JP6527453B2 - 電子写真機器用クリーニングブレード - Google Patents
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Description
(1)ブレード部12の成形用金型の内面(型面)に、イソシアネート基と反応する反応性を有する官能基(例えば水酸基、アミノ基)を有するポリシロキサンと、イソシアネートをイソシアヌレート化させるイソシアヌレート化触媒と、を含有する塗布液を塗布する。
(2)上記塗布液を塗布した金型に、上記ウレタン組成物を注入し、ウレタン組成物を加熱硬化させる。
(主剤および硬化剤)
<ポリオール>
・PBA(ポリブチレンアジペート):日本ポリウレタン工業製「ニッポラン4010」、数平均分子量Mn=2000
<ポリイソシアネート>
・MDI(4,4‘−ジフェニルメタンジイソシアネート):日本ポリウレタン工業製「ミリオネートMT」
<鎖延長剤>
・1,4BD(1,4−ブタンジオール):三菱化学製
<架橋剤>
・TMP(トリメチロールプロパン):三菱ガス化学製
<触媒>
・TEDA(トリエチレンジアミン):東ソー製
<反応性官能基を有するポリシロキサン>
・OH変性シリコーン:X−22−176DX:信越化学工業製、片末端反応性シリコーンオイル、OH基末端
・アミン変性シリコーン:KF−868:信越化学工業製、反応性シリコーンオイル、側鎖アミン変性
<イソシアヌレート化触媒>
・カオライザーNO.14:花王製N,N‘,N’‘−トリス(3−ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ−s−トリアジン
<ウレタン化触媒>
・TEDA(トリエチレンジアミン):東ソー製
<ポリイソシアネート>
・MDI(4,4‘−ジフェニルメタンジイソシアネート):日本ポリウレタン工業製「ミリオネートMT」
<主剤(ウレタンプレポリマー)の調製>
表1に示す配合割合(質量部)、NCO%となるように、ポリオールとポリイソシアネートとを混合し、N2パージ下で80℃で180分間反応させることにより、主剤(NCO末端ウレタンプレポリマー)を調製した。
表1に示す配合割合(質量部)、OH価となるように、ポリオール、鎖延長剤、架橋剤、触媒を混合することにより、硬化剤を調製した。
表1に示すNCOインデックスとなるように、真空雰囲気下、主剤(ウレタンプレポリマー)と硬化剤とを60℃で1分間混合し、十分に脱泡した。これにより、ウレタン組成物を調製した。
表2に示す配合割合(質量部)となるように、各成分を配合し、金型に塗布する金型塗布液を調製した。
クリーニングブレード用成形型の内面に金型塗布液をコットンにて薄く塗布し、金型塗布液を塗布したクリーニングブレード用成形型内に板状保持具を配置し、ウレタン組成物を成形型内に注入し、成形型を130℃に加熱してウレタン組成物を硬化させ、脱型することによりクリーニングブレードを作製した。
赤外線分光法(IR)により、ブレード表面(感光ドラムに接触させる面)の任意の部分とブレード裏面(反対面)の任意の部分の吸光度をそれぞれ測定し、ブレード裏面(内部)のイソシアヌレート結合/ウレタン結合強度比(a)と、ブレード表面におけるイソシアヌレート結合/ウレタン結合強度比(b)と、の比((a)/(b)比)を求めた。
ブレード表面(感光ドラムに接触させる面)の任意の部分とブレード断面(内部)の任意の部分について、それぞれマルテンス硬さを測定した。マルテンス硬さは、微小硬度計を用いて1mN/5sec、クリープ15secの荷重で触針を押し込んだ際に得られる値を求めた。
ブレード表面(感光ドラムに接触させる面)の任意の部分の押込みクリープCITを測定した。押込みクリープCITは、ISO14577−1に準拠し、微小硬度計(Fischer社製、フィッシャースコープH100C)を用いて求めた。
すなわち、微小硬度計を用いて、試験荷重を一定にして、材料表面に圧子を押し込むと、押し込み仕事中に示されるくぼみの全機械的仕事量Wtotalは、くぼみの塑性変形仕事量Wplastとしてごく一部だけ消費される。試験荷重の除荷時に、残りの部分は、くぼみの弾性戻り変形仕事Welastとして開放される。この機械的仕事をW=∫Fdhと定義とすると、その関係は以下の通りである。
CIT[%]=Welast/Wtotal
但し、Wtotal=Welast+Wplast
<測定条件>
圧子:対面角度136°の四角垂型ダイヤモンド圧子
初期荷重:0mN
押込み最大荷重:20mN(定荷重)
最大荷重到達時間:0.25〜10sec
最大荷重保持時間:5sec
抜重時間:0.25〜10sec
測定温度:25℃
トナーを抜き取った市販のレーザープリンタ(日本ヒューレット・パッカード社製、「Laser Jet P3015dn」)のカートリッジに各クリーニングブレードを組み込み、32℃×85%RHの環境下で30秒間、感光ドラムを回転させた。カートリッジ内のトナーは、通常であれば潤滑機能を果たし、初期(30秒間)のめくれは発生しにくい。トナーを抜き取った状態では、初期のめくれが発生しやすい。めくれが発生しやすい状況において、30秒間クリーニングブレードのめくれが発生しなかった場合を特に良好「◎」、15秒以上クリーニングブレードのめくれが発生しなかった場合を良好「○」、15秒以内でクリーニングブレードのめくれが発生した場合を不良「×」とした。
市販のレーザープリンタ(日本ヒューレット・パッカード社製、「Laser Jet P3015dn」)のカートリッジに各クリーニングブレードを組み込み、23℃×50%RHの環境下で、A4サイズで12000枚の画像出力(画像:2%濃度の横線画像)を行った。12000枚印刷後にレーザープリンタからトナーを抜き取り、32℃×85%RHの環境下で30秒間、感光ドラムを回転させた。30秒間クリーニングブレードのめくれが発生しなかった場合を特に良好「◎」、15秒以上クリーニングブレードのめくれが発生しなかった場合を良好「○」、15秒以内でクリーニングブレードのめくれが発生した場合を不良「×」とした。
市販のレーザープリンタ(日本ヒューレット・パッカード社製、「Laser Jet P3015dn」)のカートリッジに各クリーニングブレードを組み込み、23℃×50%RHの環境下で、A4サイズで12000枚の画像出力(画像:2%濃度の横線画像)を行った。12000枚印刷後に、黒、ハーフトーン、白の画像を印刷し、画像を確認した。12000枚印刷後の画像に、「欠け」に起因して発生するスジ・汚れの欠陥がなかった場合を特に良好「◎」、スジがわずかに見られたが許容範囲内であった場合を良好「○」、スジ・汚れの欠陥があり、許容範囲外であった場合を不良「×」とした。
12 ブレード部
14 保持部
Claims (6)
- ポリウレタンをベース材料とする電子写真機器用クリーニングブレードであって、その表面に、イソシアネート三量体からなるイソシアヌレートのイソシアヌレート結合と該イソシアヌレートのイソシアネート基に基づくウレタン結合または尿素結合とを介してポリシロキサンが結合されているとともに、イソシアネート単量体のイソシアネート基に基づくウレタン結合または尿素結合を介してポリシロキサンが結合されていることを特徴とする電子写真機器用クリーニングブレード。
- ポリウレタンをベース材料とする電子写真機器用クリーニングブレードであって、その表面に、イソシアネート三量体からなるイソシアヌレートのイソシアヌレート結合と該イソシアヌレートのイソシアネート基に基づくウレタン結合とを介してポリシロキサンが結合されているとともに、イソシアネート単量体のイソシアネート基に基づくウレタン結合を介してポリシロキサンが結合されていることを特徴とする請求項1に記載の電子写真機器用クリーニングブレード。
- 内部におけるイソシアヌレート結合/ウレタン結合強度比(a)と、表面におけるイソシアヌレート結合/ウレタン結合強度比(b)と、の比率が、(a):(b)=1.5:1〜5:1であることを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真機器用クリーニングブレード。
- ISO14577−1に準拠し、微小硬度計にて測定したブレード表面の押込みクリープCITが10%以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電子写真機器用クリーニングブレード。
- 表面側部分におけるイソシアヌレート結合の量が、前記表面側部分よりも内部の内部側部分におけるイソシアヌレート結合の量よりも多くなっていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電子写真機器用クリーニングブレード。
- 表面側部分における硬度が、前記表面側部分よりも内部の内部側部分における硬度よりも高いことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電子写真機器用クリーニングブレード。
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