイクルを繰り返す過
程で、放電休止期間内に、各電圧検出器(5)からの検出
信号に基づいて開閉スイッチ(6)を開閉制御し、各二次
電池(11)のDODを揃える。ここで、放電休止期間をH
(hr)、各二次電池(11)の定格容量をQ(A・Hr)、放
電終止電圧をVd(V)としたとき、抵抗器(7)の抵抗値
R(Ω)は、下記数2で表わされる範囲に設定されてい
る。
【0007】
【数2】 R<R<R =(Vd・H/0.02・Q) R=(Vd・H/0.005・Q)
【0008】上記本発明の組電池の制御装置において
は、抵抗器(7)の抵抗値Rが、数2に表わされる範囲に
設定されることにより、容量劣化率を目標関数として最
適化される。即ち、抵抗器(7)の抵抗値Rが下限値R
よりも小さくなると、過大な放電電流が発生して、DO
Dが浅くなる。一方、抵抗器(7)の抵抗値Rが上限値R
よりも大きくなると、放電電流が過小となって、所定
の休止期間内にDODの調整が完了しない。従って、何
れの場合もDODのバラツキが発生することとなり、組
電池(1)の容量劣化率が増大する。これに対し、抵抗器
(7)の抵抗値Rを数2で表わされる範囲内に設定すれ
ば、容量劣化率を小さく抑えることが出来る。
【0009】
【発明の効果】本発明に係る組電池の制御装置によれ
ば、抵抗器(7)の抵抗値Rが最適化されて、組電池の容
量劣化率を低く抑えることが出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明をリチウムイオン二
次電池からなる組電池の制御装置に実施した形態につ
き、図面に沿って具体的に説明する。本発明に係る組電
池の制御装置は、図1に示す如く、8個のリチウムイオ
ン二次電池(11)を直列に接続して構成される組電池(1)
に、充電器(4)と負荷(図示省略)を接続して、充電器
(4)によって組電池(1)を充電し、組電池(1)から負荷
に電力を供給することによって放電するものである。
【0011】又、組電池(1)には放電深度調整回路(2)
が接続され、該放電深度調整回路(2)は制御回路(3)に
よって動作が制御されている。放電深度調整回路(2)
は、組電池(1)を構成する各二次電池(11)の出力電圧を
検出する電圧検出器(5)と、各二次電池(11)に開閉スイ
ッチ(6)を介して抵抗器(7)を接続してなるバイパス回
路とを具えている。各電圧検出器(5)からの電圧検出信
号は制御回路(3)へ供給される。又、各開閉スイッチ
(6)は制御回路(3)からの制御信号によって開閉制御さ
れる。
【0012】ここで、各抵抗器(7)の抵抗値Rは、放電
休止期間をH、各二次電池(11)の定格容量をQ、放電終
止電圧をVdとしたとき、下記数3で表わされる範囲内
に設定される。
【数3】 R<R<R =(Vd・H/0.02・Q) R=(Vd・H/0.005・Q) 尚、この式の根拠については後述する。
【0013】上記組電池(1)の制御装置においては、組
電池(1)の充電、充電休止、放電、及び放電休止のサイ
クルを繰り返す過程で、制御回路(3)は、放電休止期間
内に、各電圧検出器(5)からの検出信号に基づいて開閉
スイッチ(6)を開閉制御し、各二次電池(11)のDODを
揃える。
【0014】図2は、制御回路(3)による各開閉スイッ
チ(6)の制御手続きを表わしている。即ち、充電、充電
休止、放電、放電休止の充放電サイクルの過程で、放電
休止において、先ずステップS1では、全ての開閉スイ
ッチ(6)を閉じて、二次電池(11)のバイパス回路をオン
とすると共に、タイマーをオンとする。次に、ステップ
S2では、電池1の電圧が、深度調整値となる所定の電
圧V1(例えば2.78V)以下であるか否かを判断し、
イエスと判断されたときはステップS3に移行して、電
池1に接続された開閉スイッチ(6)を開いて、電池1の
バイパス処理を終了する。続いて、順番に電池1から電
池8まで同様のバイパス処理を繰り返し、電池8につい
てのバイパス処理(ステップS4、S5)の後、ステップ
S6に移行する。
【0015】ステップS6では、全ての二次電池につい
てのバイパス処理が終了したか否かを判断し、ノーと判
断されたときはステップS7へ移行して、タイマー時間
が所定の放電休止期間H以下であるか否かを判断する。
ここで、イエスと判断されたときはステップS2に戻っ
て、各電池にバイパス処理を繰り返す。ステップS6で
イエスと判断されたとき、及びステップS7でノーと判
断されたときは、手続きを終了する。
【0016】上記深度調整手続きにおいては、各抵抗器
(7)の抵抗値Rが上記数3によって最適化されているの
で、各充放電サイクルで全ての二次電池(11)のDODが
揃い、この結果、組電池(1)の容量劣化率が小さく抑え
られる。
【0017】ここで、抵抗器(7)の抵抗値Rが上記数3
の範囲に設定されているのは次の理由による。即ち、後
述する実験によって、抵抗値Rがある値(上限値R)よ
りも大きくなると、電池の容量劣化率が急激に低下する
ことが実験的に確認された。これは、抵抗器(7)の抵抗
値Rが過大となることによって、放電電流が過小となっ
て、全ての二次電池について放電が完了しないためであ
ると考えられる。又、抵抗値Rがある値(上限値R)よ
りも小さくなると、電池の容量劣化率が急激に低下する
ことが実験的に確認された。これは、抵抗器(7)の抵抗
値Rが過小となることによって、放電電流が過大とな
り、各電池のDODにバラツキが発生するためであると
考えられる。この様に、抵抗器(7)の抵抗値Rには、最
適範囲が存在することとが実験的に確認された。
【0018】ところで、電池容量のずれが定格容量Qに
対してX(%)であるとした場合、所定の休止期間Hに、
抵抗Rに電流Iを流して、この電池容量のずれを放電す
るには、下記数4が成立する必要がある。
【0019】
【数4】 I・H=(X/100)・Q I=Vd/R よって、上記数4から下記数5が得られる。
【数5】R=Vd・H/((X/100)・Q)
【0020】ここで、上述の如く抵抗Rに最適範囲があ
り、この最適範囲を逸脱することとなる限界値、即ち下
限値R及び上限値Rが、各電池の充放電に伴う電池
容量のずれの最小値X及び最大値Xに対応している
との前提に立つと、上記数5から下記数6が導かれる。
【数6】 R=Vd・H/((X/100)・Q) R=Vd・H/((X/100)・Q)
【0021】従って、実験で採用されている充放電条
件、即ち、休止時間H=28/60(Hr)、定格容量Q
=75.6(AHr)、及び放電終止電圧Vd=2.70
(V)と、実験によって得られた抵抗値Rの最適範囲の下
限値R=0.83(Ω)、及び上限値R=3.33(Ω)
とを、数6に代入すると、下記数7が得られる。
【数7】 X=0.5 X=2.0 従って、これらの値を上記の数6に代入することによっ
て、上記の数3が得られるのである。
【0022】次に、抵抗値Rの最適範囲(上限値R
び下限値R)の根拠となった実験について述べる。実
験に用いた二次電池(11)は次のようにして作製した。
【0023】(正極の作製)正極活物質としてのLiNi
0.7Co0.3は、リチウムの水酸化物とニッケ
ルの水酸化物とコバルトの水酸化物とを混合し、800
℃の空気中で24時間の焼成を施すことにより得た。こ
の正極活物質と導電剤としての炭素とを重量比90:5
で混合し、正極合剤を得た。次に、結着剤であるポリフ
ッ化ビニリデンをN−メチル−2−ピロリドン(NM
P)に溶解させてNMP溶液を調製した。そして、正極
合剤とポリフッ化ビニリデンの重量比が95:5になる
ように正極合剤とNMP溶液とを混練して、スラリーを
調製した。このスラリーを正極集電体としてのアルミニ
ウム箔の両面にドクターブレード法により塗布し、15
0℃で2時間の真空乾燥を施して、正極を作製した。
【0024】(負極の作製)炭素塊(d002=3.3
56Å;Lc>1000Å)に空気流を噴射して粉砕
し、これをふるいにかけて、平均粒子径18μmの黒鉛
粉末を得た。次に、コークス隗に空気流を噴射して粉砕
し、これをふるいにかけて、平均粒子径18μmのコー
クス粉末を得た。又、結着剤であるポリフッ化ビニリデ
ンをNMPに溶解させて、NMP溶液を調製した。そし
て、黒鉛粉末とコークス粉末とポリフッ化ビニリデンの
重量比が72:18:10になるように黒鉛粉末とコー
クス粉末とNMP溶液とを混練して、スラリーを調製し
た。このスラリーを負極集電体としての銅箔の両面にド
クターブレード法により塗布し、150℃で2時間の真
空乾燥を施して、負極を作製した。
【0025】(電解液の調製)エチレンカーボネートと
ジエチルカーボネートを体積比1:1で混合した溶媒
に、LiPFを1mol/Lの割合で溶解させて、電
解液を調製した。 (電池の組立)上記の如く作製した正極及び負極の間に
イオン透過性のポリエチレン製微多孔膜からなるセパレ
ータを介在させ、これらを渦巻き状に巻き取って、巻き
取り電極体を作製し、この巻き取り電極体を円筒状の電
池缶の内部に収容して、直径64mm、長さ294mm
の円筒型リチウムイオン二次電池を組み立てた。尚、電
池の定格容量Qは75.6(AHr)である。
【0026】(組電池の組立及び制御装置の接続)上記
の如く組み立てた二次電池を8本、直列に接続して組電
池を組み立てた後、図1の如く、該組電池(1)に充電器
(4)及び負荷(図示省略)を接続すると共に、放電深度調
整回路(2)及び制御回路(3)からなる本発明の制御装置
を接続した。
【0027】(充放電実験)「充電→充電休止→放電→放
電休止」を1サイクルとし、充電及び放電は9.5Aの
定電流で行なった。又、充電は8時間以内或いは、何れ
かの二次電池の電圧が充電終止電圧Vcに達するまで行
ない、充電休止期間は28分に設定し、放電は何れかの
二次電池の電圧が放電終止電圧Vd(2.70V)に達す
るまで行ない、放電休止期間Hは28分に設定した。
【0028】図1に示す放電深度調整回路(2)の抵抗器
(7)の抵抗値Rを種々の変更し、それぞれについて上記
の充放電実験を行ない、初期容量と8サイクル後の容量
とを測定し、容量劣化率を算出した。そして、抵抗値R
と容量劣化率の関係をグラフ化して、容量劣化率が特に
低くなる抵抗値Rの最適範囲を求めたところ、下記数8
の結果が得られた。
【0029】
【数8】 R<R<R =0.83(Ω) R=3.33(Ω)
【0030】これらの実験結果の内、特徴的な値を示し
た本発明例a1(抵抗R=3Ω)、本発明例a2(抵抗R
=0.9Ω)、比較例c1(抵抗R=3.4Ω)、及び比較
例c2(R=0.8Ω)と、抵抗Rによる深度調整を省略
した比較例c3とについての実験結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】表1の結果から明らかな様に、抵抗Rによ
る深度調整を省略した比較例c3では、劣化率が非常に
大きな値となっている。これに対し、本発明例a1及び
a2や、比較例c1及びc2では、劣化率が大きく低下
している。更に、本発明例a1と比較例c1を比べた場
合、抵抗値Rが上限値R(3.33Ω)を下回ることに
よって、劣化率は急激に低下している。又、本発明例a
2と比較例c2を比べた場合、抵抗値Rが下限値R
(0.83Ω)を上回ることによって、劣化率は急激に
低下している。
【0033】この様に、抵抗値Rが下限値R(0.83
Ω)を上回ることによって、劣化率が急激に低下するの
は、これによって放電電流が充分に小さくなり、全ての
二次電池のDODが揃うためであると考えられる。一
方、抵抗値Rが上限値R(3.33Ω)を下回ることに
よって、劣化率が急激に低下するのは、これによって放
電電流が充分に大きくなり、電池容量のずれが小さい場
合には、全ての二次電池について所定の休止期間内にD
ODの調整が完了するからである。
【0034】更に、二次電池(11)のDODの調整値であ
る電圧V1を放電終止電圧Vd(=2.7V)とした本発
明例a3について、同様の充放電実験を行なったとこ
ろ、表2に示す結果が得られた。
【0035】
【表2】
【0036】表2にから明らかな様に、二次電池(11)の
放電深度調整電圧V1を放電終止電圧Vdよりも大きな
値に設定した本発明例a1の方が、本発明例a3よりも
劣化率が低くなっており、サイクル特性に優れている。
これは放電深度調整時の電流が通常の充放電電流より小
さいため、V1=Vdまで放電すると、通常の充放電よ
りも深い深度まで放電し、サイクル特性に悪影響を及ぼ
すためであると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る組電池の制御装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】放電深度調整手続きを表わすフローチャートで
ある。
【図3】組電池の外観を示す斜視図である。
【図4】二次電池の充放電深度と電池電圧の関係を示す
グラフである。
【図5】組電池における充放電深度と電池電圧の関係の
ずれを表わすグラフである。
【符号の説明】
(1) 組電池 (11) 二次電池 (2) 放電深度調整回路 (3) 制御回路 (4) 充電器 (5) 電圧検出器 (6) 開閉スイッチ (7) 抵抗器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大北 一成 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 能間 俊之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 米津 育郎 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5G003 AA01 BA03 CA11 CB08 CC01 CC04 DA04 EA06 5H030 AA01 AS20 BB21 BB26 DD25 FF41

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の二次電池(11)を直列に接続して構
    成される組電池(1)の制御装置であって、前記複数の二
    次電池(11)の放電深度を調整する放電深度調整回路(2)
    と、該放電深度調整回路(2)の動作を制御する制御回路
    (3)とを具え、放電深度調整回路(2)は、各二次電池(1
    1)の出力電圧を検出する電圧検出器(5)と、各二次電池
    (11)に開閉スイッチ(6)を介して抵抗器(7)を接続して
    なるバイパス回路とを具え、制御回路(3)は、組電池
    (1)の充電、充電休止、放電、及び放電休止のサイクル
    を繰り返す過程で、放電休止期間内に、各電圧検出器
    (5)からの検出信号に基づいて開閉スイッチ(6)を開閉
    制御し、各二次電池(11)の放電深度を揃える制御装置に
    おいて、放電休止期間をH、各二次電池(11)の定格容量
    をQ、放電終止電圧をVdとしたとき、抵抗器(7)の抵
    抗値Rは、下記数1で表わされる範囲に設定されている
    ことを特徴とする組電池の制御装置。 【数1】(Vd・H/0.02・Q)<R<(Vd・H/
    0.005・Q)
  2. 【請求項2】 各二次電池(11)の放電深度の調整値とな
    る電圧V1は放電終止電圧Vdよりも大きな値に設定さ
    れる請求項1の記載の制御装置。
  3. 【請求項3】 二次電池(11)はリチウムイオン電池であ
    る請求項1又は請求項2に記載の制御装置。
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