JP2001255801A - 小径トナー用クリーニングブレード - Google Patents

小径トナー用クリーニングブレード

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JP2001255801A
JP2001255801A JP2000068139A JP2000068139A JP2001255801A JP 2001255801 A JP2001255801 A JP 2001255801A JP 2000068139 A JP2000068139 A JP 2000068139A JP 2000068139 A JP2000068139 A JP 2000068139A JP 2001255801 A JP2001255801 A JP 2001255801A
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polyol component
polyurethane elastomer
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small
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JP2000068139A
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Yukinobu Okaura
幸伸 岡裏
Tatsuya Ishii
竜也 石井
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリウレタンエラストマー用いてなり、かつ
小径トナーに適するクリーニング性を有するクリーニン
グブレードを提供すること。 【解決手段】 (a)ポリイソシアネート成分、(b)
高分子ポリオール成分および(c)低分子ポリオール成
分を反応させて得られるポリウレタンエラストマーであ
って、反発弾性が60%以上のポリウレタンエラストマ
ーを含有してなる小径トナー用クリーニングブレード。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリ等の静電写真プロセスによる画像形成
装置において画像転写後の感光体表面や転写ベルト表面
等に残存するトナーのなかでも、特に小径トナーをクリ
ーニング・除去するクリーニングブレードに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機は、一般に、感光体表面
に形成した静電潜像にトナーを付着させて現像し、その
トナー像を記録紙に転写し、最終的に加熱加圧によりト
ナー像を記録紙上に定着させることによつて複写を行な
う。
【0003】また近年、PPC、LBPの感光体、クリ
ーニング装置、現像装置が小型化、カートリッジ化して
ランニングメンテナンスを簡略化している。さらには、
PPC、LBPのいずれのプリントアウト画像も画質が
向上傾向にある。こうした複写機またはその周辺機器の
変化に伴い、トナーも小径化したものが用いられるよう
になってきており、平均粒径が7μm以下の小径トナー
を用いたカートリッジが増えつつある。また、印刷可能
枚数はカートリッジのトナー量により決定されるため、
トナーの小径化によって印刷可能枚数も多くなった。
【0004】このような複写工程において、トナー像を
記録紙に転写した感光体表面にはトナーが残留する。そ
のため、順次複写を行なうためには、感光体表面からト
ナーを除去する必要があり、トナー除去手段の一つとし
てクリーニングブレードが用いられている。
【0005】従来より、クリーニングブレードを形成す
る材料としては、耐摩耗性等の機械的強度が優れている
ことから、ポリウレタンエラストマーからなる成形物が
賞用されている。かかるポリウレタンエラストマーは、
通常、高分子ポリオール成分とポリイソシアネート成分
からウレタンプレポリマーを調製し、これに、1,4−
ブタンジオール等の二価アルコールとトリメチロールプ
ロパン、ペンタエリスリトール等の三価以上の多価アル
コールからなる低分子ポリオールを加えて、所定の型内
にて架橋し、また、炉内にて後架橋させた後、常温で放
置熟成することによつて製造されている。
【0006】しかし、従来のクリーニングブレードに用
いられるポリウレタンエラストマーは、小径トナー用に
設計されたものではなく、いずれも平均粒径が7μm程
度までのトナーを対象に設計したものであり、これを小
径トナー用クリーニングブレードに適用しても、クリー
ニング性が不十分であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、ポリウレタンエラストマー用いてなり、かつ小径ト
ナーに適するクリーニング性を有するクリーニングブレ
ードを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべくポリウレタンエラストマーの物性に着目し
鋭意検討を重ねた結果、以下示す物性を有するポリウレ
タンエラストマーにより前記目的を達成しうることを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、(a)ポリイソシア
ネート成分、(b)高分子ポリオール成分および(c)
低分子ポリオール成分を反応させて得られるポリウレタ
ンエラストマーであって、反発弾性が60%以上のポリ
ウレタンエラストマーを含有してなる小径トナー用クリ
ーニングブレード、に関する。
【0010】クリーニング・ブレードに用いられている
ポリウレタンエラストマーの物性値は、たとえば、特公
平7−113807号公報に記載されているように、シ
ョアA硬度が65〜80、かつ0〜60℃の環境下にお
ける反発弾性が25〜70%の範囲にあることが知られ
ている。しかし、常温における反発弾性が大きなポリウ
レタンエラストマーを用いたクリーニング・ブレード
は、感光体の起動時または終動時に、異音、所謂、鳴き
を生じるため、従来の平均粒径が7μm程度までのトナ
ーでは使用されていなかったものである。
【0011】一方、本発明のクリーニングブレードとな
るポリウレタンエラストマーの反発弾性は60%以上と
大きい。本発明は、従来不適とされていた、反発弾性の
大きなポリウレタンエラストマーを使用することによっ
て、小径トナーに対して優れたクリーニング性を有する
ことを見出したものである。したがって、反発弾性が6
0%未満のものは、これを小径トナー用に適用しても、
クリーニング性が不十分である。反発弾性は、高いほど
クリーニング性が高い。一方、反発弾性の上限は特に制
限されないが、通常、95%以下のものが用いられる。
なお、反発弾性は実施例に記載した方法により測定され
る値をいう。
【0012】前記反発弾性を有するポリウレタンエラス
トマーは、たとえば、(a)ポリイソシアネート成分お
よび(b)高分子ポリオール成分から得られたイソシア
ネート末端ウレタンプレポリマーと、(b)高分子ポリ
オール成分および(c)低分子ポリオール成分からなる
ポリオール成分を反応させて得られるポリウレタンエラ
ストマーであって、ポリオール成分における(b)高分
子ポリオール成分が二官能高分子ポリオールと三官能以
上の高分子ポリオールからなり、かつ(c)低分子ポリ
オール成分が直鎖状ジオールからなるものであるのが好
ましい。
【0013】前記ポリウレタンエラストマーは、所謂、
擬似プレポリマー法により得られたものであり、攪拌効
率がよく生産性に優れている。また、擬似プレポリマー
法におけるポリオール成分(硬化成分)に用いる(b)
高分子ポリオール成分としては、二官能高分子ポリオー
ルと三官能以上の高分子ポリオールを用い、さらに、
(c)低分子ポリオール成分として直鎖状ジオールのみ
を用いているのが反発弾性を向上させるのに好ましい。
【0014】上記方法は、通常、擬似プレポリマー法に
おいて、(c)低分子ポリオール成分として使用されて
いる三官能以上の成分を、(b)高分子ポリオール成分
において用いることにより、ポリウレタンエラストマー
の反発弾性を向上させたものである。したがって、
(b)高分子ポリオール成分として三官能以上の成分を
用いず、または(c)低分子ポリオール成分として三官
能以上の成分を用いる場合には、前記反発弾のポリウレ
タンエラストマーを実現し難い。
【0015】また(c)低分子ポリオール成分として
は、直鎖状ジオールを用いるが、直鎖状ジオール以外
の、側鎖を有するジオールでは、前記反発弾性を有する
ポリウレタンエラストマーを実現し難い。なお、(a)
ポリイソシアネート成分と(c)低分子ポリオール成分
で形成されるポリウレタン中のハードセグメントが側鎖
のないものは、結晶化をおこしやすく、より反発弾性の
ものが得られる。
【0016】前記直鎖状ジオールとしては、エチレング
リコールおよび/または1,4−ブタンジオールが好ま
しく、所定の硬度と反発弾性が得られやすい。
【0017】また、前記擬似プレポリマー法における、
イソシアネート末端ウレタンプレポリマーのイソシアネ
ート基(−NCO)と(b)高分子ポリオール成分と
(c)低分子ポリオール成分からなるポリオール成分の
合計水酸基(−OH)の当量比(−NCO/−OH)
が、1.00〜1.15であるのが好ましい。
【0018】擬似プレポリマー法により、最終的にポリ
ウレタンエラストマーとする場合に、前記当量比(−N
CO/−OH)を前記範囲に調整することにより、ポリ
ウレタンエラストマーの硬化速度、永久伸び等の物性が
良好である。
【0019】前記当量比が小さくなると、永久伸び等の
物性が悪くなる傾向があることから、前記当量比は1.
05以上とするのがより好ましい。一方、前記当量比が
大きくなると、硬化速度が遅くなり、成形性が悪くなる
傾向があることから、前記当量比は1.10以下とする
のがより好ましい。
【0020】さらに、前記ポリウレタンエラストマー
は、ポリウレタンエラストマーの重量を、ポリウレタン
エラストマーの構成成分のなかの三官能以上の高分子ポ
リオール成分のモル数で除した値が5000〜1500
0であるものが好ましい。
【0021】かかる値は、ポリウレタンエラストマーの
網目密度、架橋間分子量を表すものであり、かかる値が
小さくなると反発弾性が小さくなる傾向があるため、か
かる値は7000以上とするのが好ましい。また、かか
る値が大きくなると、シートの成形時に濁りが発生し易
くなり、生産性が悪くなる傾向があることから、かかる
値を12000以下とするのがより好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の小径トナー用クリーニン
グブレードは、平均粒径が7μm以下のトナーに適用さ
れるものである。径トナーは、トナー用樹脂を各種手段
で製造した後、前記範囲になるように各種手段で粉砕し
た粉砕トナー、平均粒径が前記範囲になるように重合し
た重合トナー等の、いずれでもよい。
【0023】本発明の小径トナー用クリーニングブレー
ドの主成分であるポリウレタンエラストマーを構成する
(a)ポリイソシアネート成分、(b)高分子ポリオー
ル成分および(c)低分子ポリオール成分について説明
する。
【0024】(a)ポリイソシアネート成分は、ポリウ
レタンエラストマーの形成に用いられている各種のもの
の1種または2種以上を適宜に選択して使用できる。例
えば、トリレンジイソシアネート、3,3´−ジメチル
ジフエニルジイソシアネート、4,4´−ジフエニルメ
タンジイソシアネート、p−フエニレンジイソシアネー
ト、1,5−ナフタレンジイソシアネート等があげられ
る。これらのなかでも4,4´−ジフエニルメタンジイ
ソシアネートが好ましい。
【0025】(b)高分子ポリオール成分も、ポリウレ
タンエラストマーの形成に用いられている各種のものの
1種または2種以上を適宜に選択して使用できる。たと
えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオー
ル等を例示できる。
【0026】ポリエーテルポリオールとしては、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール等の二価アルコール、
グリセリン、トリメチロールプロパン等の三価以上のア
ルコールにプロピレンオキサイドを付加して得られるポ
リオキシプロピレンポリオール類、エチレンオキサイド
を付加して得られるポリオキシエチレンポリオール類、
ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド等を付加して
得られるポリオール類、および、前記2価または三価以
上の多価アルコールにテトラヒドロフランを開環重合に
より付加して得られるポリオキシテトラメチレンポリオ
ール類が例示できる。また、上記環状エーテルを2種以
上使用した共重合体も例示できる。
【0027】ポリエステルポリオールとしては、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオー
ル、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、シクロヘキ
サンジメタノール等の二価アルコール、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトールの三価以
上のアルコール、あるいはその他の低分子量多価アルコ
ールの1種又は2種以上とグルタル酸、アジピン酸、ピ
メリン酸、スベリン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、ダイマー酸、水添ダイマー酸あるいはその
他の低分子ジカルボン酸やオリゴマー酸の1種又は2種
以上との縮合重合体、前記多価アルコールを開始剤とす
るプロピオラクトン、カプロラクトン、バレロラクトン
等の環状エステル類の開環重合体等が例示できる。上記
以外にも、(b)高分子ポリオールとしては、例えば、
ポリカーボネートジオール等を例示できる。
【0028】本発明の(b)高分子ポリオールとしては
ポリエステルポリオールが好ましく、特にアジピン酸系
ポリエステルポリオールや、ポリカプロラクトン系ポリ
エステルポリオールが好ましい。
【0029】(b)高分子ポリオール成分の数平均分子
量は、通常、500〜3000程度のものが好適であ
る。(b)高分子ポリオール成分の官能基数は特に制限
されず、グリコール等の官能基数により二官能または三
官能以上のものを適宜に選択して使用できるが、本発明
では、二官能高分子ポリオールと三官能以上の高分子ポ
リオールを併用するのが好ましい。
【0030】さらには、二官能高分子ポリオールの数平
均分子量は、1000〜3000程度とするのが好まし
い。数平均分子量が、小さくなると反発弾性が上がりに
くくなることから、数平均分子量は1500以上とする
のがより好ましい。一方、数平均分子量が、大きくなる
と成形時にシートに濁りが発生し易くなるため、数平均
分子量は2500以下とするのが好ましい。
【0031】また、三官能以上の高分子ポリオールの数
平均分子量は、500〜3000程度とするのが好まし
い。数平均分子量が、小さくなると反発弾性が上がりに
くくなることから、数平均分子量は600以上とするの
が好ましい。一方、数平均分子量が、大きくなると原液
(原料)の粘度が高く取り扱いにくくなるため、数平均
分子量は2000以下とするのが好ましい。
【0032】(c)低分子ポリオール成分としては、特
に制限されず、分子量が500未満のポリウレタンエラ
ストマーの形成に用いられている各種のものの1種また
は2種以上を適宜に選択して使用できるが、高反発弾性
品が得られ易いことから、直鎖状ジオールが好ましい。
直鎖状ジオールとしては、たとえば、エチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、
1,6−へキサンジオール等があげられるが、特に、エ
チレングリコール、1,4−ブタンジオールが好まし
い。
【0033】前記(a)ポリイソシアネート成分、
(b)高分子ポリオール成分および(c)低分子ポリオ
ール成分からポリウレタンエラストマーを製造する方法
は特にされず、各種の方法を採用できる。
【0034】たとえば、(a)ポリイソシアネート成分
および(b)高分子ポリオール成分から得られたイソシ
アネート末端ウレタンプレポリマーと(c)低分子ポリ
オール成分を反応させるプレポリマー法、前記イソシア
ネート末端ウレタンプレポリマーと(b)高分子ポリオ
ール成分および(c)低分子ポリオール成分を反応させ
る擬似プレポリマー法、(a)ポリイソシアネート成
分、(b)高分子ポリオール成分および(c)低分子ポ
リオール成分を一括反応させるワンショット法等を採用
できる。こられポリウレタンエラストマーの製造法のな
かでも、擬似プレポリマー法が、(b)高分子ポリオー
ル成分として、三官能ポリオールを用いた場合にゲル化
を生じ難い点で好ましい。
【0035】前記擬似プレポリマー法におけるイソシア
ネート末端ウレタンプレポリマーは、イソシアネート基
含量8〜20%となるように調製するのが好ましい。
【0036】また、擬似プレポリマー法においてイソシ
アネート末端ウレタンプレポリマーの製造に用いる
(b)高分子ポリオール成分と、当該ウレタンプレポリ
マーの硬化に用いる(b)高分子ポリオール成分とは同
じものでもよく、異なるものであってもよい。ウレタン
プレポリマーの製造に用いる(b)高分子ポリオール成
分は、二官能のものが好ましい。
【0037】また、擬似プレポリマー法において、硬化
に用いる(b)高分子ポリオール成分は、ポリウレタン
エラストマーを構成する(b)高分子ポリオール成分全
体の60〜80重量%であることが好ましい。また硬化
に用いる(b)高分子ポリオール成分と(c)低分子ポ
リオール成分の割合は、(c)低分子ポリオール成分が
10重量%以下となるように用いるのが好ましい。
【0038】なお、前述の通り、擬似プレポリマー法に
よりポリウレタンエラストマーを製造する際、イソシア
ネート末端ウレタンプレポリマーのイソシアネート基
(−NCO)と(b)高分子ポリオール成分および
(c)低分子ポリオール成分の水酸基(−OH)の当量
比(−NCO/−OH)を1.00〜1.15とするの
が好ましい。
【0039】また、ポリウレタンエラストマーの重量
を、ポリウレタンエラストマーの構成成分のなかの三官
能以上の高分子ポリオールのモル数で除した値が500
0〜15000になるように調製するのが好ましい。
【0040】ポリウレタンエラストマーの製造(硬化)
に際しては、硬化触媒を用いてもよい。たとえば、アミ
ン系触媒としてトリエチレンジアミン、ジメチルアミノ
ヘキサノール等、イミダゾール系触媒として2−メチル
イミダゾールや1, 2−ジメチルイミダゾール等、金属
系触媒としてオクチル酸鉛、ジブチル錫ラウレイト等が
あげられる。硬化触媒を用いる場合、その使用量は、通
常、ポリウレタンエラストマー{(a)成分、(b)成
分および(c)成分の合計}100重量部に対して、0.
001〜0.05重量部程度、好ましくは0.005〜0.0
3重量部の範囲である。
【0041】クリーニングブレードの成形方法は特に制
限されないが、ポリウレタンエラストマーを、擬似プレ
ポリマー法、プレポリマー法により製造する場合にはプ
レポリマーと硬化剤を反応させる際に、硬化剤を硬化触
媒と共に混合攪拌した後、これらを所定の所定の金型に
内に注入する注型法によつて、また遠心成形機を使用し
た遠心成形法により行う。
【0042】また、成形にあたっては、予め接着処理を
施した接続具を装入することもできる。硬化温度は所定
の温度、通常120〜160℃程度である。
【0043】なお、クリーニングブレードの成形にあた
っては、ポリウレタンエラストマーの他に、帯電防止
剤、滑剤等の添加剤を含有することができ、これら添加
剤は、硬化触媒とともに混合される。上記のような一次
硬化した後には、通常、常法に従つて加熱して、二次硬
化させることができる。
【0044】このように得られたポリウレタンエラスト
マーは、使用する電子写真複写機の規格に合わせて裁断
されて、クリーニング・ブレードとして供される。
【0045】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。各例中、部は重量部を意味する。
【0046】実施例1 二官能のポリラクトンポリオール(ダイセル化学製,商
品名プラクセル220N,数平均分子量2000,水酸
基価56.1)133.3部を70℃で3時間、減圧下
に攪拌加熱し、脱水した後、反応容器に仕込み、さらに
4,4´−ジフエニルメタンジイソシアネート100部
を反応容器に加え、窒素ガス雰囲気下に70℃で1〜2
時間攪拌して、イソシアネート基含量12%のイソシア
ネート末端ウレタンプレポリマーを調製した。イソシア
ネート基含量は、ジブチルアミン法にて測定した。
【0047】別途、前記二官能のポリラクトンポリオー
ル67.7部および三官能のポリラクトンポリオール
(ダイセル化学製,商品名プラクセル320,数平均分
子量2000,水酸基価84.2)103.1部と、
1,4−ブタンジオール18.3部を、それぞれ別々の
容器中で、100℃で1時間、減圧下に攪拌加熱し、脱
水した後、ガラス製反応容器に仕込み、窒素雰囲気下、
混合液が無色透明になるまで、100℃で攪拌混合し、
硬化剤成分(OH成分)を調製した。なお、ウレタンプ
レポリマーのイソシアネート基(−NCO)と硬化剤成
分の水酸基(−OH)の当量比(−NCO/−OH)
は、1.05になるように調整した。
【0048】上記ウレタンプレポリマーと硬化剤成分と
を60℃に加熱しながらミキシング・ヘツドに供給し、
混合攪拌しつつ、予め140℃に加熱した型内に注入し
てポリウレタンエラストマーの成形を行なつた。次い
で、成形物を型から取出し、110℃で24時間加熱し
て二次硬化を行ない、クリーニングブレード。
【0049】実施例2、比較例1〜3 実施例1において、ポリウレタンエラストマーの各成分
の使用量を表1に示すように変えた他は実施例1と同様
にしてクリーニングブレードを製造した。
【0050】[物性評価]:得られたクリーニングブレ
ードについて以下の物性を評価した。結果を表1に示
す。
【0051】物性の測定方法は、JIS K7312に
準拠した。ただし、硬度(ショアA硬度による)と反発
弾性の測定は厚さ2mmのシートを6枚重ね厚さ12m
mとして測定した(サンプルは35mm角)。また、反
発弾性(%)の測定には、JIS K6301の測定器
(リュプケ式測定器)を使用した。
【0052】また、永久伸びの測定は、サンプル(15
0mm×10mm)の標線100mmに印を付け、10
分間100%伸長させ、解放して10分後に標線を測定
し100mmに対しての残留歪率を測定した。
【0053】[クリーニング性]:得られたクリーニン
グ・ブレードを(株)日立製のビームスターNW 普通
紙用プリンターに装着し、小径トナー(平均粒径7μm
以下)を用い常温常湿下でクリーニング・ブレードによ
る、小径トナーの除去度合いを観察し、以下の基準で評
価した。
【0054】 ○:クリーニング製良好(画像異常なし) △:一部画像異常あり ×:全面画像異常あり
【表1】 表中、プレポリマーのa:MDIは4,4´−ジフエニ
ルメタンジイソシアネート、プレポリマーのb:2PC
Lは二官能ポリラクトンポリオール(ダイセル化学製,
商品名プラクセル220N,数平均分子量2000,水
酸基価56.1)、高分子ポリオールのb:2PCLに
おいて、数平均分子量2000のものは二官能ポリラク
トンポリオール(ダイセル化学製,商品名プラクセル2
20N,数平均分子量2000,水酸基価56.1)で
あり、数平均分子量1450のものは二官能ポリラクト
ンポリオール(ダイセル化学製,商品名プラクセル21
0N,数平均分子量1000,水酸基価102. 2)と
二官能ポリラクトンポリオール(ダイセル化学製,商品
名プラクセル220N,数平均分子量2000,水酸基
価56.1)をブレンドし、数平均分子量1450とし
た。
【0055】高分子ポリオールのb:3PCLにおい
て、数平均分子量2000のものは三官能ポリラクトン
ポリオール(ダイセル化学製,商品名プラクセル32
0,数平均分子量2000,水酸基価84.2)であ
り、数平均分子量600のものは三官能ポリラクトンポ
リオール(ダイセル化学製,商品名プラクセル305,
数平均分子量550,水酸基価306)と三官能ポリラ
クトンポリオール(ダイセル化学製,商品名プラクセル
312,数平均分子量1250,水酸基価134.6)
をブレンドし、数平均分子量600とした。
【0056】EG:エチレングリコール、BD:1,4
−ブタンジオールを示す。
【0057】表1から明らかなように、実施例に示す本
発明のクリーニングブレードは反発弾性は60%以上で
あり、小径トナーに対するクリーニング性が良好であ
る。また各種物性に優れている。一方、反発弾性が60
%未満の比較例のクリーニングブレードはクリーニング
性が不十分である。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H032 BA05 BA09 BA18 BA30 2H034 BF02 BF03 4J034 BA06 BA07 BA08 CA01 CA04 CA05 CB03 CB04 CB05 CB07 CC01 CC02 CC03 DA01 DB01 DB03 DB04 DB05 DC01 DC02 DC03 DC12 DC37 DC39 DC42 DF01 DF02 DF11 DF12 DF14 DF16 DF17 DF21 DF22 DG01 DG02 DG03 DG04 DG05 DG06 DG14 DG15 DG16 HA01 HA06 HA07 HC11 HC12 HC13 HC52 HC61 HC63 HC64 HC66 HC67 HC71 JA41 JA42 KA01 QA03 QA07 QB15 RA11 RA14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ポリイソシアネート成分、(b)
    高分子ポリオール成分および(c)低分子ポリオール成
    分を反応させて得られるポリウレタンエラストマーであ
    って、反発弾性が60%以上のポリウレタンエラストマ
    ーを含有してなる小径トナー用クリーニングブレード。
  2. 【請求項2】 ポリウレタンエラストマーが、(a)ポ
    リイソシアネート成分および(b)高分子ポリオール成
    分から得られたイソシアネート末端ウレタンプレポリマ
    ーと、(b)高分子ポリオール成分および(c)低分子
    ポリオール成分からなるポリオール成分を反応させて得
    られるポリウレタンエラストマーであって、ポリオール
    成分における(b)高分子ポリオール成分が二官能高分
    子ポリオールと三官能以上の高分子ポリオールからな
    り、かつ(c)低分子ポリオール成分が直鎖状ジオール
    からなることを特徴とする請求項1記載の小径トナー用
    クリーニングブレード。
  3. 【請求項3】 直鎖状ジオールが、エチレングリコール
    および/または1,4−ブタンジオールである請求項2
    記載の小径トナー用クリーニングブレード。
  4. 【請求項4】 イソシアネート末端ウレタンプレポリマ
    ーのイソシアネート基(−NCO)と(b)高分子ポリ
    オール成分と(c)低分子ポリオール成分からなるポリ
    オール成分の合計水酸基(−OH)の当量比(−NCO
    /−OH)が、1.00〜1.15である請求項2また
    は3記載の小径トナー用クリーニングブレード。
  5. 【請求項5】 ポリウレタンエラストマーの重量を、ポ
    リウレタンエラストマーの構成成分のなかの三官能以上
    の高分子ポリオール成分のモル数で除した値が5000
    〜15000である請求項1〜4のいずれかに記載の小
    径トナー用クリーニングブレード。
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