JP2001257589A - D/aコンバータ及びd/a変換直線性テスト方法 - Google Patents

D/aコンバータ及びd/a変換直線性テスト方法

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JP2001257589A
JP2001257589A JP2000068350A JP2000068350A JP2001257589A JP 2001257589 A JP2001257589 A JP 2001257589A JP 2000068350 A JP2000068350 A JP 2000068350A JP 2000068350 A JP2000068350 A JP 2000068350A JP 2001257589 A JP2001257589 A JP 2001257589A
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Masaomi Murata
正臣 村田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特殊な測定装置やテスト装置を利用しなくて
も、デジタル入力信号及びアナログ出力信号の間におけ
るD/A変換の直線性の測定やテストを、低コストで短
時間にすることができる。 【解決手段】 前記デジタル入力信号の値を当該D/A
コンバータの外部から操作するための入力Minを備え
る。又、前記アナログ出力信号を比較対象の信号として
入力し、比較結果を当該D/Aコンバータの外部に出力
するチョッパ型コンパレータを備える。当該D/Aコン
バータの外部から前記デジタル入力信号の値を操作しな
がら外部から前記比較結果を観測することで、デジタル
入力信号及びアナログ出力信号の間におけるD/A変換
の直線性の確認ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル入力信号
で表される値に比例する大きさのアナログ出力信号を出
力するD/Aコンバータに係り、特に、特殊な測定装置
やテスト装置を利用しなくても、デジタル入力信号及び
アナログ出力信号の間におけるD/A変換の直線性の測
定やテストを、低コストで短時間にすることができるD
/Aコンバータ及び該D/Aコンバータに係るD/A変
換直線性テスト方法に関する。
【0002】
【従来の技術】D/Aコンバータにおいては通常、D/
A変換対象としてデジタル入力信号を入力し、該デジタ
ル入力信号で表される値に比例する大きさのアナログ出
力信号を出力する。ここで、デジタル入力信号で表され
る値と、アナログ出力信号の大きさとの間には直線的な
比例関係があり、その直線性(以下D/A変換直線性と
呼ぶ)は、D/Aコンバータにおける性能の重要項目の
1つである。
【0003】D/A変換直線性の測定やテストは、例え
ば、デジタル入力信号の各値において出力されるアナロ
グ出力信号の大きさの、上述の直線性に基づいて期待さ
れる大きさに対する偏差(誤差)がどの程度であるか、
例えば該偏差が許容範囲内であるか測定するものであ
る。
【0004】従来は、該D/A変換直線性測定やテスト
は、集積回路などに用いるアナログ測定器である、複合
信号テスト装置(Mixed Signal tester)、あるい
は、アナログ・オプション付きロジック・テスト装置
(Logic Tester Analog Option)を用いて行う。
【0005】ロジック・テスト装置は、被試験対象の集
積回路などにおいて、作り込まれている論理回路の機能
や動作をテストするために用いるものである。例えばロ
ジック・テスト装置は、テストパターンを被試験対象に
順次入力しながら、この過程で被試験対象から逐次出力
される論理状態を観測し、論理回路の機能や動作をテス
トするというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複合信
号テスト装置を用いる場合は、アナログ・オプション付
きロジック・テスト装置を用いる場合に比べて、D/A
変換直線性測定やテストに有用な機能は十分であるが、
論理回路テストに関する機能が十分でないため、論理回
路部、特に大規模な論理回路部のテストに時間がかかる
という問題がある。一方、アナログ・オプション付きロ
ジック・テスト装置を用いる場合は、高価なアナログ・
オプションを購入するなど、複合信号テスト装置を用い
る場合に比べて装置コストがかかり、その上、アナログ
テストのデバッグ性が悪いという問題がある。
【0007】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、特殊な測定装置やテスト装置を利用
しなくても、デジタル入力信号及びアナログ出力信号の
間におけるD/A変換の直線性の測定やテストを、低コ
ストで短時間にすることができるD/Aコンバータ及び
D/A変換直線性テスト方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】まず、本願の第1発明の
D/Aコンバータは、デジタル入力信号で表される値に
比例する大きさのアナログ出力信号を出力するD/Aコ
ンバータにおいて、前記デジタル入力信号の値を当該D
/Aコンバータの外部から操作するための回路と、前記
アナログ出力信号を比較対象の信号として入力し、比較
結果を当該D/Aコンバータの外部に出力するコンパレ
ータを備え、当該D/Aコンバータの外部から前記デジ
タル入力信号の値を操作しながら外部から前記比較結果
を観測することで、デジタル入力信号及びアナログ出力
信号の間におけるD/A変換の直線性の確認ができるよ
うにしたことにより、前記課題を解決したものである。
【0009】又、前記第1発明のD/Aコンバータにお
いて、前記コンパレータがチョッパ型コンパレータであ
ることにより、必要な性能を得ながら単純な構成のコン
パレータを用いることができる。
【0010】次に、本願の第2発明のD/A変換直線性
テスト方法は、上記のチョッパ型コンパレータを用いる
D/AコンバータをD/A変換の直線性テストの対象と
し、前記デジタル入力信号を構成するビットの少なくと
もLSB(Least Significant Bit)を、当該D/A
コンバータの外部からの操作により変化させ、該変化前
の前記アナログ出力信号の大きさと、該変化後の前記ア
ナログ出力信号の大きさとを比較することで、D/A変
換の直線性を確認するようにしたことにより、前記課題
を解決したものである。
【0011】なお、通常はD/A変換直線性の誤差の許
容範囲は、デジタル入力信号を構成するビットの少なく
ともLSBの変化に対応する、アナログ出力信号の大き
さの変化以下である。しかしながら、許容範囲がこれよ
り大きい場合は、D/A変換直線性測定やテストに際し
て、デジタル入力信号を構成するビットの少なくともL
SBより上位のビットを、D/Aコンバータの外部から
の操作により変化させながら、そうして該ビットより下
位のビットの論理状態は固定させておいて、本発明が適
用されるD/A変換直線性テスト方法を実施してもよ
い。
【0012】以下、本発明の作用について、簡単に説明
する。
【0013】本発明では、D/A変換直線性測定やテス
トの対象となる、デジタル入力信号で表される値に比例
する大きさのアナログ出力信号を出力するD/Aコンバ
ータにおいて、D/A変換直線性測定やテストに便利な
回路を内蔵する。該内蔵回路には、当該D/Aコンバー
タのアナログ出力信号を比較対象とするコンパレータを
含んでいる。
【0014】即ち、本発明に係るD/Aコンバータで
は、前記デジタル入力信号の値を当該D/Aコンバータ
の外部から操作するための回路を備える。又、前記アナ
ログ出力信号を比較対象の信号として入力し、比較結果
を当該D/Aコンバータの外部に出力するコンパレータ
を備える。
【0015】これにより、当該D/Aコンバータの外部
から前記デジタル入力信号の値を操作しながら外部から
前記比較結果を観測することで、デジタル入力信号及び
アナログ出力信号の間におけるD/A変換の直線性の確
認が論理テストにて行える。従って、前述したアナログ
・オプションのような特殊な付加装置を購入せずとも、
複合信号テスト装置に比較し短時間でテストが可能なロ
ジック・テスト装置を用いて、D/A変換直線性測定や
テストが可能である。
【0016】従って、本発明によれば、特殊な測定装置
やテスト装置を利用しなくても、デジタル入力信号及び
アナログ出力信号の間におけるD/A変換の直線性の測
定やテストを、低コストで短時間にすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の実施の
形態を詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明が適用された第1実施形態
のD/Aコンバータの回路図である。
【0019】本実施形態は、従来からのD/Aコンバー
タの機能を実現する部分、即ちD/Aコンバータ本体1
に加え、本発明を適用するための回路部分を有してい
る。D/Aコンバータ本体1において、D/A変換対象
として入力するデジタル入力信号Dinは、通常は内部
回路で生成してD/Aコンバータ本体1に与える。
【0020】なお、本実施形態においては、本発明を適
用したD/A変換直線性テスト方法を行うために、D/
Aコンバータのパッケージ外部からデジタル入力信号M
inとしてデジタル入力信号Dinを入力し、該デジタ
ル入力信号Dinをパッケージ外部から操作できるよう
になっている。
【0021】なお、出力Toutは、出力バッファを介
して、LSI(Large Scale Integrated Circuit)
あるいはLSIの一部となっている本実施形態のD/A
コンバータの、パッケージ外部から観測信号Moutと
して観測できるようになっている。ここで、出力Tou
tから内部回路に対して、ハイインピーダンス状態が出
力されることは望ましくない。従って、図2のように、
出力Toutの直後にラッチ回路5を設けるようにして
もよい。又、図2において観測信号Moutは、出力バ
ッファ7により出力される。なお、出力バッファ7は、
ラッチ回路5に組み込むことも可能である。
【0022】図2において、制御信号CTがH状態にな
ると、入力Dの論理状態がラッチ回路5に取り込まれ、
出力Yから出力される。又、制御信号CTがL状態にな
ると、このように取り込まれた論理状態は保持され、出
力Yから出力される。従って、該制御信号CTをL状態
にすることで、コンパレータがリセット動作中は、ラッ
チ回路5は保持している論理状態を出力するようにさせ
る。
【0023】なお、図2において、クリア信号CLR
(=L状態)が入力されると、ラッチ回路5に保持され
ている論理状態はL状態になる。又、出力YもL状態に
なる。
【0024】本実施形態においては本発明を適用するた
めに、まず、インバータBcと、コンデンサCcと、ス
イッチΦ1〜Φ3とにより構成されるチョッパ型コンパ
レータを有している。更に、通常のD/Aコンバータと
しての動作をする状態と、本発明を適用したD/A変換
直線性測定やテストをする状態とを切り換えるために、
NチャネルMOSトランジスタTN1及びTN2と、抵
抗R1及びR2とを有している。
【0025】上述のチョッパ型コンパレータにおいて、
比較する2つの入力電圧について、一方を第1入力電圧
とし他方を第2入力電圧とする。そうして、これら電圧
において、一方は、スイッチΦ1又はスイッチΦ3を経
由して入力されているものとする。又、他方は、これと
は逆のスイッチΦ3又はスイッチΦ1を経由して入力さ
れているものとする。
【0026】該チョッパ型コンパレータにおいて、これ
ら2つの電圧を比較する場合は、まず、第1入力電圧を
当該チョッパ型コンパレータに取り込むために、該第1
入力電圧が入力されている方のスイッチΦ1又はΦ3を
オン状態にする。そうして、スイッチΦ2をオン状態に
して、当該チョッパ型コンパレータにおいて、いわゆる
リセット動作をさせる。
【0027】リセット後に、スイッチΦ2をオフ状態に
し、第1入力電圧をスイッチΦ3を経由して入力した場
合はスイッチΦ3もオフ状態し、所定のバイナリ・コー
ドにデジタル入力を変化させて、該第2入力電圧を当該
チョッパ型コンパレータに取り込む。すると、第1入力
電圧が第2入力電圧より大きい場合は、当該チョッパ型
コンパレータの出力ToutからはH状態が出力され
る。あるいは、第1入力電圧が第2入力電圧より小さい
場合は、当該チョッパ型コンパレータの出力Toutか
らはL状態が出力される。なお、出力Toutは、D/
Aコンバータのパッケージ外部から観測信号Moutと
して観測できるようになっている。
【0028】このように所定のバイナリ・コードにデジ
タル入力を変化させて、D/Aコンバータのパッケージ
外部から観測する際には、上述したように、まず第1段
階では第1入力電圧を取り込み、第2段階ではリセット
動作を行い、第3段階ではリセット解除動作を行い、第
4段階では第2電圧取り込み動作及び比較動作を行う。
そうして、これら第1〜第4段階の動作は、デジタル入
力信号Min(即ちデジタル入力信号Din)に入力す
る、判定したいバイナリ・コード毎に繰り返していく。
【0029】なお、D/Aコンバータ本体1は、デジタ
ル入力信号Dinで表される値に比例する電流の大きさ
のアナログ出力信号Ioutを出力し、アナログ出力信
号Aoutを出力するための、電流出力型のD/Aコン
バータである。このため、本発明を適用したD/A変換
直線性測定やテストをする場合は、NチャネルMOSト
ランジスタTN2をオン状態にして抵抗R2に、アナロ
グ出力信号Ioutの電流を流すことで、該アナログ出
力信号Ioutの電流の大きさに比例する大きさの電圧
を、チョッパ型コンパレータに入力するようにしてい
る。
【0030】なお、D/Aコンバータ本体1には例え
ば、デジタル入力信号Dinで表される値に比例する電
圧の大きさのアナログ出力信号Voutを出力し、アナ
ログ出力信号Aoutを出力するための、電圧出力型の
D/Aコンバータを用いることも可能である。そうし
て、電圧出力型のD/Aコンバータであれば、Nチャネ
ルMOSトランジスタTN2及び抵抗R2は不用とな
る。
【0031】本実施形態において、通常のD/Aコンバ
ータとしての動作をさせる場合、テスト選択信号TST
はL状態にし、スイッチΦ1はオフ状態にする。又、D
/Aコンバータ本体1の入力FSには、デジタル入力信
号Dinが最大値になったときに出力される、アナログ
出力信号Ioutの電流の大きさ(以下FS(FullScal
e)電流と呼ぶ)を設定するための大きさの電流を流
す。通常のD/Aコンバータとしての動作をさせる場
合、設定入力Ifsにおいて、このような設定をするた
めの電流源回路又は単に抵抗体を接続する。このように
して、デジタル入力信号Dinを入力すると、該デジタ
ル入力信号Dinで表される値に比例する電流の大きさ
のアナログ出力信号Ioutを出力することができ、該
電流はアナログ出力信号Aoutとして出力される。
【0032】一方、本実施形態において、本発明が適用
されるD/A変換直線性測定やテストを行う場合、テス
ト選択信号TSTはH状態にする。
【0033】すると、NチャネルMOSトランジスタT
N1がオン状態になることで特定の大きさの電流が抵抗
R1に流れ、該電流はD/Aコンバータ本体1の入力F
Sに流れることになる。これにより、設定入力Ifsに
特に何ら設定回路を設けずとも、入力FSにおいてFS
電流を設定することができる。
【0034】又、D/A変換直線性測定やテストに際し
てテスト選択信号TSTをH状態にすると、Nチャネル
MOSトランジスタTN2がオン状態になることで、抵
抗R2にはアナログ出力信号Ioutの電流が流れ、該
アナログ出力信号Ioutの電流の大きさに比例する大
きさの電圧が、チョッパ型コンパレータに入力される。
【0035】ここで、該電圧と、D/Aコンバータのパ
ッケージ外部より与えられるテスト参照電圧Trefの
電圧とのこれら2つの電圧を、一方を第1入力電圧と
し、他方を第2入力電圧とする。すると該チョッパ型コ
ンパレータによる比較は、前述の説明のように行うこと
ができる。
【0036】従って、D/Aコンバータのパッケージ外
部から、D/A変換後のアナログ出力信号の大きさを測
定することができる。これにより例えば、D/Aコンバ
ータのパッケージ外部から、デジタル入力信号の最小値
から最大値までの範囲において、3点以上の、デジタル
入力信号の値と、該値に比例するアナログ出力信号の大
きさとの関係を把握することができる。従って、D/A
コンバータのパッケージ外部から、D/A変換直線性測
定やテストを容易に行うことができる。
【0037】図3は、本実施形態における第1テスト・
シーケンスを示す線図である。
【0038】この第1テスト・シーケンスは、スイッチ
Φ3を利用する場合である。又、8ビットのD/Aコン
バータの場合におけるD/A変換直線性測定の事前テス
トとして、デジタル入力Minの値が“0”及び“12
8”において、これらの値に対応するアナログ出力信号
Aoutが正しく得られるか、テスト参照電圧Tref
と比較してテストするものである。
【0039】この図において、テスト参照電圧Tref
の項に記述される、V(1)は、デジタル入力Minの
値が“1”の場合に本実施形態のD/Aコンバータにお
いて得られるアナログ出力信号Aoutの電圧を示す。
又、V(128)は、デジタル入力Minの値が“12
8”の場合に得られるアナログ出力信号Aoutの電圧
を示す。
【0040】又、出力Toutや出力Moutの項にお
いて、“L”はL状態の論理状態を示す。“H”はH状
態を示す。“Z”はハイインピーダンス状態を示す。
“×”は論理状態が不定であることを示す。
【0041】理想的なD/Aコンバータの出力の場合に
は、デジタル入力信号Minの1LSBの変化毎に、D
/A変換直線性測定することもできる。しかしながら、
現物のD/Aコンバータにおいては、このように細かく
測定しテストすることは難しい。
【0042】従って、実際に細かくテストする場合に
は、まず図3のように、デジタル入力信号Min(即ち
デジタル入力信号 Din)が00(Hex)時の出力
レベル(ゼロスケール電圧)と、デジタル入力信号Mi
nがFF(Hex)時の出力レベル(フルスケール電
圧)との絶対値を測定しておく必要がある。なお、スイ
ッチΦ3を用いず、従ってテスト参照電圧Trefを用
いない場合は、このような事前テストは不用である。又
上述の“Hex”は、16進数表現の数値であることを
示す。
【0043】図4は、本実施形態における第2テスト・
シーケンスを示す線図である。
【0044】この第2テスト・シーケンスは、前述した
第1テスト・シーケンスの後に開始するD/A変換直線
性測定を示す。該第2テスト・シーケンスでは、デジタ
ル入力信号Min(即ちデジタル入力信号Din)の値
を“1”ずつ増加させながら、これらの値に対応するア
ナログ出力信号Aoutが正しく得られるか、テスト参
照電圧Trefと比較してテストするものである。
【0045】以上のように本実施形態においては本発明
を効果的に適用することができる。従って、特殊な測定
装置やテスト装置を利用しなくても、デジタル入力信号
及びアナログ出力信号の間におけるD/A変換の直線性
の測定やテストを、低コストで短時間にすることができ
る。
【0046】次に、図5は、本発明が適用された第2実
施形態のD/Aコンバータの回路図である。
【0047】なお、前述の第1実施形態と同様に、出力
Toutから内部回路に対してハイインピーダンス状態
が出力されることは望ましくない。従って、本第2実施
形態においても、前述した図2のように、出力Tout
の直後にラッチ回路5を設けるようにしてもよい。又、
図2のように、観測信号Moutが出力バッファ7によ
り出力されるようにしてもよい。
【0048】本第2実施形態は、前述の第1実施形態と
比較するとチョッパ型コンパレータの構成が異なる。
又、D/A変換直線性測定やテストに際して、チョッパ
型コンパレータの利用方法や動作方法が異なる。
【0049】本実施形態のチョッパ型コンパレータは、
インバータBcと、コンデンサCcと、スイッチΦ1及
びΦ2とにより構成される。又該チョッパ型コンパレー
タにおいて、いずれもスイッチΦ1を経由して順次取り
込む、比較する2つの入力電圧について、先に取り込む
方を第1入力電圧とし、後に取り込む方を第2入力電圧
とする。本実施形態ではD/Aコンバータ本体1におい
て、あるデジタル入力信号Dinによって第1入力電圧
を得て該チョッパ型コンパレータに取り込み、この後
に、別のデジタル入力信号Dinによって第2入力電圧
を得て該チョッパ型コンパレータに取り込む。
【0050】該チョッパ型コンパレータにおいて、これ
ら2つの電圧を比較する場合は、まず、D/Aコンバー
タ本体1において第1入力電圧を出力させる。そうして
から、該第1入力電圧を当該チョッパ型コンパレータに
取り込むために、スイッチΦ1をオン状態にする。そう
して、スイッチΦ2をオン状態にして、当該チョッパ型
コンパレータにおいて、いわゆるリセット動作をさせ
る。
【0051】この後、D/Aコンバータ本体1において
第2入力電圧を出力させる。そうしてからスイッチΦ2
をオフ状態にし、この後、スイッチΦ1をオン状態にし
て、該第2入力電圧を当該チョッパ型コンパレータに取
り込む。すると、第1入力電圧が第2入力電圧より大き
い場合は、当該チョッパ型コンパレータの出力Tout
からはH状態が出力される。あるいは、第1入力電圧が
第2入力電圧より小さい場合は、当該チョッパ型コンパ
レータの出力ToutからはL状態が出力される。な
お、出力Toutは、D/Aコンバータのパッケージ外
部から観測信号Moutとして観測できるようになって
いる。
【0052】D/Aコンバータにおいては通常、ラダー
抵抗に接続する複数のスイッチをデジタル入力信号に従
って個別にオン・オフすることで、該デジタル入力信号
で表わされる値に相当する大きさのアナログ出力信号を
得るようにしている。あるいは、複数の電流セルに接続
する複数のスイッチをデジタル入力信号に従って個別に
オン・オフすることで、該デジタル入力信号で表わされ
る値に相当する大きさのアナログ出力信号を得るように
している。ここで、これらスイッチやラダー抵抗におい
て、配線の断線や短絡又その他の不良があると、D/A
変換直線性に異常が生じる。
【0053】例えば、デジタル入力信号の値を最小値か
ら最大値まで順次増加させていった場合を考える。この
場合、本来ならアナログ出力信号は最初から最後まで大
きくなり続けるべきである。しかしながら、配線の断線
や短絡又その他の不良があると、デジタル入力信号の値
を増加させても、アナログ出力信号が大きくならなかっ
たり、場合によっては小さくなったりする。
【0054】あるいは逆に、デジタル入力信号の値を最
大値から最小値まで順次減少させていった場合を考え
る。この場合、本来ならアナログ出力信号は最初から最
後まで小さくなり続けるべきである。しかしながら、配
線の断線や短絡又その他の不良があると、デジタル入力
信号の値を減少させても、アナログ出力信号が小さくな
らなかったり、場合によっては大きくなったりする。
【0055】以上について鑑み、本実施形態において
は、例えば図6に図示するように、以下に説明するステ
ップS1〜S3を、この順に、デジタル入力信号Min
(即ちDin)の値が最小値から最大値になるまで何回
も繰り返す。
【0056】ステップS1:スイッチΦ1をオン状態に
し、そうして、スイッチΦ2をオン状態にして、チョッ
パ型コンパレータにおいて、いわゆるリセット動作をさ
せる。該リセット動作後に、スイッチΦ2をオフ状態に
してから、デジタル入力信号の値を“1”だけ増加す
る。該増加後に、チョッパ型コンパレータの出力Tou
tの論理状態を、D/Aコンバータのパッケージ外部か
ら観測信号Moutとして観測する。
【0057】ステップS2:スイッチΦ1をオン状態に
し、そうして、スイッチΦ2をオン状態にして、チョッ
パ型コンパレータにおいてリセット動作をさせる。該リ
セット動作後に、スイッチΦ2をオフ状態にしてから、
デジタル入力信号の値を“1”だけ減少する。チョッパ
型コンパレータの出力Toutの論理状態を、D/Aコ
ンバータのパッケージ外部から観測信号Moutとして
観測する。
【0058】ステップS3:スイッチΦ1をオン状態に
し、そうして、スイッチΦ2をオン状態にして、チョッ
パ型コンパレータにおいてリセット動作をさせる。該リ
セット動作後に、スイッチΦ2をオフ状態にしてから、
デジタル入力信号の値を“1”だけ増加する。該増加後
に、チョッパ型コンパレータの出力Toutの論理状態
を、D/Aコンバータのパッケージ外部から観測信号M
outとして観測する。
【0059】例えば図7において『デジタル入力Mi
n』で図示される、符号D1〜D6で示されるデジタル
入力信号Min、即ちデジタル入力信号Dinを与え
る。これら符号D1〜D6のデジタル入力信号Min
は、それぞれ、バイナリ表現では図7において『デジタ
ル入力Min(バイナリ表現)』で図示されるとおりで
ある。なお、『デジタル入力Min(バイナリ表現)』
においては、“0”又は“1”によって表現され、左端
がMSB(Most Significant Bit)であり、右端がL
SB(Least Significant Bit)である。
【0060】又これらデジタル入力信号D1〜D6に対
して、正常であれば、図7の『期待出力Mout』に示
されるようなL状態又はH状態の論理状態が得られる。
これに対して、『実出力Mout』のようなものが、本
発明を適用した実際のD/A変換直線性測定やテストに
際して得られる。
【0061】ここで、図7でも2箇所見られるように、
『実出力Mout』が『期待出力Mout』とは異なる
場合が生じ得る。このように異なる場合は本実施形態で
は、D/Aコンバータ本体1の内部において、配線の断
線や短絡又その他の不良が存在すると判定されることに
なる。該判定については、図7では『判定例』として図
示されている。
【0062】以上のように本実施形態においては、本発
明を効果的に適用することができる。従って、特殊な測
定装置やテスト装置を利用しなくても、デジタル入力信
号及びアナログ出力信号の間におけるD/A変換の直線
性の測定やテストを、低コストで短時間にすることがで
きる。
【0063】例えば本実施形態によれば、デジタル入力
信号Minを増加する過程において、特定の変化パター
ンとして見られる、チョッパ型コンパレータの出力To
utにおける一定周期の乱れから、D/Aコンバータ本
体1内部にある電流セルの不良を検出することができ
る。又、デジタル入力信号Minを増加する過程におい
て、チョッパ型コンパレータの出力Toutにおける不
定期な乱れから、D/Aコンバータ本体1で生じるノイ
ズ不良を検出することができる。
【0064】なお、以上の説明では、デジタル入力信号
Min(即ちDin)の値が最小値から最大値になるま
で、前述したステップS1〜S3を順に何回も繰り返し
ている。しかしながら本発明はこのようなものに限定さ
れるものではない。例えば、本実施形態において、デジ
タル入力信号Minの値が最大値から最小値になるま
で、所定のステップ群をステップ順に何回も繰り返すよ
うにしてもよい。
【0065】例えば具体的には、以下に説明するステッ
プS1〜S3を、この順に、デジタル入力信号Minの
値が最大値から最小値になるまで何回も繰り返すように
してもよい。
【0066】ステップS1:スイッチΦ1をオン状態に
し、そうして、スイッチΦ2をオン状態にして、チョッ
パ型コンパレータにおいて、いわゆるリセット動作をさ
せる。該リセット動作後に、スイッチΦ2をオフ状態に
してから、デジタル入力信号の値を“1”だけ減少す
る。該減少後に、チョッパ型コンパレータの出力Tou
tの論理状態を、D/Aコンバータのパッケージ外部か
ら観測信号Moutとして観測する。
【0067】ステップS2:スイッチΦ1をオン状態に
し、そうして、スイッチΦ2をオン状態にして、チョッ
パ型コンパレータにおいてリセット動作をさせる。該リ
セット動作後に、スイッチΦ2をオフ状態にしてから、
デジタル入力信号の値を“1”だけ増加する。該増加後
に、スイッチΦ1をオン状態にしてチョッパ型コンパレ
ータの出力Toutの論理状態を、D/Aコンバータの
パッケージ外部から観測信号Moutとして観測する。
【0068】ステップS3:スイッチΦ1をオン状態に
し、そうして、スイッチΦ2をオン状態にして、チョッ
パ型コンパレータにおいてリセット動作をさせる。該リ
セット動作後に、スイッチΦ2をオフ状態にしてから、
デジタル入力信号の値を“1”だけ減少する。該減少後
に、スイッチΦ1をオン状態にしてチョッパ型コンパレ
ータの出力Toutの論理状態を、D/Aコンバータの
パッケージ外部から観測信号Moutとして観測する。
【0069】なお、本実施形態においては、本発明を適
用したD/A変換直線性テスト方法を行うために、D/
Aコンバータのパッケージ外部からデジタル入力信号M
inとしてデジタル入力信号Dinを入力し、該デジタ
ル入力信号Dinをパッケージ外部から操作できるよう
になっている。しかしながら本発明はこのようなものに
限定されるものではない。
【0070】例えば、D/Aコンバータ内部にデジタル
入力信号Dinを発生するためのカウンタ、例えばアッ
プダウン・バイナリカウンタを設けるようにしてもよ
い。そうして、外部から入力されるカウントアップ信号
やカウントダウン信号などの信号によって、このような
カウンタの値を“1”ずつ増加させたり“1”ずつ減少
させるなど操作することで、該デジタル入力信号Din
をパッケージ外部から操作できるようにしてもよい。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、特殊な測定装置やテス
ト装置を利用しなくても、デジタル入力信号及びアナロ
グ出力信号の間におけるD/A変換の直線性の測定やテ
ストを、低コストで短時間にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された第1実施形態のD/Aコン
バータの回路図
【図2】上記実施形態における出力Tout及び観測信
号Moutの間についての回路図
【図3】前記実施形態における第1テスト・シーケンス
を示す線図
【図4】前記実施形態における第2テスト・シーケンス
を示す線図
【図5】本発明が適用された第2実施形態のD/Aコン
バータの回路図
【図6】上記実施形態におけるデジタル入力信号の操作
を示す線図
【図7】前記実施形態におけるD/A変換直線性テスト
を示す線図
【符号の説明】
1…D/Aコンバータ本体 5…ラッチ回路 7…出力バッファ Din…デジタル入力信号 Min…デジタル入力信号(D/Aコンバータのパッケ
ージ外部から入力) Aout…アナログ出力信号 Mout…観測信号(D/Aコンバータのパッケージ外
部に出力) Bc…インバータ Cc…コンデンサ Φ1〜Φ3…スイッチ TN1、TN2…NチャネルMOSトランジスタ R1、R2…抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デジタル入力信号で表される値に比例する
    大きさのアナログ出力信号を出力するD/Aコンバータ
    において、 前記デジタル入力信号の値を当該D/Aコンバータの外
    部から操作するための回路と、 前記アナログ出力信号を比較対象の信号として入力し、
    比較結果を当該D/Aコンバータの外部に出力するコン
    パレータを備え、 当該D/Aコンバータの外部から前記デジタル入力信号
    の値を操作しながら外部から前記比較結果を観測するこ
    とで、デジタル入力信号及びアナログ出力信号の間にお
    けるD/A変換の直線性の確認ができるようにしたこと
    を特徴とするD/Aコンバータ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のD/Aコンバータにおい
    て、 前記コンパレータがチョッパ型コンパレータであること
    を特徴とするD/Aコンバータ。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のD/AコンバータをD/
    A変換の直線性テストの対象とし、 前記デジタル入力信号を構成するビットの少なくともL
    SBを、当該D/Aコンバータの外部からの操作により
    変化させ、該変化前の前記アナログ出力信号の大きさ
    と、該変化後の前記アナログ出力信号の大きさとを比較
    することで、D/A変換の直線性を確認するようにした
    ことを特徴とするD/A変換直線性テスト方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016019091A (ja) * 2014-07-07 2016-02-01 株式会社リコー Da変換器のテスト回路及びad変換器のテスト回路
CN114172514A (zh) * 2021-12-18 2022-03-11 武汉力通通信有限公司 一种dac电路测试方法及系统

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JP2016019091A (ja) * 2014-07-07 2016-02-01 株式会社リコー Da変換器のテスト回路及びad変換器のテスト回路
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