JPH09242723A - 段階的伸縮機構 - Google Patents

段階的伸縮機構

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JPH09242723A
JPH09242723A JP8048854A JP4885496A JPH09242723A JP H09242723 A JPH09242723 A JP H09242723A JP 8048854 A JP8048854 A JP 8048854A JP 4885496 A JP4885496 A JP 4885496A JP H09242723 A JPH09242723 A JP H09242723A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多段的な伸縮を押すだけのワンタッチ式操作で
可能とする伸縮機構の提供。 【解決手段】縮み動作は、外側スライダ1又は内側スラ
イダ2を伸び方向付勢手段5の付勢力に抗して押すこと
でなさせ、この縮み方向での両スライダの相対スライド
に際して係止爪3が係止凹部10に順次的に係入するこ
とで段階的な縮みを可能とする。一方、伸び動作は、最
短まで縮んだ状態でさらに何れかのスライダを押すこと
により、係入不能化用ガイド部11が機能して係止爪を
係入不能な状態とし、さらにこの状態を係止受け体8へ
の係止爪の係止により維持し、この間に伸び方向付勢手
段の付勢力により最長状態まで伸び方向のスライドを自
動的に行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば換気装置の
通気路を開閉するための機構や自動車の座席に設けられ
るヘッドレストの高さ調節のための機構などとして利用
可能な伸縮機構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば実公平6−12470号として、
換気装置の通気路開閉部材を作動させるために用いた出
没動作による伸縮機構が知られており、また実公昭63
−9762号として、伸縮機構としても利用可能なスラ
イド機構が知られている。実公平6−12470号にお
ける伸縮機構は押すだけのワンタッチ式操作で出没動を
行なわせることができ、操作性に優れている。しかしこ
の機構では多段的な伸縮構造、つまり長さを段階的に変
える構造とするのが困難であり、機能性に制限がある。
一方実公昭63−9762号におけるスライド機構は、
多段的な伸縮が可能であるが、伸び方向、縮み方向の何
れについても外部的に操作を加える必要があり、例えば
実公平6−12470号に開示されるような換気装置、
あるいは自動車のヘッドレストのように、押す操作は行
ない易くても引っ張る操作が困難である機器などに用い
るには操作性に難がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情を背景になされたもので、多段的な伸縮を押すだけ
のワンタッチ式操作で可能とする伸縮機構の提供を目的
としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による段階的伸縮
機構は、内側スライダ、この内側スライダの外周にスラ
イド可能に組み合わされる外側スライダ、これら内側ス
ライダ又は外側スライダの何れか一方に所定の間隔を空
けて長さ方向で配列して設けた複数の係止凹部、これら
係止凹部に係入可能な爪部を有する係止爪、この係止爪
を係入方向に付勢する係入付勢手段、上記係止爪に係止
凹部への係入を不能とする状態を与える係入不能状態付
与手段、この係入不能状態付与手段で与えられた係入不
能状態を維持する係入不能状態維持手段、及び内側スラ
イダと外側スライダに伸び方向スライドのための付勢力
を与える伸び方向付勢手段を備えており、内側スライダ
又は外側スライダが伸び方向付勢手段の付勢力に抗して
押されることで縮み方向のスライドをなし、これに際し
て係止爪が複数の係止凹部に、これらの上記配列方向で
順次係入して段階的に縮み、最短まで縮んだ状態でさら
に押されることにより、係入不能状態付与手段が係止爪
を係入不能状態とすると共に係入不能状態維持手段がこ
の状態を維持し、この間に伸び方向付勢手段の付勢力に
より、内側、外側両スライダが相対的に最長状態まで伸
び方向のスライドをなし、最長状態になると、係入不能
状態解除手段により、係止爪の係入不能状態を解除する
構造を基本としている。
【0005】そして上記のような基本構造に加えて、一
つの形態では、係止爪は、内側スライダ又は外側スライ
ダに回動可能に組み付けられており、この係止爪が係入
付勢手段の付勢力を受けて回動することで、その爪部を
上記係止凹部に係入させ、この状態で伸び方向付勢手段
の付勢力を受けて係止爪が内側スライダを外側スライダ
に対し押し付けることで内側スライダと外側スライダ
に、伸び方向付勢手段の付勢力に抗した固定状態を与え
るようにされ、係入不能状態付与手段は、内側スライダ
又は外側スライダに係止凹部の配列延長位置で設けた係
入不能化用ガイド部として形成され、最短まで縮んだ状
態で内側スライダ又は外側スライダがさらに押された際
に、この係入不能化用ガイド部に係止爪が押接すること
で生じる分力により係止爪を非係入方向へ所定の状態ま
で回動させるようにされ、係入不能状態維持手段は、内
側スライダ又は外側スライダに設けた係止受け部と係止
爪に設けた係止部との組み合わせで形成され、上記係入
不能化用ガイド部による係止爪の所定状態までの回動に
より係止部が係止受け部に係止することで係止爪を係入
不能状態とするようにされ、係入不能状態解除手段は、
伸び方向付勢手段の付勢力により最長状態になった際に
係止爪に押接手段を押接させることで係止爪を係入方向
へ回動させて上記固定状態を解除するようにされてい
る。
【0006】また他の形態では、係止爪は、内側、外側
両スライダのスライド方向と交差する方向にスライド可
能にして外側スライダに組み付けられ、係入付勢手段の
付勢力を受けて係入方向へスライドしてその爪部を内側
スライダの係止凹部に係入させることで、内側スライダ
と外側スライダに、伸び方向付勢手段の付勢力に抗した
固定状態を与えるようにされ、係入不能状態付与手段
は、内側スライダに係止凹部の配列延長位置で設けた係
入不能化用ガイド部として形成され、最短まで縮んだ状
態で内側スライダ又は外側スライダがさらに押された際
に、この係入不能化用ガイド部に係止爪が押接すること
で生じる分力により係止爪を非係入方向へ所定の状態ま
でスライドさせるようにされ、係入不能状態維持手段
は、外側スライダに設けた係止受け部と係止爪に設けた
係止部との組み合わせで形成され、上記係入不能化用ガ
イド部による係止爪の所定状態までのスライドにより係
止部が係止受け部に係止することで係止爪を係入不能状
態とするようにされ、係入不能状態解除手段は、伸び方
向付勢手段の付勢力により最長状態になった際に係止爪
に押接手段を押接させることで、係止爪を係入方向へス
ライドさせて上記固定状態を解除するようにされてい
る。
【0007】これらの本発明による段階的伸縮機構は、
何れか一方のスライダを押すだけのワンタッチ式操作で
伸縮動作をなさせることができ、押す操作は行ない易く
ても引っ張る操作が困難である装置などの機構要素とし
て優れた適性がある。
【0008】
【実施の形態】本発明の第1の実施形態によると段階的
伸縮機構は、図1〜図4に示すように、外側スライダ
1、内側スライダ2、係止爪3、係入付勢手段4、及び
伸び方向付勢手段5を主な要素とする。
【0009】外側スライダ1は、図の例のように一端を
封鎖した角筒状に形成するか、あるいは円筒状に形成す
る。そして、その内側面に、係止爪3を後述のような組
み付け状態で収納するための係止爪組込み部7を凹設す
る。またその係止爪組込み部7の内側面に係入不能状態
維持手段の係止受け部として係止受け体8を設ける。こ
の係止受け体8は、図5に拡大して示すようにクリップ
状の構造とする。
【0010】内側スライダ2は、外側スライダ1の内部
空隙内で摺動的にスライド可能な外部形状を与えて形成
する。この内側スライダ2には、その一側面に、係止凹
部形成用溝9を凹設し、この係止凹部形成用溝9の底に
楔形状の係止凹部10(10a〜10c)を意図する伸
縮段階数に応じた数だけ所定の間隔を空けて長さ方向で
配列して設け、またこの配列の延長上、より具体的には
係止凹部形成用溝9の端にある係止凹部10cの端縁に
連続する位置に、上記延長方向で登り傾斜となる傾斜面
にして係入不能化用ガイド部11を設ける。また内側ス
ライダ2の先端部には、係止凹部10の楔形状と対応す
る傾斜の傾斜端面2fを設ける。
【0011】係止爪3は、先端に爪部12を設けると共
に、この爪部12に近接させて、図4及び図5に見られ
るような段構造にした係止部14を設けた構造とし、そ
の基端部に挿通する回動軸15を介して外側スライダ1
の係止爪組込み部7に回動可能に組み込む。
【0012】係入付勢手段4は、図の例のようにねじり
コイルばね4s(図4)で形成するか、あるいは引っ張
りコイルばねなどで形成し、係止爪3に、その爪部12
が係止凹部10に係入する方向の回動付勢力を与えるよ
うにして組み込む。
【0013】伸び方向付勢手段5は、係入不能状態解除
手段の押接手段である押接体16を一端に接続した圧縮
コイルばね17の他端を外側スライダ1の封鎖側端で支
持した構造とし、外側スライダ1に対し内側スライダ2
を後述の伸縮動作における伸び方向にスライドさせる付
勢力を与えるように形成する。
【0014】この実施形態による段階的伸縮機構の伸縮
動作は以下のようにしてなされる。先ず全体的な動作と
して、外側スライダ1と内側スライダ2が前進スライド
(外側スライダ1については図2中の矢印X、内側スラ
イダ2について図2中の矢印Y)又は後退スライド(外
側スライダ1については図2中の矢印V、内側スライダ
2について図2中の矢印W)を相対的になすことにより
伸縮動作がなされ、前進スライドで縮み、後退スライド
で伸びる。
【0015】次に具体的動作であるが、図2及び図6の
(a)の状態が最長に伸びた状態であり、この状態で
は、係入方向への係入付勢手段4による付勢が後述のよ
うに係入不能状態維持手段で規制される状態を、押接体
16の押接により係止爪3を係入方向へ回動させること
で解除している。そして係止爪3は、その爪部12を内
側スライダ2の先端の傾斜端面2fと押接体16の上面
で形成される凹部に係入させている。この状態で圧縮コ
イルばね17の付勢力が働くと係止爪3は図2や図6の
(a)において上方に回動しようとする付勢力を受け、
この付勢力により内側スライダ2を外側スライダ1の内
側面に押し付ける。つまり係止爪3が上方に回動しよう
とすると、係止爪3の先端が円弧の回動軌跡を持つこと
から、内側スライダ2を図2中の矢印Zの如く押して外
側スライダ1の内側面に押し付ける。この結果、内側ス
ライダ2と外側スライダ1は、圧縮コイルばね17の付
勢力に抗して互いに固定状態となる。
【0016】この状態から外側スライダ1又は内側スラ
イダ2を前進スライド方向に押すと、係止爪3の爪部1
2の先端が外側スライダ1の係止凹部形成用溝9の底に
押接した状態(図3に二点鎖線で示すのと同様の状態)
で両スライダが相対的に前進し(図6の(b))、係止
爪3の爪部12が最初の係止凹部10aに至ると係入付
勢手段4の回動付勢力により、この係止凹部10aに係
入する。係止爪3の爪部12が係止凹部10(10a〜
10c)の何れかに係入した状態では、図2及び図6の
(a)に関して上述したのと同様に、係止爪3が内側ス
ライダ2を外側スライダ1の内側面に押し付け、これに
より、内側スライダ2と外側スライダ1に、圧縮コイル
ばね17の付勢力に抗した固定状態が得られる。すなわ
ち圧縮コイルばね17の付勢力に抗して伸び方向スライ
ドが規制され、一定の長さを保つ(図6の(c))。
【0017】この状態で外側スライダ1又は内側スライ
ダ2を前進スライド方向に押せば、爪部12の外側面が
係止凹部10aの内側面に押接することで生じる押接力
の分力により係止爪3が非係入方向へ回動し、その爪部
12が図3に二点鎖線で示すように係止凹部10aから
外れ、これと共に係止爪3がその爪部12を隣の係止凹
部10bに係入させ、これに応じた長さが得られる。
【0018】このようにして順次段階的に縮み、前進ス
ライド側の端にある係止凹部10cに係止爪3の爪部1
2が係入している状態、つまり最短に縮んだ状態で外側
スライダ1又は内側スライダ2を前進スライド方向に押
すと、係止凹部10の端縁に連続している係入不能化用
ガイド部11に係止爪3が押接し(図3及び図6の
(d))、これにより生じる押接力の分力により係止爪
3が非係入方向へ大きく回動する。そしてこの回動によ
り、係止爪3の係止部14が係止受け体8に係止する
(図3に一点鎖線で示す)。この状態では圧縮コイルば
ね17の付勢力を規制する要素がなくなり、両スライダ
1、2は圧縮コイルばね17の付勢力で自動的に後退ス
ライドし、図6の(a)に示す最長に伸びきった状態に
戻る。
【0019】最長状態まで伸びきると、押接体16が圧
縮コイルばね17の付勢力を受けつつ係止爪3に押接
し、これにより係止爪3は係入方向へ回動する。そして
この回動により、係止爪3の係止部14が係止受け体8
から外れ、この結果、係止爪3は、係入付勢手段4によ
る付勢力で係入方向へ回動することが可能となる。
【0020】本発明の第2の実施形態による段階的伸縮
機構は、図7〜図11に示すようになる。この実施形態
では外側スライダ21に係止凹部22(22a〜22
c)を設ける。一方、内側スライダ23には係止爪組込
み部24を設け、係止爪25を組み込む。係止爪25
は、第1の実施形態と同様に、先端部に爪部26を有
し、その基端部に挿通させた回動軸26を支点に回動す
る構造とし、係入付勢手段27として用いるねじりコイ
ルばね27s(図10及び図11)でその爪部12が係
止凹部22に係入する方向の回動付勢力を与えるように
する。
【0021】また係止爪組込み部24の内側面に係入不
能状態維持手段の係止受け部として係止受け突起28を
左右両側で設ける(図11)。この係止受け突起28
は、図の例のように板ばね状のばね部28sで支持さ
せ、係止爪25の回動方向と交差する方向に弾性的に出
没動可能な構造とするか、あるいは固定的な構造とす
る。これに対応させて、係止爪25には、係止受け突起
28と協働して係入不能状態維持手段をなす係止部29
を左右両側で突設させる(図11)。
【0022】第2の実施形態による段階的伸縮機構の伸
縮動作は、基本的には第1の実施形態による段階的伸縮
機構のそれと同じである。具体的には、図7の(a)に
示す最長に伸びた状態にあっては、係止爪25は外側ス
ライダ21における端の係止凹部22aに係入してい
る。この係入により内側スライダ23と外側スライダ2
1に伸び方向付勢手段30の圧縮コイルばね31の付勢
力に抗した固定状態を保つことは第1の実施形態に関し
て説明したのと同様である。
【0023】この状態から外側スライダ21又は内側ス
ライダ23を前進スライド方向に押すと、第1の実施形
態の場合と同様にして係止爪25がその爪部26を係止
凹部22b、22cに順次係入させて縮み、またその縮
み状態での長さを保つ。
【0024】このようにして順次段階的に縮み、前進ス
ライド側の端にある係止凹部22cに係止爪25の爪部
26が係入して最短に縮んだ状態(図7(b))で、さ
らに外側スライダ21又は内側スライダ23を前進スラ
イド方向に押すと、係止凹部22cの端縁に連続してい
る係入不能化用ガイド部32に係止爪25が押接し(図
7の(b)及び図10)、これにより生じる押接力の分
力により係止爪25が非係入方向へ大きく回動する(図
7の(c))。この回動は、係止爪25の係止部29が
係止受け突起28をこれに没動させつつ乗り越える角度
までなされ、乗り越えた後には係入付勢手段27による
回動付勢を規制する状態で係止受け突起28に係止する
(図10に一点鎖線で示す)。この状態では伸び方向付
勢手段27の付勢力を規制する要素がなくなり、両スラ
イダ21、23は伸び方向付勢手段27の付勢力で自動
的に後退スライドし、図7の(a)に示す最長に伸びき
った状態に戻る。
【0025】最長状態まで伸びきると、外側スライダ2
1に、その端の係止凹部22aと連続する状態で押接手
段として設けてある押接段部33に圧縮コイルばね31
の付勢力を受けつつ係止爪25が押接し、これにより係
止爪25は係入方向へ回動する。そしてこの回動によ
り、係止爪25の係止部29が係止受け突起28から外
れ(図10)、この結果、係止爪25は、係入付勢手段
27による付勢力で係入方向へ回動することが可能とな
る。
【0026】本発明の第3の実施形態によると、段階的
伸縮機構は、図12に示すように、外側スライダ41と
内側スライダ42の相対スライド方向と直角に交差する
方向(矢印Sa及びSb方向)にスライド可能とし、こ
のスライド動で内側スライダ42の係止凹部43(43
a〜43c)に対する係脱を行なうようにした係止爪4
4を有する。この係止爪44は、図13及び図14に拡
大して示すように、基端側から順に、係止部45、ばね
受け孔46、爪部47、及び押接受け面48を有した構
造とし、全体を平たい直方体状に形成する。
【0027】この係止爪44は、外側スライダ41に設
けた係止爪組込み部49に組み込む。そしてこの係止爪
組込み部49に係止爪44の係止部45と対になって係
入不能状態維持手段となる係止受け体50を設ける。こ
の係止受け体50は、第1の実施形態におけるのと同様
にクリップ式とする。
【0028】第3の実施形態による段階的伸縮機構の伸
縮動作は、係止爪44の動作を除いて、全体的な伸縮動
作については第1や第2の実施形態による段階的伸縮機
構のそれと同じである。係止爪44の係止凹部43に対
する係脱のための動作は、上記のように矢印Sa及びS
bの如きスライド動であり、このスライド動は、ばね受
け孔46を介して係入方向(矢印Sa方向)に係止爪4
4を付勢させる係入付勢手段51、具体的には板ばね5
1の付勢力と、外側スライダ41又は内側スライダ42
を前進スライド方向に押した際に、爪部47の外側面が
係止凹部43の内側面に押接することで生じる押接力の
分力とにより生じる。
【0029】また係止爪44に係入不能状態を与えるの
は、第1の実施形態と同様にして内側スライダ42に設
けてある係入不能化用ガイド部52である。すなわち最
短に縮んだ状態でさらに外側スライダ41又は内側スラ
イダ42を前進スライド方向に押すと、係止爪44の爪
部47が係入不能化用ガイド部52に押接し、これに伴
って係止爪44はその爪部47の先端が内側スライダ4
2の外面から外れる位置まで非係入方向(矢印Sb方
向)にスライドする。そして、この非係入方向へスライ
ドした状態は、係止部45を係止受け体50に嵌合させ
ることで維持され、この間に、伸び方向付勢手段53に
おける圧縮コイルばね54の付勢力で内側スライダ42
が自動的に後退スライドし、最長に伸びきった状態(図
12の状態)に戻る。
【0030】この状態に戻る際に、伸び方向付勢手段5
3の先端に設け、内側スライダ42と同調的に動くよう
にした押接手段である押接体55の押接面55fが係止
爪44の押接受け面48に押接し、これで生じる押接力
の分力により、係止爪44が係入方向(矢印Sa方向)
にスライドし、その係止部45が係止受け体50から外
れる。この結果、係止爪44は、係入付勢手段51によ
る付勢力で係入方向へスライドすることが可能となる。
【0031】以上の実施形態による段階的伸縮機構を利
用する実施形態について説明する。一つの実施形態は換
気装置に利用する形態である。この実施形態による換気
装置は、図15に示すように、通気路部材61、開度調
節部材62、及び上記実施形態による段階的伸縮機構で
形成した作動手段63を主な要素とする。
【0032】通気路部材61は、その内部が通気路とな
る短円筒状に形成し、先端部には装飾的曲折を施した額
縁64を設ける。一方、開度調節部材62は、側面に通
気開口65を複数形成した筒部66、装飾用のフェイス
部63、及びフェイス部63の中心から突設させた接続
部68を備えた構造とする。そして通気路部材61に対
し開度調節部材62を摺接的に嵌合させ、この両部材を
作動手段63で連結する。
【0033】この換気装置は、開度調節部材62を矢印
Xの如く押すと、作動手段63が上述したようにして段
階的伸縮を行ない、これに伴って開度調節部材62の通
気開口65が通気路部材61により塞がれ、あるいはそ
の塞がれ状態が解除し、これに応じて通気路部材61に
おける通気路の開度の調節がなされる。
【0034】次に自動車用のヘッドレストに利用する実
施形態について説明する。この場合には図16に示すよ
うに、シートの背もたれ70に上記実施形態による段階
的伸縮機構を用いた作動手段71を2個一組にして組み
込み、これにヘッドレスト72を保持させる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明による段階的
伸縮機構は、多段的な伸縮を押すだけのワンタッチ式操
作で行なうことができ、押す操作は行ない易くても引っ
張る操作が困難である装置などの機構要素の機能性向上
に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態による段階的伸縮機構の全体斜
視図。
【図2】図1中のSA−SA線に沿う断面図。
【図3】図2に対応する部分拡大断面図。
【図4】図2中の矢印DA方向から見た係止爪組込み部
の拡大図。
【図5】係止爪が係止受け体に係止する状態の説明図。
【図6】第1の実施形態による段階的伸縮機構の動作説
明図。
【図7】第2の実施形態による段階的伸縮機構の動作説
を併せて示す図2相当の断面図。
【図8】図7の(a)中のSB−SB線に沿う断面図。
【図9】外側スライダの図8相当の断面図。
【図10】図7の(a)に対応する部分拡大断面図。
【図11】図10中のSC−SC線に沿う部分拡大断面
図。
【図12】第3の実施形態による段階的伸縮機構の図2
相当の断面図。
【図13】係止爪と押接体の関係を示す拡大図。
【図14】図13中の矢印DB方向から見た係止爪の平
面図。
【図15】本発明による段階的伸縮機構を利用した換気
装置の断面図。
【図16】本発明による段階的伸縮機構を利用したヘッ
ドレストの斜視図。
【符号の説明】
1,21,41 外側スライダ 2,23,42 内側スライダ 3,25,44 係止爪 4,27,51 係入付勢手段 5,30,53 伸び方向付勢手段 8 係止受け体(係止受け部) 10,22,43 係止凹部 11,32,52 係入不能化用ガイド部 12,26,47 爪部 14,29,45 係止部 28 係止受け突起(係止受け部) 50 係止受け体(係止受け部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側スライダ、この内側スライダの外周
    にスライド可能に組み合わされる外側スライダ、これら
    内側スライダ又は外側スライダの何れか一方に所定の間
    隔を空けて長さ方向で配列して設けた複数の係止凹部、
    これら係止凹部に係入可能な爪部を有する係止爪、この
    係止爪を係入方向に付勢する係入付勢手段、上記係止爪
    に係止凹部への係入を不能とする状態を与える係入不能
    状態付与手段、この係入不能状態付与手段で与えられた
    係入不能状態を維持する係入不能状態維持手段、及び内
    側スライダと外側スライダに伸び方向スライドのための
    付勢力を与える伸び方向付勢手段を備えており、内側ス
    ライダ又は外側スライダが伸び方向付勢手段の付勢力に
    抗して押されることで縮み方向のスライドをなし、これ
    に際して係止爪が複数の係止凹部に、これらの上記配列
    方向で順次係入して段階的に縮み、最短まで縮んだ状態
    でさらに押されることにより、係入不能状態付与手段が
    係止爪を係入不能状態とすると共に係入不能状態維持手
    段がこの状態を維持し、この間に伸び方向付勢手段の付
    勢力により、内側、外側両スライダが相対的に最長状態
    まで伸び方向のスライドをなし、最長状態になると、係
    入不能状態解除手段により、係止爪の係入不能状態が解
    除されるようになっている段階的伸縮機構であって、係
    止爪は、内側スライダ又は外側スライダに回動可能に組
    み付けられており、この係止爪が係入付勢手段の付勢力
    を受けて回動することでその爪部を上記係止凹部に係入
    させ、この状態で伸び方向付勢手段の付勢力を受けて係
    止爪が内側スライダを外側スライダに対し押し付けるこ
    とで、内側スライダと外側スライダに、伸び方向付勢手
    段の付勢力に抗した固定状態を与えるようにされ、係入
    不能状態付与手段は、内側スライダ又は外側スライダに
    係止凹部の配列延長位置で設けた係入不能化用ガイド部
    として形成され、最短まで縮んだ状態で内側スライダ又
    は外側スライダがさらに押された際に、この係入不能化
    用ガイド部に係止爪が押接することで生じる分力により
    係止爪を非係入方向へ所定の状態まで回動させるように
    され、係入不能状態維持手段は、内側スライダ又は外側
    スライダに設けた係止受け部と係止爪に設けた係止部と
    の組み合わせで形成され、上記係入不能化用ガイド部に
    よる係止爪の所定状態までの回動により係止部が係止受
    け部に係止することで係止爪を係入不能状態とするよう
    にされ、係入不能状態解除手段は、伸び方向付勢手段の
    付勢力により最長状態になった際に係止爪に押接手段を
    押接させることで、係止爪を係入方向へ回動させて上記
    固定状態を解除するようにされてなる段階的伸縮機構。
  2. 【請求項2】 内側スライダ、この内側スライダの外周
    にスライド可能に組み合わされる外側スライダ、上記内
    側スライダに所定の間隔を空けて長さ方向で配列して設
    けた複数の係止凹部、これら係止凹部に係入可能な爪部
    を有する係止爪、この係止爪を係入方向に付勢する係入
    付勢手段、上記係止爪に係止凹部への係入を不能とする
    状態を与える係入不能状態付与手段、この係入不能状態
    付与手段で与えられた係入不能状態を維持する係入不能
    状態維持手段、及び内側スライダと外側スライダに伸び
    方向スライドのための付勢力を与える伸び方向付勢手段
    を備えており、内側スライダ又は外側スライダが伸び方
    向付勢手段の付勢力に抗して押されることで縮み方向の
    スライドをなし、これに際して係止爪が複数の係止凹部
    に、これらの上記配列方向で順次係入して段階的に縮
    み、最短まで縮んだ状態でさらに押されることにより、
    係入不能状態付与手段が係止爪を係入不能状態とすると
    共に係入不能状態維持手段がこの状態を維持し、この間
    に伸び方向付勢手段の付勢力により、内側、外側両スラ
    イダが相対的に最長状態まで伸び方向のスライドをな
    し、最長状態になると、係入不能状態解除手段により係
    止爪の係入不能状態が解除されるようになっている段階
    的伸縮機構であって、係止爪は、内側、外側両スライダ
    のスライド方向と交差する方向にスライド可能にして外
    側スライダに組み付けられ、係入付勢手段の付勢力を受
    けて係入方向へスライドしてその爪部を内側スライダの
    係止凹部に係入させることで、内側スライダと外側スラ
    イダに、伸び方向付勢手段の付勢力に抗した固定状態を
    与えるようにされ、係入不能状態付与手段は、内側スラ
    イダに係止凹部の配列延長位置で設けた係入不能化用ガ
    イド部として形成され、最短まで縮んだ状態で内側スラ
    イダ又は外側スライダがさらに押された際に、この係入
    不能化用ガイド部に係止爪が押接することで生じる分力
    により係止爪を非係入方向へ所定の状態までスライドさ
    せるようにされ、係入不能状態維持手段は、外側スライ
    ダに設けた係止受け部と係止爪に設けた係止部との組み
    合わせで形成され、上記係入不能化用ガイド部による係
    止爪の所定状態までのスライドにより係止部が係止受け
    部に係止することで係止爪を係入不能状態とするように
    され、係入不能状態解除手段は、伸び方向付勢手段の付
    勢力により最長状態になった際に係止爪に押接手段を押
    接させることで、係止爪を係入方向へスライドさせて上
    記固定状態を解除するようにされてなる段階的伸縮機
    構。
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