JP2005505391A - ボタンと当該ボタンにより調整可能な部品を有する装置 - Google Patents
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Abstract
調整可能な調整スライダ13と、調整スライダ13を調整する第2部品9とを有する装置1では、調整スライダ13に少なくとも1つの被係合部16が設けられ、第2部品9は、被係合部16に係合可能な係合部31を有し、第2部品9が作動されないとき、係合部31は、調整スライダ13の被係合部16に係合されず、第2部品9を作動させることで、被係合部16に係合され、調整スライダ13の調整を可能とする。
Description
【0001】
本発明は、第1の移動経路に沿って変位可能にガイドされる少なくとも1つの調整スライダと、第2経路に沿ってガイドされ、手で第2経路に沿って作動及び調整可能であり、前記調整スライダを調整する少なくとも1つの第2部品とを有する装置に関する。
【0002】
この種の装置は、例えば米国特許5,898,999Aから知られている。この公知の装置は、調整可能な櫛装置を備えた髪切りシステムである。公知の装置は、櫛装置を調整するため、第1の経路で調整可能にガイドされる2つの調整スライダを有し、それぞれの調整スライダは、装置の第2部品として設けられる摺動ボタンに永久生成ヒンジ接続部によりヒンジ接続される。公知の装置では、2つの調整スライダ及び摺動ボタンは、上述の如く相互に永久的に結合される。この結果、第2の部品として設けられる摺動ボタン及び2つの調整スライダは、殆ど同一の調整経路に亘ってしか調整できない。比較的大きな調整経路が必要とされ、それ故に、調整可能な櫛装置に対して設けられるので、同様に大きな調整経路が摺動ボタンに対しても設けられなければならず、その結果、摺動ボタンを調整可能とするために公知の髪切り装置のハウジングに設けられる貫通開口に対して、装置の内部へのダストや汚れの望ましくない侵入を防止する目的の良好なシールを得るためには、比較的コストが嵩み、複雑化する。公知の装置の場合、摺動ボタンは、摺動ボタン内に埋め込まれた押しボタンに嵌合し、押しボタンは、ロック手段として、摺動ボタンの意図しない変位を係止するために使用されることができる。この構造は、比較的コストが嵩み複雑化する。上述の状況は改善の余地がある。
【0003】
本発明の目的は、改善の余地がある上述の状況に対して、機械的に簡易で、信頼性があり、コスト効率のある解決策を見出し、冒頭で詳説した種の装置を改善することである。
【0004】
上で詳説した目的を達成するため、本発明による特徴は、本発明による装置に設けられ、従って、本発明による装置は、次のように特徴付けられる。
【0005】
第1の移動経路に沿って変位可能にガイドされる少なくとも1つの調整スライダを有し、
第2経路に沿ってガイドされ、手で第2経路に沿って作動及び調整可能であり、前記調整スライダを調整する少なくとも1つの第2部品を有し、
前記第2部品は、前記調整スライダに向かって調整可能であり前記調整スライダに直接係合可能な係合部を有し、
前記調整スライダは、前記第2部品の前記係合部が直接係合可能なように構成された少なくとも1つの被係合部を有し、
前記第2部品が作動されないとき、前記第2部品の係合部及び前記少なくとも1つの被係合部が互いに解除され、
前記第2部品が作動されるとき、該作動により前記調整スライダに向かって調整された前記第2部品の係合部が、前記調整スライダの被係合部に直接係合され、前記調整スライダは、前記調整スライダに向かって調整され前記調整スライダの被係合部に直接係合された第2部品の係合部により、前記第1の経路に沿って調整されることができる、装置。
【0006】
本発明による特徴を提供することによって、構造的に簡易で、省スペースの態様で、且つ低コストで、調整スライダに必要な調整ストロークよりも相当に小さい第2部品に対する調整ストロークで操作することができる装置を提供することが可能である。更に、本発明による特徴により、調整スライダの意図しない若しくは望ましくない調整を特に簡易な方法で防止することが可能となる。
【0007】
パナソニックというブランド名の下、型番号ER215で市場に出されている髭剃り若しくは髪切り装置では、変位可能にガイドされる調整スライダが、櫛装置を調整するために設けられ、装置の第2部品をそれぞれ構成する2つの押しボタンが、調整スライダを調整するために設けられる。この場合、調整スライダは、ギアが噛み合うラックとして部分的に形成され、当該ギアは、調整ギアに同軸に接続される。調整ギアは、その外周に沿って連続的に交互に指示子及び突起を有し、従って、調整歯のセットを形成する。上述の2つの押しボタンは、相互に実質的に鏡像の対称関係で調整ギアの反対側に配置され、それぞれの押しボタンは、調整ギアに対して横方向に延在されてよいアーム上に搭載される調整歯を有し、2つの調整歯のそれぞれが、調整歯のセットと協働するよう構成・配置され、調整ギアは、2つの調整歯のそれぞれにより段階的に正逆回転でき、これにより、ラック及びそれに伴い調整スライダが、調整ギアに同軸接続されたギアを介して正逆方向に移動できるようになる。この解決策でも、各押しボタンに対して比較的小さな調整ストロークを付与しつつ、押しボタンを反復作動により、押しボタンの調整ストロークよりも大きな調整ストロークを調整スライダに対して得ることが可能であるが、装置の第2部品として設けられる押しボタンの何れの調整スライダへの直接係合がなされず、また直接係合が可能でなく、代わりに、当該結果を達成するため、構造上比較的複雑で、比較的多数の部品を要する解決策がなされている、というのは、満足のいく動作を保証する場合、全ての相互に協働する部品が、互いに対して正確な位置に配置されなければならないからである。これに対して、本発明による解決策では、構造を大幅に簡素化することが可能となる、というのは、手で調整可能な第2部品が、調整スライダに直接係合できるからであり、これは、簡易な構成の観点のみならず、第2部品による調整スライダの安全で信頼性のある調整の観点からも有利である。
【0008】
本発明による装置では、調整スライダは、例えば、互いに隣り合う位置に2つだけ被係合部を有してよい。しかし、請求項2に記載のステップが追加で採用される場合、特に有利であることが分かった。このようにして、第2部品に対して特に小さい調整ストロークで対処することが可能となる。
【0009】
上述のような本発明による装置では、請求項3に記載の特徴が追加で採用される場合、特に有利であることが分かった。これは、特に安全で信頼性のある操作に関して有利である、というのは、正確に定義された調整ストロークが、制限手段により第2部品に対して設定されるからである。
【0010】
上述のような本発明による装置では、請求項4に記載の特徴が追加で採用される場合、非常に有利であることが分かった。この種の構成は、簡易で便利なハンドリングの観点から有利であることが証明されている、というのは、第2部品が一旦調整され次いで解放されるとその開始点に自動的に戻るという保証がもたらされるからである。
【0011】
本発明による装置では、請求項5に記載の特徴が追加で採用される場合、特に有利であることが分かった。この種の構成は、特に有利であることが証明されている、というのは、調整スライダ及び第2部品が互いに非係合のときに如何なる調整スライダの動きも確実に防止されるという保証がもたらされるからである。
【0012】
本発明による装置では、請求項6若しくは7に記載のステップが追加で採用される場合、非常に有利であることが分かった。特に簡易な構造的実現が可能となる、というのは、ロック手段を制御するのに必要な全てが現に存在する手段であるからである。
【0013】
本発明による装置では、請求項8に記載の特徴が追加で採用される場合、非常に有利であることが分かった。とりわけ知られているとみなすことができるこの種の構成は、特に本発明による装置に対して有利であることが証明されている、というのは、装置を特に扱いやすくするからである。
【0014】
本発明の上述の局面及びその他の局面は、以下参照する実施例により明らかになるだろう。
【0015】
本発明は、図面に示す3つの実施例を参照して詳説されるが、本発明はこれに限定されない。
【0016】
図1は、髪切り装置である装置1を示す。髪切り装置1は、図1で一点鎖線の中心線3により指示される態様で屈曲したハウジング2を有する。ハウジング2の前端4の領域では、装置1には、髪を切るための歯付きカッティング装置5が設けられる。髪切り動作中にカットされる髪の長さを設定可能とするため、装置1は、ハウジング2の前端4の領域に、歯付きカッティング装置5に加えて櫛装置6を有する。櫛装置6は、ハウジング2のガイド溝8内にそれぞれ配置できる2つのガイドアーム7により、ハウジング2に対して、従って歯付きカッティング装置5に対して配置されることができる。櫛装置6を変位可能とするため、装置1は、摺動ボタン9を有する。スイッチオン/オフを可能とするため、装置1は、更に、摺動ボタン10を有する。
【0017】
装置1の構成に関して、この点で米国特許5,898,999Aが参照される。この文献は、また、髪切り装置及び図1に示す装置に酷似する当該装置の構成を記載する。米国特許5,898,999Aへの参照は、当該参照によりその開示内容が本明細書に組み込まれたものとみなされる。
【0018】
摺動ボタン9による櫛装置6の調整は、図2乃至図5を参照して以下に詳説する。
【0019】
ハウジング2の内部では、装置1は、ハウジング2内に詳細が示されない態様で固定的に保持される基部11を有し、基部11は、装置の色々な部品を保持するために設けられる。装置1は、また、両端矢印12により指示される第1の移動経路に沿って基部11上で調整可能にガイドされる調整スライダ13を有する。調整スライダ13は、図2乃至図5では一方しか見えないが、2つの側壁14を有する。2つの側壁14は、8つのクロスピース15の全体により互いに接続される。7つの室16の全体は、クロスピース15間に設けられる。各室16は、調整スライダ13内の被係合部16を形成する。室16の目的は以下で詳説される。
【0020】
装置1では、摺動ボタン9は、調整スライダ13を調整可能とするために設けられる第2部品9を構成する。摺動ボタン9は、両端矢印17により指示される第2の移動経路に沿って調整可能にガイドされる。本例では、両端矢印12により指示される第1の移動経路及び両端矢印17により指示される第2の移動経路は、平行に延在する。これは、絶対的に重要ではない、というのは、代替的に、2つの移動経路が僅かな角度をなして延在してもよいからである。摺動ボタン9は、手で両端矢印17により指示される第2の移動経路に沿って作動・調整できる。
【0021】
摺動ボタン9は、装置の内部から離れた端部でカバー部19により閉塞されるスリーブのような部位18を含み、通路20が、カバー部19に設けられる。カバー部19から離れた摺動ボタン9の領域では、第1の延長部21及び第2の延長部22が、ボタンのスリーブのような部位18から横方向に突出している。第1の突起23は、第1の延長部21から延在し、第2の突起24は、第2の延長部22から延在する。第1の突起23の反対側に位置するのは、装置1に対して固定して配置される第1の対向突起25である。第2の突起24の反対側に位置するのは、同様に装置1に対して固定して配置される第2の対向突起26である。第1の圧縮スプリング27が第1の突起23と第1の対向突起25との間に設けられ、第2の圧縮スプリング28が第2の突起24と第2の対向突起26との間に設けられる。第1の圧縮スプリング27及び第2の圧縮スプリング28は、スプリング手段29を構成し、スプリング手段29は、摺動ボタン9と協働し、摺動ボタン9を付勢して、装置1内の摺動ボタン9に対して定められた開始位置に付勢する。摺動ボタン9の開始位置は、図2及び図5で見ることができる。本実施例では、スプリング手段29は、2つの圧縮スプリング27,28の形態である。2つの圧縮スプリングに代えて、テンションスプリングやロッドスプリングのような他のスプリングが代替的に設けられてもよい。また、摺動ボタン9は、カバー部19から離れた領域でプレートのような蓋部材30により閉塞されてもよい。
【0022】
摺動ボタン9は、調整スライダ13に向けて調整可能な係合部31を有する。本例では、摺動ボタン9の係合部31は、両端矢印17により指示される第2の移動経路を横断する方向で調整可能なように摺動ボタン9内に保持される押しボタン型の係合スライダにより形成される。係合部31の大部分は、本例ではボタンのスリーブのような部位18の内部に収容される。係合部31は、円盤部32を有し、そこから、円筒形の作動頭部33が、カバー部19の方向に突出し、カバー部19の通路20を通過している。係合ロッド34は、作動頭部33から遠い側に円盤部32から突出し、その自由端は、蓋部材30の通路35内に収容される。係合ロッド34には、図2及び図5に示す未調節の開始位置へと係合部31に荷重を与える圧縮スプリング36が設けられる。
【0023】
調整スライダ13は、両端矢印12により指示される第1の移動経路の方向で互いに隣り合う位置に、第2部品9の係合部31が係合可能となるよう構成され設けられる複数の被係合部を有する。本例では、これらの被係合部は、室16により形成される。摺動ボタン9の調整可能な係合部31は、調整スライダ13内の室16のいずれかに係合でき、これは、係合ロッド34の自由端を対応する室16内へと摺動することでなされ、これは、係合部31が押し下げられた場合に起こり、従って、矢印37の方向に手で変位された場合に起こる。
【0024】
上述の如く装置1の構成では、摺動ボタン9が作動されないとき、即ち係合部31が矢印37の方向に調整されておらず、摺動ボタン9が両端矢印17の方向に平行に調整されておらず、従って、係合部31及び摺動ボタン9が図2に示すそれぞれの開始位置にあるとき、摺動ボタン9の係合部31及び調整スライダ15の室16が互いに非係合である。装置1の場合、摺動ボタン9が作動されたとき、即ち係合部31が矢印37の方向に調整され、摺動ボタン9が両端矢印17の方向に平行に調整されたとき、作動の結果として調整スライダ13に対して調整された摺動ボタン9の係合部31は、調整スライダ13の室16内に係合され、調整スライダ13は、調整スライダ13に対して調整され調整スライダ13の対応する室16に係合された摺動ボタン9の係合部31により、両端矢印12により指示される第1の移動経路に沿って調整されるか若しくは調整可能である。
【0025】
装置1では、第1の係止ストッパ38及び第2の係止ストッパ39が、ハウジング2上に設けられ、両端矢印17により指示される第2の移動経路の方向に平行な摺動ボタン9の可能な調整ストロークを制限する。第1の係止ストッパ38及び第2の係止ストッパ39は、本例では摺動ボタン9の調整ストロークを制限する制限手段40を形成する。調整スライダ13をその全体の調整ストローク、装置1の櫛装置6を所与の全ての動作位置間で調整可能とするために必要なストロークに亘って調整可能とするため、装置1では、調整スライダ13は、係合部31を調整スライダ13の隣り合う室16に次々に係合させ、摺動ボタン9を、複数回、両端矢印17により指示される第2の移動経路の方向に平行に調整することによって、その調整ストローク全体に亘って調整されることができるか若しくは調整されなければならない。
【0026】
また、装置1には、調整スライダ13を調整に対してロックするために使用される制御可能なロック手段41が設けられる。ロック手段41は、本例では、基部11内へと調整可能にガイドされるロックスライダ41により形成される。ロックスライダ41は、ここでは、ディスク部42を含み、ディスク部42から、ロックスタッド43が、摺動ボタン9の方向に突出している。ロックスタッド43は、調整スライダ13内の室16に協働するように構成・設けられる。ロックスタッド43から離れる側のディスク部42からは、ガイドロッド41が突出し、ガイドロッド41には、図2,4に示すロックスライダ41をロック位置に向けて付勢する圧縮スプリングが設けられる。ガイドロッド41は、摺動ボタン9の係合部31及び調整スライダ13の室16が互いに非係合の場合、従って、係合部31がその開始位置にある場合、図1,5に示す調整スライダ13の調節を防止する。上述の如く、ロックスライダ41は、制御可能なロック手段41であり、ロック手段41が、摺動ボタン9により正確には摺動ボタン9の係合部31により制御可能である点で、装置1における簡易な設計が実現される。
【0027】
更に、調整スライダ13は、装置1の櫛装置6を調整可能とするために設けられている。このため、2本の調整アーム46が、ヒンジ結合47により調整スライダ13にそれぞれ接続される。2本の調整アーム46のうち1本しか図2乃至図5には見えない。2本の調整アーム46は、更なる調整手段(図示せず)による櫛装置6を調整可能とする。これに関して、再度米国特許5,898,999Aが参照され、そこには、かかる調整手段が開示されている。この特許の開示内容は、当該参照により本明細書に組み込まれる。
【0028】
次に、図2乃至図5を参照して、摺動ボタン9による櫛装置6の調整に関する操作方法を詳細に説明する。
【0029】
図2は、調整スライダ13が全体で7つの可能な動作位置の中央の一位置に調整されている開始位置を示す。調整スライダ13は、ロックスライダ41のロックスタッド43によりこの中央の動作位置で不可動とされ、即ち、2本の調整アーム46及び更なる調整手段(図示せず)により、櫛装置6がセットされている動作位置に保持させられる。
【0030】
ここで、装置1のユーザが、歯付きカッティング装置5から一段離れた動作位置に櫛装置6を調整したいとする。このため、ユーザは、摺動ボタン9を押し、これにより図3に示すように係合部31が矢印37の方向に押し下げられる。係合部31がこのように押し下げられた結果、係合ロッド34の自由端は、係合ロッド34に対向する調整スライダ13内の室16に嵌入され、ロックスライダ41が、圧縮スプリング45により負荷に抗して係合部31の係合ロッド34の自由端により変位させられ、これにより、ロックスタッド43が、図3に示すように、前記室16から抜ける。ロックスタッド43が調整スライダ13内の室16から抜けた結果、調整スライダ13はもはやロックされておらず、次いで、ユーザは、図4に示すように、摺動ボタン9が第1の係止ストッパ38に当接するまで、図4に示す矢印48により指示される態様で摺動ボタン9を移動させることができる。この変位の間、第1の圧縮スプリング27は圧縮される。摺動ボタン9の矢印48の方向への変位により、2本の調整アーム46を介して櫛装置6が調整される。
【0031】
上述の摺動ボタン9の調整中、摺動ボタン9の係合部31も調整され、その結果、調整スライダ13が調整されるだけでなく、係合部31の係合ロッド34の自由端もロックスライダ41のロックスタッド43から離れる方向に移動され、この結果、圧縮スプリング45により加わる力により、ロックスライダ41は調整スライダ13方向に戻され、これにより、ロックスライダ41のロックスタッド43が、図4に示すように、隣の室16に入る。従って、調整スライダ13及びその結果櫛装置6は、再び、ロックスライダ41のロックスタッド43により調整が規制される。この移動のセットの終了時、次の動作位置への櫛装置6の調整が完了する。
【0032】
次いで、装置1のユーザが、摺動ボタン9を離し、これにより、2つの移動プロセスが生ずる。先ず、圧縮スプリング36からの力により、係合部31は、矢印37により指示される方向とは逆方向に、その開始位置に戻され、その結果、係合ロッド34の自由端が、第1の調整スライダ13内の関連する室16からの抜ける。これにより、矢印48により指示される方向の摺動ボタン9の前述の変位中に圧縮されている第1の圧縮スプリング27が、図5に示すように、摺動ボタン9をその開始位置へと戻す。
【0033】
明らかなように、各例では、上述の工程を多数回連続して実行することによって、調整スライダ13を、両端矢印17により指示されるような相互に対向する2方向で、完全な調整ストロークに亘って調整することが可能となる。
【0034】
装置1では、櫛装置6のいかなる調整を引き起こすには、係合部31が意図的に動作され、且つ、摺動ボタン9が意図的に調整されることが必要であり、従って、櫛装置6の望ましくない調整が満足いく態様で防止される。尚、装置1について、調整スライダ13を大きな調整ストロークに亘って調整可能とすることも可能であるが、摺動ボタン9は、調整スライダ13より相当に小さい調整ストロークを実現する必要があることが特に効果的であり、これにより、小さなサイズの通路を装置1のハウジング2に設ければよくなり、これにより、特に調整される櫛装置6と同じ調整ストロークで調整される必要がある摺動ボタンに比して、当該経路を比較的簡易で満足のいく態様でシールすることができる。
【0035】
図1乃至図5に示す装置1では、制限手段40は、ハウジング2に設けられる第1の係止ストッパ38及び第2の係止ストッパ39により形成される。制限手段は、この制限手段40以外にも、代替的に、突起23,24及び対向突起25,26により形成されてもよく、この場合、装置1のハウジング2内に制限手段が設けられるという効果が得られる。他の形態の制限手段も、装置一のハウジング2内に効果的に設けられうる。
【0036】
図6乃至図9は、更なる装置1の本発明に重要な詳細を示す。この装置1は、係合部31が収容される摺動ボタン9を含む。摺動ボタン9は、両端矢印17により指示される第2の移動経路に平行にハウジング2上で2つの係止ストッパ38,39間で移動することができる。シーリング板50は、ハウジングの内部の底部のスリーブのような部位18に接続される。シーリング板50は、底部のスリーブのような部位18上に圧入される。
【0037】
調整スライダ13を調整に対してロックする制御可能なロック手段51が、図6乃至図9に示すように、装置に設けられる。ロック手段51は、本例では、調整スライダ13に向けて係合部31の係合ロッド34から突出する2つのS字形延長部52,53により形成される。調整スライダ13は、2つの係合フック56,57を有し、2つの係合フック56,57は、フィルムヒンジ54,55によりそれぞれ接続され、装置の固定部品60,61に設けられる被係合窪み58若しくは59とそれぞれ協働することができる。係合部31が図6,7に示すように開始位置にあるとき、S字形延長部52,53の自由端62,63は、係合フック56,57と調整スライダ13との間に位置する。結果、係合フック56,57は、矢印64,65方向の調整に対してロックされ、従って、被係合窪み58,59から動くことができず、即ち、調整スライダ13は、如何なる調整に対しても固定されている。一方、係合部31が図6,7に示す開始位置から図8に示す係合位置に調整された場合、本例では、係合部31の自由端が、調整スライダ13に設けられる被係合部としての複数の凹部66の1つに係合された場合、S字形延長部52,53の自由端62,63は、図8に示す高さまで移動され、そこでは、自由端62,63は、もはや係合フック56,57に対して如何なるロック機能を発揮せず、従って、係合フック56,57は、矢印64,65方向に調整可能となり、これにより、係合フック56,57は、被係合窪み58,59から抜け出ることができ、調整スライダ13が調整可能となる。
【0038】
図6乃至図9に示す装置では、同様に、摺動ボタン9は、調整スライダ13の全ストロークよりも有意に小さい調整ストロークを有し、調整スライダ13は、調整スライダ13に係合部31を係合させ、次いで、摺動ボタン9を複数回連続して移動させることで、その全調整ストロークに亘って調整されることができる。図6乃至図9に示す装置では、調整スライダ13の意図しない移動は、同様に、非常に高い確度で防止でき、ハウジング2の摺動ボタン9に対する通路の簡易で満足の行くシーリングが簡易な態様で可能なる。
【0039】
図10は、本発明によるその他の装置1の詳細を示す。本装置1では、摺動ボタン9は、装置1のハウジング2内の通路70に配設され、摺動ボタン9は、ハウジング2から突出しない。摺動ボタン9は、ボタンの本体71と一体の係合部72を有し、係合部72は、点になるまでテーパーが付けられる係合延長部72により形成される。弾性を有するアーム73は、ボタンの本体71から横方向に突出する。ベアリングシリンダ74は、ハウジング2と蓋部材76との間に形成される室75内に設けられる。このため、アーム73は、ハウジング2と蓋部材76との間に形成される通路77を通る。摺動ボタン9は、ベアリングシリンダ74、室75及び通路77を通るアーム77により、両端矢印17により示される第2の移動経路に平行に調整可能にガイドされる。ボタンの本体71にはシーリングワッシャー78が圧入され、シーリングワッシャー78は、アーム73のスプリング作用によりハウジング2の内面に保持され、これによりシールが提供される。図10に示す装置1にも、両端矢印12により示される第1の移動経路に沿って調整可能にガイドされる調整スライダ13が設けられる。調整スライダ13は、被係合部として複数のテーパー付きのノッチ79を有し、これにより、係合部72の自由端が、動作的に接続されることができる。
【0040】
図10に示す装置では、摺動ボタン9は、同様に、調整スライダ13の長い調整ストロークに比して短い調整ストロークしか有していない。摺動ボタン9の短い調整ストロークは、ハウジング2の部品として設けられる2つの係止ストッパ80,81により画成され、この係止ストッパ80,81は、小さな調整ストロークに亘ってしか調整できないが、調整スライダ13は、摺動ボタン9の繰り返しの作動により、摺動ボタン9の調整ストロークよりも相当に大きな調整ストロークに亘って調整できる。図10に示す装置1では、摺動ボタン9の意図しない調整が、非常に簡易で非常に信頼性の高い態様で防止される、というのは、摺動ボタン9がハウジング2から飛び出していないからである。
【0041】
本発明による装置として図1乃至図5を参照して述べたのは、髪切り装置であった。しかし、本発明による装置は、ハブラシ装置、髭剃り装置、携帯型口述機、キッチン用品、ラジオレコーダ等のような多くの代替的な種の装置により形成されてよい。
【0042】
図1乃至図5を参照して述べた装置では、調整スライダ13は、櫛装置6を調整するために使用される。しかし、この種の調整スライダは、代替的に、装置のポテンショメータを調整するために設けられてもよく、明らかなように、この種の調整スライダが本発明による装置内で実行できる他の機能は多くある。
【0043】
装置の第2部品に対して摺動ボタンの形態をとることは重要でなく、他の構造的な構成も同様に可能であり、ボタンヘッドの無い純粋なスライダに形態であってもよい。図1ないし図10を参照して説明した部品に関して、装置の第2部品は、各例では、調整スライダとの直接の協働及び調整のための簡易な1つのボタンである。しかし、これは必須でない、というのは、2つの押しボタンが設けられてよく、例えば、その1つが、調整スライダとの直接の協働及び一の方向の調整のために設けられ、他の1つが、調整スライダとの直接の協働及び逆方向の調整のために設けられてよい。
【0044】
本発明による装置では、装置の2つの所謂第2部品が、調整スライダを調整するために設けられることも可能であり、この場合、2つの第2部品は、2つの押しボタンにより形成され、それぞれは、係合部としてボタンスライダーを有し、ボタンスライダーは、その長手方向を横断する方向に延在する傾斜面を備え、当該傾斜面は、調整スライダの複数の被係合部と直接的な動作的接続をなすことができ、これにより、調整スライダを変位可能とし、この場合、第1調整方向の調整スライダの変位は、2つの押しボタンの1つにより実現でき、第1調整方向とは逆の第2調整方向での調整スライダの変位は、2つの押しボタンの他の1つにより実現できる。
【0045】
図1乃至図10を参照して上述した装置の部品において、係合部は、装置の所謂第2部品に設けられ、複数の被係合部は、調整スライダに設けられ、係合部は、各例では、装置の第2部品から突出する部位として形成され、被係合部は、調整スライダ内の凹部や穴として形成されている。しかし、代替的に、手により調整可能な装置の第2部品が、係合部として窪みや凹部を有し、第2部品により調整可能な調整スライダが、ピン状の延長部のような、複数の突出延長部を被係合部として有してもよい。
【0046】
図1乃至図10を参照して上述した装置の部品において、調整スライダは、各例では、直線で延在する第1の移動経路に沿って調整可能にガイドされている。しかし、これは必須でない、というのは、この種の調整スライダが適切に湾曲した形状に延在するとされた場合、曲線で延在する第1の移動経路に沿って調整可能にガイドされうるからである。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の第1実施例による装置の上方からの斜視図である。
【図2】第1の動作位置の図1に示す装置の詳細断面図である。
【図3】第2の動作位置での装置の図2と同様の詳細断面図である。
【図4】図2、3と同様、第3の動作位置での装置の図2と同様の詳細断面図である。
【図5】図2、3、4と同様、第4の動作位置での装置の図2と同様の詳細断面図である。
【図6】本発明の第2実施例による装置の本発明に重要な詳細を示す断面図である。
【図7】接続スライダの動作状態で、押しボタン型係合スライダを含む詳細を示す図6のVII-VII断面図である。
【図8】接続スライダの非動作状態で、図7と同様の詳細を示す図である。
【図9】装置の第2実施例の更なる詳細を示す図7のIX-IX断面図である。
【図10】本発明の第3実施例による装置の本発明に重要な詳細を示す断面図である。
本発明は、第1の移動経路に沿って変位可能にガイドされる少なくとも1つの調整スライダと、第2経路に沿ってガイドされ、手で第2経路に沿って作動及び調整可能であり、前記調整スライダを調整する少なくとも1つの第2部品とを有する装置に関する。
【0002】
この種の装置は、例えば米国特許5,898,999Aから知られている。この公知の装置は、調整可能な櫛装置を備えた髪切りシステムである。公知の装置は、櫛装置を調整するため、第1の経路で調整可能にガイドされる2つの調整スライダを有し、それぞれの調整スライダは、装置の第2部品として設けられる摺動ボタンに永久生成ヒンジ接続部によりヒンジ接続される。公知の装置では、2つの調整スライダ及び摺動ボタンは、上述の如く相互に永久的に結合される。この結果、第2の部品として設けられる摺動ボタン及び2つの調整スライダは、殆ど同一の調整経路に亘ってしか調整できない。比較的大きな調整経路が必要とされ、それ故に、調整可能な櫛装置に対して設けられるので、同様に大きな調整経路が摺動ボタンに対しても設けられなければならず、その結果、摺動ボタンを調整可能とするために公知の髪切り装置のハウジングに設けられる貫通開口に対して、装置の内部へのダストや汚れの望ましくない侵入を防止する目的の良好なシールを得るためには、比較的コストが嵩み、複雑化する。公知の装置の場合、摺動ボタンは、摺動ボタン内に埋め込まれた押しボタンに嵌合し、押しボタンは、ロック手段として、摺動ボタンの意図しない変位を係止するために使用されることができる。この構造は、比較的コストが嵩み複雑化する。上述の状況は改善の余地がある。
【0003】
本発明の目的は、改善の余地がある上述の状況に対して、機械的に簡易で、信頼性があり、コスト効率のある解決策を見出し、冒頭で詳説した種の装置を改善することである。
【0004】
上で詳説した目的を達成するため、本発明による特徴は、本発明による装置に設けられ、従って、本発明による装置は、次のように特徴付けられる。
【0005】
第1の移動経路に沿って変位可能にガイドされる少なくとも1つの調整スライダを有し、
第2経路に沿ってガイドされ、手で第2経路に沿って作動及び調整可能であり、前記調整スライダを調整する少なくとも1つの第2部品を有し、
前記第2部品は、前記調整スライダに向かって調整可能であり前記調整スライダに直接係合可能な係合部を有し、
前記調整スライダは、前記第2部品の前記係合部が直接係合可能なように構成された少なくとも1つの被係合部を有し、
前記第2部品が作動されないとき、前記第2部品の係合部及び前記少なくとも1つの被係合部が互いに解除され、
前記第2部品が作動されるとき、該作動により前記調整スライダに向かって調整された前記第2部品の係合部が、前記調整スライダの被係合部に直接係合され、前記調整スライダは、前記調整スライダに向かって調整され前記調整スライダの被係合部に直接係合された第2部品の係合部により、前記第1の経路に沿って調整されることができる、装置。
【0006】
本発明による特徴を提供することによって、構造的に簡易で、省スペースの態様で、且つ低コストで、調整スライダに必要な調整ストロークよりも相当に小さい第2部品に対する調整ストロークで操作することができる装置を提供することが可能である。更に、本発明による特徴により、調整スライダの意図しない若しくは望ましくない調整を特に簡易な方法で防止することが可能となる。
【0007】
パナソニックというブランド名の下、型番号ER215で市場に出されている髭剃り若しくは髪切り装置では、変位可能にガイドされる調整スライダが、櫛装置を調整するために設けられ、装置の第2部品をそれぞれ構成する2つの押しボタンが、調整スライダを調整するために設けられる。この場合、調整スライダは、ギアが噛み合うラックとして部分的に形成され、当該ギアは、調整ギアに同軸に接続される。調整ギアは、その外周に沿って連続的に交互に指示子及び突起を有し、従って、調整歯のセットを形成する。上述の2つの押しボタンは、相互に実質的に鏡像の対称関係で調整ギアの反対側に配置され、それぞれの押しボタンは、調整ギアに対して横方向に延在されてよいアーム上に搭載される調整歯を有し、2つの調整歯のそれぞれが、調整歯のセットと協働するよう構成・配置され、調整ギアは、2つの調整歯のそれぞれにより段階的に正逆回転でき、これにより、ラック及びそれに伴い調整スライダが、調整ギアに同軸接続されたギアを介して正逆方向に移動できるようになる。この解決策でも、各押しボタンに対して比較的小さな調整ストロークを付与しつつ、押しボタンを反復作動により、押しボタンの調整ストロークよりも大きな調整ストロークを調整スライダに対して得ることが可能であるが、装置の第2部品として設けられる押しボタンの何れの調整スライダへの直接係合がなされず、また直接係合が可能でなく、代わりに、当該結果を達成するため、構造上比較的複雑で、比較的多数の部品を要する解決策がなされている、というのは、満足のいく動作を保証する場合、全ての相互に協働する部品が、互いに対して正確な位置に配置されなければならないからである。これに対して、本発明による解決策では、構造を大幅に簡素化することが可能となる、というのは、手で調整可能な第2部品が、調整スライダに直接係合できるからであり、これは、簡易な構成の観点のみならず、第2部品による調整スライダの安全で信頼性のある調整の観点からも有利である。
【0008】
本発明による装置では、調整スライダは、例えば、互いに隣り合う位置に2つだけ被係合部を有してよい。しかし、請求項2に記載のステップが追加で採用される場合、特に有利であることが分かった。このようにして、第2部品に対して特に小さい調整ストロークで対処することが可能となる。
【0009】
上述のような本発明による装置では、請求項3に記載の特徴が追加で採用される場合、特に有利であることが分かった。これは、特に安全で信頼性のある操作に関して有利である、というのは、正確に定義された調整ストロークが、制限手段により第2部品に対して設定されるからである。
【0010】
上述のような本発明による装置では、請求項4に記載の特徴が追加で採用される場合、非常に有利であることが分かった。この種の構成は、簡易で便利なハンドリングの観点から有利であることが証明されている、というのは、第2部品が一旦調整され次いで解放されるとその開始点に自動的に戻るという保証がもたらされるからである。
【0011】
本発明による装置では、請求項5に記載の特徴が追加で採用される場合、特に有利であることが分かった。この種の構成は、特に有利であることが証明されている、というのは、調整スライダ及び第2部品が互いに非係合のときに如何なる調整スライダの動きも確実に防止されるという保証がもたらされるからである。
【0012】
本発明による装置では、請求項6若しくは7に記載のステップが追加で採用される場合、非常に有利であることが分かった。特に簡易な構造的実現が可能となる、というのは、ロック手段を制御するのに必要な全てが現に存在する手段であるからである。
【0013】
本発明による装置では、請求項8に記載の特徴が追加で採用される場合、非常に有利であることが分かった。とりわけ知られているとみなすことができるこの種の構成は、特に本発明による装置に対して有利であることが証明されている、というのは、装置を特に扱いやすくするからである。
【0014】
本発明の上述の局面及びその他の局面は、以下参照する実施例により明らかになるだろう。
【0015】
本発明は、図面に示す3つの実施例を参照して詳説されるが、本発明はこれに限定されない。
【0016】
図1は、髪切り装置である装置1を示す。髪切り装置1は、図1で一点鎖線の中心線3により指示される態様で屈曲したハウジング2を有する。ハウジング2の前端4の領域では、装置1には、髪を切るための歯付きカッティング装置5が設けられる。髪切り動作中にカットされる髪の長さを設定可能とするため、装置1は、ハウジング2の前端4の領域に、歯付きカッティング装置5に加えて櫛装置6を有する。櫛装置6は、ハウジング2のガイド溝8内にそれぞれ配置できる2つのガイドアーム7により、ハウジング2に対して、従って歯付きカッティング装置5に対して配置されることができる。櫛装置6を変位可能とするため、装置1は、摺動ボタン9を有する。スイッチオン/オフを可能とするため、装置1は、更に、摺動ボタン10を有する。
【0017】
装置1の構成に関して、この点で米国特許5,898,999Aが参照される。この文献は、また、髪切り装置及び図1に示す装置に酷似する当該装置の構成を記載する。米国特許5,898,999Aへの参照は、当該参照によりその開示内容が本明細書に組み込まれたものとみなされる。
【0018】
摺動ボタン9による櫛装置6の調整は、図2乃至図5を参照して以下に詳説する。
【0019】
ハウジング2の内部では、装置1は、ハウジング2内に詳細が示されない態様で固定的に保持される基部11を有し、基部11は、装置の色々な部品を保持するために設けられる。装置1は、また、両端矢印12により指示される第1の移動経路に沿って基部11上で調整可能にガイドされる調整スライダ13を有する。調整スライダ13は、図2乃至図5では一方しか見えないが、2つの側壁14を有する。2つの側壁14は、8つのクロスピース15の全体により互いに接続される。7つの室16の全体は、クロスピース15間に設けられる。各室16は、調整スライダ13内の被係合部16を形成する。室16の目的は以下で詳説される。
【0020】
装置1では、摺動ボタン9は、調整スライダ13を調整可能とするために設けられる第2部品9を構成する。摺動ボタン9は、両端矢印17により指示される第2の移動経路に沿って調整可能にガイドされる。本例では、両端矢印12により指示される第1の移動経路及び両端矢印17により指示される第2の移動経路は、平行に延在する。これは、絶対的に重要ではない、というのは、代替的に、2つの移動経路が僅かな角度をなして延在してもよいからである。摺動ボタン9は、手で両端矢印17により指示される第2の移動経路に沿って作動・調整できる。
【0021】
摺動ボタン9は、装置の内部から離れた端部でカバー部19により閉塞されるスリーブのような部位18を含み、通路20が、カバー部19に設けられる。カバー部19から離れた摺動ボタン9の領域では、第1の延長部21及び第2の延長部22が、ボタンのスリーブのような部位18から横方向に突出している。第1の突起23は、第1の延長部21から延在し、第2の突起24は、第2の延長部22から延在する。第1の突起23の反対側に位置するのは、装置1に対して固定して配置される第1の対向突起25である。第2の突起24の反対側に位置するのは、同様に装置1に対して固定して配置される第2の対向突起26である。第1の圧縮スプリング27が第1の突起23と第1の対向突起25との間に設けられ、第2の圧縮スプリング28が第2の突起24と第2の対向突起26との間に設けられる。第1の圧縮スプリング27及び第2の圧縮スプリング28は、スプリング手段29を構成し、スプリング手段29は、摺動ボタン9と協働し、摺動ボタン9を付勢して、装置1内の摺動ボタン9に対して定められた開始位置に付勢する。摺動ボタン9の開始位置は、図2及び図5で見ることができる。本実施例では、スプリング手段29は、2つの圧縮スプリング27,28の形態である。2つの圧縮スプリングに代えて、テンションスプリングやロッドスプリングのような他のスプリングが代替的に設けられてもよい。また、摺動ボタン9は、カバー部19から離れた領域でプレートのような蓋部材30により閉塞されてもよい。
【0022】
摺動ボタン9は、調整スライダ13に向けて調整可能な係合部31を有する。本例では、摺動ボタン9の係合部31は、両端矢印17により指示される第2の移動経路を横断する方向で調整可能なように摺動ボタン9内に保持される押しボタン型の係合スライダにより形成される。係合部31の大部分は、本例ではボタンのスリーブのような部位18の内部に収容される。係合部31は、円盤部32を有し、そこから、円筒形の作動頭部33が、カバー部19の方向に突出し、カバー部19の通路20を通過している。係合ロッド34は、作動頭部33から遠い側に円盤部32から突出し、その自由端は、蓋部材30の通路35内に収容される。係合ロッド34には、図2及び図5に示す未調節の開始位置へと係合部31に荷重を与える圧縮スプリング36が設けられる。
【0023】
調整スライダ13は、両端矢印12により指示される第1の移動経路の方向で互いに隣り合う位置に、第2部品9の係合部31が係合可能となるよう構成され設けられる複数の被係合部を有する。本例では、これらの被係合部は、室16により形成される。摺動ボタン9の調整可能な係合部31は、調整スライダ13内の室16のいずれかに係合でき、これは、係合ロッド34の自由端を対応する室16内へと摺動することでなされ、これは、係合部31が押し下げられた場合に起こり、従って、矢印37の方向に手で変位された場合に起こる。
【0024】
上述の如く装置1の構成では、摺動ボタン9が作動されないとき、即ち係合部31が矢印37の方向に調整されておらず、摺動ボタン9が両端矢印17の方向に平行に調整されておらず、従って、係合部31及び摺動ボタン9が図2に示すそれぞれの開始位置にあるとき、摺動ボタン9の係合部31及び調整スライダ15の室16が互いに非係合である。装置1の場合、摺動ボタン9が作動されたとき、即ち係合部31が矢印37の方向に調整され、摺動ボタン9が両端矢印17の方向に平行に調整されたとき、作動の結果として調整スライダ13に対して調整された摺動ボタン9の係合部31は、調整スライダ13の室16内に係合され、調整スライダ13は、調整スライダ13に対して調整され調整スライダ13の対応する室16に係合された摺動ボタン9の係合部31により、両端矢印12により指示される第1の移動経路に沿って調整されるか若しくは調整可能である。
【0025】
装置1では、第1の係止ストッパ38及び第2の係止ストッパ39が、ハウジング2上に設けられ、両端矢印17により指示される第2の移動経路の方向に平行な摺動ボタン9の可能な調整ストロークを制限する。第1の係止ストッパ38及び第2の係止ストッパ39は、本例では摺動ボタン9の調整ストロークを制限する制限手段40を形成する。調整スライダ13をその全体の調整ストローク、装置1の櫛装置6を所与の全ての動作位置間で調整可能とするために必要なストロークに亘って調整可能とするため、装置1では、調整スライダ13は、係合部31を調整スライダ13の隣り合う室16に次々に係合させ、摺動ボタン9を、複数回、両端矢印17により指示される第2の移動経路の方向に平行に調整することによって、その調整ストローク全体に亘って調整されることができるか若しくは調整されなければならない。
【0026】
また、装置1には、調整スライダ13を調整に対してロックするために使用される制御可能なロック手段41が設けられる。ロック手段41は、本例では、基部11内へと調整可能にガイドされるロックスライダ41により形成される。ロックスライダ41は、ここでは、ディスク部42を含み、ディスク部42から、ロックスタッド43が、摺動ボタン9の方向に突出している。ロックスタッド43は、調整スライダ13内の室16に協働するように構成・設けられる。ロックスタッド43から離れる側のディスク部42からは、ガイドロッド41が突出し、ガイドロッド41には、図2,4に示すロックスライダ41をロック位置に向けて付勢する圧縮スプリングが設けられる。ガイドロッド41は、摺動ボタン9の係合部31及び調整スライダ13の室16が互いに非係合の場合、従って、係合部31がその開始位置にある場合、図1,5に示す調整スライダ13の調節を防止する。上述の如く、ロックスライダ41は、制御可能なロック手段41であり、ロック手段41が、摺動ボタン9により正確には摺動ボタン9の係合部31により制御可能である点で、装置1における簡易な設計が実現される。
【0027】
更に、調整スライダ13は、装置1の櫛装置6を調整可能とするために設けられている。このため、2本の調整アーム46が、ヒンジ結合47により調整スライダ13にそれぞれ接続される。2本の調整アーム46のうち1本しか図2乃至図5には見えない。2本の調整アーム46は、更なる調整手段(図示せず)による櫛装置6を調整可能とする。これに関して、再度米国特許5,898,999Aが参照され、そこには、かかる調整手段が開示されている。この特許の開示内容は、当該参照により本明細書に組み込まれる。
【0028】
次に、図2乃至図5を参照して、摺動ボタン9による櫛装置6の調整に関する操作方法を詳細に説明する。
【0029】
図2は、調整スライダ13が全体で7つの可能な動作位置の中央の一位置に調整されている開始位置を示す。調整スライダ13は、ロックスライダ41のロックスタッド43によりこの中央の動作位置で不可動とされ、即ち、2本の調整アーム46及び更なる調整手段(図示せず)により、櫛装置6がセットされている動作位置に保持させられる。
【0030】
ここで、装置1のユーザが、歯付きカッティング装置5から一段離れた動作位置に櫛装置6を調整したいとする。このため、ユーザは、摺動ボタン9を押し、これにより図3に示すように係合部31が矢印37の方向に押し下げられる。係合部31がこのように押し下げられた結果、係合ロッド34の自由端は、係合ロッド34に対向する調整スライダ13内の室16に嵌入され、ロックスライダ41が、圧縮スプリング45により負荷に抗して係合部31の係合ロッド34の自由端により変位させられ、これにより、ロックスタッド43が、図3に示すように、前記室16から抜ける。ロックスタッド43が調整スライダ13内の室16から抜けた結果、調整スライダ13はもはやロックされておらず、次いで、ユーザは、図4に示すように、摺動ボタン9が第1の係止ストッパ38に当接するまで、図4に示す矢印48により指示される態様で摺動ボタン9を移動させることができる。この変位の間、第1の圧縮スプリング27は圧縮される。摺動ボタン9の矢印48の方向への変位により、2本の調整アーム46を介して櫛装置6が調整される。
【0031】
上述の摺動ボタン9の調整中、摺動ボタン9の係合部31も調整され、その結果、調整スライダ13が調整されるだけでなく、係合部31の係合ロッド34の自由端もロックスライダ41のロックスタッド43から離れる方向に移動され、この結果、圧縮スプリング45により加わる力により、ロックスライダ41は調整スライダ13方向に戻され、これにより、ロックスライダ41のロックスタッド43が、図4に示すように、隣の室16に入る。従って、調整スライダ13及びその結果櫛装置6は、再び、ロックスライダ41のロックスタッド43により調整が規制される。この移動のセットの終了時、次の動作位置への櫛装置6の調整が完了する。
【0032】
次いで、装置1のユーザが、摺動ボタン9を離し、これにより、2つの移動プロセスが生ずる。先ず、圧縮スプリング36からの力により、係合部31は、矢印37により指示される方向とは逆方向に、その開始位置に戻され、その結果、係合ロッド34の自由端が、第1の調整スライダ13内の関連する室16からの抜ける。これにより、矢印48により指示される方向の摺動ボタン9の前述の変位中に圧縮されている第1の圧縮スプリング27が、図5に示すように、摺動ボタン9をその開始位置へと戻す。
【0033】
明らかなように、各例では、上述の工程を多数回連続して実行することによって、調整スライダ13を、両端矢印17により指示されるような相互に対向する2方向で、完全な調整ストロークに亘って調整することが可能となる。
【0034】
装置1では、櫛装置6のいかなる調整を引き起こすには、係合部31が意図的に動作され、且つ、摺動ボタン9が意図的に調整されることが必要であり、従って、櫛装置6の望ましくない調整が満足いく態様で防止される。尚、装置1について、調整スライダ13を大きな調整ストロークに亘って調整可能とすることも可能であるが、摺動ボタン9は、調整スライダ13より相当に小さい調整ストロークを実現する必要があることが特に効果的であり、これにより、小さなサイズの通路を装置1のハウジング2に設ければよくなり、これにより、特に調整される櫛装置6と同じ調整ストロークで調整される必要がある摺動ボタンに比して、当該経路を比較的簡易で満足のいく態様でシールすることができる。
【0035】
図1乃至図5に示す装置1では、制限手段40は、ハウジング2に設けられる第1の係止ストッパ38及び第2の係止ストッパ39により形成される。制限手段は、この制限手段40以外にも、代替的に、突起23,24及び対向突起25,26により形成されてもよく、この場合、装置1のハウジング2内に制限手段が設けられるという効果が得られる。他の形態の制限手段も、装置一のハウジング2内に効果的に設けられうる。
【0036】
図6乃至図9は、更なる装置1の本発明に重要な詳細を示す。この装置1は、係合部31が収容される摺動ボタン9を含む。摺動ボタン9は、両端矢印17により指示される第2の移動経路に平行にハウジング2上で2つの係止ストッパ38,39間で移動することができる。シーリング板50は、ハウジングの内部の底部のスリーブのような部位18に接続される。シーリング板50は、底部のスリーブのような部位18上に圧入される。
【0037】
調整スライダ13を調整に対してロックする制御可能なロック手段51が、図6乃至図9に示すように、装置に設けられる。ロック手段51は、本例では、調整スライダ13に向けて係合部31の係合ロッド34から突出する2つのS字形延長部52,53により形成される。調整スライダ13は、2つの係合フック56,57を有し、2つの係合フック56,57は、フィルムヒンジ54,55によりそれぞれ接続され、装置の固定部品60,61に設けられる被係合窪み58若しくは59とそれぞれ協働することができる。係合部31が図6,7に示すように開始位置にあるとき、S字形延長部52,53の自由端62,63は、係合フック56,57と調整スライダ13との間に位置する。結果、係合フック56,57は、矢印64,65方向の調整に対してロックされ、従って、被係合窪み58,59から動くことができず、即ち、調整スライダ13は、如何なる調整に対しても固定されている。一方、係合部31が図6,7に示す開始位置から図8に示す係合位置に調整された場合、本例では、係合部31の自由端が、調整スライダ13に設けられる被係合部としての複数の凹部66の1つに係合された場合、S字形延長部52,53の自由端62,63は、図8に示す高さまで移動され、そこでは、自由端62,63は、もはや係合フック56,57に対して如何なるロック機能を発揮せず、従って、係合フック56,57は、矢印64,65方向に調整可能となり、これにより、係合フック56,57は、被係合窪み58,59から抜け出ることができ、調整スライダ13が調整可能となる。
【0038】
図6乃至図9に示す装置では、同様に、摺動ボタン9は、調整スライダ13の全ストロークよりも有意に小さい調整ストロークを有し、調整スライダ13は、調整スライダ13に係合部31を係合させ、次いで、摺動ボタン9を複数回連続して移動させることで、その全調整ストロークに亘って調整されることができる。図6乃至図9に示す装置では、調整スライダ13の意図しない移動は、同様に、非常に高い確度で防止でき、ハウジング2の摺動ボタン9に対する通路の簡易で満足の行くシーリングが簡易な態様で可能なる。
【0039】
図10は、本発明によるその他の装置1の詳細を示す。本装置1では、摺動ボタン9は、装置1のハウジング2内の通路70に配設され、摺動ボタン9は、ハウジング2から突出しない。摺動ボタン9は、ボタンの本体71と一体の係合部72を有し、係合部72は、点になるまでテーパーが付けられる係合延長部72により形成される。弾性を有するアーム73は、ボタンの本体71から横方向に突出する。ベアリングシリンダ74は、ハウジング2と蓋部材76との間に形成される室75内に設けられる。このため、アーム73は、ハウジング2と蓋部材76との間に形成される通路77を通る。摺動ボタン9は、ベアリングシリンダ74、室75及び通路77を通るアーム77により、両端矢印17により示される第2の移動経路に平行に調整可能にガイドされる。ボタンの本体71にはシーリングワッシャー78が圧入され、シーリングワッシャー78は、アーム73のスプリング作用によりハウジング2の内面に保持され、これによりシールが提供される。図10に示す装置1にも、両端矢印12により示される第1の移動経路に沿って調整可能にガイドされる調整スライダ13が設けられる。調整スライダ13は、被係合部として複数のテーパー付きのノッチ79を有し、これにより、係合部72の自由端が、動作的に接続されることができる。
【0040】
図10に示す装置では、摺動ボタン9は、同様に、調整スライダ13の長い調整ストロークに比して短い調整ストロークしか有していない。摺動ボタン9の短い調整ストロークは、ハウジング2の部品として設けられる2つの係止ストッパ80,81により画成され、この係止ストッパ80,81は、小さな調整ストロークに亘ってしか調整できないが、調整スライダ13は、摺動ボタン9の繰り返しの作動により、摺動ボタン9の調整ストロークよりも相当に大きな調整ストロークに亘って調整できる。図10に示す装置1では、摺動ボタン9の意図しない調整が、非常に簡易で非常に信頼性の高い態様で防止される、というのは、摺動ボタン9がハウジング2から飛び出していないからである。
【0041】
本発明による装置として図1乃至図5を参照して述べたのは、髪切り装置であった。しかし、本発明による装置は、ハブラシ装置、髭剃り装置、携帯型口述機、キッチン用品、ラジオレコーダ等のような多くの代替的な種の装置により形成されてよい。
【0042】
図1乃至図5を参照して述べた装置では、調整スライダ13は、櫛装置6を調整するために使用される。しかし、この種の調整スライダは、代替的に、装置のポテンショメータを調整するために設けられてもよく、明らかなように、この種の調整スライダが本発明による装置内で実行できる他の機能は多くある。
【0043】
装置の第2部品に対して摺動ボタンの形態をとることは重要でなく、他の構造的な構成も同様に可能であり、ボタンヘッドの無い純粋なスライダに形態であってもよい。図1ないし図10を参照して説明した部品に関して、装置の第2部品は、各例では、調整スライダとの直接の協働及び調整のための簡易な1つのボタンである。しかし、これは必須でない、というのは、2つの押しボタンが設けられてよく、例えば、その1つが、調整スライダとの直接の協働及び一の方向の調整のために設けられ、他の1つが、調整スライダとの直接の協働及び逆方向の調整のために設けられてよい。
【0044】
本発明による装置では、装置の2つの所謂第2部品が、調整スライダを調整するために設けられることも可能であり、この場合、2つの第2部品は、2つの押しボタンにより形成され、それぞれは、係合部としてボタンスライダーを有し、ボタンスライダーは、その長手方向を横断する方向に延在する傾斜面を備え、当該傾斜面は、調整スライダの複数の被係合部と直接的な動作的接続をなすことができ、これにより、調整スライダを変位可能とし、この場合、第1調整方向の調整スライダの変位は、2つの押しボタンの1つにより実現でき、第1調整方向とは逆の第2調整方向での調整スライダの変位は、2つの押しボタンの他の1つにより実現できる。
【0045】
図1乃至図10を参照して上述した装置の部品において、係合部は、装置の所謂第2部品に設けられ、複数の被係合部は、調整スライダに設けられ、係合部は、各例では、装置の第2部品から突出する部位として形成され、被係合部は、調整スライダ内の凹部や穴として形成されている。しかし、代替的に、手により調整可能な装置の第2部品が、係合部として窪みや凹部を有し、第2部品により調整可能な調整スライダが、ピン状の延長部のような、複数の突出延長部を被係合部として有してもよい。
【0046】
図1乃至図10を参照して上述した装置の部品において、調整スライダは、各例では、直線で延在する第1の移動経路に沿って調整可能にガイドされている。しかし、これは必須でない、というのは、この種の調整スライダが適切に湾曲した形状に延在するとされた場合、曲線で延在する第1の移動経路に沿って調整可能にガイドされうるからである。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の第1実施例による装置の上方からの斜視図である。
【図2】第1の動作位置の図1に示す装置の詳細断面図である。
【図3】第2の動作位置での装置の図2と同様の詳細断面図である。
【図4】図2、3と同様、第3の動作位置での装置の図2と同様の詳細断面図である。
【図5】図2、3、4と同様、第4の動作位置での装置の図2と同様の詳細断面図である。
【図6】本発明の第2実施例による装置の本発明に重要な詳細を示す断面図である。
【図7】接続スライダの動作状態で、押しボタン型係合スライダを含む詳細を示す図6のVII-VII断面図である。
【図8】接続スライダの非動作状態で、図7と同様の詳細を示す図である。
【図9】装置の第2実施例の更なる詳細を示す図7のIX-IX断面図である。
【図10】本発明の第3実施例による装置の本発明に重要な詳細を示す断面図である。
Claims (8)
- 第1の移動経路に沿って変位可能にガイドされる少なくとも1つの調整スライダを有し、
第2経路に沿ってガイドされ、手で第2経路に沿って作動及び調整可能であり、前記調整スライダを調整する少なくとも1つの第2部品を有し、
前記第2部品は、前記調整スライダに向かって調整可能であり前記調整スライダに直接係合可能な係合部を有し、
前記調整スライダは、前記第2部品の前記係合部が直接係合可能な少なくとも1つの被係合部を有し、
前記第2部品が作動されないとき、前記第2部品の係合部及び前記少なくとも1つの被係合部が互いに非係合とされ、
前記第2部品が作動されるとき、該作動により前記調整スライダに向かって調整された前記第2部品の係合部が、前記調整スライダの被係合部に直接係合され、前記調整スライダは、前記調整スライダに向かって調整され前記調整スライダの被係合部に直接係合された第2部品の係合部により、前記第1の経路に沿って調整されることができる、装置。 - 前記調整スライダは、前記第1の移動経路の方向で互いに隣り合う位置に複数の被係合部を有し、
前記第2部品の係合部は、前記調整スライダのそれぞれの被係合部に直接係合することができる、請求項1記載の装置。 - 前記第2の移動経路の方向で前記第2部品の調整移動を制限する係止手段が設けられ、
前記第2部品の調整ストロークは、前記係止手段により前記調整スライダの調整ストロークの一部に制限され、前記調整スライダは、隣り合う前記調整スライダの被係合部に前記第2部品の係合部を順次に係合させ、前記第2部品を前記第2の移動経路の方向で多数回調整することで、その調整ストロークの全体に亘って調整されることができる、請求項2記載の装置。 - 前記第2部品に対して開始位置が定められており、
前記第2部品と協働して前記第2部品を前記開始位置の方向に付勢するスプリング手段が設けられる、請求項3記載の装置。 - 調整に対して前記調整スライダをロックする制御可能なロック手段が設けられ、該ロック手段は、前記第2部品の係合部及び前記調整スライダの被係合部が非係合の場合に前記調整スライダの調整を防止する、請求項1記載の装置。
- 前記ロック手段は、前記第2部品により制御されることができる、請求項4記載の装置。
- 前記ロック手段は、前記第2部品の係合部により制御されることができる、請求項5記載の装置。
- 前記第2部品は、前記第2の経路に沿って調整されることができる摺動型の摺動ボタンであり、
前記摺動ボタンの係合部は、前記第2の経路の横断方向に調整可能となるように前記摺動ボタン上に保持される押しボタン型の係合スライダにより形成される、請求項1記載の装置。
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