JP2013148031A - 水流発電設備 - Google Patents

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Kiyoto Owaki
清人 大脇
Keiji Shimoyama
敬次 下山
Yasuaki Shiokawa
泰昭 塩川
Hideki Kawamoto
英樹 川本
Seiji Kobayashi
聖治 小林
Keita Murakami
慶太 村上
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Abstract

【課題】 係合部が被係合部に係合するロック状態を確実に維持することができ、水流発電装置に働く浮力等の力が、係合部を被係合部に係合させる係合方向に常に働くようにして、ロック状態が解除されないようにすること。
【解決手段】 フロート部16を有する水流発電装置12の第1取付部18を、水底13に設置された支持構造物14の第2取付部17に対して着脱自在に取り付けることができ、第1取付部18を第2取付部17に装着したときに、第1取付部18に設けられている係合部材24がロックバネ23の付勢力によって、係合部24aを第2取付部17に設けられている被係合部25に係合する係合方向26に移動させてロック状態にすることができ、係合部24aが被係合部25に係合しているロック状態で、水流発電装置12に働く浮力に基づく力31によって、係合部24aを係合方向26に向かわせる構成。
【選択図】 図6

Description

本発明は、潮流、海流、河川流などの水流エネルギーを利用して発電する水流発電設備に関する。
近年のエネルギー問題や環境問題に鑑みて、石油等の化石エネルギー源に代替し得るクリーンな自然エネルギーを利用する種々の研究がなされている。例えば、自然エネルギーによる発電として、ダムで堰き止めた水の落下エネルギーを利用する水力発電が実施されている。しかし、水力発電を行うには水位差を保つダムを建設する必要があり、多額の建設費が必要となるとともに環境への負荷も大きい。一方、近年、海や河川には大きな水流(潮流、海流、河川流)を生じる場所があることが着目されており、その水流エネルギーを利用して発電を行う海底設置型の水流発電設備が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この水流発電設備の一例として、図15(a)、(b)、(c)に示すものがある。図15(a)は、水流発電設備1の水流発電装置2を海底に設置されている支持構造物3に取り付ける前の状態を示している。図15(b)は、水流発電装置2の第1取付部4を、支持構造物3の第2取付部5に装着した状態を示している。図15(c)は、水流発電装置2の第1取付部4を、支持構造物3の第2取付部5にクランプした状態を示している。
この水流発電設備1によると、図15(b)に示すように、水流発電装置2の第1取付部4を、支持構造物3の第2取付部5に装着した状態で、図15(c)に示すように、クランプ部材6をクランプ位置に移動させることによって、水流発電装置2を支持構造物3に固定して取り付けることができる。
この図15(c)に示すクランプ状態では、断面コ字形状のクランプ部材6に形成されている2つの挟持部6aと6aの間に、第1及び第2取付部4、5に形成されている第1及び第2凸部4a、5aを挟み込む状態となっている。
また、図15(c)に示すクランプ状態から、図15(b)に示すアンクランプ状態にするときは、クランプ位置にあるクランプ部材6を、アンクランプ位置に移動させればよい。
特表2010−525237号公報
しかし、図15(a)、(b)、(c)に示す従来の水流発電設備1では、クランプ部材6をクランプ位置とアンクランプ位置との間を往復移動させための動力装置(図示せず)が必要であり、当該動力装置の費用が掛かる。そして、当該動力装置の保守及び点検の手間と費用も掛かる。そして、動力装置を使用しているので、例えば当該動力装置の故障によって、クランプ部材6をクランプ位置に移動させてクランプ状態にすることができないことがある。また、クランプ位置にあるクランプ部材6が、動作不良等の原因によってアンクランプ位置側に移動して、クランプ状態が解除されてしまうことがある。
更に、図15(c)に示すクランプ状態で、例えば水流発電装置2に働く浮力や、水流を含む海洋環境の悪条件によって、水流発電装置2の第1取付部4を、支持構造物3の第2取付部5から引き離す方向の力が働くと、その力によって、クランプ状態が解除されて、水流発電装置2が漂流する可能性がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、水流発電装置と水底に設置された支持構造物とを簡易な構成で、確実にロックすることのできる水流発電設備を提供することを目的としている。
本発明に係る水流発電設備は、フロート部を有する水流発電装置に設けられた第1取付部と、水底に設置された支持構造物に設けられ、前記第1取付部を着脱可能な第2取付部と、前記第1取付部又は前記第2取付部に設けられている係合部と、前記第2取付部又は前記第1取付部に設けられている被係合部と、前記係合部を前記被係合部に係合させる方向に付勢する付勢部とを備え、
前記係合部は、前記フロート部の浮力によって、前記被係合部に係合され、前記水流発電装置を前記支持構造物に対してロックする。
この構成により、水流発電装置に働く浮力によって係合部には上向きの力が作用するので、水流発電装置と支持構造物との固定状態を維持することができ、不用意にロックが外れることがない。また、付勢部を備えているので係合部を動作させるための動力装置を必要とせず、簡易な構成で水流発電装置を支持構造物に固定することができる。
この発明に係る水流発電装置の取付け構造及び水流発電設備によると、水流発電装置と水底に設置された支持構造物とを簡易な構成で、確実にロックすることのできる水流発電設備を提供できる。
この発明の第1実施形態に係る水流発電設備を示す側面図である。 図1に示す水流発電設備の水流発電装置を、支持構造物に取り付ける前の状態を示す側面図である。 (a)は、図2に示す水流発電装置の第1取付部を、支持構造物の第2取付部に取り付ける前の状態を示す部分拡大側面図、(b)は、図3(a)のA−A断面図である。 図3(a)に示す水流発電装置の第1取付部が、支持構造物の第2取付部に取り付けられている状態を示す部分拡大側面図である。 図4に示す水流発電装置の第1取付部を、支持構造物の第2取付部から取り外した状態を示す部分拡大側面図である。 図4に示す水流発電設備が備えるロック機構を示すB部分の拡大断面図である。 図6に示すロック機構のC−C断面図である。 図6に示すロック機構のD−D断面図である。 (a)は、図3(a)に示す第1取付部の部分断面側面図、(b)は、図9(a)に示す第1取付部のE−E断面図である。 (a)は、この発明の第2実施形態に係る水流発電設備が備える水流発電装置の第1取付部を、支持構造物の第2取付部に取り付ける前の状態を示す部分拡大側面図、(b)は、図10(a)のF−F断面図である。 図10(a)に示す水流発電装置の第1取付部が、支持構造物の第2取付部に取り付けられている状態を示す部分拡大側面図である。 図11に示す水流発電装置の第1取付部を、支持構造物の第2取付部から取り外した状態を示す部分拡大側面図である。 図11に示す水流発電設備が備えるロック機構を示すG部分の拡大断面図である。 (a)は、図10(a)に示す第1取付部の部分断面側面図、(b)は、図14(a)に示す第1取付部のH−H断面図、(c)は、図14(a)に示す第1取付部のI−I断面図である。 従来の水流発電設備を示す図であり、(a)は、水流発電装置を海底に設置されている支持構造物に取り付ける前の状態を示す部分断面図、(b)は、水流発電装置の第1取付部を、支持構造物の第2取付部に装着した状態を示す部分断面図、(c)は、水流発電装置の第1取付部を、支持構造物の第2取付部にクランプした状態を示す部分断面図である。
[第1実施形態]
以下、第1実施形態に係る水流発電設備について、図1〜図9を参照して説明する。この水流発電設備11は、図1に示すように、水流発電装置12と、水底13に設置される支持構造物14とを備えている。水流発電設備11は、例えば海や河川の海底や水底(以下、「水底」と言う。)に設置され、潮流、海流、河川流等の水流エネルギーを利用して発電することができる。
図1に示す水流発電装置12は、潮流、海流又は河川流などの水流が回転翼15に当たることで、この水流発電装置12内に設けられている発電機(図示せず)のロータが回転して発電するものである。この水流発電装置12内には、フロート部16が設けられ、フロート部16による浮力が水流発電装置12の重量よりも大きくなるように設定されている。
この水流発電設備11は、図1に示すように、水底13に設置されている支持構造物14の第2取付部17に対して水流発電装置12の第1取付部18を着脱自在に取り付けることができるものである。
図2は、図1に示す水流発電装置12を、支持構造物14に取り付ける前の状態を示している。図3(a)は、図2に示す第1取付部18を第2取付部17に取り付ける前の状態を示す拡大図である。図4は、図3(a)に示す第1取付部18が、第2取付部17に取り付けられている状態を示す拡大図である。この状態で、取付け構造19のロック機構20によって、第1取付部18が第2取付部17にロックされた状態で取り付けられ、水流発電装置12に浮力等の外力が掛っても、水流発電装置12が支持構造物14から外れないようになっている。図5は、図4に示す水流発電装置12の第1取付部18を、支持構造物14の第2取付部17から取り外した状態を示す拡大図である。
次に、水流発電装置の取付け構造19について説明する。この取付け構造19は、図1及び図2に示す第1取付部18と、この第1取付部18が着脱自在に取り付けられる第2取付部17とを備えている。
第1取付部18は、図3(a)に示すように、円筒状に形成された部材であり、その上端部が、水流発電装置12のケーシング12aの下面に結合している。そして、第1取付部18の下端部は、開口しており、第2取付部17の上端部の装着部21が装着される装着口22として形成されている。
第2取付部17は、図3(a)に示すように、円筒状に形成された部材であり、その上端部が、先細りの装着部21として形成されている。この装着部21は、第1取付部18の下端に形成されている装着口22内に装着できる大きさ及び形状に形成されている。そして、この第2取付部17は、鉛直方向に配置され、その下端部が水底13に設置されている支持構造物14の基台14aの中央部に結合している。
そして、図3(a)に示すように、第1取付部18の装着口22を形成する下端部の外面には、1又は2以上の例えば2つのロック機構20が、互いに対向する位置に設けられている。この2つのロック機構20は、互いに同等のものであるので、同一の図面符号で示し、図3(a)の一方のロック機構20を説明し、他方のロック機構20の説明を省略する。
このロック機構20は、図3〜図9に示すように、水流発電装置12の第1取付部18を、水底13に設置されている支持構造物14の第2取付部17に対して着脱自在にロックした状態で取り付けることができるものである。そして、ロック機構20は、図4及び図6に示すように、第1取付部18を第2取付部17に対して所定の取付け位置に装着したときに、ロックバネ23の付勢力によって、第1取付部18に設けられている係合部材24の係合部24aを、第2取付部17に設けられている被係合部25に係合する係合方向26に移動させてロック状態にすることができるようになっている。
つまり、図6に示すように、係合部材24は、略L字形状の部材であり、かつ、その屈曲部に設けられているヒンジの支持軸27を中心として、この係合部材24の一端部に形成されている係合部24aが、係合方向26及び被係合方向26に移動できるように回動自在に軸受部28に支持されている。そして、この軸受部28は、収容箱29内に設けられている。この収容箱29は、第1取付部18の外面に設けられている。
ロックバネ23は、付勢部に相当し、例えば引っ張りコイルバネである。このロックバネ23は、その上端部が収容箱29内に設けられている仕切り壁30に取り付けられ、その下端部が係合部材24の他端側部24bに取り付けられている。
被係合部25は、図6及び図3(b)に示すように、凸部として形成され、第2取付部17の装着部21の外周面に例えば2つ設けられている。
更に、このロック機構20は、図6に示すように、係合部24aが被係合部25に係合しているロック状態で、水流発電装置12に働く浮力31等に基づく力によって、係合部24aを被係合部25に係合させる係合方向26に向かわせる構成となっている。
つまり、図6に示すように、係合部材24を回動自在に支持する支持軸27の中心線が、第2取付部17を基準にして、係合部24aが被係合部25に係合している部分よりも外側に配置した構成としてある。
このロック機構20によると、水流発電装置12に働く浮力に基づく力31が、第1取付部18を第2取付部17から引き離す上方向に掛る状態では、その上方向の力は、係合部24aを被係合部25に係合させる係合方向26に向かわせるように、係合部材24を、支持軸27を中心にして時計方向に回動させる力として働く。よって、水流発電装置12に働く浮力に基づく力31を、ロック状態を維持するための力として利用することができる。
また、この水力発電設備には、図1及び図2に示す荷重付与機構32と、図6に示すロック解除機構33が設けられている。
荷重付与機構32は、水流発電装置12に対して重力方向に向かわせる荷重を付与する複数の例えば3つの巻上げ機34を有するものである。この3つの巻上げ機34は、図2に示すように、第1取付部18の外面に、その周方向に互いに一定の間隔で取り付けられている。そして、それぞれの巻上げ機34から繰り出されているワイヤ等の線状体35の先端部が、基台14aに設けられている3つの各取付具36に係合されている。この線状体35の途中の部分は、第1取付部18に設けられている滑車37に掛けられている。
この荷重付与機構32によると、巻上げ機34を、その線状体35を巻き取る方向に作動させると、水流発電装置12に対して支持構造物14に近づける重力方向の荷重を付与することができる。これによって、水流発電装置12に働く浮力に基づき、係合部24aを被係合部25に係合させる係合方向26に向かわせる力を低減することができる。
そして、巻上げ機34を、その線状体35を繰出す方向に作動させると、水流発電装置12を、フロート部16の浮力によって浮上する方向に移動させることができる。
ロック解除機構33は、図6に示すように、第1取付部18に取り付けられている収容箱29内に設けられ、被係合部25に係合している係合部材24の係合部24aを、被係合方向38に向かわせてロックを解除するためのものである。
このロック解除機構33は、ロックを解除するためのロック解除駆動部39を備えている。ロック解除駆動部39は、例えば海水、水、油等の圧液によって作動する液圧式のシリンダ装置である。このロック解除駆動部39のピストン40は、図6の実線で示すように、戻しバネ41の付勢力によって上昇位置に移動することができるようになっている。ピストン40が上昇位置にあるときは、ピストン40に設けられている操作部材42が係合部材24の他端側部24bから引き離されて、係合部材24がロックバネ23に付勢されて係合方向26に回転して、係合部24aが被係合部25に係合した状態となる。
そして、このピストン40は、図示しない液圧ポンプから吐出される圧液によって、ロックバネ23の付勢力に抗して下降位置に移動することができるようになっている。このように、ピストン40が、下降位置にあるときは、図6の二点鎖線で示すように、ピストン40に設けられている操作部材42が係合部材24の他端側部24bを押し下げて、係合部24aが被係合方向38に回転して、係合部24aが被係合部25から外れた状態となる。
また、図6に示す43は、例えば三方弁である。この三方弁43は、図示しない液圧ポンプから吐出される圧液を、配管を通じてロック解除駆動部39に対して供給してピストン40を下降位置に移動させたり、ロック解除駆動部39から圧油を排出させてピストン40を上昇位置に移動させるためのものである。この三方弁43は、例えば船上から遠隔操作することができる。
次に、この荷重付与機構32及びロック解除機構33の作用を説明する。今、図6に示すように、第1取付部18が第2取付部17に装着されて、係合部24aと被係合部25とがロック機構20でロックされている状態とする。そして、このロック状態を解除するときは、まず、荷重付与機構32によって、水流発電装置12に対して重力方向の荷重を付与する。これによって、水流発電装置12に働く浮力に基づき、係合部24aを被係合部25に係合させる係合方向26に向かわせる力を低減することができる。
次に、ロック解除機構33のロック解除駆動部39を作動させて、操作部材42を下降位置に移動させる。これによって、被係合部25に係合している係合部24aを被係合方向38に向かわせて、ロックを解除することができる。このとき、荷重付与機構32によって、係合部24aが被係合部25に係合する係合方向26に向かう力が低減されているので、ロック解除機構33は、小さい力で被係合部25に係合している係合部24aを被係合方向38に向かわせて、ロックを解除することができる。しかる後に、第1取付部18を第2取付部17から取り外すことができ、水流発電装置12を例えば浮上させることができる。
なお、図6に示す44は、係合部材24の揺れ止め部であり、この揺れ止め部44は、収容箱29に設けられている。揺れ止め部44は、第1取付部18が第2取付部17から外れた状態で(図3参照)、ロック解除駆動部39のピストン40が上昇位置に移動したときに、係合部材24がロックバネ23で付勢されて係合方向26に回動するが、この係合部24aを適切な回動位置(待機位置)に係止するためのものである。
ただし、この実施形態のロック機構20は、例えば図7のC−C断面図、図8のD−D断面図、及び図9(a)、(b)に示すように、2つの係合部材24が支持軸27を中心にして回動自在に軸受部28で支持され、2つの係合部材24のそれぞれの係合部24aを被係合部25にロックさせることができる構成となっている。そして、2つの各係合部材24を係合方向26に付勢するためのロックバネ23も、各係合部材24に対して設けられている。
また、ロック解除機構33は、例えば図8に示すように、ロック解除駆動部39のピストン40に設けられている操作部材42が板状に形成されており、このピストン40が下降位置に移動すると、この1つの操作部材42が2つの係合部材24の他端側部24bを押し下げて、係合部材24を被係合方向38に回転させることができる構成となっている。
次に、図3及び図4を参照して転倒防止構造45を説明する。この転倒防止構造45は、図4に示すように、第1取付部18が第2取付部17に取り付けられた状態で、水流発電装置12の転倒を防止するためのものである。転倒防止構造45は、図3に示すように、第1取付部18の内側に設けられている第1小径雌型当接部46及び第1大径雌型当接部47と、第2取付部17の外側に設けられ、第1小径雌型当接部46及び第1大径雌型当接部47のそれぞれの内周面と当接して、水流発電装置12の転倒する方向の移動を係止する第2小径雄型当接部48及び第2大径雄型当接部49とを有している。
第1小径雌型当接部46は、図3(a)に示すように、第1取付部18の内側空間を上部空間と下部空間とに仕切っている仕切り壁50に設けられている。この仕切り壁50は、ドーナツ型平板の環状部50aと、上側開口が閉じられている円筒部50bとを有し、この円筒部50bの下端部が環状部50aの内周面に結合している。そして、この環状部50aの内周面に、リング状の第1小径雌型当接部46が設けられている。
第1大径雌型当接部47は、図3(a)に示すように、第1取付部18の装着口22の内周面に設けられているリング状部材である。この第1大径雌型当接部47は、第1小径雌型当接部46が設けられている位置よりも第1取付部18の下側部に設けられている。
第2小径雄型当接部48、及び第2大径雄型当接部49は、どちらもリング状部材であり、図3(a)に示すように、第2取付部17の装着部21の外周面に互いに上下に間隔を隔てて設けられている。この第2大径雄型当接部49は、第2小径雄型当接部48が設けられている位置よりも下側部に設けられている。
この転倒防止構造45によると、図4に示すように、第1取付部18が第2取付部17に取り付けられた状態で、第1取付部18に設けられている第1小径雌型当接部46の内周面が第2小径雄型当接部48の外周面に当接すると共に、第1大径雌型当接部47の内周面が第2大径雄型当接部49の外周面に当接する。
これによって、例えば水流によって、水流発電装置12が転倒する方向に力が掛ったときに、この水流発電装置12の転倒する方向の移動を、当該上下2箇所の当接部で係止することができる。よって、当該転倒方向の力が、ロック状態にある係合部材24及び被係合部25に働くことを防止することができる。その結果、係合部材24及び被係合部25の剛性を低減することができ、その数を少なくすることができる。
また、第2取付部17の上端部に設けられている装着部21は、先細りに形成されているので、第1取付部18を下降させて第2取付部17に装着するときに、第1取付部18を第2取付部17に対して水平方向において、所定の取付け位置に案内して近づけていくことができ、第1取付部18を第2取付部17に確実に装着することができる。
次に、図3及び図4を参照して旋回防止構造51を説明する。この旋回防止構造51は、図4に示すように、第1取付部18が第2取付部17に取り付けられた状態で、水流発電装置12が、支持構造物14に対して旋回することを防止するためのものである。旋回防止構造51は、図3(a)、(b)に示すように、第1取付部18の内側に設けられている第1旋回止め凸部52と、第2取付部17の外側に設けられ、第1旋回止め凸部52と当接して、水流発電装置12が、支持構造物14に対して旋回することを係止する第2旋回止め凸部53とを有している。
第1旋回止め凸部52は、図3(a)に示すように、鉛直方向に対して傾斜する形状の2つの第1傾斜部52aと、この2つの第1傾斜部52aの間に、この2つの第1傾斜部52aと連続するように形成された第1水平部52bとを有している。この2つの第1傾斜部52aは、第1取付部18の奥側(上側)に向かうに従って互いに接近するように形成されている。そして、この2つの第1傾斜部52a及び1つの第1水平部52bが、第1取付部18の内側に例えば2組設けられている。
第2旋回止め凸部53は、図3(a)に示すように、鉛直方向に対して傾斜する形状の2つの第2傾斜部53aと、この2つの第2傾斜部53aの間に、この2つの第2傾斜部53aと連続するように形成された第2水平部53bとを有している。この2つの第2傾斜部53aは、第2取付部17の先端側(上側)に向かうに従って互いに接近するように形成されている。そして、この2つの第2傾斜部53a及び1つの第2水平部53bが、第2取付部17の外側に例えば2組設けられている。
この旋回防止構造51によると、図3に示す第1取付部18を第2取付部17に取り付けるために接近させていくときに、第1旋回止め凸部52の第1傾斜部52aが第2旋回止め凸部53の第2傾斜部53aに案内されて、第1取付部18が所定の取付け旋回位置に向かって自動的に旋回させることができる。
これによって、第1取付部18が第2取付部17に対して所定の取付け旋回位置からずれた旋回位置にある状態でも、このようなずれた旋回位置にある第1取付部18を第2取付部17に対して、所定の取付け旋回位置に案内して確実に取り付けることができる。
そして、図4に示すように、第1取付部18が所定の取付け旋回位置に位置決めされて第2取付部17に取り付けられると、水流発電装置12に設けられている回転翼15を所望の旋回位置に向かうように、この水流発電装置12を支持構造物14に取り付けることができる。
そして、この図4に示す取付け状態で、第1旋回止め凸部52の傾斜方向が相違する2つの第1傾斜部52a(合計2組の第1傾斜部52a)が、第2旋回止め凸部53の傾斜方向が相違する2つの第2傾斜部53a(合計2組の第2傾斜部53a)に当接しているので、水流発電装置12の正逆両方の旋回を係止することができ、よって、水流発電装置12が、水流等の外力を受けて支持構造物14に対して旋回することを防止することができる。
また、図4に示す第1及び第2旋回止め凸部52、53によると、第1取付部18が第2取付部17に装着されて、第1旋回止め凸部52が第2旋回止め凸部53に当接すると、第1取付部18は、これ以上第2取付部17側(図4の下方側)に移動することが阻止されるので、第1取付部18の第2取付部17に対する装着方向(図4の下方向)の位置決めを行うことができる。
次に、上記のように構成された水流発電設備11の作用を説明する。この水流発電設備11が備える水流発電装置の取付け構造19によると、図3(a)に示すように、水流発電装置12の第1取付部18が、支持構造物14の第2取付部17から外れた状態では、係合部材24がロックバネ23で係合方向26に付勢され、この係合部材24の係合部24aは、被係合部25に係合することができる所定の待機位置に係止されている。次に、第1取付部18の装着口22を、第2取付部17の装着部21に取り付けるために第2取付部17に接近させていくと、被係合部25が係合部24aに当接して係合部材24をロックバネ23の付勢力に抗して被係合方向38に支持軸27を中心にして回動させる。そして、係合部24aが被係合部25を乗り越えて、第1取付部18が第2取付部17に対しての所定の取付け位置に移動すると、係合部材24が、ロックバネ23の付勢力によって係合方向26に回転して、係合部24aが第2取付部17に設けられている被係合部25に係合するロック状態になる。
よって、係合部24aを被係合部25に向かわせてこの被係合部25に係合させるための動力装置が不要であり、当該動力装置の費用を削減できる。そして、当該動力装置の保守及び点検の手間と費用も掛からない。そして、動力装置を使用していないので、例えば当該動力装置の故障によって、係合部24aを被係合部25に係合させることができないようなことは起こり得ないし、そのロック状態を確実に継続して維持させることができる。
そして、図6に示すように、係合部24aが被係合部25に係合しているロック状態で、水流発電装置12に働く浮力(フロート部16による浮力)等に基づく力31によって、係合部24aを被係合部25に係合させる係合方向26に向かわせることができる。
従って、例えば水流発電装置12に働く浮力や、水流を含む海洋環境の悪条件によって、水流発電装置12の第1取付部18を、支持構造物14の第2取付部17から引き離す鉛直上方向の力が働いても、その力が係合部24aを被係合部25から引き離す方向ではなく、係合部24aを被係合部25に係合させる係合方向26に常に働く。よって、係合部24aと被係合部25のロック状態が解除されて、水流発電装置12が漂流することを確実に防止することができる。
また、図3に示すように、第1取付部18の下端部は、装着口22として凹状に形成され、第2取付部17の上端部は、第1取付部18の装着口22に装着できるように、先細りの凸状に形成されている。
このようにすると、例えば図2に示すように、水流発電装置12に設けられている複数の巻上げ機34を線状体35の巻取り方向に作動させて、水流発電装置12を海中に沈めていくことによって、この水流発電装置12の第1取付部18の装着口22を、水底13に設置されている支持構造物14の第2取付部17の装着部21に対して簡単に装着して取り付けることができる。そして、水流発電装置12が、第1及び第2取付部18、17を介して支持構造物14に取り付けられている状態でロックを解除すると共に、複数の巻上げ機34を線状体35の繰出し方向に作動させると、水流発電装置12に働く浮力によって、水流発電装置12を支持構造物14から簡単に取り外して浮上させることができる。
更に、図6に示すように、係合部材24及びロックバネ23を第1取付部18に設けた構成としたので、例えば第1取付部18が設けられている水流発電装置12を浮上させて保守、点検を行うときに、この係合部材24及びロックバネ23の保守、点検も行うことができ、作業効率の向上を図ることができる。
そして、支持構造物14の第2取付部17に設けられている被係合部25は、被係合部25の保守、点検を必要な時期に合理的に行うことができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る水流発電設備を、図10〜図14を参照して説明する。この図11に示す第2実施形態の水流発電設備55が備える水流発電装置の取付け構造54と、図3に示す第1実施形態の水流発電設備11が備える水流発電装置の取付け構造19とが相違するところは、ロック機構56と20、及びロック解除機構57と33が相違するところである。これ以外は、第1実施形態と同等の構成であり、同様に作用するので、同等部分を同一の図面符号で示し、それらの説明を省略する。
図6に示す第1実施形態のロック機構20と、図13に示す第2実施形態のロック機構56とが相違するところは、以下の通りである。
図6に示す第1実施形態のロック機構20の係合部材24は、略L字形状の部材であり、この係合部材24の他端側部24bに取り付けられているロックバネ23(引っ張りコイルバネ)に付勢されて係合方向26に回動して、係合部24aが被係合部25に係合することができるものである。
これに対して、図13に示す第2実施形態のロック機構56の係合部材58は、柱状の部材である。そして、この係合部材58は、その基端部と軸受部28との間に設けられている支持軸27に取り付けられているロックバネ(捩じりコイルバネ)59に付勢されて係合方向26に回動して、係合部24aが被係合部25に係合することができるものである。
次に、図6に示す第1実施形態のロック解除機構33と、図11に示す第2実施形態のロック解除機構57とが相違するところは、以下の通りである。
図6に示す第1実施形態のロック解除機構33は、ロック解除駆動部39のピストン40に設けられている操作部材42を下降位置に移動させることによって、係合部材24を被係合方向38に回転させて、係合部24aを被係合部25から引き離してロックを解除することができるものである。
これに対して、図11に示す第2実施形態のロック解除機構57は、例えば電気モータで構成されたロック解除駆動部60の回転軸に減速機61、及び中間軸62を介して連結されているリンク機構63を作動させることによって、係合部24aを被係合部25から引き離してロックを解除することができるものである。
このロック解除駆動部60は、図11に示すように、第1取付部18の内側に設けられている仕切り壁64の上面に配置されている。そして、このロック解除駆動部60の回転軸は、減速機61、軸継手65、及び電磁クラッチ66を介して中間軸62と接続している。中間軸62は、軸受を介して回動自在に第1取付部18に設けられている。
中間軸62には、第1リンク67の一端部が固定して取り付けられ、この第1リンク67の他端部が、第1関節72を介して第2リンク68の一端部が回動自在に連結している。第1関節72の軸は、中間軸62と平行している。第2リンク68の他端部は、第2関節73を介して第3リンク69の一端部が回動自在に連結している。第2関節73の軸は、中間軸62と直交し、例えば球面軸受で回動自在に支持されている。
第3リンク69の他端部は、図13に示すように、第3関節74を介して第4リンク70の一端部が回動自在に連結している。第3関節74の軸は、中間軸62と直交している。第4リンク70の他端部は、第4関節75を介してブラケット78に回動自在に連結している。このブラケット78は、第1取付部18に設けられている枠部79に取り付けられている。そして、第4関節75の軸は、中間軸62と直交している。また、この第4リンク70の第3関節74と第4関節75との間の部分が、第5関節76を介して第5リンク71の一端部が回動自在に連結している。第5関節76の軸は、中間軸62と直交している。第5リンク71の他端部は、第6関節77を介して係合部材58の係合部24a側の先端部に回動自在に連結している。そして、第6関節77の軸は、中間軸62と直交している。
次に、図11に示すロック解除機構57の作用を説明する。図11に示す状態は、軸継手65に設けられている電磁クラッチ66がOFFの状態に操作されていて、減速機61の出力軸61aと中間軸62とが切り離された状態を示している。この状態で、係合部24aが被係合部25に係合するロック状態となっている。電磁クラッチ66のON、OFF操作は、例えば船上から遠隔操作することができる。
このロック状態では、中間軸62は、ロック解除駆動部60及び減速機61によって拘束されておらず、回動自在となっており、リンク機構63も作動自在な状態となっている。従って、係合部材58は、ロックバネ59によって係合方向26に付勢されて、係合部24aが被係合部25に係合するロック状態となっている。つまり、図13に示すように、第4及び第5リンク70、71が各矢印の方向に回転移動して、係合部材58が係合方向26に回転し、係合部24aが被係合部25に係合するロック状態となる。これによって、第1関節72、並びに、第2及び第3リンク68、69等が下降位置に移動している。
そして、図12に示す状態は、電磁クラッチ66がONの状態に操作されていて、減速機61の出力軸61aと中間軸62とが互いに結合された状態となっている。そして、ロック解除駆動部60の回転軸が例えば所定の角度範囲だけ正転方向に回転して、係合部24aが被係合部25から外れる被係合状態(ロックが解除された状態)を示している。この被係合状態では、第1関節72が上昇位置に回転移動しており、これによって、第2及び第3リンク68、69も上昇位置に移動している。第3リンク69が上昇位置に移動すると、図13に示すように、第4及び第5リンク70、71が各矢印の方向に回転移動して、係合部材58がロックバネ59の付勢力に抗して被係合方向38に回転し、係合部24aが被係合部25から外れる被係合状態となる。
図10(a)は、この実施形態の水流発電装置12の第1取付部18を、支持構造物14の第2取付部17に取り付ける前の状態を示す拡大図である。図11は、図10(a)に示す水流発電装置12の第1取付部18が、支持構造物14の第2取付部17に取り付けられている状態を示す拡大図である。この状態で、ロック機構56によって、第1取付部18が第2取付部17にロックされた状態で取り付けられ、水流発電装置12に外力が掛っても、水流発電装置12が支持構造物14から外れないようになっている。図12は、図11に示す水流発電装置12の第1取付部18を、支持構造物14の第2取付部17から取り外した状態を示す拡大図である。図14(a)、(b)、(c)は、ロック機構56及びロック解除機構57を示す断面図である。
ただし、上記各実施形態では、図3等に示すように、第1取付部18の下端部を装着口23として凹状に形成し、第2取付部17の上端部を先細りの装着部21として凸状に形成したが、これに代えて、第1取付部18の下端部を先細りの装着部21として凸状に形成し、第2取付部17の上端部を装着口23として凹状に形成してもよい。つまり、図3に示す第1取付部18及び第2取付部17を上下逆にして、第1取付部18を支持構造物14に設け、第2取付部17を水流発電装置12に設けてもよい。
このようにしたときは、支持構造物14に設けた第1取付部が特許請求の範囲の第2取付部となり、水流発電装置12に設けた第2取付部が特許請求の範囲の第1取付部となる。そして、係合部材24、58及びロックバネ23、59が、支持構造物14側の第2取付部に設けられ、被係合部25が、水流発電装置12側の第1取付部に設けられる。そして、転倒防止構造45の第1取付部18に設けられている第1小径雌型当接部46、第1大径雌型当接部47は、第1小径雄型当接部、第1大径雄型当接部に変更され、第2取付部17に設けられている第2小径雄型当接部48、第2大径雄型当接部49は、第2小径雌型当接部、第2大径雌型当接部変更される。
そして、上記各実施形態では、図6等に示すように、被係合部25を凸部として形成したが、これに代えて、凹部として形成してもよい。被係合部が凹部で形成されているときは、第1取付部18を、第2取付部17に接近させていき、第2取付部17に対して所定の取付け位置に移動させると、係合部材24、58がロックバネ23、59で係合方向26に付勢されて、係合部24aが被係合部25の内面に係合してロック状態になる。
また、上記各実施形態では、図1及び図2に示すように、荷重付与機構32として、巻上げ機34で線状体35を巻き取ることによって、水流発電装置12に重力方向の荷重を付与してこの水流発電装置12を支持構造物14に近づけるものを例に挙げたが、これに代えて、水流発電装置12に海水等のバラストを充填して、水流発電装置12内の空気を海水中に排出することによって、水流発電装置12に対して重力方向の荷重を付与するものとしてもよい。
更に、上記第2実施形態では、ウオームが設けられている減速機61を採用したので、出力軸61aと中間軸62との間の軸継手65に電磁クラッチ66を設けたが、この電磁クラッチ66を省略してもよい。このように、電磁クラッチ66を省力する場合として、例えば減速機にウオームが設けられておらず、減速機の出力軸61aが、ロックバネ59の付勢力によってロックが解除される被係合方向38に回転されることが可能な場合である。
そして、上記第2実施形態では、係合部24aを被係合部25に係合させてロック状態にするときに、ロックバネ59の付勢力によって係合部24aが係合方向26に移動するときの抵抗を低減するために、軸継手65に電磁クラッチ66を設けたが、これに以外の方法によって上記抵抗を低減させるようにしてもよい。例えばリンク機構63のいずれかの関節やリンクに対して、ロック状態にするときに、ロックバネ59の付勢力によって係合部24aが係合方向26に移動することを許容することができ、ロックを解除するときは、係合部24aを被係合方向38に移動させるためのロック解除駆動部60の動力を伝達できるようにしてもよい。
上記実施形態の水流発電設備において、第1取付部が、凹状又は凸状に形成され、第2取付部が、凸状又は凹状に形成され第1取付部が装着される。
この構成により、水流発電装置を水中に沈めるだけで、水底に設置された支持構造物に容易に固定することができる。また、水流発電装置が、第1及び第2取付部を介して支持構造物に取り付けられている状態でロックを解除すると、水流発電装置に働く浮力によって、水流発電装置を支持構造物から簡単に取り外すことができる。
上記実施形態の水流発電設備において、係合部及び付勢部が、第1取付部に設けられ、被係合部が、第2取付部に設けられている。
このように、水流発電装置を浮上させて保守、点検を行うときに、この係合部及び付勢部の保守、点検も行うことができ、作業効率の向上を図ることができる。
そして、支持構造物の第2取付部に設けられている被係合部は、被係合部の保守、点検を必要な時期に合理的に行うことができる。
上記実施形態の水流発電設備において、一端部に形成された係合部と、係合部を被係合部に対して係合及び被係合方向に回動可能なヒンジ部とを有する係合部材をさらに備え、被係合部は、凸部又は凹部である。
このようにすると、第1取付部が第2取付部から外れた状態で、係合部が付勢部により係合方向に付勢され、係合部は、被係合部に係合することができる状態となる。次に、第1取付部を、第2取付部に取り付けるために第2取付部に接近させていくと、被係合部が凸部で形成されているときは、この被係合部が、係合部に当接して付勢力に抗して被係合方向にヒンジを中心にして回動する。そして、係合部が被係合部を乗り越えて、第1取付部が第2取付部に対しての所定の取付け位置に移動すると、係合部が係合方向に付勢されて被係合部に係合し、ロックされる。
一方、被係合部が凹部で形成されているときは、第1取付部を、第2取付部に接近させていき、第2取付部に対しての所定の取付け位置に移動させると、係合部が係合方向に付勢されて、被係合部の内面に係合し、ロックされる。
また、水流発電装置に働く浮力が、第1取付部を第2取付部から引き離す方向に働く状態では、係合部を被係合部に係合させる係合方向に向かわせるように、係合部材を、ヒンジを中心にして回動させる方向に働く。よって、水流発電装置に働く浮力を用いてロック状態を維持するができる。
上記実施形態の水流発電設備は、水流発電装置に対して重力方向の荷重を付与する荷重付与機構と、第1取付部に設けられ、被係合部に係合している係合部を、被係合方向に移動させてロックを解除するロック解除機構とを備える。
この構成により、係合部と被係合部とのロック状態を解除するときは、まず、荷重付与機構によって、水流発電装置に対して重力方向の荷重を付与する。これによって、水流発電装置に働く浮力により、係合部を被係合部に係合させる係合方向の力を低減することができる。よって、ロック解除機構は、小さい力で被係合部に係合している係合部を被係合方向に移動させて、ロックを解除することができる。
上記実施形態の水流発電設備において、水流発電装置は、先端部が支持構造部に取り付けられた線状体と、線状体を巻き取る巻上げ機とをさらに備え、荷重付与機構は、線状体が巻き上げられることによって、水流発電装置に対して重力方向の荷重が付与される。
また、水流発電装置は、バラスト水を注排水可能なバラストタンクをさらに備え、荷重付与機構は、バラストタンクにバラスト水が注水されることによって、水流発電装置に対して重力方向の荷重が付与してもよい。
これらの構成により、簡易な構成で水流発電装置を水中で昇降させることができ、水流発電装置を支持構造物に固定する際及び開放する場合に、作業者等が水中で作業する必要がない。
上記実施形態の水流発電設備は、第1取付部に設けられた第1当接部と、第2取付部に設けられ、第1当接部と当接して、水流発電装置の転倒する方向の移動を係止する第2当接部とを有する転倒防止構造をさらに備える。
この構成により、第1取付部が第2取付部に取り付けられた状態で、水流発電装置の転倒を防止することができる。これによって、水流発電装置に掛る転倒方向の力が、ロック状態にある係合部材及び被係合部に働くことを防止することができる。その結果、係合部及び被係合部の剛性を低減することができ、その数を少なくすることができる。
上記実施形態の水流発電設備は、第1取付部に設けられた第1旋回止め凸部と第2取付部に設けられ、第1旋回止め凸部と当接して、水流発電装置の旋回を係止する第2旋回止め凸部とを有する旋回防止構造をさらに備える。
この構成により、第1取付部が第2取付部に取り付けられた状態で、水流発電装置が、水流等の外力を受けて支持構造物に対して旋回することを防止することができる。これによって、水流発電装置に設けられている回転翼を所望の旋回位置に向かうように、この水流発電装置を支持構造物に位置決めして取り付けることができる。
上記実施形態の水流発電設備において、第1及び第2のそれぞれの旋回止め凸部は、鉛直方向に対して傾斜する形状であり、第1取付部を第2取付部に取り付けるために接近させていくときに、第1旋回止め凸部が第2旋回止め凸部に案内されて、第1取付部が所定の取付け旋回位置に向かって旋回する。
この構成により、第1取付部が第2取付部に対して所定の取付け旋回位置からずれた旋回位置にある状態でも、このようなずれた旋回位置にある第1取付部を第2取付部に対して、所定の取付け旋回位置に案内して確実に取り付けることができる。
以上のように、水流発電設備は、係合部が被係合部に係合するロック状態を確実に維持することができると共に、水流発電装置に働く浮力等の力が、係合部を被係合部に係合させる係合方向に常に働くようにして、ロック状態が解除されないようにすることができる優れた効果を有し、このような水流発電設備に適用するのに適している。
11 水流発電設備
12 水流発電装置
12a ケーシング
13 水底
14 支持構造物
14a 基台
15 回転翼
16 フロート部
17 第2取付部
18 第1取付部
19 水流発電装置の取付け構造
20 ロック機構
21 装着部
22 装着口
23 ロックバネ
24 係合部材
24a 係合部
24b 他端側部
25 被係合部
26 係合方向
27 支持軸(ヒンジ)
28 軸受部
29 収容箱
30 仕切り壁
31 浮力に基づく力
32 荷重付与機構
33 ロック解除機構
34 巻上げ機
35 線状体
36 取付具
37 滑車
38 被係合方向
39 ロック解除駆動部
40 ピストン
41 戻しバネ
42 操作部材
43 三方弁
44 揺れ止め部
45 転倒防止機構
46 第1小径雌型当接部
47 第1大径雌型当接部
48 第2小径雄型当接部
49 第2大径雄型当接部
50 仕切り壁
50a 環状部
50b 円筒部
51 旋回防止構造
52 第1旋回止め凸部
52a 第1傾斜部
52b 第1水平部
53 第2旋回止め凸部
53a 第2傾斜部
53b 第2水平部
54 水流発電装置の取付け構造
55 水流発電設備
56 ロック機構
57 ロック解除機構
58 係合部材
59 ロックバネ
60 ロック解除駆動部
61 減速機
61a 出力軸
62 中間軸
63 リンク機構
64 仕切り壁
65 軸継手
66 電磁クラッチ
67〜71 第1〜第5リンク
72〜77 第1〜第6関節
78 ブラケット
79 枠部
80 配管

Claims (10)

  1. フロート部を有する水流発電装置に設けられた第1取付部と、
    水底に設置された支持構造物に設けられ、前記第1取付部を着脱可能な第2取付部と、
    前記第1取付部又は前記第2取付部に設けられている係合部と、
    前記第2取付部又は前記第1取付部に設けられている被係合部と、
    前記係合部を前記被係合部に係合させる方向に付勢する付勢部とを備え、
    前記係合部は、前記フロート部の浮力によって、前記被係合部に係合され、前記水流発電装置を前記支持構造物に対してロックする、水流発電設備。
  2. 前記第1取付部は、凹状又は凸状に形成され、
    前記第2取付部は、凸状又は凹状に形成され前記第1取付部が装着されることを特徴とする請求項1記載の水流発電設備。
  3. 前記係合部及び前記付勢部が、前記第1取付部に設けられ、
    前記被係合部が、前記第2取付部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の水流発電設備。
  4. 一端部に形成された前記係合部と、前記係合部を前記被係合部に対して係合及び被係合方向に回動可能なヒンジ部とを有する係合部材をさらに備え、
    前記被係合部は、凸部又は凹部であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の水流発電設備。
  5. 前記水流発電装置に対して重力方向の荷重を付与する荷重付与機構と、
    前記第1取付部に設けられ、前記被係合部に係合している前記係合部を、被係合方向に移動させて前記ロックを解除するロック解除機構とを備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の水流発電設備。
  6. 前記水流発電装置は、先端部が前記支持構造部に取り付けられた線状体と、前記線状体を巻き取る巻上げ機とをさらに備え、
    前記荷重付与機構は、前記線状体が巻き上げられることによって、前記水流発電装置に対して重力方向の荷重が付与されることを特徴とする請求項5に記載の水流発電設備。
  7. 前記水流発電装置は、バラスト水を注排水可能なバラストタンクをさらに備え、
    前記荷重付与機構は、前記バラストタンクにバラスト水が注水されることによって、前記水流発電装置に対して重力方向の荷重が付与することを特徴とする請求項5に記載の水流発電設備。
  8. 前記第1取付部に設けられた第1当接部と、
    前記第2取付部に設けられ、前記第1当接部と当接して、前記水流発電装置の転倒する方向の移動を係止する第2当接部とを有する転倒防止構造をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の水流発電設備。
  9. 前記第1取付部に設けられた第1旋回止め凸部と、
    前記第2取付部に設けられ、前記第1旋回止め凸部と当接して、水流発電装置の旋回を係止する第2旋回止め凸部とを有する旋回防止構造をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の水流発電設備。
  10. 前記第1及び第2のそれぞれの旋回止め凸部は、鉛直方向に対して傾斜する形状であり、前記第1取付部を前記第2取付部に取り付けるために接近させていくときに、前記第1旋回止め凸部が前記第2旋回止め凸部に案内されて、前記第1取付部が所定の取付け旋回位置に向かって旋回することを特徴とする請求項9記載の水流発電設備。
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