JP2005345637A - クリーニングブレード及びその製造方法並びに画像形成装置のクリーニング方法 - Google Patents

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Noriyoshi Kamai
教義 釜井
Yukinobu Okaura
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Abstract

【課題】重合体トナーを使用した高速の画像形成装置のクリーニングに使用した場合においても、耐摩耗性並びに耐欠け性に優れたクリーニングブレードとその製造方法及びクリーニング方法を提供する。
【解決手段】ポリウレタン弾性体は2官能のポリオール化合物(分子量Mp,配合量Wp)、ジイソシアネート化合物(分子量Mi,配合量Wi)、少なくとも1種の3官能以上の架橋剤(分子量Mt,配合量Wt)、及び2官能の鎖延長剤(分子量Md,配合量Wd)を構成成分とするものであり、Mcが、2000<Mc≦8000であり、ハードセグメント量Hsが29重量%以上32重量%以下であるクリーニングブレードとする。
Mc=(Wi+Wp+Wt+Wd)/(Wt/Mt);Hs(重量%)=100[Wi−1.5Mi(Wt/Mt)+Wd]/(Wi+Wp+Wt+Wd)
【選択図】なし

Description

本発明は、普通紙複写機、普通紙ファクシミリ、レーザービームプリンター等の静電方式の画像形成装置において、感光体や転写ベルト等のトナーを担持し或いはトナー担持面と接触する部材表面の残存トナーを除去するクリーニングブレード及びその製造方法並びに画像形成装置のクリーニング方法に関するものである。
静電方式の画像形成装置においてトナー画像を用紙等に転写した後の感光体、転写ベルト等の表面に残存するトナーを拭き取り、除去するために、従来から厚さが約1〜3mm程度のポリウレタン系弾性体のシートから裁断して形成されるクリーニングブレードが使用されていた。
かかる弾性体クリーニングブレードを構成するポリウレタン弾性体としては、2官能のポリオール化合物、ジイソシアネート化合物、3官能以上の架橋剤及び2官能の鎖延長剤を反応させたポリウレタンが公知である(特許文献1、2、3等)。
特許文献1に開示されたクリーニングブレードは、環境が変化しても十分に安定したクリーニング特性、帯電特性又は現像特性が得られる電子写真用ゴム部材を提供することを目的とし、クリーニングブレードを2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール及びアジピン酸より合成されたポリオールと、ポリイソシアネートとから製造したポリウレタンで構成したゴム弾性体にて形成したものである。
特許文献2に開示された技術は、感光体を摩滅させることが少なく、また、紙粉の介在や微小トナーによるフイルミングが生じ難く、その結果画像形成装置の耐久性にすぐれる電子写真複写機用クリーニングブレードを製造する方法を提供することを目的とし、ポリイソシアネートと分子量1000〜3000のポリカプロラクトンエステルジオールとから調製したイソシアネート基含量8〜20%の擬プレポリマーに分子量1000〜3000の高分子量ポリオールと分子量60〜250の低分子量ポリオールとからなる硬化剤を水酸基/イソシアネート基当量比0.8〜0.9として混合撹拌し、予め加熱した型内に注入して、JIS A硬度65〜80、300%モジユラス130〜250kg/cm2 、20℃における反発弾性が45%以上のクリーニングブレードとする製造方法である。
特許文献3に開示されたクリーニングブレードは、低温域から高温域にわたって、適正な反発弾性を有するクリーニングブレードを提供することを目的とし、ポリオール成分として、低級アルキル基を置換基として有するラクトンの開環ポリエステルポリオールを用い、ポリイソシアネート成分として、p−フエニレンジイソシアネート及び/又は1,4−シクロヘキサンジイソシアネートを用い、これらを反応させて得られるウレタンプレポリマーを硬化剤にて硬化させることによって得られる、硬度(JIS A)が65〜80、0〜60℃の温度域において反発弾性が25〜70%、ガラス転移点が−10℃以下であるクリーニングブレードである。
特開2001−83855号公報 特開平5−278045号公報 特公平7−113807号公報
しかし、近年、画像形成の高速化が求められており、画像形成装置における感光体や転写ベルト、転写搬送ベルトなどのクリーニング対象部材とクリーニングブレードとの摺動速度が高速化している状況において、上記特許文献1〜3に開示されたポリウレタン弾性体からなるクリーニングブレードを、画像の鮮明化の要請に対応して現在実用化されつつある重合トナーを使用した画像形成装置においてクリーニングに使用すると、耐摩耗性や耐欠け性が十分ではないことが明らかとなった。
本発明は、重合体トナーを使用した高速の画像形成装置のクリーニングに使用した場合においても、耐摩耗性並びに耐欠け性に優れたクリーニングブレードとその製造方法及びクリーニング方法を提供することを目的とする。
本発明は、静電転写プロセスを利用した画像形成装置に使用するポリウレタン弾性体からなるクリーニングブレードであって、
前記ポリウレタン弾性体は2官能のポリオール化合物(分子量Mp,配合量Wp)、ジイソシアネート化合物(分子量Mi,配合量Wi)、少なくとも1種の3官能以上の架橋剤(分子量Mt,配合量Wt)、及び2官能の鎖延長剤(分子量Md,配合量Wd)を構成成分とするものであり、式(数5)にて定義されるMcが、
2000<Mc≦8000
であり、
下記式(数6)にて定義されるハードセグメント量Hsが29重量%以上32重量%以下であることを特徴とする。
(数5)及び(数6)は、
(数5)
Mc=(Wi+Wp+Wt+Wd)/(Wt/Mt)
(数6)
Hs(重量%)
=100[Wi−1.5Mi(Wt/Mt)+Wd]/(Wi+Wp+Wt+Wd)
である。
係る構成を有するクリーニングブレードは、重合体トナーを使用した高速の画像形成装置のクリーニングに使用した場合においても、耐摩耗性並びに耐欠け性に優れたクリーニングブレードである。
Mcが2000以下の場合には成形性が低下し、8000を超える場合には架橋点の濃度が低下して架橋の効果が低下し、強度と耐摩耗性が低下する。Hsが29重量%未満の場合には、ポリウレタン弾性体の強度が低下して耐欠け性が不十分となり、32重量%を超えると耐摩耗性が低下する。
Mcは架橋剤に起因する架橋点1個当たりの分子量であり、Hsは鎖延長剤とジイソシアネート化合物の反応により形成される結晶性のハードセグメントの濃度に相当する。これらは、ポリウレタン弾性体の耐摩耗性や耐欠け性に影響を与えるものである。
上記のクリーニングブレードにおいては、前記ポリオール化合物がポリエステルポリオールであることが好ましい。
ポリエステルポリオールを使用したポリウレタン弾性体からなるクリーニングブレードは、特に重合体トナーを使用した場合のクリーニング性に優れたものである。
別の本発明は、静電転写プロセスを利用した画像形成装置に使用するポリウレタン弾性体からなるクリーニングブレードの製造方法であって、
前記ポリウレタン弾性体を、2官能のポリオール化合物(分子量Mp,配合量Wp)、ジイソシアネート化合物(分子量Mi,配合量Wi)、少なくとも1種の3官能以上の架橋剤(分子量Mt,配合量Wt)、及び2官能の鎖延長剤(分子量Md,配合量Wd)を反応させて形成する重合工程を有し、上記した式(数5)にて定義されるMcが、
2000<Mc≦8000
であり、
上記した式(数6)にて定義されるハードセグメント量Hsが29重量%以上32重量%以下であることを特徴とする。
係る構成の製造方法により、重合体トナーを使用した高速の画像形成装置のクリーニングに使用した場合においても、耐摩耗性並びに耐欠け性に優れたクリーニングブレードを製造することができる。
上述のクリーニングブレードの製造方法においては、前記ポリオール化合物がポリエステルポリオールであることが好ましい。
本発明の画像形成装置のクリーニング方法は、請求項1又は2に記載のクリーニングブレードを使用したものであることを特徴とする。
係る構成のクリーニング方法は、重合体トナーを使用した高速の画像形成装置のクリーニングに使用した場合においても、画像の鮮明さの耐久性に優れたクリーニング方法である。
本発明のクリーニングブレードを構成するポリウレタン弾性体の形成成分である2官能ポリオール化合物としては、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール等があり、ポリエステルポリオールとしては、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、マレイン酸等のジカルボン酸の1種以上と、エチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオール、ジエチレングリコール等のグリコールの1種以上を縮重合させて得られる縮合系ポリエステル、ラクトン類の開環重合により得られる開環重合系ポリエステルが例示できる。また、ポリエーテルポリオールとしては、水や上記のポリエステルポリオールの合成に使用するグリコールにエチレンオキサイド、オキセタン、テトラヒドロフラン等の環状エーテルを開環付加重合させて得られるものが例示できる。ポリオール化合物は、2種以上を併用することができる。
ポリエステルポリオール化合物の中でも、ε−カプロラクトンやバレロラクトンを開環重合させたラクトン系ポリオールを使用することは、優れた耐摩耗性を有するクリーニングブレードを得ることができるので、好適な態様である。ラクトン系ポリオール化合物としては、とりわけ分子量分布が小さいもの、具体的にはプラクセル−220N(カタログ記載のMw/Mnが2以下)の使用が好ましい。
本発明のクリーニングブレードを構成するポリウレタン弾性体の形成成分であるジイソシアネート化合物としては、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、4,4’−フェニレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート化合物、エチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)等の脂肪族ジイソシアネート化合物、水素添加4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(HMDI)、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート(CHDI)、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート、イソフォロンジイソシアネート(IPDI)、水素添加m−キシリレンジイソシアネート(HXDI)、ノルボルナンジイソシアネート等の脂環式ジイソシアネート化合物が例示できる。ジイソシアネート化合物も2種以上を併用することができる。
本発明のクリーニングブレードを構成するポリウレタン弾性体の形成成分である3官能以上の架橋剤としては、トリメチロールプロパン、トリエチロールプロパン、ペンタエリスリトール、トリエタノールアミン等が例示される。架橋剤も2種以上を併用することができる。j種の架橋剤を使用した場合、式(数5)は、j種目の架橋剤の分子量をMt、配合量をWtとして、
Wt/Mt=Σ(Wt/Mt
として計算する。
本発明のクリーニングブレードを構成するポリウレタン弾性体の形成成分である2官能の鎖長延長剤としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール等が例示される。
クリーニングブレードの製造に際しては、ポリウレタン重合触媒を使用してもよく、係る重合触媒としては、ジブチル錫ジラウレートやオクチル酸錫等の有機錫系触媒、トリエチレンジアミン、N−メチルモルホリン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデセン−7(DBU)、ビス(N,N−ジメチルアミノ−2−エチル)エーテル、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル等の第3級アミン系触媒、酢酸カリウム、オクチル酸カリウム等のカルボン酸金属塩触媒、イミダゾール系触媒等が例示される。これらの中でも、第3級アミン触媒の使用が好ましい。
クリーニングブレードの作製は、公知の方法で行うことができる。例えば、クリーニングブレードの製造方法は、ポリオール化合物とジイソシアネート化合物を反応させてイソシアネートプレポリマー又はイソシアネート擬似プレポリマーを製造するプレポリマー製造工程、イソシアネートプレポリマー又はイソシアネート擬似プレポリマーと架橋剤並びに鎖延長剤を含む成分と混合して反応性組成物とする混合工程、反応性組成物を金型等を使用して所定形状の成形体に成形する成形工程、成形体がシート状である場合には、該シートを所定のブレード形状に裁断する裁断工程を含む製造方法によりクリーニングブレードが製造可能である。
クリーニングブレードの製造に使用するプレポリマー製造工程は、同じ組成であれば、ポリオール化合物全量とジイソシアネート化合物を反応させてイソシアネートプレポリマーとする完全プレポリマー法が、より優れた特性得られるので、ポリオール化合物の一部を架橋剤、鎖延長剤と混合して使用する擬似プレポリマー法よりも好ましい。
クリーニングブレードを使用したクリーニング方法は、公知の方法が使用可能である。例えば、感光体、転写ベルト、ローラー等の画像形成装置を構成するクリーニングを行う部材に、所定の角度と当接圧にて当接させてクリーニングを行う方法が例示される。
<クリーニングブレード製造例>
(実施例1)
2官能のポリエステルポリオール化合物であるプラクセル220N(ポリε−カプロラクトンポリオール;数平均分子量2000;ダイセル化学工業製)56.88gに対して4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)43.12gを添加し、窒素気流中にて80℃にて3時間反応させてNCO基末端擬似プレポリマーを得た。
80℃に加熱した前記NCO基末端擬似プレポリマーに対してプラクセル220を29.48g、架橋剤としてトリメチロールプロパン(TMP)を3.12g及び鎖延長剤として1,4−ブタンジオール(BD)を7.21g混合した組成物である硬化剤成分を添加、撹拌して反応性組成物とした後に真空脱泡を行い、内面が直径340mm、幅600mmの成形面である円筒状金型に反応性組成物をキャスティングして150℃にて1時間加熱反応させて硬化させて厚さ1.6mmのポリウレタン弾性体シートを成形した。ポリウレタン弾性体シートを金型より脱型し、120℃にて6時間ポストキュアを行った後にさらに室温で7日放置、熟成した。(注:配合比はgで表示しているが、重量比でもある。)
該ポリウレタン弾性体シートを裁断して縦12mm,横238mmのクリーニングブレード1を作製し、ホットメルト接着剤を使用して所定の金具に貼着し、クリーニングブレードユニット1とした。
(実施例2)
プラクセル220Nを86.36gとMDIを43.12g添加し、窒素気流中にて80℃にて3時間反応させてNCO基末端完全プレポリマーを作製し、硬化剤成分として架橋剤であるTMP3.12g及び鎖延長剤であるBDを7.21g混合した組成物を使用して実施例1と同様にしてクリーニングブレード2を接着したクリーニングユニットを作製した。
(実施例3)
硬化剤成分としてプラクセル220を23.08g、TMPを2.98g及びBDを7.72g混合した組成物である硬化剤成分を使用した点以外は実施例1と同様にしてクリーニングブレード3を接着したクリーニングブレードユニットを作製した。
(実施例4)
硬化剤成分としてプラクセル220を26.40g、TMPを3.67g及びBDを6.88g混合した組成物である硬化剤成分を使用した点以外は実施例1と同様にしてクリーニングブレード4を接着したクリーニングブレードユニットを作製した。
(実施例5)
硬化剤成分としてプラクセル220を36.99g、TMPを2.47g及びBDを7.62g混合した組成物である硬化剤成分を使用した点以外は実施例1と同様にしてクリーニングブレード5を接着したクリーニングブレードユニットを作製した。
(実施例6)
硬化剤成分としてプラクセル220を23.08g、TMPを2.98g及びBDを7.72g混合した組成物である硬化剤成分を使用した点以外は実施例1と同様にしてクリーニングブレード6を接着したクリーニングブレードユニットを作製した。
(比較例1)
硬化剤成分としてプラクセル220を33.47g、TMPを1.93g及びBDを8.79g混合した組成物である硬化剤成分を使用した点以外は実施例1と同様にしてクリーニングブレード7を接着したクリーニングブレードユニットを作製した。
(比較例2)
硬化剤成分としてプラクセル220を52.76g、TMPを2.18g及びBDを7.12g混合した組成物である硬化剤成分を使用した点以外は実施例1と同様にしてクリーニングブレード8を接着したクリーニングブレードユニットを作製した。
(比較例3)
硬化剤成分としてプラクセル220を41.70g、TMPを1.72g及びBDを8.55g混合した組成物である硬化剤成分を使用した点以外は実施例1と同様にしてクリーニングブレード9を接着したクリーニングブレードユニットを作製した。
(比較例4)
硬化剤成分としてプラクセル220を15.15g、TMPを3.39g及びBDを7.68g混合した組成物である硬化剤成分を使用した点以外は実施例1と同様にしてクリーニングブレード10を接着したクリーニングブレードユニットを作製した。
(比較例5)
プラクセル220Nを105.24gとMDIを43.12g添加し、窒素気流中にて80℃にて3時間反応させてNCO基末端完全プレポリマーを作製し、硬化剤成分としてTMPを2.66g及びBDを7.48g混合した組成物である硬化剤成分を使用した点以外は実施例2と同様にしてクリーニングブレード11を接着したクリーニングブレードユニットを作製した。
(比較例6)
硬化剤成分としてプラクセル220を12.16g、TMPを8.70g及びBDを2.46g混合した組成物である硬化剤成分を使用した以外は実施例1と同様にしてクリーニングブレードを製造しようとしたが、円筒状金型に反応性組成物をキャスティングするポリウレタン弾性体シートの成形がうまく行えなかった。
<評価>
重合体トナーであるカラートナーを使用したIPSIO COLOR 8000(リコー)に実施例1〜4、比較例1〜4のクリーニングブレードユニットを装着し、2000枚の画像再生実験を行った。画像再生実験後にクリーニングブレードの感光体と当接する稜線(エッジ)部を光学顕微鏡又はレーザー顕微鏡により観察した。クリーニングブレード稜線部の摩耗量が10μm以下のものを耐摩耗性について「良好」、10μmを超えるものを「不良」と評価した。また同時に該稜線部に欠けが発生しているかどうかも評価し、欠けが全く発生していないものを耐欠け性について「◎」、小さな欠けがあるが、画像上問題のない程度のものを「○」、欠けが大きくて画像に問題が発生したものを「×」と表示した。表1にMc,Hsの計算結果と評価結果を併せて示した。
Figure 2005345637
表1の結果より、本発明の範囲のクリーニングブレードは、真球状に近い重合体トナーを使用した比較的高速の画像形成装置に使用しても耐摩耗性、耐欠け性に優れたものであった。

Claims (5)

  1. 静電転写プロセスを利用した画像形成装置に使用するポリウレタン弾性体からなるクリーニングブレードであって、
    前記ポリウレタン弾性体は2官能のポリオール化合物(分子量Mp,配合量Wp)、ジイソシアネート化合物(分子量Mi,配合量Wi)、少なくとも1種の3官能以上の架橋剤(分子量Mt,配合量Wt)、及び2官能の鎖延長剤(分子量Md,配合量Wd)を構成成分とするものであり、式(数1)にて定義されるMcが、
    2000<Mc≦8000
    であり、
    下記式(数2)にて定義されるハードセグメント量Hsが29.0重量%以上32.0重量%以下であることを特徴とするクリーニングブレード。
    (数1)
    Mc=(Wi+Wp+Wt+Wd)/(Wt/Mt)
    (数2)
    Hs(重量%)
    =100[Wi−1.5Mi(Wt/Mt)+Wd]/(Wi+Wp+Wt+Wd)
  2. 前記ポリオール化合物がポリエステルポリオールである請求項1に記載のクリーニングブレード。
  3. 静電転写プロセスを利用した画像形成装置に使用するポリウレタン弾性体からなるクリーニングブレードの製造方法であって、
    前記ポリウレタン弾性体を、2官能のポリオール化合物(分子量Mp,配合量Wp)、ジイソシアネート化合物(分子量Mi,配合量Wi)、少なくとも1種の3官能以上の架橋剤(分子量Mt,配合量Wt)、及び2官能の鎖延長剤(分子量Md,配合量Wd)を反応させて形成する重合工程を有し、式(数3)にて定義されるMcが、
    2000<Mc≦8000
    であり、
    下記式(数4)にて定義されるハードセグメント量Hsが29.0重量%以上32.0重量%以下であることを特徴とするクリーニングブレードの製造方法。
    (数3)
    Mc=(Wi+Wp+Wt+Wd)/(Wt/Mt)
    (数4)
    Hs(重量%)
    =100[Wi−1.5Mi(Wt/Mt)+Wd]/(Wi+Wp+Wt+Wd)
  4. 前記ポリオール化合物がポリエステルポリオールである請求項3に記載のクリーニングブレードの製造方法。
  5. 請求項1又は2に記載のクリーニングブレードを使用した画像形成装置のクリーニング方法。
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