JP2001345699A - A/d変換器の試験回路及びその試験方法 - Google Patents

A/d変換器の試験回路及びその試験方法

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JP2001345699A
JP2001345699A JP2000166223A JP2000166223A JP2001345699A JP 2001345699 A JP2001345699 A JP 2001345699A JP 2000166223 A JP2000166223 A JP 2000166223A JP 2000166223 A JP2000166223 A JP 2000166223A JP 2001345699 A JP2001345699 A JP 2001345699A
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Kazuhiko Inoue
和彦 井上
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Renesas Micro Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】A/D変換器の試験にあたり、動作確認を簡素
化し、検査時の周囲条件に合わせて比較精度を外部から
可変できるようにし、良品判定を容易にする。 【解決手段】基準となるA/D変換器1に動作/非動作
をチェックするA/D変換器検査回路14を接続する。
しかも、良否判定の対象となるA/D変換器2とA/D
変換器1の変換値を比較する比較回路12を設け、許容
誤差入力9によりA/D変換器2の良否を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はA/D変換器の試験
回路およびその試験方法に関し、特に半導体集積回路に
搭載されるA/D変換器の良否判定を行う試験回路およ
びその試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路の製造時には、そ
こに搭載される各回路の良否判定試験を行っているが、
特にA/D変換器の良否判定試験については、試験を簡
略化して行うために、複数のA/D変換器間での比較に
より行っている。しかも、近年ではA/D変換器を搭載
した半導体集積回路の増加に伴い、試験時間の短縮によ
るスループットの向上が要求されている。
【0003】このような要請に応えるために、例えば、
特許第2658912号公報に紹介されているように、
2つのA/D変換器間の精度を±1LSBまで許容した
比較回路を持つことにより、測定精度を高く保ち、短時
間で検査することが提案されている。
【0004】図11はかかる従来の一例を説明するため
のA/D変換器の試験回路のブロック図である。図11
に示すように、従来のA/D変換器の試験回路を搭載し
た半導体集積回路35は、第1,第2のA/D変換器
1,2と、セレクタ3と、これら第1,第2のA/D変
換器1,2の出力を制御端子41からの制御信号により
比較する比較回路38とを備えている。この回路35
は、外部の制御端子37により駆動されるテスト信号発
生回路36からのテスト信号を第1の入力端子4を介し
て入力し、比較回路38により比較した結果を比較出力
端子40に出力する回路である。なお、セレクタ3は、
第1の入力端子4および第2の入力端子5からのアナロ
グ信号を制御端子6からの選択信号によって切換え、第
2のA/D変換器2に供給するものであり、また39は
第1のA/D変換器1の出力端子である。
【0005】図12は図11に示す比較回路の具体的構
成図である。図12に示すように、比較回路38は、第
1のA/D変換器1の出力およびインバータ42を介し
た第2のA/D変換器2の出力を制御入力43に基づい
て加算する加算器45と、この加算器45の出力を制御
入力44に基づいてラッチするラッチ回路46と、ラッ
チ回路46のラッチ出力をキャリ出力線47およびイン
バータ48を通したデータを入力するANDゲート49
と、ラッチ出力の異なる組合わせのAND論理をとるA
NDゲート50,51と、制御入力41とANDゲート
49〜51の出力の組合わせ論理をとるANDゲート5
2,53およびORゲート54とを備えている。ここ
で、ANDゲート49は、第1のA/D変換器1の出力
が第2のA/D変換器2の出力より1ビット大きいこと
を検出し、ANDゲート50は逆に第2のA/D変換器
2の出力が第1のA/D変換器1の出力より1ビット大
きいことを検出し、さらにANDゲート51は第1,第
2のA/D変換器1,2の出力が一致したことを検出し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例におい
て、複数のA/D変換器の内、必ず1つのA/D変換器
は、入力信号に対する期待値データを備えたテスターや
メモリー回路などを用いて期待値通りか否かを検査する
必要が有る。また、比較回路における比較精度が固定で
あるため、半導体集積回路内部のA/D変換器搭載位置
や、試験条件などによって変換結果の差が大きくなった
場合には対応できなくなる。
【0007】その結果、半導体集積回路の外部に入力に
対する期待値パターンを持ったテスターや、半導体集積
回路内部に期待値パターンを持ったメモリーと比較回路
を持つことが必要になるとともに、比較精度を可変でき
ないため、半導体集積回路内部のA/D変換器搭載位置
や、試験条件などによっては、良品判定が難しくなると
言う欠点がある。
【0008】本発明の目的は、入力に対する期待値を必
要とせずに簡素化したA/D変換器の動作確認を行い、
検査時の周囲条件に合わせて比較精度を外部から可変で
きるようにして良品判定を容易にするA/D変換器の試
験回路及びその試験方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のA/D変換器の
試験回路は、第1の入力端子に接続された第1のA/D
変換器の出力端に接続され、その動作/非動作をチェッ
クするA/D変換器検査回路と、第2の入力端子および
前記第1の入力端子を切換信号によって切換接続される
とともに、前記第1のA/D変換器の入出力特性と同様
の特性を備えた第2のA/D変換器と前記第1のA/D
変換器の変換値を比較し且つ前記第1,第2のA/D変
換器間の許容誤差を外部より設定する比較回路とを有
し、前記第1のA/D変換器を基準として前記第2のA
/D変換器が前記許容誤差範囲内にあることを判定検査
するように構成される。
【0010】また、本発明の試験回路における前記A/
D変換器検査回路は、前記第1のA/D変換器の変換ビ
ットに対応して、0から1への変化を検出する0/1検
出部および1から0への変化を検出する1/0検出部を
備えた複数の検出回路と、前記複数の検出回路のそれぞ
れの前記0/1検出部間および前記1/0検出部間のN
AND論理をとる第1,第2のNANDゲートと、前記
第,第2のNANDゲート出力のOR論理をとるORゲ
ートとで形成している。
【0011】また、本発明の試験回路における前記比較
回路は、前記第1のA/D変換器の出力および第2のA
/D変換器の反転出力を加算する第1の加算器と、前記
第1の加算器の出力および前記許容誤差の入力を加算す
る第2の加算器と、前記第1の加算器の出力および前記
許容誤差の反転入力を加算する第3の加算器とと、前記
第2および第3の加算器の出力の排他的論理和をとる排
他的論理和ゲートとで形成している。
【0012】また、本発明における前記第2のA/D変
換器は、その出力端に前記第1のA/D変換器に接続し
た前記A/D変換器検査回路とは異なるA/D変換器検
査回路を接続し、これらA/D変換器検査回路によって
前記第1,第2のA/D変換器の動作/非動作をチェッ
クするとともに、前記第1,第2のA/D変換器の変換
値については前記比較回路によってチェックすることも
できる。
【0013】また、本発明は、入力端子に接続される1
つのA/D変換器を試験するにあたり、前記1つのA/
D変換器の出力端に接続され且つ変換コードの0/1検
出部と1/0検出部をビット分備えたA/D変換器検査
回路を有し、前記1つのA/D変換器の動作/非動作だ
けをチェックするように構成される。
【0014】さらに、本発明のA/D変換器の試験方法
は、テストモードに設定した後、第1のA/D変換器に
接続したA/D変換器検査回路をリセットするステップ
と、前記第1のA/D変換器に期待値がすべて“0”と
なる入力信号およびすべて“1”となる入力信号を順次
印加するステップと、ついで再度前記第1のA/D変換
器の期待値がすべて“0”となる入力信号を印加するス
テップと、前記A/D変換器検査回路の動作確認出力に
よって良否の判定を行うステップと、しかる後第2のA
/D変換器および前記第1のA/D変換器を許容誤差値
を入力する比較回路を用いて比較判定する判定ステップ
とを含んで構成される。
【0015】また、本発明のA/D変換器の試験方法に
おける前記判定ステップは、テストモードに設定した
後、判定許容誤差値を入力するステップと、前記第1,
第2のA/D変換器に同じアナログ入力を同時に入力す
る同時入力ステップと、比較回路出力が0か否かを判定
し、0でなければ前記第2のA/D変換器を不良品と判
定する比較回路出力判定ステップと、前記比較回路出力
判定ステップにおいて0であった際には、すべてのテス
トが完了か否か判断し、否のときは前記同時入力ステッ
プに戻って比較回路出力の判定を繰返えし、すべてのテ
ストが完了しているときは、前記第2のA/D変換器を
良品と判定するテスト終了可否判定ステップとを備えて
形成される。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明のA/D変換
器の試験回路の第1の実施の形態を説明するためのブロ
ック図である。図1に示すように、本実施の形態におけ
る試験回路は、A/D変換器1,2を搭載した半導体集
積回路における製造時の良否判定試験にあたり、試験時
間の短縮/簡略化を目的としており、その構成は基準と
なるA/D変換器1の動作試験を行うためのA/D変換
器検査回路14と、基準となるA/D変換器1と他のA
/D変換器2の出力を比較し、測定誤差が基準範囲内に
入っていることを確認するための比較回路12とを設け
たことにある。
【0017】すなわち、本実施の形態は、第1の入力端
子4からのアナログ信号をA/D変換し基準となる第1
のA/D変換器1の出力信号(nビット)10からその
動作を検出して判定するとともに、その結果を第1の出
力端子15に出力するA/D変換器検査回路14と、制
御端子6からの切換制御信号CONTに基づいてセレク
タ3で選択した第1の入力端子4,第2の入力端子5の
アナログ信号のいずれかをA/D変換する第2のA/D
変換器2の出力信号(nビット)11および第1のA/
D変換器1の出力信号10を比較し、(n+1)ビット
の許容誤差入力9により第2のA/D変換器2の出力信
号11の誤差が基準範囲内に入っていることを確認する
とともに、その結果を第2の出力13に出力する比較回
路12とを設けている。なお、端子7はクロック(CL
K)入力であり、端子8は、A/D変換器検査回路14
のリセット入力である。
【0018】このA/D変換器検査回路14は、第1の
A/D変換器1のnビットすべての出力信号10につい
て0→1の変化と1→0の変化を検出し、すべての信号
変化を検出できた場合に動作確認出力15に良品と判断
できる信号を出力する機能を有している。また、比較回
路12は、第1のA/D変換器1と第2のA/D変換器
2の出力の差を求め、この差が設定した基準範囲内に入
っていることを確認し、その結果を比較出力13に出力
するという機能を有している。
【0019】従って、試験回路としては、A/D変換器
検査回路14と比較回路12を設け、第1,第2のA/
D変換器1,2の出力に接続するだけで済む。これによ
り、A/D変換器1及びA/D変換器2の出力を個別に
テスター等で測定すること無く、A/D変換器の動作確
認を行うことができるので、試験を簡略化するととも
に、試験時間を短縮することができる。
【0020】以下、上述した試験回路の動作をより具体
的に説明する。まず、第1のA/D変換器1及び第2の
A/D変換器2は、セレクタ3を切り換えることによ
り、共通に接続される第1の入力端子4から同一の信号
を入力することができる。この入力端子4からのアナロ
グ信号は、第1のA/D変換器1及び第2のA/D変換
器2に供給され、同時にA/D変換が行われ、nビット
出力10,11として出力される。この第1のA/D変
換器1の出力信号10は、A/D変換器検査回路14と
比較回路12に供給され、また第2のA/D変換器2の
出力信号11は比較回路12のみに供給される。
【0021】かかる処理データに対し、A/D変換器検
査回路14は第1のA/D変換器1の動作を確認し、そ
の結果を第1出力である動作確認出力15へ出力する。
一方、比較回路12は、第1のA/D変換器1の出力信
号10および第2のA/D変換器2の出力信号11とを
比較し、求められた誤差と、許容誤差入力9より入力さ
れたデータとを再び比較し、その結果を第2出力である
比較出力13より出力する。
【0022】図2は図1に示すA/D変換器検査回路の
具体的回路図である。図2に示すように、このA/D変
換器検査回路14は、第1のA/D変換器1のnビット
出力10を入力し、変換ビットそれぞれについて0→1
変化と1→0変化とを検出するN個の検出回路16A〜
16Nと、検出回路16A〜16Nのそれぞれの0→1
変化の検出結果をQ端子より入力するn入力NANDゲ
ート20と、検出回路16A〜16Nのそれぞれの1→
0変化の検出結果をQ端子より入力するn入力NAND
ゲート21と、これらNANDゲート20,21の出力
を2入力とし且つその出力を動作確認出力15とするO
Rゲート22とを備えている。また、これらN個の検出
回路16A〜16Nは、すべて同一構成であるので、こ
こでは検出回路16Aを代表して説明する。この検出回
路16Aは、A/D変換出力10の各ビットを直接およ
びINVゲート19を介してC端子に入力されるフリッ
プ・フロップ構成の0→1変化検出部17および1→0
変化検出部18を設けている。なお、D入力は電源電圧
(ハイレベル)が供給されており、R端子は検査開始前
にリセットするための共通のリセット入力8に接続され
ている。
【0023】一方、図3は図1に示す比較回路の具体的
回路図である。図3に示すように、この比較回路12
は、第1の加算器24と、第2,第3の加算器27,2
8と、EX−ORゲート29およびINVゲート23,
30とを備えて構成される。第1の加算器24には、第
1のA/D変換器1の出力10と、第2のA/D変換器
2の出力11をINVゲート23により0/1を反転し
た信号とが入力される。この加算器24により処理され
た信号は、出力信号10と出力信号11の差分データ2
5となり、(n+1)ビットで次段の加算器27及び加
算器28へ入力される。また、許容誤差入力9より入力
された(n+1)ビットのデータは加算器27と、IN
V30を介して加算器28へ入力される。これら加算器
27と加算器28のキャリー出力26はEX−ORゲー
ト29へ入力され、その出力が比較出力13として出力
される。
【0024】さらに、図4は図3に示す第1の加算器の
構成図である。図4に示すように、この第1の加算器2
4は、キャリー出力を考慮し、(n+1)個の1ビット
全加算器32で構成される。例えば、出力10が8ビッ
ト出力であれば、9個の全加算器32で形成される。
【0025】また、図5は図3に示す第2の加算器の構
成図である。図5に示すように、この第2の加算器27
は差分データ25と許容誤差入力9との比較を行った結
果、キャリー出力26として出力される。なお、第3の
加算器28も同様な構成である。
【0026】図6は図4(あるいは図5)における1ビ
ット全加算器の構成図である。図6に示すように、この
1ビット全加算器32はANDゲート1,ANDゲート
2と、EX−ORゲートと、ORゲートとで構成され
る。
【0027】ここで、上述した図4〜図6における各回
路は周知の回路であり、また本発明とは直接関係しない
ので、その詳細な動作説明については省略する。
【0028】また、上述した許容誤差入力9は、図3に
おける加算器27及び加算器28に入力するためには、
第1のA/D変換器1及び第2のA/D変換器2のビッ
ト数(n+1)本の信号線が必要となるが、実際には許
容誤差の値が入力できる信号線のみ外部に出せば良い。
例えば、許容誤差が±3LSB以下では下位2本、±7
LSB以下の場合は下位3本となる。残りの信号線につ
いては、内部で“0”に固定しておけば良い。
【0029】図7は本発明のA/D変換器の試験方法の
一実施の形態を説明するための検査回路の動作フロー図
である。図7に示すように、A/D変換器検査回路14
の動作ついては、まず図1における制御端子6によりテ
ストモードに設定する(ステップS1)。ついで、リセ
ット操作を行い、図2に示す0→1検出部17と1→0
検出部18をリセット信号8によりリセットする(ステ
ップS2)。これにより、それぞれの0→1検出部17
と1→0検出部18のQ端子は“0”となり、NAND
ゲート20及びNANDゲート21の出力は“1”とな
り、動作確認出力15は“1”となる。
【0030】次に、第1のA/D変換器1の期待出力デ
ータ10がすべて“0”となる入力信号を入力端子4に
印加すると、検出回路16A〜16Nに“0”が入力さ
れるようにする(ステップS3)。ついで、第1のA/
D変換器1の期待出力データ10がすべて“1”になる
入力信号を入力端子4に印加すると、検出回路16A〜
16Nに“1”が入力されるようにする(ステップS
4)。この時点で、第1のA/D変換器1の出力データ
が“0”→“1”に変化したビットの0→1検出部17
のQ端子が“1”となる。
【0031】次に、再び第1のA/D変換器1の期待出
力データ10がすべて“0”となる入力信号を入力端子
4に印加する(ステップS5)。ここでは、第1のA/
D変換器1の出力データ10が“1”→“0”に変化し
たビットの1→0検出部18のQ端子が“1”となる。
しかる後、検出回路16A〜16Nの出力によって良否
の判定を行う(ステップS6)。すなわち、0→1検出
部17のQ端子がすべて“1”の場合、NANDゲート
20の出力は“0”となる。同様に、1→0検出部18
のQ端子がすべて“1”の場合、NANDゲート21の
出力は“0”となる。これらNANDゲート20及びN
ANDゲート21の出力は共に“0”であるため、OR
ゲート22の出力、つまり動作確認出力15は“0”と
なる。
【0032】この結果、動作確認出力15が“0”であ
れば、第1のA/D変換器1を良品と判定(ステップS
7)し、逆に“0”でなければ、第1のA/D変換器1
を不良品と判定(ステップS8)する。ここで、0→1
検出部17もしくは1→0検出部18のQ端子の何れか
が“0”であった場合、NANDゲート20もしくはN
ANDゲート21の出力は“1”となり、その結果、動
作確認出力15は“1”となる。
【0033】図8は本発明のA/D変換器の試験方法の
一実施の形態を説明するための比較回路の動作フロー図
である。図8に示すように、比較回路12の動作ついて
は、まず制御端子6によりテストモードに設定(ステッ
プS11)し、第2のA/D変換器2に第1のA/D変
換器1と同じ入力信号を印加できるようにセレクタ3を
切り換える。ついで、許容誤差入力9に検査する場合の
精度情報、すなわち許容誤差値を入力する(ステップS
12)。例えば、±1LSBであれば“1”のデータ
を、±3LSBであれば“3”のデータを入力する。
【0034】次に、入力端子4に入力信号を印加し、第
1,第2のA/D変換器1,2で同時にA/D変換を行
う(ステップS13)。しかる後、第1,第2のA/D
変換器1,2の変換データ10,11の比較を行う(ス
テップS14)。すなわち、A/D変換器1の出力信号
10と、A/D変換器2の出力信号11をINV23に
よって0/1を反転した出力信号31とを、加算器24
により加算する。実際の処理は、第2のA/D変換器2
の出力信号11を反転しているため、第1のA/D変換
器1の出力信号10と第2のA/D変換器2の出力信号
11の差分データ25となり、第1の加算器24より出
力される。この差分データ25は、第1のA/D変換器
1の出力信号10が大きい場合は“+”となり、第2の
A/D変換器2の出力信号11が大きい場合は“−”と
なるので、第2の加算器27及び第3の加算器28で、
“+”/“−”をそれぞれ確認する必要がある。
【0035】この確認方法は、許容誤差入力9より入力
されたデータを、第2の加算器27とINV30によっ
て0/1を反転後に第3の加算器28とへ入力し、誤差
データ25との加算処理を行う。これら第2の加算器2
7及び第3の加算器28の出力は、各加算器27,28
のキャリー出力26となっており、EX−OR29によ
り比較出力13へ出力される。ここで、比較出力13、
つまり出力期待値は、誤差データ25が許容誤差入力9
の範囲内にある場合に“0”となり、範囲外の場合に
“1”となる。この比較出力13が“1”となったとき
は、第2のA/D変換器2を不良品と判定し、試験を終
了する(ステップS15)。
【0036】一方、比較出力13が“0”であれば、入
力端子4に別の入力信号を印加し、同様のテストを行
う。このテストを入力信号を変えて、8〜16回程度行
う(ステップS16)。すべてのテストが終了すると、
第2のA/D変換器2を良品と判断し、試験を終了する
(ステップS17)。なお、ステップS16では、テス
トを行う入力信号すべての実行が終了したか否かを確認
し、終了していない場合は、ステップS13から再び実
行する。
【0037】図9は本発明のA/D変換器の試験回路の
第2の実施の形態を説明するためのブロック図である。
図9に示すように、本実施の形態は、複数のA/D変換
器1,2すべてにA/D変換器検査回路14A,14B
を設け、その出力端子15A,15Bを別個に設けたも
のである。この場合は、すべてのA/D変換器について
動作の検査を行えるようになる。なお、回路動作につい
ては、図1の回路と同様である。
【0038】図10は本発明のA/D変換器の試験回路
の第3の実施の形態を説明するためのブロック図であ
る。図10に示すように、本実施の形態は、A/D変換
器を複数搭載する半導体集積回路において、実際には1
つしか搭載しない場合も有る。その場合には、A/D変
換器1の出力10にA/D変換器検査回路14のみを追
加することにより、高精度なテスターを用いる事なく、
動作試験のみを行うことができるようになる。すなわ
ち、この場合には、入力端子に接続される1つのA/D
変換器1を試験するにあたり、その出力端に接続され且
つ変換コードの0/1検出部と1/0検出部をビット分
備えたA/D変換器検査回路14を有し、その1つのA
/D変換器1の動作/非動作だけをチェックするもので
ある。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のA/D変
換器の試験回路は、複数のA/D変換器の内の1つのA
/D変換器の動作を確認するためのA/D変換器検査回
路と、そのA/D変換器検査回路によって動作確認され
たA/D変換器と他のA/D変換器の出力を比較するた
めの比較回路とを設けることにより、A/D変換器の動
作確認を簡略化し、検査時間を短縮出来るという効果が
ある。また、本発明のA/D変換器の試験回路は、半導
体集積回路内でA/D変換器の出力を比較することによ
り、高精度なテスターを用いることなく検査できるとい
う効果がある。
【0040】また、本発明のA/D変換器の試験方法
は、基準となる第1のA/D変換器を検査するステップ
と、比較回路へ判定許容誤差値を入力し2つのA/D変
換器の変換結果を比較判定するステップとを含むことに
より、A/D変換器の動作確認を簡略化し、検査時間を
短縮出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のA/D変換器の試験回路の第1の実施
の形態を説明するためのブロック図である。
【図2】図1に示すA/D変換器検査回路の具体的回路
図である。
【図3】図1に示す比較回路の具体的回路図である。
【図4】図3に示す第1の加算器の構成図である。
【図5】図3に示す第2の加算器の構成図である。
【図6】図4における1ビット全加算器の構成図であ
る。
【図7】本発明のA/D変換器の試験方法の一実施の形
態を説明するための検査回路の動作フロー図である。
【図8】本発明のA/D変換器の試験方法の一実施の形
態を説明するための比較回路の動作フロー図である。
【図9】本発明のA/D変換器の試験回路の第2の実施
の形態を説明するためのブロック図である。
【図10】本発明のA/D変換器の試験回路の第3の実
施の形態を説明するためのブロック図である。
【図11】従来の一例を説明するためのA/D変換器の
試験回路のブロック図である。
【図12】図11に示す比較回路の具体的構成図であ
る。
【符号の説明】
1,2 A/D変換器 3 セレクタ 4,5 入力端子 6 制御端子(CONT) 7 クロック入力(CLK) 8 リセット入力 9 許容誤差入力 10,11 A/D変換出力 12 比較回路 13 比較出力(第2出力) 14 A/D変換器検査回路 15 動作確認出力(第1出力) 16A〜16N 検出回路 17 0/1検出部 18 1/0検出部 19,23,30 INVゲート 20,21 N入力NANDゲート 22 2入力ORゲート 24,27,28 加算器 29 2入力EX−ORゲート 32 1ビット全加算器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の入力端子に接続された第1のA/
    D変換器の出力端に接続され、その動作/非動作をチェ
    ックするA/D変換器検査回路と、第2の入力端子およ
    び前記第1の入力端子を切換信号によって切換接続され
    るとともに、前記第1のA/D変換器の入出力特性と同
    様の特性を備えた第2のA/D変換器と前記第1のA/
    D変換器の変換値を比較し且つ前記第1,第2のA/D
    変換器間の許容誤差を外部より設定する比較回路とを有
    し、前記第1のA/D変換器を基準として前記第2のA
    /D変換器が前記許容誤差範囲内にあることを判定検査
    することを特徴とするA/D変換器の試験回路。
  2. 【請求項2】 前記A/D変換器検査回路は、前記第1
    のA/D変換器の変換ビットに対応して、0から1への
    変化を検出する0/1検出部および1から0への変化を
    検出する1/0検出部を備えた複数の検出回路と、前記
    複数の検出回路のそれぞれの前記0/1検出部間および
    前記1/0検出部間のNAND論理をとる第1,第2の
    NANDゲートと、前記第,第2のNANDゲート出力
    のOR論理をとるORゲートとで形成した請求項1記載
    のA/D変換器の試験回路。
  3. 【請求項3】 前記比較回路は、前記第1のA/D変換
    器の出力および第2のA/D変換器の反転出力を加算す
    る第1の加算器と、前記第1の加算器の出力および前記
    許容誤差の入力を加算する第2の加算器と、前記第1の
    加算器の出力および前記許容誤差の反転入力を加算する
    第3の加算器とと、前記第2および第3の加算器の出力
    の排他的論理和をとる排他的論理和ゲートとで形成した
    請求項1記載のA/D変換器の試験回路。
  4. 【請求項4】 前記第2のA/D変換器は、その出力端
    に前記第1のA/D変換器に接続した前記A/D変換器
    検査回路とは異なるA/D変換器検査回路を接続し、こ
    れらA/D変換器検査回路によって前記第1,第2のA
    /D変換器の動作/非動作をチェックするとともに、前
    記第1,第2のA/D変換器の変換値については前記比
    較回路によってチェックする請求項1記載のA/D変換
    器の試験回路。
  5. 【請求項5】 入力端子に接続される1つのA/D変換
    器を試験するにあたり、前記1つのA/D変換器の出力
    端に接続され且つ変換コードの0/1検出部と1/0検
    出部をビット分備えたA/D変換器検査回路を有し、前
    記1つのA/D変換器の動作/非動作だけをチェックす
    ることを特徴とするA/D変換器の試験回路。
  6. 【請求項6】 テストモードに設定した後、第1のA/
    D変換器に接続したA/D変換器検査回路をリセットす
    るステップと、前記第1のA/D変換器に期待値がすべ
    て“0”となる入力信号およびすべて“1”となる入力
    信号を順次印加するステップと、ついで再度前記第1の
    A/D変換器の期待値がすべて“0”となる入力信号を
    印加するステップと、前記A/D変換器検査回路の動作
    確認出力によって良否の判定を行うステップと、しかる
    後第2のA/D変換器および前記第1のA/D変換器を
    許容誤差値を入力する比較回路を用いて比較判定する判
    定ステップとを含むことを特徴とするA/D変換器の試
    験方法。
  7. 【請求項7】 前記判定ステップは、テストモードに設
    定した後、判定許容誤差値を入力するステップと、前記
    第1,第2のA/D変換器に同じアナログ入力を同時に
    入力する同時入力ステップと、比較回路出力が0か否か
    を判定し、0でなければ前記第2のA/D変換器を不良
    品と判定する比較回路出力判定ステップと、前記比較回
    路出力判定ステップにおいて0であった際には、すべて
    のテストが完了か否か判断し、否のときは前記同時入力
    ステップに戻って比較回路出力の判定を繰返えし、すべ
    てのテストが完了しているときは、前記第2のA/D変
    換器を良品と判定するテスト終了可否判定ステップとを
    備えた請求項6記載のA/D変換器の試験方法。
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