JP2740123B2 - クリーニングブレード用ブレード部材 - Google Patents
クリーニングブレード用ブレード部材Info
- Publication number
- JP2740123B2 JP2740123B2 JP6178044A JP17804494A JP2740123B2 JP 2740123 B2 JP2740123 B2 JP 2740123B2 JP 6178044 A JP6178044 A JP 6178044A JP 17804494 A JP17804494 A JP 17804494A JP 2740123 B2 JP2740123 B2 JP 2740123B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molecular weight
- polyol
- weight
- blade member
- prepolymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Cleaning In Electrography (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Description
用ブレード部材に関する。さらに詳しくは、複写機、プ
リンタ、ファクシミリなどの電子写真装置に用いられた
感光体上に残留するトナーを除去するためのクリーニン
グブレード用ブレード部材に関する。
転写を行なったあと感光体上に残存するトナーを除去し
て繰り返し複写を行なうために、支持体にブレード部材
が接合されたクリーニングブレードが用いられている。
永久歪などにすぐれていることから、ポリウレタンエラ
ストマーからなるシートを所定の寸法にカットしたもの
が広く用いられている。前記ポリウレタンエラストマー
は、通常、ポリエチレンアジペートやポリカプロラクト
ンエステルなどの高分子量ポリオールと、4,4´−ジ
フェニルメタンジイソシアネートなどのイソシアネート
とを反応させてえられたプレポリマーに、ポリオールか
らなる硬化剤を添加し、型内に注入し、硬化させること
によってえられている。
リウレタンエラストマーからなるブレード部材は、長期
間使用しているうちに感光体に当接するエッジ部の欠け
が発生しやすいという問題がある。
しがたくするために、たとえば特開平2−203372
号公報には、官能基数が2.02〜2.5のプレポリマ
ーを用いて引裂強度を大きくすることが開示され、また
特開平5−150697号公報には、ポリイソシアネー
トと高分子量ポリオールとから調製され、NCO基の含
有率が8〜20重量%であるプレポリマー、数平均分子
量1000〜3000の高分子量ポリオールおよび分子
量60〜250の低分子量ポリオールを、OH基/NC
O基の当量比の値が0.8〜0.9となるように配合
し、えられた300%モジュラスの高いポリウレタンエ
ラストマーからなるブレード部材が提案されている。
トマーからなるブレード部材を用いたばあいであって
も、感光体との摺擦距離が長くなるにしたがってブレー
ド部材のエッジ部が局部的に欠損し、かかる欠損箇所か
らトナーがすり抜け、画像が不鮮明になるなどの問題が
発生し、ブレード部材の耐久性が未だ不充分であった。
欠損しないようにする手段として、(イ)ポリウレタン
エラストマーに潤滑剤を添加し、ブレード部材の摩擦係
数を低減させる方法、(ロ)トナーに潤滑剤を配合する
方法、(ハ)ブレード部材の感光体表面への圧接力を小
さくする方法などが提案されている。しかしながら、前
記(イ)および(ロ)の方法には、添加された潤滑剤が
感光体に悪影響を与えることがあるという問題があり、
また前記(ハ)の方法には、ブレード部材と感光体表面
とのあいだからトナーがすり抜けることがあるという問
題がある。
術に鑑みてなされたものであり、長期間使用してもエッ
ジ部の局部的な欠損が発生しにくく、摩耗が軽微で均一
であり、感光体に悪影響を及ぼさないクリーニングブレ
ード用ブレード部材を提供することを目的とする。
リエステルポリオール95〜99.9重量%および炭素
数2〜10の低分子量ジオール0.1〜5重量%からな
るポリオールと、イソシアネートとを反応させてえられ
たNCO基の含有率が5〜20重量%のプレポリマー、
ならびに(B)数平均分子量1000〜5000の高分
子量ポリエステルポリオールおよび分子量62〜250
の低分子量ポリオールからなる硬化剤を反応させてえら
れたポリウレタンエラストマーからなるクリーニングブ
レード用ブレード部材(以下、第1発明という)、なら
びに (A)数平均分子量1000〜5000の高分子量ポ
リエステルポリオール70〜99.4重量%、炭素数2
〜10の低分子量ジオール0.1〜5重量%および分子
量92〜980の3官能ポリオール0.5〜25重量%
からなるポリオールと、イソシアネートとを反応させて
えられたNCO基の含有率が5〜20重量%のプレポリ
マー、ならびに(B)数平均分子量1000〜5000
の高分子量ポリエステルポリオールおよび分子量62〜
250の低分子量ポリオールからなる硬化剤を反応させ
てえられたポリウレタンエラストマーからなるクリーニ
ングブレード用ブレード部材(以下、第2発明という)
に関する。
ード用ブレード部材は、前記したように、(A)数平均
分子量1000〜5000の高分子量ポリエステルポリ
オール95〜99.9重量%および炭素数2〜10の低
分子量ジオール0.1〜5重量%からなるポリオール
と、イソシアネートとを反応させてえられたNCO基の
含有率が5〜20重量%のプレポリマー、ならびに
(B)数平均分子量1000〜5000の高分子量ポリ
エステルポリオールおよび分子量62〜250の低分子
量ポリオールとからなる硬化剤を反応させてえられたポ
リウレタンエラストマーからなるものである。
ド用ブレード部材は、前記したように、(A)数平均分
子量1000〜5000の高分子量ポリエステルポリオ
ール70〜99.4重量%、炭素数2〜10の低分子量
ジオール0.1〜5重量%および分子量92〜980の
3官能ポリオール0.5〜25重量%からなるポリオー
ルと、イソシアネートとを反応させてえられたNCO基
の含有率が5〜20重量%のプレポリマー、ならびに
(B)数平均分子量1000〜5000の高分子量ポリ
エステルポリオールおよび分子量62〜250の低分子
量ポリオールからなる硬化剤を反応させてえられたポリ
ウレタンエラストマーからなるものである。
ーを構成する成分として、従来のように高分子量ポリエ
ステルポリオールのみを用いるのではなく、数平均分子
量1000〜5000の高分子量ポリエステルポリオー
ルと、炭素数2〜10の低分子量ジオールとを併用した
点に第1の特徴がある。
0〜5000の高分子量ポリエステルポリオールと分子
量62〜250の低分子量ポリオールとを併用した点に
第2の特徴がある。
ら第1〜2の特徴を有するので、ブレード部材は、長期
間使用したばあいであってもエッジ部の局部的な欠損が
発生しにくく、摩耗が軽微でかつ均一であり、しかも感
光体に悪影響を及ぼさないというすぐれた性質を呈す
る。第1発明および第2発明がこのようなすぐれた性質
を呈する理由は、必ずしも明らかではないが、高分子量
ポリエステルポリオールのみを用いたばあいには、ソフ
トセグメント部の規則性が高いので、凝集力の高いハー
ドセグメント部のみならず、ソフトセグメント部におい
ても微結晶を形成するため、えられるブレード部材が比
較的脆くなるのに対して、第1発明および第2発明にお
いては、数平均分子量1000〜5000の高分子量ポ
リエステルポリオールと、炭素数2〜10の低分子量ジ
オールとが併用されているので、ソフトセグメント部の
規則性が乱され、微結晶の生成が阻害され、豊かな柔軟
性としなやかさが付与されることにもとづくものと考え
られる。また、本発明においては、低分子量ジオールと
して直鎖を有するものよりもむしろ側鎖を有するものを
用いたり、3官能ポリオールを配合したばあいには、柔
軟性およびしなやかさがより一層向上するので好まし
い。これらの物性が向上するのは、これら側鎖を有する
低分子量ジオールや3官能ポリオールを用いたばあいに
は、立体障害を生起し、ソフトセグメント部の規則性を
乱すことによるものと考えられる。
は、ポリオールには、数平均分子量1000〜5000
の高分子量ポリエステルポリオールと炭素数2〜10の
低分子量ジオールとが併用されているため、高分子量ポ
リエステルポリオールが単独で用いられているばあいよ
りも、ウレタン結合やアロハネート結合が多くなるの
で、エラストマー中の架橋点密度が高くなり、耐摩耗性
が向上したものとなるものと考えられる。
は、第2の特徴、すなわち硬化剤にも、数平均分子量1
000〜5000のポリエステルと分子量62〜250
の低分子量ポリオールとが併用されているので、架橋点
密度がさらに高くなり、えられるエラストマーは、複雑
な架橋構造を有するため、機械的強度にすぐれ、永久歪
が小さく、耐摩耗性にすぐれたものとなる。
の特徴を同時に併せもつ第1発明および第2発明は、硬
度が70度前後で柔軟性に富み、大変形領域におけるモ
ジュラス(300%モジュラス)が大きく、永久歪が小
さく、耐摩耗性にすぐれたものとなり、エッジ部の欠損
を有効に防止するのみならず、感光体に悪影響を及ぼさ
ないという特性を備えたものとなる。
する数平均分子量が1000〜5000の高分子量ポリ
エステルポリオールの代表例としては、たとえばアルキ
レングリコールとアジピン酸の縮合体であるアジペート
系ポリエステルポリオール、カプロラクトンを開環重合
させてえられたポリカプロラクトンエステルポリオー
ル、ポリカーボネートエステルポリオールなどがあげら
れ、これらのなかでは、アジペート系ポリエステルポリ
オールおよびポリカプロラクトンエステルポリオールが
とくに好ましい。
の具体例としては、たとえばポリエチレンアジペートエ
ステルポリオール、ポリブチレンアジペートエステルポ
リオール、ポリヘキシレンアジペートエステルポリオー
ル、ポリエチレン−プロピレンアジペートエステルポリ
オール、ポリエチレン−ブチレンアジペートエステルポ
リオール、ポリエチレン−ネオペンチレンアジペートエ
ステルポリオールなどがあげられ、これらは単独でまた
は2種以上混合して用いられる。
平均分子量は、あまりにも小さいばあいには、えられる
ポリウレタンエラストマーの硬度が高くなり、伸びや柔
軟性が低下するようになるので、1000以上、好まし
くは1500以上とされ、またあまりにも大きいばあい
には、伸びが大きくなり、機械的強度が低下するので、
5000以下、好ましくは4000以下とされる。
用される炭素数2〜10の低分子量ジオールの具体例と
しては、たとえばエチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、2,3−ブタンジオール、ジエチレングリコー
ル、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール、トリエチレングリコー
ル、ヘプタンジオール、オクタンジオール、ノナンジオ
ール、デカンジオール、ジプロピレングリコール、3−
メチル−1,5−ペンタンジオールなどがあげられる。
なお、これらの低分子量ジオールのなかでは、直鎖状の
ジオールよりも1,3−ブタンジオールや2,3−ブタ
ンジオールなどのような側鎖を有するジオールのほう
が、その側鎖による立体障害によってソフトセグメント
部分の規則性を乱しやすく、ブレード部材の耐久性が一
層向上するので、本発明においてはとくに好適に使用し
うるものである。
のものはありえず、また10をこえるばあいには、ポリ
ウレタンエラストマーの300%モジュラス応力の向上
効果が小さくなり、さらにコスト高となるため、炭素数
は2〜10とされる。
テルポリオールの量があまりにも多いばあい、すなわち
前記低分子量ジオールの量があまりにも少ないばあいに
は、えられるブレード部材の耐久性の向上効果が発現し
にくくなるので、前記高分子量ポリエステルポリオール
の量は99.9重量%以下、好ましくは99.8重量%
以下、すなわち前記低分子量ジオールの量は0.1重量
%以上、好ましくは0.2重量%以上とされる。また、
前記高分子量ポリエステルポリオールの量があまりにも
少ないばあいには、すなわち前記低分子量ジオールの量
があまりにも多いばあいには、えられるプレポリマーの
粘度が高くなり、作業性が低下するのみならず、えられ
るポリウレタンエラストマーのガラス転移点が上昇し、
えられるブレード部材の弾性が小さくなるので、前記高
分子量ポリエステルポリオールの量は95重量%以上、
好ましくは97重量%以上、すなわち前記低分子量ジオ
ールの量は5重量%以下、好ましくは3重量%以下とさ
れる。
び前記低分子量ジオールを所定量配合してえられたポリ
オールと、イソシアネートとを反応させることにより、
プレポリマーがえられる。
とえばトリレンジイソシアネート、3,3´−ジメチル
ジフェニルジイソシアネート、4,4´−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネー
トなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混
合して用いられる。これらのなかでは、4,4´−ジフ
ェニルメタンジイソシアネートは、とくにブレード部材
に好適に用いられる。
割合は、両者を反応させてえられるプレポリマーに含ま
れるNCO基の含有率の下限値が5重量%以上、好まし
くは8重量%以上、またその上限値が20重量%以下、
好ましくは17重量%以下となるように調整される。前
記プレポリマーに含まれるNCO基の含有率が前記下限
値よりも低いばあいには、ブレード部材の機械的強度が
充分でなくなり、また前記上限値よりも高いばあいに
は、えられるプレポリマーの貯蔵安定性が低下し、また
えられるプレポリマーと硬化剤とを混合したあと、粘度
上昇が早くなりすぎて混合注型などの作業が困難とな
る。
くに限定はないが、その一例として、たとえば前記ポリ
オールと前記イソシアネートとをチッ素ガスなどの不活
性ガス雰囲気中で混合し、反応させる方法などがあげら
れる。
ラストマーは、前記プレポリマーと硬化剤を反応させる
ことによってえられる。
000の高分子量ポリエステルポリオールおよび分子量
62〜250の低分子量ポリオールで構成される。
分子量ポリエステルポリオールは、前記プレポリマーを
調製する際に用いられたものが代表例としてあげられる
が、異なるものであってもよい。
ールとしては、たとえば2価アルコール、3価以上のア
ルコール、アミン含有多価アルコールなどがあげられ、
これらは単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
とえば1,4−ブタンジオール、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−
ヘキサンジオール、ジプロピレングリコール、3−メチ
ル−1,5−ペンタンジオールなどがあげられる。
しては、たとえば1,1,1−トリメチロールプロパ
ン、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、
1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタ
ン、1,1,1−トリス(ヒドロキシエトキシメチル)
プロパン、ジグリセリン、ペンタエリスリトールなどが
あげられる。
しては、たとえばトリエタノールアミン、トリイソプロ
パノールアミン、ジイソプロパノールアミンなどがあげ
られる。
ールのなかでは、とくに2価アルコールおよび3価アル
コールの併用、たとえば1,4−ブタンジオールなどの
2価アルコールと1,1,1−トリメチロールプロパン
などの3価アルコールの併用は、えられるポリウレタン
エラストマーに、ブレード部材として好適な機械的強度
を付与し、永久歪を改善するので好ましい。このばあ
い、2価アルコール/3価アルコール(モル比)は、好
適な機械的強度を付与し、永久歪を改善させるために
は、60/40〜90/10であることが好ましい。
ステルポリオールと前記低分子量ポリオールとの配合割
合(高分子量ポリエステルポリオール/低分子量ポリオ
ール:重量比)は、とくに限定がないが、あまりにも低
分子量ポリオールの割合が大きいばあいには、プレポリ
マーと硬化剤とを混合した際に硬化速度が速くなり、作
業性が低下するばかりでなく、えられるポリウレタンエ
ラストマーの硬度が高くなるとともに該ポリウレタンエ
ラストマーの反発弾性が高くなり、ブレード部材が感光
体を摺擦する際に鳴きを生じるようになる傾向があるの
で、90/10以下、なかんづく85/15以下とする
ことが好ましく、またあまりにも低分子量ポリオールの
割合が小さいばあいには、えられるポリウレタンエラス
トマーの硬度が低くなり、ブレード部材の耐摩耗性が低
下するばかりでなく、ブレード部材が感光体を摺擦する
際に反転するようになる傾向があるので、75/25以
上、なかんづく80/20以上とすることが好ましい。
マーと硬化剤とをNCO基/OH基当量比の値が1.0
〜1.25となるように混合した液状体を、常圧注型
法、遠心成形法、減圧注型法などの通常のポリウレタン
の成形法に準じて厚さ1〜3mm程度のシートを成形
し、熟成後、所定寸法に切断してつくることができる。
かかるブレード部材は、支持体に接着剤などで接合した
り、支持体にはさみ込んだりすることによってクリーニ
ングブレードとし、電子写真装置に用いることができ
る。また、かかるブレード部材は、支持体を用いること
なく、電子写真装置の枠体に直接取りつけることによ
り、電子写真装置に用いることもできる。
リマーを構成するポリオールが異なる点にある。
するポリオールは、前記したように、数平均分子量10
00〜5000の高分子量ポリエステルポリオール70
〜99.4重量%、炭素数2〜10の低分子量ジオール
0.1〜5重量%および分子量92〜980の3官能ポ
リオール0.5〜25重量%から構成される。
分子量ポリエステルポリオールおよび前記炭素数2〜1
0の低分子量ジオールとしては、第1発明に用いられる
ものと同じものが例示される。
満のものはありえず、また980よりも高いばあいに
は、えられるプレポリマーの粘度が高くなり、作業性が
低下するので、92〜980とされる。
たとえばグリセリン、1,2,4−ブタントリオール、
トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,
2,6−ヘキサントリオールなどの3官能脂肪族ポリオ
ール;前記3官能脂肪族ポリオールにエチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなどを
付加したポリエーテルトリオール;前記3官能脂肪族ポ
リオールにラクトンなどを付加したポリエステルトリオ
ールなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を
混合して用いられる。
分子量ポリエステルポリオールのポリオール中における
含有量の下限値は、70重量%以上、好ましくは73重
量%以上とされ、またその上限値は99.4重量%以
下、好ましくは94.8重量%以下とされる。
ポリオールにおける含有量の下限値は0.1重量%以
上、好ましくは0.2重量%以上とされ、またその上限
値は5重量%以下、好ましくは3重量%以下とされる。
0の高分子量ポリエステルポリオールおよび炭素数2〜
10の低分子量ジオールのポリオール中における含有量
の上限値および下限値の意義は、それぞれ第1発明に用
いられている各成分の意義と同一である。
ルのポリオール中における含有量の下限値は、あまりに
も小さいばあいには、添加したことによる効果が充分に
発現されなくなるので、0.5重量%以上、好ましくは
5重量%以上とされ、またその上限値は、あまりにも大
きいばあいには、えられるプレポリマーの粘度が高くな
り、取扱い性がわるくなるので、25重量%以下、好ま
しくは20重量%以下とされる。
明に用いられるものと相違するほかは、第1発明と同様
であればよい。
ンプレポリマーをうる際には、必要により、たとえばア
ミン化合物、有機金属化合物、イミダゾール化合物など
の触媒を配合してもよい。
ーニングは、該ブレード部材のエッジ部を回転する感光
体の表面に圧接させることによって行なわれるが、該ブ
レード部材は、長期間使用したばあいであっても、該エ
ッジ部が欠損しがたく、しかも摩耗が軽微であるので、
耐久性にすぐれたものである。
ード部材を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、
本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
ジペートエステルポリオール(数平均分子量2070、
水酸基価54.2mgKOH/g)640.4gおよび
低分子量ジオールとして1,3−ブタンジオール5gを
混合してポリオールをえた。
ジフェニルメタンジイソシアネート450gとを、チッ
素雰囲気中で70℃で3時間加熱反応させ、NCO基の
含有率が11.0重量%の液状のプレポリマーをえた。
エステルポリオール488.6g、低分子量ポリオール
として1,4−ブタンジオール76.8gおよび1,
1,1−トリメチロールプロパン19.2gを混合して
硬化剤をえた。
し、遠心成形機に注入し、150℃で1時間、約600
rpmの回転数で成形させたのち、室温で1週間熟成さ
せてポリウレタンエラストマーからなる厚さ2mmのシ
ートをえた。
0mmに切断してブレード部材を作製した。
(A)硬度、(B)300%モジュラス、引張強さおよ
び切断時の伸びを以下の方法にしたがって調べた。その
結果を表1に示す。
A)を測定した。
び切断時の伸び JIS−K6301の方法に準拠し、ダンベル状3号試
験片を用いてオートグラフで引張試験を行ない、S−S
曲線より300%モジュラス(MPa)、引張り強さ
(MPa)および切断時の伸び(%)を測定した。
形された支持体に接着剤で接合させてえられたクリーニ
ングブレードを普通紙複写機(コピー速度:55枚(A
4ヨコ)/min)に装着し、常温常湿下でブラック/
ホワイト6%文字チャートを被複写画像として5枚間欠
モード(5枚コピー後にエンジン停止の繰り返し)でA
4紙50000枚に画像複写を行なったのち、クリーニ
ングブレードのエッジ部の摩耗状態および摩耗量、なら
びに画像状態を以下の方法にしたがって調べた。その結
果を表1に示す。
ニングブレードのエッジ部の摩耗状態を観察した。
さ) にしたがって算出した。
て観察した。
テルポリオールと低分子量ジオールの組合せ、および硬
化剤を形成する高分子量ポリエステルポリオールと低分
子量ポリオールの組合せを表1に示すようにしたほか
は、実施例1と同様にしてブレード部材およびクリーニ
ングブレードを作製し、その物性ならびに摩耗状態、摩
耗量および画像状態を実施例1と同様にして調べた。そ
の結果を表1に示す。
を加え、表1に示す組成のポリオールとし、また硬化剤
を形成する高分子量ポリエステルポリオールと低分子量
ポリオールの組合せを表1に示すようにしたほかは、実
施例1と同様にしてブレード部材およびクリーニングブ
レードを作製し、その物性ならびに摩耗状態、摩耗量お
よび画像状態を調べた。その結果を表1に示す。
うに高分子量ポリエステルポリオールのみとし、また硬
化剤を形成する高分子量ポリエステルポリオールと低分
子量ポリオールの組合せを表1に示すようにしたほか
は、実施例1と同様にしてブレード部材およびクリーニ
ングブレードを作製し、その物性ならびに摩耗状態、摩
耗量および画像状態を調べた。その結果を表1に示す。
使用せず、表1に示されるようにポリオールを高分子量
ポリエステルポリオールと3官能ポリオールのみとした
ほかは、実施例1と同様にして、ブレード部材およびク
リーニングブレードを作製し、その物性ならびに摩耗状
態、摩耗量および画像状態を調べた。その結果を表1に
示す。
リエステルポリオールに対する3官能ポリオールの比率
を小さくし、プレポリマー中のイソシアネート基含量を
小さくし、硬化剤に高分子量ポリエステルポリオールを
用いなかったほかは、実施例1と同様にしてブレード部
材およびクリーニングブレードを作製し、その物性なら
びに摩耗状態、摩耗量および画像状態を調べた。その結
果を表1に示す。
する。
ポリオール(数平均分子量2070、水酸基価54.2
mgKOH/g) PCL:ポリカプロラクトンエステルポリオール(数平
均分子量2040、水酸基価55.0mgKOH/g) f3 PCL:ラクトン付加ポリエステルトリオール(数
平均分子量300、水酸基価561mgKOH/g) 1,3 BD:1,3−ブタンジオール 1,4 BD:1,4−ブタンジオール 4,4´ MDI:4,4´−ジフェニルメタンジイソ
シアネート 1,1,1 TMP:トリメチロールプロパン
ド部材は、硬度、300%モジュラス、引張り強さ、切
断時伸びなどの機械的強度にすぐれ、エッジ部が欠けに
くく、摩耗が軽微で均一であることから、耐久性にすぐ
れ、長期間にわたってトナーを除去しても安定した画像
を与えるという効果を奏する。
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)数平均分子量1000〜5000
の高分子量ポリエステルポリオール95〜99.9重量
%および炭素数2〜10の低分子量ジオール0.1〜5
重量%からなるポリオールと、イソシアネートとを反応
させてえられたNCO基の含有率が5〜20重量%のプ
レポリマー、ならびに(B)数平均分子量1000〜5
000の高分子量ポリエステルポリオールおよび分子量
62〜250の低分子量ポリオールからなる硬化剤を反
応させてえられたポリウレタンエラストマーからなるク
リーニングブレード用ブレード部材。 - 【請求項2】 (A)数平均分子量1000〜5000
の高分子量ポリエステルポリオール70〜99.4重量
%、炭素数2〜10の低分子量ジオール0.1〜5重量
%および分子量92〜980の3官能ポリオール0.5
〜25重量%からなるポリオールと、イソシアネートと
を反応させてえられたNCO基の含有率が5〜20重量
%のプレポリマー、ならびに(B)数平均分子量100
0〜5000の高分子量ポリエステルポリオールおよび
分子量62〜250の低分子量ポリオールからなる硬化
剤を反応させてえられたポリウレタンエラストマーから
なるクリーニングブレード用ブレード部材。 - 【請求項3】 (B)硬化剤に用いられた低分子量ポリ
オールが2価アルコールおよび3価アルコールからなる
請求項1または2記載のクリーニングブレード用ブレー
ド部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6178044A JP2740123B2 (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | クリーニングブレード用ブレード部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6178044A JP2740123B2 (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | クリーニングブレード用ブレード部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0844264A JPH0844264A (ja) | 1996-02-16 |
JP2740123B2 true JP2740123B2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=16041617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6178044A Expired - Fee Related JP2740123B2 (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | クリーニングブレード用ブレード部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2740123B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3576990B2 (ja) * | 2001-03-29 | 2004-10-13 | キヤノン化成株式会社 | クリーニングブレード、電子写真装置、クリーニングブレードの製造方法 |
JP4585360B2 (ja) * | 2005-04-06 | 2010-11-24 | キヤノン化成株式会社 | 電子写真装置用ブレード |
US20080064844A1 (en) * | 2006-09-13 | 2008-03-13 | Nagaraj Phaniraj T | Isocyanate terminated polycaprolactone polyurethane prepolymers |
JP6359604B2 (ja) * | 2016-10-28 | 2018-07-18 | バンドー化学株式会社 | 電子写真装置用クリーニングブレード |
-
1994
- 1994-07-29 JP JP6178044A patent/JP2740123B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0844264A (ja) | 1996-02-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5510950B2 (ja) | クリーニングブレード部材 | |
US20060004174A1 (en) | Cleaning blade member | |
JP2740123B2 (ja) | クリーニングブレード用ブレード部材 | |
TWI421267B (zh) | 電子照相印刷用聚胺基甲酸酯彈性體組成物及使用它之電子照相印刷用構件 | |
US6002911A (en) | Cleaning blade | |
JP4334721B2 (ja) | クリーニングブレード | |
US7645849B2 (en) | Cleaning blade member | |
JP2012212059A (ja) | 画像形成装置用クリーニングブレード | |
JPH07113807B2 (ja) | 電子写真複写機用クリーニング・ブレード | |
US20080249277A1 (en) | Polyurethane elastomer for cleaning blade of electronic copying machine | |
JP2008222750A (ja) | 熱硬化ウレタンエラストマー形成性組成物およびその製造方法 | |
JP5615138B2 (ja) | クリーニングブレード | |
JP4193394B2 (ja) | 電子複写機クリーニングブレード | |
JP2587337B2 (ja) | 電子写真複写機用クリーニング・ブレードの製造方法 | |
JP2854229B2 (ja) | 電子写真感光体用クリーニング部材 | |
JP5236150B2 (ja) | 画像形成装置用ブレード及びその製造方法 | |
JP2001255801A (ja) | 小径トナー用クリーニングブレード | |
JPH0524049A (ja) | 電子写真複写機用クリーニング・ブレードの製法 | |
JP2008076512A (ja) | 画像形成装置用クリーニングブレード | |
JP5280021B2 (ja) | クリーニングブレードの製造方法 | |
JP2004354865A (ja) | 電子写真装置用クリーニングブレード | |
JP2003082058A (ja) | ポリウレタン及び電子写真装置用ブレード | |
JPS6211719A (ja) | 電子写真複写機用クリーニングブレード | |
JP3687390B2 (ja) | クリーニングブレード | |
JPH10254324A (ja) | 電子写真装置用クリーニングブレード |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080123 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090123 Year of fee payment: 11 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090123 Year of fee payment: 11 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100123 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100123 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110123 Year of fee payment: 13 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |