JPH05150697A - 電子写真複写機用クリーニング・ブレードの製造方法 - Google Patents

電子写真複写機用クリーニング・ブレードの製造方法

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JPH05150697A
JPH05150697A JP31204791A JP31204791A JPH05150697A JP H05150697 A JPH05150697 A JP H05150697A JP 31204791 A JP31204791 A JP 31204791A JP 31204791 A JP31204791 A JP 31204791A JP H05150697 A JPH05150697 A JP H05150697A
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良則 藤原
Nobuyoshi Aono
信良 青野
Takemi Kawasaki
武己 川崎
Atsushi Azuma
篤 東
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Abstract

(57)【要約】 【目的】JIS A硬度にて60〜70の比較的柔らか
いポリウレタンエラストマーからなるが、エツジに欠損
が生じるのを低減させ、かくして、フイルミング等が生
じにくく、耐久性にすぐれる電子写真複写機用クリーニ
ング・ブレードを製造する方法を提供するにある。 【構成】本発明による電子写真複写機用クリーニング・
ブレードの製造方法は、ポリイソシアネートと分子量1
000〜3000の高分子量ポリオールとから調製した
イソシアネート基含量8〜20%のウレタン擬プレポリ
マーに分子量1000〜3000の高分子量ポリオール
と分子量60〜250の低分子量ポリオールとからなる
硬化剤を水酸基/イソシアネート基当量比0.8〜0.9と
して混合攪拌した後、又は混合攪拌しつつ、予め加熱し
た型内に注入して、得られる弾性体にJIS A硬度6
0〜70を有せしめると共に、130〜250Kg/cm2
の300%モジユラスを有せしめることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写機用クリ
ーニング・ブレードの製造方法に関し、詳しくは、JI
S A硬度60〜70程度のポリウレタンエラストマー
からなり、長期使用によつてもエツジに欠損の生じるの
を低減し、かくして、耐久性にすぐれる電子写真複写機
用クリーニング・ブレードの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】普通紙を記録紙として用いる静電式電子
写真複写機によれば、一般に、感光体の表面に放電によ
り静電荷を与え、その上に画像を露光して静電潜像を形
成し、次に、逆極性を帯びたトナーを静電潜像に付着さ
せて現像し、そのトナー像を記録紙に転写し、最後に、
トナー像が転写された記録紙を加熱加圧し、トナーを記
録紙上に定着させることによつて複写を行なう。
【0003】従つて、複数枚の記録紙に順次複写を行な
うためには、上記工程において、感光体より記録紙にト
ナー像を転写した後、感光体の表面に残留するトナーを
除去する必要があり、その除去方式の一つとして、ブレ
ードを感光体表面に圧接し、感光体を摺擦してクリーニ
ングするブレード・クリーニング方式が知られている。
このブレード・クリーニング方式のためのブレードに
は、特に、耐摩耗性等の機械的強度がすぐれていること
から、ポリウレタンエラストマーからなる成形物が好ま
しく用いられている。
【0004】このポリウレタンエラストマーは、通常、
ポリオール成分としてポリエチレンアジペートエステル
やポリカプロラクトンエステルを用い、ポリイソシアネ
ート成分として4,4'−ジフエニルメタンジイソシアネー
トを用いてプレポリマーを調製し、これに硬化剤及び必
要に応じて触媒を加えて、所定の型内にて架橋し、炉内
にて後架橋させた後、常温で放置熟成することによつて
製造されている。上記硬化剤としては、通常、1,4−ブ
タンジオール等の二価アルコールとトリメチロールプロ
パン、ペンタエリスリトール等の三価以上の多価アルコ
ールとが併用される。
【0005】しかし、一般に、従来より知られているポ
リウレタンエラストマーからなるクリーニング・ブレー
ドは、その長期使用によつてエツジに欠損が生じること
が知られている。そこで、従来、その対策として、クリ
ーニング・ブレードを構成するポリウレタンエラストマ
ーの摩擦係数を低減させる、感光体の摩擦係数を低減さ
せる、トナーに潤滑剤を混入させる、クリーニング・ブ
レードの感光体の表面への圧接力を低減させる等、種々
の方策が提案されている。しかしながら、これらの方法
は、得られる画像品質への悪影響等があつて、いずれも
十分な効果を発揮していないのが現状である。
【0006】特に、クリーニング・ブレードとの摺擦に
よつて摩耗し、又は傷付きやすい柔らかい表面層を有す
る感光体に対しては、一般に、クリーニング・ブレード
のゴム硬度がJIS A硬度にて60〜70程度の比較
的柔らかい弾性体からなる必要がある。しかし、クリー
ニング・ブレードがこのように柔らかい弾性体からなる
ときは、ゴム物性も必然的に低下し、エツジ部に欠損を
生じやすくなる。クリーニング・ブレードのエツジ部の
欠損は、感光体上へのトナーのフイルミングや、更には
トナーのすり抜け等を起こし、画像欠陥に結び付くもの
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、JIS A
硬度にて60〜70の比較的柔らかいポリウレタンエラ
ストマーからなる電子写真複写機用クリーニング・ブレ
ードにおける上述したような問題を解決するためになさ
れたものであつて、エツジに欠損が生じるのを低減さ
せ、かくして、フイルミング等が生じにくく、耐久性に
すぐれる電子写真複写機用クリーニング・ブレードを製
造する方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による電子写真複
写機用クリーニング・ブレードの製造方法は、ポリイソ
シアネートと分子量1000〜3000の高分子量ポリ
オールとから調製したイソシアネート基含量8〜20%
のウレタン擬プレポリマーに分子量1000〜3000
の高分子量ポリオールと分子量60〜250の低分子量
ポリオールとからなる硬化剤を水酸基/イソシアネート
基当量比0.8〜0.9として混合攪拌した後、又は混合攪
拌しつつ、予め加熱した型内に注入して、得られる弾性
体にJIS A硬度60〜70を有せしめると共に、1
30〜250Kg/cm2 の300%モジユラスを有せしめ
ることを特徴とする。
【0009】本発明による方法によれば、先ず、ポリイ
ソシアネートと分子量1000〜3000の高分子量ポ
リオールとからイソシアネート基含量8〜20%のウレ
タン擬プレポリマーが常法によつて調製される。上記擬
プレポリマーの調製において、ポリイソシアネートとし
ては、例えば、トリレンジイソシアネート、3,3'−ジメ
チルジフエニルジイソシアネート、4,4'−ジフエニルメ
タンジイソシアネート、p−フエニレンジイソシアネー
ト、1,5−ナフタレンジイソシアネート等のジイソシア
ネートが用いられるが、好適には4,4'−ジフエニルメタ
ンジイソシアネートが用いられる。
【0010】また、上記分子量1000〜3000を有
する高分子量ポリオールとしては、例えば、アルキレン
グリコールと脂肪族二塩基酸との縮合体であるポリエス
テルポリオール、例えば、エチレンアジペートエステル
ポリオール、ブチレンアジペートエステルポリオール、
ヘキシレンアジペートエステルポリオール、エチレンプ
ロピレンアジペートエステルポリオール、エチレンブチ
レンアジペートエステルポリオール、エチレンネオペン
チレンアジペートエステルポリオールようなアルキレン
グリコールとアジピン酸とのポリエステルポリオール等
のポリエステル系ポリオール、カプロラクトンを開環重
合して得られるポリカプロラクトンエステルポリオール
等のポリカプロラクトン系ポリオール、ポリ(オキシテ
トラメチレン)グリコール、ポリ(オキシプロピレン)
グリコール等のポリエーテル系ポリオール等が用いられ
る。特に、本発明においては、アジピン酸系ポリエステ
ルポリオールや、ポリカプロラクトン系ポリオールが好
ましく用いられる。上記以外にも、例えば、ポリカーボ
ネートジオールも用いられる。
【0011】従来、電子写真複写機用クリーニング・ブ
レードは、通常、先ず、イソシアネート基/水酸基等量
比を1.1〜4.0 の範囲として、所定量の全量のポリイソ
シアネートと所定量の全量のポリオールとを60〜90
℃の温度で一括して反応させてプレポリマーを調製し、
次いで、このプレポリマーに低分子量の硬化剤を加えて
硬化させることによつて製造されている。かかる方法
は、所要量のポリイソシアネートとポリオールとをすべ
て一括して用いてプレポリマーを調製するので、完全プ
レポリマー法と呼ばれている。
【0012】しかしながら、本発明の方法によれば、完
全プレポリマー法において所要量のポリイソシアネート
と所要量の高分子量ポリオールのうちの一部とを反応さ
せて擬プレポリマーを調製し、次に、上記高分子量ポリ
オールの残余に低分子量ポリオールを加えて硬化剤とな
し、これを上記プレポリマーに加え、硬化させることに
よつて、電子写真複写機用クリーニング・ブレードを得
る。以下、かかる方法を擬プレポリマー法と呼ぶことと
する。
【0013】ここに、硬化剤成分として用いる高分子量
ポリオールは、擬プレポリマーの調製に用いた高分子量
ポリオールと同じでもよく、或いは異なるものであつて
もよい。また、このように、硬化剤成分として用いる高
分子量ポリオールの量は、本発明によれば、完全プレポ
リマー法における高分子量ポリオールの所要量の30モ
ル%以上であることが好ましい。
【0014】他方、本発明において他の硬化剤成分とし
て用いる低分子量ポリオールは、分子量が60〜250
の範囲にあるものであれば、従来より知られている任意
のものを適宜に用いることができる。従つて、かかる低
分子量ポリオールとしては、例えば、1,4−ブタンジオ
ール、エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、
ヒドロキノン−ビス(2−ヒドロキシエチル)エーテ
ル、3,3'−ジクロロ−4,4'−ジアミノジフエニルメタ
ン、4,4'−ジアミノジフエニルメタン等の二価アルコー
ルや、1,1,1−トリメチロールプロパン、グリセリン、
1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオー
ル、トリメチロールエタン、1,1,1−トリス(ヒドロキ
シエトキシメチル)プロパン、ジグリセリン、ペンタエ
リスリトール等の三価及びそれ以上の多価アルコールを
挙げることができる。
【0015】特に、本発明においては、硬化剤成分とし
ての低分子量ポリオールは、二価アルコールと三価アル
コールとの混合物が好ましく用いられる。例えば、1,4
−ブタンジオールと1,1,1−トリメチロールプロパンと
が1,4−ブタンジオール/1,1,1−トリメチロールプロ
パンモル比60/40〜90/10の範囲の混合物が好
ましく用いられる。
【0016】更に、本発明においては、硬化剤は、前記
高分子量ポリオール100重量部に対して、上記のよう
な低分子量ポリオール5〜20重量部の範囲の混合物で
あつつて、しかも、前記擬プレポリマーの有するイソシ
アネート基に対する硬化剤の水酸基の当量数の比、即
ち、水酸基/イソシアネート基当量比が0.8〜0.9の範
囲となるように用いられる。最も好ましくは、上記水酸
基/イソシアネート基当量比は、0.82〜0.88の範囲
である。
【0017】本発明の方法によれば、上記硬化剤と共に
好ましくは硬化触媒が用いられる。かかる硬化触媒の具
体例として、例えば、2−メチルイミダゾールや1,2−
ジメチルイミダゾールを挙げることができるが、特に、
1,2−ジメチルイミダゾールが好ましく用いられる。こ
のような触媒は、通常、主剤100重量部に対して、0.
01〜0.5重量部、好ましくは0.05〜0.3重量部の範
囲で用いられる。
【0018】本発明の方法によれば、前述した擬プレポ
リマーを上記硬化触媒と共に混合攪拌した後、これを予
め接着処理を施した接続具を装入した所定の温度の型内
に注入することによつて、クリーニング・ブレードを得
ることができる。本発明者らは、擬プレポリマー法にお
いて、水酸基/イソシアネート基当量比を種々に変化さ
せつつ、ウレタンエラストマーを製造し、それらの物性
について幅広い研究を行なつた結果、そのような擬プレ
ポリマー法によるウレタンエラストマーは、従来、知ら
れている通常の完全プレポリマー法によつて得られるウ
レタンエラストマーと異なる挙動を示すことを知見し
た。
【0019】即ち、従来、知られている通常の完全プレ
ポリマー法によれば、水酸基/イソシアネート基当量比
を0.9〜1.0の範囲として、ウレタンエラストマーが製
造される。このようにして得られるエラストマーの物性
は、水酸基/イソシアネート基当量比が1.0に近づくに
つれて、硬さ、200〜300%モジユラス、永久伸び
等がゆるやかな勾配にて上昇する傾向を示す。
【0020】これに対して、本発明者らは、擬プレポリ
マー法によれば、上記とは逆の傾向を示し、特に、20
0〜300%モジユラスが大幅に変化することを見いだ
した。その理由は必ずしも明らかではないが、完全プレ
ポリマー法における高分子量ポリオールの一部を低分子
量ポリオールと共に硬化剤として用いて、擬プレポリマ
ーに作用させ、擬プレポリマーを架橋させることによつ
て、得られるエラストマーの内部構造、特に、化学結合
形態に変化が生じたのであろう。
【0021】具体的は、得られるゴム物性に関して、完
全プレポリマー法によれば、ハードセグメント量が支配
的であるのに対して、擬プレポリマー法によれば、架橋
密度が支配的に作用したものとみられる。従つて、擬プ
レポリマー法によつて、水酸基/イソシアネート基当量
比を0.8〜0.9の範囲とすることによつて、得られるウ
レタンエラストマーの硬度(JIS A硬度)を60〜
70とすると同時に、大変形領域におけるモジユラスを
大きくすることができるので、エツジの欠損を有効に防
止することができるのであろう。
【0022】このようにして、本発明によれば、擬プレ
ポリマー法によつて擬プレポリマーを調製し、これに高
分子量ポリオールと低分子量ポリオールとからなる硬化
剤を水酸基/イソシアネート基当量比を0.8〜0.9の範
囲として作用させることによつて、得られるポリウレタ
ンエラストマーに硬度(JIS A硬度)60〜70を
有せしめると共に、130〜250Kg/cm2 、好ましく
は150〜200Kg/cm2 の300%モジユラスを有せ
しめることができ、かくして、本発明によれば、長期使
用によつてもエツジに欠損の生じないポリウレタンエラ
ストマーからなるクリーニング・ブレードを得ることが
できる。
【0023】特に、本発明の方法の好ましい一態様によ
れば、ミキシング・ヘツドを備えた注型装置を用いて、
主剤と硬化剤成分とをミキシング・ヘツドで低温、例え
ば、50〜70℃の温度で衝突混合させつつ、直ちに型
内に注入する所謂リアクシヨン・インジエクシヨン成形
(RIM成形)によつて、クリーニング・ブレードを得
ることができる。従つて、また、本発明の方法によれ
ば、型内硬化の後、型から取り出して、二次硬化を行な
わせることなく、製品とすることもできる。
【0024】
【発明の効果】一般に、クリーニング・ブレードによる
感光体のクリーニングは、そのエツジを回転する感光体
の表面に圧接することによつて行なわれる。このような
クリーニング操作において、エツジは感光体の表面に追
随して弾性変形し、次いで、弾性的に復元し、その際
に、トナー粒子を感光体の表面からはじき飛ばすことに
よつて、感光体の表面からトナー粒子を除去する。
【0025】即ち、エツジは、感光体の表面との間の摩
擦力によつて、感光体の回転方向に屈曲しつつ、巻き込
まれ、次いで、弾性力の作用によつて復元する変化を短
い間隔で繰り返しており、これによつて感光体の表面を
クリーニングすると共に、他方、この繰返しによる疲労
によつて、エツジに欠損が生じるものとみられ、上記巻
き込み量がエツジの欠損に重要な役割を果たしていると
みられる。この巻き込み量が大きすぎるときは、クリー
ニング効果が悪化すると共に、エツジが大変形領域の繰
り返しの集中応力を受けるために、エツジの欠損が生じ
やすくなる。また、このようなエツジの欠損によつて、
感光体の表面におけるトナーのフイルミングやトナー粒
子の所謂すり抜けが起こり、複写画像の品質が劣化す
る。
【0026】このようなウレタンエラストマーからなる
クリーニング・ブレードのエツジの欠損は、大変形領域
におけるモジユラスを大きくし、感光体の表面との摩擦
力によつて生じる巻き込み量を小さくし、好適には、1
0〜20μm程度に抑えることによつて、その発生を有
効に防止することができる。本発明の方法によれば、前
述したようにして擬プレポリマーを調製し、次いで、こ
の擬プレポリマーに水酸基/イソシアネート基当量比が
0.8〜0.9となるように高分子量ポリオールと低分子量
ポリオールとからなる硬化剤を作用させることによつ
て、得られるウレタンエラストマーの硬度(JIS A
硬度)を60〜70とすると同時に、大変形領域におけ
るモジユラス(300%モジユラス)を130〜250
Kg/cm2 と大きくしたので、エツジの欠損を有効に防止
したクリーニング・ブレードを得ることができ、かくし
て、このようなクリーニング・ブレードは、長期使用に
よつても、エツジ部に欠損を生じることがない。
【0027】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。 実施例1 表1に示すように、所定量のポリオール(分子量200
0のポリカプロラクトンジオール)を70℃で3時間、
減圧下(5mmHg)に攪拌加熱し、脱水した後、これをガ
ラス製反応容器に仕込み、引き続いて、4.4'−ジフエニ
ルメタンジイソシアネートを反応容器に加え、窒素ガス
雰囲気下に70℃で1〜2時間攪拌して、擬プレポリマ
ーを調製した。ジブチルアミン法にてイソシアネート基
量を測定し、反応率が約100%に達した時点で反応を
終了させた。得られた擬プレポリマーのイソシアネート
基含量を表1に示す。
【0028】別に、硬化剤(1,4−ブタンジオールとト
リメチロールプロパンと上記ポリオール)をそれぞれ1
00℃で1時間、減圧下(5mmHg)に攪拌加熱し、脱水
した後、表1に示すように、所定量をガラス製反応容器
に仕込み、窒素雰囲気下、混合液が無色透明になるま
で、100℃で攪拌混合した。これに更に所定量の触媒
を加えて、硬化剤成分とした。
【0029】次いで、擬プレポリマーと硬化剤成分とを
それぞれ表1に示す温度に加熱し、表1に示す割合にて
ミキシング・ヘツドに供給し、混合攪拌しつつ、予め1
45℃に加熱した型内に注入してクリーニング・ブレー
ドの成形を行なつた。次いで、成形物を型から取出し、
110℃で24時間加熱して二次硬化を行なつた。得ら
れたクリーニング・ブレードの物性を表2に示す。
【0030】また、得られたクリーニング・ブレードを
キヤノン(株)製普通紙複写機に装着し、常温常湿下に
ブラツク/ホワイト7%文字チヤートを被複写画像とし
て、毎分25枚の割合にて連続してA4紙20000枚
の画像複写を行なつた後、クリーニング・ブレードのエ
ツジの欠損の発生状況を調べた。結果を表2に示す。 実施例2 表1に示すように、ポリオールとして、分子量2000
のポリエチレンアジペートジオールを用いた以外は、実
施例1と同様にしてクリーニング・ブレードを成形し
た。
【0031】このクリーニング・ブレードについて、実
施例1と同様に評価した物性及び画像複写時のエツジの
欠損の発生状況を調べた。結果を表2に示す。 比較例1 表1に示すように、所定量のポリオールを70℃で3時
間、減圧下(5mmHg)に攪拌加熱し、脱水した後、これ
をガラス製反応容器に仕込み、引き続いて、水酸基/イ
ソシアネート基当量比が0.95になるように、ポリイソ
シアネートを反応容器に加え、窒素ガス雰囲気下に70
℃で1〜2時間攪拌して、完全プレポリマー法によるプ
レポリマーを調製した。ジブチルアミン法にてイソシア
ネート基量を測定し、反応率が約100%に達した時点
で反応を終了させた。得られたプレポリマーのイソシア
ネート基含量を表1に示す。
【0032】別に、硬化剤をそれぞれ100℃で1時
間、減圧下(5mmHg)に攪拌加熱し、脱水した後、表1
に示すように、所定量をガラス製反応容器に仕込み、窒
素雰囲気下、混合液が無色透明になるまで、100℃で
攪拌混合した。これに更に所定量の触媒を加えて、硬化
剤成分とした。上記プレポリマーと硬化剤成分とをそれ
ぞれ表1に示す温度に加熱し、混合した後、予め145
℃に加熱した型内に注入してクリーニング・ブレードの
成形を行なつた。次いで、成形物を型から取出し、11
0℃で24時間加熱して二次硬化を行なつた。得られた
クリーニング・ブレードの物性を表2に示す。
【0033】実施例1と同様にして、得られたクリーニ
ング・ブレードを普通紙複写機に装着し、画像複写を行
なつた後、クリーニング・ブレードのエツジの欠損の発
生状況を調べた。結果を表2に示す。 比較例2 水酸基/イソシアネート基当量比を0.95とした以外
は、実施例1と同様にしてクリーニング・ブレードを成
形した。 このクリーニング・ブレードについて、実施
例1と同様に評価した物性及び画像複写時のエツジの欠
損の発生状況を調べた。結果を表2に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年3月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。 実施例1 表1に示すように、所定量のポリオール(分子量200
0のポリカプロラクトンジオール)を70℃で3時間、
減圧下(5mmHg)に攪拌加熱し、脱水した後、これをガ
ラス製反応容器に仕込み、引き続いて、4,4'−ジフエニ
ルメタンジイソシアネートを反応容器に加え、窒素ガス
雰囲気下に70℃で1〜2時間攪拌して、擬プレポリマ
ーを調製した。ジブチルアミン法にてイソシアネート基
量を測定し、反応率が約100%に達した時点で反応を
終了させた。得られた擬プレポリマーのイソシアネート
基含量を表1に示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】このクリーニング・ブレードについて、実
施例1と同様に評価した物性及び画像複写時のエツジの
欠損の発生状況を調べた。結果を表2に示す。 比較例1 表1に示すように、所定量のポリオールを70℃で3時
間、減圧下(5mmHg)に攪拌加熱し、脱水した後、これ
をガラス製反応容器に仕込み、引き続いて、4,4'−ジフ
エニルメタンジイソシアネートを反応容器に加え、窒素
ガス雰囲気下に70℃で1〜2時間攪拌して、完全プレ
ポリマー法によるプレポリマーを調製した。ジブチルア
ミン法にてイソシアネート基量を測定し、反応率が約1
00%に達した時点で反応を終了させた。得られたプレ
ポリマーのイソシアネート基含量を表1に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東 篤 神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バン ドー化学株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリイソシアネートと分子量1000〜3
    000の高分子量ポリオールとから調製したイソシアネ
    ート基含量8〜20%の擬プレポリマーに分子量100
    0〜3000の高分子量ポリオールと分子量60〜25
    0の低分子量ポリオールとからなる硬化剤を水酸基/イ
    ソシアネート基当量比0.8〜0.9として混合攪拌した
    後、又は混合攪拌しつつ、予め加熱した型内に注入し
    て、得られる弾性体にJIS A硬度60〜70を有せ
    しめると共に130〜250Kg/cm2 の300%モジユ
    ラスを有せしめることを特徴とする電子写真複写機用ク
    リーニング・ブレードの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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