JP2001256855A - スライダー機構 - Google Patents

スライダー機構

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JP2001256855A
JP2001256855A JP2000069219A JP2000069219A JP2001256855A JP 2001256855 A JP2001256855 A JP 2001256855A JP 2000069219 A JP2000069219 A JP 2000069219A JP 2000069219 A JP2000069219 A JP 2000069219A JP 2001256855 A JP2001256855 A JP 2001256855A
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清 近重
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隆介 徳井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング機構になるとともに各種部材の
動作機構にもなり、しかもワンタッチの押圧操作を繰り
返すことでこれらの操作を可能にする、スライダー機構
の提供が望まれている。 【解決手段】 作用片2を進退させることによって作用
片に所望の動作をなさせるスライダー機構1である。円
柱状の中空部を有してなるケース3と、作用片2を有
し、ケース3の中空部内に進退可能に収納された略円筒
状の作用筒4と、動作片5を有し、ケース3の中空部に
進退可能かつ回転可能に収納されて動作片5が押圧され
ることにより作用筒4に動作をなさせるための動作体6
と、ケース3内に配設された作用筒4をその動作位置側
から初期位置側に向けて付勢する第1の付勢部材7と、
ケース3内に配設された動作体6をその動作位置側から
初期位置側に向けて付勢する第2の付勢部材8とを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作用片を進退させ
ることによって作用片に所望の動作、例えば各種のスイ
ッチングや種々の部材の進退・出没といった動作をなさ
せるための、スライダー機構に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種の電化製品や携帯電話等の通
信機器などが提供されている。これら電化製品や通信機
器などでは、その小型化や操作の容易化が要求されてお
り、これに伴い、そのスイッチング機構や部材の動作機
構などについても、ワンタッチで簡単に操作できるタイ
プのものが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなスイッチングや動作をなす機構は従来より様々のも
のが提供されているものの、例えばボタンの押圧操作の
みでスイッチのオン・オフ操作を可能にし、しかも電化
製品や通信機器などにおいて動作をなす部材の動作を行
わせることもできる機構は提供されていなかった。
【0004】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、スイッチング機構になる
とともに各種部材の動作機構にもなり、しかもワンタッ
チの押圧操作を繰り返すことでこれらの操作を可能にす
る、スライダー機構を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のスライダー機構
では、作用片を進退させることによって作用片に所望の
動作をなさせるスライダー機構であって、円柱状の中空
部を有してなるケースと、前記作用片を有し、前記ケー
スの中空部内に進退可能に収納された略円筒状の作用筒
と、動作片を有し、前記ケースの中空部に進退可能かつ
回転可能に収納されて該動作片が押圧されることにより
前記作用筒に動作をなさせるための動作体と、前記ケー
ス内に配設された作用筒をその動作位置側から初期位置
側に向けて付勢する第1の付勢部材と、前記ケース内に
配設された動作体をその動作位置側から初期位置側に向
けて付勢する第2の付勢部材と、を備えてなり、前記ケ
ースには、前記作用筒の進退方向に沿って延びて前記作
用片を進退可能に突出させる長孔と、前記動作片をケー
スの外に突出させるための開口と、中空部に連通する係
止孔とが形成され、かつ、中空部の内面にその周方向に
沿って連続したカム溝が形成され、前記作用筒には、そ
の作用片が動作位置に前進した際前記ケースの係止孔に
係止する係止突起を有した係止片が、該作用筒に対して
弾性変形可能に設けられ、前記動作体は、円筒状に形成
された動作本体と、この動作本体の後端側に設けられた
前記動作片と、作用筒をその初期位置側から動作位置側
へ押圧する押圧部とを備え、動作本体の外周面に前記カ
ム溝内に移動自在に係合する係合突起を有するととも
に、該動作本体の先端部に周方向に沿って突出した突出
縁を有してなり、前記カム溝は、前記動作片が押圧され
た際、係合突起を案内して動作本体をケースの中空部の
内面の周方向に回転させつつ作用筒を伴わせた状態で動
作体を前進させ、動作位置側に移動した作用筒がその係
止片の係止突起を前記ケースの係止孔に係合させた後、
押圧力が解除された際、前記第2の付勢部材による付勢
力により該動作体を後退させて前記作用筒への押圧を解
除させ、前記係止突起を係止孔に係止させるとともに、
前記係合突起を停止部に係止させて動作体の後退を停止
させ、かつ、この状態から再度前記動作片が押圧された
際、係合突起を案内して動作本体をケースの中空部の内
面の周方向にさらに回転させつつ前進させ、動作本体の
前記突出縁で前記作用筒の係止片を押圧して該係止片の
係止突起の係止孔への係止を係止片の弾性変形により解
除させ、その状態から動作片への押圧力が解除されるこ
とにより、前記第2の付勢部材による付勢力によって動
作体を、また第1の付勢部材による付勢力によって作用
筒をそれぞれ後退させ、作用筒の作用片も初期位置に後
退させる形状となっていることを前記課題の解決手段と
した。
【0006】このスライダー機構によれば、動作片を押
圧することにより、係合突起がカム溝に案内されること
によって動作本体がケースの中空部の内面の周方向に回
転しつつ動作体が前進する。このとき、動作体に伴われ
て動作位置側に移動した作用筒はその係止片の係止突起
を前記ケースの係止孔に係合させる。この後、押圧力が
解除された際、前記第2の付勢部材による付勢力によっ
て該動作体が後退して前記作用筒への押圧が解除され、
これにより前記係止突起が係止孔に係止して作用筒が動
作位置に固定され、また、前記係合突起がカム溝の停止
部に係止して動作体の後退が停止し、動作体の位置も固
定される。
【0007】この状態から再度動作片を押圧すると、係
合突起がカム溝に案内されることによって動作本体がケ
ースの中空部の内面の周方向にさらに回転しつつ前進
し、その突出縁で前記作用筒の係止片を押圧する。する
と、該係止片の係止突起の係止孔への係止が係止片の弾
性変形によって解除される。そして、この状態から動作
片への押圧力が解除されることにより、前記第2の付勢
部材による付勢力によって動作体が、また第1の付勢部
材による付勢力によって作用筒がそれぞれ後退し、作用
筒の作用片も初期位置に後退する。したがって、動作片
への押圧操作を単純に繰り返すことにより、作用片を初
期位置から動作位置に前進させ、さらに動作位置から初
期位置に後退させることが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は本発明のスライダー機構の一実施形態例を示す外
観図、図2は図1に示したスライダー機構の分解斜視
図、図3は同じく図1に示したスライダー機構の組み立
てた状態における内部構成を示す側断面図である。
【0009】図1、図2、図3において符号1はスライ
ダー機構であり、このスライダー機構1は、作用片2を
進退させることによってこの作用片2に所望の動作、例
えば各種のスイッチングや種々の部材の進退・出没とい
った動作をなさせるためのものである。
【0010】スライダー機構1は、図2、図3に示すよ
うに円柱状の中空部を有し、外形が四角柱状のケース3
と、前記作用片2を有した略円筒状の作用筒4と、動作
片5を有する動作体6と、ケース3内に配設された作用
筒4をその動作位置側から初期位置側に向けて付勢する
第1の付勢部材7と、同じくケース3内に配設された動
作体6をその動作位置側から初期位置側に向けて付勢す
る第2の付勢部材8とを備えてなるものである。
【0011】ケース3は、図2に示すように中空部を有
する一対のケース部材、すなわち本例では円柱状の中空
部を有する有底筒状で外形が四角柱状のケース本体9と
有底円筒上の蓋体10とからなるもので、ケース本体9
の開口部側に蓋体10が嵌め込まれて結合されることに
より、一体化したものである。ケース本体9には、図3
に示すように開口部側の端縁部にその周方向に沿って凹
部11が形成されており、この凹部11が蓋体10を嵌
め込ませるための嵌合部となっている。
【0012】また、このケース本体9には、前記凹部1
1における段差部12が、該ケース本体9の内周面を展
開した場合にW字状となるように凹凸が形成されてい
る。一方、蓋体10の端縁も、図2に示したようにその
内周面を展開した場合に、前記段差部12に対応したW
字状となるように凹凸が形成されている。そして、ケー
ス本体9の凹部11に蓋体10が嵌め込まれた際、図3
に示したように前記段差部12と蓋体10の端縁とは突
き合わされることなく、それぞれの凹凸形状を対応させ
て対向した状態で、所定の間隙をあけて配置されてい
る。
【0013】このような構成のもとに、ケース本体9の
段差部12と蓋体10の端縁との間(すなわちケース本
体9と蓋体10との端縁部間)には溝が形成されること
になり、これによってケース3は、その内周面に、展開
した状態で図4、図5に示すようにW字状のカム溝13
を形成したものとなっている。ここで、このカム溝13
には後述するように動作体6の係合突起が移動自在に係
合するようになっているが、この係合突起の移動方向に
ついては、図4、図5中矢印で示すように一方通行とな
るように形成されている。なお、ケース本体9に蓋体1
0を嵌め込む際の位置決めについては、図示しないもの
の、例えばケース本体9に切欠を設け、かつ蓋体10に
位置決めピンを設けておき、位置決めピンを切欠に係止
させることで行うことができる。
【0014】また、このケース3には、ケース本体9の
側面にその長辺方向に沿って長孔14が形成されてお
り、この長孔14を形成した面と反対の側の面にはケー
ス3の中空部に連通する係止孔15が形成されている。
長孔14は、前記作用筒4の作用片2を図1中矢印Aで
示ように長孔14の長さ方向に進退させるためのもので
ある。係止孔15は、矩形の開口形状を有するもので、
後述するように作用筒4の係止片の係止突起を係止させ
るためのものである。さらに、ケース3の後端面、すな
わち蓋体10の底面には、図3に示すように動作体6の
動作片5をケース3の外に突出させるための開口16が
形成されている。
【0015】作用筒4は、前記ケース3の中空部内に進
退可能に収納されたもので、図2に示したように大径部
17と小径部18とが一体に形成されてなるものであ
り、大径部17の外周部に取付ピン19が取りつけら
れ、さらにこの取付ピン19の穴部(図示略)に作用片
2が取りつけられることにより、作用片2を有したもの
となっている。また、この作用筒4には、前記取付ピン
19、作用片2が取りつけられた箇所と反対の側に、そ
の小径部18から大径部17にかけて係止片20が形成
されている。
【0016】この係止片20は、作用筒4の側壁がコ字
状に切り欠かれてなるもので、図3に示すように可動端
となるその先端部には係止突起21が外側に突出した状
態で形成されている。ここで、この係止片20は、作用
筒4全体が硬質の合成樹脂によって形成されていること
により、弾性変形可能に形成されたものとなっている。
また、この係止片20には、図3に示すように係止片2
0の外面における、係止突起21の近傍部に、膨出部2
2が形成されている。なお、係止片20は、図3に示し
た状態では、係止突起21がケース3の内面に当接して
いることにより、その可動端となる係止突起21側が内
側に向かって弾性変形した状態となっている。また、こ
の作用筒4には、その大径部17側の内面に、ほぼその
周方向に沿って中空部内に突出してなる固定部23が形
成されている。
【0017】動作体6は、図2、図3に示したように円
筒状に形成された動作本体24と、この動作本体24の
後端側に設けられた前記動作片5と、作用筒4をその初
期位置側から動作位置側へのみ押圧する押圧部25(図
3参照)と、前記作用筒4の内部に挿通される挿通軸2
6とから構成されたものである。ここで、押圧部25は
本例では動作本体24の後端側の開口を塞ぐ蓋となって
おり、この蓋からなる押圧部25に、動作片5および挿
通軸26がそれぞれ一体に形成されている。なお、動作
片5には、必要に応じてその後端部に化粧カバー(図示
せず)が取り着けられるようになっている。
【0018】動作本体24には、その外周面に係合突起
27が形成されており、またその先端部(挿通軸26の
先端側の端部)には、突出縁28が周方向に沿って突出
した状態に形成されている。ここで、係合突起27は、
前記カム溝13内に移動自在に係合するものとなってい
る。動作本体24の突出縁28は、動作本体24を展開
した状態で、図4、図5に示すように台形形状をしたも
のとなっており、動作本体24の先端側の周縁全体の、
半分よりわずかに少ない範囲にわたって形成されたもの
である。また、前記係合突起27は、突出縁28と突出
していない縁部とが形成する境界部のうちの一方の中側
(動作片5側)に形成されたものとなっている。なお、
これら係合突起27と突出縁28とは、図3に示した初
期状態においては、作用筒4の係止片20とほぼ反対の
側に位置するようになっている。
【0019】第1の付勢部材7、第2の付勢部材8は、
本例ではいずれもコイルバネによって形成されている。
第1の付勢部材7は、図3に示すようにケース本体9の
開口側と反対の側において開口を塞ぐ端面と、作用筒4
内の前記固定部23との間に配置されたもので、作用筒
4をケース3の蓋体10側に付勢するようになってい
る。なお、動作体6の挿通軸26は、この第1の付勢部
材7の内部に挿通せしめられている。第2の付勢部材8
は、作用筒4の固定部23と動作体6の押圧部25との
間に配置されたもので、動作体6をケース3の蓋体10
側に付勢するようになっている。
【0020】これら第1の付勢部材7と第2の付勢部材
8との付勢力は、第1の付勢部材7の付勢力の方が第2
の付勢部材8より大きいものとなっている。したがっ
て、図3に示した状態においては、第1の付勢部材7の
付勢力によって作用筒4はケース3の後端側(蓋体10
側)に押圧され、動作体6を介して蓋体10に当接する
ようになっている。
【0021】次に、このような構成のスライダー機構の
動作を説明する。まず、図1中実線で示すように作用片
2が初期位置にあるときには、図3に示すように作用筒
4、動作体6はいずれもケース3の後端側に位置してい
る。このとき、図4に示す展開図に示すように、係合突
起27は展開された状態でW字状となるカム溝13の初
期位置、すなわちP位置にある。
【0022】この初期状態から動作状態(例えばスイッ
チ・オン)にするべく、図1中実線に示す動作片5の後
端を例えば指で押圧すると、動作片5に押された動作本
体24は、図6(a)に示すように作用筒4を伴った状
態で前進する。この間、動作本体24の係合突起27は
図4(a)に示すようにQ位置に至ってこれ以上前進で
きなくなる。ここで、動作本体24が前進した際、該動
作本体24はその係合突起27がカム溝13に案内され
ることにより、ケース3の中空部をその周方向(本例で
は動作片5側から見て時計周り方向)に90°回転す
る。
【0023】このようにして動作本体24が前進しつつ
回転すると、これに押圧されて伴われ、動作位置側に移
動した作用筒4は、図6(a)に示したようにその係止
片20の係止突起21を係止片20の弾性復帰によって
前記ケース3の係止孔15に係合させる。なお、このよ
うな動作本体24の移動は、図4の展開図で示すと、図
4中実線で示す位置から二点鎖線で示す位置に移動する
ことになる。したがって、動作本体24の突出縁28
は、作用筒4の係止片20の膨出部22に接することな
く、動作本体24の突出していない縁部が、膨出部22
の手前に至ってここで停止することになる。
【0024】動作本体24が前進できなくなり、したが
って操作者が動作片5への押圧をやめると、動作体6は
第2の付勢部材8の付勢力によって後退させられ、図6
(b)に示すように蓋体10側に後退する。この間、動
作本体24の係合突起27は図5に示すようにR位置に
至ってこれ以上後退できなくなる。なお、動作本体24
が後退した際にも、動作本体24はその係合突起27が
カム溝13に案内されることにより、ケース3の中空部
をその周方向にさらに90°回転する。 このようにし
て動作本体24が後退すると、作用筒4は第1の付勢部
材7の付勢力によって蓋体10側に付勢され、これによ
り係止突起21が係止孔15にしっかりと係止する。そ
して、これにより作用片2が図1中二点鎖線で示す動作
位置に至って所望の動作、例えばスイッチ・オンをな
す。
【0025】このようにして所望の動作を行わせた後、
初期状態(例えばスイッチ・オフ)に戻したいときに
は、再度動作片5を押圧する。すると、動作片5に押さ
れた動作本体24は、図6(c)に示すように再度前進
する。そして、動作本体24の係合突起27は、図5中
二点鎖線で示すようにS位置に至ってこれ以上前進でき
なくなる。なお、この動作本体24の前進の際にも、該
動作本体24はその係合突起27がカム溝13に案内さ
れることにより、ケース3の中空部をその周方向にさら
に90°回転する。
【0026】このとき、動作本体24の移動は、図5に
示したように、図5中実線で示す位置から二点鎖線で示
す位置に移動することになる。したがって、動作本体2
4の突出縁28は、作用筒4の係止片20の膨出部22
を押圧してこれの下に入り込み、図6(c)に示したよ
うに係止片20をはね上げて弾性変形させ、結果として
係止突起21の係止孔15への係止を解除させるように
なる。
【0027】このようにして動作本体24が前進できな
くなり、したがって操作者が動作片5への押圧を再度や
めると、作用筒4は第1の付勢部材7の付勢力によって
後退させられ、動作体6もこれに伴われて後退させられ
る。そして、図3に示したように蓋体10側に後退して
初期位置(初期状態)に戻り、作用片2も図1中実線で
示した初期位置に復帰し、所望の動作、例えばスイッチ
・オフをなす。この間、動作本体24の係合突起27は
図4に示すようにP位置に戻ってこれ以上後退できなく
なり、また、この動作本体24の後退の際にも、動作本
体24はケース3の中空部をその周方向にさらに90°
回転する。したがって、係合突起27、すなわち動作本
体24は2回の押圧操作により、360°、つまり一回
転したものとなる。なお、このような動作については、
動作片5の押圧を単純に行うことによって繰り返すこと
ができるのはもちろんである。
【0028】このようなスライダー機構1にあっては、
ワンタッチの押圧操作を繰り返すことで作用片2に所望
の動作、例えば各種のスイッチングや種々の部材の進退
・出没といった動作をなさせることができ、したがって
家電製品や通信機器の部品として広範囲の用途を持つも
のとなる。
【0029】図7(a)〜(d)は本発明のスライダー
機構の他の実施形態例を示す図であり、これらの図にお
いて符号30はスライダー機構である。このスライダー
機構30が図2、図3に示したスライダー機構1と異な
るところは、主に動作体31の構造にある。すなわち、
図7(a)〜(d)に示したスライダー機構30におい
て動作体31は、動作本体24と、この動作本体24の
後端側に設けられた前記動作片5と、作用筒32をその
初期位置側から動作位置側へのみ押圧する押圧部25と
からなっており、挿通軸26を有しないものとなってい
る。ただし、本例の動作本体24にあっては、図3に示
した動作本体24に比べその高さ(長さ)が高く(長
く)なっており、作用筒32を安定して保持するように
なっている。
【0030】一方、作用筒32は、前記動作本体24が
高く(長く)なっているのに伴い、その小径部18の長
さが図3に示した作用筒4に比べ長くなっており、その
分大径部17の長さが短くなっている。また、作用筒3
2の中空部内に設けられた固定部33は、作用筒32の
開口部から見てD字状になっており、円形から一部切り
欠かれた形状になっている。すなわち、このような切欠
部分を設けることにより、係止片20の弾性変形を干渉
しないようにしているのである。また、この例では、係
止片20は作用筒32の先端側に移動して形成されたも
のとなっている。
【0031】このような構成のスライダー機構30を動
作させるにも、先の例のスライダー機構1と全く同じ操
作で行うことができる。すなわち、まず、図7(a)に
示すように作用筒32、動作体31がいずれも初期位置
にある状態から、動作状態(例えばスイッチ・オン)に
するべく、動作片5の後端を押圧する。すると、動作片
5に押された動作本体24は、図7(b)に示すように
作用筒32を伴った状態で前進する。なお、この間の動
作本体24の係合突起27の動作、およびこれに伴う動
作本体24の回転動作は、図4、さらには図5に示した
先の例と同一であり、したがってその説明は省略する
(以下同様)。
【0032】このようにして動作本体24が前進する
と、これに押圧されて伴われ、動作位置側に移動した作
用筒32は、その係止片20の係止突起21を係止片2
0の弾性復帰によって前記ケース3の係止孔15に係合
させる。そして、動作本体24が前進できなくなり、動
作片5への押圧をやめると、動作体6は第2の付勢部材
8の付勢力によって後退させられ、図7(c)に示すよ
うに蓋体10側に後退する。
【0033】このようにして動作本体24が後退する
と、作用筒34は第1の付勢部材7の付勢力によって蓋
体10側に付勢され、これにより係止突起21が係止孔
15にしっかりと係止する。そして、これにより作用片
2が図1中二点鎖線で示す動作位置に至って所望の動
作、例えばスイッチ・オンをなす。
【0034】このようにして所望の動作を行わせた後、
初期状態(例えばスイッチ・オフ)に戻したいときに
は、再度動作片5を押圧する。すると、動作片5に押さ
れた動作本体24は、図7(d)に示すように再度前進
し、先の例と同様にしてその突出縁28が、係止片20
の膨出部22を押圧してこれの下に入り込み、係止片2
0をはね上げて弾性変形させ、係止孔15への係止を解
除させる。
【0035】そして、動作片5への押圧を再度やめる
と、作用筒32は第1の付勢部材7の付勢力によって後
退させられ、動作体31もこれに伴われて後退させら
れ、図7(a)に示したようにそれぞれ初期位置(初期
状態)に戻り、作用片2も図1中実線で示した初期位置
に復帰して所望の動作、例えばスイッチ・オフをなす。
なお、このような動作について、動作片5の押圧を単純
に行うことによって繰り返すことができるのは先の例と
同じである。
【0036】なお、前記実施形態例では、第1の付勢部
材7、第2の付勢部材8をコイルスプリングによって形
成したが、本発明はこれに限定されることなく、板ばね
などの公知の付勢部材によってこれら付勢部材を構成し
てもよい。また、前記実施形態例では作用片2を一つ設
けたが、ニ以上の動作(例えばスイッチング)を本発明
のスライダー機構で同時に行わせたい場合などでは、作
用片を複数設け、これらにそれぞれ独立して動作をさせ
るようにすればよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明のスライダー
機構は、ワンタッチの押圧操作を繰り返すことで作用片
に所望の動作、例えば各種のスイッチングや種々の部材
の進退・出没といった動作をなさせることができる。し
たがって、例えば作用片を電気接点(コネクター)とす
ることによって家電製品など各種の機器のスイッチ(ス
イッチング機構)とすることができ、また、カメラ設置
型の携帯電話において作用片にCCDカメラを固定して
おくことにより、このカメラの出没機構とすることもで
きる。よって、本発明のスライダー機構は家電製品や通
信機器の部品として広範囲の用途を持つものとなり、ま
た、これらに用いられた場合にその操作性を高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスライダー機構の一実施形態例を示
す外観図である。
【図2】 図1に示したスライダー機構の分解斜視図で
ある。
【図3】 図1に示したスライダー機構の組み立てた状
態における内部構成を示す側断面図である。
【図4】 ケースの内周面と作用筒と動作本体とを展開
した状態でその動作を説明するための図である。
【図5】 ケースの内周面と作用筒と動作本体とを展開
した状態を示す図であり、図4に続く動作を説明するた
めの図である。
【図6】 (a)〜(c)は図1に示したスライダー機
構の動作を順に説明するための側断面図である。
【図7】 (a)〜(d)は本発明のスライダー機構の
他の実施形態例の内部構成を示す図であり、その動作を
順に示す側断面図である。
【符号の説明】
1,30 スライダー機構 2 作用片 3 ケース 4,32 作用筒 5 動作片 6,31 動作体 7 第1の付勢部材 8 第2の付勢部材 9 ケース本体 10 蓋体 13 カム溝 14 長孔 15 係止孔 16 開口 20 係止片 21 係止突起 24 動作本体 25 押圧部 26 挿通軸 27 係合突起 28 突出縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J059 BA01 BB03 GA22 5G006 AC08 AZ09 BA01 BB01 BC05 CB06 GB03 GB09 5G025 AA09 BA07 DA06 FA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作用片を進退させることによって作用片
    に所望の動作をなさせるスライダー機構であって、 円柱状の中空部を有してなるケースと、 前記作用片を有し、前記ケースの中空部内に進退可能に
    収納された略円筒状の作用筒と、 動作片を有し、前記ケースの中空部に進退可能かつ回転
    可能に収納されて該動作片が押圧されることにより前記
    作用筒に動作をなさせるための動作体と、 前記ケース内に配設された作用筒をその動作位置側から
    初期位置側に向けて付勢する第1の付勢部材と、前記ケ
    ース内に配設された動作体をその動作位置側から初期位
    置側に向けて付勢する第2の付勢部材と、を備えてな
    り、 前記ケースには、前記作用筒の進退方向に沿って延びて
    前記作用片を進退可能に突出させる長孔と、前記動作片
    をケースの外に突出させるための開口と、中空部に連通
    する係止孔とが形成され、かつ、中空部の内面にその周
    方向に沿って連続したカム溝が形成され、 前記作用筒には、その作用片が動作位置に前進した際前
    記ケースの係止孔に係止する係止突起を有した係止片
    が、該作用筒に対して弾性変形可能に設けられ、 前記動作体は、円筒状に形成された動作本体と、この動
    作本体の後端側に設けられた前記動作片と、作用筒をそ
    の初期位置側から動作位置側へ押圧する押圧部とを備
    え、動作本体の外周面に前記カム溝内に移動自在に係合
    する係合突起を有するとともに、該動作本体の先端部に
    周方向に沿って突出した突出縁を有してなり、 前記カム溝は、前記動作片が押圧された際、係合突起を
    案内して動作本体をケースの中空部の内面の周方向に回
    転させつつ作用筒を伴わせた状態で動作体を前進させ、
    動作位置側に移動した作用筒がその係止片の係止突起を
    前記ケースの係止孔に係合させた後、押圧力が解除され
    た際、前記第2の付勢部材による付勢力により該動作体
    を後退させて前記作用筒への押圧を解除させ、前記係止
    突起を係止孔に係止させるとともに、前記係合突起を停
    止部に係止させて動作体の後退を停止させ、かつ、この
    状態から再度前記動作片が押圧された際、係合突起を案
    内して動作本体をケースの中空部の内面の周方向にさら
    に回転させつつ前進させ、動作本体の前記突出縁で前記
    作用筒の係止片を押圧して該係止片の係止突起の係止孔
    への係止を係止片の弾性変形により解除させ、その状態
    から動作片への押圧力が解除されることにより、前記第
    2の付勢部材による付勢力によって動作体を、また第1
    の付勢部材による付勢力によって作用筒をそれぞれ後退
    させ、作用筒の作用片も初期位置に後退させる形状とな
    っていることを特徴とするスライダー機構。
  2. 【請求項2】 前記動作体には、前記作用筒の内部に挿
    通される挿通軸が設けられてなることを特徴とする請求
    項1記載のスライダー機構。
  3. 【請求項3】 前記中空部を有するケースは、中空部を
    有する一対のケース部材が結合されることにより、これ
    らの端縁部間に前記カム溝が形成されたものであること
    を特徴とする請求項1又は2記載のスライダー機構。
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