JP2003137952A - クリーニングブレード用ウレタン組成物およびそれを用いてなるクリーニングブレード - Google Patents

クリーニングブレード用ウレタン組成物およびそれを用いてなるクリーニングブレード

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JP2003137952A
JP2003137952A JP2001336739A JP2001336739A JP2003137952A JP 2003137952 A JP2003137952 A JP 2003137952A JP 2001336739 A JP2001336739 A JP 2001336739A JP 2001336739 A JP2001336739 A JP 2001336739A JP 2003137952 A JP2003137952 A JP 2003137952A
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Kunio Ito
邦夫 伊東
Hitoshi Yoshikawa
均 吉川
Tomoshi Suzuki
智志 鈴木
Akihiro Maeda
晃宏 前田
Hiroyuki Mori
宏之 森
Fumio Misumi
史雄 三隅
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】硬化性、耐摩耗性および耐欠け性に優れたクリ
ーニングブレード用ウレタン組成物を提供する。 【解決手段】下記の(A)〜(C)を必須成分とし、か
つ、NCOインデックスが115以上であるクリーニン
グブレード用ウレタン組成物である。 (A)ポリブチレンアジペート。 (B)ポリイソシアネート。 (C)1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)−ウンデ
セン−7および1,5−ジアザビシクロ(4,3,0)
−ノネン−5の少なくとも一方からなる触媒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機等
の感光ドラム外周面に残留するトナーを除去するクリー
ニングブレード用ウレタン組成物およびそれを用いてな
るクリーニングブレードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機としては、感光ドラム外
周面を一様に帯電させ、ついで被複写体の複写像を介し
てその外周面を露光することにより、上記外周面上に静
電潜像を形成し、この静電潜像に、帯電されたトナーを
付着させてトナー像を形成し複写紙等に転写することに
より複写を行う形式のものが一般的である。このような
電子写真複写機では、トナー像の転写後に、感光ドラム
外周面上にトナーが残留するため、上記感光ドラム外周
面にクリーニングブレードを摺接し、残留トナーを掻き
落として除去することが行われている。
【0003】上記クリーニングブレードとしては、従来
より、耐摩耗性等の力学的特性に優れるポリウレタン組
成物が賞用されており、例えば、ジアザビシクロアミン
塩の存在下に反応硬化させて得たポリウレタン弾性体か
らなるクリーニングブレードが提案されている(特開平
9−212059号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平9−212059号公報に記載のクリーニングブレ
ードは、触媒が塩であるため、反応速度が遅くなり、ポ
ットライフと硬化性のバランスが悪くなるという問題が
ある。また、NCOインデックスが低いため、長期間使
用していると、感光ドラムと摺接するクリーニングブレ
ードのエッジ部が摩耗したり、欠けが生じる等の難点が
あった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、硬化性、耐摩耗性および耐欠け性に優れたクリ
ーニングブレード用ウレタン組成物およびそれを用いて
なるクリーニングブレードの提供をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、下記の(A)〜(C)を必須成分とし、
かつ、NCOインデックスが115以上であるクリーニ
ングブレード用ウレタン組成物を第1の要旨とする。 (A)ポリブチレンアジペート。 (B)ポリイソシアネート。 (C)1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)−ウンデ
セン−7および1,5−ジアザビシクロ(4,3,0)
−ノネン−5の少なくとも一方からなる触媒。
【0007】また、本発明は、上記クリーニングブレー
ド用ウレタン組成物を用いてなるクリーニングブレード
を第2の要旨とする。
【0008】すなわち、本発明者らは、硬化性、耐摩耗
性および耐欠け性に優れたクリーニングブレード用ウレ
タン組成物を得るべく、鋭意研究を重ねた。その結果、
NCOインデックスを従来よりも高めに設定してヌレー
ト架橋を増やすことで耐摩耗性および耐欠け性を向上さ
せるとともに、ポリオールの中でも耐摩耗性および耐欠
け性に優れたポリブチレンアジペートを用い、かつ、特
定の触媒を用いて反応速度を適正にすることにより、所
期の目的が達成できることを見いだし、本発明に到達し
た。
【0009】また、上記特定の触媒(D成分)とともに
トリエチレンジアミン(触媒)を併用すると耐加水分解
性がより良好となり、第四級アンモニウム塩(触媒)を
併用すると加工性がより良好となる。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0011】本発明のクリーニングブレード用ウレタン
組成物は、ポリブチレンアジペート(PBA)(A成
分)とポリイソシアネート(B成分)と特定の触媒(C
成分)とを必須成分とするものである。
【0012】上記PBA(A成分)の数平均分子量(M
n)は、1000〜3000の範囲が好ましく、特に好
ましくは1500〜2600である。すなわち、上記P
BA(A成分)のMnが1000未満であると、得られ
るクリーニングブレードの物性が低下する傾向がみら
れ、逆にMnが3000を超えると、作業性が悪くなる
傾向がみられるからである。
【0013】上記PBA(A成分)とともに用いられる
ポリイソシアネート(B成分)としては、特に限定はな
く、例えば、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート(MDI)、2,4−トリレンジイソシアネート
(2,4−TDI)、2,6−トリレンジイソシアネー
ト(2,6−TDI)、3,3′−ビトリレン−4,
4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメチルジフェニ
ルメタン−4,4′−ジイソシアネート、2,4−トリ
レンジイソシアネートウレチジンジオン(2,4−TD
Iの二量体)、1,5−ナフチレンジイソシアネート、
メタフェニレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4′
−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(水添MD
I)、カルボジイミド変性MDI、オルトトルイジンジ
イソシアネート、キシレンジイソシアネート、パラフェ
ニレンジイソシアネート、リジンジイソシアネートメチ
ルエステル、トリフェニルメタン−4,4′,4″−ト
リイソシアネート、ポリメリックMDI等があげられ
る。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられ
る。これらのなかでも、耐摩耗性の観点から、MDIが
好適に用いられる。
【0014】上記ポリイソシアネート(B成分)の配合
量は、NCOインデックス(イソシアネートインデック
ス)が115以上になるよう設定する必要があり、特に
NCOインデックスが115〜130の範囲になるよう
設定することが好ましい。すなわち、NCOインデック
スが115未満であると、耐摩耗性、耐欠け性が劣るか
らである。
【0015】なお、NCOインデックスとは、イソシア
ネート基と反応する水酸基を持つ原料成分の合計当量1
00に対するイソシアネートの当量を意味する。
【0016】上記A成分およびB成分とともに用いられ
る特定の触媒(C成分)は、1,8−ジアザビシクロ
(5,4,0)−ウンデセン−7(DBU)および1,
5−ジアザビシクロ(4,3,0)−ノネン−5(DB
N)の少なくとも一方からなるものである。
【0017】上記特定の触媒(C成分)の含有量は、ウ
レタン組成物全体の0.0001〜0.1重量%の範囲
が好ましく、特に好ましくは0.005〜0.05重量
%である。すなわち、上記特定の触媒(C成分)の含有
量が0.0001重量%未満であると、充分に硬化され
ず、成型に時間がかかり、逆に0.1重量%を超える
と、硬化が速すぎ、攪拌時に固まってしまうからであ
る。
【0018】なお、本発明においては、上記特定の触媒
(C成分)とともに他の触媒を併用してもよく、例え
ば、第三級アミン等のアミン系化合物、第四級アンモニ
ウム塩、有機錫化合物等の有機金属化合物等があげられ
る。上記第三級アミンとしては、例えば、トリエチルア
ミン等のトリアルキルアミン、N,N,N′,N′−テ
トラメチル−1,3−ブタンジアミン等のテトラアルキ
ルジアミン、ジメチルエタノールアミン等のアミノアル
コール、エトキシル化アミン,エトキシル化ジアミン,
ビス(ジエチルエタノールアミン)アジペート等のエス
テルアミン、トリエチレンジアミン(TEDA)、N,
N−ジメチルシクロヘキシルアミン等のシクロヘキシル
アミン誘導体、N−メチルモルホリン,N−(2−ヒド
ロキシプロピル)−ジメチルモルホリン等のモルホリン
誘導体、N,N′−ジエチル−2−メチルピペラジン,
N,N′−ビス−(2−ヒドロキシプロピル)−2−メ
チルピペラジン等のピペラジン誘導体等があげられる。
また、上記第四級アンモニウム塩としては、例えば、2
−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム・オクチ
ル酸塩(DABCO TMR、三共エアプロダクツ社
製)、2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム
・蟻酸塩(DABCO TMR−2、三共エアプロダク
ツ社製)等があげられる。さらに、上記有機錫化合物と
しては、例えば、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫
ジ(2−エチルヘキソエート)等のジアルキル錫化合物
や、2−エチルカプロン酸第1錫、オレイン酸第1錫等
があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて
用いられる。これら触媒のなかでも、耐加水分解性の点
でトリエチレンジアミン(TEDA)が、加工性の点で
第四級アンモニウム塩が好適に用いられる。
【0019】上記トリエチレンジアミン等の他の触媒の
含有量は、ウレタン組成物全体の0.0005〜0.0
3重量%の範囲が好ましく、特に好ましくは0.001
〜0.01重量%である。
【0020】また、上記特定の触媒(C成分)と他の触
媒(特にTEDA)を併用する場合、両者の重量混合比
は、C成分/TEDA=1/10〜10/1の範囲が好
ましい。
【0021】なお、本発明で用いるウレタン組成物に
は、上記A〜C成分以外に、鎖延長剤、発泡剤、界面活
性剤、難燃剤、着色剤、充填剤、可塑剤、安定剤、離型
剤等を含有させてもよい。
【0022】上記鎖延長剤としては、例えば、1,4−
ブタンジオール(1,4−BD)、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ヘキサンジオール、1,4−シ
クロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、キシレングリコール、トリエチレングリコー
ル、トリメチロールプロパン(TMP)、グリセリン、
ペンタエリスリトール、ソルビトール、1,2,6−ヘ
キサントリオール等の分子量300以下のポリオール
や、2,2′,3,3′−テトラクロロ−4,4′−ジ
アミノジフェニルメタン(TCDAM)、3,3′−ジ
クロロ−4,4′−ジフェニルメタン、トリメチレン−
ビス(4−アミノベンゾエート)、4,4′−ジアミノ
−3,3′−ジエチル−5,5′−ジメチルジフェニル
メタン等の芳香族ジアミン等があげられる。これらは単
独でもしくは2種以上併せて用いられる。
【0023】そして、本発明のウレタン組成物を用いて
なるクリーニングブレードは、例えば、図1に示すよう
に、上記ウレタン組成物硬化体1が板状保持具2に支持
されてなるものである。
【0024】本発明のクリーニングブレードは、上記各
材料を用い、常法に準じて製造することができる。具体
的には、プレポリマー法、セミワンショット法、ワンシ
ョット法に準じて製造できる。なかでも、加工性に優れ
るという観点から、セミワンショット法が好適に用いら
れる。
【0025】上記セミワンショット法に準じて、本発明
のクリーニングブレードは、例えばつぎのようにして製
造される。すなわち、まず、上記PBA(A成分)およ
びポリイソシアネート(B成分)を準備し、両者を適宜
の配合割合で配合し、適宜の反応条件で反応させてウレ
タンプレポリマーからなる主剤液を調製する。一方、上
記PBA(A成分)および必要に応じて鎖延長剤等を準
備し、これらを適宜の配合割合で配合し、適宜の混合条
件で混合して硬化剤液を調製する。つぎに、上記特定の
触媒(C成分)およびその他の触媒の存在下、上記主剤
液および硬化剤液が所定のNCOインデックスとなるな
るよう適宜の配合割合で配合して混合し、この混合液
を、板状保持具2が保持されたクリーニングブレード成
形用金型内に注入して、反応硬化させる。そして、得ら
れた硬化体を成形型から取り出し、所定の形状に加工す
る。このようにして、図1に示すような、板状保持具2
と一体成形されたクリーニングブレードを得ることがで
きる。
【0026】なお、上記特定の触媒(C成分)およびそ
の他の触媒は、主剤液中もしくは硬化剤液中に配合して
も差し支えない。
【0027】また、本発明のクリーニングブレードは、
必ずしも板状保持具2と一体成形する必要はなく、例え
ば板状保持具2の表面にあとから接着する後接着法によ
り作製しても差し支えない。
【0028】上記硬化体の硬度(JIS A)は、80
°以下が好ましく、特に好ましくは70〜80°の範囲
である。すなわち、硬度が80°を超えると、固すぎて
クリーニング性に劣る傾向がみられるからである。
【0029】また、上記硬化体の架橋密度は、1×10
-6〜1×10-1の範囲が好ましく、特に好ましくは1×
10-5〜1×10-2の範囲である。すなわち、架橋密度
が1×10-6未満であると、成型物の強度が弱くなり、
逆に1×10-1を超えると、硬度が高くなり、脆い成型
物となるからである。なお、上記架橋密度は、つぎのよ
うにして測定される。すなわち、上記クリーニングブレ
ードからウレタンサンプルを切り出し、このウレタンサ
ンプルをn−ヘキサンでソックスレー抽出し、その後真
空乾燥する。ついで、処理後のウレタンサンプルを所定
の大きさに成形採寸後、トルエン中に浸漬して膨潤す
る。その後、熱機械分析装置にて、圧縮応力、圧縮比、
膨潤前後の高さの比を測定し、これら測定値とフローリ
ー−レーナー(Flory−Rhener)の理論式と
を用いて算出する。
【0030】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0031】まず、実施例および比較例に先立ち、下記
に示す材料を準備した。
【0032】〔ポリオール〕PBA(日本ポリウレタン
工業社製、N4010、Mn:2000、OH値:5
6.1KOHmg/g)
【0033】〔ポリオール〕ポリカプロラクトン(PC
L)(ダイセル化学工業社製、プラクセル220、M
n:2000、OH値:56.1KOHmg/g)
【0034】〔低分子量ポリオール〕1,4−BDとT
MPの混合物(混合モル比:1,4−BD/TMP=6
0/40)
【0035】
【実施例1〜6、比較例1〜4】まず、後記の表1およ
び表2に示す各成分を同表に示す割合で配合してなるウ
レタン組成物を準備した。
【0036】つぎに、実施例および比較例のウレタン組
成物を用いて、下記の基準に従い、各特性の評価を行っ
た。これらの結果を後記の表1および表2に併せて示し
た。
【0037】〔ポットライフ〕プレポリマーからなる主
剤液(液温70℃)および硬化剤液(液温70℃)をそ
れぞれ調製した。ついで、触媒の存在下、両液を所定の
NCOインデックスになるよう配合し、真空脱泡しなが
ら攪拌羽根で30秒攪拌した後、液温を140℃に高
め、液の粘度をB型粘度計を用いて測定した。評価基準
は、混合開始から粘度が1,000mPa・sになるま
でのポットライフ時間を測定し、ポットライフ時間が1
分50秒以上のものを○、1分50秒未満のものを×と
した。
【0038】〔硬化性〕ポットライフ後に粘度が10
0,000mPa・sになるまでの硬化時間を測定し
た。硬化性の評価基準は、硬化時間が3分30秒以下の
ものを○、3分30秒を超えるものを×とした。
【0039】〔硬度〕まず、板状保持具を配置したクリ
ーニングブレード成形用金型を準備し、上記各ウレタン
組成物を金型内に注入し、140℃で30分間反応させ
て硬化させ硬化体を得た。その後、脱型し、ナイフを用
いて所定の形状に成形することにより、目的とするクリ
ーニングブレードを作製した。そして、上記硬化体の硬
度(JIS A)を測定した。
【0040】〔耐欠け性〕各クリーニングブレードを市
販のレーザープリンターに組み込み、高温高湿環境下
(35℃×85%RH)にて、A3サイズで3万枚画出
しを行った。そして、上記3万枚画出し後のクリーニン
グブレードのエッジ部の欠けの有無を、走査型電子顕微
鏡を用いて倍率500倍で観察した。評価基準は、欠け
がないものを○、欠けが発生し実用上問題があるものを
×とした。
【0041】〔耐摩耗性〕各クリーニングブレードを市
販のレーザープリンターに組み込み、高温高湿環境下
(35℃×85%RH)にて、A3サイズで3万枚画出
ししたのち、走査型電子顕微鏡にてクリーニングブレー
ドのエッジ部の摩耗量を観察した。そして、摩耗した部
分の断面積(Uμm2 )と、先端部の単位長さ(Xμ
m)を測定し、数式:W=U×Xにより、摩耗量(Wμ
3 )を算出した。評価基準は、摩耗量が50μm3
満のものを○、50μm3 以上のものを×とした。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】上記結果から、実施例品はいずれも、ポッ
トライフが良好で、硬化性、耐欠け性および耐摩耗性に
優れることがわかる。
【0045】これに対して、比較例1品は、触媒がTE
DAのみであるため、硬化性および耐摩耗性に劣ること
がわかる。また、比較例2〜4品は、触媒がDBU塩で
あるため、硬化性、耐欠け性および耐摩耗性に劣ること
がわかる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明のクリーニングブ
レード用ウレタン組成物は、NCOインデックスを従来
よりも高めに設定してヌレート架橋を増やすことで耐摩
耗性および耐欠け性を向上させるとともに、ポリオール
の中でも耐摩耗性および耐欠け性に優れたポリブチレン
アジペートを用い、かつ、特定の触媒を用いて反応速度
を適正にしたものである。その結果、本発明のクリーニ
ングブレード用ウレタン組成物はポットライフが良好で
硬化性に優れ、これを用いてなる本発明のクリーニング
ブレードは、耐摩耗性および耐欠け性に優れている。
【0047】また、上記特定の触媒(D成分)とともに
トリエチレンジアミン(触媒)を併用すると耐加水分解
性がより良好となり、第四級アンモニウム塩(触媒)を
併用すると加工性がより良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクリーニングブレードの一例を模式的
に示す斜視図である。
【符号の簡単な説明】
1 ウレタン組成物硬化体 2 板状保持具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 智志 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 (72)発明者 前田 晃宏 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 (72)発明者 森 宏之 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 (72)発明者 三隅 史雄 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 Fターム(参考) 2H134 GA01 GB02 HD04 KD08 KE07 KH15 4J034 BA08 CA03 CA04 CA05 CA15 CB03 CB04 CB05 CB07 CC03 CC05 CC08 CC12 CC23 CC26 CC45 CC52 CC61 CC62 CC65 CC67 CD13 DF01 DF16 DF20 HA01 HA06 HA07 HA08 HB06 HB12 HC03 HC12 HC13 HC17 HC22 HC34 HC44 HC46 HC52 HC61 HC64 HC67 HC71 HC73 KA01 KB02 KC17 KD02 KD12 KE02 QA01 RA11 RA16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(A)〜(C)を必須成分とし、
    かつ、NCOインデックスが115以上であることを特
    徴とするクリーニングブレード用ウレタン組成物。 (A)ポリブチレンアジペート。 (B)ポリイソシアネート。 (C)1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)−ウンデ
    セン−7および1,5−ジアザビシクロ(4,3,0)
    −ノネン−5の少なくとも一方からなる触媒。
  2. 【請求項2】 トリエチレンジアミンを含有する請求項
    1記載のクリーニングブレード用ウレタン組成物。
  3. 【請求項3】 第四級アンモニウム塩を含有する請求項
    1または2記載のクリーニングブレード用ウレタン組成
    物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載のク
    リーニングブレード用ウレタン組成物を用いてなるクリ
    ーニングブレード。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007286252A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Bridgestone Corp 現像ローラおよびそれを備えた画像形成装置
US8550968B2 (en) 2005-11-11 2013-10-08 Bridgestone Corporation Developing roller and imaging apparatus comprising the same
JP2014048316A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 Oki Data Corp 画像形成ユニット及び画像形成装置

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